ビジネスチャンス ◆3WUQYMLsJY
気がつくと、目の前は海であった。
岸に腰掛けた状態で、きり丸は転送されていた。
「うぉとと」
訂正する。
気がつくと、目の前には白い棒が迫っていた。
ガツン。
岸に腰掛けた状態で、きり丸は転送されていた。
「うぉとと」
訂正する。
気がつくと、目の前には白い棒が迫っていた。
ガツン。
わざわざ、鉄で柵をつくるとは。
あまつさえ、白い色まで塗って。
この世界は、なんと豊かなんだろう。
そのせいで、痛かったじゃねぇか。
というか、もっとまともなとこに送りやがれってんだ。
そっと脚を抜いて、立ち上がる。
あまつさえ、白い色まで塗って。
この世界は、なんと豊かなんだろう。
そのせいで、痛かったじゃねぇか。
というか、もっとまともなとこに送りやがれってんだ。
そっと脚を抜いて、立ち上がる。
振り返ると、一面の黒の道。
しっかり整備された街道。
やはり、ここは太平の世なんだろう。
しっかり整備された街道。
やはり、ここは太平の世なんだろう。
世界を救うために、殺し合いをしてもらう?
なんだかなぁ。
忍者のたまごではある。が、命あってのゼニ稼ぎである。
願い事とやらで億万長者にしてもらう?
何十人もの屍の上の金。さぞや悪銭なんだろうな。
まぁ、だからといって、その手段を否定する気もない。
ゼニがもうかりゃ、損するヤツもいる。弱肉強食の、戦国の世だ。
その意味では金は屍の上のものなのかもしれない。
が、直接、それもあの人数を手にかけていかなきゃいけないこれとは、話が違う。
そういう意味で、積極的に殺して回る気にはなれなかった。
なんだかなぁ。
忍者のたまごではある。が、命あってのゼニ稼ぎである。
願い事とやらで億万長者にしてもらう?
何十人もの屍の上の金。さぞや悪銭なんだろうな。
まぁ、だからといって、その手段を否定する気もない。
ゼニがもうかりゃ、損するヤツもいる。弱肉強食の、戦国の世だ。
その意味では金は屍の上のものなのかもしれない。
が、直接、それもあの人数を手にかけていかなきゃいけないこれとは、話が違う。
そういう意味で、積極的に殺して回る気にはなれなかった。
そもそも、世界を救う、救世主、魂の選定?
なんのこっちゃ。
そもそも、おれがあんな嫌なヤツに従うのは、雇い主と客だけだ
ただ働きも、あんな不安定で危険な労働条件も願い下げだ。
とはいえ、生き残らないとなにも始まらない、それはは確かなんだろう。
なんのこっちゃ。
そもそも、おれがあんな嫌なヤツに従うのは、雇い主と客だけだ
ただ働きも、あんな不安定で危険な労働条件も願い下げだ。
とはいえ、生き残らないとなにも始まらない、それはは確かなんだろう。
と、武装は完全に解除されてるらしい。
身を守るものもなしで、手裏剣ひとつなしで、殺し合いの中に飛び込め、と。
そうだ、ランドセル、なるものの中を確認していない。
皮製の、高くて丈夫そうなかばんを開ける。
身を守るものもなしで、手裏剣ひとつなしで、殺し合いの中に飛び込め、と。
そうだ、ランドセル、なるものの中を確認していない。
皮製の、高くて丈夫そうなかばんを開ける。
まず出てきたのは食料?これはなんだ。南蛮の食べ物だろうか。
と、水……水筒みたいなものか。上のフタを回せば、空くらしい。
これは、時計……小さいし、正確……すげぇ。いかにも高そう。
この筒は、えーと何?懐中電灯?
このつまみを上げると、おお!光る。
なんだこれ、すんげぇ~
どんな魔法だ?
と、水……水筒みたいなものか。上のフタを回せば、空くらしい。
これは、時計……小さいし、正確……すげぇ。いかにも高そう。
この筒は、えーと何?懐中電灯?
このつまみを上げると、おお!光る。
なんだこれ、すんげぇ~
どんな魔法だ?
次は、ええと名簿か。
総勢86名。結構多いな。
やっぱりか。さっきの大広間で見たのは。
猪名寺乱太郎、福富しんべヱ。あいつらもここに、とばされたのか。
あいつらは多分、こんな殺し合いには、のらないんじゃあないか?
少なくとも、俺をみて、殺しにかかったりはしないだろう。
いや、ちょっと乾いて見過ぎか。
見知らぬ地で、知ってる人間、それもあいつらと一緒にいられるならば、それほど心強いことはない。
総勢86名。結構多いな。
やっぱりか。さっきの大広間で見たのは。
猪名寺乱太郎、福富しんべヱ。あいつらもここに、とばされたのか。
あいつらは多分、こんな殺し合いには、のらないんじゃあないか?
少なくとも、俺をみて、殺しにかかったりはしないだろう。
いや、ちょっと乾いて見過ぎか。
見知らぬ地で、知ってる人間、それもあいつらと一緒にいられるならば、それほど心強いことはない。
お、ランダムアイテム、ってのはこれか。武器か?
緑の柄の先に、木の板。その板からは、固い毛が何本も生えている。
あ、分かった。これは掃除道具だろ。ハズレか。
でも、ぶん回せば立派な鈍器だな。ちょうど木の角が当たる。まだましか。
緑の柄の先に、木の板。その板からは、固い毛が何本も生えている。
あ、分かった。これは掃除道具だろ。ハズレか。
でも、ぶん回せば立派な鈍器だな。ちょうど木の角が当たる。まだましか。
そして次は。
黄玉に似た、澄んだ石――魅入られるような、青白い光を発する宝石。
こんな石、見たことない。
魔晶石、というものらしい。
さぞや、高いのだろう。
黄玉に似た、澄んだ石――魅入られるような、青白い光を発する宝石。
こんな石、見たことない。
魔晶石、というものらしい。
さぞや、高いのだろう。
これだ!
そうだ。
こいつをもって脱出できたなら?
これだけじゃあない。
そのランドセルだって、懐中電灯だって時計だってそうだ。
それに、他の全員にも支給品は配られているはずだ。
それだけか?彼らは、南蛮?かどうかはしらないが、別々の、奇妙な身なりをしていた。
彼らの私物は?服はどうだ?
いや、モノじゃなくてもいい。文化や知識や情報でいい。
情報を早くつかんだものだけがゼニもうけができる。忍者を選んだ理由のひとつでもある。
それだけじゃない。飛ばされたここは、異色の世界。
固く整備された街道、鉄の柵。高い文化が花咲く世界なんじゃないか?
金目のもの、貴重なもの、珍しいもの。ここにはいろいろあるんじゃないか?
そいつを全部もって脱出できたなら?
どれだけのゼニを、手に入れることができるのだろう。
こいつをもって脱出できたなら?
これだけじゃあない。
そのランドセルだって、懐中電灯だって時計だってそうだ。
それに、他の全員にも支給品は配られているはずだ。
それだけか?彼らは、南蛮?かどうかはしらないが、別々の、奇妙な身なりをしていた。
彼らの私物は?服はどうだ?
いや、モノじゃなくてもいい。文化や知識や情報でいい。
情報を早くつかんだものだけがゼニもうけができる。忍者を選んだ理由のひとつでもある。
それだけじゃない。飛ばされたここは、異色の世界。
固く整備された街道、鉄の柵。高い文化が花咲く世界なんじゃないか?
金目のもの、貴重なもの、珍しいもの。ここにはいろいろあるんじゃないか?
そいつを全部もって脱出できたなら?
どれだけのゼニを、手に入れることができるのだろう。
なら地図だ。
北行ったって、森ん中にあるもんなんて、どこでもも変わらんだろう。
こっから向かって南は、なにやら建物がたくさん書かれてる。
町なんだろう。それならば、どんなもんでも手に入る。
北行ったって、森ん中にあるもんなんて、どこでもも変わらんだろう。
こっから向かって南は、なにやら建物がたくさん書かれてる。
町なんだろう。それならば、どんなもんでも手に入る。
太陽の向きは、ええとあっちが東なら南はこっちだ。
とすると、こいつは方位磁針なんだな。
NSEWてのが、東西南北にあたるわけか。南蛮の文字なんだな。
とすると、こいつは方位磁針なんだな。
NSEWてのが、東西南北にあたるわけか。南蛮の文字なんだな。
まだ角度のない日を左に受け、歩き出す。目指すは市街地、探すは宝。と、あの2人。
こいつは生き残らなきゃいけない。最後に残ろうが、途中で抜けようが。
一攫千金。実に夢のある響きじゃないか。
こいつは生き残らなきゃいけない。最後に残ろうが、途中で抜けようが。
一攫千金。実に夢のある響きじゃないか。
【A-5/路上岸より/1日目/朝】
【摂津のきり丸@落第忍者乱太郎】
[状態]:健康
[装備]:デッキブラシ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:支給品一式 魔晶石(15点分)
[思考]
1、生き残り脱出する。
2、ゼニにつながるものを集める
3、乱太郎、しんべヱを探す
4、2・3のために、南の市街地に向かう。
【摂津のきり丸@落第忍者乱太郎】
[状態]:健康
[装備]:デッキブラシ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:支給品一式 魔晶石(15点分)
[思考]
1、生き残り脱出する。
2、ゼニにつながるものを集める
3、乱太郎、しんべヱを探す
4、2・3のために、南の市街地に向かう。
アイテム解説
デッキブラシ@テイルズオブシンフォニア
テイルズ名物武器の、デッキブラシ。シンフォニアだと、物理面だと結構強い。
風属性で、攻撃力では杖系3位、杖系で唯一命中回避幸運があがる。
ただし知力はあがらない。
テイルズ名物武器の、デッキブラシ。シンフォニアだと、物理面だと結構強い。
風属性で、攻撃力では杖系3位、杖系で唯一命中回避幸運があがる。
ただし知力はあがらない。
魔晶石@新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT
一見するとトパーズに似ているが、よくみると内側から青白い光を発している。
魔法使いは自らの精神力を消費することなく、この石の精神点を代用に消費して魔法を使うことが出来る。
ただし、一度に使える石はひとつだけで、術者自身の精神点とは一緒に使用することが出来ない。
こめられている精神点を使い切ると、砕けてしまう。
どこかの小説に、魔法装置の動力となっている描写あり。
一見するとトパーズに似ているが、よくみると内側から青白い光を発している。
魔法使いは自らの精神力を消費することなく、この石の精神点を代用に消費して魔法を使うことが出来る。
ただし、一度に使える石はひとつだけで、術者自身の精神点とは一緒に使用することが出来ない。
こめられている精神点を使い切ると、砕けてしまう。
どこかの小説に、魔法装置の動力となっている描写あり。
≪027:「弱者の強み」 | 時系列順に読む | 029:Unlimted magic circuit≫ |
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