フェアリー小麦

【用語名】 フェアリー小麦
【読み方】 ふぇありーこむぎ
【分類】 用語 / 植物 / 食品
【備考】
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植物 用語 食品

【詳細】

なろう版 212話「ダンジョンイモ」に出てくるのんびり農家の異世界に存在する小麦。
最初は、200年ぐらい前に魔物の餌となっていたダンジョンイモが疫病によって全滅したため、魔王国においてダンジョンイモの代替品として育てられた作物である。

なお、名前に「フェアリー」とあるが、妖精との関連性については不明。

フェアリー小麦の特徴

  • メリット
    • ダンジョンイモと同様に日陰で育つ。
    • 日向でも普通に育つ。(代替作物としての利用後に判明)
    • 荒地でもそれなりに育つ。
    • 味が良い。

  • デメリット
    • 収穫量が少ない
    • フェアリー小麦を育てた畑は、他の作物が育ちにくくなる(後に判明、時期不明)

作付けと小麦の疫病による飢饉の影響

フェアリー小麦は、育てやすくて味もいいことから、魔王国よりも人間の国で流行った。
人間の国では、収穫量の少なさの問題に対しては、農地を拡大すれば補えたため、最終的には、育ててない地域は無いぐらいにまで広がる。
一方、魔王国では、広い畑の確保が難しかったため、ダンジョンイモが事実上絶滅した後の代替作物とするくらいで、大規模な作付けはされなかった。

その結果、11年目の春から15年くらい前にフェアリー小麦だけが罹る疫病が流行し、人間の国は大飢饉状態なってしまう。
一方、魔王国でも飢饉になったが人間の国ほどではなかった。

この飢饉に対して、人間の国が定番である「魔王国の所為だ」と言って戦争が勃発し、11年目春の時点では、戦争状態が継続している。
これは、フェアリー小麦を育てた畑は他の作物が育ちにくくなることで、ほとんどの畑でフェアリー小麦を作っていた人間の国では、どう頑張っても食料を自給自足することが難しくなったことも原因である。

畑の復活作業

フェアリー小麦を育てた畑では他の作物が育ち難くなるという問題点の原因について、この異世界では長らく不明であった。
しかし、地球の知識がある街尾火楽は、それを「連作障害ではないか?」と考え、太陽城で得たダンジョンイモの種芋を魔王に渡すことで、ダンジョンイモを用いた土壌改善が行われている。

ただ、連作障害は同系統の作物を連続して育てることで、土中の栄養素や微生物の偏りが出て収穫量が減るため、フェアリー小麦以外が育てられない状況とは少し異なる。
むしろ、フェアリー小麦が他の植物が育たないように毒素などを出している(アレロパシー/他感作用)可能性の方が近そうに思う。

土壌改善に用いたダンジョンイモは繁茂しやすい(=土中成分に影響されにくくて連作に強い)上に、日光下では災害と言われるレベルで爆発的に増殖する。
その上、1ヵ月程度で芋も付けず勝手に枯れるため、そういった意味でも畑のリセットとしては最適な輪作用作物と言える。

実際、連作障害の克服は成功し、魔王国では餓死者が0になるという快挙となった。
畑の復活作業の時間的な流れは、ダンジョンイモのページを参照のこと。

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最終更新:2023年11月12日 11:57