ラノロワ・オルタレイション @ ウィキ

戦場という日常

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戦場という日常 ◆EA1tgeYbP.



「……っと、ステイルの能力はこんなものかにゃー」
「3000度の動き回る炎の巨人に、ある程度自由に爆発させることができる炎の剣ねえ……。
話を聞いただけだとマジかよ、ぐらいしか言えねえけど、そいつがその、禁書目録とか言う奴を生き残らせるために殺し合いに乗るかも知れないと聞くと笑ってもいられないよな」
「マジもマジ。一欠けらも嘘をふくまない本当のことだぜい。
……まあ、イノケンティウスのほうは、ある程度ルーンをばら撒いた範囲内でしか使えないのは救いだがにゃー。」

 土御門元春、クルツ・ウェーバー、二人は手近な民家を見つけるとその中に進入し、そこで改めてお互いの持つ情報、
お互いの知り合いがどういう人物で、またどういうことができるのかや、どんなところから攫われてきたのかということに関しての情報を交換していた。

「次はこっちの番か。
……そうだな、とりあえずこっちも知り合いの中で殺し合いに乗るかもしれない奴は宗介ぐらいだろうな。
 奴の能力ねえ…………狙撃専門の俺とは違って、万能タイプ。格闘、射撃なんでもそつなくこなす。あとはまあAS(アームスレイブ)の操縦技術が高いぐらいだろうなあ。
 とりあえず、こっちの世界にはお前んとこみたいな超能力やら魔術やらはないからな」

 ――土御門にせよ、クルツにせよ元々の知り合いほどに相手を信用しているわけではない。だからこそこの情報交換は必要なものであった。
 彼らの思考は基本的に似ている。つまり、この舞台からの脱出後のことも考えれば、できる限り知り合い達にも生き残っていて欲しいし、それ以外の参加者はできる限り利用するという点だ。

 そして、彼らはそれをお互いに理解している。
 だからこそ、お互いの知り合いの情報を交換するのだ。もしも仮に自分が相手を裏切ったら、確実に知り合いの情報が不利な形で流出する。
 それを防ぐ最も簡単な方法が相手を裏切らないことなのだから。

 ――もちろん、裏切る際に確実に相手の息の根を止めるという方法もある。だが、それはリスクが高い。土御門に近距離戦では技量に劣るクルツでさえも、反撃を諦めて防御に徹すればそれなりに時間を稼ぐことは可能だし、周囲に異常を知らせることだってできる。
 その結果やってくるのがこのゲームをぶち壊すことを考える正義漢でも、優勝狙いのマーダーであっても、現状より、不利になりこそすれ有利になることはない。
 だからこそ、この情報交換という儀式には意味があるのだ。

「後は殺し合いには乗りそうにない知り合い二人……まあ、テッサ、テレサ・テスタロッサは運動音痴だが、頭は切れる。
うちの部隊のトップって事でどのくらい切れるのかは察してくれ。
かなめちゃんは宗介とは今のところは友達以上恋人未満な関係の素人にしちゃあ動ける女子高生だな。まあ、かなめちゃんには他になんかあるらしいんだが……機密レベルが高くて俺にはわかんねえ」
 クルツの言葉にうんうんと土御門は頷く。この程度の量の情報にいちいちメモはとったりはしない。

「そうそう、一ついい忘れていたが……」
「ん? なにをだにゃー」
「二人とも――極上の美少女だ」
「……ほう」
「……だからといって手は出すんじゃあねえぞ」
「心配するな。俺は妹萌えだぜい」
「…………」
 一瞬、二人の間に冷たい空気が通り抜けた。

「…………さ、さてと、俺のほうのゲームに乗りそうにない知り合いはかみやん、上条当麻と禁書目録の二名だにゃー。
っと、かみやんの能力にせよ禁書目録の能力にせよ、オカルト関係だからクルツには関係ないと思うぜい」
「んー。ざっとでいいから説明してくんねい?」
「めんどくさいにゃー。かみやんの能力は幻想殺し、魔術や超能力を問答無用で打ち消す力だぜい。禁書目録は十万三千冊の魔道書を暗記している完全記憶能力者だが、自分で魔術は使えないってところだな」
「魔術書?」
「あー……とりあえず魔術師以外には意味がないもんだと思ってくれて構わないにゃ―」
「……なあ土御門」
「なんだ?」
「二つばかり聞きたいことがあるんだが」
「何をだ?」
「一つ、方法さえ理解したら俺でも魔術は使えるのか? でもう一つは魔術による死者の復活って言うのは可能なのか?」
「うーん……最初の質問だが、答えはノーだ。
話を聞く限りだと俺とクルツの世界って言うのは微妙に違っている。
で、魔術っていうのは簡単にいうと世界の法則を決まった形式で一時的に書き換える方法だ。その書き換える法則それ自体がほんのわずかでもずれていたら魔術は上手く発動しない。
……最悪、術者自体に何らかの反作用が起きる」
「そっか……ってあれ? だとしたらおまえ達も今魔術が使えないんじゃないのか?」
「その可能性はないわけじゃないが……正直低いだろうな」
「どうしてなんだ」

「ステイルの奴が呼ばれていて、主催者サマは殺し合いをお望みだからな。
ぶっちゃけステイルのやつは魔術と引き換えに体術とかは素人レベルだ。それをわざわざ手間隙かけて攫った以上はこの世界では魔術は使えると思っていいと思うぜい」
「なるほどな……」
 土御門の断言にクルツは頷く。

「で、二つ目の質問だが、不可能ではないな。禁書目録の中にある魔道書全ての知識を完全に使いこなせればそのくらいはできてもおかしくはないにゃー」
「そうなのか……」
「けど、どうしてそんなこと聞くんだにゃー?」
「さっきの名簿の中にな、とっくにくたばったはずの名前があった。……ガウルンってクソ野郎の名前がな」
「どんな奴なんだ……って、その表情を見る限りだと親しいわけじゃなさそうだ」
「……最悪さ。そのくせ腕前だけは超一級品だ」
「にゃー……あんまりお知り合いにはなりたくないタイプみたいだにゃー」

 ――そして静かに土御門は考える。

 同姓同名……っと名前だけだから同名の他人って可能性は低いだろうな。
 そうすると主催陣の持つ技術として考えられるのは、まずはクローン。ただ、この可能性は低いと考えていいだろう。何故ならばこの舞台で求められているのは殺し合いだ。

 ……主催者の意図まではわからないが単価10万ちょいで作れる人形をわざわざもぐりこませるだけ意味はおそらくない。
 そうなると、他の可能性としてはまずは蘇生の魔術。あるいは俺やクルツのことを考えると並行世界に干渉する魔術なんてのもあるかもしれない。
 それともあるいは時間操作なんてのもあるか。

 いずれにせよ、上手くやれば全部「なかったこと」にできそうな能力であることは間違いない。
 ……やれやれ、有能スパイ土御門さんがまたがんばらないといけないことになりそうだにゃー。

 とそういうふうに土御門が考えていたそのときだった。

「……おい、土御門。何か聞こえないか」
「何か? ……って本当だにゃー。マイクか何かか?」
「はあ? まだ二時間たってもいないんだぞ。何で放送があるんだ」
「……いや、どっかのバカが呼びかけでもしてるんだろうぜい…………ってだめだ。家の中にいたんじゃあよく聞こえないにゃー」

 少し目を閉じて耳を済ませてみた土御門は首を振る。

 そして二人は外に出た。


 ――――数分後。

「……おーい大丈夫か」
「ステイル……あのバカは何を考えているんだ」
 がっくりと顔に手を当てている土御門の背中をぽんぽんとクルツはたたく。

「気にすることはないだろ。どうせ元々殺し合いに乗るかもしれない相手だったんだろ?」
「確かにそうだが……ここまで考えなしのことを、いや、考えた末のことかも知れんが、バカな真似をしでかすとは思わなかったぜい……」

 音につられて外に出た土御門とクルツの耳に飛び込んできたのは『我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)』(土御門曰く「あーこりゃステイルの事だぜい」)の行った、
インデックスの命が失われることを期限とする無差別殺害宣言だった。
 ステイルの能力や性格を知る土御門にしてみればその選択も理解できないわけではない。

 だが、その選択はステイルの存在をこちらの戦力としては数えられなくなることと同じ意味を持つ。

 ……考えてもみればいい。
 一度そんな危険発言を行った人間を誰が信頼することができるだろうか。
 こちらで彼の大事な存在、禁書目録を保護したとしても何かあったらという不安は常に付きまとう。
 彼女の身に何かあればすぐに背中を撃たれるかもしれない危険性を持つ相手。だからといって、彼の排除もまた難しい。
 防衛戦にかけては彼はエキスパートだ。そして土御門のことも、この会場内では他の誰よりも熟知している彼の不意をつける機会は限られる。。
 そんな彼をどうするべきか――。

「唯一の救いは……ステイルの奴は自分の名前を出していないことだにゃー。
せいぜい利用させてもらった後であのバカをとめるしかないぜい」
「利用……あ、なるほど」
 土御門の呟きにクルツは少し考え込み、少ししてから納得したように頷いた。

「さてと。じゃあ土御門、北から行くか? それとも南からにするか」
「おー、お見事だにゃー」
 クルツの言葉に今度は土御門が感心したようにぱちぱちと手をたたく。

 つまり彼らはこう考えたのだ。
 ステイルの宣言を聞いて、自信がある参加者は彼のもとに向かうだろう。
 ……では自信がないものはどうするのか?
 当然、宣言のあったエリアD-4からは離れるに決まっている。

 ……それはつまり、こう言い換えることもできるだろう。あの宣言を聞いて、ホールに向かう参加者は強い。ホールから逃げる参加者は弱い、と。

 ならばそれを利用する。
 これからD-4の周りのエリアを北からか南から調べていき、ホールに向かうものは要警戒。ステイルがしとめてくれることを期待して放置する。
 逆に離れていく参加者は……彼らにとって獲物となる。
 せいぜい半周。温泉の辺りにつく頃には逃げる者も挑む者も、その動きに一段落つくだろう。
 ステイルのところへ向かうのはそうなってからでも遅くはない。
 そして彼がこちらを襲う可能性はまず無いと言っていいだろう。何せ彼らはステイルが守りたい少女の情報をもっている。そして防衛戦ならばともかく、追撃戦ならステイルに付け入る隙は十分にある。
 そしてそのことはステイルも十分にわかっているだろう。

「なら行くか。逃げてくるのが可愛い子とかだったらいいねえ」
「にゃー、まったくもって同感だぜい」

 進む彼らに気負いはない。  

 彼らにとってはこの戦場もまた日常の一場面に過ぎないのだから


【D-5/一日目・黎明】
クルツ・ウェーバー@フルメタル・パニック!】
【状態】左腕に若干のダメージ
【装備】エアガン(12/12)
【道具】デイパック、支給品一式、缶ジュース×20(学園都市製)@とある魔術の禁書目録、BB弾3袋。
【思考】
1:宗介、かなめ、テッサ、当麻、インデックス、との合流を目指す。
2:可愛いい女の子か使える人間と会えば仲間に引き入れる
3:その他の人間と会えば殺して装備を奪う
4:知り合いが全滅すれば優勝を目指すという選択肢もあり。
5:ひとまず北周りか南回りでE-3へその後、E-4ホールに向かいステイルと合流する。
6:ガウルンに対して警戒。
【備考】
※土御門と情報交換を行い“とある魔術の禁書目録”の世界についてある程度情報を得ました。
※ステイル・マグヌスの能力の詳細を知りました
※上条当麻、禁書目録について簡単な説明を聞きました

【土御門元春 @とある魔術の禁書目録】
【状態】額に少しだけあざが残っている
【装備】
【道具】デイパック、不明支給品1~3
【思考】
1:生き残りを優先する。
2:宗介、かなめ、テッサ、当麻、インデックス、との合流を目指す。
3:可愛いい女の子か使える人間と会えば仲間に引き入れる(ただし御坂美琴に関しては単独行動していたら接触しない)
4:その他の人間と会えば殺して装備を奪う
5:ひとまず北周りか南回りでE-3へその後、E-4ホールに向かいステイルと合流する。
6:最悪最後の一人になるのを目指すことも考慮しておく。
【備考】
※クルツと情報交換を行い“フルメタル・パニック!”の世界についてある程度情報を得ました。
※宗介の戦闘技能についてクルツに教えられました  
千鳥かなめ、テレサ・テスタロッサに関する簡単な説明をうけました  
※主催陣は死者の復活、並行世界の移動、時間移動のいずれかの能力を持っていると予想しましたが、誰かに伝えるつもりはありません。



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