「怖くて仕方がない」 ◆uOOKVmx.oM
藤木は路地の片隅で声もなく無言で泣いていた。膝を抱えて唇が青くなるほど震えながら
助けを求めている。神様に? いや仮面ライダーやウルトラマン、国際救助隊にだ。
いつだって彼らは恐怖に震える子供達を助けてくれた。きっと自分も助けてくれるさ。
そう思いたくて必死だった。でも分かっているんだ。サンタクロースの正体は父親で、
ゴジラの中には人が入っていることくらい。だから怖くて仕方がない。
助けを求めている。神様に? いや仮面ライダーやウルトラマン、国際救助隊にだ。
いつだって彼らは恐怖に震える子供達を助けてくれた。きっと自分も助けてくれるさ。
そう思いたくて必死だった。でも分かっているんだ。サンタクロースの正体は父親で、
ゴジラの中には人が入っていることくらい。だから怖くて仕方がない。
人が死ぬところを見たのは初めてだった。TVの刑事ドラマなどでは見た事があるけど
あんなに血を見たのは初めてだ。普段ちょっと指を切っただけでも大騒ぎしてしまうのに。
ドッジボールで鼻血を出して泣かなかっただけでもヒーローだったのに。だからあの光景が
目に焼きついて離れない。自分はどうなってしまうのだろう。そう考えると何も考えられ
ない。何を考えても怖くて仕方がない。
あんなに血を見たのは初めてだ。普段ちょっと指を切っただけでも大騒ぎしてしまうのに。
ドッジボールで鼻血を出して泣かなかっただけでもヒーローだったのに。だからあの光景が
目に焼きついて離れない。自分はどうなってしまうのだろう。そう考えると何も考えられ
ない。何を考えても怖くて仕方がない。
路地には先程確認した支給品が転がっている。変身ベルトもウルトラアイも入っては
いなかった。入っていたのは相手を沈黙させて魔法を封じる『ルーンの杖』。魔法使いに
有効と書いてあったけど、そんなのいるんだろうか? サリーちゃんはアニメの話なのに。
それから『的の書かれた紙』の束。白い紙に的が書かれているだけだ。狙えば必ず当たる
らしい。でもちゃんと狙えば当たるのは当然じゃないだろうか。まるでインチキおじさんの
玩具みたいだ。最期に『青酸カリ』。これは知ってる。TVドラマでよく出てくる猛毒だ。
たしかアーモンドナッツの臭いがするとかしないとか。嗅いで見たいとは思ったけれど
やっぱり怖くて蓋を開けられななかった。あのおじさんは本当に僕達に殺し合いをさせる気
なんだということだけは伝わってきて、怖くて仕方がない。
いなかった。入っていたのは相手を沈黙させて魔法を封じる『ルーンの杖』。魔法使いに
有効と書いてあったけど、そんなのいるんだろうか? サリーちゃんはアニメの話なのに。
それから『的の書かれた紙』の束。白い紙に的が書かれているだけだ。狙えば必ず当たる
らしい。でもちゃんと狙えば当たるのは当然じゃないだろうか。まるでインチキおじさんの
玩具みたいだ。最期に『青酸カリ』。これは知ってる。TVドラマでよく出てくる猛毒だ。
たしかアーモンドナッツの臭いがするとかしないとか。嗅いで見たいとは思ったけれど
やっぱり怖くて蓋を開けられななかった。あのおじさんは本当に僕達に殺し合いをさせる気
なんだということだけは伝わってきて、怖くて仕方がない。
藤木は青酸カリの小瓶を車道へ向かって投げた。猛毒なんて手元にあると怖いからだ。
ヒュ―――――ン、コツン!
道路に投げられた小瓶は空中でありえない動きをして、路地に落ちている的の書いた
紙の真ん中に当たった。何が何だか分からない。まるでドリフターズのコントのように
前に向かって投げた小瓶が、後ろに戻ってきて的に当たったのだ。もしかしたら投げる時、
チラリと『的を狙えば当たるのは当然だ』と思ったかもしれない。不思議な光景だった。
紙の真ん中に当たった。何が何だか分からない。まるでドリフターズのコントのように
前に向かって投げた小瓶が、後ろに戻ってきて的に当たったのだ。もしかしたら投げる時、
チラリと『的を狙えば当たるのは当然だ』と思ったかもしれない。不思議な光景だった。
そろりと立ち上がると落ちていた小石を拾い上げてみる。今度は強く『当たれ』と念じて
思い切って投げた。すっぽ抜けた小石は狭い路地の壁に当たったが、理不尽なほど曲がって
命中した。何だか嬉しくなって繰り返したが、とんでもない方向に投げても百発百中だった。
思い切って投げた。すっぽ抜けた小石は狭い路地の壁に当たったが、理不尽なほど曲がって
命中した。何だか嬉しくなって繰り返したが、とんでもない方向に投げても百発百中だった。
何だか自分が凄い人間になった気がした。まるで漫画の主人公にでもなったみたいだった。
この的の紙さえあれば忍者みたいに戦えるかも知れない。それに杖があれば悲鳴を出させ
ない事も殴り倒す事も出来る。猛毒を食事に混ぜれば強い大人だって『殺す』ことが出来る。
この的の紙さえあれば忍者みたいに戦えるかも知れない。それに杖があれば悲鳴を出させ
ない事も殴り倒す事も出来る。猛毒を食事に混ぜれば強い大人だって『殺す』ことが出来る。
名簿に永沢君の名前があった。構いはしないさ。助かるのは一人だけなんだよ。君はまた
僕を卑怯者って呼ばれるかもしれないね。そうさ、どうせ僕は君の言うとおり卑怯者なんだ。
殺されるくらいなら卑怯者って呼ばれた方がいい。それにきっとこれから大勢の子が死ぬ。
誰かに殺されるんだ。だから僕を誰も怒れないはずさ。『みんなも誰かを殺す』のだから。
僕も誰かを殺す――そう考えると怖くて仕方がない。
僕を卑怯者って呼ばれるかもしれないね。そうさ、どうせ僕は君の言うとおり卑怯者なんだ。
殺されるくらいなら卑怯者って呼ばれた方がいい。それにきっとこれから大勢の子が死ぬ。
誰かに殺されるんだ。だから僕を誰も怒れないはずさ。『みんなも誰かを殺す』のだから。
僕も誰かを殺す――そう考えると怖くて仕方がない。
だが藤木の唇は、もう青くはなかった。
【C-8 路地/1日目/朝】
【藤木茂@ちびまる子ちゃん】
[状態]:健康(唇にも赤みが差している)、沈黙状態で声が出ない(30分ほどで解除)
[装備]:ルーンの杖@ファイナルファンタジー4 、拾った石*10
[道具]:基本支給品、青酸カリ@名探偵コナン、的の書かれた紙(10枚)@パタリロ!
[思考]
第一行動方針:強そうな人を探して頼る
第二行動方針:倒せそうな相手は隙を見て殺す
最終行動方針:自分だけでも助かりたい
備考:試しに使ってみたルーンの杖の効果で沈黙中
【藤木茂@ちびまる子ちゃん】
[状態]:健康(唇にも赤みが差している)、沈黙状態で声が出ない(30分ほどで解除)
[装備]:ルーンの杖@ファイナルファンタジー4 、拾った石*10
[道具]:基本支給品、青酸カリ@名探偵コナン、的の書かれた紙(10枚)@パタリロ!
[思考]
第一行動方針:強そうな人を探して頼る
第二行動方針:倒せそうな相手は隙を見て殺す
最終行動方針:自分だけでも助かりたい
備考:試しに使ってみたルーンの杖の効果で沈黙中
【ルーンの杖@ファイナルファンタジー4】
鈍器としてはかなり強い部類に入る。魔法を使う者に対して攻撃力が増加する特性を持つ。
道具として使うと「サイレス」の効果があり対象を沈黙させる(効果は30分ほど)
鈍器としてはかなり強い部類に入る。魔法を使う者に対して攻撃力が増加する特性を持つ。
道具として使うと「サイレス」の効果があり対象を沈黙させる(効果は30分ほど)
【的の書かれた紙@パタリロ!】
射的用の丸い的が書いてある30cm四方ほどの紙。この的を狙って撃つと弾が意思を持った
かのように動いて必ず的の真ん中に命中する。糊が付いているわけでもないのに何故か
ペタペタと自由に貼り付けることが出来る。このロワでは銃以外でも射程内ならば有効
射的用の丸い的が書いてある30cm四方ほどの紙。この的を狙って撃つと弾が意思を持った
かのように動いて必ず的の真ん中に命中する。糊が付いているわけでもないのに何故か
ペタペタと自由に貼り付けることが出来る。このロワでは銃以外でも射程内ならば有効
【青酸カリ@名探偵コナン(現実)】
推理物で御馴染みの猛毒。無味無臭で口にするとほぼ即死。丈夫な小瓶に入ってます
推理物で御馴染みの猛毒。無味無臭で口にするとほぼ即死。丈夫な小瓶に入ってます
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