クラシック曲解説

ポップンミュージック クラシック曲解説》

1:Chaos Age(N:17、H:35)
(原曲)
ドヴォルザーク「新世界より」⇒ベートーヴェン「運命」⇒ベートーヴェン「第9」⇒チャイコフスキー「バレエ音楽 白鳥の湖 作品20-情景」⇒ベートーヴェン「エリーゼのために」⇒ベートーヴェン「第9」

バスドラの4打ちが印象的。喜びの歌や運命などのフレーズを取り入れている。
初代CSポップンでは最強クラスであり、ラストの白の交互押しがいやらしく、ハイパーではこの部分に4の3連打が加わるという事実上無理押しの配置。フルコンボするならR又はSRを推奨する。

2:R.C.(N:14、H:35)
(原曲)
J.S.バッハ「トッカータとフーガニ短調」⇒ホルスト「組曲『惑星』」⇒ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」⇒オッフェンバック「天国と地獄」⇒ルロイ・アンダーソン「トランペット吹きの休日」⇒ビゼー「オペラ・カルメンより『闘牛士』」

運動会でよく使われそうな、競争を意識したようなイメージの曲を取り入れている。
曲開始から約12秒間、ポップ君が何も降ってこなかったりする。ハイパーは同時押しが存在しない譜面では最高レベルの曲で、24分トリルが入るカルメンのパートが最難関。BPMの速さも加わってLv35となっている。HELLコースに唯一入っているクラシックシリーズの曲。

3:Dynamics(N:10、H:31)
(原曲)
チャイコフスキー「ピアノ協奏曲 第1番」⇒ドヴォルザーク「交響曲第9番 新世界より」⇒モーツァルト「交響曲第40番」⇒ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」⇒ムソルグスキー「禿山の一夜」⇒チャイコフスキー「交響曲第6番 悲愴」⇒ムソルグスキー「展覧会の絵 第一、第五プロムナード」

ブラス系がアクセントになっている、静と動の対比に重点を置いたような曲調。速度変化が取り入れられている。
ハイパーはクラシックシリーズでの最も少ないノーツで、近年の中堅クラスのN譜面よりも少ない。が、最も怖いのは中盤の発狂地帯で一気にゲージを削られやすいことであったりする。また、発狂を抜けた直後は縦連打に注意。ここは16分よりも速い連打のタイミングのため、思い込みで押すとBADを出してしまうハメに。

4:Concertare(N:17、H:41)
(原曲)
ショパン「幻想即興曲」⇒ベートーヴェン「月光第3楽章」⇒モーツァルト「トルコ行進曲」⇒ドビュッシー「アラベスク」⇒ベートーヴェン「ピアノソナタ テンペスト第1楽章」⇒ベートーヴェン「エリーゼのために」⇒モーツァルト「トルコ行進曲」

前作から一転してピアノをふんだんに取り入れた。曲名の意味が「ともに戦う」という意味のラテン語。
何といってもハイパーは多大な影響を与えた。当時の表記では最高難度の24でも段違いの難度を誇り、ピアノの旋律がそのまま譜面になっている。休みのない高速階段&乱打、それらに混じる縦連打や同時押しなど、当時のIIDXのHELLコースの譜面に匹敵する難しさとも言われており、クリアは無理だと思っていた人も多いのではないだろうか。
ACではポップン7のクラシックコースの最後の砦として初登場。オブジェが少ないこともあってゲージを残すのが難しく、存在感は並みのものではなかった。現在でもH譜面の最高峰として位置しており、正規譜面の難度は下手なLv42を上回るほどといわれている。R推奨といわれており、当たり外れの差が激しい。
あと注目されにくいN譜面だが 、Hと同じ4個押しが存在している分、BPMの速さと合わせても詐称難度だろう。

5:Step in Space(N:9、H:30、EX:35)
(原曲)
ホルスト「組曲『惑星』より火星」⇒ラヴェル「ボレロ」⇒ ホルスト「組曲『惑星』より木星」⇒火星⇒チャイコフスキー「組曲『くるみ割り人形』より花のワルツ」⇒木星⇒ボレロ⇒木星

宇宙をイメージしたようなクラシック曲をメドレーにした曲。EX譜面が初登場。
今回は初心者に優しいN譜面だが、ハイパー、EX共に前半殺し・後半回復型。12分+8分という難解なリズムだったり、最大の難所である789の三角階段の繰り返し地帯が特徴。しかも後半には無理押し(EXでは無理押しが増えている)があるので崩されやすい。AC13で難度修正が行われ、大きく下がった曲である。表記相当の実力ならEXステージは避けたい。

6:maritare!(N:15、H:26、EX:40)
(原曲)
モーツァルト「フィガロの結婚序曲」⇒モーツァルト「交響曲第41番『ジュピター』」⇒ハイドン「交響曲第94番ト長調『驚愕』」⇒モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」⇒J.S.バッハ「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」⇒J.S.バッハ「フーガ ト短調 BWV578」(小フーガト短調)⇒ワーグナー「オペラ『ローエングリン』より結婚行進曲」⇒メンデルスゾーン「『夏の夜の夢』より結婚行進曲」⇒ベートーヴェン「交響曲第6番『田園』」⇒「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」⇒モーツァルト「歌劇『フィガロの結婚』序曲」

CS6の登場した6月にちなんだジューンブライド、つまり「結婚」を題材にしている。メンデルスゾーンの曲は有名。
EXは無理押しと、後半の発狂+交互連打はどう見ても理不尽な配置としか思えない。Rで押しやすい配置にするのが一番の方法かもしれない。無理押しが苦手な人には非常に辛い。またCS7ではとんでもない難度詐称表記(ノート数÷20のためLv26!)。

7:The tyro's reverie(N:9、H:35、EX:41)
(原曲)
ハノン「ハノン1番」⇒ドビュッシー「ゴリウォッグのケークウォーク」(イントロ)⇒モーツァルト「ピアノソナタK.No.545」⇒ブルグミュラー「アラベスク」⇒ブルグミュラー「素直な心」⇒ドビュッシー「ゴリウォッグのケークウォーク」(メインメロディ)⇒バダジェフスカ「乙女の祈り」⇒クーラウ「ソナチネOp.20」⇒ランゲ「花の歌」⇒リスト「愛の夢」⇒メンデルスゾーン「狩の歌」

この時点でナンバリングが某アーティストS(俗に触れないとも言われているが…)のフォークに並んだ。
BPMはこれまでのクラシックの中では最速。ハイパーは前半があからさまに理不尽な譜面で、隣接同時押し地帯は嫌がらせにしか思えないほど。しかしゲージの回復のしやすさも手伝って、隣接同時押し以降の後半を繋げればクリアできるという極めて珍しいタイプの譜面だが、Lv29は低すぎたこともあって、現在はLv35に。
EXは初のLv43。2重押し発狂を含め前半がハイパー以上に凶悪になっているが、ハイパーと同じく後半を繋げればそれだけでクリアゲージに持っていけるため、AC10以降はLv41になった。

8:Line Times(N:15、H:31、EX:43)
(原曲)
ブラームス「ハンガリー舞曲」第5番⇒ショパン「エチュード革命」⇒スメタナ「モルダウ」⇒ショパン「エチュード別れの歌」⇒シューベルト「魔王」⇒ブラームス「ハンガリー舞曲」第5番⇒サン=サーンス「白鳥」⇒ベートーヴェン「スプリングソナタ」

ここからクラシックシリーズがとんでもないことになったと言ってもおかしくはない。
強烈なソフランが幾度となくプレイヤーを奈落の底へと叩き落した。ハイパーは後半の交互連打さえミスしなければクリアは可能だが、速度変化に対応できない人が近年増えていることから、しばしばネット対戦でも使われやすい。
しかし、忘れてはならないのが正真正銘のLv43であるEX。前半の発狂だけでもひどいが、圧巻は「魔王」パートにある恐怖のBPM200での12分縦連打。ここができなければクリアは無理といわれ、また、譜面の特性上、禁じ手といわれるもので、特にボタンを強打しやすい人にプレイさせると、筐体の破損に繋がる恐れがあると言われたこともあってか、AC11で登場したときにEX譜面が削除された状態での収録となっている。ポップン11公式のビバップのコメントでwacが言っていたことは、おそらくこの譜面に通ずるものがあるだろう。それでも、バトル譜面のハイパーにある縦連打は、EXの名残とも言うべきか。

9:Hell? or Heaven?(N:26、H:37、EX:43)
(原曲)
ヘンデル「メサイア」⇒ショパン「子犬のワルツ」⇒ショパン「葬送行進曲」⇒シューマン「トロイメライ」⇒ウェーバー「舞踏への勧誘」⇒シューベルト「シューベルトの即興曲」⇒メンデルスゾーン「春の唄」⇒ヘンデル「ハレルヤ」

BPM変化がなんと25~680という、とんでもないソフランが攻略での最大の難所。実際はメインがBPM300と超低速パートだが、680になるのは実はラスト3つのオブジェのみ(しかもN~EXすべてこの部分の配置は同じ)。
ハイパーは初出ではLv35だった。今でも幾度となく中級者を悩ませる存在となっている。ソフランが苦手という人のステータスが顕著に現れる譜面で、苦手な人の大半はクリアしていなかったり、放置したりしている。ネット対戦でもLv37(大海原)部屋ではとんでもない威力を発揮する、反則クラスの譜面だ。クリアできるだけでも十分強く、同じく癖のあるNと共に武器曲になっているパターンも。
EXはまたしてもLv43で、上記の通りソフランが一番の曲者。高速パートもコンボがまず繋がらない配置が多く、一筋縄ではいかない。低速に強いかどうかが試される。

10:Doll's sight(N:18、H:34、EX:41)
(原曲)
ドボルザーク「バレエ組曲『くるみ割り人形』より 小序曲」⇒ヴェートーベン「運命」⇒モーツァルト「ピアノソナタKV333」⇒ドボルザーク「新世界」⇒リムスキー・コルサコフ「熊蜂の飛行」⇒オースティン「人形の夢と目覚め」⇒「運命」⇒チャイコフスキー「『くるみ割り人形』より トレパック」

前作の反省からか、Lvも速度変化も抑え目だが、高速パートが一筋縄ではいかない構成。
EXは何とBPM200での高速階段を要求されるとんでもない譜面だ。初出ではLv39であったのはどう見てもありえないといわれたほどである。高速階段が苦手ならランダムの当たり待ちに賭けるのも。

11:想い出をありがとう(N:23、H:38、EX:42)
(原曲)
ヨハン・シュトラウス2世「ワルツ『春の声』」⇒ナポリ民謡「オ・ソレ・ミオ」⇒日本古謡「さくらさくら」⇒ビゼー「ファランドール」(アルルの女第2組曲)⇒ロシア民謡「トロイカ」⇒フォスター「故郷の人々」⇒フランシスコ・タレガ「アルハンブラの思い出」⇒ヨハン・シュトラウス2世「ワルツ『美しく青きドナウ』」

クラシックシリーズ最終作で、唯一曲名が日本語。「さくらさくら」のフレーズが入っているのもあるだろう。
恒例のソフランに加えて、HやEXには、とんでもない厳しい判定(しかもbeatmania初期のnine secondsなどのように少しのズレでもBAD誘発する鬼判定、かつCOOL判定だとAC13のアキバH,EXのようにGREAT判定が前に1フレしかない特殊判定)が追い討ちをかけており、餡蜜に頼っている人には非常に厳しい譜面となっている。ラストのBPM320に対応できなければクリアはまず不可。当然ながらソフラン対応力が極端にステータスとして現れるため、ハイパーはLv38の中でもマークが付いていない人も少なくはない。
EXはアルハンブラの縦連打混じりの乱打をいかに押せるかが勝負となる。あらゆるスキルがなければクリアは到底無理だろう。
CS12のみ、この理不尽な厳しい判定も改善されている。

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最終更新:2012年06月07日 21:27