マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki

6-159

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
159 :ミハラン鬼畜系?:2009/02/15(日) 20:25:16 ID:O39VEacw
鬼畜というにはヌルイ気がする上にめっちゃ長くなったけどミハラン鬼畜系?を投下します。
  • ミハラン
  • キャラ大崩壊注意
  • ミハエルが鬼畜眼鏡というより変態眼鏡
  • エロもあるけどオヤジ臭もある
  • 道具あり
  • 地の文がおふざけ気味
  • ミハクラ前提だけど1%くらいしか関係ない
  • 関係ないと言えば投下主は17歳好きすぎ
以上のスルーポイントがあるのでこりゃあかんなと思ったひとは
「ミハラン鬼畜系?」でNGお願いします
レス番消費抑えるためにかなりぎゅうぎゅうに詰めてるので
区切りが半端だったり読みづらかったりしますが生温くスルーしてくだしあ



「ねえ、ミシェルくん。どうしたらセクシーになれるのかな?」
突然で唐突である意味大胆なランカの問いに、ミハエルはぽかんとして間抜けにも口を半開き
状態のまま数瞬固まってしまった。

いかんいかん、いい男が台無しだ。
ミハエルは軽く頭を振って、なんだかわくわくと尻尾を振ってる子犬のような様子のランカに
にっこりと笑ってみせた。

「ランカちゃんからそんな質問をされる日がくるとはねぇ……隊長の物凄い顔が頭に浮かんじ
まったよ。アルトのため、かい?」

アルトの名に反応してランカの顔がたちまち赤く染まる。耳やうなじまでほんのり朱で染まっ
て、同年代にしては幼さが際立つもののそれなりにそそるものがあった。

(へぇ?)

これはちょっとおもしろいことになるかもしれない。ミハエルの笑みにじわりと黒が滲んだ。

「どうして俺にそんな大胆なこと聞こうと思ったの?」

「だってミシェルくん、いつも綺麗で色っぽい女の人に声かけまくってるし、実際にそういう
女の人とデートしまくってるから。なんかそういうことに詳しそうだなって」

ランカはずけずけとミハエルの華やかかつ乱れた私生活を指摘してきた。

「あー……君はいつでも素直だよね」
「? ありがと?」

褒めてないから。

「セクシー、か……たとえばシェリルのような?」

ミハエルはちょっと意地悪な気分でシェリルの名を出す。

案の定、ランカは実に複雑な表情を浮かべた。憧れ、嫉妬、羨望……。
(この前のキスシーンが原因か)

ほんの数日前、フォルモで偶然目撃したアルトとシェリルのキスシーン。
歌がフォルモ中の人に受け入れられてこの上もなく幸せそうなランカの笑顔を一瞬にして凍ら
せた、あまりにも絵になるふたりのキスシーン。

あのキスはシェリルのほうから仕掛けたようだが、ランカにはそんなことに気づく余裕はなか
ったようで、そもそもふたりであそこにいたこと自体もランカにとってはショックなことなの
だろう。

(それでセクシーになればってのはちょいと短絡的すぎやしないか?)

「……つまりランカちゃんは、
 俺にセクシーな女性になるためのレクチャーをしてほしいってことなのかな?」

(罠にかかる小動物を待ち構える猟師の心境ってのはこういう感じかねぇ?)
ミハエルは踊る心を宥めつつごくごく優しい笑顔と声音でランカに問いかける。

ミハエルの黒い胸の内などまったく気づくふうもなく、ランカはぱぁっと花開くように満面の
笑みを浮かべた。我が意を得たりとばかりにぴょこんと翡翠色の髪が跳ねる。

「そう! そうなの! ミシェルくんだったらすごい先生になると思って!」
「すごい先生ねぇ」

ミハエルは眼鏡のブリッジを押しあげて皮肉な笑みをたたえる。
本当に「すごい先生」になってあげるさ。君が望んでいる形かどうかは別として。
ミハエルは一層笑みを深くしてランカの頬に手を添えた。
ぴくり、とランカが戸惑うように震える。

「ねえ、ランカちゃん。君が俺の言うことをきちんと聞けるって約束できるなら……」

ランカの頬に添えた手をゆっくりと顎に向かって滑らせる。ほんの少し中指にだけ力をこめて。
ランカの肩が震える。先ほど以上に首筋を赤く染めてランカは真紅の瞳を初めてミハエルから逸らした。

悪くない。

悪くない反応だよ、ランカちゃん。
自分と同じランカの先の尖った耳元に口を寄せてミハエルは囁く。

「とびきりセクシーな女の子にしてあげるよ?」

フェロモン全開モードにギアチェンジしたミハエルにランカは本能的な危険を感じたのだろう。
急に逃げ腰になり、ミハエルの視線と手から逃れようとするようにやや俯いて後退った。

「あ、あの……あたしやっぱり」

逃がさないよ、ランカちゃん。
きらりと何を反射したものかミハエルの眼鏡が怪しく光る。

「シェリルに負けないくらいのいい女に、なりたくはない?」

はっとしたようにランカが顔をあげる。赤い瞳がまっすぐにミハエルの目を見つめ返す。
――堕ちた。

「どう? ちゃんと俺が教えるとおりにできるって約束できる?」
「や、約束できるよ?」

上目遣いでちょっと強がるようなランカにミハエルは笑う。
無意識が危険を感じてミハエルに怯え、躊躇いが残っているくせに、
アルトを振り向かせたいという自らの欲求とシェリルのようになりたいという願望と、
そしてやはり無意識が感じ取っている性的に未知の領域への期待……

…それらに最終的に素直に従うランカは実にミハエル好みの素養の持ち主であるようだ。
(こういう無垢で無邪気で貪欲な子を苛めるのって最高に楽しいんだよな)

しかもちょっと幼い感じで、つつくとすぐに真っ赤になって怒ったり涙ぐんだり感情を隠さず
ぶつけてくる子が最高にいい。苛めがいがあって。たとえば幼馴染の青い髪の彼女のような。

「じゃあランカちゃん、さっそく俺の家でレッスン開始といこうか」
「はい! よろしくお願いします、ミシェル先生!」

屈託なく笑うランカの手を引いてミハエルも笑顔を返す。

「最初に謝っておくけどね、ランカちゃん」
「何?」
「ドSでごめんね?」
「は?」

ランカは意味がわからなかったらしくきょとんとするばかりだ。
ミハエルは楽しくて仕方ない。ぞくぞくと甘美な痺れすら覚える。

「……今日は最高の一日になるよ、お互いにね」
「ふぇ……なんか……怖いよぉ、ミシェルくん」

泣きそうな声で抗議するランカにミハエルは優しく微笑みかける。

「大丈夫。全然怖くないから」
「で、でも……いきなりこんな……ネクタイで手縛られてるし……
  …なんかセクシーになるレッスンと違くない?」

ミハエルの部屋に入るなりソファに押し倒され両手をネクタイで拘束されれば、
いくら鈍感なランカでも不穏な空気を嗅ぎ取らずにはいられないだろう。

しかしながら、ランカの目はわずかに潤み声も震えを帯びているのだが、
どうもそれは恐怖のせいばかりではないようにミハエルには見えた。

「君は最高の生徒になりそうだね、ランカちゃん」

ミハエルは自分のシャツのボタンをゆっくりと外していく。
ランカは恥らって目を逸らすでもなく徐々に現れるミハエルの肌に視線を注いでいる。

「なんで……服脱いでるの?」
「君も脱ぐから俺も脱がないとね」
「え!? ぬ、脱がないよ!」
「ああ、ごめん。間違えた」

ミハエルはにっこり笑ってランカの淡い黄色のキャミソールに手をかける。

「無理矢理脱がすの間違いだったよ」

言って、ミハエルはがばりと首元まで一気にキャミソールをたくし上げた。

「きゃあ!」

悲鳴を上げて胸を隠そうと腕を動かしたランカだが、はっとしたように動きを止める。
頭の上でネクタイで まとめられていた両手は、
絶妙の角度で固定されていたため下ろすことすらできないことに気づいたのだ。

「や……やだよぉ」
「へぇ……今時フロントホックなんて珍しいね」
「め、珍しい?」

ミハエルの言葉に素直に反応するランカ。

「ああ、俺初めて実物見たかも。これって便利なのにすっかり廃れちゃったみたいだね」
「便利?」
「こうやってすぐにおっぱい触れるのにね」
「あ!」

ホックを外して露になったささやかな膨らみを軽く揉む。

真っ白な双丘はボリュームこそ寂しいものの寝そべった状態でも形良く盛り上がり、頂には綺麗な
ベビーピンクの蕾を備えている。
眩暈がするほどかわいらしい胸だ。

「や、いや!」

ミハエルの手から逃れるように身を捩り足をばたつかせるランカの心は好奇心よりも
すっかり恐怖のほうへ傾いてしまったらしい。
真っ赤な瞳には怯えの色しか浮かんでいない。

「ねえ、ランカちゃん。セクシーさってどこからくると思う?」

片手でやわやわとやさしく胸を揉み続けながら、一方の手の人差し指をランカの唇に当てる。
突然の質問に悲鳴をひっこめたランカは、揉みしだかれる胸を気にしつつも考え込むように小首を傾げた。

「えっと……胸の、大きさ?」
「俺がいきなりおっぱい揉んでるからそう思ったの?」

先ほどまで蒼褪めていたランカの顔が一気に赤くなる。
ミハエルの行為よりも「おっぱい」という単語に反応したようだ。

「だ、だって……シェリルさんもすごく大きいし、ナナちゃんだって……
 男の人にじろじろ見られてイヤだってよく言ってるし……男の人ってそうなんじゃないの?」

「おっぱいの大きさなんて完全に好みの問題で必ずしもセクシーさとは関係ないよ」
「そうなの?」

「ほっそりしていておっぱいの小さい女性でも、すごくセクシーな人はいっぱいいると思わない?
 例えばファッションモデルとか」

「そ、そうかも」

ランカの返答がだんだん上の空になっていく。
それに比例するように頬や首筋、胸元がどんどんうつくしく色づいていき、吐息に甘さが滲んでくる。
質問に答えているうちに怯えが抜け、そのために身体が快感に反応しやすい状態になってきたようだ。

「ルックスよりもね、内面が大事なんだ」
「……内面……」

どこかぼんやりと繰り返すランカ。
まだ頂にすら触れていないのにこんなにいい反応を返してくるとは先が楽しみすぎる。


それにしても小さいわりに触り心地のいい胸だな、とセクシーな女性について適当な講釈を垂れつつ考える。
吸い付くようなしっとりとした肌触り、適度な弾力と絶妙の柔らかさ。
やっぱり胸の良さは大きさだけでは語れない。

「色気を出すには色っぽい経験をたくさんしなきゃね」
「んん……そ、いうもの、なのかな……?」
「もちろんさ」

「あぁあん!」

ミハエルがにやりと笑ってついに蕾をきゅっと摘むと、ランカは小さく仰け反った。

「ふぁ……や、やだよぉ、ミシェルく……あぁん!」

先ほどまでとは打って変わって蕾を集中的に責め出すと、またしてもランカは逃げ腰になる。
だがそれでもその瞳が怯えに染まることはなく、快楽と期待と好奇心に揺れていた。
淡いピンクの蕾にキスをするとより高い声を上げる。
甘いミルクの匂いがしそうな幼い胸元に顔を埋め、
蕾を唇で挟み舌でこね回し強く吸い上げるとランカはびくびくと身体を震わせる。

「あっ……あんっ、ああ……や、だめ……あっふ……だめ、だよぉ……ふぁっ」

「やめてもいいけど、セクシーになりたいんじゃないの、ランカちゃん? 俺が見るところ
 ランカちゃんは誰よりもセクシーな女の子になれる素質があると思うけど」

「はぁんっ……あっ……素、質……本当、に? あん!」
「もちろん。だって今俺の目の前で、ランカちゃんはどんどん色っぽくなっていってるんだから」

「うっ……ふぅ……あっ……本、当?」
「ああ、アルトだってメロメロになるさ。だから俺に全部任せて?」

音を立てて蕾を吸い上げる。
ひゃあん、というかわいらしい啼き声がもっと聞きたくて、ミハエルは執拗に蕾を責めた。

「あっ、あぁん! ふぁっ……あぁっ、ひゃぁん、ああぁあっ!」

襲い掛かる快楽の波を受けてぎゅっと寄せられた眉も、喘ぎ声を漏らし続けて唾液を
飲み下せずに濡れる唇も、苦しげに細められた熱く潤んだ瞳も、
普段のランカからは想像できないほど扇情的だった。

どこか痛ましく、どこか蟲惑的なその様子は、ミハエルの嗜虐心を十分すぎるほど刺激した。

ミハエルは右手をランカの太ももへと伸ばす。ハイソックスとオレンジ色のスカートの間の
いわゆる絶対領域(というにはちょっと広すぎるが)をくすぐるように指先でなぞる。

「やっ! ミシェ、ルくん、ああっ! そ……そっちは……あぁんっ」
「どうかした?」

すべすべで手触りのいい胸と太ももをまさぐりながら、耳元で囁く。

「こっちはすごく気持ちいいって?」
「違っ……ひゃあん!」

耳をぺろりと舐めるとランカは首を縮めて逃れようとする。
ミハエルは面白くて耳と首筋を甘く噛んだり舐めたりしてランカをからかった。

「どこもかしこも気持ちいいなんて、ランカちゃんってけっこうえっちだね?」
「そ……そんな、こと……ふぁっ、ない、もんっ! んん……あっああぁ!」

「そうかなぁ? だって……」

ミハエルは意地の悪い笑みを浮かべて、つつつ、と指先を滑らし、
すっかり湿ってしまっているランカの下着をなぞった。

「ああぁんっ!」
「下着をこんなに濡らしちゃってんのに、えっちじゃないわけなくない?」
「ち、違うもん!」

「何が違うの? ほら、やらしい音聞こえるだろ?」

くちゅくちゅと音を立てて下着越しにランカの秘所を責めると、ランカは大きく喘いで背を反らせた。
(言葉責めって普通の子はドン引きなんだけど、こういうMっ気ある子には滅茶苦茶有効なんだよな)

「やっ! だ、め! ああぁああっんん! そ、んなと、こぉ、んあぁっ!」
「ああ、ごめんごめん、直に触ってってことだね?」
「ちっが……ひゃあぁあぁぁん!!」

下着の脇から指を差し入れ蜜を掬い取っていきなり敏感すぎる芽を撫でると、それだけで
ランカは軽くイったようだ。


乱れた呼吸で固く目を閉じぐったりしたランカをミハエルはじっくりと眺める。

両腕は頭上でネクタイで縛られ、キャミソールは首元に寄せられ、
ブラのホックは簡単に外されてかわいらしい胸をむき出しにされ、
そこにはぽつぽつと赤い花が散らさせている。

スカートは乱れに乱されて下着を隠しておらず、ちゃんとしているのはハイソックスだけだ。
この乱れっぷりがたまらない。
満足な気分でミハエルはランカの下着を脱がせた。

「んん……服、しわになっちゃうよぉ」
「……意外に余裕だな。ごめんね、ランカちゃん。俺、エロは着衣派なんだ」
「ふぁ……んっ、なに、っ……それぇ」

軽く蜜壷の入り口をなぞると、ランカは腰を浮かせて反応する。
とろとろと溢れてくる蜜を指ですくって、ぐりぐりと芽に塗りたくる。

「やぁっ! あぁあん、あっ、やぁっ……へ、変になっちゃ、うよぉ……ああぁっ!」
「変になっちゃう? ほんっと、やらしいね、ランカちゃん」

耳に吐息を吹きかけるように囁いただけでもランカは淫らな声を上げる。

「はぁあんっ!」
「ここ、すごく濡れてるよ。やらしくないならどうして俺の指、こんなに濡らされちゃってんのかなぁ?」

「ああんっ、そ、そんなの、あっあんっ……ひゃ…
              …あっふぅ、ミ、ミシェルくんが、あっ、触るから、だもん」
「……そうくるか」

喉の奥で笑ってミハエルは唇を耳から頬、首、鎖骨、胸、臍と滑らせていく。
そこから先はスカートが邪魔をするわけだが、もちろん脱がせたりはしない。
太ももを持ち上げて肩に乗せ、とろけそうな蜜壷に舌を差し込んだ。

「きゃあん! やぁっ……あっあっ……き、きたないよ、んあっ、ミシェ、ルくんっああぁん!」

わざとぴちゃぴちゃと音を立てて舐め、ランカの羞恥を煽る。

「あっ、はぁんっ、ああっ!」

尖らせた舌で蜜をすくって敏感な芽をついばむ。ぴくぴくとランカの腰が震える。
ねっとりと舌で芽を弄り続けると、ランカは二回目の絶頂を迎えた。

「ああぁぁああぁぁあああんっ!!」

ランカは弓なりに仰け反ってがくがくと痙攣するように震えた。
ミハエルはソファに座りなおして、くたっとしたランカを眺めた。
荒い呼吸を繰り返し、ほんのり朱に染まったささやかな胸が大きく上下している。
閉じた目尻に滲んだ涙をそっと拭ってやる。

ミハエルは眼鏡のブリッジを押しあげた。
実のところだんだん眼鏡が邪魔になってきたのだが こういうときでもミハエルは眼鏡を外さない。
元々良すぎる視力を抑えるためのものなので、外すと余計に見づらくなるというのもあるが、
エロでも眼鏡を外さないのが眼鏡キャラのジャスティスだからだ。
着衣エロとともに譲れないこだわりだ。

「今の、何……?」
「ん?」

うっすらと目を開けたランカが不思議そうな顔で尋ねてきた。

「なんか……頭の中、真っ白になった」

まだ乱れた息でどこかたどたどしい口調にミハエルは微笑む。

「気持ちよかった?」
「…………うん」
「それがイくってことさ」

ぽうっとした表情でランカは小さく首を傾けた。

「いく……どこに?」
「あー…………天国かな」

天国かぁ、とランカは妙に納得したように呟く。

「確かに、なんか……死んじゃうかと思った。ちょっとだけ」

あまりにもかわいい返答に、ミハエルは思わずランカの髪の毛をくしゃりと撫でた。

「そいつは光栄だね」


ややして、ランカがもじもじと身を捩りだした。
手首のネクタイを解いてほしいらしく、視線が上がったり下がったり忙しい。

「あの、ミシェルくん。もうレッスン終わりだよね? あたしなんだかすごいその
              ……えっち……じゃなくって! 色っぽい経験しちゃったし」

ミハエルはわざとらしく肩をすくめてみせる。

「まだまだレッスン1ってとこだね。これからこれから」
「ええっ!?」

翡翠の髪がぴょこんと跳ね上がる。

「どんなことも積み重ねが大事だろ? 歌と同じさ」
「そうかなぁ?」

ランカは疑わしそうに首を傾げる。

「じゃあ、レッスン2に進もうか?」
「えっ……べ、別の日にしようよ」

またまた逃げの態勢に入るランカ。

「俺の言うとおりにするって約束、まさか破ったりしないよね?」

ミハエルはブリッジに指を当てきらんと眼鏡を光らせる。

「うっ……」

ランカは気まずそうに視線を彷徨わせる。

「ランカちゃんの大胆なお願いを叶えて上げてるのに、裏切るわけ?」
「なんか……騙されてる感じがしないでもないかなーとか」

ミハエルはランカを軽く睨む。

「ひどいな、ランカちゃん。君がアルトを悩殺する手伝いをしてあげてるのに。
  俺もそんなに暇じゃないんだぜ?」

ランカは情けなく眉を八の字にしてミハエルを上目遣いに見つめる。

「ううっ……ヨロシクオネガイシマス……」
「はい、よくできました。ところで……」

ミハエルはにっこりと善人ぶった笑顔を浮かべる。

「ランカちゃんは、ひとりえっちってしたことある?」
「ひとっ……なななななななないよそんなの!!」

まだ赤くなる余地があったのかと驚くほどランカの顔が真っ赤になる。湯気でも出そうだ。

「ははーん。あるんだね?」
「ないもん! そんなことしたことないもん!」

これはある。絶対にある。
ただちょっとやってみたものの気持ちよくなれなかったってパターンに違いない。

「そうかーやったことないのかー」
「そ、そうだよ? もちろんだよ?」

ミハエルはにやりと笑って、ランカの手首を拘束していたネクタイを解く。

「じゃあ、練習してみようか」
「ええええええええええええええっ!?」

ランカは目をまんまるにしてミハエルを凝視する。
せっかく拘束を解かれたのに胸を隠すことすら思いつかないほど驚いているようだ。

「はい、じゃあこれ持って」
「……なにそれ」
「ローターだよ」
「? ろーたー?」

知らないのか。

「まあ使ってみればわかるよ」

ランカは両手を後手に回して受け取ろうとしない。

「使わないもん」
「……ランカちゃん?」

低く名を呼ぶと、ランカの肩がびくりと震える。

「だ、だって、ひ……ひとりえっちなんてしないもん。それに、その……これってほんとに
  レッスン2? なんか、なんというか……いろいろ飛ばしちゃったような気がすごくするんだけど」

「気にしたら負けだよ、ランカちゃん」
「そういう問題じゃないと思う」


はあっとミハエルは大げさに溜息をついてみせる。

「色っぽい経験値を積まないと、内側から滲み出る色気なんて到底出せやしないんだぜ?
 俺はそうしょっちゅう協力してあげることはできないんだから、
 ランカちゃんがひとりでもレッスンを続けないと駄目だってわからない? 
 反復しなきゃ すぐ忘れちゃうんだよ、こういうことは」

「……そうなの?」

いや、適当だけど。

「そりゃね、するもしないもランカちゃんの自由だよ。だけどセクシーな女の子になる
 方法を教えてくれって言うから教えようとしてるのに、その不真面目な態度はどうなのかな?」
「ううっ……」

だがよほど抵抗があるのかランカはなかなか受け取ろうとしない。
イラッ☆としてきたミハエルはローターのスイッチを入れて、いきなり敏感な芽に押し当てた。

「ひゃああぁぁぁあああぁあああんっ!!」

先ほどの絶頂の余韻でまだまだ感じやすくなっていたランカはたちまち昇りつめた。
がくがくと震えるのをにやにや眺めながら、ミハエルはローターを押し当て続ける。

「あああっあぁあぁぁんっ! あっ! やぁ……も、はぁあああぁんっ!!」

何度イっても許さずにローターで責め立てる。
ランカは息も絶え絶えにもうやめてと言いたいようだが、まったく言葉になっていない。
涙とよだれとついでに鼻水でひどいと言えばひどい顔になっていたが、
官能に震える表情はぞくぞくするほどかわいらしかった。
ランカが失神してようやくミハエルはローターのスイッチを切った。
だが、そのまま休ませるつもりはない。

ぬるぬるの蜜壷を中指でかき回しながら、胸の頂を舌で舐る。
そうやってしばらく悪戯しているとランカが目を醒ました。

「や、やぁ……もう、やめてよぉ……あっ! ああんっ、ひ、ひどいよ、ミシェルくん! ああっ!」

ランカは弱々しくミハエルの頭を引き離そうとするが、手にまったく力が入らないようで
何の抵抗にもなっていない。

「ランカちゃんが約束を破るからお仕置きだよ。俺の言うとおり自分でやればこんなに
 苦しくなかったのにね?」
「ふぇ……ひどいよぉ……はぁぅんっ」

ぽろぽろ涙を零しながらもランカは快感に素直な声を上げる。
ミハエルはランカの中で中指だけ蠢かせながら、空いた手でランカの眼前にローターを差し出す。

「はい、ランカちゃん。今度はちゃんとできるよね?」
「あん……あぁ……ど、どうして……も? んんっ」

ミハエルは鼻同士がつくほどランカに顔を近づけ、低く囁く。
「また俺に無理矢理されたいの? そういうの好きだけどね」

ランカは涙ぐんだ目でミハエルを睨みながらローター受け取った。

「ミシェルくんのヘンタイ!」
「はいはい。じゃあやってみようか」

ミハエルは中指を抜いて、
ランカから溢れ出した雫で濡れたそれを見せつけるように舐めてみせる。
ランカは羞恥に頬を染めて目を逸らす。
その視線がローターに落ちて途方に暮れた顔になった。

「大丈夫、簡単簡単。俺の言うとおりにやればね」
「う、うん」
「じゃあ、まずはよく見えるように足を広げて?」

ランカはぎょっとしたように目を剥く。

「なんで? だってひ、ひとりえっちの練習なのに、なんでよく見えるようになんて……」

それは俺が楽しいようにだよ、という言葉は心中に留めて、ミハエルはただ低く
ランカの名を呼ぶ。それだけでランカは観念したようだ。

恥ずかしいよぉ、などと呟きながら、じわじわと足を広げていく。
焦らしてるのかと言いたくなるくらいゆっくりした動作に煽られる
自分は、確かに変態だとミハエルは苦笑した。

「ちゃんと片手でスカートをめくって」
「ふぇ……」

ぐすぐす鼻を鳴らしながらも言われるままにランカは落ちかけていたスカートをめくって、
秘所が良く見えるようにする。
蜜壷から溢れた蜜は尻のほうまでつたっているばかりか、
ミハエルに散々いじられたために淡い茂みにまで絡んでぬらぬらと光っている。実にいやらしい光景だ。

「まずはここをゆっくりとなぞってごらん」

ローターのスイッチを入れて蜜壷の周辺を示す。
ランカはおそるおそるといった感じで右手に握ったローターを秘所へと近づけた。

「んっ……」
ぎゅっと目を閉じてランカは吐息を漏らす。

「そう、上手だよ。中……はまだ早いか。少しずつ上に動かしてごらん」
「うっ……ふぁっん……はっ」

程よい快感が気に入ったようで、ランカは芽を避けるようにローターを動かして小さな喘ぎを漏らす。

「ランカちゃん、そこじゃなくてここだろ?」

「ひゃぁあん!」
ぐいと手をつかんで芽へと誘導する。

「自分じゃできないの? 俺にしてほしい?」
ランカはぶんぶんと首を横に振って涙ぐみながら必死に芽を刺激する。

「ああっ、あんっ、ああぁあん!」

ミハエルにされるよりはある程度刺激をコントロールすることができることに
気づいたのか、次第にランカは快感に没頭していった。

「おっぱいも触ってごらん」

言われるままにランカはスカートを押さえていた手を胸へと伸ばす。

「俺がやったようにやってごらん。覚えてるだろ?」

ランカはふくらみをやわやわ揉んだり蕾を指で挟んだりしながら、
自身の 快感を追いかけているようだ。

しかし、快感が強まってくると、ランカの手は自然と逃げるようにローターの位置を
中心からずらしていき、膝もだんだんと閉じていきはじめた。
ただ見ていることに飽きてきていたミハエルはぐいっとランカの膝を割る。

「ずるしちゃ駄目だろ、ランカちゃん。やっぱり俺がやってあげなきゃ駄目なんだな」
「やっ、きゃあぁあんっ!」

正確に芽に当てて、逃げようとするランカの手ごとがっちりとローターを押さえつけた。

「ああっ! ああぁんっ、あっ、あぁぁあああああぁぁんっ!!」

十分に高まっていたランカはいとも容易く達した。

「はい、よくできました」

ローターを止めて褒めるミハエルの言葉はランカには届いていないようだ。
大きく足を 広げたままぐったりとしている。蜜壷からは甘酸っぱい香りの蜜がとろとろと零れ続けている。
もう少しあれこれ教えようと思っていたのだが、あまりにもかわいくて、
ミハエルの我慢が限界に達してしまった。

ズボンの中でずっと無言の抗議を続けていた熱く滾る自身を露わにする。
ミハエルは張り詰めた自身でぷっくりと膨らんだランカの芽をつつく。

「ふぁん」

小さく喘いでランカが目を開けた。
上気した頬でどこか遠くを眺めているような目が、悪戯をしているうちに徐々に焦点があってきた。
そうして赤い双眸がミハエルの固く勃ち上がったものを見とめる。

「何それ何それ何それ何それぇ!」
「何ってナニだけど」
「は、腫れてるよ! 大変だよ!」

おいおい、マジかよ。ミハエルは力なく笑う。

「あーまー大変っちゃあ大変かなぁ。だからランカちゃん、腫れを鎮めるのに協力してね」
ランカは困惑したように眉尻を下げる。

「協力って……」
「ここにね」
「ひゃあん」

 蜜壷を指でかき回す。

「突っ込めばOK。簡単だろ?」
「……………………それはもしかして……」
「やっとわかってくれた?」

「だ、駄目だよ! だって、ここは……それは……アルトくんと……」

ランカの声が徐々に小さくなっていく。真紅の瞳にゆっくりと恐怖が広がる。
ミハエルがどこまでも本気で何を言ってもやめる気がないことがだんだん わかってきたようだ。

「嘘、でしょ……ミシェルくん。そんなことしないよね?
 だってミシェルくんは あたしがアルトくんを……」

「ランカちゃん」

無慈悲な笑顔でミハエルはランカの言葉を遮る。

「君の恋を応援したいし、アルトの奴も仲間だから君とアルトがうまくいくと俺も嬉しい。
 そのための協力は惜しまないよ。でもね」

ミハエルは熱く脈打つ自身をランカの蜜壷にあてがう。
「俺、君みたいなかわいい女の子を、かわいそうになるくらいかわいい声で啼かせたくて堪らなくなるんだ」

言って、ランカを一息に貫いた。

「やっやあぁっ! いた、痛いよぉっ! やだぁ、ミシェ、ルくんっやめてぇっ! ああああぁっ!!」

痛がって泣き叫ぶランカにかまわず、ミハエルはランカを貫き続ける。
ランカの中はたっぷりと潤っていたが非常に狭く、ミハエル自身も少しきつかった。
抽送を繰り返すうちにだんだんこなれてきたが、締め付けはきついしランカは堪らない声で
啼くしで、ミハエル自身の固さが増してしまい、拷問のような気持ち良さだった。

「んあぁっ、いった、痛い、よぉ!」
「っ……そうだよなぁ痛いよなぁ。初めてだもんなぁ」

初めて、という単語にランカがいっそう痛ましい泣き声をあげる。
身体全体でミハエルを拒否するランカだが、
皮肉にも全身に力が入ったために意に反してミハエルの熱い分身を
きゅうきゅうと締め付けた。

「っく……こんなふうに好きでも男に無理矢理犯されちゃ、辛いよなぁ。俺はすごく気持ちいいけど、ねっ」
容赦なく腰を打ち付ける。

「あああぁああっ! いやぁ、痛い! あああっ!」
「いい声で啼くねえ、ランカちゃん。ぞくぞくするよ」

マシュマロのようなかわいい胸を掬い上げるように揉みながら、愛らしい唇にキスを落とす。
零れる唾液を辿って悲痛な叫びを上げる口の中に侵入し、逃げ惑う舌を捉えて唾液を啜る。
甘露のように甘く感じられた。

ランカの悲鳴をキスで封じると、
肌と肌のぶつかる乾いた音とランカの秘所から響く淫らな 水音がよく聞こえた。

「ねえ、やらしい音がちゃんと聞こえる、ランカちゃん?」
「ああっ! やあっ、もう……やぁっ!」
「ちゃんと聞かなきゃ駄目だよ」

再びキスでランカの声を奪う。ランカはいやいやするように力なく首を振る。

「まあ……痛いばっかじゃ、かわいそすぎるか」
「ふぁっ!? はっ……あぁああっ!」

ミハエルは蜜を掬い取り芽に塗りつける。
腰の動きとは対照的に優しく優しく撫でたり摘んだりしていると、ランカの声に少しずつ変化が出てきた。

「ああぁんっ、ふぁっ、はぁあんっ、あっ、あああぁあぁん!」

悲鳴の中に甘い甘い喘ぎが時折混じる。
中の締め付けもミハエルを千切らんばかりに強くなったが、
襞の蠢きがただきついだけではない絶妙の動きを始める。

「こっ……れは、想像以上、だな」

腰から背筋へと駆け上る激しい快感にミハエルは耐える。
一気に昇り詰めたくなるのを必死に堪える。
ランカに目を落すと、痛みをこらえて強く寄せられていた眉が、どこか艶めいた角度を見せていた。
思いついて胸の蕾を指で弾く。先ほどまで胸の蕾を抓ってもさしたる反応を見せなかったのに、
悩ましげな声と共に顎を上げた。

「へぇ? もう感じちゃってるの?」
蕾をしゃぶり、芽を摘み、角度を変えて蜜壷を責め立てる。

「っぁああぁあああんっ!! はぁっ、あぁん、あっ、あっ、ぁあああああぁぁあんっ!!」
「やらしいなあ、ランカちゃんは」

ランカの声は今やほぼ甘いだけの喘ぎへと変わっていた。
涙とも汗ともつかぬ雫が頬を伝い、顎を伝い、浮き上がった鎖骨の窪みに溜まる。
熱く潤んだ目が時折切なげにミハエルを捉え、もうやめてと懇願するように涙を零す。
それが余計にミハエルを煽るとも知らずに。
まろやかな膨らみを揉みしだき、蕾を強く吸い上げる。

「ぁはぁぁん! あああっ、あっ、あっ、あっ、ああああああぁあぁん!」

ランカが一瞬硬直し、身体がうつくしい弧を描く。同時に眩暈がするほど強烈に
ミハエルを締め付けてきた。
腰の甘い痺れに逆らわずミハエルはランカの中から素早く自身を抜いて、
快感に仰け反るランカの身体に精を浴びせた。

腹といい胸といい顔といい、たっぷりと白濁液をかけられたランカは虚ろな目で
荒い呼吸を繰り返している。
そのいやらしい姿にミハエルの分身はたちまち力を取り戻す。
脱力してくにゃりとしているランカをうつ伏せにして、腰だけ高く持ち上げた。
そうして後ろからゆっくりと侵入する。

「あっ! あぁぁあん!!」

達したばかりで敏感になっているランカはたまらず大きく喘ぐ。
深く深く貫きながら、ミハエルは蕾と芽を容赦なく責めた。

「やっ! あああぁっ! ぁああああぁあぁああああんっ!!」

ランカは指が白くなるほど力を入れてソファにしがみつく。快感に押し流されそうなのだろう。

「やぁっ……し……じゃぅ、ああっ、はぁあああああぁぁんっ、ああぁぁああんっ!!」

がくがくとランカの腰が震える。素晴らしい締め付けに一瞬動きを止めたミハエルだが、
一度精を放っていたためなんとか凌ぎ、再び律動を始める。

「ああぁああんっ! も、む……り、ぁはああああぁんっ!」

ねっとりとした腰遣いでランカを啼かせ続ける。ランカが啼けば啼くほどミハエルのそれは固くなっていく。
ランカを何度か絶頂に導いてから、ミハエルはランカの背に熱い精を放った。

気を失ったらしいランカのこめかみにキスをして、身体を拭いてやるために蒸しタオルを取りにいく。
ランカはもう限界のようだ。
ミハエルはまだまだいけるし、限界のランカを啼かせることには強い誘惑を覚えるが、
時間も時間なだけに諦めることにした。帰るまでに少しは体力を回復させないと、
オズマが何か感ずくかもしれない。

よほど疲れたのか、身体を拭いてもランカは気がつく気配がない。
それどころか耳をすますと寝息を立てているようだ。
ミハエルは小さく笑ってランカを抱きしめるとソファに横になって軽く眠った。

「ひどいよ、ミシェルくん!」

一時間ほどうとうとと微睡んだ後、
目覚めたランカはクッションを抱え、ぐしぐしと泣きながら抗議してきた。

「あたし、こんなことお願いしてないもん! は、初めてはいつかアルトくんに、って思ってたのに、
 泣かせたいとかどんないじめっ子なのよぉ」

「そんな擦ったら目腫れてひどいことになるぜ」

冷やしたタオルを差し出すと、ランカはひったくるように奪って目に押し当てる。

「誰のせい!?」
「いつまでも泣いてると、また押し倒したくなっちゃうんだけど」

ミハエルの言葉に、うぐぐぐとランカがくぐもった声を返す。泣き声を必死に押さえようと
しているようだ。それはそれでそそるな、という言葉はとりあえず心の中にしまっておく。

(ちょっと苛めすぎたかな)
ミハエルはランカが泣き止むまでそっとしておくことに決め、甘いカフェオレを入れに
キッチンへ向かった。

ランカのためのカフェオレと自分用のブラックコーヒーを持ってリビングに戻ると、
乱れた服をきちんと着なおして泣き止んだランカが、恨みがましげな視線を向けてきた。

「はい、どうぞ」

そんな優しさに騙されるもんかと言いたげなくせに、大人しく受け取るところがランカらしい。
一口飲んでほわっと表情を緩ませるところも。

「……おいし」
「それ飲んだらシャワー浴びて。送っていくよ」

あれだけ激しく犯されすっかり力が抜け切った身体だったはずなのに、カフェオレを
飲んでいるうちにすっかりしゃんとしてきたランカを見て、ミハエルは苦笑する。

さすがはゼントラ。脅威の回復力。
もう一回くらいできたかもな、などと絶倫思考で考える。


「ひとりで帰れるもん。シャワーも家で浴びるもん」

警戒心を隠そうともせずにランカはぷいとそっぽを向く

「もう大分遅いから駄目。
 だいたいそんな男の匂いぷんぷんさせて帰ったら、隊長が卒倒するぜ?」

「男の匂い」にかぁっと頬を染めつつ、ランカは頑なに頷かない。

「おにいちゃんなら今日当直だもん」
「あーそうだっけ。まあ、どうしても家でシャワー浴びるってのなら止めないけど、
  一人で帰るのは駄目だよ。ランカちゃんはすっかりセクシーな女の子になったんだから危険だよ」

すっかりセクシーになったというのは嘘八百だが、情事の後の艶めいた空気を
纏っているのは本当だ。
子どもっぽさとのギャップに萌える奴もいるだろう。自分のような。
納得したのか納得したくなったのか、ランカはしぶしぶといった調子で頷いた。

「ミシェルくんって、いつもこんなことしてるの?」

ミハエルは白い歯が輝くような爽やかな笑顔をつくる。

「まさか。こんなひどいこと滅多にしないよ」
「や、やっぱり騙したんだね、ミシェルくん!」
「人聞きが悪いこと言うなー。お願いしてきたのはランカちゃんだろ?
 俺のドS心を 掻き乱したのもランカちゃんだし」

「どえす……ああっ! SMのS!?」
「今頃気づいたのかよ」

ミハエルのツッコミを聞き流してランカは唇に人差し指を当てて何やら考え込んでいる。

「ミシェルくんは、いつもはこんなひどいことはしない。
 でも滅多にしないということは、たまにはする……いつも声かけまくってるのは大人っぽい女の人ばかり。
 あたしはそうじゃないし……すごく苛めたくなって……?」

ぶつぶつと呟くランカの言葉を聞いているうちになんだか嫌な予感が背筋を上ってきた。

「ああっ! そっか!」
「……なに?」
「いつもはクランさんを苛めてるんだ! からかってるだけかと思ったらこんなえっちなことしてるんだ!」

ひくりとミハエルの頬が引き攣る。

「ご冗談。あいつはただの幼馴染でそんな気にゃなれないね」
「嘘、嘘! 絶対ミシェルくんのヘンタイ心を揺さぶるでしょ、クランさんは!」
「あいつとはそんな関係になったことは一度たりともないよ」

辛抱強く繰り返すと、ランカはそっかーと頷く。

「大事すぎて苛めたくても苛められないんだー。嫌われちゃったら困るもんね」

(暴走して壊したら困るからなんだけどね)

心中で訂正するミハエルの額にびきびきと青筋が走る。
ランカは決して踏んではならない地雷を踏んだのだ。
キラッ☆とミハエルは歯と眼鏡を光らせた。

「そうかぁランカちゃんはまだまだお仕置き……もとい、レッスンをしてほしいのかぁ」
「言ってない! そんなこと一言も言ってないよ!?」
「じゃあもう1ラウンド行こうか? あ、隊長当直なんだっけ。じゃあ、泊まっていけばいいね」
「えっ、ええええっ!?」

ミハエルはランカを引き寄せお姫さま抱っこをする。足をばたつかせるランカにかまわず
寝室に向かいながら耳元で低く囁く。

「一晩中かわいい声で啼かせてあげるよ」

そんなわけで地雷を踏んでしまったランカは、結局ミハエル宅に泊まって
一晩中えっちなレッスンをされたのでした。
おしまい。



以上、お目汚し失礼しましたー


※続きは6-554
人気記事ランキング
ウィキ募集バナー