*概要 [[被展開体]][[ノルルスカイン]]の「ほぼ完全に圧縮された」状態。(Ⅱ『[[救世群]]』p.232) [[ノルルスカイン]]がこの準位にあったのは、およそ紀元前2000年〜2010年代と思われる。すなわち、ウイルスの形態で地球に到着してから、フェオドール・ダッシュにロードされてインターネット上に拡散するまでの期間である。 この間、圧縮された[[ノルルスカイン]]は、羊のDNAおよびゲノムデータの中に、膨大な情報量のイントロン(DNAに含まれる遺伝情報のうち、生物の形質として発現しない部分)として潜んでいた。情報量にして1.4×10の11乗塩基対分。これはヒトゲノム(約30億塩基対とされる)の約500倍に相当する。 *能力 圧縮されているというだけあって、第四準位の被展開体にできることはごくごく限られている。 第四準位はいわば「自分をロードしていない」状態であり、外部のことを知ることも記録することもできない。ましてや自発的な行動に出ることはできず、宿主に干渉して進化を促し、その個体数を増やすよう仕向けるくらいが関の山であった。 第四準位のノルルスカインによる干渉の結果、宿主の羊(ムフロン/Ovis musimon)は、賢く活発で繁殖力の強いオビス・キュクロプス(Ovis kyklops)へと進化した。