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OPL:UIQエミュレータ上で開発する方法

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UIQエミュレータ上で開発する方法

OPLはUIQ2.1SDK付属のエミュレータ上でも開発する事ができます。エミュレータ上で開発するとPCのキーボードでコーディングができるので実機上で開発するより入力に関しては楽になります。また外部ファイルもPCのHDD上でファイル操作が完結するので効率が良いです。


ただし欠点としては画面が小さい(ディスプレイ上でも208x320サイズ)、UIQエミュレータが日本語(倍角文字)に対応していない、エミュレータゆえに若干実機とは動作が違うといった事が挙げられます。ですので、基本的にはエミュレータ上でコーディング→実機上でテストという流れになると思います。それでもM1000単体で開発するよりもはるかに開発しやすいはずですので、こちらの環境も整えておく事をお勧めします。


手順は以下の通りです。
  1. UIQ2.1SDK(WINSCW用)をインストールする。
  2. SDK用OPLのインストール。
  3. エミュレータとProgramの起動。
  4. コーディング。
  5. 実行。
  6. 実機テスト。


UIQ2.1SDK(CodeWarrior用)のインストール

まずはPCにUIQ2.1SDK(WINSCW=CodeWarrior用)をインストールする必要があります。他にはSDKforBorlandCBuilderX用が存在しますが、こちらはSDK用OPLが対応していない為に使用できません。UIQ2.1SDKのダウンロード方法は以下のサイトに書かれています。


ページ中段にFTPサーバーのアドレスと、ログイン名、パスワードが書かれているのでその情報を元にFTPサーバーへログインします。ログインできましたら「\sdks\uiq\uiq2.1\SDKforMetrowerksCodeWarrior\」の中身を全てダウンロードします(全部で200~300MB程)。

ダウンロードできたら「\UIQ 2.1 SDK WINSCW\Setup.exe」を実行してインストールします。


※「SymbianOS C++プログラミング(翔泳社発行)」の付属のCD-ROMにも収録されています。


SDK用OPLのインストール

SDK用OPLは「http://opl-dev.sourceforge.net/:opl-dev project」で入手する事ができます。

  1. opl-dev projectに行く。
  2. 左のメニューから「OPL developers」を選択する。
  3. ページ中段の「UIQ functionality」から「UIQ-OPL-DevPack-xxxx-xx-xx.zip」をダウンロードする。(xはバージョンによって数字が変わる。)
  4. ダウンロードしたファイルを解凍したら、「\dev\binaries\pc\epoc32\」の中身を全て、先ほどインストールしたUIQ2.1SDKのフォルダ内にある「\epoc32\」へコピーします。コピーする時にフォルダ以外に上書きされるものはありません(重複するファイル無し)が、気になる方はコピー前にバックアップを取っておいた方がいいです。



エミュレータとProgramの起動

エミュレータの実行ファイルは「epoc32.exe」です。UIQ2.1SDKをインストールしたフォルダ内の「\epoc32\release\winscw\udeb\epoc.exe」にあります。ダブルクリックして起動するとUIQエミュレータが起動され、アプリケーションランチャにProgramが追加されているはずです。ここから先は実機での開発と変わりませんので、M1000上で開発する方法を参照して下さい。

ちなみにエミュレータ内のCドライブは「\epoc32\winscw\c\」以下になります。



コーディング

コーディングする時はキーボードから直接文字入力ができます。しかもCtrlキーを使ったショートカットも使用できます(クリップボードを利用したWindowsコピペはできませんが。)。画面をドラッグすると手書き認識をしてくれますが、こちらはあまり使わないと思います。

ただ画面が小さい上にカーソル移動が妙にもっさりしているので、テキストエディタ等でコードを記述してからインポート(File→More→Import text)する方法をお勧めします。インポート時の注意としてはインポートするファイルの文字コードは「UTF-8N」にして下さい。改行コードは「CR+LF」で問題ありません。



実行

実機で不意にOPLアプリの実行中にバックグラウンドに行ったら、タスクマネージャ系のアプリからキルする必要がありましたが、エミュレータにはすでにその機能があります。
アプリケーションランチャのメニューより「Launcher→Task list (debug)」でタスクランチャが立ち上がります。ここからタスクをキルする事ができます。



実機テスト

エミュレータで実行できたものがM1000上で実行できなかったり、またはその逆の事は十分ありえますので、エミュレータ上で実行できたものは必ずM1000上で十分なテストを行いましょう。




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