Fw209

(投稿者:神父)
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概要

 エントリヒ帝国空軍が1939年に制式採用した陸上戦闘機。開発はフォイゲヴュストによる。
 角張った主翼に単純な円柱形の機首と全体的に武骨なデザインの機体で、開発当初は失笑を買ったという。
 高性能ではあったが新米には扱いが難しいMe110に対し、扱いが容易で故障しにくく、大量生産に向いた機体として開発された。
 液冷エンジン、特に倒立V型が幅を利かせる帝国空軍機の中にあって数少ない空冷エンジン採用機(後に液冷化されたが)でもある。
 頑丈で余裕のある機体設計のおかげで発展性に富み、極めて多数の派生機を生み出した。
 また人間工学を取り入れた先進的な設計思想による恩恵は極めて大きく、
 パイロット、整備員共に訓練時間の不足しがちな現状にあってなお稼働率を保つ事のできる機体として信頼されている。
 後年、空冷エンジンが限界に達しつつあった事から液冷エンジンに換装されたタイプが開発され、本機の弱点であった高高度性能を補う事になった。

主要諸元:
制式名称 Feuge-Wüst Fw209
機体種別 陸上戦闘機
機体形式 単発低翼単葉・引込脚
機体構造 全金属製応力外皮構造
乗員 1名
全長 8.80m
全幅 10.50m
全高 3.85m
主翼面積 17.97㎡
発動機 NMW 803Ab 空冷複列星型14気筒1660馬力
プロペラ 可変ピッチ定速3翅
全備重量 3980kg
最高速度 615km/h
航続距離 860km
実用上昇限度 10250m
武装 機首7.92mm機銃×2、翼内20mm機関砲×2
爆装 落下増槽×1
生産機数 約20000機
製作会社 Feuge-Wüst Flugzeugbau AG

派生型

Fw209V 1938年初飛行の原型機
Fw209A0 前期生産型。標準型と翼端延長型が存在する
Fw209A4 NMW 803Da(1800馬力)に換装した機体
Fw209A4 Trop A4型に防塵フィルタを装備したファルマン半島及びアムリア大陸戦線向け改修機
Fw209A7 機首機銃を13mmに増強し、新設計の主翼を備えた機体
Fw209A8 エルラ・ハウベと呼ばれる広視界キャノピを採用したA7型の発展形。少数生産
Fw209B1 懸垂式空対地銃座搭載型。引込脚がかなり延長されている
Fw209D9 A8型のエンジンをSil221B(1780馬力)に換装した現行型。機首機銃は撤去され30mmモーターカノンを装備。通称長っ鼻(ランゲンナーゼン)ドーラ
Fw209G1 翼内機関砲を撤去し爆弾架を追加した戦闘爆撃機(ヤークトボンバ)改装型
Ra275H1 ラル技師による全面再設計を受けた高高度戦闘型
Ra275H2 低空性能改善のためH1型の主翼に油圧式可変上半角機構を備えた試作機。未完成

関連項目


登場作品








最終更新:2008年09月16日 03:02
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