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  • 朋也「軽音部? うんたん?」 4/13 火

自分用SSまとめ

朋也「軽音部? うんたん?」 4/13 火

最終更新:2011年06月11日 21:58

meteor089

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管理者のみ編集可

朋也「軽音部? うんたん?」

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292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:17:04.98:1qYNd8dxO


4/13 火

朋也「…おはよ」

唯「おはよう」

昨日と同じ場所で落ち合い、学校へ向かう。

唯「今日も眠い?」

朋也「…ああ、かなりな」

だが、昨日よりかは幾分マシだった。
普通に受け答えする気にはなる。

唯「そっかぁ、じゃあ、まだ無理かな…」

朋也「なにが」

唯「もうちょっと早く来れば、私の妹とも一緒にいけるよ」

朋也「そっか…」

そういえば、妹がどうとか、いつか言っていた気がする。

唯「私の妹、気にならない?」

朋也「いや、取り立てては」

唯「ぶぅ、もっと興味持ってよぉ…じゃなきゃ、つまんないよぉ」


293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:17:32.00:cUBlBpOS0


朋也「ああ、気になるよ、むしろ、すげぇ眠いよ…」

唯「すごい適当に言ってるよね、いろいろと…」

―――――――――――――――――――――

あの時別れた場所までやってくる。

唯「…えっと、ここからは、別々なんだよね」

立ち止まり、前を向いたままそう言った。

唯「じゃ…先に行くね」

一歩を踏み出す。
少しさびしそうな横顔。
………。
そもそも…
俺にはそんなことを気にする見栄や立場なんてなかったんじゃないのか。
ただの不良生徒だ。周りの評判なんて、今更何の意味もない。

唯「…あ」

俺は黙って平沢の横に追いついた。

朋也「なに止まってんだよ。いくぞ」

唯「…うんっ」

―――――――――――――――――――――


295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:18:50.28:1qYNd8dxO


唯「桜、もうほとんど散っちゃったね」

朋也「ああ」

もう、二割くらいしか残っていなかった。
2、3日もすれば完全に散ってしまうだろう。

―――――――――――――――――――――

教室のドア、そこに手をかけ、止まる。
ここで一緒に入ってしまえば、また揶揄されてしまうんだろうか。

唯「ん? どうしたの」

だが、今俺が躊躇すれば、またこいつは落ち込んでしまうんじゃないのか。
俺の考えすぎか…。

朋也「…いや、なんでもない」

俺は戸を開け中に入った。
もう、ほとんど開き直りに近かった。

―――――――――――――――――――――

律「はよ~、唯」

紬「おはよう、唯ちゃん」

澪「おはよう」


296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:20:12.47:cUBlBpOS0


唯「おはよ~」

俺たちが席につき、間もなくすると軽音部の連中がやってきた。
俺は眠さもあり、昨日同様、机に突っ伏していた。

律「今日もラブラブしやがって、むかつくんだよぅ~」

唯「だから、違うってぇ…家が近いから、それでだって言ったじゃん」

律「ああん? そんなことくらいで一緒に登校してたら人類みな兄弟だっつーの」

澪「意味がわからん…」

会話が聞えてくる。
案じていた通り、部長がその話題に触れてきた。
俺も反論してやりたいが、いかんせん気力が湧かない。
だから、じっと休むことに集中した。

律「こいつも寝たフリして、全部聞えてんだろ~?」

律「黙秘のつもりか~? デコピンで起こしてやろう」

澪「やめときなよ」

唯「そうだよ。かなり眠いって言ってたし、そっとしといてあげよ?」

律「それだよ。こいつが早起きしてんだよなぁ。それって唯と登校するためだろ?」

律「だったらさ、やっぱ、こいつも唯に気があるんじゃね?」


298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:21:27.59:1qYNd8dxO


唯「そ、それは…いや、ちがくて、えっと…」

唯「そうだよ、親切だよっ! 親切心っ!」

律「親切?」

唯「うん。私が待ってるって言ったから、遅刻しないように来てくれてるんだよ」

澪「へぇ…」

紬「いい人よね、岡崎くんって」

唯「だよね~」

律「なぁんか、腑に落ちねぇなぁ…」

キーンコーンカーンコーン…

律「あ、鐘鳴った」

澪「戻ろうか」

紬「うん」

そこで会話は聞こえなくなった。
3人とも言葉通り戻っていったようだ。
直にさわ子さんがやってくるだろう。俺も起きなくては…。
話が気になって、あまり回復できなかったが…。

―――――――――――――――――――――


299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:21:51.00:cUBlBpOS0


………。

―――――――――――――――――――――

つん つん

頬に感触。

声「起きて~、岡崎くん」

続いて、すぐそばで声がした。
目を開ける。

唯「おはよ~」

…近い。すごく。
ちょっと前に顔を出せば唇が触れそうな距離。
俺は多少動揺しつつも、身を起こして顔を離した。

唯「もう授業終わったよ」

朋也「あ、ああ…」

4時間目…そう、俺は途中で眠ってしまったんだ。
担当の教師が、寝ようが内職しようが、なにも言わない奴だったから、気が緩んで。
教師としてはグレーゾーンな奴なんだろうけど、生徒にとってはありがたい存在だった。

唯「よく寝てたね」

朋也「ああ、まぁな」


300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:22:59.60:1qYNd8dxO


朋也「ん…」

伸びをして体をほぐす。

唯「寝顔かわいいんだね」

突っ伏していたはずだが…無意識に頭の位置を心地いいほうに変えていってしまったのだろう。
それで、こいつに寝顔をさらしてしまっていたのだ。

朋也「勝手にみるな」

唯「え~、無理だよ。どうしてもみちゃう」

朋也「授業に集中しろ」

唯「それ、岡崎くんが言っても全く説得力ないよ…」

春原「岡崎~。飯」

そこへ、春原がだるそうにやってくる。

朋也「動詞を言え、動詞を」

春原「あん? んなもん、僕たちの仲なら、なくても通じるだろ?」

朋也「わかんねぇよ。飯みたいになりたい、かと思ったぞ」

春原「なんでそんなもんになりたがってんだよっ、食われてるだろっ!」

朋也「いや、残飯だから大丈夫だろ」


301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:23:16.64:cUBlBpOS0


春原「廃棄っすか!? 余計嫌だよっ」

朋也「じゃあ、ちゃんと伝わるように今度から英雄風にいえ」

春原「ひでお? 誰だよ」

朋也「えいゆう、だ」

春原「英雄ねぇ…そんなんでほんとに伝わんのかよ」

朋也「ああ、ばっちりだ」

春原「わかったよ、なら、やってやるよ…」

春原「じゃ、もういこうぜ」

朋也「ああ」

立ち上がる。

唯「あ、待ってっ。今日は学食だよね? だったらさ、一緒に食べない?」

春原「またあの時のメンバー?」

唯「うん」

春原「まぁ、別にいいけど…」

唯「岡崎くんは?」


302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:24:33.84:1qYNd8dxO


朋也「俺も、別に」

唯「よかったぁ」

うれしがるほどのことでもないような気もするが…。
賑やかなのが好きなんだろう、こいつは。

唯「じゃ、みんなに言ってくるね」

朋也「俺たちは先いって席取っとくぞ」

唯「うん、よろしくね。それじゃ、またあとで!」

―――――――――――――――――――――

無事席の確保ができ、平沢たちも合流した。

唯「やっほ」

律「おう、ご苦労さん」

春原「あん? おまえ、なに普通に座ってんだよ」

春原「おまえの席はあっちに確保してるから、移れよ」

春原が指さすゾーン。ダストボックスの目の前だった。
なんとなく不衛生な気がして、みんな避けている場所だ。
実際、そんなことはないのだろうけど、気分の問題だった。

律「あんたが行けよ。背景にしっくりくるだろ」


303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:24:53.91:cUBlBpOS0


春原「ははっ、おまえの自然に溶け込みそうな感じには負けるさ」

律「おほほ、そんなことないですわよ。あなたなんて背景と判別がつきませんもの」

春原「………」
律「………」

無言でにらみ合う。

唯「あわ…ふ、ふたりとも、やめようよ…」

澪「律…なんでそう、すぐいがみ合おうとするんだ?」

律「えぇっ? 今のはあっちが先だったじゃんっ!」

春原「けっ…」

紬「春原くん…仲良くしましょ?」

春原「ムギちゃんとなら、喜んでするけどね」

律「ムギはいやだってよ」

春原「んなことねぇよっ! ね、ムギちゃん?」

紬「えっと…ごめんなさい、距離感ブレてると思うの」

春原「ただの他人でいたいんすか!?」

律「わははは!」


305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:26:04.11:1qYNd8dxO


久しぶりだが、この流れも変わらないようだった。

―――――――――――――――――――――

唯「そういえばさぁ、選挙っていつだったっけ?」

和「今週の金曜日ね」

唯「じゃ、もうすぐだねっ」

和「そうね」

律「絶対和に投票するからな」

紬「私も」

澪「私だって」

唯「私も~」

和「ありがとう、みんな」

春原「なに? CDでも出してるの?」

和「…どういうこと?」

春原「ほら、CD買ったらさ、その中に投票券が入ってるっていうあれだよ」

和「某アイドルグループの総選挙じゃないんだけど…」


306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:26:22.29:cUBlBpOS0


律「んなお約束ネタいらねぇって」

春原「ふん、言ってみただけだよ」

和「あ、そうだ。話は変わるんだけど、あなたたち、最近奉仕活動してるんですってね」

朋也「やらされてるんだよ。今までの遅刻を少し大目にみてくれるって話だからな」

和「そういう裏があるってことも、一応聞いてるわ」

唯「和ちゃん、なんか情報いっぱい持ってるよね」

和「そうでもないわよ」

律「この学校の重要機密とか、校長の弱みとかも握ってるんじゃないのか?」

和「何者よ、私は…っていうか、機密なんてそんなドス黒いものあるわけないでしょ」

律「てへっ」

春原「かわいくねぇよ」

律「るせっ」

和「まぁ、それで、昨日もあなたが書類整理してくれたって聞いたの」

春原「ああ、あれね」

和「けっこう大変だったでしょ」


308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:27:30.44:1qYNd8dxO


春原「まぁね」

和「あれ、私が選挙管理委員会に提出するものだったのよ」

和「それで、期限が昨日までだったんだけど、整理が終わってなくてね」

和「すぐにやらなきゃいけなかったんだけど、どうしても外せない用事ができちゃって…」

和「でも、先生から、代打であなたにやってもらうから大丈夫だって、そう背を押してもらったの」

和「本当に助かったわ。遅れたけど、この場を借りてお礼を言うわね」

和「ありがとう」

春原「う~ん…言葉だけじゃ足りないねぇ」

朋也「気をつけろ、こいつ、体を要求してくるつもりだぞ」

春原「んなことしねぇよっ!」

唯「………」
紬「………」
澪「………」
和「………」
律「…引くわ」

春原「は…」

春原「岡崎、てめぇ!」


309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:28:03.09:cUBlBpOS0


―――――――――――――――――――――

………。

―――――――――――――――――――――

放課後。
俺と春原はまたさわ子さんに呼び出され、空き教室にいた。

さわ子「今日からは、真鍋さんの手伝いをしてもらうわ」

春原「誰?」

さわ子「あんたたち、親しいんじゃないの?」

春原「いや、だから、そいつ自体知らないんだけど…」

さわ子「真鍋和さんよ。同じクラスでしょうに」

春原「真鍋和…?」

朋也「昼に一緒に飯食ったあのメガネの奴だろ」

春原「ああ…でも、そんな名前だったっけ?」

朋也「前にフルネーム聞いただろ」

春原「そうだっけ。忘れちゃったよ」

さわ子「向こうからのオファーだったから、てっきり親しいんだと思ってたのに」


310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:29:18.27:1qYNd8dxO


朋也「そんな親しいってほどでもねぇよ…つーか、オファー?」

それは、俺たちをわざわざ指名してきたということだ。
どういう意図なのか全く読めない。

さわ子「ええ。まぁ、詳しいことは本人から聞いてちょうだい」

―――――――――――――――――――――

さわ子さんに言われ、生徒会室に向かった。
聞けば、通常、役員が決まるまで使われることはないそうだ。
新生徒会が始動して、初めて活用されるらしい。

春原「なんでこんなとこにいるんだろうね」

朋也「さぁな」

がらり

戸を開け、中に入った。

―――――――――――――――――――――

声「遅かったわね」

教室の奥、一番大きい背もたれつきのイスがこちらに背を向けていた。
そこから声がする。
くるり、と回転し、こちらを向いた。

和「さ、掛けて」


311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:29:43.39:cUBlBpOS0


朋也「あ、ああ…」

春原「………」

異様な気配を感じながらも、近くにあった椅子に腰掛ける。

和「先生から話は聞いてると思うけど、私の手伝いをしてもらうわ」

しん、とした部屋に声が響き、次第に消えていった。
…なんだ、この緊張感。

朋也「…ひとつ訊いていいか」

和「なに?」

朋也「なんで俺たちなんだ」

和「それはね…二つ理由があるわ」

立ち上がり、ゆっくりと歩き出す。

和「ひとつは、私の、一年から地道に作り上げてきた政党から人が離れたこと」

こちらに近づいてくる。

和「ふたつめは…」

ぽん、と俺と春原の肩に手を置く。

和「…あななたちが悪(あく)だからよ」


313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:30:54.40:1qYNd8dxO


顔を見合わせる。
大丈夫か、こいつ…と目で訴えあっていた。

和「いい? 政治は綺麗事だけじゃ動かないの」

言いながら、離れて歩き出した。

和「時には汚いことだってしなきゃいけない…理想を貫くとはそういうことよ」

春原「あー…あのさ、そういう遊びがしたいんだったら、友達とやってくんない?」

和「遊び? 私がやっていることが遊びだって言いたいの?」

春原「ああ、なんか、キャラ作って遊びたいんだろ? 僕たち、そんなの…」

和「トイレットペーパー泥棒事件」

びくり、と春原が反応する。

和「二年生のとき、あったわよね」

春原「………」

確かにあった。
男子トイレのストック分が丸々なくなっていたとか、そんなセコい事件だった。

和「あれね、現場を見ていた人間がいたの」

和「いや…正確には押さえていた、かしら」


314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:31:19.34:cUBlBpOS0


窓に寄って行き、外を見る。

和「写真部の子がね、外で撮影していたんですって」

和「それで、校舎が写った写真も何枚かあったの」

和「その中にね…あったのよ」

ごくり、とツバを飲み込む春原。

和「金髪が、トイレットペーパーのようなものを抱えている姿が」

…おまえが犯人だったのか。

和「私はそのネガを買い取って、その子の口封じもしたわ」

春原「な…なんで…」

和「いつかなにかあった時、取引の材料になるんじゃないかと思ってね」

どんぴしゃでなっていた。

春原「う…嘘だろ…」

和「遊びじゃないって、わかってくれたかしら?」

春原「うぐ…は、はい…」

和「でもね、だからこそリスクが高いのよ」


315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:32:36.90:1qYNd8dxO


和「こんなことをしていると、こっちだって、ひとつミスれば即失脚してしまう」

和「ぎりぎりのところでやっているの」

和「だから、今になって保守派に鞍替えした人間も出てきてしまったのだけどね」

和「そこで、あなたたちの出番というわけよ」

朋也「善人を懐柔するより、最初から悪人を使ったほうが早いってことか」

和「そういうことね。なかなか物分りが早いわね」

和「知ってる? あなたは今日、本来なら奉仕活動は免除されていたの」

朋也「遅刻しなかったから…だろ?」

なんとなく、俺もそれっぽく言っていしまう。

和「ええ。でも、無理いって呼んでおいて正解だったわ」

和「春原くんだけじゃ、少し不安を感じるから」

春原は、その独特の小物臭を嗅ぎ取られていた。

朋也「それで、俺たちはなにをすればいいんだ」

暗殺か、ゆすりか、ライバルのスキャンダルリークか…
内心、ちょっとドキドキし始めていた。

和「まずはこの選挙ポスターを校内の目立つ場所に貼ってきてくれる?」


316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:32:58.41:cUBlBpOS0


そう言うと、どこからかポスターの束を取り出し、机の上に置いた。
案外普通のことをするようだ。

和「それが終わったら一旦戻ってきてね」

朋也「ああ、了解」

―――――――――――――――――――――

春原「なぁ、岡崎。僕たち、ヤバイのと絡んじゃってるんじゃない?」

朋也「かもな…でも、なんかおもしろそうじゃん」

春原「おまえ、ほんとこわいもの知らずだよね…」

朋也「おまえほどじゃねぇよ、コソ泥」

春原「コソ泥いうなっ!」

朋也「大丈夫だって、事件はもう風化してるんだしさ」

朋也「そのワードからおまえにつながることなんてねぇよ」

春原「そういうの関係なしに嫌なんですけどっ!」

―――――――――――――――――――――

掲示板、壁、下駄箱…はてはトイレにまで貼った。
今は外に出て、校門に貼りつけている。


318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:34:04.79:1qYNd8dxO


朋也「もういいよな。戻るか」

春原「ちょっとまって。ついでに貼っておきたいとこあるから」

朋也「あん? どこだよ」

春原「おまえもくる?」

朋也「まぁ、一応…」

春原「じゃ、いこうぜ」

―――――――――――――――――――――

やってきたのは、ラグビー部の部室。
今は練習で出払っていて無人だ。
春原は得意満面でその扉に貼り付けていた。
どうやらいやがらせがしたかっただけらしい。

春原「よし、帰ろうぜ」

朋也「いいのか、んなことして」

春原「大丈夫だって」

声「なにが、大丈夫だって?」

春原「ひぃっ」

ラグビー部員「てめぇ…」


320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:34:26.30:cUBlBpOS0


振り向くと、ラグビー部員がご立腹な様子で立っていた。

ラグビー部員「春原、おまえ、今部室になに…」

ポスターを見て、止まる。

ラグビー部員「真鍋…和…」

少し腰が引けていた。

ラグビー部員「おまえら、あの人の使いか…?」

朋也「ああ、そうだけど…」

ラグビー部員「そ、そうか、がんばれよ…」

それだけを言い残し、運動場の方に引き返していった。

春原「…ほんと、なに者だよ、あの子」

朋也「…さぁな」

―――――――――――――――――――――

春原「ただいま帰りましたぁ…」

中に入ると、真鍋は携帯を片手に、誰かと話し込んでいた。

和「…ええ、そうね。いや、あの件はもう処理したわ。ええ、じゃ、あとはよろしく」


321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:37:12.74:1qYNd8dxO


ぴっ、と電源を切り、こちらを向く。

和「ご苦労様」

春原「いえいえ…和さんもお疲れさまっす」

完全に媚びまくっていた。

和「今日のところはこれだけでいいわ」

春原「そっすか。じゃ、お疲れさまっした」

足早に去っていこうとする。

和「まって、まだ伝えておきたいことがあるから」

春原「…なんでしょう?」

和「ここでのことは絶対に口外しないこと」

和「指示はここで出すから、この場以外でその内容を口に出さないこと。質問、意見も一切禁止」

和「私たちは普段どおりに接すること」

和「以上のことを守ってほしいの」

春原「わかりましたっ! 死守するっす!」

必死すぎだった。


322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:37:45.21:cUBlBpOS0


和「それから、岡崎くん。あなた、配布係だったわよね」

朋也「ああ」

和「じゃ、明日、これをそれとなく配ってほしいんだけど」

俺に三枚の封筒を渡してきた。
それぞれに名前が書いてある。

朋也「これは…?」

和「それは、うちのクラスの各派閥の中心人物に宛てたものよ」

和「そこにある内容を飲ませれば、今度の選挙で結構な規模の組織票が得られるわ」

和「直接交渉は危険だからね…そういう形にしたの。頼んだわよ、岡崎くん」


325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:38:47.99:1qYNd8dxO


朋也「でも、形として残ったほうが危険なんじゃないのか」

和「大丈夫。私が書いたものだってわからないから」

朋也「それなのに、おまえに入るのか」

和「ええ。いろんな利権が複雑に絡んでいるからね。結果的に私に入るわ」

そんな勢力図がうちのクラスにうずまいていたとは…。
…というか、ドロドロとしすぎてないか?

和「これが可能になったのは、岡崎くんが配布係であったことと、私との接点が薄いことが決め手ね」

和「感謝してるわ」

いい手駒が手に入って…と続くんだろうな、きっと。

―――――――――


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