「VS ぶりぶりざえもん」 ◆aAwQuafMA2
B-6のビル街の奥まった所、雰囲気の悪い路地裏にグリーンは立っていた。
片手に竹刀を携え、腰には武器か道具か黒い紐の束のようなものを下げている。
片手に竹刀を携え、腰には武器か道具か黒い紐の束のようなものを下げている。
(人の気配はないが……)
油断なく周囲に気を配りながら、グリーンは先程から気になっていた首輪に手を触れてみる。
ひんやりとした硬質な感触。
継ぎ目はなく、歪みのない綺麗な円環の形状をなしている。
つるつるとも、すべすべとも、さらさらともつかない、不快ではないが奇妙な肌触りで、材質は見当がつかない。
支給品の中に入っていた「金属探知チョーク」を近づけてみても反応の無いことから、おそらく機械の類のしくみではないのだろう。
ひんやりとした硬質な感触。
継ぎ目はなく、歪みのない綺麗な円環の形状をなしている。
つるつるとも、すべすべとも、さらさらともつかない、不快ではないが奇妙な肌触りで、材質は見当がつかない。
支給品の中に入っていた「金属探知チョーク」を近づけてみても反応の無いことから、おそらく機械の類のしくみではないのだろう。
継ぎ目がまったくない。
金属ではない、謎の物質製である。
さらに、遠隔操作で爆発させることができる。
金属ではない、謎の物質製である。
さらに、遠隔操作で爆発させることができる。
これらの条件を満たす「首輪」がつくれるような能力の心当たりは……
「エスパータイプの、技か……?」
直接手を触れることなく、作用のからくりが目に見えることもなく、破壊的な効果を及ぼすことのできる能力といえば、
エスパータイプの技が一番近いように思える。レッドの話で聞いたことのある、ミュウツーがその念で作り出した
物理的実体を持つ武器「スプーン」と似たようなものではないか――とグリーンは推測した。
しかし解析や解除の助けになるようなポケモンが手元にいない今、グリーンには手の出しようもない。
エスパータイプの技が一番近いように思える。レッドの話で聞いたことのある、ミュウツーがその念で作り出した
物理的実体を持つ武器「スプーン」と似たようなものではないか――とグリーンは推測した。
しかし解析や解除の助けになるようなポケモンが手元にいない今、グリーンには手の出しようもない。
だが、この場において頼みとなるのは何もポケモンばかりではないかもしれない。
グリーンは思い出す。
犠牲になった女が、ポケモンの技に似た術のようなものを使っていたことを。
(参加者の中に、首輪解除に役立つような特殊能力の使い手がいる可能性もある。そいつと接触できれば……)
これは参加者合意のゲームではない。
突然「殺しあえ」と言われた所で、戸惑うばかりの者、あるいは反発している者も多かろう。
仲間は、探せば見つかるはずだ。
グリーンは思い出す。
犠牲になった女が、ポケモンの技に似た術のようなものを使っていたことを。
(参加者の中に、首輪解除に役立つような特殊能力の使い手がいる可能性もある。そいつと接触できれば……)
これは参加者合意のゲームではない。
突然「殺しあえ」と言われた所で、戸惑うばかりの者、あるいは反発している者も多かろう。
仲間は、探せば見つかるはずだ。
――ただし、可及的速やかに見つけねばならない。
これは零和(ゼロサム)ゲームだ。
80人以上もいる参加者は、最後の一人になるまで減り続ける。
奪ったものが得をする。殺した奴が得をする。
ゲームに乗ってしまった思慮の足りない子供に数を減らされてしまう前に、
なんとか役に立つ人間に接触して手を結びたいものだ。
80人以上もいる参加者は、最後の一人になるまで減り続ける。
奪ったものが得をする。殺した奴が得をする。
ゲームに乗ってしまった思慮の足りない子供に数を減らされてしまう前に、
なんとか役に立つ人間に接触して手を結びたいものだ。
(……あいつたちとも、できれば合流したいものだな)
仲間候補として、名簿に載っていた自分の知り合いたちのことも考える。
仲間候補として、名簿に載っていた自分の知り合いたちのことも考える。
レッドは……経験、実力においては自分に遜色劣ることなく、その面では不安は無い。
しかし、お人よしが高じて無茶をしないとも限らない。
ブルーは……まず上手く立ち回って生き残るだろうが、ゲームに乗らないとは限らない。
居れば首輪解除等の際に頼りになるだろうが、接触の機会があっても慎重にすべきだ。
イエローは……性格からして、絶対に殺し合いには手を染めないだろう。
相手のポケモンを傷つけるのを最後までためらうようなトレーナーだ。
人を殺してまで自分が生き残ろうとはしないだろう。逆に容易に自分を犠牲にしかねない――
しかし、お人よしが高じて無茶をしないとも限らない。
ブルーは……まず上手く立ち回って生き残るだろうが、ゲームに乗らないとは限らない。
居れば首輪解除等の際に頼りになるだろうが、接触の機会があっても慎重にすべきだ。
イエローは……性格からして、絶対に殺し合いには手を染めないだろう。
相手のポケモンを傷つけるのを最後までためらうようなトレーナーだ。
人を殺してまで自分が生き残ろうとはしないだろう。逆に容易に自分を犠牲にしかねない――
「…………」
なんだか不安要素が多くないか。
いや、実力だけみれば心強い面子であることは間違いないのだけども。
なんだか不安要素が多くないか。
いや、実力だけみれば心強い面子であることは間違いないのだけども。
ただ、知己に対するこの見解にも不安はある。
例えばイエローの言動には、グリーンにもはかりきれない部分がある。
この異常状況下で、イエローがグリーンの知っているイエローのままでいてくれるという保障はないのである。
もし、仮に――レッドなどが先に死んでしまい、イエローがそれを知ってしまったなら。
レッドを生き返らせたいがために「なんでも願いを叶えてやる」という甘言に騙されて殺し合いに乗ってしまうことがないと、
本当に言い切れるのか。いや、それを言うならレッドやブルーだって……
例えばイエローの言動には、グリーンにもはかりきれない部分がある。
この異常状況下で、イエローがグリーンの知っているイエローのままでいてくれるという保障はないのである。
もし、仮に――レッドなどが先に死んでしまい、イエローがそれを知ってしまったなら。
レッドを生き返らせたいがために「なんでも願いを叶えてやる」という甘言に騙されて殺し合いに乗ってしまうことがないと、
本当に言い切れるのか。いや、それを言うならレッドやブルーだって……
グリーンは頭を振って、一度思考を中断した。
「もしも……」の可能性ばかりを論じても詮無い。
まずは目下の問題に考えを集中するべきだ。
「もしも……」の可能性ばかりを論じても詮無い。
まずは目下の問題に考えを集中するべきだ。
(とりあえず、この下らないゲームを終わらせるのに必要な条件は……)
1.首輪を解除する。
2.会場から脱出する方法を確保する。
3.ジェダという男を倒す。
2.会場から脱出する方法を確保する。
3.ジェダという男を倒す。
この中で、首輪解除の優先度はあまり高くはない。
首輪の存在自体、せいぜいが状況を理解させるためだけのダモクレスの剣の役割。
「皆殺し」ではなく「殺し合わせる」ことが目的である以上、そう安易に首輪を爆破することもあるまい。
むしろ、首輪を解除しようとしていることを向こうに知られれば、ゲームを駄目にされてしまう危険を感じた相手に
即座に首をはね飛ばされてもおかしくはない。
目立たずに、しかし着実に、事を進める必要があろう。
首輪の存在自体、せいぜいが状況を理解させるためだけのダモクレスの剣の役割。
「皆殺し」ではなく「殺し合わせる」ことが目的である以上、そう安易に首輪を爆破することもあるまい。
むしろ、首輪を解除しようとしていることを向こうに知られれば、ゲームを駄目にされてしまう危険を感じた相手に
即座に首をはね飛ばされてもおかしくはない。
目立たずに、しかし着実に、事を進める必要があろう。
……たしたしたし……
「……!」
何かがこちらに向かってくる気配を察知し、グリーンは思考をやめて意識を現実に戻した。
角の壁にぴったりと身を寄せ、竹刀を構えて様子を窺う。
何かがこちらに向かってくる気配を察知し、グリーンは思考をやめて意識を現実に戻した。
角の壁にぴったりと身を寄せ、竹刀を構えて様子を窺う。
人間の足音とは違う。
たしたしたしたし……と、犬猫が歩いてくるような音。
たしたしたしたし……と、犬猫が歩いてくるような音。
しかし油断することなく、グリーンはそれが姿を現すのを待ち――
「……た?」
現れたのは、ひまわり色のベビー服を着た乳児だった。
「……赤ん坊か」
先程の奇妙な足音は、はいはいの音だったらしい。
よく見れば首輪がしっかり嵌められており、一応参加者の一人らしい。
先程の奇妙な足音は、はいはいの音だったらしい。
よく見れば首輪がしっかり嵌められており、一応参加者の一人らしい。
「……」
「……たぁ」
「……たぁ」
グリーンに凝視されて、照れたように赤ん坊がそっぽを向く。
「…………」
一緒に連れて行っても邪魔なだけだが、何もできない乳児を殺し合いの場に見捨てるのは人としてどうかと思われる。
せめて安全な場所に隠れさせてやるか、と竹刀を持っていないほうの片手でグリーンは赤ん坊を抱き上げた。
一緒に連れて行っても邪魔なだけだが、何もできない乳児を殺し合いの場に見捨てるのは人としてどうかと思われる。
せめて安全な場所に隠れさせてやるか、と竹刀を持っていないほうの片手でグリーンは赤ん坊を抱き上げた。
赤ん坊を隠れさせる場所として隣のビルに目をつけ、歩き出す。
薄暗い路地裏を伝い歩き、入口側に回ったところで。
――――ふと、どこからか反射した光がちかりと瞼を射た。
「?」
頭上を見上げるが、林立するビルの隙間から狭い空が垣間見えるだけである。
おおかた、屋上の手すりか何かだろう。
薄暗い路地裏を伝い歩き、入口側に回ったところで。
――――ふと、どこからか反射した光がちかりと瞼を射た。
「?」
頭上を見上げるが、林立するビルの隙間から狭い空が垣間見えるだけである。
おおかた、屋上の手すりか何かだろう。
あーうー、と暴れる赤ん坊を取り落とさないように押さえながら、グリーンは回転ドアをくぐってビル内に侵入した。
○ ○ ○
ビルの屋上から、その二人を見ていた子供がいた。
「……ひま、オラがすぐにお助けしてやるからな」
決意したようにつぶやき、単眼鏡を黄色い短パンのポケットにしまう。
かわりにクロッキー帳と羽ペンをランドセルから取り出すと、屋上から繋がる非常階段を駆け下りていった。
決意したようにつぶやき、単眼鏡を黄色い短パンのポケットにしまう。
かわりにクロッキー帳と羽ペンをランドセルから取り出すと、屋上から繋がる非常階段を駆け下りていった。
○ ○ ○
暗い雑居ビルの階段をのぼり、一フロアずつ探索を進める。
掃除の行き届いていないリノリウムの床にはゴミが散見せられ、お世辞にも柄の良さそうな場所とは言えなかった。
廊下の突き当たりにぼんやりと瞬く紫の看板が見える。
用心しながらドアを開けると、中は小ぢんまりとしたパブ。
窓が塞がれているため、中は暗く視界がきかない。
掃除の行き届いていないリノリウムの床にはゴミが散見せられ、お世辞にも柄の良さそうな場所とは言えなかった。
廊下の突き当たりにぼんやりと瞬く紫の看板が見える。
用心しながらドアを開けると、中は小ぢんまりとしたパブ。
窓が塞がれているため、中は暗く視界がきかない。
手探りで照明を点けると、カウンター席、幾つかのテーブルの姿が浮きあがる。
参加者への配慮か酒類は丁寧に撤去されていたが、調度品はそれなりに整えられており、シックな雰囲気を醸し出していた。
お子様には何とも不似合いな場所だが、ふかふかのソファがあり、適度に冷暖房のきいている点が
赤ん坊を落ち着かせるには丁度よいと判断した。
参加者への配慮か酒類は丁寧に撤去されていたが、調度品はそれなりに整えられており、シックな雰囲気を醸し出していた。
お子様には何とも不似合いな場所だが、ふかふかのソファがあり、適度に冷暖房のきいている点が
赤ん坊を落ち着かせるには丁度よいと判断した。
「た、た…」
横一列に並べられたソファで、赤ん坊がハイハイで往復したり寝転んだりして勝手に戯れているのを横目に
グリーンは赤ん坊のランドセルの中身を確認する。
ちなみに、ご丁寧にも赤ん坊サイズの赤ランドセルであった。チューリップのアップリケが蓋の隅についている。
横一列に並べられたソファで、赤ん坊がハイハイで往復したり寝転んだりして勝手に戯れているのを横目に
グリーンは赤ん坊のランドセルの中身を確認する。
ちなみに、ご丁寧にも赤ん坊サイズの赤ランドセルであった。チューリップのアップリケが蓋の隅についている。
最初に出てきたのは、グリーンのランドセルの中身とほぼ同じ内容の基本セット。その次に出てきたのは、
参加者ごとに異なるアイテム(ランダムアイテム、とでも言うのだろうか)の一つと思しき、指無しの革手袋だった。
サイズや色は違えど、レッドの絶縁グローブと似たような外観である。しかし説明書を読んでみると、
特殊な効果があるようだ。
他にも何かないかと探り、――そのサイズから、大したものは入っていまいと思っていたが――
二つ目を取り出したところで一瞬絶句する。
どう考えても赤ん坊にも自分にも扱えなさそうなそれをすぐにしまい、ランドセルの蓋を閉めて赤ん坊に返そうとして――――
――――ちょうどソファの端からバランスを崩して落っこちそうになっているのを見つけて、あわてて襟首をつまみ上げて引っ張り戻す。
その拍子に、ベビー服の襟に「ひまわり」と刺繍が入っているのを見つけた。
赤ん坊の名前らしい。
「ひまわり、と言うのか」
「た!」
聞いてみると、はたして赤ん坊はうなずいた。乳児とはいえ、中々に聡いようだ。
ふっくりしたもみじ手に手袋をはめてやり、さて自分は去るか――と立ち上がる。
参加者ごとに異なるアイテム(ランダムアイテム、とでも言うのだろうか)の一つと思しき、指無しの革手袋だった。
サイズや色は違えど、レッドの絶縁グローブと似たような外観である。しかし説明書を読んでみると、
特殊な効果があるようだ。
他にも何かないかと探り、――そのサイズから、大したものは入っていまいと思っていたが――
二つ目を取り出したところで一瞬絶句する。
どう考えても赤ん坊にも自分にも扱えなさそうなそれをすぐにしまい、ランドセルの蓋を閉めて赤ん坊に返そうとして――――
――――ちょうどソファの端からバランスを崩して落っこちそうになっているのを見つけて、あわてて襟首をつまみ上げて引っ張り戻す。
その拍子に、ベビー服の襟に「ひまわり」と刺繍が入っているのを見つけた。
赤ん坊の名前らしい。
「ひまわり、と言うのか」
「た!」
聞いてみると、はたして赤ん坊はうなずいた。乳児とはいえ、中々に聡いようだ。
ふっくりしたもみじ手に手袋をはめてやり、さて自分は去るか――と立ち上がる。
「たー……」
赤ん坊が名残惜しそうに見つめながら、ハイハイでついてくる。
「ここに居ろ」
抱き上げてソファに戻し、今度こそ行こうとして……
「たーぅ!」
……またついてくる。ソファに戻す。
すると「行かないで」と言うようにしつこく袖を引っ張ってくる。
赤ん坊が名残惜しそうに見つめながら、ハイハイでついてくる。
「ここに居ろ」
抱き上げてソファに戻し、今度こそ行こうとして……
「たーぅ!」
……またついてくる。ソファに戻す。
すると「行かないで」と言うようにしつこく袖を引っ張ってくる。
グリーンもさすがに辟易し、ひまわりの小さな肩に手を置いて――
――というか置く場所がないので掌で包むようにして、噛んで含めるように言い聞かせる。
「……ここに隠れているんだ。外は危ない」
「やぁ!」
いやいやと首を振り、強情に袖を離そうとしない。
「言うことを……」
聞いてくれ、と続かなかった。
――というか置く場所がないので掌で包むようにして、噛んで含めるように言い聞かせる。
「……ここに隠れているんだ。外は危ない」
「やぁ!」
いやいやと首を振り、強情に袖を離そうとしない。
「言うことを……」
聞いてくれ、と続かなかった。
――――複数の足音が、近づいてくるのに気付いた。
逃げ場を――ひまわりを抱っこしたまま素早く店内を見回し、奥まった場所、観葉植物に隠れるようにして
目立たないドアを見つける。とっさに駆け寄ろうとした瞬間、そちらからも足音が聞こえてきた。
こちらも複数である。
目立たないドアを見つける。とっさに駆け寄ろうとした瞬間、そちらからも足音が聞こえてきた。
こちらも複数である。
完全な挟み撃ちの構図である。
ニ方向からの襲撃。しかも、どちらも複数。
対して、こちらは乳児連れ。武器は竹刀と腰のものしかない。あまりにも分が悪すぎる。
「いいか、動くな……」
言い聞かせてひまわりをソファの上に座らせ、自分はその前に立って竹刀を構える。
ニ方向からの襲撃。しかも、どちらも複数。
対して、こちらは乳児連れ。武器は竹刀と腰のものしかない。あまりにも分が悪すぎる。
「いいか、動くな……」
言い聞かせてひまわりをソファの上に座らせ、自分はその前に立って竹刀を構える。
二方向から近づいてくる足音が、唐突に止んだ。
降りる静寂。
降りる静寂。
緊張した空気に耐えられなくなって泣き出しそうになるひまわりを、グリーンは鋭く叱咤した。
「来るぞ!」
「来るぞ!」
――――向かって左右、二箇所のドアを吹っ飛ばして、豚の大群がなだれ込んできた。
飛び出してきた、見たことのないポケモンの群れ。
右に5、左に5で総数10体。豚に似た短?に紫色の股引を穿き、めいめいがオモチャのような剣を携えている。
右に5、左に5で総数10体。豚に似た短?に紫色の股引を穿き、めいめいがオモチャのような剣を携えている。
豚どもは半円の制圧陣形を展開して、あっという間にグリーンとひまわりを囲繞する。
豚のいびつな円の黒目は揃って一様にぐりぐりと揺れ、不気味である。
豚のいびつな円の黒目は揃って一様にぐりぐりと揺れ、不気味である。
油断なく構えながら、グリーンは策を立ててみる。
(状況は圧倒的に不利。できれば戦うのは避けたいが……)
豚は木を登れない。高い所に登るという手もあったが、この狭いパブの中では適当な場所も見つからない。
となると、やはり正面から打ち合い、すべて倒すしかない。
(状況は圧倒的に不利。できれば戦うのは避けたいが……)
豚は木を登れない。高い所に登るという手もあったが、この狭いパブの中では適当な場所も見つからない。
となると、やはり正面から打ち合い、すべて倒すしかない。
睨み合いは、続く。
――――ふと、グリーンは気付いた。
無表情で取り囲む豚ポケモンたち。その、言葉以外の些細な雰囲気。表情ともとれぬ表情。挙作。
人間とはまったく異質な”ふしぎないきもの”と相対し、一般の人間からは超能力とも思えるような繊細な感受性によって
そのコンディションを深く察知して心を通わせる「ポケモントレーナー」だからこそ、読み取れる微妙な機微。
無表情で取り囲む豚ポケモンたち。その、言葉以外の些細な雰囲気。表情ともとれぬ表情。挙作。
人間とはまったく異質な”ふしぎないきもの”と相対し、一般の人間からは超能力とも思えるような繊細な感受性によって
そのコンディションを深く察知して心を通わせる「ポケモントレーナー」だからこそ、読み取れる微妙な機微。
……やや怯えているな、コイツたち。
悟ると、グリーンは口角を釣り上げた。
「どうした? かかってこないのか?」
浮かべた覚悟の笑みは、粘性を帯びた橙色の照明を受けて陰惨ですらある。
「……」
意思を満身に湛えて、じりっと足を踏み出した。
豚たちが、気おされたように一歩退く。
(このまま、怖気づいて逃げ出せばいいのだが……)
と、グリーンが思った瞬間、睨み合いの段階は崩れた。
「どうした? かかってこないのか?」
浮かべた覚悟の笑みは、粘性を帯びた橙色の照明を受けて陰惨ですらある。
「……」
意思を満身に湛えて、じりっと足を踏み出した。
豚たちが、気おされたように一歩退く。
(このまま、怖気づいて逃げ出せばいいのだが……)
と、グリーンが思った瞬間、睨み合いの段階は崩れた。
蛮勇を示そうとした一匹が、跳ぶように襲い掛かった。
それが全員の攻撃合図となった。
それが全員の攻撃合図となった。
グリーンは目前のテーブルを蹴倒し、即席の盾にする。
先鋒をきって飛び掛ってきた豚は磨きこまれた化粧板に激突し、「ぶべッ」と無様な断末魔を残して消滅した。
どうやら、このポケモン(?)は強い衝撃を加えられると消えるらしい。
先鋒をきって飛び掛ってきた豚は磨きこまれた化粧板に激突し、「ぶべッ」と無様な断末魔を残して消滅した。
どうやら、このポケモン(?)は強い衝撃を加えられると消えるらしい。
要はそれぞれ一撃当ててやればいいようだが、豚たちはなかなかに手ごわい。
竹刀の太刀筋を短小な体躯を生かしてちょこまかとかわし、グリーンの腕に飛びついて上半身の動きを殺そうとする。
上半身の動きを殺されるということは、抵抗力の大部分を奪われるのに等しい。
それを防ぐために、竹刀を片手持ちに切り替える。
空いた片腕は曲げた肘を鋭く振って、飛び掛ってくる豚を猿臂で払い落とす。
思ったよりもこの豚ポケモンの力は強い。
いたずらに腕を差し出して捕まえられては、そのまま力任せにへし折られる危険もあった。
竹刀の太刀筋を短小な体躯を生かしてちょこまかとかわし、グリーンの腕に飛びついて上半身の動きを殺そうとする。
上半身の動きを殺されるということは、抵抗力の大部分を奪われるのに等しい。
それを防ぐために、竹刀を片手持ちに切り替える。
空いた片腕は曲げた肘を鋭く振って、飛び掛ってくる豚を猿臂で払い落とす。
思ったよりもこの豚ポケモンの力は強い。
いたずらに腕を差し出して捕まえられては、そのまま力任せにへし折られる危険もあった。
最初の一匹に加え、二匹を何とか仕留めたがそれでもまだ半数以上が残っていた。
豚たちは一匹一匹が疾捷く、なにより数が圧倒的に多すぎる。次第に竹刀一本と腕一本ではさばききれなくなってきた。
隙と見て、他の豚たちも覆い被さるように次から次へと竹刀にしがみついてきた。
腕にかかる重量がきつくなり、竹刀を手からもぎとられそうになる。
「ぐぅ……!」
力任せに奪い返そうとするが、豚の群れに埋もれ押さえつけられた竹刀はびくともしない。
無表情な豚面が、その間抜けぶりを嘲笑うかのように一斉に卑しく歪んだ。
豚たちは一匹一匹が疾捷く、なにより数が圧倒的に多すぎる。次第に竹刀一本と腕一本ではさばききれなくなってきた。
隙と見て、他の豚たちも覆い被さるように次から次へと竹刀にしがみついてきた。
腕にかかる重量がきつくなり、竹刀を手からもぎとられそうになる。
「ぐぅ……!」
力任せに奪い返そうとするが、豚の群れに埋もれ押さえつけられた竹刀はびくともしない。
無表情な豚面が、その間抜けぶりを嘲笑うかのように一斉に卑しく歪んだ。
「たー! たーやー!」
ひまわりの悲鳴に振り返ると、二匹の豚が両側からひまわりを捕えて無理矢理運ぼうとしている。
咄嗟の判断で竹刀をあきらめ、素手で駆け寄ろうとするが横ざまから飛んできた豚のヒヅメキックを食らって遠くに吹っ飛ばされる。
とっさに取った受身の、床に接触した二の腕を軸にしてグリーンの体はフローリングの床面を
テーブルや椅子をなぎ倒しながら滑り吹っ飛んでゆく。
ソファの台座にぶつかってようやく止まり、苦痛の呻きを噛み殺しながら素早く立ち上がる。
だがしかし、ひまわりの姿は視界からすでに消えていた。開け放しのドアの向こうの闇から、赤ん坊の泣き声が遠く響く。
ひまわりの悲鳴に振り返ると、二匹の豚が両側からひまわりを捕えて無理矢理運ぼうとしている。
咄嗟の判断で竹刀をあきらめ、素手で駆け寄ろうとするが横ざまから飛んできた豚のヒヅメキックを食らって遠くに吹っ飛ばされる。
とっさに取った受身の、床に接触した二の腕を軸にしてグリーンの体はフローリングの床面を
テーブルや椅子をなぎ倒しながら滑り吹っ飛んでゆく。
ソファの台座にぶつかってようやく止まり、苦痛の呻きを噛み殺しながら素早く立ち上がる。
だがしかし、ひまわりの姿は視界からすでに消えていた。開け放しのドアの向こうの闇から、赤ん坊の泣き声が遠く響く。
そちらにばかり気を取られてもいられない。好機と見た豚どもが三匹がかりで飛び掛ってくる。
やむなく、グリーンは腰にさげていたもう一つの武器を取った。
やむなく、グリーンは腰にさげていたもう一つの武器を取った。
――――ひゅうぉっ
風を切って九尾の鞭がしなり、一気に三匹の豚をとらえて打ち据えた。
竹刀より一撃の威力は劣るため効果は期待しなかったが、豚は三匹とも次の瞬間に消滅した。
消滅させるのに要るダメージの閾値は、グリーンが勝手に見積もっていたぶんよりかなり低かったようだ。要は攻撃さえ当たればよかったらしい。
――もっと早くに気付いていれば、と心中で舌打ちする。
竹刀より一撃の威力は劣るため効果は期待しなかったが、豚は三匹とも次の瞬間に消滅した。
消滅させるのに要るダメージの閾値は、グリーンが勝手に見積もっていたぶんよりかなり低かったようだ。要は攻撃さえ当たればよかったらしい。
――もっと早くに気付いていれば、と心中で舌打ちする。
鞭を振り回しながら残っていた二匹も仕留め、グリーンを阻む豚ポケモンはいなくなった。
耳を澄ませば、まだひまわりの泣き声が小さく聞こえてくる。
(まだ間に合うか……!)
グリーンは転がっていた竹刀を拾い上げてドアをくぐり、非常階段を降りてひまわりを追った。
耳を澄ませば、まだひまわりの泣き声が小さく聞こえてくる。
(まだ間に合うか……!)
グリーンは転がっていた竹刀を拾い上げてドアをくぐり、非常階段を降りてひまわりを追った。
最下の階、非常口隣の警備室の前で、赤ん坊を引きずっている豚を見つけた。
疲労した体に鞭打ち、グリーンは距離を詰めた。
ブレーキと同時に竹刀を上段に構え、ひまわりに当てないよう正確に狙いをつけて打ち下ろす。
唐竹割りを受けた豚の脳天は凹の字に潰れ、「ブヒッ」と情けない呻きをあげて消滅した。
しかしもう一匹はひまわりのベビー服を掴んでなおも引きずっていこうとする。
竹刀を持った腕が、もう碌に上がらないことに気付く。もはや形振りを構ってはいられなかった。
足で豚を踏んづけて力任せに引き剥がし、そのまま覆い被さるように頽れながらひまわりを懐に確保した。
その時、聞こえた――警備室の中から、かすかな物音。
「…………」
襲撃の親玉か。
ブレーキと同時に竹刀を上段に構え、ひまわりに当てないよう正確に狙いをつけて打ち下ろす。
唐竹割りを受けた豚の脳天は凹の字に潰れ、「ブヒッ」と情けない呻きをあげて消滅した。
しかしもう一匹はひまわりのベビー服を掴んでなおも引きずっていこうとする。
竹刀を持った腕が、もう碌に上がらないことに気付く。もはや形振りを構ってはいられなかった。
足で豚を踏んづけて力任せに引き剥がし、そのまま覆い被さるように頽れながらひまわりを懐に確保した。
その時、聞こえた――警備室の中から、かすかな物音。
「…………」
襲撃の親玉か。
ひまわりに「ここでおとなしくしているんだ」と言い残し、竹刀を逆の手に持ち替えてグリーンは警備室に入る。
一見、無人の部屋。
しかし、居るはずだ。
一見、無人の部屋。
しかし、居るはずだ。
グリーンは目を閉じた。
感じろ。
形なき、敵を――
見えぬ敵、その気配を――――
感じろ。
形なき、敵を――
見えぬ敵、その気配を――――
「そこだ!」
鋭く振るわれた竹刀が、側に並んでいたロッカーの扉の一つを破壊した。
ひん曲がった扉がずれ、狭いスチールの間仕切りの間に、身を縮こめて隠れていた少年の姿が垣間見えた。
グリーンは隙間に手を突っ込み、首根っこを掴んで潜んでいた人間を外に引きずり出す。
「ひっ……、」
グリーンの足元に転がされて怯える少年は、クロッキー帳を抱えていた。
覗き見えたページには、襲い掛かってきた豚の絵がびっしりと描きこまれている。
グリーンは確信した。
「おまえの……仕業か!」
少年が何か行動を起こそうとするよりも早く、竹刀を構えなおし――クロッキー帳をその小さな手から叩き落した。
ひん曲がった扉がずれ、狭いスチールの間仕切りの間に、身を縮こめて隠れていた少年の姿が垣間見えた。
グリーンは隙間に手を突っ込み、首根っこを掴んで潜んでいた人間を外に引きずり出す。
「ひっ……、」
グリーンの足元に転がされて怯える少年は、クロッキー帳を抱えていた。
覗き見えたページには、襲い掛かってきた豚の絵がびっしりと描きこまれている。
グリーンは確信した。
「おまえの……仕業か!」
少年が何か行動を起こそうとするよりも早く、竹刀を構えなおし――クロッキー帳をその小さな手から叩き落した。
ボヮン!!
ボヮン!!
「……!?」
クロッキー帳もろとも竹刀の一撃を受けた瞬間――少年は子豚に変身してしまった。
クロッキー帳もろとも竹刀の一撃を受けた瞬間――少年は子豚に変身してしまった。
二人とも、予想外の事態に思わず硬直する。
「……ブッブー、ブー!」
先に我に返ったのは子豚(少年)のほうだった。
丸いお尻を向けて、グリーンの脇をすり抜けて素早く逃げてゆく。
先に我に返ったのは子豚(少年)のほうだった。
丸いお尻を向けて、グリーンの脇をすり抜けて素早く逃げてゆく。
「待て……!」
追おうと一歩を踏み出しかけるが、ビル内にひまわりを残していることを思い出して踏みとどまった。
今は深追いすべきではない。
増援でも呼ばれてしまう前に、ひまわりを連れてこの場を離れるべきだ。
追おうと一歩を踏み出しかけるが、ビル内にひまわりを残していることを思い出して踏みとどまった。
今は深追いすべきではない。
増援でも呼ばれてしまう前に、ひまわりを連れてこの場を離れるべきだ。
逃げた子供が落としていったクロッキー帳とペンを拾い、グリーンは非常階段へと戻った。
案内した豚がいつの間にか消えていたことが気になって急ぎ足になる。
案内した豚がいつの間にか消えていたことが気になって急ぎ足になる。
「た!」
ひまわりはグリーンの姿を見つけるやいなや、元気にはいはいで近寄ってきた。
とりあえずは無事だったことに安堵し、素直に受け止めてやる。
ひまわりはグリーンの姿を見つけるやいなや、元気にはいはいで近寄ってきた。
とりあえずは無事だったことに安堵し、素直に受け止めてやる。
抱き上げて適当にあやしながら、グリーンはあらためて自分のランドセルの中を探った。
この竹刀の説明書を探すためだ。
はじめ、自身が竹刀に慣れていたせいか、かえって見た目だけで「ごく普通の竹刀である」と判断してしまった。
「普通でない力を持った竹刀」がある、という可能性に考えが及ばなかったのである。
この竹刀の説明書を探すためだ。
はじめ、自身が竹刀に慣れていたせいか、かえって見た目だけで「ごく普通の竹刀である」と判断してしまった。
「普通でない力を持った竹刀」がある、という可能性に考えが及ばなかったのである。
案の定、説明書がもう一枚見つかった。
それによると、この竹刀の名は「こぶたのしない」――――攻撃した相手(人間)を豚に変えることのできるアイテムらしい。
相手を無力化できるというのはいざという事態の時に心強いが、それでも人間への使用はなるたけ慎重にした方がいいだろう。
それによると、この竹刀の名は「こぶたのしない」――――攻撃した相手(人間)を豚に変えることのできるアイテムらしい。
相手を無力化できるというのはいざという事態の時に心強いが、それでも人間への使用はなるたけ慎重にした方がいいだろう。
説明書を戻し、グリーンはランドセルを背負いなおした。
地図の概観を思い出し、これからの移動経路を頭の中で組み立てる。
このビルを出て、さっきの路地に戻る。それから……市街地を抜け、山側に。最終的な目的地はD-4の「学校」だ。
仲間を集めるために、できれば多くの参加者が寄り付きそうな市街地に留まりたかったが、あの子供を逃がしてしまった以上、
よくない情報を広められるおそれがある。ひまわりの安全を優先した結果とは言え、やはり逃がしたのは痛かった。
地図の概観を思い出し、これからの移動経路を頭の中で組み立てる。
このビルを出て、さっきの路地に戻る。それから……市街地を抜け、山側に。最終的な目的地はD-4の「学校」だ。
仲間を集めるために、できれば多くの参加者が寄り付きそうな市街地に留まりたかったが、あの子供を逃がしてしまった以上、
よくない情報を広められるおそれがある。ひまわりの安全を優先した結果とは言え、やはり逃がしたのは痛かった。
ひまわりは、どうするか。
再び襲われるおそれがある以上見捨てることはできないが、やはり赤ん坊を抱えたままでは何かと面倒だ。
自分に足手まといの赤ん坊の面倒を見てやれる余裕はない。
仲間探しと並行して、赤ん坊を預ける相手を見つけて押し付けるか、あらためて安全な場所を見つけてやる必要があろう。
再び襲われるおそれがある以上見捨てることはできないが、やはり赤ん坊を抱えたままでは何かと面倒だ。
自分に足手まといの赤ん坊の面倒を見てやれる余裕はない。
仲間探しと並行して、赤ん坊を預ける相手を見つけて押し付けるか、あらためて安全な場所を見つけてやる必要があろう。
グリーンは気づかなった。
――――ついさっき接触した少年こそ、その「野原しんのすけ」だったということに。
――――ついさっき接触した少年こそ、その「野原しんのすけ」だったということに。
○ ○ ○
ヒヅメでアスファルトを蹴り、子豚は遁走する。
目指すは、高く聳え立つ赤いタワー。
あそこなら誰かいる。
妹を助ける力になってくれる誰かが、きっといる。
あそこなら誰かいる。
妹を助ける力になってくれる誰かが、きっといる。
(ひまわり、兄ちゃんがきっと助けてやるから無事でいるんだゾ。
強い味方を連れてきて、お助けしてあげるから、待ってるんだゾ……!)
強い味方を連れてきて、お助けしてあげるから、待ってるんだゾ……!)
【B-6/路上/1日目・朝】
【グリーン@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:疲労
[装備]:こぶたのしない@FF4、ナインテールキャッツ
[道具]:金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品、アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ5)
[思考・状況]
第一行動方針:また襲撃されないうちに、ここから移動する。最終的には「学校」を目指す
第二行動方針:ひまわりを保護してくれそうな人間を見つけるまで、ひまわりを守ってやる
第三行動方針:ゲームにまだ乗っていない参加者(できれば首輪解析・解除技能にすぐれた者)を探す
第四行動方針:レッド達は大丈夫だろうか……?
基本行動方針:ゲームの破壊、生きての脱出
【グリーン@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:疲労
[装備]:こぶたのしない@FF4、ナインテールキャッツ
[道具]:金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品、アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ5)
[思考・状況]
第一行動方針:また襲撃されないうちに、ここから移動する。最終的には「学校」を目指す
第二行動方針:ひまわりを保護してくれそうな人間を見つけるまで、ひまわりを守ってやる
第三行動方針:ゲームにまだ乗っていない参加者(できれば首輪解析・解除技能にすぐれた者)を探す
第四行動方針:レッド達は大丈夫だろうか……?
基本行動方針:ゲームの破壊、生きての脱出
【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康
[装備]:ガードグラブ@SW
[道具]:基本支給品、不明支給品1個(グリーンは確認済。ひまわりにもグリーンにも使えない物?)
[思考・状況]
第一行動方針:(この格好いいお兄さんと一緒にいたい)
第二行動方針:(しんのすけに会いたい)
基本行動方針:(おうちに帰る)
[状態]:健康
[装備]:ガードグラブ@SW
[道具]:基本支給品、不明支給品1個(グリーンは確認済。ひまわりにもグリーンにも使えない物?)
[思考・状況]
第一行動方針:(この格好いいお兄さんと一緒にいたい)
第二行動方針:(しんのすけに会いたい)
基本行動方針:(おうちに帰る)
【B-6/路上/1日目・朝】
【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:豚
[装備]:なし
[道具]:単眼鏡@デジモンアドベンチャー、基本支給品
[思考・状況]
第一行動方針:ひまわりを悪いおにいさん(グリーン)から取り戻す
第二行動方針:そのために、助っ人を探す
基本行動方針:ひまわりを、兄としてお守りする
【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:豚
[装備]:なし
[道具]:単眼鏡@デジモンアドベンチャー、基本支給品
[思考・状況]
第一行動方針:ひまわりを悪いおにいさん(グリーン)から取り戻す
第二行動方針:そのために、助っ人を探す
基本行動方針:ひまわりを、兄としてお守りする
+アイテム辞典+
【こぶたのしない@FF4】
人間の尊厳を最底辺まで貶め、屈辱を与える外道の武器。
この竹刀で攻撃された「参加者」は、数十分~一時間ほどの間、豚の姿になってしまう。
豚化中は、人語を話すこともままならなくなる(=魔法が使えなくなる)。
ちなみに、竹刀と名がついているが武器としての威力もなかなかのもの。
人間の尊厳を最底辺まで貶め、屈辱を与える外道の武器。
この竹刀で攻撃された「参加者」は、数十分~一時間ほどの間、豚の姿になってしまう。
豚化中は、人語を話すこともままならなくなる(=魔法が使えなくなる)。
ちなみに、竹刀と名がついているが武器としての威力もなかなかのもの。
【金属探知チョーク@ドラえもん】
外見は、教鞭の先に赤いチョークが取り付けられている。
これで引いた線の上を機械(金属)がまたぐと、大音量の警報を鳴らす。
外見は、教鞭の先に赤いチョークが取り付けられている。
これで引いた線の上を機械(金属)がまたぐと、大音量の警報を鳴らす。
【ナインテールキャッツ@現実】
先端が九尾に分かれた、優美な革鞭。
見た目はゴツく禍々しく、いかにも打たれると痛そうな感じだが、実は威力はそんなでもない。
先端が九尾に分かれた、優美な革鞭。
見た目はゴツく禍々しく、いかにも打たれると痛そうな感じだが、実は威力はそんなでもない。
【ガードグラブ@ソードワールドNEXT】
一見すると普通の手袋だが、握り締めると盾として扱える堅牢な力場が発生する。
軽い為、子供でも重い大盾並の防御が可能になる。
一見すると普通の手袋だが、握り締めると盾として扱える堅牢な力場が発生する。
軽い為、子供でも重い大盾並の防御が可能になる。
【落書帝国(インペリウム・グラフィケース)@魔法先生ネギま!】
早乙女ハルナのアーティファクト。
インクボトル付きのクロッキー帳と羽根ペン、ベレー帽とエプロンのセット。
(能力発動はクロッキー帳と羽ペンのみで可能。
ベレー帽、エプロンの固有コスチュームは『落書帝国』発動時、使用者に一時的に強制装備される)
羽根ペンでクロッキー帳に描いた絵を、実体を持った簡易ゴーレムとして召還して使役できる。
『落書帝国』に関する制限は以下の七項目です。
早乙女ハルナのアーティファクト。
インクボトル付きのクロッキー帳と羽根ペン、ベレー帽とエプロンのセット。
(能力発動はクロッキー帳と羽ペンのみで可能。
ベレー帽、エプロンの固有コスチュームは『落書帝国』発動時、使用者に一時的に強制装備される)
羽根ペンでクロッキー帳に描いた絵を、実体を持った簡易ゴーレムとして召還して使役できる。
『落書帝国』に関する制限は以下の七項目です。
具現したゴーレムは、
1.一体につき、持続時間は10分前後です(しんのすけサイズの場合)。
それを越えると自然消滅します。
2.一定以上の衝撃が与えられると、その衝撃を相殺して消滅します。
3.基本的に、具現化するものの内容・サイズへの制限はありません。
ただし、持続時間はサイズの大きさと反比例します。
(例1:見上げるような巨大カンタムロボを具現化したとしても、持続時間は1秒程度)
4.モデルになったものの特性は持ちません。ゴーレムはハリボテのようなものです。
(例2:カンタムロボットを具現しても、ビームやロケットパンチは撃てません)
5.ゴーレムの強さは描き手の想像力に依存します。
6.ゴーレムは基本的にしゃべれません(断末魔のみ例外)
7.一体具現に一ページを消費します。初期状態では15ページあります。
1.一体につき、持続時間は10分前後です(しんのすけサイズの場合)。
それを越えると自然消滅します。
2.一定以上の衝撃が与えられると、その衝撃を相殺して消滅します。
3.基本的に、具現化するものの内容・サイズへの制限はありません。
ただし、持続時間はサイズの大きさと反比例します。
(例1:見上げるような巨大カンタムロボを具現化したとしても、持続時間は1秒程度)
4.モデルになったものの特性は持ちません。ゴーレムはハリボテのようなものです。
(例2:カンタムロボットを具現しても、ビームやロケットパンチは撃てません)
5.ゴーレムの強さは描き手の想像力に依存します。
6.ゴーレムは基本的にしゃべれません(断末魔のみ例外)
7.一体具現に一ページを消費します。初期状態では15ページあります。
≪031:「怖くて仕方がない」 | 時系列順に読む | 033:天使が来たりて娘ツッコむ≫ |
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