アイドリング・アイドルズ ◆n7eWlyBA4w
結論から言うと、二時間近くを掛けたB-4市街地の捜索は、ほとんど空振りに終わった。
もっとも戦闘を避けるために極力慎重に動いていたため、範囲は市街地の南半分といったところ。
その範囲にしてもくまなく探したとは言い難い精度だった。
「夜の間はみんな慎重になってたのかもしれねーが……作戦の変更が必要かもな」
適当な民家を見つけて上がり込み、一息ついたのち。
リビングのソファーに深々と腰掛けて四肢を投げ出した拓海は、そうぼやいた。
「せやなぁ。この街、あまり人がおらんように思いますわ」
着物で歩き回ったせいか他の二人よりも疲労の度合いが多いように見える紗枝も、椅子に座ったまま呟く。
「アタシも思った。地図で見ただけじゃ分からなかったけどさ、この街、ほんと観光スポットって感じだな」
そう言って涼も頷いた。
実際、島の北西にあるこの市街地は、カジノやビーチ、映画館や博物館など、娯楽施設が集中している。
そのぶん綺麗に整備もされているのだが、言ってしまえば「よそ行き」の街だ。
生き残るために行動しなければならない人間が目指すような場所ではありえない。
例えばこんな生死がかかった状況で、野外ステージなんかを目指してくる奇特な人間がいるだろうか?
「南の街は役所が揃った街の中心、東の街は生活の中心って感じなんだろーな。
少なくともこの街よりは人が集まってきそうな気がするぜ」
「人が集まるといえば、お隣さんの飛行場はどうどす?」
「あー、確かに。ダメ元で脱出の手段がないか確認しにくるヤツがいてもおかしくはないな」
三人寄れば文殊の知恵ではないが、一人の時とは段違いに考えがまとまる。
そんな些細なところで自分が今一人でないと実感して、涼は不思議な安らぎを感じた。
「とはいえ、そろそろ奴らが言ってた最初の六時間が過ぎる。ってことは放送があるはずだ。
とりあえずその禁止エリアってヤツを確認しねーことには、身動き取れねーからな。
……気が逸んのは分かるがよ、それまではカラダ休めねぇと、もたねえぞ?」
「……っ! 分かってるさ……!」
気が緩んで考えが顔に出ていたのか、あっさりと拓海に見透かされた。
思わず焦りが声に出てしまい、涼は慌てて取り繕う。うまくいったとは言い難いが。
(分かってる、分かってるって)
仲間への感謝とはまた別に、一向に手がかりすら見つからない小梅の存在が、涼をじわじわと急き立てている。
落ち着いて慎重に行動しなければならないのは分かっている。
しかし、あの小さくて弱々しい小梅は、この殺し合いで真っ先に淘汰されそうな気がしてならないのも事実だった。
せめて自分と同じように、信頼できる同行者に恵まれていればいいのだが……。
「せやったら、しばらくはここで休憩やね」
「そういうこったな。放送の内容次第では、他の街に移動したほうが良くなるかも知れねー。
そうなれば、結構長い距離歩くハメになるだろうし。今はゆっくりしとかねぇと」
あえて涼を諌めるような言い方で、拓海が紗枝に答える。
言っていることは全くもって正しい。小梅を助けたければ、今は休息すべきなんだろう。
ただ、焦りだけはどうにも制御しきれなくて、涼は落ち着かない様子のまま立ち上がった。
「そういうことなら、ちょっとベランダで夜風にでも当たってくるよ。
少しアタマ冷やしたほうが良さそうだって、アタシ自身も思うからさ」
そのままくるりと二人に背を向けてリビングを出ていこうとする涼を、拓海が呼び止める。
「あー、涼……その前にさ、もう一度、教えてくれねーか。あんたを殺そうとしたっていう子のことをさ」
全身が無意識にびくりと身構えた。
生まれて初めて向けられたあの拙すぎる殺意と、その拙さとは無関係に燃え上がる炎を思い出して、
涼は自分の全身に鳥肌が立つのを自覚した。
「……一回話したろ。なんでそんなにこだわるのさ? あいつがここに襲撃掛けてくるってことか?」
「そうじゃねーよ。いや絶対ありえないわけじゃないんだろうが、今はその話じゃないんだ。
その、なんつーかな、そいつは今もひとりぼっちでいるのかなって、ふと気になっただけでさ」
「……なんだって?」
耳を疑った。
自分にとってあの少女はあくまで“殺し”側の人間で、間違っても心配する対象ではなかった。
それを拓海は、他の殺しとは無縁のアイドル達と同じように、助けようとしているのだろうか。
涼の中で膨れ上がる疑問を感じたのだろう、拓海は先回りしてぽつぽつと話し出した。
「……似てるんだよ、そいつ。アタシの目の前で死んだ子に」
拓海のかすかに震える指先が、特攻服に染み付いた暗赤色の血痕をなぞる。
すでに乾ききったそれは、しかし未だ鮮明に、そこにあったはずの確かな死を実感させる。
それを撫でる拓海の横顔には、その死んだ少女への奇妙な情と、深い深い後悔の色が見えた。
「ちっちゃくて、おどおどして、虫も殺せねーようなツラしやがって、それなのに……
謝るんだよ、アタシに。『ごめんなさい』って。殺したくないけど死んでください、って感じにさ」
涼にも、拓海の言う事が呑み込めてきた。
ほとんどデジャヴ。拓海の語るその少女の話は、涼自身の体験と驚くほど似ている。
だとすれば当然、拓海がこれから言おうとすることも理解できた。
「未練がましいって笑ってくれても構わねーけどさ……アタシには、どうしてもカブって見えちまうんだ。
罪滅ぼしにもなりゃしないってのは分かってんだよ。それでも、放ってはおけねえよ」
もちろんそんな我が儘を無理に通すつもりはないけどな、と付け加えて、拓海は寂しそうに笑った。
涼は笑えなかった。
拓海の、手からこぼれ落ちたものをもう一度掬おうとするその気持ちは痛いほど分かった。
それに、道を踏み外しそうな人間にも手を差し伸べようとする強さに、感じ入るものもあった。
ただ、それとは別に、どうしても聞きたいことがあった。
「で、でもさ……もしそいつが、既に人を殺しちまってたらどうだ?」
それは、涼にとって、確認しておかなければならないことだった。
「もう人殺しになってたら、引き返せないところまで踏み込んでたら……それでも、手を差し伸べるのかい?」
「あったりめーだろ。罪の償いだの詫び入れだの、そんなのは脱出してからじゃなきゃ意味がねえ。
裁くのはサツや裁判所の連中に任せりゃいいんだ。死んじまったらお縄もかけらんねーしな」
拓海は事もなげに言い、涼はその答えにただ面食らうしかない。
「それに、引き返せないとは限らねえだろ。まだ“間に合う”かもしれねーさ」
「間に合う……? 改心するかもしれないってことか? 人を殺してもまた変われるって、そう言うのか?」
「変われるさ。アタシ達はみんな、一度変わったんだ。変われるってことは、そいつだって知ってるはずさ」
拓海が遠くを見るような目をした。不思議と親しみの篭った視線を、ここにいない誰かに注いでいた。
「アタシのプロデューサーは、人をおだてて持ち上げるのばっかり得意なヤツでさ。
こないだも調子のいいこと言ってアタシに小っ恥ずかしい衣装を……いや、今はアイツの話はいいや」
思わぬ方向に話がずれて照れたのか、拓海の頬に珍しく朱が差す。
「そんな話はどうでもいいんだよ。要するに、アタシはアイドルになって、自分の知らない自分を見つけた。
涼や紗枝だってそうだろ? アイドルとしてデビューして、今までとは違う自分に変われたろ」
「せやなぁ。うちもあいどるになってから、なんや考え方が変わったような気がしますえ」
「あ、アタシも分かるな。なんていうか、注目される喜びに気付いたっていうか……へ、変な意味じゃねえぞ!?」
「分かってる分かってるって、何うろたえてんだ」
涼だけでなく、それまで黙って聞いていた紗枝もデビューした時のことを思い出したのか、表情を綻ばせる。
拓海はそんな二人の顔を見比べて満足げに頷き、言葉を継いだ。
「一度変われたんだ、何度だって変われるさ。アタシ達はみんな、アイドルなんだからな」
そう言い切る拓海の表情には確固たる信念が見え、涼もそれ以上言い返す気にはならなかった。
(何度でも変われる、か。そうかな。そうだといいかもな)
やっぱり最初に会った時に感じた通り、綺麗事だという感覚は抜け切っていない。
しかし、他ならぬ涼自身がその綺麗事に救われたからこそ、それを信じたい。
とはいえ、殺人者の手を引いて脱出するなんて、本当にできるのだろうか。
そいつが自分達や、小梅を手に掛けないとは誰にも保証できはしないのに。
答えはすぐには出そうになかった。
涼は頭をくしゃくしゃと掻くと、改めて二人に一声かけてからリビングを後にした。
(小梅……アタシの選んだ道、間違ってないよな? 必ずお前のいるところに繋がってるよな?)
いつもならその呼びかけに答えてくれる、気弱な声の持ち主はいない。
そのことがひどく落ち着かなくて、涼は無意識にまた髪を掻いた。
▼ ▼ ▼
(松永はん、大丈夫やろか。えらいややこしい顔しはって)
涼がリビングを立ち去った後も、紗枝は涼の出て行ったドアを見つめていた。
涼が焦っているのだとしたら、それは間違いなく小梅のせいだろう。
その心労を心配する一方、そこまで大事にされている小梅が紗枝には少し羨ましくもあった。
(うちのことそないに気にかけてくれはる人はおるんかな。誰にも心配されへんなら、それはそれで寂しおすなぁ)
紗枝は決して人付き合いが悪いほうではない。むしろ誰にでも分け隔てなく接するタイプだ。
しかし、だからというべきか、振り返れば誰かと深い付き合いだったという覚えはない。
加えてプロデューサーの方針もあってイベントでの露出があまり多くなかった彼女は、
他のアイドルと仕事で交流する機会が夏の浴衣祭りの時ぐらいしかなかったというのも大きかった。
(強いて言うなら、周子はんかなぁ。今どうしとるんやろか……)
三つ年上の
塩見周子は、同郷ということもあってか、何かと話す機会が多かった。
一見、不真面目そうな周子との相性はあまり良くなさそうだが、紗枝は逆に周子の人柄を買っていた。
彼女は人前ではいつも飄々とした態度を崩さないけれど、本当は聡さと優しさを備えた人だと紗枝は知っている。
そんな彼女だからこそ、この絶望的な状況でもあえて天衣無縫に振舞っている気がして、なんだかおかしかった。
しかしどんなプレッシャーも柳のように受け流す彼女なら、一緒にいてくれたらきっと心強いだろうと思う。
そんなことを考えながら、紗枝は拓海の方へ視線を戻す。
拓海はソファーに体を沈めたまま、腕組みをして何かを考え込んでいる様子だった。
「むーかい、はん」
「お、おう、急に声かけるなよびっくりしたじゃねえか」
紗枝の呼びかけに虚を突かれたのか、拓海はバツ悪げに苦笑いを返す。
「そうだ、聞こうと思ってたんだ。紗枝は、涼の様子どう思うよ?」
「なんや気ぃ詰めてはりましたなぁ。気持ちは分かりますさかい、何も言えへんけれど」
「だよな……アタシが同じ立場なら、やっぱり気が気じゃねーだろうからな」
神妙な表情で頷く拓海に、しかし紗枝は別のことが気になって仕方なかった。
それは拓海と出会った時からずっと、心の何処かで引っかかっていたことだった。
彼女が大きく振舞おうとすればするほど、紗枝の中での引っ掛かりは大きくなる。
その思いは膨らんで、気付くと口から問い掛けとしてこぼれ落ちていた。
「……気ぃ詰めてはるのは、向井はんも同じなんと違う?」
その言葉に拓海が僅かに動揺したように見えたのは、たぶん気のせいではないように思う。
「なんなら、うちに甘えてくれはってもええんどすえ?」
「バカ言え、大きなお世話だって。天下無敵の特攻隊長、なめんなよ?」
だけど、口だけで突っぱねてみせたその表情を見て、紗枝は悟った。
世の中には弱みを見せたくない、見せられない人がいて、拓海はそうなのだと。
「……えらいすいまへん。うちの勘違いやったみたいやわ」
「……そうか。済まねえな」
口ではそんな会話をしながらも、拓海への心配が消えてなくなったわけでは決してない。
だからといって彼女の面子に泥を塗るようなことが出来るわけもなく、話はそこで途切れた。
しかし、思えば紗枝自身、拓海の懐の大きさに甘えていた面もあったかもしれないと思った。
(もっと、うちが代わりに気張らんとあかんかなぁ……)
ただ、少しでも拓海の負担を軽くしてやりたいと、ぼんやりと考えた。
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(流石に張り詰めすぎてたかな。紗枝にはバレちまってるか)
涼の様子を見に行くと言って廊下の影に消えた紗枝の背中を目で追ったまま、拓海は内心でぼやいた。
アイドルとしてデビューする前から幾多の修羅場をくぐり抜けた彼女だが、流石に今回は規模が違った。
精神的な疲労感が今までの比ではない。命の懸かった状況というのはここまでのものか。
これに比べれば、今までのあれこれなど鼻息一つで吹き飛びそうにすら思えてしまう。
(涼を襲った子のことが気になって仕方ないのも、言ってみればアタシの弱さか。
やれやれ、アタシって自分が思ってるよりも、ずっと神経細いのかもな)
目を閉じればすぐに条件反射めいて、あのチエという少女の姿が浮かんでくる。
幼いながらに綺麗に整ったその顔が醜く削ぎ落とされ、骨と肉とが剥き出しになったその姿。
血と体液を垂れ流し、呼吸音と声にならない声を立てて、すぐに死ぬことすらできなかった彼女。
どれだけ痛かったろう。どれだけ苦しかったろう。どれだけ無念だったろう。
そして自分がもっと違った対処を見せていれば、あんな悲劇は起きなかったのではないか。
その仮定が一層拓海を苛む。後悔は不可視の有刺鉄線めいて心に食い込み続けていた。
(……軽かったな、アイツ)
特攻服に染み付いた血痕に改めて目をやる。
あんな吹けば飛ぶようなか弱い少女が、なんでこんな理不尽に死ななければならなかったのか。
このクソッタレなイベントの企画者は、そんな彼女の姿を見下ろしてほくそ笑んでいたのだろうか。
あるいはその下衆な笑みは、拓海自身に向けられていたのかもしれないとも思った。
お務めご苦労様。私達が用意したその衣装と武器にふさわしい活躍をありがとう。
冗談じゃない。
「……確かにアタシは天上天下喧嘩上等の特攻隊長だよ。喧嘩なら他の誰よりだって手馴れてるさ」
口に出してみれば、確かにこれだけ“殺し合い向き”のアイドルはそうはいないだろう。
鉄砲を使うならいざ知らず、殴り合いならそのへんの連中など相手にならないぐらいの自負はある。
だからこそ、奴らは“そうであれ”と期待し、拓海に特攻服と木刀を支給したのだろう。
そうすることで拓海は野蛮なアウトローらしく、否応なしに殺し合いに巻き込まれていくだろうと。
「だがな、あんたらはひとつ勘違いしてるよ。特攻隊長ってのは、先陣切って走る役なんだ。どんな時でもな」
しかし次に拓海の口から放たれた言葉には、意志の力があった。
その瞳には、確固たる決意の煌きがあった。
奴らが自分にこの支給品にふさわしい活躍をさせようという心積もりなら、乗ってやろう。
この特攻服が自分に与えられた役割を示しているというのなら、その通り演じてやってもいい。
だが、しかし。この装束にふさわしい役割は、決して奴らの思惑を成就させはしないだろう。
それこそ、連中がこの自分を、
向井拓海を決定的に測り違えている、紛うことなき証拠だ。
(この特攻服には、今までアタシが引っ張ってきた連中の、期待と信頼が染み付いてる。
まだ何も知らねえガキのくせに巻き込まれて死んじまったアイツの、無念の血が染み込んでる。
アタシ一人の魂で戦ってるんじゃねえってことを、こいつを着てるだけで感じるんだ)
過去と現在。生者と死者。ここにいない奴らの思いを、特攻服を通して肌で感じる。
それだけじゃない。
小早川紗枝と、
松永涼。彼女達の願いも、既に背負ってしまった。
重圧を感じないわけではない。責任を背負うことに無自覚でいられるはずはない。
それでも、いや、だからこそ、その重みを感じる限り、自分は真っ直ぐ進めるだろう。
振り向かずに走れるのは、振り返りなどしなくても、後を付いてきてくれるという信頼があるからだ。
自分の背中を信じるからこそ、ただ前だけを見て突っ走る。拓海の走りを、奴らは分かっていない。
(……だからこそ、思い知らせてやる。このアタシに走る覚悟をさせた、あんたらの落ち度をな!)
紗枝や涼に希望の火を付けてしまった責任は取る。逝ってしまったあの少女の無念は必ず晴らす。
プロデューサーは助ける。涼を襲ったという少女も救う。小梅も、他の知り合いも、知らない奴も、誰も彼も。
無茶で、無謀で、無鉄砲。構うもんか。何もかも背負って、突っ走ってやる。
「アタシ一人じゃない、アイツらと一緒ならやれるさ。ご期待通りに見せてやんよ、アイドル向井拓海の全力疾走を」
握り締めた拳に力が宿る。
願わくば、これが運命を変える力であればいいと思う。
▼ ▼ ▼
三者三様の思いを胸に、三人はそれぞれの明日を見る。
しかしもうじき彼女達は、十余人の少女達の死とこの島の殺意に満ちた現実を、否応なしに知ることとなる。
【B-4(民家内)/一日目 早朝】
【向井拓海】
【装備:鉄芯入りの木刀、特攻服(血塗れ)】
【所持品:基本支給品一式×1、US M61破片手榴弾x2】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:生きる。殺さない。助ける。
1: 引き続き仲間を集める(特に
白坂小梅を優先する)
2:涼を襲った少女(緒方智絵理)の事も気になる
【小早川紗枝】
【装備:薙刀】
【所持品:基本支給品一式×1】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:プロデューサーを救いだして、生きて戻る。
1:引き続き仲間を集める(特に白坂小梅を優先する)
2:少しでも拓海の支えになりたい
【松永涼】
【装備:イングラムM10(32/32)】
【所持品:基本支給品一式、不明支給品0~1】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:小梅と合流。小梅を護り、生きて帰る。
1:小梅と合流する。
2:他の仲間も集め、この殺し合いから脱出する。
最終更新:2013年02月11日 07:26