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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • 気まぐれな楽園

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

気まぐれな楽園

最終更新:2007年12月08日 17:38

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

 気まぐれな楽園◆CFbj666Xrw


水中というのは思いの外に危険な場所だった。
濡れた衣服は重たい枷となり、身動きを封じる。
失われた呼吸は思考を動揺させ、反射的に空気を求めて口を開けば水が喉を埋め尽くす。
怪力で水を掻き回しても泳ぎ方を知らないそれは体を逆に沈めてしまう。
そして水は傷口から体温を奪っていくのだ。
咄嗟に手に握っていたハンマーをランドセルにしまい込んだのは正解だった。
玩具のように軽く、しかし浮くような重さではないそれは水中では邪魔にしかならない。
追撃が来たら? どうしようもない。
反射的に飛び込みはしたがもしも追撃がきたら戦えるわけがない。
というより溺れるプレセアにはそんな事を考える余裕すらなかった。
「ゴボ……ガボゴボ……!!」
必死に水を掻いて少しでも浮き上がろうと試みる。
だが水面という壁は目の前まで迫っても遠く、顔が出た次の瞬間には波に呑まれる。
どちらが上かさえ頻繁に見失い水流に翻弄される。
(このままじゃ溺れて……死……!)
必死に腕を動かす。
必死に足を動かす。
時折水面に顔が出て水飛沫諸とも必死に空気を取り入れる。
それでも溺れるプレセアは藻掻き苦しみながら耐え続けて。
(ダメ……ダメ…………!! わた……し………………は……………………)
……意識が途切れる直前、誰かの声が聞こえた。


     * * *


ぽかぽかと暖かい日差しが全身を包んでいる。
まるで春の陽気のようなそれは、とても…………眠くなる。
森の中の開けた広場でひなたぼっこをしているような、そんな感じだ。
眠い。とにかく眠い。
だから思う存分お昼寝をしていた。
だけど眠りは何時しか覚めるものだ。
少女にとってのそれも、僅か数時間で目覚めに至った。
「ん…………」
重い瞼をゆっくりと開ける。そして。
「………………う?」
目を開けたアルルゥの目に最初に映ったのは、寝る前に見た謎の少女だった。
少女はアルルゥと鏡合わせのように柱の陰で眠っていた。

「オピァ……」
反射的にタマヒポを召喚しようとして、すんでの所で思いとどまる。
彼女と戦った、彼女は敵だった気がする。
――でも、どうして戦ったんだっけ?
戦いになるのは相応の理由が有るはずだ。
しかしアルルゥの記憶は倒れる前の辺りでぐちゃぐちゃに途切れ、思い出せなくなっていた。
無理もない。
傷も殆ど無いのに精神的疲労だけで倒れるほど精神を酷使したのだ。
気絶直前の記憶が混乱する程度で済んだのはむしろ幸運と言えるだろう。
そして原因そのものを思い出せないなら、その前の状況から想像するしかない。
そう、確か最初にこの世界に連れて来られてから……。


――君達には世界を救うためにお互いに魂の選定、”殺し合い”をしてもらう。


「ころしあい……」
ぽつりと呟く。
知らない世界に連れてこられて、殺し合いを強制された。
最後の一人にならないと帰れないと言われた。
事実最初に出会った少年は、確かに出会い頭に攻撃してきた。


――あ、あの、ごめんなさい! ちょっと混乱してたんです!


「………………」
あれは本当だったのだろうか? それとも嘘だったのだろうか?
どちらにせよ彼は少女に周囲の全てを敵と認識させるには十分だった。
アルルゥは殺し合いに乗り、サモナイト石で幻獣を召喚して彼を殺そうとした。
後で通りがかった時にはまだ生きていたようだけど、殺そうとした事には変わりない。
もしかするとタマヒポの毒で今頃息絶えているかもしれない。
それに他にも二人、殺そうとした。だけど。


――みんなで諦めなければ、絶対に帰れる! 帰る方法は絶対に見つかる!
――みんなを殺して生き延びたりしたら……きっと君のお父さんは、怒るぞ……


その言葉に激しく揺れたのだ。
ジェダの言葉なんか従わなくても帰る手段が有って、むしろそうしないと父に怒られるなら……
「……………………アルルゥ、おこられるのイヤ」
殺し合いになんて乗らない。
今ならそっちの結論に辿り着く。
襲ってくる奴らが敵という事は変わらない。
見ず知らずの殺さないといけない奴らも敵なのだから、殺す事に迷いは無い。
だけど殺さなくても良いのなら、襲ってこない限りは敵じゃない。
敵じゃないなら殺さない。
とても単純な理屈だ。
だけどあの時は何故か、迷って考え直そうとする前に……


――チョキン。


ハサミの音が聞こえて、奇妙なほどに迷いが無くなったのだ。
結局何が起きたのか、今でもさっぱり判らない。
とにかくアルルゥはその音に突き動かされるかのように二人への攻撃を再開した。
二人はよく判らない現象と共にその場を逃げ延びたけれど、アルルゥはそれでも二人を追撃した。
この辺りから記憶が曖昧になってくる。
確か道端の森に最初に襲った一人とあと誰か知らない一人が居たはずだ。
だけどそれを無視して、二人を追って城へ向かった。のだと思う。
思うというのはその時にはもう誰を追っていたのかという記憶すら曖昧だったからだ。
そして。


――そこのお前。


目の前の少女と戦った……ような気が…………する。
「………………わすれた」
記憶は凄く曖昧だ。本当に戦ったのかどうかさえもやもやとしている。
結局何が何だかさっぱり判らなかった。
考えている内に日は頂点を僅かに動いていた。
ジリジリと影の場所が変わっていく。
やがて目の前の少女の指先が日の光を、浴びた。


「あちゃあああああああああああぁあぁあぁっ!!」


素っ頓狂な悲鳴を上げて飛び上がった。
のたうち回ってゴロゴロと転がった。
そして吸血鬼の高運動能力で勢いよく転がった末に。
「あ、はしら」
に、良い感じの角度でぶつかった。
――ストライク。
やたら良い音が響いた。
「ぐぅぅぅっ」
頭を抑えて屈み込む。
寝ている時に痛い目に遭うなんて体験も始めてだったから取り乱してしまった結果だ。
いつもは安全な棺桶の中で寝るし、不意打ちするようなこすい奴も居なかった。
デコピンされた位の痛みでも驚天動地と言うに相応しい。
そして人間外れした運動能力による自滅は人間離れした肉体でもやっぱり痛い。
経験した事も想像もつかない不意打ちには如何な超人とてどうにもならないだろう。
そう、整理するとこれはどうしようもない事なのである。
……別にそれで見た人の感想が変わるわけでもないが。
「……だいじょうぶ?」
人間でない少女ことレミリアはその声にハッと振り返る。
そこに居たのは犬耳の少女、アルルゥだ。先程まで戦い、気絶したのを見て放置した相手。
彼女がそこに居てそんな声を掛けてきたという事は当然。
「………………………………………見たか?」
レミリアは思いっきり凄みの聞いた声で聞いた。
「……アルルゥ、しらない」
アルルゥは全力で首を振った。


     * * *


物事は穏便に解決できる時とできない時がある。
今回は前者だった。
アルルゥは敵にならないなら殺す気は無くなっていたし、レミリアは無かった事にしたかった。
効果の実験が殺人に繋がるゲイボルグはどこかにすっ飛んでしまったし、
それによりレミリアと戦った事はアルルゥの記憶からすっぽりと抜け落ちていた。
正確にはなんとなく戦ったような覚えはあるのだが……
「別に玩具で遊んでいただけよ」
というレミリアにとっては本音の言葉にアルルゥはすっかり納得してしまった。
どちらかといえば吹っ掛けたレミリアの方が収まっていないくらいだ。
実際、レミリアはアルルゥを殺そうかと何度も考えていた。
先の戦いで消耗した挙げ句に槍を失った苛立ちは殺したって釣り合わないので理由にはならない。
理由は……みっともない場面を見られたから。
だけどそれだけに、それを見ないフリしてくれたというのはある意味で借りですらある。
(見たなとか訊くんじゃなかったわ。今更殺すとかっこわるいじゃない)
貴族らしい体面を重んじるレミリアにとって格好の良い悪いは死活問題だ。
両者の利害はここに一致し、結果として一つの殺し合いは回避された。


だから一つの話し合いが生まれていた。
「それで、その三人を追ってここに来たの」
「ん」
アルルゥはこくりと頷く。
アルルゥは二人の少年(?)とそれを助けた女性らしき人を追ってきたらしい。
追ってきた理由はアルルゥ自身ぼやけているが、会ってみたい理由は有る。
「かえるほうほう、ほかにもある、いった」
「当たり前の事を言う奴ね」
あっさりとした答え。
「レミリア、しってる?」
「首輪を外す方法を見つけて、あのジェダって奴を捜して、叩きのめせばいい。簡単じゃない」
「…………おー」
自信たっぷりに答えるレミリアにアルルゥは思わず感嘆の声を上げた。
過程が大省略されている事には気づいていない。
ツッコミ役不在のまま話は真面目に続く。
「まあ私は、先にフランを捜すけど。これだって別に夜になってからでもいいわ。
 だからジェダは明日でも良い。倒すのは明後日でも良いか」
「ふらん?」
「妹よ。手の掛かる危険物」
「レミリア、おねーちゃん?」
「そういうことになるわね」
「…………ふーん」
アルルゥはなんとなく自分の姉のエルルゥを思い浮かべる。
……別にレミリアとはあまり似ていなかった。
「当面の問題はこの服ね。汚れて見苦しくてしょうがないわ。
 アルルゥ、洗濯はできるかしら?」
「う……? せんたく、できる」
「じゃあやりなさい。ついでに水も汲んできて。体を拭きたいから」
「…………や」
だってめんどくさい。
それにレミリアに従う言われも無い。
「私の食料をあげるわ。やれ」
「やる」
しかし食べ物をくれるなら別だ。
アルルゥは即答すると、レミリアの服を受け取り走っていった。
その足取りは実に頼もしかった。


     * * *


意識が、薄ぼんやりと目覚めた。
まるで穏やかな春のうたた寝のような、ぼんやりと後を引く眠気。
まるで冷たい冬のような、心まで凍てつきそうな寒気。
その相反する二つが全身を包む中の目覚め。
(寒くて眠い……最悪です……ね……)
どうしてこんなに寒くて眠いのだろうか。
少し考えて思い出した。確か、逃げるために湖に飛び込んで溺れたのだ。
傷口を処置する間も無く。
その上、泳げないのにだ。
(それじゃこのまま寝ていたら……死んでしまうじゃ…………ないですか……)
死ぬのは……嫌だ。


重い瞼をゆっくり、ゆっくりと押し開く。
そこは……陸だった。
懐にはランドセルが有る。どうやらこれを背中から降ろして、掴まったらしい。
あまりにも頼りない浮き板。
だけどこのおかげで岸にまで流れ着く事が出来たようだ。
(あんな状況でよく思いついたものです。……本当に自力で思いついたのでしょうか?)
なんだか自分で思いついたのではなく、誰かが助言してくれた気がした。
『ランドセルを降ろしそれに掴まってください』と。
(………………アリシア……まさか)
思いつき、すぐに理性が否定する。
そんなわけがない。死者の声なんて聞こえるはずがない。
だけどそう思うと、冷え切った体の芯に暖かい想いを感じられた。だから。
(そう思っておきましょう。その方が……良いです)
さあ起きあがろう。
アリシアに会うために。
その為に戦う為に。残る全ての参加者を…………
「…………あ」
「…………え?」
バッチリ目が合った。
目に映ったのは……森で少年達を囲んだ時に向かい側に居た少女。
森の中に二人を追い込んだらしい、獣耳の少女だった。
おそらくは自分と同じように殺し合いに乗った――――
「く……う…………っ」
全身に力を篭めて起きあがろうとするが、叶わない。
冷たい水で冷えた体は思ったより血液を残してくれたようだけれど、代わりに体温を奪っていった。
それでも入れた力が血流を動かして。
――傷が開いた。
「あ…………!」
視界が赤に染まる。
目覚めた意識が再び闇へと引きずり込まれる。
再び暗い奈落の底に落ちていく。
今度はきっと…………もどれない。
「アリシア……ごめんなさい。私は…………おねえ……なの……に…………」
悔やみの言葉が途切れ途切れになるのに重なって。
意識の糸が、切れた。


     * * *


「まったく、良さそうな葉が無いわね。……見つかっただけマシか」
レミリアは手の中の小さな缶を弄んでいた。
背後には雑に開かれた戸棚が一つ。
引っかき回された挙げ句に布などを挟みながら乱暴に閉められている。
足場にする為に一度ほぼ全ての引き出しを引いたのは仕方がないが、乱暴な片づけには違いない。
そこまでして見つけた物は、紅茶の缶だ。
ティーポットとカップも見つけておいた。
言うまでもなくティータイムとしゃれ込むつもりなのだ。
ついでにその幼い裸体には適度に切った清潔な白いテーブルクロスを纏っている。
だぶだぶのシルバースキンATよりはそちらの方が好みだったらしい。
といっても流石にこれは好みの問題だけではない。
(まあ、動きにくいよりはマシだろうし。
 いくら鉄壁でもあんなに動きにくいんじゃ話にならない。
 ……昼間に外出するならあれを着るしかないんだろうけど)
いくら彼女だって大小込みで通算三度も痛い目にあえばまじめに考える。
頭部を誤射して本気で死にかけた一度目。
人なら即死だが吸血鬼だってエリクシール無しだと死んでいたかもしれない。
アルルゥとの戦いで毒と必殺の一撃に苦戦した二度目。
自分の体の状態に気づかずにあわや敗北する所だった上に、お気に入りの槍を失った。
おまけに起きた時にゴロゴロのたうち回ってみっともない所を見られた三度目。
傷としては無きに等しく、というよりとっくに治っているのだが恥ずかしい失態だ。
全てレミリア自身の無知と油断が招いた事だ。
(それならどうする? 亀みたいにだぶだぶの無敵防御で守りに入る?
 まさか。そんな事を選びはしない。
 慎重さは……少しは、必要かな。だけど臆病になるのは違う。
 ビクビクと破滅を恐れていたら、破滅の運命に呑まれるだけだ。
 弾幕と同じだ、慎重かつ大胆に擦り抜けていけばいい)
だからシルバースキンを、着ない。
恐怖に呑まれてシルバースキンを着れば、自らの俊敏さを殺してしまう。
レミリアは自らの肉体の不死性に驕って傷を負った。
シルバースキンだって同じ事。
着ていればどんな攻撃を受けても大丈夫、だから動きにくくても安心すれば良い。
そんな事を考えて生きていけるはずが、ない。
物質的な守りよりも精神的な覚悟の方が身を守る。


「……でも流石に、これはどうにかしたいわね」
といってもそれとテーブルクロスで満足できるかは別問題だ。
見た目としてはだぶだぶのシルバースキンよりマシだと思うのだが、
それでも幾らかっこつけた所でこんなはしたない格好では決まらない気がする。
隠すところは辛うじて隠せてるし動き易さも問題は無いけれど、やっぱりいつものドレスを着たい。
色々とキメる意味でも。
「それにしても遅いわね。あの娘は何時になったら戻ってくるのかしら」
時間を止めて仕事をこなす完璧で瀟洒なメイドより遅いのは仕方ないとしても、
その前のメイドと比べてもやっぱり遅い。
本職と比べているだからそれでもまだ要求が高いのだが。
「……あ、帰ってきた」
ぺたんぺたんとする足音を鋭敏な聴覚が拾い上げた。
どうも重い気がするのは言いつけ通り水の入った桶も持っているのだろうか。重畳だ。
これでようやくティータイムにして体も拭ける。
ほっと一息を吐く。
「おかえり。遅かった……わね……」
声を掛けようとして、戻ってきたアルルゥと彼女が担いでいる物が目に映った。
アルルゥは一人の少女を担いでいた。


「……ひろった」
「捨ててきなさい」
「…………むぅ」
アルルゥはむくれた。


理由はある。
担がれている少女は深い傷を受け、このままでは死ぬように見えた。
しかしレミリアには見ず知らずの、情報も定かでない人間を助ける理由など無い。
なんでわざわざそんなしち面倒くさい事をしなければならないのか。
(まあ私を恐がるなら食事に良いかもしれないけど……別にお腹は減ってないのよね)
食べてもいいが食べなくてもいい。
わざわざ助けて起きるのを待って恐がったら食べるなんて面倒なことをする気にはなれなかった。
だからこの時点でレミリアは傷付いた少女に対してなんの興味も持たなかったのだが……


「……このひとも、おねーちゃん」
アルルゥの一言が興味をそそった。


「どうしてわかる?」
「……ねごと」
確かに耳を澄ますと、少女はうわごとのように何かを呟いていた。
……レミリアは耳を澄まし、それを確かに聞きとった。
彼女はアリシアという少女に謝っていた。
姉なのに助けて貰って、それなのに何もできなくてごめんねと謝っていた。
どうやら、生き別れた妹らしかった。
(……だからどうした)
それでもやっぱりレミリアにとっては関係のない話だ。
人間の姉妹の事なんてどうでも良い。
生き別れて死んだ妹も、今正に死にかけている姉もどうでも良い。
大半の人間は簡単に死んでしまうものなのだから。
生きようが死のうが関係無い。
………………。




レミリアの手から一発の炎弾が放たれた。
「ひゃ……」
炎弾は身を固めたアルルゥの横を通り過ぎ、暖炉へと突き刺さる。
入っていた薪に、火が灯った。
「…………う?」
「確か人間って、寒くしてると死ぬんでしょう?」
「ん」
こくこくと頷き、アルルゥは背中に背負った少女を暖炉の前に寝かせた。
炎が少女をゆっくりと暖める。
レミリアの手がもう一度振られた。
「…………う?」
アルルゥは唐突に投げられた六角形の物体を受け止めた。
首を傾げるアルルゥにレミリアがその効果を教える。
「それには弱い治癒効果が有る。
 切り裂いたテーブルクロスが有るから、これで胸に巻いて押しつけておけば死にはしないわ。
 ……貸すだけよ。それは私の日傘なんだから」
「……ん!」
アルルゥはこくりと頷くと、処置を始めた。
治療を専門とする姉の見よう見まねは、辛うじて様になっていた。


(……気まぐれが過ぎたかな)
レミリアは独り言ちる。
確かにレミリアはもう核鉄の回復効果なんて要らない程に回復した。
魔力は寝床が悪かったせいでまだ半ばという所だが、これは核鉄が有っても無くても関係無い。
が、だからといって核鉄を貸してまで助ける理由も本当に無い。
なんとなく寝覚めが悪い気がしたし、治療もアルルゥに任せるつもりだが、丸すぎる気もする。
結果として大当たりだった最初の支給品は一つも手元に無くなってしまった。
(まあいいか。『情けは吸血鬼の為なり』だし)
何か違っていた。


一方のアルルゥにだって、目の前の少女……プレセアを助ける大した理由は無い。
アルルゥにとっては敵と認識するのに不十分な情報しかなくて。
それから、やっぱり自分の姉とはまるで似ていないけれど誰かの姉である少女が、
どうしても、というわけではなくただなんとなく、放っておけないとそう思ったのだ。
ただそれだけ。
レミリアもアルルゥも、人を殺すのに大層な理由は要らない。
人の、特に知らない人間の命なんて何とも思っていないのだから。
種としての傲慢さが、幼い無知が、命の価値を軽くする。
だけど理由もなく殺しているわけではない二人にとって、
プレセアを殺す理由は無くて、プレセアを生かす理由がほんの僅かでも有っただけ。
その気まぐれは人を殺す事も、当然人を生かす事だってあるのだ。


     * * *


二度目の目覚めは、とても暖かいものだった。
弾ける薪の音と柔らかい熱が全身を包んでいる。
寒い日に帰ってきた暖かい家のような温もりだ。
頭の中はバターのようにとろけて思考が判然としない。
ただ断片的に覚えている事から考えれば……
(ここは……死後の世界ですか…………?)
溺れた時も死を覚悟したが、幸運にも岸まで流れ着けた。
だけど二度目はどうしようもない。
何もしなければ死ぬような状態で、何も出来なければ殺される状況で倒れた。
これで生き残ったらもう奇跡だ。
だから、目を開けた時に見えた顔は死後の世界のお仲間だと思った。
その背後から光も差していたから。
「……あなたも、死んだのですね」
「…………う?」
獣耳の少女が不思議そうに首を傾げた。
「私を殺した後に殺されたのですか。間抜けな話です」
「ん…………………?」
「でも同じ死者なら恨む気にもなれませんね。仲良くしましょう。
 ……そうだ、アリシアは何処かに居るかな…………」
「………………」
獣耳の少女は首を後ろに振り向いた。
そっちの方は何故か窓がカーテンを閉められて日陰になっている。
獣耳の少女の後ろの窓はカーテンを開けてあるのに。
明るい所から暗い所を見ているせいで日陰が一層暗くてよく見えない。
(窓……カーテン…………?)
まだ頭がぼんやりとしている。
「アルルゥ、しんだ?」
「それだと私も死んでる事になるじゃないか。勝手にここを死後の世界にしてないで、起きろ」
陰の中で爛々と輝く紅い目の持ち主が、言った。
……眠気が、覚めた。


「……え?」
跳ね起きる。痛みが走った。
「痛!」
痛みは右肩。負傷した場所だ。
そこを見てみると白布の包帯が巻かれ、その下に何か六角形の物を宛われていた。
深手だったはずなのに、血は大して滲んでいない。
冷え切っていた体も若干の痺れが残るだけで動いてくれる。
(包帯……)
上半身の服は脱がされていた。
窓際の椅子に別の服と纏めて干されている。
ハンマーも、ハサミもランドセルも手元には無い。
それでも、生きている事は間違いないらしかった。
この殺し合いの島で、命を救われた。
目覚めてきた意識が、ようやくそれを認識する。
「寝惚けてたのね。人間は脳なんて単純で科学的な思考中枢を使うからそうなのよ」
「…………………」
アルルゥは少し考え込むような仕草をしたが、結局何も言わなかった。
ボケというものは誰も気づかなければ成立しない。
「私はレミリア・スカーレット。そっちはアルルゥ。それであなたは?」
「…………プレセア、です。プレセア・コンバティール。
 助けてくれたのですか? …………どうして?」
「気まぐれ」
「なんとなく」
「………………」
身も蓋もない答えが返ってくる。
「敢えて言うなら寝言かな。妹が居たんだって?」
「それは……どういう理由になるのですか?」
「私にも居るわ。どこかをほっつき回ってるけど。
 ついでにそこのアルルゥも姉が居るのよ。元の世界らしいけど」
「……そうですか」
奇遇。そう言うべきなのだろう。
彼女達が自らを、あるいは姉の姿を重ね合わせ、その結果として彼女は助けられた。
それだけの理由だ。だから。
「……私のランドセルは返してもらえますか?」
「ああ、これね」
紅い目の少女が手に持っていたそれを軽く投擲する。
それは放物線を描き、プレセアの腕に収まった。
中を確認して、あの手頃なハンマーことグラーフアイゼンが入っているのを確認する。
(体は……体力はひどく消耗していますね。全身に痺れが残っています。
 右肩の傷も塞がりはしたけど完治は遠い。右手の痺れは殺し合いにおいては深刻でしょう。
 左手、いえ、両手で使わないといけないでしょう。
 でも、やろうと思えば今すぐでさえ戦えないわけじゃない。私は……)
「妹を生き返らせる為に優勝を目指すのね」
「!?」
レミリアの言葉に息を呑む。
向き直ると、レミリアは長い食卓で紅茶を飲んでいた。
戦いの気配はない。殺意も、敵意も。
レミリアは手にフォークを握り……皿の上に乗っていたケーキを割いて、食べた。
いつの間にかアルルゥもその横に座り、お皿に載ったケーキを食べている。
こちらはプレセアを警戒する様子こそあるが、それだけだった。
殺し合いに乗っている相手を前にして、何も気にしない。
「あなたも食べる? 魔法で作った物だからちょっと大味だけど、まあまあね。
 紅茶も有るわよ」
「……どういうつもりですか?」
「どうって、お茶会」
「止めも、殺しもしないのですか? 殺し合いに乗った相手に」
「………………」
レミリアは紅茶を一口、優雅に口にする。
その後で、言った。
「殺されたいなら殺してやるよ。向かってきたならね。
 だけどこれでも人じゃないんだ。同族殺しなんて勝手にやっていれば良い。
 絶滅したら困るけど、最後の一人になったら少なくともここからは出られるわけだし問題ないな」
アルルゥは大口を開けて嬉しそうにケーキをほうばった。
その後で、言った。
「アルルゥ、てきならたたかう」
それらの言葉にプレセアの方が、惑う。
彼らの考えが判らない。
動揺が、不安が、悩みが、迷いが、頭の中を埋め尽くす。
(あの音が聞きたい。あのハサミの音が聞こえれば……)
そうすれば迷いなんてきっと吹っ切ってしまえるのに。
しかしランドセルの中からハサミは見つからない。どこかに零れてしまったのか。
疑問や迷いは自ら解決するしかない。
だからプレセアは、訊いた。
「……あなた達も殺し合いに乗っているのですか?」
今度先に答えたのは、アルルゥだ。
「みんなころしてかえったら、おとーさんがおこる、いった。
 だから、べつなほうほうでかえる」
「怒られる……」
「プレセアは、おこるひといない?」
「それは…………」
居る、だろう。
仲間達はきっと怒るだろう。怒ってくれる。そしてきっと……アリシアも。
数十人を殺して生き返らせてもらったらきっと、怒るだろう。
レミリアの答えが、続いた。
「皆殺しは無いな。フランが居るんじゃそうはいかないし。
 フランが死んだら知り合いも居ないから別にそれでも良いけど、
 どっちにしろあのジェダって奴は気にくわないから叩きのめすよ」
「知り合い……」
「おまえは一人連れて来られたんだろう? 暴れるなら勝手にすれば良い」
「え………………」
(……一人?)
そう、その通りだ。
ロイド達は連れてこられていない。…………筈だ。
連れてこられたのは見た目が幼い者達ばかり。
それに当てはまる仲間なんて…………
「…………まさか」
慌ててランドセルをひっくり返す。
残っていた少量の水と一緒にビチャビチャにふやけた食料などが転げ出る。
その中から紙を捜す。一枚の紙切れを。
(これは……違う、地図じゃなくてもう一方の………………有った……!)
参加者名簿。
この殺し合いに連れてこられた全ての参加者の名が記された名簿。
あいうえお順に並んだその名簿は濡れて文字も掠れていたけれど、懸命に文字の意味を拾い集める。
そして、見つけた。


――ジーニアス・セイジ。


「…………ぁ」
掠れた息が漏れる。
それは仲間の名だ。
大切な大切な、仲間の名だ。
同時に。名も知らずに殺そうとしていた85人の中の、1人。
(ちがう私は、私はそんなことを考えてない、私はただ知らなくて、気づかなくてだから……)
……本当に?
何時でも気づく事は出来た。
参加者名簿を見て誰が参加しているのかを確認するなんて何時でも出来た。
だけどそれをせずに自分以外の85人を知らない者だと決めて殺し合いに乗った。
(どうして、私はどうしてこんな、気づかなくて、気づこうとしなくて、どうして……)
天秤に掛けたのではないか? アリシアとジーニアスを。
ジーニアスが別の誰かの手に掛かって死んでくれれば良いとは思わなかったのか?
そうすれば手を汚さずに済む。
そうすればただアリシアを生き返らせれば済む。
ジーニアスの死に悲しんでそれ以上にアリシアの復活を喜んで何食わぬ顔で明日を生きて……
(違う――!!)
そんな『理由』じゃない。そう思える別の『理由』が欲しかった。
ジーニアスも連れて来られていたのに殺し合いに乗ったのは自分のせいじゃない。
ジーニアスを殺そうとしたわけじゃない。
そう思える何か他の『理由』は……


「あ、そうそう」
レミリアの声が、聞こえた。
「助けてやったお礼として、このハサミもらっておくわよ」
「ハサミ……?」
顔を上げるとレミリアの手の中にはあのハサミが有った。
あの綺麗な音で悩みを断ち切ってくれるハサミ。
(あのハサミが有れば……)
この悩みもきっと晴れる。だから『待って』とそう言おうとして。
「それにしても面白いわね。迷いを切ってくれるハサミなんて。
 あの槍ほどじゃないけど、人の運命を変えるハサミという所かしら」
「え…………?」
言葉が切れた。
運命を変えるハサミ。
その言葉に胸がざわつく。
「説明書読んでなかったの?
 音を聞いた人の迷いを断ち切って思い切った行動をさせる効果が有るそうよ」
「それって……」
目を見開く。
ハサミに迷いを断ち切られて殺し合いに乗った。
その事に『理由』を見つけた瞬間――
これまでハサミに対し抱いた愛着が――
ハサミの音から感じていた昂揚が――


――全て、恐怖へと裏返った。


「あら、心当たりが有るのね」
見開かれたプレセアの瞳には僅かな安堵と激しい恐怖が映っている。
殺し合いに乗ってしまったのは全てあのハサミが『理由』だったのだという安堵と、
あのハサミによって殺し合いに乗せられてしまったという恐怖が。
裁断の音から解放されたはずのプレセアの心を再び翻弄する。


「それにしてもちょっと面白そうね。一度鳴らしてみようかしら」


「や、やめ……!!」
再び殺人鬼になってしまう。
再びジーニアスを殺そうとしてしまう。
その恐怖がプレセアの心を塗り潰し、しかしレミリアへの距離はあまりに遠くて――!



「…………なに?」
「アルルゥ、そのおと、イヤ」
ハサミを鳴らそうとしたレミリアの手はアルルゥに掴まれ阻まれていた。
「そのおと、ヘンになる」
「そう。ならいいか」
レミリアにとってもただで助けたくないという体面と、ちょっとした興味が有っただけだ。
使うかどうかは拘る事ではなかったらしく、ハサミは彼女のランドセルに軽く放り込まれた。
プレセアは心底から安堵の息を吐いた。


「それで、あなたは結局どうするのかしら?」
「殺し合いは……もう、やめておきます」
「あら、そう」
「………………お茶……頂いてもいいですか」
「別にいいわよ」
日陰から、日向の境界に。
ティーポットとティーカップが置かれた。
それとお皿に載ったパンが。
「お茶会でそれは華やかさが足りないわね」
その一言でケーキに変わる。
クロウカード「甘(スイート)」。
ありとあらゆる物を甘くしたり、形や形質すら違うお菓子に変える事が出来るクロウカードだ。
本来はアルルゥの支給品だが、アルルゥがパンをただ甘くしていただけなのを見かねて、
横からレミリアが取り上げてケーキを作るのに使ったのである。
アルルゥはこれによりすっかり懐いてしまった。
「料理をするメイドが欲しいわね。
 魔法で大雑把に作ったケーキと質の悪い葉しか無いんだから」


そうぼやきつつ出された紅茶は……香しくて。
そして、とても暖かかった。


     * * *


『彼』は思考する。
状況は変化した。
少女プレセアがハサミにより受けていたらしい精神への影響は消失。
反動としてやや殺し合いを忌避すらしているようだ。
(もう、安全になったのだろうか?)
そう考え、『彼』はすぐにそれを否定する。
レミリアという少女の言葉を信じるならば、あのハサミは迷いを断ち切る物だったらしい。
つまりプレセアという少女が殺し合いを選んだ理由の幾ばくかは彼女自身の選択だった事になる。
プレセアは仲間が居た事に気づき殺し合いの継続を断念した。
しかしその仲間であるジーニアスが六時の放送で呼ばれたらどうなるだろうか。
再び暴走を再開する危険は否定できない。
事実、直接的殺害は無く短い間とはいえ、殺人鬼として暴れた反動は精神を不安定にしているようだ。
更にプレセア自身に戦うつもりが無くても殺人鬼だった時に遭遇した者達は彼女を敵と認識するだろう。
彼ら、彼女らがどこでどうしているかは不明だが、悪い噂を広げられている危険も有る。


また、プレセアを助けお茶会を開いている二人にも不安が残る。
まず片方のアルルゥはプレセアと同じく殺し合いに乗っていたらしい少女だ。
父親に怒られるからと殺し合いをやめたその倫理観は純粋であり、同時に危うい物と言えるだろう。
ふとした事でやはり暴走を再開する危険は否定できない。
プレセアと同じ事由により、戦うつもりが無くても悪い噂が広がっている危険がある。
更に彼女の場合にプレセアと違う点は、彼女はリンカーコアを持っている事である。
プレセアを拾った時もカードにより魔法の泡を出して服を洗おうとしていたらしい。
彼女が暴走した場合、『彼』を使いこなしプレセアより強大な脅威になる恐れが有る。


もう片方のレミリアについては更に危険だ。
彼女は自分は人間ではないと言い、人命を軽視する発言を繰り返している。
プレセアを助けたのも文字通り気まぐれなのだろう。
悪い事に彼女は肉体派を匂わせる仕草を見せながら強大なリンカーコアを秘めている。
もし彼女が『彼』を悪用しその機能を使いこなして暴れ回った場合、とてつもない惨劇が予想される。
その上、レミリアは『彼』が魔力を秘めたアイテムである事には気づいているようなのだ。
思いきりハサミが彼女の興味を惹いてくれたから良かったが、
一つ違えば今頃はレミリアの手の中で機能を試されていたかもしれない。
しかも殺し合いに乗らない理由も、彼女の妹も連れてこられているというただそれだけらしい。
レミリアの妹のフランという少女が死んだ場合、彼女に殺し合いに乗らない理由はほぼ消失する。
殺し合いに乗る理由も無いようだが、どう動くかは極めて不安定な存在だといえる。
更にレミリアの言葉の端々には妹のフランが危険人物であるようなニュアンスが篭められている。
彼女の妹がどんな存在なのか詳細は不明だが、警戒すべき人物という事は間違いないようだ。


(……何故だ。状況が悪化したように思える)
森で少年と戦った時、プレセアは自分には仲間が居ると叫び『彼』を振るった。
その言葉から話し合いの余地を感じた『彼』はプレセアに助言を行い延命に協力した。
これは『彼』自身が水底に沈む事を恐れた為でもある。
結果、プレセアはランドセルを降ろしてそれにしがみつき、城へと流れ着いた。
プレセアは殺し合いをやめる事を宣言し、チームを組んでいるらしい二人と一応は友好的に接している。
状況は改善している。その筈だ。
だが『彼』の感じる不安はなかなか消えてくれなかった。
(やはりもうしばらくは様子を見るべきだろう。
 彼女達が我が主ヴィータと平和的な接触をしてくれると良いのだが)
『彼』ことアームドデバイス・グラーフアイゼンは静かに――願った。


時刻は三時。
黄金の午後はただ穏やかに過ぎていく。



【F-3/城内の食堂/1日目/午後】
【黄金の午後】
【レミリア・スカーレット@東方Project】
[状態]:魔力消費(中)
[装備]:飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
[道具]:支給品一式、思いきりハサミ@ドラえもん、クロウカード1枚(スイート「甘」)
[服装]:裸にテーブルクロスを動きやすく纏っている。(服は洗って干している)
[思考]:ひとまず放送を待つか。
第一行動方針:お茶会をしながらひとまず放送と夜の訪れを待つ。
第二行動方針:プレセアと別れる時は日傘(シルバースキンATの核鉄)を返してもらう。
第三行動方針:フランを知っている瞬間移動娘を探す。
第四行動方針:時間があったら爆薬で加速の実験をする。
基本行動方針:フランを捜す。ジェダは気にくわない。少しは慎重に、しかし大胆に。
[備考]:クロウカード「甘」は制限により、食品以外は味しか変わりません。
    (剣や銃をお菓子にして無力化などは出来ない)
※:本人の再生能力+核金の効果+数時間の睡眠により概ね回復しました。
  現在の魔力消費は残っている消耗です。「甘」の消費は殆ど有りません。


【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:頭にたんこぶ。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品、クロウカード二枚(バブル「泡」、ダッシュ「駆」)
[服装]:いつも通り
[思考]:甘い物くれる人は好きで、しかも戦った理由は忘れた為、レミリアに懐いた。
第一行動方針:とりあえずレミリアと一緒に行動する。
第二行動方針:イエローや丈を捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
   ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
※:レミリアの服を洗う時に「泡」を使っていますが、魔力消費は極めて軽微として省略。


【プレセア@テイルズオブシンフォニア】
[状態]:体力をかなり消耗。軽度の貧血。右肩に重度の裂傷(処置済+核鉄で治癒中)。
    ツインテール右側喪失。思いきりハサミにトラウマ的恐怖。
[装備]:グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s、エクスフィア@テイルズオブシンフォニア
    シルバースキンATの核鉄(No.52)@武装錬金
[道具]:カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA’s、支給品一式(びしょぬれ)
[服装]:白布の包帯と下着姿(服は干してある)
[思考]:とにかく紅茶とケーキで心を休めましょう。……それに、助けてももらいましたし。
    ハサミを持つレミリアへの潜在的恐怖。止めてくれたアルルゥへの潜在的信頼。
第一行動方針:しばらくお茶会に付き合う。その後は未定。
基本行動方針:行動方針未定
※プレセアはアリシアの死を知った以降から参戦。
※グラーフアイゼンはこの状況を警戒しています
[備考]:シルバースキンATは185cmのブラボーサイズで生成されます。核鉄の機能は知りません。

 

≪152: 前に進もう
時系列順に読む 108:使用上の注意をよく読んでください≫

≪101:

ギャグとシリアスの狭間で(前編) 投下順に読む 103:不思議の国のアリスゲーム≫
≪091: 紅楼夢 レミリアの登場SSを読む 108:使用上の注意をよく読んでください≫
≪091: 紅楼夢 アルルゥの登場SSを読む 108:使用上の注意をよく読んでください≫
≪063: 踊れプルタタ プレセアの登場SSを読む 108:使用上の注意をよく読んでください≫

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