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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • ひとごろし

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

ひとごろし

最終更新:2007年04月06日 23:44

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

 ひとごろし ◆uOOKVmx.oM


「チアキ、よつばの目を塞いでいろ。ついでにお前も目を瞑れ」
「はぁ? 何言ってるんだパタリロ。意味が分からないぞ」
 意味不明なパタリロの言葉にチアキは首を捻った。
危ない奴が近くにいるのに目を瞑ったら、もっと危ないのではないか?
大体、よつばが見なければちよを襲った相手かも判別つかないだろうに。
「いいから二人とも目を瞑って、ぼくが良いと言うまで開けるな」
 再度強く念押しされると何となく従わなければいけない気になってしまう。
そこまで言うなら見ない方が良いのだろうと、よつばの目を塞いで目を瞑った。
家族でTVドラマを見ている最中にキスシーンが出てきた時も、こんな感じだったかな。
そんな事を思っていると、いつの間にかパタリロは走り出していた。
まるで寝た子を起こさないよう気を使っているかのように静かだった。

 訳が分からないで戸惑うよつばを抑えながら、チアキはふと思う。
不審人物がちよとよつばを襲った相手だったら、パタリロはどうするのだろう。
銃を撃つだろうか、それとも話し合うだろうか。出来ればそんな奴は懲らしめて欲しい。
二度と悪い事をしないように、見えないところでキツく懲らしめて欲しい。
そう思う。でも――それが他力本願だと分かっていた。
よつばに「ちよは大丈夫だよ」と囁きながら、心に湧き上がる「大丈夫じゃない」という
思いを誤魔化していた。

「良し、もう目を開けていいぞ」
「随分かか……オイ、何だここは?」
 数分ぶりに開いたチアキの目に映ったのは、住宅街だった。
チアキの住む大型マンションとは違い、一戸建てがズラリと規則正しく並んでいる。
どの家も庭らしい空間を持たない、都心の住宅事情を彷彿させる狭苦しい造りだ。
太陽は眩しく、絶好の洗濯日和だというのにベランダにはシーツの一枚も出ていない。
閑静な住宅街というよりもゴーストタウンという言葉が脳裏に浮かんだ。
「なー、ちよはどこだ? なー?」
「え-と……」
 よつばの疑問に答えようにもチアキにだって良く分からない。
言葉に詰まっているとパタリロは二人を乗せ、立ち並ぶ住宅の一軒へと入って行く。
表札には『魔夜』と書いてあった。聞いたことがあるような無いような変な名字。
パタリロは玄関先で靴を脱ぐ事もなく、ズカズカと上がり込むとリビングのソファーに
二人を下ろした。リビングには大きなソファーが幾つかと豪華なテーブル。
それと良く分からないけど高そうな絵や壺、難しそうな本の詰まった本棚。
床には悪趣味な柄の絨毯と虎の敷物が敷かれている。
あまり自分では住みたいとは思わない感じの、一言で言うと成金趣味な家だった。

「二人とも、しばらくここで大人しくしていろ」
「なに言ってんだよ、バカ野郎」
「そーだぞ。ちよをたすけるっていってたろ! おまえ、うそつきかー!」
 よつばがパタリロの自分勝手な言葉に両手を挙げて講義した。
当然だろう。ちよを助けると言っていたのに、いつの間にか逃げ出していたんだから。
「行くさ。ぼくが様子を見てくる。チアキ、よつばを抑えていろよ。絶対手を離すな」
「やだ! よつばもちよをたすけにいくんだー!」
 チアキは黙っていた。なんと言っていいか分からなかった。
ちよを助けたいという気持ちに嘘はない。よつばを応援したい。
でも――心の底では危険人物との遭遇を先延ばしに出来た事にホッとしていた。
この世界に放り出されてから出会ったのは百戦錬磨のパタリロと純真無垢なよつば。
今までチアキは恵まれていたのだ。
その恵まれた境遇が彼女に一歩踏み出すことを躊躇させていた。
『パタリロが何とかしてくれるなら、それで良いかもしれない』
何かが起こっても誰かが何とかしてくれる。そう思いながら、よつばを抑えていた。
そんなチアキの耳元でパタリロが囁く。チアキにだけ聞こえるような小さな声で――
「さっき不審者に死体が刻まれていた。多分ちよって子だ」
「!?」
「お前たちに無残な死体も殺し合いも見せたくないんでな」
 それだけ言うとパタリロはチアキの返答を待たずに駆け出した。
さっきの場所へと戻るのだろう。そして一人で不審者と対面するのだろう。
「こらー! にげるのかー!」
「おいバカ野郎、すぐに戻るんだろうな?」
「もしも三時のオヤツまでに帰らなかったら、後の予定は任せる!」
 まるでちょっとそこまで買い物に行って来る、と言わんばかりに気軽な言葉を残して
鈍重そうなペンギンの着ぐるみを着たまま、パタリロは軽快に走り去っていった。

○   ○   ○

 そんなペンギンの出てきた住宅を3軒ほど斜向かいから見つめる影があった。
藤木茂だ。生乾きの半ズボンに、住宅から失敬したランニングシャツを着てコッソリと
塀から顔を出す彼は、ワンパク小僧というより身包み剥がされた中年のように見えた。
(た、助かった……ぼ、僕には気がつかなかったみたいだ……)
 明神弥彦と不意に風呂場で遭遇した後、当座の衣類の確保とペットボトルに水道水を
詰め込んだだけで、火傷の痛みも我慢して住宅を出ていたのだ。
それは『アイツが戻って来たら怖い』という至極まっとうな理由からだった。
そして弥彦の歩いて行った方向に興味はあれど、堂々と追う勇気もなかった彼は、
幾つもの家に隠れながら彼の向かった沼地の方角に気を配っていたのだ。
殺す為ではなく『戻ってきたら、すぐに逃げられるように』という情けない理由。
だがその消極的な努力は実を結び、弥彦と入れ違いで来たパタリロ達に気付かれる事なく、
狙っていた白銀のコートを着た少女、よつばを発見できたのだ。
(あの子、きっと僕のことを話しているに違いない。見つかったら殺される)
 よく分からないが相手は三人、しかも自分を人殺しだと知っている。勝てるわけがない。
藤木は唇を青くして震えながら三人が動くのを待っていた。
逃げ出す勇気すらなく、早くどこかへ行ってくれる事を心から願っていた。
そして願いが通じたのか、しばらくしてペンギンはどこかへ走り去っていったのだ。
残るは二人。両方とも弱そうな女の子だった。
ゴクリと藤木は喉を鳴らした。水分の採りすぎか、汗がポタポタと垂れる。
あの二人を殺せば『ご褒美』が貰えるはず。そうすれば火傷を治せるんだ。
藤木はルーンの杖を握り締め、体の震えが止まるのを待った。
相手が女の子でも、二人が相手じゃ負けるかもしれない。
でも――もし弥彦が戻ってきたら、もしペンギンが戻ってきたら、そうしたら絶望的だ。
だから早く行動しなければいけないと思うが、焦れば焦るほど決断できない。
藤木茂、彼はとことん気弱な少年であった。

○    ○    ○

 楼観剣の切れ味は素晴らしかった。
無造作に振り下ろしただけで物言わぬ少女の首は蛙のように飛び跳ねた。
普通ならば首を一撃で落とすなど余程の腕か、重量のある業物でなければ務まらない。
手には枯れ枝を一本へし折ったくらいの軽い手応えしか残していなかった。
その所有者を魅了するような切れ味も弥彦の興味を動かしたりはしない。
今の彼は盲目的に命令に従っているだけの人形に近かったから。
『首輪と解体に使えそうな工具をタワーに持って帰る』
ただその命令を守るために、恨みがましい少女の視線も無視して赤い水溜りを探る。
ずるりと引き抜いた手に赤く染まった小さな首輪が一つ握られていた。
少女の遺留品は苦境を抜ける道標となるか、冥界へと誘う片道切符となるか。
「……あとは工具……探さねぇと」
 もしニアが一つだけ間違いを犯しているとしたら、盗聴に気を使うあまりに
言葉を選びすぎた事だろうか。
明治生まれの弥彦にとって工具とは、金槌でありノミやノコギリであった。
時計くらいは知っているが、どんな道具が必要なのか詳しく知っていなかったのだ。
「……工具って……どこにあるんだ?」
 腑抜けた声で呟きながら見渡せば、少女の右手には鋭い短剣が握られていた。
小刀はどんな細工や作業にも適した万能の工具である。少なくとも弥彦の知る範囲では。
無造作に伸ばした指先がサラマンデルの短剣の刀身に触れた途端、炎が弥彦の腕を
包み込んだ。罪人を咎するかのように燃える盛る炎は弥彦の精神、動物としての本能を
突き動かし、この少女を殺めた少年と同じように泥沼を転げ回らせた。

 燃えたのが右腕だけだったこと、直ぐに泥で消化できたことで大事には至らなかった。
皮肉にも道着に染み付いた大量の血糊が彼の体を守ったのだ。
右肘から先は大きな火傷に覆われ、付着した泥も合わせて早急な治療が必要だろう。
だが幸いにして手首や指は問題なく動かせた。激痛を伴うものの我慢出来ないほどではない。
そしてその激痛は心地良かった。自分が自分である事を教えてくれるからだ。
 弥彦がニアに受けた眠り火の催眠暗示は解けていた。
炎はその揺らめきで見たものを惑わし狂気に貶めるいうが、同時に闘志の象徴でもある。
火の元素霊サラマンデルの炎は、腕ともに精神に巣食う眠り火を焼き払ったのだ。
乱暴な言い方をすれば、ケツに火を点ければ誰だろうと正気に戻るという寸法だ。
「畜生、ニアの奴。やっぱりあんな奴には協力できねぇ!」
 手にした楼観剣を力一杯地面に叩きつけた。その先に転がった少女の首が目に入る。
殺したわけじゃない。ここに来た時には、もう死んでいた。手遅れだった。
自分に言い聞かせるが、そう簡単に割り切れるくらいなら二アに協力している。
弥彦は泥に塗れた少女の首を手にすると、胴着で顔を拭いて、目を閉じさせてやった。
そしてギュッと抱きしめた。謝罪の言葉を呟きながら抱きしめた。
正気でなかったときの事もボンヤリと覚えている。悪い夢のようだったが覚えている。
殺してしまった少年を供養したいと思っていたのに、首輪を探して死体を弄んだのだ。
こうやって目を閉じてやる事も出来なかった。そんな自分が心底情けなくて、涙が出た。

○   ○   ○

 まだパタリロが去って10分も経過していないのだが、既にチアキはウンザリしていた。
大きなソファーに癒しの杖を立てかけて、一息つこうかと腰掛けた矢先、
よつばがリビングを出て行こうとしたのだ。それを捕まえて以来、押し問答が続いている。
「はなせー! ちよをたすけるんだ!」
「今、パタリロが行ってるから、もう少し待てって説明してるだろ」
「よつばもいくんだ! ちよがまってるんだ!」
「危ないって言ってるんだ。よつばが怪我したら意味ないだろ。パタリロが帰るまで――」
 これで8度目。チアキはよつばを引き止めて延々と同じような会話を繰り返している。
もしかしたらパタリロは、この子の面倒を見るのが嫌で押し付けていったのではないかと
勘繰りたくなるほどに、ウンザリしていた。子供は嫌いだ、図々しいから。
少しでも目を離せば一人で出て行こうとする。こちらが甘やかせばそれだけ増長する。
話が通じない分、我が侭なカナよりも更に輪をかけてタチが悪い。
友達を見失って焦る気持ちは分かる。だけど、ちょっと聞き分けがなさ過ぎないか。
「あいつはうそつきだ! いやなやつだ! ちよをたすけるきなんてないんだ!」
「……そんな事はない。誰の為を思って――」
「チアキだってうそつきだ! ちよをたすけてくれるっていったのに!
あいつとおんなじだ! ちよをいじめるわるいやつだ! ひとごろし――」
「いい加減にしろ!!」
 パンッ!
 リビングに乾いた音が響き、よつばの大声がピタリと止まった。
時計の音だけが響く静寂中で、チアキはよつばの頬を叩いた手をジッと見つめた。
シルバースキンを着たよつばに怪我はなく、むしろ叩いた手がジンジンと痺れている。
まるでブロック塀でも叩いたかのような痛みが骨に響いた。
痛みのあるなしは問題ではない。
何故、手を上げてしまったのだろうか。チアキは手を見つめ、自問するが答えは出ない。
末っ子の彼女は年下の世話など経験がない上、自分の幼少時を基準に考えたならば、
よつばが我慢ならないバカ野郎に見えるのも無理はなかったかもしれない。
悪いことをしたら年長者にお仕置きされる。これは南家の鉄則でもあったかもしれない。
それでも感情に任せて幼児を叩いたことは、年長者として恥ずべき行為だと思った。
「よつば、その、ごめ――」
「……き……いだ」
 謝罪の言葉と一緒に差し出した手は、強い拒絶と共に払い除けられた。
新たな痛みが、拒絶も仕方ないとチアキに語りかけてくるようだった。
「え……?」
「チアキなんて……だいっきらいだっ!!!」
 目に涙を溜めて叫ぶよつばに圧され、罪悪感からかつい手を離してしまう。
こういう時、なんと声を掛ければいいのだろう。どうすれば良いのだろう。
我が侭や癇癪といった行為から縁遠いチアキは途方に暮れた。


 大ッ嫌いだ。よつばは何も悪い事はしていないのに叩くチアキなんて大ッ嫌いだ。
一刻も早くちよの所へ行きたいのに、邪魔ばっかりするチアキが悪いんだ。
よつばはそう思っていた。ちよを思う真っ直ぐで純粋な心でそう思っていた。
言葉に詰まるチアキの手を振り払い、よつばはソファーに置かれた杖を奪い取る。
『この杖は怪我を治せるんだ。ちよって子もきっと助かる』
 出会った時に聞いた言葉を思い出していた。この杖さえあれば、ちよを助けられる。
もうチアキにもパタリロにも頼らない。ちよは自分で助けるんだ。
そう心に決めて、よつばは脱兎の如く玄関へと駆け出した。
だが軽いとはいえ自分よりも長い杖を抱えて、消耗したよつばが早く走れるはずもなく、
玄関に辿りつく前にチアキが追いついてきた。
「よつば、外に出ちゃ――」
「うるさ――い!!」
 振り向き様、遠心力に任せて薙ぎ払った杖が、追いすがったチアキを打ち倒した
癒しの象徴たる天使を模した装飾が僅かに汚れ、小さな血痕を絨毯に作る。
「よつ……ば!?」
 身を起こすチアキの額から流れ出た生暖かいものが、蒼白になった顔に紅を添えた。
傷口に当てた手が赤く染まっていく。
杖の先が僅かに当たっただけだ。出血はあるが傷自体は深くない。
しかし零れ落ちる赤い色が、二人の間に深い溝を作りだしていた。
(チアキがわるいんだ! よつばがわるいんじゃない)
 負傷して見上げるチアキの姿が、最後に見たちよの姿と重なる。
それはよつばに酷い嫌悪感を感じさせた。
(チアキがじゃまをするからいけないんだ。ちよをたすけるんだ)
 よつばは一歩二歩と下がりながら自分のしたことを必死に肯定する。
そうしなければ自分があの嫌な男と同じになってしまう気がして怖かった。
「行っちゃダメだ……外は……危ない……」
 起き上がりながらチアキが手を伸ばす。
それが罪悪感から出たものだとしても、よつばの身を案じてのこと。
だがよつばが感じ取ったのは謝罪でも優しさでもなかった。
糾弾と罪悪感だけ。赤く染まったチアキの手が、自分を責めているように見えた。
「チアキがわるいんだ! チアキなんてだいっきらいだ!! ひとごろし!!!」
 恐怖を打ち払うかのように力の限り叫んで、よつばは玄関を飛び出した。
よつばは悪くない。悪いのは全部チアキなんだと自分に言い聞かせて。
もし後ろを振り向いたなら、力なく手を降ろすチアキが目に止まっただろう。
だから前だけを見て駆け出した。振り返るのが怖かったから。

○   ○   ○

 よつばを引き止められなかったチアキは呆然とした様子で、そのまま座り込んでいた。
(言うにこと欠いて『ひとごろし』かよ)
 不思議ともう否定する気にはならなかった。
初めてパタリロと出会った時、銃を撃った。殺す気だったかどうかは覚えていない。
でも相手が死んでも良いとは思っていた。立派な殺人未遂、人殺し候補だ。
もしも姉達が誰かに襲われていたら、自分はどうするだろうか。
もしも姉達が誰かに殺されてしまったら、自分はどうするだろうか。
よつばのように制止を振り切っても行くだろう。
だからあの時、パタリロが止めても二人でちよを探しに行こうとしたんだ。
(なのになんで、さっきは一緒に行ってあげなかったんだろう)
 ちよがもう死体になっているとパタリロから聞いて知っていたからだ。
でも――よつばはそれを知らない。
一緒に行ってくれると言った相手が、手の平を返したように引き止めたのでは、
裏切り者と思われても仕方ない。
(よつばを追おう。会って、謝って、そして一緒に行こう)
 チアキは立ち上がると玄関を出た。彼女が悩んでいた時間はたった数分。
だがその数分は取り返しの付かない時間だった。

○    ○   ○

(何をやってるんだアイツは?)
 座り込んだ弥彦から100メートルほど離れた叢に、様子を伺うペンギンが一匹。
カサカサっと住宅地まで行って帰ってきたパタリロである。
(どうもネクロフィリアじゃなさそうだが、死体漁りでもないみたいなんだよな)
 状況が良く分からない。パタリロが戻って来た時、既に弥彦は正気に戻っていたのだ。
死体の首を抱きしめているなんて死体愛好家以外なら、後は親類知人の類だ。
(よつばはカグラって子も探してたな。確かちよの友人で名簿にも乗っていたはず……)
 友人の死体を見つけた。そう考えると弥彦の不自然な行動も自然に思えるから不思議だ。
不意打ちで銃殺、という選択肢をパタリロは心の中で消す。
(だけど推測は推測だ。しっかり見て、聞いて確かめないとな)
 警戒は解かず、根来忍術皆伝の忍び足で背後から近付いて行った。

「お前がカグラか?」
 突然、背後から掛けられた声に弥彦はギョッとして振り向く。
そして振り向き様に火傷した右腕で楼観剣を構えようとするが、切先を返すよりも早く
得体の知れない物体の短い足が右肘を押さえ、弥彦の剣と構えを封じた。
どれだけ近付かれていたんだと相手の力量に驚くと同時に、自分の無警戒さに腹が立つ。
「乱暴な奴だなぁ。僕は名前を聞いているだけだぞ」
「くっ!」
 火傷に触られて声が漏れるが、剣を落としたりはしない。
肘の痛みを省みず、力任せに押し切って間合いを離すと片手で楼観剣を正眼に構える。
左手は少女を抱いたままだった。
「せっかちな奴だな。サムライは戦う前に名乗りを上げるんじゃないのか?」
「……人に名を尋ねるたけりゃ、まず自分から名乗りやがれ!」
「そろもそうか。はっはっは、失敬失敬」
 そうコホンと咳払いをして三歩ほど下がると大袈裟に歌舞伎のような見得を切った。
「やあやあ遠くの者は音に聞け、近くばよって目にも見よ! 我こそ西海は常春の国、
マリネラ王国が国主、八代目パタリロ=ド=マリネールなるぞ!! 頭がたかーい!!」
 少し変な時代劇が混じっているらしい。
「……なんの真似だ?」
「あれ? サムライの挨拶って、こんなんじゃなかったっけ?」
「いつの時代だ! 江戸時代どころか戦国時代よりも前じゃねーか!」
「そーか。どうりで変だと思った。んじゃ改めて。ぼくパタリロ!」
 弥彦は突然の事に毒気を抜かれていた。
なんなんだコイツ。マリネラって一体どこの国だ。いやそれ以前に人間なのか? 
サメだかタヌキだか分からない格好で。胸から顔が出ているから夷腕坊みたいなものか?
次々と浮かぶ疑問に答えは出ない。分かるのは会話のできる相手だということだけだ。
「おい、僕は名乗ったぞ。自分で言ったからには礼儀を守れ」
「あ、ああ。俺は――――」

○  ○  ○

(やったぁぁ! あの子一人だ! これなら……僕でも)
 路地に隠れていた藤木は、住宅からヨタヨタと飛び出したよつばを見つけて狂喜した。
僕にはツキがある。火傷とかしちゃったけど、すぐに消せたし水も見つかった。
風呂場で出会った男の子は何故か見逃してくれた。
そして今、取り逃がした幼女はたった一人で路地を駆けて行く。
三人もいたのに勝手にバラバラになってくれた。僕のために。
神様と仏様とキリスト様に感謝したいくらいだ。きっと僕には神様が付いているんだ。
(あんな小さな子に負けるわけがない。負けるわけがないんだ。そうだ。絶対だ)
 自分の方が優位だと確信した藤木の行動は早かった。
ノロノロと走るよつばの進行方向を予測して先回りした。
その際も逃げ道の確保は忘れない。
いざという時のために、的の紙を裏路地の何箇所かに張りつけながら移動する。
万が一にも負けそうだったら、これで足止めをして逃げるつもりなのだ。
情けないが卑怯で臆病なことは優れた戦術家に必要な資質の一部とも言えよう。

 小さな足音が近付いてきていた。後一つ路地を曲がれば、待ち伏せは成功だ。
藤木は大きく深呼吸をしてから、手の平に人という字を三回書いて飲み込む。
相手は長い杖を持っている。でもあんな小さな子に喧嘩で負けるはずがない。
(大丈夫、負けるわけないんだ)
 高々とルーンの杖を掲げて藤木は、路地に入ってきたよつばに襲い掛かった。

 突然の奇襲に、前だけを見ていたよつばは声も立てずに殴り飛ばされる。
シルバースキンに守られて怪我は無いが、その衝撃の全てが防がれるわけではない。
よつばは塀に叩きつけられ、癒しの杖はカラカラと乾いた音を立てて転がった。
「うふふふ、まままた会ったねぇ、キミ」
 藤木は普段出さないような歓喜の声をあげ、倒れたよつばを出迎えた。
己の優位を信じて疑わない、完全に人を見下した目つきだった。
忘れもしない藤木の顔に、怒りを露わにしたよつばが叫ぼうとするが、
金魚のようにパクパクと口が開いただけだった。
「くくく、喋れないだろう? ルーンの杖って言うんだ。凄いだろう?」
 笑いながらよつばを沈黙させた杖で再び殴りつけた。
最初、人を殴ることに恐怖を覚えていた少年とは思えない残酷な笑み。
反撃できない小動物をいたぶる様に、倒れたよつばを殴り続ける。
それは風呂場であった少年に対する憤りでもあった。
恐怖で失禁までした弱さを認めず、無力な少女を殴ることで己の強さを誇示していた。
「ハァハァ、ここはあの家からは見えないし、こ、声も出せない。助けは来ないよ」
 自分を安心させるように言葉にする。ちよの時は最初の一発で勝負が付いていた。
それなのに何度殴ってもよつばは死なない。何度でも起き上がろうとする。
泣かずに何度でも藤木を睨み付ける。何でだ! ちっちゃい子供のクセに!

(そんなに僕が弱いって言うのか。キミの方が弱いくせに! ちっちゃいくせに!)
 藤木に焦りの表情が出た。負ける気はしないが、もう一人に探しに来られると不味い。
それを心配して通りの方に視線を送った瞬間、よつばが動いた。
一瞬の隙を突いて逃げるのではなく、立ち上がると同時に全力で体当たりをしたのだ。
「ギャッ!」
 よつばの頭突きを腹部に受けた藤木が、短い悲鳴を上げてよろめく。
あまりの痛みに涙がちょちょ切れた。
頭突き自体は痛くはない、シャツの下の火傷が痛むのだ。
そのまましがみ付いてくるよつばを振り払おうと杖を振り上げるが――
逆の腕によつばが噛み付いた。餓えたピラニアが肉を食いちぎらんばかりに。
「いいい痛い痛い痛い痛い痛い! 離れろ、離れろよ――!!」 
 火傷の上に噛み付かれた痛みに悶絶しながら、藤木は何度もよつばを杖で殴った。
頭、背中、腕、足、全部殴ったがほとんど効いていない。
防護服の武装錬金が砕けては再生を繰り返している事に、藤木は気が付かなかったのだ。
「離せ離せ離せ離せ離せ離せぇぇぇ―――!!!」
 とうとう藤木は杖を捨て、よつばを手で引き剥がそうと必死に力を込め始めた。
絶対に負けないはずの幼児相手に苦戦する屈辱。そんなことを考える余裕すらも無い。
だがその必死の抵抗は、シルバースキンの隙間からよつばの喉を探り当てた。
「離せ、離せよぉぉぉ!」
 よつばの細い喉に爪を立て、力の限り叫びながら締め上げる。
幼い顔が苦悶に歪み、変色しながら顎の力が緩むまで数秒とかからなかった。
力任せに口から腕を外すとそのまま両手で喉を更に締め上げる。
よつばの手足が乱暴に振り回されるが、そんな抵抗も藤木には届きはしなかった。
「許さないぞ。絶対に許さないぞ! 死ね、死ね、死ねぇぇ! 大人しく死ねよぉぉ! 
お前なんかに、お前みたいなちっちゃい子供に、僕が負けるわけないんだよぉぉぉ!!」

○   ○   ○

 道を歩いていた。細くて長い長い散歩道。
その先にちよの姿が見えた。何人かの人に囲まれ、楽しそうに笑っていた。
なんだかとても懐かしくて、一緒に混ぜて欲しくて、勢いよく駆け出した。
なのに左右から変なペンギンと年長の女の子が手を掴んで引き止めたんだ。
ちよの所へ行きたいのに邪魔をしたんだ。悪い奴らだ。
その手を力一杯振り払って、もう一度駆け出した。
こっちに気付いたちよは困ったような悲しそうな顔をしていたけれど、
小さな溜息の後、大きく腕を広げて優しい笑顔で迎えてくれた。
だから、その腕の中に飛び込んだ。

○    ○    ○

「そりゃあ災難だったな」
 簡単な自己紹介の後、弥彦はニアの時と同じように今までの事を話した。
警戒しなかったといえば嘘になるが、ニアの件もあって警戒するのがバカバカしかった。
「簡単に信用するのかよ。俺、血塗れなんだぜ」
「今はもう泥だらけだ。前さえ向いていれば泥だらけの人生でも良いんじゃないか?」
 話の節々で、子供のクセに戦争でも経験してきたかのような相槌を打つ。
ニアといい、コイツといい、よく分からない連中ばっかりだ。
「偉そうな事を言いやがって。俺はお前を信用しないぜ」
「それは結構なことだ。そういう奴ほど一度信頼を勝ち取れば裏切らないもんだ」
「……なあ、一つだけ質問に答えてくれ」
 弥彦はパタリロからニアに似た空気を感じ取っていた。だからこそ聞きたい事があった。
「お前は……十人を助ける為に一人を犠牲にすることが出来るか?」
 ニアと同じならコイツと一緒にはいられない。どこかできっと袂を分かつ時がくる。
弥彦はそっと楼観剣に手をかけた。
「小を殺して大を生かすか。そういうのは程度の差はあっても誰にだって出来ることだ。
凡人の考えそうな事だな。ぼくみたいな天才はな、大を生かして小も生かすんだ」
「出きるのか、そんなこと?」
 自分では答えの出せない問題の答えをコイツは知っているのだろうか。
「さあね。出来るかどうかは状況次第、誰にも分からんさ。だけどな、生かす気がなきゃ
確実に死ぬ。大勢を救う為だからって誰かを犠牲にはしたくないんだ。もう二度とな。
だから一人の犠牲が必要だというのなら、ぼくはその一人をも助ける方法を考える」

 弥彦は知らない。
かつてパタリロが数千数万の命を助けるために、部下の青年を犠牲にしたことを。
その青年は未来への希望に満ち溢れたまま、何も知らされずにその命を落とした。
パタリロの命令によって、自分の夢が叶うと信じたまま、平和の礎となった。
今でも月を見る度に思い出す。いつか一緒に月へ行こうと約束したことを。
きっと一生忘れない。生まれて初めて心の底から泣いた日のことを。

「助けられる相手は助ける。全力でな。全員は守れなくても、目の届く範囲くらいは
守りたいだろ? 偉そうな事を言っても結局はその程度さ」
「……それじゃ答えになってねぇよ」
 明確ではなかったが満足した。たぶん聞きたかった言葉は聞けたような気がする。
難しい事は良く分からないけれど、もう少し様子を見てもいいと思った。

○   ○   ○

「どうだ! ぼ、僕の方が強いだろう! キキキキミが僕に勝てるわけないんだ!!」
 よつばの腕は力無く垂れ下がり、脱力した体は藤木の両手が引き支えていた。
幼い顔は紫に変色し、白目を剥き、鼻水と泡と涎が零れ出ている。
糞尿も垂れ流しているかもしれない。それでも藤木は両手で絞め続けていた。
ちよの見せた最後の抵抗が文字通り頭に焼付いていたからでもあるが、
どこまでやったら人が死ぬか、それすらも藤木は理解できていなかったのだ。
脱力した死体を投げ出し、何度も踏みつけ、動かないことを確認してからようやく
勝利の雄叫びを上げた。
「しし死んだ。こ、殺した。僕が殺した! ぼぼぼ僕が、かかか勝ったんだぁぁ!」
 自分よりも小さい子を暴力で殺した。それは本来なら全く誇れる事ではない。
だが藤木の中では、よつばはただの子供ではなかった。
強そうな長い杖を持ち、強力な杖の乱打に耐え、猛獣のように喰らい付く強敵。
よつばを褒め称えているのではない。そうする事で彼女を殺した自分を褒めているのだ。
自分は強いと、自分は戦えると、強敵を倒した自分はヒーローのように強いのだと。
そう言い聞かせることで正気を保っていた。いや既に正気ではないのかも知れない。
真っ赤に充血した目と真っ青に染まった唇が、不気味なコントラストを醸し出していた。
「これで二人目、もう二人目だ! 僕は強いんだ。僕にだって殺せるんだ。そうだろ!」
 バッと藤木の振り向いた先に、息を切らせた少女――チアキが立っていた。


「ハァハァ……よつばに……何してんだ……バカ野郎ッ!!」
 藤木を睨み付けるチアキの息は荒かった。
よつばを探して近隣の路地を駆けずり回り、住宅地と沼地の境まで行ったところで
蜥蜴を踏み殺したような藤木の悲鳴を聞きつけて戻ってきたのだ。
(何でよつばが倒れてるんだ? 何であいつに踏まれてるんだ?)
 苦悶の表情のまま人形のようにピクリともせず、異常な目つきの少年に踏まれている。
よつばの身に何が起きたのか、チアキにだって一目で状況が分かる。
だがそれを認めたくはなかった。
「ふひひひひ、おお遅かったねぇ。もう死んじゃったよ。こ、この僕が殺したのさ。
僕が悪いんじゃない、よわっちいこの子が悪いのさ。これはこういうゲームなんだよ!」
 そう言いながら藤木は落ちている癒しの杖に手を伸ばす。
投げ捨てたルーンの杖よりも長くて使いやすそうな武器だからか。
しかし後数センチというところで、藤木の手は届かなかった。
カメレオンの舌のように伸びたロングフックが杖を捕らえ、チアキの手物に引き寄せたのだ。
「だったら……殺されても文句はないなバカ野郎!!」
 杖を構えたチアキの頭を熱いものが駆け巡る。
体の奥底からドス黒い何かが這い上がってくるような感じだった。


 チアキが辿りつく前によつばを殺せた事を藤木は神様に感謝した。
二人掛かりだったら逆に殺されていたかもしれない。
いや殺されはしないだろうが、この子達も殺せなかっただろう。
でも――そうはならなかった。そうはならなかったから、僕の勝ちだ。
声を奪ったのに自分が悲鳴を上げてしまったのは失敗だったが、結果オーライ。
こうして一人づつ僕の前に現れてくれたのだから。一人づつ殺されてくれるのだから。
やっぱり僕には神様が味方しているに違いない。
「怖いなぁ。ふひひ、怖いよぉ……」
 嘲るように藤木はチアキに背を向けて駆け出した。逃げるのではない。
ひ弱そうな女の子に杖を持たれたくらいでは、今の藤木は動じない。
武器などなくても作戦があった。自分は勝てると信じていた。
(あの場所まで誘い込めば、僕の勝ちだ!)
 的の紙を貼り付けた場所まで行けば、ただの小石が無敵の誘導弾に変わる。
最弱のポーンが最強のクイーンに変わるように、圧倒的な力を得るのだ。
逃走用の消極的な仕掛けだったが、今は勝利を約束する必殺の仕掛けだ。
あそこに辿りつけば勝てる。だが――たった数歩で藤木の逃走は終了した。

 頭上を何かが飛ぶ音がしたと思った次の瞬間、目の前にチアキが降って来たのだ。
「どこへ行く気だ、バカ野郎!」
 驚く間もなく、飛び降り様に振り下ろした杖が藤木の左肩を殴りつけた。
必勝だと思っていた作戦は、実行する前に気付かれる事もなく粉砕されてしまったのだ。
さっきまで何メートルも後ろにいたのに、まるで忍者だ。なんて卑怯な奴なんだ。
激痛に身悶えする耳に小さな音が聞こえたが、それが手品のタネとは気付かない。
チアキはロングフックを前方の住宅に引っ掛けて跳び、途中で手を離していたのだ。
「ひぃぃ!」
 藤木は打たれた肩を押さえて数歩後ろに下がった。
チアキの持つ杖は彼の身長と変わらず、掃除時間に降り回される長ボウキを彷彿させる。
いつだってホウキで叩かれるのは藤木の方だった。
いつだってやり返したかったけれど、仕返しが怖くて出来なかった。
でも今は違う。やり返さなければ殺されてしまう。
目の前で降られる杖に恐怖しながらも、この場を切り抜ける方法を模索していた。
「ぼぼぼ僕が悪いんじゃない。ゆゆ許して、そうだ僕の支給品を上げるから……」
「寝言は寝てから言えよ。二度と起こさないから」
 藤木は叫びながらランドセルを手にジリジリと後退する。
もう少し下がった所には、さっき投げ捨てたルーンの杖が転がっているはずだ。
長くて細いホウキみたいな杖よりも、短くても太くて棍棒のような杖の方が強いはず。
きっとそうだ。そうに違いない。力だって僕の方が強いんだ。負けるわけがない。
藤木は手にしたランドセルをチアキに投げつけ、振り向き様に駆け出し――
「えぇっ!?」
 何かに足を取られた。前方に転ぶ途中で藤木は気が付いた。
それが死んだよつばであることに。その目はちよと同じく自分を嘲笑しているように見えた。


 倒れた藤木に杖が幾度となく振り下ろされた。
「許して、殺さないでぇぇ! 僕が悪かったからぁぁ!!」
「謝るくらいなら……最初からするな……」
 冷めた声で返答してチアキは藤木を杖で殴打するが、既に息が切れかけていた。
走り回って疲れていた上に、所詮はただの女子小学生。圧倒的にスタミナが足りない。
力もなければ技術もなく、剣術どころか喧嘩すらしたこともない。
今だって見様見真似、しかも掃除中にふざける男子の真似をして振り回しているだけだ。
これでは痛みを与える事は出来ても、殺す事など出来はしない。
「な、な、何でもするから……何でもするから助けてくれよぉぉぉ!」
「なら舌を噛んで死ね、バカ野郎。生きているだけで酸素の無駄使いだ、人殺し!」
「あ、あんまりだ……お前だって、お前だって僕と同じ人殺しじゃないか!」
『ひとごろし!』
「!?」
 振り上げた杖がピタリと止まった。よつばの声が脳裏に蘇る。
『チアキがわるいんだ! チアキなんてだいっきらいだ!! ひとごろし!!!』
(私は――やっぱり人殺しなのか?) 
 チアキに生まれたほんの少しの躊躇。それを藤木は見逃さなかった。

 よつばがした様に藤木はありったけの力を込めて体当たりをした。
杖で背中を殴られながらも、ラグビーのタックルのようにチアキを押し倒す。
癒しの杖は投げ出され、二人の手が届かない場所まで転がっていった。
「よよよくも僕を叩いたな! ここ今度は、今度は僕の番だぁぁ!」
 藤木はそのまま馬乗りになってチアキの顔を殴りつけた。何度も、何度も。
抵抗するチアキの拳が藤木の頬に当たるが、倒れた状態の拳に威力などない。
それに引き換え藤木は体重をかけて動きを封じた上で、力一杯殴り降ろすことが出来る。
もっとも藤木の方も振り回すだけの駄々っ子のようなパンチだが、優位には変わりない。
文字通り子供の喧嘩にしか見えないが、格闘技では難攻不落といわれている体制だ。
「お、女のくせに生意気なんだよ! 泣けよぉ、謝れよぉ、許してやらないからさぁ!」
 いけ好かないチアキの整った顔が、殴るたびに変貌する事に快感を覚える。
弱い者を苛める下卑た快感。手を振り下ろす度に出る短い悲鳴が心地よかった。
「ほら、どうしたんだよ!? ぼぼ僕を殺すんじゃなかったのかよ!?」
 力の入らない反撃を余裕で防いで殴り返す。楽しかった。一方的な戦いは楽しかった。
チアキの右手が糸の切れた人形のようにパタリと落ちて、よつばの死体に重なった。
よつばの見せる嘲笑のような表情も、今では自分を羨望する眼差しにさえ思える。
やっぱり僕は強い。本気を出せば女の子になんて負けるはずがないんだ。
僕を蔑んだクラスの女子にも、いや今なら男子の誰と喧嘩したって勝てる。
永沢君なんて目じゃない。僕には神様が付いている。誰にも負けやしないんだ。

○    ○    ○

 道を歩いていた。細くて長い長い散歩道。
その先によつばの姿が見えた。何人かの人に囲まれ、楽しそうに笑っていた。
なんだかとても懐かしくて、一緒に混ぜて欲しくて、勢いよく駆け出した。
なのに変なペンギンが手を掴んで引き止めたんだ。
よつばの所へ行きたいのに、会って謝りたいのに、邪魔をしたんだ。
その手を力一杯振り払って、もう一度駆け出した。
こっちに気付いたよつばは、涙を溜めた目で睨みつけて、怒鳴りながら何かを投げつけた。
『チアキなんてだいっきらいだ!! ひとごろし!!!』
 避ける事も出来ず、硬い物が顔に当たった。
とても痛くて、悲しくて、耐えられなくて、よろけた拍子に道を踏み外した。
そして真ッ逆さまに堕ちていった。

○   ○   ○ 

「これからよろしくな。ぼくのことは親しみを込めて殿下と呼んでもいいぞ」
「だから簡単に人を信用するなよ。俺は人殺しなんだぜ」
 弥彦が不満の声を上げた。他人を信用するのは良い。裏切られるのは自分だから。
でも他人に簡単に信用されるのは、軽く見られている気がして何か嫌だった。
「そんなこと言っても、お前は分かりやすい熱血キャラだし、根は善人っぽいし」
「人を勝手に決め付けるな!」
「その子な……美浜ちよっていう名前で、今話したよつばの知り合いなんだが――」
 そうパタリロは傍らに丁寧に寝かせられた少女の死体に視線を送る。
この子の首を跳ねたのは俺だぞ。そう弥彦は言い張った。正気でなかったとはいえ事実だ。
「さっき剣を構えた時、その子を大事に抱かかえていたろ? 普通は投げ捨ててるさ」
「そんなの関係――待てよ! そのよつばって子たち、今どこにいるって言った!?」
 弥彦が血相を変えて詰め寄った。ボンヤリとしていた記憶の断片が繋がっていく。
「向こうの住宅地に置いてきたと説明したろう。あそこなら――」
「あそこには……この子を殺した奴がいるんだ!」
 そう叫ぶと弥彦は西へと走り出した。慌ててパタリロがそれに続く。
ニアの言っていた事が真実なら、ちよは住宅地で襲われた。
このちよの持っていた炎を出す短剣、そして住宅地にいた火傷を負った少年。
何でもっと早く気がつかなかったんだ。そう弥彦は自分の迂闊さを責めた。
(今度こそ、今度こそ助けるんだ。一人でも多く……俺は助けたいんだ!)

○    ○    ○

 ぐったりとしたチアキに気が付いて、藤木はようやく手を止めた。
泡を飛ばしながら血走った目でもはや正気を保っているのか疑わしい。
「ふん……偉そうなこと言ってたくせに、もう死んじゃったのか。つまんないな」
 もう楽しみたかったかな、と先程まで考えた事もなかったような事を思う。
人を暴力で屈服させるのが、こんなに楽しいなんて知らなかった。
藤木も普通の子供たちのように仮面ライダーやスーパーマンに憧れていた。
でも友達とライダーごっこをする時は、いつも怪人か戦闘員の役だった。
本当は仮面ライダーの役をやりたかったけれど、やらせてもらえなかった。
正義のヒーローになりたかったんじゃない。
強くなりたかった。強くなって怪人たちを叩きのめしたかった。
そして僕は今、強くなったんだ。この世界では僕もヒーローになれるんだ。
「僕は強いんだ。僕はヒーローなんだ。名前は……王様。そう、フジキングとでも――」
「……寝言は……寝てから言えって言っただろ……バカ野郎」
 死んだと思っていたチアキの声に、少し驚きはしたが恐怖の一欠けらもなかった。
まだ藤木はチアキに馬乗りになったままで、状況は何も変わっていないからだ。
むしろ給食を食べ終わったと思ったら、デザートのプリンが出てきたような感覚だ。
もう少し楽しめる。もう少し苛めるられる。ニンマリと藤木は笑みを浮かべた。
「へぇまだ生きてたんだ!? 命乞いでもする? 優しい僕が助けてくれるかもよ?」
「……黙れよゲス野郎……殺されたって……お前なんかに」
「そんなこと言って良いのかい? また殴るよ。殴られると痛いんだよ」
「……だったら……殴られてみろ!」
 組み敷かれているチアキが思い切り腕を振って、藤木に殴りかった。
避けるのは簡単。防ぐのも簡単。もし受けても大したダメージにはならない。
馬乗り――マウントポジションとはそういうものだ。だが、それは素手同士の場合。
チアキの右手には鋭利な金属片が握られていた。
よつばから解除された『C』と刻まれた六角形の金属片が。


「ななななんだよ!? なんだよこれぇ!?」
 石を持って殴るように、手に触れた金属片を持って殴りつけただけだった。
死ぬ前にもう一度殴り返したかっただけ。絶対に許せない奴に仕返しをしたかっただけ。
だが藤木の頬を切ると同時に六角形の金属片は、細かいチップとなり藤木を包んでゆく。
それは拘束服(ストレイト・ジャケット)の武装錬金『シルバースキン・リバース』。
チアキの抱く敵意と闘争心が呼び出した偶然の産物だった。
「そんなこと……私が知るか」
 拘束服を着せられた藤木を押しのけ、のそのそとチアキが起き上がった。
外部への攻撃を一切遮断し、そして着用者を締め上げて動きを封じる拘束服。
体力のない藤木は、その単純な圧迫感にすら絶えられず完全に身動き出来なくなっていた。
「動けない……のか?」
 状況を把握できていないのはチアキも同様だった。
それでも藤木が動けなくて、自分が動けるとだけ分かれば十分だった。
頭が痛い。殴られすぎて顔は見るのが怖いくらいに腫れ上がっている。
こんな顔で家に帰ったら『誰あなた、オバケ?』などと言われてしまうに違いない。
動けない藤木を放って、チアキは転がっていた癒しの杖を拾い上げた。
「やややめて、なな殴らないで! もうしないから、お願いだから許してェェ!!」
 杖で殴られると思ったのか藤木が泣いて懇願した。
身動きは取れず、しかも締め付けられている。
先程まで自分がしていた事をやり返される恐怖で藤木は頭が一杯だった。
「助けてぇぇお願いだから。そそそそうだ……ぼ、僕はもう二人殺してるんだ!
ああ後一人殺したら『ご褒美』が貰えるから! その顔の怪我を治してあげるから!
だだだから、だから助けて、殺さないでぇぇ!」
「間に合ってるよ、バカ野郎!」
 癒しの杖から放たれる暖かい光がチアキを包み、顔の晴れが引いていくのが感じられた。
貴重な回復手段だが『頭を殴られたのだから仕方ないだろ』と無意識に言い訳をする。
振り向いたチアキの顔は癒され、元のように整っていた。
よつばに付けられた切り傷や痣は消えていないが「誰?」と言われない程には。
(こいつ、どうしよう?)
 殺したいほど憎いが、泣き喚いて命乞いをする相手を殴るのも気分的に嫌だった。
このまま捕まえて置いて、パタリロに任せようか。
勝手な考えだが自分で手を下すのは嫌だった。人殺しになりたくなかった。
そんな事を考えながら、よつばと藤木の支給品を自分のランドセルに詰め込む。
騒ぎ続ける藤木をパタリロと合流するまで見張らなきゃいけないのは、苦痛だと思った。

「なな何だってするから、許して! ど、どんな事でもするから助けて、お願いだよ」
 藤木には支給品を手にするチアキが、武器を物色しているように見えたのだろう。
癒しの杖は痛かった。ルーンの杖はもっと痛いはず。締め付けるこの服も苦しい。
そう思った藤木は考え付くありとあらゆる言葉を使って謝り、命乞いをした。
「じゃじゃぁ僕を仲間にして! そんな子供より僕の方が絶対に役に立つよ!
僕の方が力も強くて頭もいいんだ。絶対に役に立つから、だから殴らないで。
キミ達を見捨てていったペンギンなんかよりもずっと役に立つから、
僕がキミの代わりに人を殺してあげるから、だから僕を助けて!」
 自分の価値をアピールしようと必死だった。
だが悲しいことに彼は他者を貶める事でしか、自分の価値を誇る事が出来なかった。
それが殴る気も失せていたチアキの精神を逆撫でしていた事に、藤木は気が付かない。
「少し黙れよ、バカ野郎! 私は人殺しを仲間にする気なんてないんだ!」
「キミだって僕と同じだ。殺したのは僕だけど、キミの不注意でその子は死んだ!
キミがその子を殺したんだ。キミも人殺しじゃないか! だから僕を殺さないで!」
 藤木の言葉は正しかった。少なくとも最もチアキが認めたくなかった真実を突いた。
直接殺したわけじゃない。よつばは勝手に飛び出して、勝手に殺されたんだ。
悪いのは藤木だ。悪いのはよつばだ。そう思って自分の心を守っていたのに。
藤木は土足で侵入して『キミがその子を殺したんだ』と突きつけたのだ。
よつばが飛び出した原因は誰だ? よつばを最初に裏切ったのは誰だ?
「僕と一緒にみんなを殺そう! キミも僕と同じ人殺しなんだから!」
 もう限界だった。チアキの中で何かが切れたような気がした。
ランドセルから出した支給品を片手に藤木の前に屈みこむ。
「黙れと言ったろ、バカ野郎。それと――私を『人殺し』と呼ぶな」
 その言葉は先程までとは違って普段のように静かで、そして冷淡だった。
言い返す藤木を完全に無視して、チアキの細い指が藤木の鼻を摘む。
鼻血と鼻水で滑り、汚さと気持ち悪さで離しそうになるが、爪を立てて力一杯に摘んだ。
殴られると思ってた藤木は、何が起こるのか分からず目を白黒させている。
陸に上がった魚のようにパクパクと開く藤木の口に、冷たい水がトクトクと注がれた。
少し前に藤木自身が風呂場で補給したばかりの水。どこにでもあるただの水。
ゴミ箱にゴミを押し込むようにペットボトルが逆さまに藤木の口へねじ込まれた。
液体は瞬く間に狭い口腔を占拠して喉元へと侵入を図る。
意図を感じとった藤木が水を飲み干そうとするが、一度に飲み干せる量より多く、
それでいて溢れないように、吐き出せないように途切れなく注がれた。
拘束服は藤木を締め付け、起き上がるどころか首を捻る事すら許さない。
呼吸という当たり前の行為を奪われた藤木は、咥内の液体と共に苦悶の表情に満ちてゆく。
脳が酸素を求めて悲鳴をあげる。いっそ意識を失ってしまった方がどんなに楽なことか。
僅かに動く指の先でアスファルトを引っかき、涙を溢れさせた目で藤木は必死に懇願する。
チアキはそれに涼しい顔で答えた。ゴミをゴミ箱に捨てるような当たり前の顔で答えた。
「これ以上、バカ野郎に吸わす空気なんてないよ」

○    ○    ○

 道を歩いていた。細くて長い長い散歩道。
その先にちよの姿が見えた。そしてちよの手にした短剣が炎を吹き出し、体を焼いた。
とても熱くて苦しくて、水場に飛び込もうと勢い良く駆け出した。
目の前にいた少年を押しのけ、水場に飛び込む。
気持ち良かった。水は冷たくて美味しかった。
けれど気がつけば足からドンドンと沈んでいった。
岸に上がろうとすると、誰かに足を掴まえられ水中に引きずり込まれた。
よつばにしがみ付かれ、水中に沈んでいった。
水の中は辛くて苦しくて、必死に足掻いて、あと少しで水面に出れるところで――
誰かに顔を踏みつけられた。
『これ以上、お前に吸わす空気なんてないよ』
 あんまりだ。そう思いながら、苦しみながら深い闇に沈んでいった。

○    ○    ○

 よつばは私を振り切って出て行った。私はそれからどうなったか知らない。
このバカ野郎は誰かに殺されたらしい。私は会ったこともない。
パタリロは『人殺し』を見に行った。私は『人殺し』は悪いことだと思う。
だから私は『人殺し』になりたくない。
他の人が殺せばいい。私以外が殺し合えばいい。
私は人から『人殺し』と思われたくない。
だから『人殺し』と思われないためなら『人殺し』をする。
簡単なことだ。悩む必要もない。
ハルカ姉様に知られなければ、それで良い。
カナに知られなければ、それで良い。
トウマに、藤岡に、マコトに、タケルおじさんに、フジオカに知られなければ良い。
そうすれば私はいつも通り、南家の千秋だ。
だって誰も知る人がいなければ、私は人殺しなんかじゃないから。


 2リットルのペットボトル満タンに入っていた水は綺麗になくなっていた。
藤木の口腔から気泡一つ浮かばなくなった事を確認して、チアキは立ち上がる。
用意したお代わりは必要なかったらしい。やっぱり一気飲みは体に悪いな。
トボけた感想を浮かばせて、チアキは支給品を拾い集めランドセルへと仕舞い込む。
その姿は早朝の庭先掃除中というくらい気軽な動きだった。
いやに淡々とした――何を考えているか分からない――いつもの表情。
それでもチアキの中で何かが確実に変わっていた。
「猛毒に魔法の杖と変な紙、それに出し入れできる便利な服か」
 支給品に付いていた説明書を買い物のメモかなにかのように流し読みして、
陸地で溺れ死んだバカ野郎の死体から核鉄を回収する。
私だけが知っていれば良い。知らないものは無いと同じだから。
「私は……人殺しなんかじゃない」
 誰に言うのでもなくボソリと呟いて藤木の頭部を爪先で蹴飛ばす。
硬いサンドバッグのような感触と共に、横を向いた口から血と涎の混じった水が流れ出た。
「……汚いなあ」
 それが藤木に対する最後の言葉だった。


【C-8/住宅地の路地/1日目/真昼】
【南千秋@みなみけ】
[状態]:疲労大、顔面打撲(軽度)、額に切り傷(支障はない)、
人間不振&精神衰弱(見た目は普通)。
[装備]:ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、
祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5、
核鉄(シルバースキン)@武装錬金(展開せずポケットに)
[道具]基本支給品x2、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4
青酸カリ@名探偵コナン、的の書かれた紙(5枚)@パタリロ!
[思考]:私は人殺しなんかじゃない……
第一行動方針:いつもの自分を演じ続けて、他の人に殺しあいをしてもらう。
第二行動方針:誰にも気を許したくない。誰も信用したくない。
第三行動方針:自分を人殺しと疑う者がいれば排除したい。
最終行動方針:このゲームを知るもの全員に死んでもらって家に帰る
備考:藤木の持っていた食料は何となく気持ち悪いので奪っていません。
各支給品の使い方を理解したようです。

【D-8/沼地/1日目/真昼】
【明神弥彦@るろうに剣心】
[状態]:健康、右腕に火傷(軽度だが悪化する恐れあり)、精神的疲労、
[装備]:楼観剣@東方Project、サラマンデルの短剣@ベルセルク
[道具]:基本支給品一式、首輪(美浜ちよ)
[服装]:道着(ドロ塗れで血が結構隠れた。右腕部分が半焼け)
[思考]:もう誰も死なせたくない!
第一行動方針:よつばとチアキの元に急ぐ。自分の手で藤木を捕らえたい。
第ニ行動方針:パタリロを完全には信用できないが、信用したいとは思っている。
第三行動方針:ニアの力量は認めるが考え方には反対(強い不信感)。
第四行動方針:のび太とカツオがどうなったか不安。
第五行動方針:出来ればあの子たち(野原しんのすけ&ちよ)を埋めてやりたい
基本行動方針:ジェダ達を倒す。一人でも多くの人を助ける。
[備考]:眠り火の催眠効果は切れました。パタリロと簡単に情報交換済み。

【パタリロ=ド=マリネール8世@パタリロ!】
[状態]:健康、ペンギン状態
[装備]:S&W M29(残弾6/6発)@BLACK LAGOON
ペンギンの着ぐるみ@あずまんが大王
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実
44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
[思考]:よつばとチアキが危ない! 急いで戻るんだ!
第一行動方針:急げ、急げ! 
第二行動方針:仲間集め。チアキとよつばに弥彦を仲間として紹介したい
第三行動方針:弥彦の持つ首輪を調べたい(道具や設備も探したい)
第四行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]:自分が受けている能力制限の範囲について大体理解している。
着ぐるみ着用でも普段と同じ行動が可能(変わり身などがある分むしろ強い?)。
偉そうな事を言ったが、弥彦を完全には信用していない。弥彦と簡単に情報交換済み。

【小岩井よつば@よつばと! 死亡確認@藤木茂(絞殺)】
【藤木茂@ちびまる子ちゃん 死亡確認@南千秋(溺死)】
両者の死体は路地に放置されています。
別の路地には的を書いた紙パタリロ!が張られています(5枚)。

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