確固たる意志、明ける夜空 ◆j1Wv59wPk2
「向井はん、ちょっと待ってやぁ」
暗闇が支配する夜の町の中。そこに間の抜けた声が響いた。
「お前、その服歩きづらそうだな」
「せやけど、まさか脱ぐ訳にもいかんやろ?
あ、でも泳ぐときはさすがに脱がへんとあかんかなぁ?」
「お前、それいつまでも引っ張りやがって…泳ぐのはあくまで最後の手段だよ」
向井拓海と
小早川紗枝。
彼女達の会話には和やかな雰囲気が流れる。しかし、その心には確かな決意があった。
殺し合いには乗らない。アタシ達は抵抗し続ける。
プロデューサーも助けて、まだ『間に合う』奴らも全員助けに行く。
現実の前にはあまりにも綺麗すぎる空想論。具体的な策は何もない。
しかし、彼女たちはそれを本気で成し遂げようとしていた。
「……ふふ、うち、向井はんに出会えてよかったわ」
不意に笑みを零す。
その言葉の真意をいまいち掴みきれない拓海は後ろを向いた。
「あ?何だよいきなり…」
「うちかて、殺し合いしとったかもしれへん。
でも、向井はんがうちを正しい道に導いてくれはったんやで」
そう言って紗枝は微笑む。
彼女は独特の京言葉もあり、それは彼女の掴みどころの無さを強調させたが、
それは拓海にも本心の言葉だということは理解できた。
「当たり前のことをしたまでだ。それに」
「それに?」
「……多分、どっちにしろテメェは殺し合いなんてしなかったと思うぜ」
「へぇ……向井はんは優しおすなぁ」
にこにこと紗枝が笑う。そんな話が続いていく。
まるで日常のような、殺し合いの場でないような空間…。
彼女達はそのまま、西の街を出ようとしていた。
しかしそんななごやかな空気も長くは続かなかった。
「っ!?」
ドォ……ン、と。
後ろから、地を揺らす轟音が響いた。
「…向井はん。今の音……」
しかし、聞こえたのは音のみ。
あとは遠くの方がぼんやりと光っているように見えただけ。
だが、その二つの判断材料は二人が理解するのに十分だった。
――爆発が起きた。それもおそらく、殺傷目的の。
「……くそっ!」
「あっ、ちょっと向井はん!」
気付いた時には、向井拓海は走り出していた。
その時、脳裏に浮かんでいたのは手榴弾を持った少女の姿。
そして、その結末。殺し合いの現実を知っているからこそ、
助けられる奴を全員助けると、空想論を現実にしようとしていた。
だから、あの爆発を野放しにしてはいけない。
もしかしたら、あれが尊い命を奪ったかもしれない。
すぐ近くに救いようの無い殺し合いに乗った人間が居るかもしれない。
だが、それでもまだ一人でも『間に合う』奴が居るのなら。
(もう、アタシの前で誰も死なせるわけにはいかねぇ)
確かな決意が、そこにあった。
* * *
爆発が起きた現場の、そのはるか手前。拓海は想像よりも早くその足を止めた。
そこで見たのは、道端で俯く少女の姿。
その姿は怯えているようにも見え、まだこちらの存在に気付いていないようだった。
「なぁ、おい……」
拓海は、その少女に声を掛けようとして
「向井はん、ちょっと待ちぃや!」
ぐいっと、建物の陰に引っ張られた。
「ちょっ、てめぇ何すんだよ!」
「それはこっちの台詞どす」
引っ張ってきた少女はもちろん紗枝だった。
暴れるそぶりを見せる拓海を宥め、紗枝は諭す。
「向井はん、あの子に声かけるつもりやろ?」
「おう…当たり前だろ」
「その…な、自分の格好見てみ?」
「……あ」
その服は血で染まっていた。
それは先ほど、一人の少女を救おうとして付いた血である。
その事自体に恥じる事は無いが、
何の説明も無しに見れば、その姿は誤解を招くであろうことは想像に難くなかった。
「ただでさえあの人怯えとるとゆうのに、そないな姿で出ていったら救える人も救えまへんえ?」
「いや、確かにそうだけどよ…」
「せやから、うちが行きますわ」
「なっ……」
紗枝の口から出た意外な提案。
いや、意外というよりは合理的な判断だった。
格好だけではなく、その口調や性格もろもろを含め、拓海にそれは向いていない。
その反面、紗枝の柔らかな物腰は角が立たず、穏便に事が進むだろう。
「この薙刀も託しときます。丸腰で優しく接すればきっと大丈夫どす」
「……いや、ちょっと待て」
拓海はその提案を遮る。
別に不満と言うわけではない。自分より彼女の方が向いているのも分かっていた。
だが、それとは別に不安な要素が思い浮かんだ。
「どないしたん?」
「やっぱアタシも行く。二人で行けばすぐに勘違いされる事も無いだろ。それに…」
「はぁ…それに?」
「……もしアイツが殺し合いに乗ってたら」
いや、ただ武器を持っているだけでも危険だ。そう言葉をつづけた。
薙刀も拓海に託し、基本支給品しか持たない紗枝にはもしもの時の対抗手段がなかった。
この状況では、誰が何をしてもおかしくは無い。……拓海はそれを身を持って体感していた。
恐怖心に駆られ、刃か銃口かがこちらに向けられる可能性も十分にある。
「……なら、なおさらうち一人で行った方がええよ」
「何だって?」
「もし持ってるのが爆弾とかだったらどうするん?二人ともお陀仏したら笑い話にもならへんで」
確かに、その可能性も否めない。
事実すぐ先で爆発が起きたのだから、あの少女が原因の可能性だってある。
仮に直接の原因じゃなくても、それを可能にする武器があるかもしれないのだ。
だが、今の拓海にはその事自体はどうでも良かった。
そもそも、彼女の反論は意味をなしていない。
拓海が言ったのは紗枝が危機に晒されるのを危惧したからだ。
その言い方はまるで、まるで……
――まるで、自分が死ぬことを想定しているようじゃないか。
「お前……」
「もし…もしもあの人がうちらを殺そうとするんなら、そら両方逃げ切れるのが一番ええんやろうけど」
とても自分より年下とは思えない、大人びたような、悲しい顔。
この状況で、物事は上手くいかない事を知っているかのような顔だった。
「せやけど、向井はんまで死んだらあかん。
向井はんまで死んでもうたら、泳ぐの先導する人が居なくなるやろ?」
紗枝は微かに微笑む。しかし、冗談めかした言い方でも彼女の心は本気だった。
その眼には、確かな覚悟が見えた気がした。
「……何言ってんだよ」
「もしもの話どす。先に言うたけど、誰も死なないのが一番ええんやで?」
そういって、紗枝はごまかすように笑う。
確かに、今話していたのは最悪の話であって、何も起こらないのが一番良い。
でも、それでも彼女は不安を感じさせないような笑顔を最後まで作る事が出来なくて、
「…でも、もしも、もしもの時は向井はんだけでも逃げてな」
そういって、あの少女の元へ向かっていった。
彼女の眼は本気だった。
おそらく、何を言っても止まるつもりは無いのだろう。そんな決意が垣間見えた。
だが、このまま送り出していいのか?
ついさっき、目の前で誰も死なせないと誓ったはずではないのか?
このまま何もせず、結局紗枝も死なせてしまったら、抱えきれない後悔を背負わなければならない。
たとえ無理にでも説得し、二人で行くべきなのではないか……
しかし、拓海はその思いが頭をめぐりながらも、紗枝を止める事はしなかった。
言いだす暇が無かったのか、彼女の覚悟に水を差したくなかったのか。
そんな理由も無いわけではないが、それだけではない。
拓海は信じたかった。紗枝も、その先にいる少女に対しても。
きっと相手も正しい道を進んでくれるはず。
何の根拠もない希望だったが、信じる事しかできない。
首輪も外せないし、脱出する手立ても無い。
今の拓海には、人が集まる事を信じるしかなかった。
「そこの人、どうしはりました?」
紗枝が少女に声をかける…
拓海はただ、全てが穏便に進むことを祈るばかりだった。
* * *
「そこの人、どうしはりました?」
「っ!?」
咄嗟に持っていた銃を構える。
迂闊だった。まさか他人がここまで近くに居るのを気付かないだなんて。
自己嫌悪に陥りすぎたが故の失態だ。
もし万全の状態だったならそのまま引き金を引くまで行けたのだろう。
…それが正しい事なのかは今の涼には分からなかった。
銃を向けられた少女は少し怯んだようだった。
その姿に殺意は見られない。
「う…、うちは別に殺そう思っとる訳やあらへんで」
そして、殺し合いに否定的な言葉。
だが、涼は銃を下ろすことはしなかった。
見た目には丸腰のように見えるが、着物の下には何か隠し持っているかもしれない。
彼女がこちらを騙そうとしてる可能性が消えない以上、決して油断はしない。
選択を間違えれば、最悪待っているのは、死だ。
銃を下ろすことはせず、話に耳を傾ける。
「うちの名前は小早川紗枝いいます」
「うちら、殺し合いはあかんと思っとるから止めようと思っとるんどす」
「策とか、そんなんはなんもあらへんけど」
「でも、皆が協力すれば、きっと出来ない事なんてあらへんよ」
「まぁ…全部、ホントは向井はんの受け売りやけど」
「あ、向井拓海ゆうてな、うちと一緒におるんやけど…」
話は途切れなく続いていく。
相手の言葉を要約すれば、
『私達は殺し合いには乗らない。プロデューサーも助けて生きて戻る』と言ったところだろうか。
だが、それはあまりに綺麗事すぎた。
こんな殺し合いの場に巻き込まれて、まだそんな思いがあるのだろうか?
それも何の策も無く、ただその信念だけを持って?
人間不信になりかけていた涼にとって、望んでいたはずの言葉に裏があるように思えてならなかった。
「だから、お願いがあるんやけど……一緒にきてくれへん?」
「………」
とはいえ、ここで同行を断るのは正しい選択だろうか。
もし自分を利用しようとしているのなら、逆に言えば利用している間は安全ということだ。
それに、話によれば相手には同行者が居るらしい。
体が血濡れなようで姿を見せないらしいが、どこまで本当なのかは判別が出来なかった。
要はこちらが油断しなければ良いだけの話。
相手が何を仕込んでいるかわからない以上、今抵抗するのは逆に危険だと判断した。
……本当はそんなものは建前で、涼はその言葉を信じたかったのかもしれない。
自分の思っていた、望んでいた事を言ってくれる人を。
「……分かった。アタシで良いんなら」
「ほんま!?ありがとうな~!」
彼女の顔がぱあっと明るくなる。
その姿はいかにも純粋で、裏が無いように思えた。
だが、直に信用するのはまずいと、涼の中にある疑心暗鬼の精神が警鐘を鳴らしていた。
「……終わったみたいだな」
物陰からまた一人、おそらく彼女の同行者であろう女性が出てきた。
涼はその姿に思わず銃を構える。
漫画のような特攻服に血濡れの姿は警戒するには十分だった。
とはいえ、その情報は先に得ていたのでそこまでの驚いた訳ではないが。
「あっ、撃ったらあきまへん!向井はんも、いきなり出てきたら駄目やん」
「わ、わりぃ…もう終わったもんかと」
「確かに終わったけど…いきなり出てきたらびっくりするやろ」
二人はまるで当たり前のように普通の会話をしている。
何が彼女達を結び付けているのだろう。今の涼にはやはりわからなかった。
とにかく、決して背中を見せるような動きをする事は許されない。
最悪の場合は、この引き金を引かないといけない。
松永涼は、そう考えていた。
「あぁ、にしても間に合って良かったわぁ……」
そう、考えていた。
* * *
あぁ、良かった。間に合って…
正直、銃を向けられた時は生きた心地がせぇへんかったけど、
結果として、この人仲間にすることができて良かったわぁ。
ほんと、一安心……
「……あれ?」
おかしいなぁ。
安心したら、なんか、なんだか……
「あれ?おかしいなぁ。なんで、なんでうち……」
…なんでうち、泣いとるんやろ。
あかん、皆呆気にとられとる。
止めなきゃあかんのに、一向に止まれへん。
「うち、おかしくなってしもたんかなぁ…」
「……別に、おかしくなんてないだろ」
あら、向井はん。
「恐けりゃ誰だって泣く。…当然の事だろ」
恐いこと……別に、そんな事あらへん。
……つもりやったんやけどなぁ。
「向井、はん……」
でも、向井はんの顔見とったら、もう何も言えへんかった。
代わりに出るのは、嗚咽ばっかり。
これ以上迷惑掛けるのは流石にあかんと思うんやけどなぁ。新しい仲間もおるし。
でも、ちょっとだけ、ちょっとだけ我儘しても、ええかな?
「ひぐっ、うっ…ううぅぅぅぅ」
「うおっ…」
あぁ、やってしもうたわぁ。
向井はんの胸借りてしもうた。
「ちょっ、てめっ……はぁ、仕方ねぇな…。
……わりぃけど、ちょっと待っててくれねぇか?」
「あ、あぁ……」
やっぱり、向井はんは優しおすなぁ。
迷惑かもしれへんけど、ちょっとだけ待ってなー。
なんて、言葉にできひんかったけど。
* * *
「わりぃけど、ちょっと待っててくれねぇか?」
「あ、あぁ……」
意外な事が起こった。
なんで、あいつはいきなり泣き出したんだ?
なんで、逆に今まで平然としていたんだ?
なんで、あいつは……
…何をやってんだ、アタシは。
この光景を見て、涼は心の中でそう思った。
今、自分よりも若いであろう少女が死を目の前にして、未来のために立ち向かっていたというのに。
それなのに、アタシはいつまでもウジウジとして、あまつさえ、この手を血に染めようとして。
今でも、彼女たちの信念は綺麗事だと思う。
首輪を外すのだって、プロデューサーを救うのだって、島から脱出するのだって。
何の手だても無い。何の策も無い。
あまりにも馬鹿げている事だと、冷静に判断している自分もいた。
だけど、アタシだってそうじゃなかったのか。
何の手だても無い。何の策も無い。
それでも、こんなくそったれた現実に対して反抗する。
そんな歌を歌ってきたハズじゃなかったのか。
アイドルとしてじゃない。それよりもっと前から。
……松永涼、として。松永涼の歌を!
涼は、さっきまでの自分の思考を恥じた。
この殺し合いの場において、自分をすっかり見失っていた。
そうだ。小梅は殺さない。そして小梅と一緒に生き残る。
そんな都合の良い、夢物語。でもそれを自分の手で実現すれば良い。
悩みに悩んだ。だけどもう、迷わない。
これがアタシの意思、アタシの道だ!
「……すまん」
「あん?いきなりどうした」
「アタシ、ずっと悩んでたんだ。
殺し合いに乗るか、乗らないか」
「……あら、ならうちと一緒やね」
「泣きやんだなら離れろよ…」
いつの間にか、紗枝と名乗った少女はいつもの調子を取り戻したようだった。
「正直な話、まだ二人を信用してなかったんだ。
ついさっきも死にかけたし」
「…あの爆発か」
「やっぱり、何かあったん?」
今の涼には、情報を隠すようなことは無かった。
先ほど起こった事を洗いざらい話した。
始まってからしばらくして、一人のアイドルに出会った事。
彼女は見てくれは害の無さそうな小柄な少女だった事。
…そして、その少女に殺されそうになった事を。
「そう、そないな事が…」
「……その前から、ずっとアタシは悩んでた。
でも、アンタらのおかげで悩みも吹き飛んだよ」
「……そうか」
「アタシも、その話乗った。
アイツらを助けるために、出来ることはなんでもするよ!」
口に出して、その決意を固める。
こんな所でいつまでも縮こまっては居られない。
小梅を、アイツを助けるために、立ち止まっては居られないんだ!
「……名乗るのが遅れたな。
アタシの名前は松永涼。よろしく頼む」
「じゃあ改めてうちも。
うちの名前は小早川紗枝言います。よろしゅう申し上げます」
「アタシは天上天下、喧嘩上等、特攻隊長向井拓海だッ!
……あ、今は喧嘩上等じゃねぇけどな」
三者三様の名乗りを上げる。
タイプの違う三人、しかし目指す場所は一様に同じだった。
* * *
「さて、これからどないします?
特に何もなければ今まで通り、仲間集めでええ?」
「……ちょっと待ってくれ。
アタシには、どうしても探し出したい奴が居るんだ」
一度意見を落ち着かせるため、近くの家の中で腰を落ち着けた。
その中で、涼は意見を述べた。
とはいえ、その方針自体に反論がある訳ではない。
ただ、一緒に行動する上でどうしても言いたかった事があった。
それは最初から、悩んでいた間もずっと一貫していた唯一の意思。
「探し出したい奴?」
「………それって、もしかして小梅はん?」
「……ああ」
白坂小梅。この殺し合いに参加している少女。
紗枝には拓海が来るまでの間、病院で
参加者名簿に目を通していた。
故に全員と言うわけではないが、大体の参加者は把握していた。
その中で松永涼が探し出したい人……ユニットを組んでいた白坂小梅が真っ先に思い浮かんだ。
「なるほどな…だけど、どっちにしろやることは変わらなそうだな」
「せやね…うちらにも心当たりはあらへんし」
「そっか、いや…言っておかないといけないと思ってね」
もちろん、白坂小梅を探すのも、仲間を探す事の一環となる。
涼はあくまで、自分の一番の意思を伝えなければならなかった。
これから共に行動する仲間に。
「……でも、一番の優先はソイツ、ってことだな」
「ああ、アタシは何が何でもアイツだけは守りたい」
「ほんなら、ここでじっとしとるわけにもいかへんなぁ」
そういって、紗枝は腰を上げる。
「そうだな、まだ休む訳にはいかねぇ。
…まずは小梅って奴を助けにいかねぇとな。そうだろ?」
「……ありがと」
「礼は、全部終わってからにしろよ」
二人も続いて立ちあがる。
そして、三人は扉の向こうを見つめた。
(……アタシにはもう一人、気になる奴が居るんだけどな)
拓海の中で、ひとつだけ気になる事があった。
それは、涼が最初に出会った少女の事である。
涼の話を聞いた限り、見た目はとても殺し合いに乗っているようには見えなかったという。
だとしたら、もしかしたらその少女もまだ間に合うのではないか。
……拓海の中で、その少女に対する関心が深まっていた。
しかし、今自分たちのチームにはその被害者である松永涼が居る。
最初に出会ったときの彼女は目に見えるように恐怖していた。
そう考えると、彼女を連れて出会うのは気が引けた。
その内、その少女の事を詳しく聞こう、と拓海はその気持ちを胸にしまいこんだ。
彼女達の道は未だ見通せず、先は見えない。
それでも集った三人は一致団結し、行き先を見据える。
それは死への恐怖を持った、ただの少女達。
しかし、確固たる『アイドル』としての意思を持って、この世界に反抗する。
変わらなかった夜は、もうすぐ明けようとしていた。
【B-4/一日目 黎明】
【松永涼】
【装備:イングラムM10(32/32)】
【所持品:基本支給品一式、不明支給品0~1】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:小梅と合流。小梅を護り、生きて帰る!
1:小梅と合流する。
2:他の仲間も集め、この殺し合いから脱出する。
【向井拓海】
【装備:鉄芯入りの木刀、特攻服(血塗れ)】
【所持品:基本支給品一式×1、US M61破片手榴弾x2】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:生きる。殺さない。助ける。
1: 引き続き仲間を集める(特に白坂小梅を優先する)
2:涼を襲った少女(緒方智絵理)の事も気になる
「ていうかよ拓海、そんな血塗れの服じゃなくて別の服に着替えろよ」
「いやそうしてぇと思ってさっき部屋探ってたんだけどよ、
どれもこれもサイズが合わなくて……特に胸が…」
「…」さすさす
「ん?紗枝、どうかしたか?」
「いえなんでもありまへん」にっこり
【小早川紗枝】
【装備:薙刀】
【所持品:基本支給品一式×1】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:プロデューサーを救いだして、生きて戻る。
1:引き続き仲間を集める(特に白坂小梅を優先する)
2:うちは着る服には困らへんなぁ…
最終更新:2012年12月31日 18:05