木﨑喜代治（著）『信仰の運命 フランス・プロテスタントの歴史』 - Medievalist.atwiki

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〈出版社による紹介〉

プロテスタンティズムとフランスの近代－忠実なカトリック国の宗教的・政治的少数派，プロテスタントたちの凄惨な運命を追う．16世紀のカルヴァンから大革命まで，弾圧の嵐をくぐる彼らの足跡には，宗教と近代をめぐる思想史の暗部が隠されている．啓蒙思潮の形成や，大革命に果たした「信仰」の逆説的な役割を明るみに出す，宗教の政治史．

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〈レビュー〉
邦文文献では数少ないフランス・ユグノーについての体系的な歴史書。

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〈目次構成〉
序章　フランス・プロテスタント史が提起する諸問題
　１　何が問題なのか
　２　プロテスタントの人口
　３　プロテスタントの地理
　４　プロテスタントの組織
　５　若干の用語について
第一章　「ナントの勅令」前後のプロテスタント
　１　はじめに
　２　「ナントの勅令」にいたる過程
　３　「ナントの勅令」の公布
　４　「ナントの勅令」への反応
　５　「ナントの勅令」体制下のプロテスタント
第二章　プロテスタント封じ込め政策の展開
　１　「ナントの勅令」から「アレス和約」へ
　２　プロテスタント封じ込め政策の開始
　３　プロテスタント迫害のイデオロギー
第三章　プロテスタント抑圧のための立法措置
第四章　プロテスタント絶滅のための弾圧政策
　１　礼拝場所の制限
　２　ベリソンと改宗基金
　３　迫害と抵抗
　４　ドラゴナード
　５　全国聖職者会議の『警告』
　６　クロード・ブルーソンと最後の抵抗
　７　「ナント勅令」廃止の諸契機
第五章　「フォンテーヌブロー勅令」とその直接的帰結
　１　「フォンテーヌブロー勅令」の内容
　２　牧師および上層階級
　３　新改宗者たち
　４　亡命者たち
　５　頑固者たち
　６　ガレー船徒刑囚たち
　［付録］　ヴォーバン元帥『ユグノーの呼び戻しのために』
第六章　一八世紀におけるプロテスタントの再起
　１　荒野の教会
　２　クロード・ブルーソンの刑死
　３　カミザール戦争
　４　アントワンヌ・クール
　５　信徒たちの内部対立（一）―祖国と外国
　６　信徒たちの内部分裂（二）―上層と下層
　７　カラス事件とその周辺
　８　ラボー・サン＝テチエンヌの時代へ
第七章　いわゆる「寛容令」の公布をめぐって
　１　「寛容令」公布の前提
　２　「寛容令」の内容
　３　「寛容令」の直接的意義
　４　将来への展望
　５　「寛容令」の思想的基礎
第八章　国民議会におけるプロテスタンティズム
　第一節　「人権宣言」の信仰自由条項の審議
　　１　はじめに
　　２　八月二二日の審議
　　３　八月二三日の審議
　　４　「信仰の自由」の用語の不在
　第二節　国家宗教宣言動議の否決
　　１　はじめに
　　２　一七九〇年二月一三日の討議
　　３　一七九〇年四月一三日の討議
　　４　決議文の曖昧さ
　　５　プロテスタンティズムの勝利か
終章　近代における信仰の運命
あとがき
参考文献

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