注意:これは本Wiki管理人ミハイル・ユリウスPによる非公式な翻訳です。

第四章 罰則

第十三条 罰則の方法

一、警告

明らかに反則や競技を妨害する言動があれば、審判員はその場で厳重に警告を与える。2回目の反則は、審判員は事の軽重により、罰符、和了り放棄、ないし失格の処分を科すことができる。

二、罰符

  • (一)遅刻
試合開始後10分以内の遅刻は、警告1回と罰符10点とする。15分以内の遅刻は、罰符20点とする。15分を超えても会場に現れない場合は試合放棄とみなし、その試合の点数は0点とする。遅刻による罰符は最終成績を計算するときに素点から差し引かれる。
  • (二)反則
反則をしたものは罰符の分だけ局の点数を差し引かれる。事の軽重により、5点、10点、20点、30点、40点、50点、60点の7種類の罰符に分けられる。

三、アガリ放棄

*1その局で和了を行う権利を取り消す。

四、失格

*2その競技への参加を継続する資格を取り消し、甚だしい場合は通報を行う。

第十四条 反則行為および罰則

罰則を与えるとき、故意か過失か、初回か2度目以降か、軽微か重大かを区別して罰則を与える点に注意すること。

一、牌を盗む、隠す

牌をすり替える、盗む、隠す、隠し持つあるいはその他不正行為を行った者がいた場合、審判員はその競技者を失格とし通報することができる。

二、誤チー、誤ポン、誤カン

*3誤チー、誤ポン、誤カンをした者は、その局において和了ってはならない。

三、空チー、空ポン、空カン

手の内にチー(ポン、カン)できる牌がないのに「チー(ポン、カン)」を発声した者、あるいはそのような牌が手の内に有っても、「チー(ポン、カン)」と発声しながらチー(ポン、カン)を行わなかった者は、一局のうちで1回目ならば警告を与え、2回目ならば5点、3回目ならば10点、4回目なら20点の罰符、以下同様とする。

四、先自摸

上家が打牌していないのに自摸牌に手を掛けたり、見たりするのは反則である。1回目は警告を与え、2回目は5点、3回目は10点、4回目は20点の罰符、以下同様とする。

五、遅ポン

3秒以上たってからポンするのは反則であり、審判員はこれを制止することができる。一局のうちで1回目ならば警告を与え、2回目ならば5点、3回目ならば10点、4回目なら20点の罰符、以下同様とする。

六、錯和の処理

  • (一)間違った和了*4:和了りが縛り(8点)に達しないのに和了を宣言したものはアガリ放棄とし、各家に10点ずつの罰符を支払い、その局の競技を続行し、錯和をした者はアガリ放棄で摸打を続行*5とし、別の人が和了ったあと、規定に従って点数をつける。
  • (二)虚偽の和了*6:聴牌までまだあと1枚必要なのにこれを聴牌したものと勘違いし、他家が打牌したときに和了を宣言した場合、その局の間アガリ放棄とした上各家に20点ずつの罰符を支払い、その局の競技を続行し、錯和をした者はアガリ放棄で摸打を続行*7とし、別の人が和了ったあと、規定に従って点数をつける。
  • (三)和了牌の間違い:聴牌したあと、他家の捨て牌を自分の待ち牌と間違え、和了を宣言した場合(間違った和了と同じ罰則)。
  • (四)故意の虚偽和了。聴牌まであと2枚以上必要であるにもかかわらず和了を宣言した場合は、故意の虚偽和了とし、その競技者は失格とする。

七、見せ牌の処理

  • (一)競技中に自分の手牌を卓に見せてしまった場合は、見せ牌をペナルティー牌とし、次巡の自摸番でその牌を打たなければならない。
  • (二)別の人が和了を宣言したときに自分の手牌を倒した者は、その和了りが成立している場合は見せ牌をした者に警告を行い、和了りが成立していない場合は、見せ牌した牌を切らなければならずアガリ放棄で続行とし、別の人が和了るまで続ける。
  • (三)競技中に他家の手牌を倒した者は、事の軽重により5~60点をペナルティーとして牌を倒された者に支払い、審判員はこの局の競技を継続するか否かを決定する。

八、打牌

打牌で牌の名を口にすることは、反則として処理する。誤った牌の名を口にし、他家に誤ロンをさせた場合、誤った牌の名を言った者は3人に相応の点数を支払わなければならない。

九、多牌や少牌

和了の前において、もし手牌が規定の枚数より多いあるいは少ないか、牌の数を間違えた場合、「その方」*8は、和了の権利がなく、ただ摸打を行うのみ*9で続行とする。

十、不正な情報

競技中、競技者が説明、提示、表情、挙動などの動向で同卓の他の競技者の運行を暗示、誘惑あるいは情報を伝えることをいう。それにより利益を得たか否かに関わらず、罰符あるいはその局の和了の権利を停止するペナルティーを与えることができ、アガリ放棄で続行とする。

十一、重大な競技の妨害

明らかにルールに違反し、注意を受けてなお審判に従わず、または不当に騒ぎ立て、著しく競技*10の進行を妨害したものは、競技資格を取り消し、通報し、または体育領導機関*11による処分を行う。

最終更新:2010年01月12日 17:50

*1 原語では「停和」

*2 原語では「停賽」

*3 原語では「錯吃」など

*4 原語では「錯和」

*5 原語では「陪打」

*6 原語では「詐和」

*7 原語では「陪打」

*8 原語では「相公」となっているが、何の意図があるのか。

*9 原語では「陪打」

*10 原語では「競技政党」と書かれているが、この「政党」には何か他意があるのか?

*11 直訳すると「体育指導者機関」