SILVERMOON
おまけ
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あなたと過ごす朝 おまけ
一度は目が覚めたのだが、このまま起きてしまうのがなんとなくもったいないような気持ちがして、エンジュはベッドの中でまどろんでいた。
「なァ、エンジュ…」
不意に隣にいるレオナードから声がかかった。
「なんですか?」
寝ぼけまなこでエンジュが返答する。
「なんだったら、今からってのもありだが…どうだい?」
「へっ!?」
またしても本気なのか冗談なのかわからない物言いである。
「い、今からっ…ですかっ??」
予想外の発言にエンジュは目をぱちくりさせた。
―今からって…、今からって??今…朝、だよね…??
―ん?朝…??
「あっ!今何時ですか?」
急に何かを思い出したようにエンジュがレオナードにたずねた。
「ん~…10時頃かァ?」
「私、レイチェル様のところにいかなきゃ!!」
土の曜日はレイチェルの元に報告に行く日である。
今の今まですっかり忘れていたのだ。
エンジュはベッドからがばっと身を起こした。
今の今まですっかり忘れていたのだ。
エンジュはベッドからがばっと身を起こした。
「つまんねーなァ…」
ばたばたと支度を整えに部屋をあとにするエンジュを見送りながらレオナードがぼそりとつぶやいた。
一人になった寝室は妙に味気なくレオナードは小さく息をついた。
「仕方ねェ、俺様も起きるとするか。」
レオナードは大きく伸びをしたのち、ベッドを降りた。
ちょっと手ごわいが、いつかその気にさせてやるぜ?
ま、それまでに理性が持たなけりゃ知ったこっちゃねぇが。
ま、それまでに理性が持たなけりゃ知ったこっちゃねぇが。
そんなことを思いながらレオナードも部屋をあとにするのだった。
おわり
blogにのせていた”あなたと過ごす朝”のおまけSSとイラストの再録です。
イラストは↓です
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