彼女たちがはじめるセカンドストライク ◆John.ZZqWo
「ん…………、ここは、どこだ……?」
向井拓海が気だるげな眠りから目覚めるとまたしても周囲の様子は一変していた。
さっきまではアイドル候補生らがひしめきあう教室の中だったというのに、今はどうやらどこかの公園の中のようだ。
深夜の公園には当然にように人気はない。
ベンチの上に横たわっていた向井拓海がただひとりぽつんと存在するだけだった。
「あれは、夢じゃなかったんだよな……」
つるつるとした首輪の感触を確かめ向井拓海はため息を漏らす。
アイドル候補生の中で殺しあいをする。
生き残らなければ勿論自分は死んでしまう。
それどころかプロデューサーも死んでしまう。
逃れる術はなく、殺しあいをしなくては死んでしまう。否定すれば死ぬし、諦めればやはり死ぬ。
「………………マジかよ」
もう一度眠れば今度こそ夢かもしれない。そんな未練を振りきりると向井拓海はゆっくり立ち上がった。
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夜の風に特攻服の裾がはためきバタバタと音を鳴らす。
あの後、一通り荷物を確かめた向井拓海は公園を出てあてどなく街中を歩いていた。
特攻服はその荷物の中から出てきたものだ。どうやって用意したものなのか、それは彼女自身のものであった。
そして左手に鞄をぶらさげ、もう片方の手には木刀が握られている。
「なんでなんだよ……」
普通のよりも重いそれはおそらく鉄芯が入っているのだろうと向井拓海は察する。
ただの木刀でさえ打ち所が悪ければ死にかねないというのに、これならばどこを打っても骨を砕けるだろう。
ましてや、相手はアイドルになろうという女の子ばかりである。
特攻隊長として“普通の女の子”よりかははるかに喧嘩の経験がある自分ならそれはとても容易いに違いない。
特攻服に鉄芯入りの木刀。つまりは、向井拓海はそうであることを期待されているのだ。
この殺しあいを企画した何者かに。
「なんでなんだよ……」
ただ彼女はその言葉だけを繰り返しながら夜の街中を歩いてゆく。
自分の中ではっきりとしない漠然としたなにかをいくつも抱えながら、わからないことそのものを問いながらゆく。
そして、彼女はひとりの小さな少女と往き遭った。
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意外なことに声をかけてきたのはその小さな少女――
佐々木千枝のほうからだった。
「あ、あのっ! すいませんっ!」
夜の住宅街。街頭の明かりもまばらな所で不意に後ろから声をかけられれば小学生としか見えない子供がそこにいる。
実際に彼女はまだ小学生なわけだがともかく、向井拓海の印象としては迷子の子供?というものだった。
「お、おう……なんだ?」
なので、こんな歯切れの悪い言葉を発してしまう。
もし、相手がこんな子供ではなく、
例えば拳銃をかまえ、目を血走らせていたのであれば向井拓海はなんの躊躇もなく最初の“ふんぎり”をつけられただろう。
だがしかし、実際に目の前に現れたのは集められた中でも特に小さく気弱な少女で、その現実は向井拓海に非情さを要求する。
「本当に、本当にごめんなさい」
「……あ?」
そこで向井拓海はようやく目の前の小さな少女が両手でしっかりと何かを握っていることに気がついた。
なんだ? と思っている間に少女はそのまるっこいものから苦労してピンを抜き取る。
爆弾――所謂手榴弾というものか? そんなものもありなのかと彼女は虚を突かれ、ただ少女の様子を見守るだけしかできない。
「おい、待てよ……お前、何考えてんだよ? ダメだろ……そういうのはよ。お前みたいなのはよ」
届けようとした言葉ではない。ただ気持ちが漏れただけだ。しかし少女はその言葉に応えた。
「約束したんです。……今度のオフに一緒に服を選んでくれるって! だから、ごめんなさいっ!」
馬鹿かよ――その言葉を発しようとして向井拓海はぐっと飲み込んだ。
多分、一番馬鹿なのは自分自身だ。
この状況をただこのまま見守っていてはいけない。自分がなんとかしなくてはいけない。なのにどうしていいのかわからない。
「千枝が死んだらプロデューサーさんも死んじゃうから……っ!」
夜闇に澄んだ音が鳴り、少女の手からレバーが落ちた。もうここまでくれば手榴弾が爆発するのは防げない。
ただ手をこまねいているうちに事態は一瞬でこんな逼迫したところまできてしまった。
あの手榴弾が爆発すれば死んでしまう。
少女はボールを投げるように手榴弾を片手に持ち上げ――
「馬鹿ッ! やめろッ!」
向井拓海の一喝にビクリと震え、自分の足元へと――アスファルトの上へと落とした。
コツンと音が鳴り、まるっこい手榴弾はころころと道の端へと転がってゆく。
ころころ、ころころと。
少女の足元から離れ、向井拓海からも離れて、ふたりともから離れた舞台の端へと。
転がる手榴弾を見送り、危険が離れていくことに向井拓海はほっと胸を撫で下ろした。
そして、やはり自分は人を殺すことなんてできないということもここではっきりと自覚した。
それはある種、彼女にとってこの場で与えられた最初の救いだった。
まずは少女を落ち着かせてどこか安全な場所に避難させておこう。
プロデューサーはアタシが助け出してやるからと言えばいい。
きっと他にも、いやほとんどの奴がこんな殺しあいはしたくないと思っているはずだ。
だったら大丈夫。“最初の間違い”さえ起こらなければ、みんな冷静でいられるはず。
そこまで考えて、向井拓海は視界の中に“ぞっとするもの”を見る。
「な……なにして、……あ、………………」
“少女がアスファルトの上を転がる手榴弾を追いかけていた”。
「馬鹿…………よせ…………」
もしかして少女は手榴弾を拾いなおそうとしているのか。いや、もしかではなくそうなのだ。
そして少女は拾ったそれをまた投げつけようとするだろう。
彼女が自分のプロデューサーを助けるために見つけた標的を殺すために。
しかし、
「やめ…………」
しかし、しかし、
「は…………、あ………………」
しかし、しかし、しかし、
「…………………………………………ッ」
それは――
ころころと転がる手榴弾が道路脇の側溝の中に落ち、コツンと音を鳴らした。
そして、たどたどしい足取りでそれに追いついた少女が側溝の中を覗き込もうとしたその瞬間――
夜をつんざく爆音が鳴り響き、彼女たちにありえたかもしれない未来をひとつ奪い去った。
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その瞬間は向井拓海が予想していたものよりもはるかに地味だった。
映画で見るような爆炎は巻き上がらず、まぶしくもなく、ただ黒い煙が噴出したようにしか見えなかった。
だから、案外これを喰らってもたいしたことはないのかもとその瞬間は思った。
確かに音は相当なものだ。まるでなにか見えない壁にぶつかったような衝撃があった。
だから側溝を覗き込んだ少女が激しくのけぞったのもその音のせいだと、そう彼女は思った。
もっと、大きな爆発が起きて辺り一面が吹き飛ぶような、そんなイメージがあったのだ。
だからこれぐらいならば、まだ致命的なことはまだ起きていないとそんな風に思おうとしたのだ。
しかし、
「あ、あ、あああああああああああああッ!!」
現実に起きた予想よりも地味なはずの爆発は、いたいけな少女の身体を紛れもなく正しい威力で削り取っていた。
「なんでなんだよ馬鹿ッ! お前そんな……どうしてわかんないんだよ……どうして……」
胸から上、特に手を伸ばそうとしていた右半身がひどい傷を負っていた。
右腕はまんべんなく裂傷が走りぬらぬらと光る真っ赤な血でべったりと塗れ、抉れた肩からは白い骨が覗いている。
顔は、幾度かの修羅場に遭遇したことのある向井拓海でも目をそらしたくなるようなむごたらしい有様だった。
どうしてそうなったのか、小さな口のあった場所は唇も歯もないぽっかりとした穴と化しており、
鼻は削ぎ落とされ、右の眼窩に沈んだ眼球はくしゃりと萎んでいる。
「服とかいつでも買いにいけんだろうがよォ……、なに考えてんだよテメェは…………」
ぷつぷつと血の珠が浮かび上がり、見る見る間に少女の身体を赤く染め上げてゆく。
染めきってしまえば次に、血は少女から命を奪い去ってゆくように地面へと広がっていった。
それは確実にこの少女は絶命したと判ずるに足りるほどのおびただしい量であったが、しかしその小さな命はまだ潰えてはなかった。
「ガッ! …………ハ、……ハ」
「おい、生きてんのか? おいッ!?」
まだ少女は死んではいなかった。だがしかし、放っておけば間もなくそうなることは簡単にわかる。
助けなくてはいけない。
向井拓海は少女を抱き上げようとし、しかし寸でのところで伸ばした手を引いた。下手に動かせば危ないというのも明らかだからだ。
「なにかないのかよ……」
鞄を開いて中を漁る。しかし中にあるのは筆記用具や紙ばかりだ。水はあるが、これをどう使っていいのかわからない。
次に周囲を見渡す。だがなにが見つかるわけでもない。ここはただの住宅街の一角である。
「おい……おい……おい…………」
なにか、なにかないのか? 逡巡している間にも少女の命の灯火はかき消えようとしている。
向井拓海は顔を蒼く染め、涙をこらえながらなにかを探す。
しかし、探せど探せどそのなにかは見つからない。
自分には少女を助ける術がない。ここには少女を助けるなにかがない。確信に至ると、彼女は空に向かって大声を上げた。
「頼むッ! 助けてくれ!」
ここを見ているはずの、この殺しあいを企画運営しているスタッフたちに向かって向井拓海は懇願する。
「見てるんだろう!? だったらコイツを助けてくれッ!
もうコイツは無理だ。わかるだろう? だからギブアップだよ。助けてくれよッ!」
ちらりと見やった少女の姿はもはや壊れてしまったなにかモノのようであった。
自らを追い詰めてくる恐怖に身体を震わせ、向井拓海はなおも絶叫する。
「本当に死ななくてもいいだろッ!? コイツはもう殺しあいなんかできない! リタイアなんだよ!
だから助けてやってくれッ! 頼む! ここに来てくれ! 早くしないと死んじまう!」
だが、彼女の言葉に応えるような反応はない。
鞄から情報端末を取り出して操作してみるものの、そちらにもやはり反応らしきものは見当たらない。
「頼むよッ! お願いします! 助けてくださいッ!」
もはや声は悲鳴とかわらなかった。
もしこの時、助ける代わりにと何か条件を提示すれば彼女はどんなことだったとしてもすぐに首を縦に振っただろう。
だが、そんな可能性すらも彼女には与えられなかった。
「う、うわあああああああああああああああああああああああああ!!!」
言葉にならない声を喚きちらしながら向井拓海は再び自分たちを救うなにかがないか探す。
ふらふらと辺りを歩き回り、そしてしばらくして何かに気づいたのか再び鞄へと手を伸ばした。
「地図に病院が…………あった、病院」
地図上に病院を確認すると彼女はくしゃくしゃに丸めた地図をポケットにつっこみ横たわる少女の元へと駆け寄る。
そしてまだ微かに息があることを確かめるとその小さくて軽い身体を抱き上げ、病院のある方へと全力で走り出した。
「助けるから、なぁ! まだ死ぬなよ、なぁ!?」
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「…………もう1時間も経ちはりましたか」
小早川紗枝は病院のロビーにかけられた時計を見て、目覚めてから何度か目のため息をついた。
これからここでどうすればいいのか?
その問題は至極単純で、思い浮かぶ選択肢の数も決して多くはない。
だが彼女はそのどれも選べないでいた。
「殺せへんでもええんのやら簡単なんやけどなぁ……」
壁にたてかけられた薙刀を見る。
鞄の中に入っていたわけではないが、この場所で目覚めた時近くにあったこと、
なにより普通は病院にないものということもあって彼女はあれが説明を受けた支給品――つまり武器だと了解していた。
その切れ味がどれほどのものか、それは試し切りの相手に選ばれた椅子が証明している。
「ドッキリやいうたらなおのこと簡単でええんやけど……」
彼女の目の前、真っ二つになった椅子はこの薙刀が凶器であり、この殺しあいが本気であることの証明だった。
「うち、どないしたらええんやろ」
もうひとつ彼女の口からため息が零れる。
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「あ、これ意外とおいしおすなぁ」
それからしばらく、食料として入っていた缶詰パンを口に含み小早川紗枝はそんなことをひとりごちた。
およそ二日分だろうか、3種類の缶詰パンはそれぞれ2缶ずつ計6缶が入っている。
味付けはバニラミルクとレーズン入りとコーヒー味の3種で、今食べているのはレーズン入りのものだ。
パンはふかふかと柔らかく、レーズンもたくさん入っていて実においしい。
これは災害時用の備蓄食に対する認識を改めんとあきしまへんなぁ――などと小早川紗枝は考える。
「……うち、自分で思うてたよりもあかん子やったんやろうか」
しかしこれは現実逃避でしかない。
彼女はまだ、諦めることも、流されることすらも決断できないでいた。
「死にとうはない。せやけど、うちは――」
椅子の上に並べた缶詰を片付け小早川紗枝は壁に立てかけておいた薙刀を手に取る。
このままではらちが開かない。せめて外を歩こう――と、そう考えた途端、
「た、助けてくれッ!」
彼女に選択を迫る場面が現れた。
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「ど、どないしはりました……?」
ガラス戸を突き破りかねない勢いで病院内に飛び込んできたのは、胸に小さな女の子を抱えた大柄な女性だった。
確か、向井拓海といったはず――と、小早川紗枝は彼女の特攻服という独特なスタイルから思い当たる。
そのイメージからすればこの殺しあいの中ではできるだけ対面は避けたい相手だろう。
しかし、今はどうやら状況が違うらしい。
「こいつ、もう死んじまいそうなんだよ。アタシじゃもう無理なんだ。だから助けてくれよ」
「そないなこと言われても……、……ッ!」
こちらが薙刀を持っているにも関わらず、向井拓海は無防備に近づいてくる。
その胸に抱かれた少女を見て小早川紗枝は口元を着物の袖で押さえた。
「頼むよぉ、こいつ死んじまうんだよ……」
「そ、その子……」
どうすればこんなひどい傷を負うことができるのか。小早川紗枝はその有様を見て全身の血が引いていくのを感じていた。
いや、それよりもまず、
「……もう死んでるんと違う?」
「え?」
そもそもとしてこんな風にまでなってどうして生きているのだと思えるのだろう。
もしかしたら傷を負った直後はまだ息があったのかもしれない。
けれど、今は――もうただの動かない真っ赤なグロテスクと化したそれは、どう見ても――
「………………嘘」
ただの死体だった。
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「――そう、そないなことが」
涙声で語られる向井拓海と死んでしまった少女との顛末を聞き、小早川紗枝は沈痛な面持ちで頷いた。
「向井はんは優しいんどすな」
もはや誰とも判別のつかない少女が死んでしまったのは、話を聞く限り少女自身の自業自得でしかない。
だが向井拓海はそれを自分のせいだと言って聞かず、病室のベッドの上に寝かされている少女へと向かい
今もうわごとのように「アタシが悪いんだ」と謝罪の言葉を繰り返している。
「その優しさは辛いやろ?」
小早川紗枝は薙刀の刃をうなだれる彼女の首筋へと静かに当てると、できる限りの優しい言葉でそっと呟いた。
「楽にしたろか?」
うなだれたままの向井拓海はしかし、小早川紗枝としては意外なことに力強い言葉で答えを返してきた。
「駄目だ。アタシは死ねねぇ」
小早川紗枝は彼女の首に薙刀を当てたまま次の言葉を待つ。それは彼女にとってどうしても聞きだしたい答えだった。
「けじめがついてねぇんだ。アタシはこいつの親とプロデューサーに頭を下げにいかなきゃならねぇ。
それに、アタシが死んだら“アイツ”も死んじまう。だから死ねねぇんだ」
「それやったら、殺すほうに回るん?
そして、殺した相手のプロデューサーと親にひとつひとつ頭を下げに回るん?」
向井拓海はうつむいたまま頭を横に振る。刃に振れた後ろ髪が何本か切れてはらりと床に落ちた。
「殺しもしねぇ。それだけは絶対にできねぇ。“アイツ”との約束だ」
「約束……?」
「“アイツ”はアタシをテッペンに……一番の女にしてやるって言った。
アタシはそれもいいなって思ったんだ。だから、喧嘩だとかましてや殺しあいなんか絶対にできねぇんだ」
「一番の女……」
「べ、別に変な意味じゃないぞ。トップアイドルにしてやるってアタシは言われたんだ」
「とっぷあいどる……」
その約束は小早川紗枝もしていた。
約束というほど確かな言葉ではなかったかもしれないが、それが夢なのだと彼女は言葉にして伝えていたのだ。
“彼”はそれを叶う夢だと言ってくれたと記憶している。だからこその迷いだった。
「でも、それやったらどないしはるんやろう?」
「“アイツ”を助ける。他のプロデューサーもみんな助ける」
「できる算段があるん?」
「ねぇよ。でも、考えりゃいいんだよ」
つきつめれば、殺すか殺さないか。それを小早川紗枝はずっと悩んでいた。どちらも決心できないでいた。
「この首輪はどないしはる? 逆らったらいつでもボンどすえ」
「アイドルの中にひとりくらい機械に詳しい奴がいるんじゃねぇか?」
「ここは島や。どないして逃げるつもりやろ?」
「島だったら船の一隻や二隻あんだろうがよ。それにいざとなったら海を泳げばいいじゃねぇか」
「海を、泳ぐ……?」
「おかしいか? 隣の島があんならそれぐらいは泳げるつもりだぜアタシは」
その迷いが今、綺麗に晴れた。
「う、海を泳ぐて……は、あはははは……あかん、そんなこといわれたらうち、あはははははははははは」
「うわ、あっぶねぇ!?」
手の中から薙刀がするりと落ちて、床の上でカランカランと音を鳴らす。
首筋をかすった刃に向井拓海はひどく驚いたが、そんな様すら今の小早川紗枝にはおかしかった。
こんなわかってしまえば簡単なことに今の今までうじうじと悩み続けていた自分自身がおかしくてしかたなかった。
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「海を泳ぐて……あー、おかし」
「面白いことを言ったつもりはねぇよ……」
二人は揃って病院の外へと出てきた。するべきことが決まればもう足を止めている必要も暇もない。
「とりあえずはどないしようか」
「他の奴らを探そう。まだ“間に合う”奴がいっぱいいるはずなんだ」
「せやね。うちみたいにうじうじしてる子を笑わしてあげんと」
「……とりあえず歩こうぜ。考えるのは後だ」
二人は歩き出す。
その道はまるで先を見通せない闇に沈んでいたが、しかしこの二人はもう行き先に迷うことはなかった。
「うちら、海を泳げるふたりになれる思う?」
「ちげぇよ、みんなで泳ぐんだよ」
【佐々木千枝 死亡】
【B-4/一日目 深夜】
【向井拓海】
【装備:鉄芯入りの木刀、特攻服(血塗れ)】
【所持品:基本支給品一式×1、US M61破片手榴弾x2】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:生きる。殺さない。助ける。
1: まずは仲間を集める。
【小早川紗枝】
【装備:薙刀】
【所持品:基本支給品一式×1】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:プロデューサーを救いだして、生きて戻る。
1: まずは仲間を集める。
※B-4・病院の病室のベッドに佐々木千枝の遺体が寝かされ、その近くに彼女の基本支給品が置かれています。
彼女の支給品だった手榴弾の残りは向井拓海が回収しました。
彼女の身体は主に右腕と胸から上が激しく損壊しているため人相がわからなくなっています。
最終更新:2014年02月27日 21:01