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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • 死が二人を分かつとも

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

死が二人を分かつとも

最終更新:2010年06月22日 02:07

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だれでも歓迎! 編集

死が二人を分かつとも ◆Xdenpo/R4U



アイツもチョコを気に入っていた。俺が出会った死神、シドウのことだ。
マフィアを率いてキラを追っていたころ、俺はチョコを取引材料に
シドウから死神の情報をつぶさに聞き出していた。
その中で一笑に付したものがある。
『人間に恋をすると死神は死ぬ』
酒のせいもあっただろう。その場にいたマフィア仲間で口を閉じていられたやつはいなかった。
シドウ自身、真偽の分からない与太話だと言っていた。

そんなつまらない話を、俺は今、思考の海に浮かべている。
一人の美しい死神を見上げながら。
俺に裁定を下さんとする、俺が仕立て上げた俺の死神だ。
闇に浮かぶ白い衣装は目に鮮やかで、女の持つ官能性を余すことなく引き出し。
当惑を抑えられていない瞳はか弱い小動物のように愛らしく。
熱に浮かされた頬と唇は誘っているようにしか見えない。
最高の気分だった。
今まで、これほどまでに享楽的な勝負に身を投じたことはない。
ベットは互いの命。俺が勝てばおまけで女の奉仕もついてくる。
間もなく結果が出るだろう。
目の前のこの死神も。
恋をすれば本当に死ぬのだろうか?



    *  *  *



メロとブルーの視線は絡み合い、そして。

「……できないわよ」

ブルーは折れた。
降伏するかのように手を差し出し、メロに肩を貸し始めたのだ。
つい先ほどのように。

「どういうつもりだ」

予想でも予期でもない。返答を予知しつつ、メロは問う。
痛快だった。
叶うなら両肺の空気をあまさず笑いに置換したいほどに。
それが仮初の感情であっても何ら構わない。
今このときは確かにブルーは極上の競争相手であり、魅力的な獲物だったのだから。しかし、

「……るの」

だからこそ、分からなかった。
ブルーの小さな口から零れた言葉の意味が。

「何を、言っている……?」

さしものメロも、聞き返さずにはいられなかった。
そんなはずはない、どころの話ではない。
冷徹な心と計算高い欺瞞でできた鎧を自ら身にまとい、
魂すらも篭絡させんとするメロの計略という枷をはめられ、
飛び方など疾うの昔に忘れているはずなのに。その言葉には、

「弟がいるのよ」

メロの全知をもってしても到達できない何かが、滲み出ていた。
全くもって理解できない。
なぜ、そんなことを口にする。
なぜ、そんな軽やかに言葉を紡げる。
なぜ、何の葛藤も懊悩もないかのように――――微笑んでいるんだ?
恐怖にも似た何かがメロの身体を駆け巡った。
同時に、自分の隣で肩を貸す存在が何者なのか確かめたくなった。
恐怖とは未知。未知は須らく、自分の前では既知とならなければならない。
しかし、分からない。
髪の香りが届くほど近くから、その横顔を見つめているというのに。
互いの体温が伝わるほどに、肌を触れ合わせているというのに。
分からない。
恐らく、まだ遠いから。
何枚もの手袋を嵌めたかのように、隔てるものが多すぎるから理解に至らないのだ。
もっと近く。
もっと強く。
心を揺さぶったあの唇に触れさえすれば、きっと全てが――
(――――っ!?)
空いている手を彷徨わせかけたところで、理性が最大級の警鐘を打ち鳴らした。不味い、と。
どんな色仕掛けにも耐え凌いできた防波堤が、ただ一度の微笑みで瓦解寸前にされたのだから当然だった。
(薬が、回りきったのか? 違う、不合理だ、それだけのはずがない……!)

「正確には弟みたいな存在だけど、ね」

そんなメロに構うことなくブルーは彼方を見やる。

「……さっきのあなたを見ていたら、なぜかあの子と重なって見えたのよ。
 ちょうど、今みたいに真っ暗で、出口も分からないような道を歩いていたとき、
 あの子とこんなふうに支えあいながら歩いたことがあったなぁ、って。
 そんなことを思い出したら何と言うか、……殺す殺さないなんてどうでもよくなっちゃったの」

そうしてブルーは再び、ここではないどこかへと想いを馳せ始めた。

メロはやりすぎた。あるいは効果を見誤っていた。
バカルディと媚薬がもたらしたメロへの慕情。
それらは極限状態にあったブルーにとって、存在の死にも等しい劇物群だったのだ。
ブルーは全てを切り捨てるつもりだった。
グリーンやイエローと対峙した際に断固たる解答を提示する自信は持てなかったが、
それ以外は全て利用し、使いつぶし、泥水をすすってでも生きて帰るつもりだったのだ。
だというのに、メロを殺せなかった。
薬物の影響があるにせよ、ブルーは打倒ジェダのために命を差し出すだけでなく、
想いと信念すらも託してきたメロを殺せなかったのだ。
それどころか、圧倒的な能力をどこまでも使命に殉じさせることができるメロに対して
敬愛の念すら生まれていた。
この人間を殺せない。
一度そう考えてしまえば築き上げた牙城はあっさり崩壊した。
一人殺せなければ、仲間を、グリーンもイエローも殺せなくなる。
帰るために、両親やシルバーと再び会うために優勝することができなくなる。
なら、本来の自分に化えろう。
たとえ手遅れだとしても、どれだけ多くの罪にまみれ償う方法などなかったとしても、
殺せない、殺したくないという想いを抱えて立ち止まるくらいなら、今の自分を脱ぎ捨てる。
マサラの図鑑所有者としての気質を呼び起こし、
メロに感じ続けていた圧倒的な敗北感、威圧感をそのまま強烈な尊敬と親愛に転化させる。
均衡を保とうとするブルーの精神は、数多のドラッグの力を借りて
自身の進化プロセスに一貫性を持たせようとフル稼働した。
その結実が、メロの理性と野望に牙を剥く。

「……もう限界だと思うの」

ブルーはそう切り出した。

「それが分かっているから、あなたは自分の命を捨てて、アタシを生かそうとしたんでしょ?
 あなたの実力は認めるわ。けど、きっとそれだけじゃもう進めないのよ。
 この島のモンスターにも、ジェダにも届かない。たどり着くより早く、擦り切れて消えてしまうわ。
 現に、アタシたちの身体はボロボロなんだから」

なぜか、メロには理解できた。
それらは正しい。正しいが、ブルーの本心は別のところにあると分かってしまった。
重ねた言葉は論理の正当性を得るための踏み台に過ぎない。

「だから……ねぇ、メロ。今からでも仲間を作ってみない?
 これでもアテはあるのよ。融通の利かないところと甘いところがある2人だけど、
 きっと頼りになるわ。だから――」

背筋が粟立つ。
聴いてはいけないと思った。
見てはいけないと思った。思うだけで身体は何一つ動かなかった。その結果、

「これからもアタシと一緒に、歩いていってくれないかしら」

狂った。

耳が腐った。透き通るように侵入してくるその声で。
目が爛れた。ただ純粋でほどよく品のあるその微笑で。
心が潰れた。幾重にも張り巡らせた論理防壁は何の役にも立たなかった。
ブルーは俺だけのために、まだ誰にも見せたことのない宝物を見せている。
そう考えるだけで、狂おしい想いの奔流で息をすることもできなくなりそうだった。
確信がある。
今、このときこそが呪縛の最登頂。
この局面を乗り切れば、あとは緩やかな下降線を辿り、元の自分に戻れるだろう。
路傍の小石以上に意味のない仮定だ。
この慕情を幻にしてしまうくらいなら死んだほうがマシだとさえ思えた。そうだ。

(俺は、ブルーと一緒に歩いていく……!)

本能が身体を支配し、脳の制御を奪いにかかる。
理性は沈黙した。
ブルーが、愛しい。
だが、抵抗をやめた理性は別の腹を突いてきた。

――――コイツじゃないだろう、と。

理性が思考に刷り込みをかけてくる。

(オマエが、全ての策と想いを託そうとした女はコイツじゃない。
 打算を投げ捨て、易々と心を覗かせ、どこにでもいるような
 凡百の女がするような微笑を浮かべられるヤツなんかじゃないはずだ。
 分かるか? オマエが愛する女はここにいるが、オマエが認めた女はもういないんだ。
 そんな荷物を抱えて打倒ジェダを果たそうとするなど笑わせる。
 共に歩きたければ歩くがいい。
 ジェダにも、キラにも、ニアにもLにも届かずに朽ちることが望みならな。
 オマエが今まで散々蔑んできた愚者共と何一つ変わらない。
 情にほだされ愛に雁字搦めにされ、証一つ立てずに汚泥に沈んでいったヤツらと同じだ。
 もう一度言う。
 打倒ジェダか、ブルーの想いか。手に入るものは二者択一だ)

メロは考える。
ブルーを愛している。ブルーもまた、愛してくれている。
奇跡のように紡がれたこの想いを露と消すことなど最早不可能。
しかし、生まれたときからずっと付き合ってきた理性だ、
告げたことが事実であることも痛いほど理解している。


思考時間において数瞬、実時間においては一瞬。
理性と本能が火花を散らし『メロ』は答えを弾き出した。


   *   *   *


再び動きが生まれた。
男は肩を借りていた女を突き飛ばし、馬乗りになりながらその細い首元へと手を伸ばす。
絞首、ではない。狙いは女が身につけているマフラー。
抵抗はなかった。
男は剥ぎ取ったマフラーを剣に変え、静かに女と視線を通わせ合う。
そうして、一連の動きが終わりを迎えた。
雨音が情景を塗りつぶす。

「……あーあ。少しだけ、こうならないことを期待していたんだけどなー」

取り乱した様子はなかった。一欠けらの未練はあった。

「いいわよ、メロ。アタシは既にあなたに負けている。
 初めて会ったときも、……あなたを殺せなかった、今も。
 でもね、これはアタシが自分で望んだ選択なの。後悔はないわ。
 あなたを信じるって決めたし、あなたが無益なことを決してしないことも分かっている。
 アタシが足手まといでジェダに至る道の障害になるなら、遠慮なく殺せばいいわ」

視線が再度、絡み合う。
ブルーは瞳を逸らすことなく口元に笑みすら湛えていた。
メロもまたその瞳を覗き返し、心中では場違いな苦笑を漏らしていた。
あぁ、こんな些細なことでも高揚感を感じてしまうのか、と。
覗き込んだブルーの瞳の奥には、小さな輝きが沈んでいた。
思えば、止めを刺したのはこの光だったのだろう。
ブルーと初めて会ったときには埋もれていた光だ。
ゆえに錯覚した、ブルーも自分と同じ世界に身を置き、同じものを見ているのだと。
だが違った。
闇の中を生きてきたにも関わらず、ブルーはずっと光を抱き、求め続けてきたのだ。
近しい存在であるからこそ、その小さな差異にメロは鮮烈に惹かれた。
己の意志を託すためだけの器、精巧精緻な代行体に仕立て上げるという
当初のデザインとはかけ離れているが、これはこれで美しい作品だった。
史上に残る画家であろうと手を加えるのが躊躇われるほどの逸品だ。
そんな不可侵領域に、今から足を踏み入れなければならない。
最高だ。実に背徳的で、征服欲が満たされる。
こんな気分、他の女で味わったことなどなかった。

「ブルー。おまえは、自ら人を手にかけたことがあるか?」

最初から返答を待つつもりはなかった。
ただ、慈しむように組み敷いていたブルーの手を握る。

「ないなら、――――許せ」

メロは強く口を結んだ。ブルーは握られた腕に空でも落ちたかのような衝撃を憶えた。
咲いたのは赤。
ブルーの頬に飛散し、握られた彼女の手とメロ自身をぬるりと染め上げるものの色だった。
身も凍える雨の世界で、儚くも熱いものがブルーの真上から降り注ぐ。

「メ、ロ……?」

メロは風の剣をブルーに握らせ、その切っ先でメロ自身を貫かせていた。
一瞬の静寂。
ぐらりと。メロがスローモーションのように傾いでいく。
そのままブルーのもとへ覆いかぶさるように倒れこむ、
それも大いに魅力的なことだとメロは考えたが、彼はそうしなかった。
最後の力で本当に大事なものを守るように、ブルーを避け、その隣に転がり込むように仰向けに不時着した。
同時に、命を吐くような咳が落とされた。

「どうして!? あなたが……今死ぬことなんてないのに!」

覚醒し飛び起きたブルーは傍らのメロに問うた。

「おまえのおかげで、決心がついた。おまえなら大丈夫だと、な」

天を仰ぎながら、メロは語る。

「理由は先ほど告げたとおりだ。一人では満足に動けない俺を抱えていたら、共倒れになる。
 ……早くここを離れろ、ブルー。厄種やエヴァンジェリンがいつ現れるとも限らない。
 使えるものは持っていけ、……といっても首輪以外にはローブくらいしかないか。
 それでも構わなければ持っていけ。俺の命は餞別代わりにおまえにくれてやる」
「そんなものいらなかったわ!」

雨とは違う水滴が、メロの頬に零れ落ちた。
冷たくもなく、熱くもなく、ただ暖かかった。

「アタシは、あなたと……!」
「みなまで言うな。おまえの気持ちは理解している」

メロは彼らしくもなく視線を背けた。
しかしそれも僅かのこと。瞬き一つでいつもの力強さを取り戻し、静かに言い聞かせる。

「そして、みなまで言わせるな。気に入らない女に俺は俺の遺志を預けたりなどしないし、
 ……命だって懸けはしない。
 おまえはこれから俺ができなかったことを俺の代わりにやらなければならないんだ。
 俺の今の気持ちくらい推し量れなくてどうする」

メロに叱咤され、ブルーは今、何をするべきか考えた。
最早言葉はいらない。
そっとメロの手を握り。
涙と血の化粧をぬぐうこともなく、ただただ静かに微笑みかけた。
言外に大丈夫だと伝えるように。

「それでいい。……合格、だ」

心が満ち足り、笑みとなって溢れた。
メロは安らかに目を閉じる。



   *   *   *



懸念していたことがあった。
ブルーは確かに人を裏切ることができる女だ。
親しい人間にさえ嘘を吐き、翻弄することができる。
騙り、偽り、謀り、誤魔化し利用して陥れることができる。
だが、――本当に人を自分の手で殺せるのかどうかは疑問だった。
ブルーが何の躊躇もなく息をするように人を殺せるなら、エヴァンジェリンが去った後、
俺はブルーに策を仕掛ける暇もなく殺されていたはずだ。
その証拠に、ヤツの中には守るべき良心ともいうべき何かが潜んでいた。
結果的にそのときには都合が良かったが、それでは俺の遺志を託すに値しない。無能な足手まといなどいらない。
しかし生憎と薬漬けにされた本能はブルーの排除を拒みやがった。
ブルーの些細な仕草一つで、俺は無反応を装うことができない。
そしてひとたび反応してしまえば、ブルーはそれを敏感に受け取り、更に魅力的な仕草を見せる。
あとはその繰り返し。あたかもハウリングのように、互いの恋慕は肥大化していったのだろう。
俺は苦悩した。
ブルーを殺さず、ブルーの愛をそのままに、ジェダに打ち勝つための道を作る。
そんな連立方程式の無理解を探し求め、至った。
ブルーに覚悟を決めさせる。
何も参加者を皆殺しにしろと言っているわけではない。
ただ、殺すことが必要なときに躊躇うようでは駒としては木偶もいいところだ。
だから俺はこの身を差し出すことにした。
ブルーの恋慕を一身に受けるこの身体を、ブルー自身の手で破壊させる。
そうすれば、一度踏み越えてしまえば、こいつに殺せないものはなくなるだろう。
いくつかの付録もある。
ブルーはこのことを一生抱えていくのだ。
俺の身体を貫いた感触と、その重さを。
手を伝う夥しい血の流れと、その熱さを。
ブルーの最初の人間になったのかもしれないなら、尚のこと愉快だった。
あいつは生涯俺のことだけを見ていればいい、その材料が増えるなら本望だ。
これが俺の解答。理性でも、本能でもない。それらを統合した『メロ』の解答だ。

俺の死は、ブルーの中の光に影を落としただろうか。
死を前にしてそこだけが分からず、微かに気がかりだった。
しかし、どちらでもいいと思った。
俺の遺志は間違いなく託された、ブルーはその想いを裏切らない。
遂行方法がどんなものであろうと何ら問題は感じなかった。
仲間や家族というものを知っているブルーのほうが、存外俺よりもうまく他人を使えるのかもしれない。
精々自由にやればいい、おまえはきっともう飛んでいけるのだから。
もっともその空はどこまで行っても俺の檻の中だがな。
そう、おまえは俺のものだ。
おまえの怒りも恐れも。
この島で誰にも見せたことがなかっただろう涙も微笑みも。
……喜怒哀楽全て、俺だけのものだ。

あぁ、そうか。

今なら分かる。死神が愛で死ぬのは紛れもない事実だったのではないかと。
なにせ俺自身ありえないと考えてきたというのに、愛に引きずられてこの様だ。
所詮、俺もただの人間だったのかと思わなくもないが、この衝動に打ち克てる存在がいるとも思えなかった。
それにこんな気分で死ねるなら、なるほど、悪くはない。
俺は無理だった。だが俺にはブルーがいる。
俺への愛を完璧に内包し。俺の策と遺志を寸分たがわず受け継いだ俺の死神。
ブルーが愛で死ぬことはないだろう。そうならないように、俺が仕向けた。
あいつの心に他のものを介在させる余地を消したのだから、器の中を盲愛で満たすことで。
そんな工作も、これで終わりだ。
Lを追いかけ、ニアと競い、キラと戦った生涯の幕引きだ。あとはうまくやれよ、ブルー。


ここに。俺自身の死を以って、俺の作品は完成を迎える。


【メロ@DEATH NOTE 死亡】



【D-3/森/2日目/早朝】
【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に骨折、打撲、擦過傷等多数(以上応急処置済み)、精神疲労(中)、激しく動揺
    メロに惚れた。びしょ濡れ。
[服装]:新体操で使うレオタードに、ジャージの上だけを羽織った格好(メロの血が諸所に付着)
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル、シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL
[道具]:支給品一式×3(食料、水分少し減)、
    ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(やや不調)
    年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、チョークぎっしりの薬箱、
    Lのお面@DEATH NOTE、マジックバタフライ@MOTHER2、
    シャインセイバー(サモナイト石・無)@サモンナイト3、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL
[思考]:……メロ。
基本行動方針:メロの遺志を継ぐ

  • 以下の旧方針は一時凍結中(以降の書き手にお任せ)
第一行動方針:イヴと合流できてまだ利用価値があるようなら、上手く利用する
第二行動方針:グリーン、イエローのことが(上の行動方針に矛盾しない程度に)心配

[備考]:
 イヴの心変わりに気付いていません。イヴがGIのカードを使って脱出した可能性に思い至りました。
 頑張って光子朗の考察内容を思い出しました。どの程度思い出したのかは未定。
 メロの考察を知っています。
 ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。


≪278:Sneak Attack!!(前編) 時系列順に読む 280:想いは百秒で砕け散る≫
≪278:Sneak Attack!!(前編) 投下順に読む 280:想いは百秒で砕け散る≫
≪263遺。(前編) メロの登場SSを読む GAME OVER
ブルーの登場SSを読む 282:第二回定時放送≫

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