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今ボリビアがアツい

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エボ・モラレス氏が大統領に就任しました。一般庶民、特に貧困層や先住民族の代表ということで非常に期待できるリーダーの誕生です。


12月に選挙で選ばれた大統領が就任したのですがそれが何故そんなにアツいかと言いますとこの人、
  • 先住民族出身
  • 多分大統領としては若い?46歳
  • コカ栽培農家出身
  • ボリバル主義
となんだかものすごい経歴の持ち主だそうで。

なによりボリバル主義派の人だということ。ボリバル主義というのは南アメリカの自主独立、経済立て直し、先住民・貧困層を救うといったことを主眼にした思想です。その先駆者はベネズエラのチャベス大統領です。ベネズエラの石油資源の利益を貧困層に還元するシステムを多数実践しています。また医療先進国キューバのカストロ氏も仲間ですね。社会格差解決、国家社会経済の周辺国との協力による自主独立。
先住民出身かつコカ農家ということはどういうことかといいますと歴史的にスペインから来た白人が植民地化して先住民は虐げられ貧困に落ちていって白人がもうけていたわけです。そしてインフォーマルセクターに貧困層は流れる訳ですね。それで比較的儲かるインフォーマルセクターとしてコカ栽培が存在している訳です(=土地があるので恵まれている方です)。つまり弱者の味方であるということですね。
コカ農家出身ということでコカイン流通に関して寛容になるのではと懸念もされていますが医薬品としての正当なコカの流通を目指すということで、麻薬取り締まりは強化するそうです。覚せい剤使用の原因は精神状態が悪いことですがその原因の一つは貧困とそのやるせなさです。特に貧困層に出回っている質の悪い(覚せい剤としての作用はわずかで有毒物質が多い、実は高純度の覚せい剤の出がらし)麻薬は中南米各国の悩みの種です。覚せい剤は取り締まるだけではだめで、需要をなくすことが必要と考えます。そんな麻薬を必要とするほどの貧困の対策と相まって効果が期待できるのではないでしょうか?

ちなみにボリバル主義のリーダーは主に反米ですからアメリカからは内政干渉を食らってクーデター起こされたりすることもあるようです。キューバ、ベネズエラはしょっちゅうやられていたようですが2000年代になってからは落ち着いているようです。国民の圧倒的ボリバル支持の前に親米派クーデターは失敗していたのがオチなんですが。
モラレスさん、まずは差別対策に手をつけたそうですがこれからの手腕に期待します。

ボリバル主義についてはこの辺を参照で。みなさん気づかれているでしょうか?ボリビアの国名はボリバルに由来しています、ボリバル主義が建国の理念なんですね。

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カテゴリ: [オピニオン] - &trackback() - 2006年01月24日 00:00:00
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