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  • 朋也「軽音部? うんたん?」 4/29 木 祝日

自分用SSまとめ

朋也「軽音部? うんたん?」 4/29 木 祝日

最終更新:2011年05月09日 17:16

meteor089

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管理者のみ編集可

朋也「軽音部? うんたん?」

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218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:52:28.18:jpDSDOMkO


4/29 木 祝日

4月の祝日。
週末からはゴールデンウィークに突入するので、今日はその前座といった感じだ。
俺のような、何も予定がない暇人は、ただ怠惰に過ごして終わるだけなのだが。
今だって、町の中を意味もなくぶらついたりなんかしているわけで…
強いて言うなら、朝食の後の散歩といったところだ。
気が済めば、いつものように春原の部屋に向かうつもりなのだが。

朋也(ん…?)

歩いていると、ひとりの女の子を見つけた。

梓「………」

中野だった。
身をかがめ、停めてある車の下を覗き込んでいた。
その姿に、通行人がじろじろと目をくれていく。
それもそうだろう。スカートがはだけて少し下着が見えてしまっているんだから。

朋也(はぁ…ったく…)

顔を合わせる前に、無視して過ぎ去ろうと思ったのだが…
一応、忠告しておくことにした。

朋也「おい、中野」

声をかける。

梓「え…」


219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:52:52.52:+UZ/pLeq0


振り返る。

梓「ああ…」

なんだ、こいつか…とでも言いたげな顔。

梓「はぁ…」

大きくため息をつき、また頭を下げて、車の下を覗き込む。
…せめて、なにか言え。

朋也「おい、見えてるぞ…おまえのパンツ」

梓「っ!」

ばっと身を起こし、手でスカートを抑えながら俺に向き直る。
頬を赤く染め、目を潤ませていた。

梓「へ、変態っ!」

朋也「いや、おまえ自ら見せてたんだろ。そんなに自信あったのか、下着に」

梓「ち、違いますよっ! 私はただ…」

車を見る。

朋也「車上荒らしか? やめとけよ、ここは人の目が多い」

梓「それも違いますっ!」


220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:54:05.42:jpDSDOMkO


梓「この下に猫がいるから、危ないと思って、助けようとしてたんですっ!」

朋也「猫?」

俺もしゃがんで覗き込んでみる。

朋也(あ…ほんとだ)

身を丸め、じっとしたまま動かない猫が一匹いた。

朋也「あの猫、あそこからどかせればいいんだな?」

低姿勢のまま言う。

梓「え?」

朋也「ちょっと待っとけ」

俺は匍匐前進で車の下に入り込んでいった。

朋也(ん、動かないな、あいつ…)

近づけば逃げていくかと思ったのだが…

朋也(よ…)

ひょい、と掴めてしまった。
そのまま這い出る。

朋也「ほら、いけ」


221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:54:32.46:+UZ/pLeq0


そっと手を離す。
だが、それでも動かない。
座り込んで、前足を舐めていた。

梓「あ…この子、怪我してる…」

見れば、舐めている箇所の毛が抜けていて、そこから血が滲みだしていた。

梓「ど…どうしよう…助けてあげなきゃ…」

おろおろと狼狽する中野。

朋也「動物病院、行ってみるか」

梓「あ…は、はいっ…」

朋也「よし」

中野の返事を聞き、俺は猫を抱えた。
そして気づく。病院の場所なんて、まったく心当たりがないことに。

朋也「あのさ…この辺って、動物病院、あったっけ」

梓「ちょっと待ってください…」

携帯を取り出し、なにか操作していた。

梓「あ、ありました。こっちですっ」

液晶画面を見ながら言う。


223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:56:34.92:+UZ/pLeq0


そして、先導するように小走りで道を進んでいった。
俺もその後についていく。

―――――――――――――――――――――

行き着いた先には、こじんまりとした、寂れた建物があった。
看板には、しっかりと、動物病院と記されていたのだが…
ペンキが落ちたのか、文字がただれていて、ホラーチックだった。
ここで本当に大丈夫かと、内心、心配だったのだが、それも杞憂に終わった。
診察と治療は至極まともだったのだ。
担当の獣医は、好々爺然とした風貌で、事情を話すと、おもしろそうに笑っていた。
なにが気に入られたのか知らないが、診察代も、治療代も格安にしてくれていた。

―――――――――――――――――――――

梓「…かわいそうです」

今は中野が猫を抱いていた。
通りに据えられたベンチに腰掛け、膝の上でくつろぐその猫を撫でている。

朋也「まぁ…野良だろうからな。首輪もしてないし」

獣医が言うには、どうも、傷は、人の手によってつけられた可能性が高いということだった。

梓「じゃあ…飼い猫だったら、こんな目に合わないって言うんですか」

朋也「まぁ、少なくとも、野良よりはマシなんじゃないのか」

朋也「そもそも、野良なんて、保健所に収容されれば、それだけでアウトだからな」


224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:57:56.20:jpDSDOMkO


朋也「それに、餌の確保ができなけりゃ、餓死するし…他にも、危険なんてたくさんある」

梓「…そう…ですよね、やっぱり」

梓「………」

しばらくの間視線を落として黙っていると、猫を抱きかかえ、無言で立ち上がった。
どこか思いつめたような顔をしている。

朋也「どうしたんだよ」

梓「私、この子を飼ってくれる人を探します」

朋也「どうやって」

梓「それは…道行く人に、声をかけて、とか…」

朋也「そら、大変だな」

梓「それでも、やるんですっ」

声を張って答えていた。

朋也(はぁ…俺、こういうのに弱いのかな…)

なぜか放っておけない。

朋也「俺も手伝うよ。おまえがよければだけど」

梓「ほんとですか? ちょっと、不本意ですけど…」


225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:58:30.40:+UZ/pLeq0


梓「この際、なんでもいいです。よろしくお願いしますっ」

朋也「ああ」

梓「それじゃ、人通りの多いところに…」

朋也「いや…そうだな、まず、軽音部の連中に当たってみろよ」

朋也「知り合いだから訊きやすいだろ? それに、もしOKならそこで終わりだ」

梓「あ、そうですね、すっかり忘れてました」

携帯を取り出す。
そして、猫の写真を撮ると、また画面と向き合っていた。
多分、今の画像を添えてメールでも送っているんだろう。
俺は黙って結果を待つことにする。

―――――――――――――――――――――

梓「あ、きた」

中野の携帯から着信音が鳴り響く。
慌てたように開いて、返信を確認する。

梓「…ムギ先輩もダメでした」

朋也「そうか…」

他の部員からも、断りの返事が届いていた。
家庭の事情や、経済的負担などが理由だった。


226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:59:56.28:jpDSDOMkO


琴吹なら、猫の一匹くらい、なんでもないだろうと期待していたのだが…
その想いも、打ち砕かれてしまった。

朋也「で、琴吹はなんだって?」

梓「なんか…ポチに捕食されるかもしれないから、責任が持てない…らしいです」

朋也「……捕食?」

梓「……はい」

朋也「………」

梓「………」

朋也「…なにを飼ってるんだろうな、琴吹は」

梓「…多分、知らないほうがいいです」

だろうな…。

―――――――――――――――――――――

朋也「あ、すいません、ちょっとい…」

朋也「あ…くそっ」

人の往来が激しい大通りで飼い主探しを始めたのだが…
何かのキャッチと思われているのか、見向きもされなかった。


227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:00:22.70:+UZ/pLeq0


朋也「俺じゃだめだ。次、おまえいってくれ」

梓「わかりました」

梓「…不甲斐ない人」

朋也「聞えたからな…」

―――――――――――――――――――――

朋也(あいつはなんか、上手くやりそうだよな…)

中野から預かった猫とじゃれあいながら、思う。

梓「あの、すみません」

男「ん?」

一発目から捕まえることに成功していた。

梓「えっと、私、今…」

男「3万…いや、君なら4万出すよ」

梓「へ? どういう…」

男「この近くに、いいとこあるからさ、今からいく?」

これは、まさか…


228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:01:39.55:jpDSDOMkO


梓「え…いいとこ…ですか?」

朋也「おい、おっさん、なにやってんだよ」

猫を抱いたまま、睨みを利かせて近づいていく。
プリチーな生き物を伴って絡んでくる仏頂面の男…さぞ不気味なことだろう。

男「ひぃっ、い、いや、私はまだなにも…」

朋也「まだ?」

男「い、いや…はは、なんでも」

背を向けて、足早に去っていった。

梓「なんで邪魔するんですか!」

朋也「おまえ…わかんなかったのか、今の」

梓「岡崎先輩の行動の方がわかりませんよ!」

朋也「いや…だから…」

梓「足を引っ張るなら帰ってください!」

本当に、ただ俺が妨害しただけだと思っているようだ。
誤解を解いておいたほうが、今後の信頼関係のためにもいいんだろうが…
詳しく説明するのも、なんだか気が引けた。

朋也「…ああ、悪かったよ。もう邪魔しない」


229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:02:05.24:+UZ/pLeq0


だから、俺に非があったと、黙って認めておくことにした。

梓「勘弁してくださいよ、ほんとにもう…」

朋也「でも、ああいうおっさんは避けろよ、一応」

梓「おっさん差別ですか? 最低ですね、自分の近い将来の姿なのに」

朋也「まだ遠いっての…」

今年で18だ、俺は。

―――――――――――――――――――――

梓「そうですか…話を聞いてくれて、ありがとうございました」

女性「いえ…」

朋也(だめだったか…)

今ので4人目だった。

梓「はぁ…」

中野も落胆を隠しきれないようだった。

男1「ねぇ、君さ、さっきから声かけてるよね」

男2「逆ナン?」


230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:03:21.13:jpDSDOMkO


梓「え? いえ…違います…」

ちゃらちゃらとした男の二人組に絡まれていた。

男1「じゃ、俺らが君ナンパしていい?」

男2「かわいいよね、君。遊びいこうよ」

梓「あの…それは、ちょっと…」

男1「いいじゃん、いこうよ」

男2「そこのカフェでなんか食べようよ。おごりだよ?」

梓「う…あう…」

困惑した表情で、すがるように目を向けてくる。
SOS信号だろう。

朋也(いくか…)

立ち上がる。

朋也「こらぁ、なんだ、おまえらは」

男1「はぁ?」

男2「なにおまえ」

朋也「みりゃわかるだろうが。猫を持ったキレ気味な人だ」


232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:04:01.40:+UZ/pLeq0


猫「にゃあ」

男1「意味が…」

男2「君、もういこうよ。変なの来たし」

中野の手を取ろうと、腕を伸ばす。
俺はその腕を掴んで止めていた。

朋也「やめとけ。こいつは俺が先に目をつけてたんだよ」

少しキャラを作ってみた。設定は、鬼畜王だ。

朋也「失せろ、カスども」

猫「にゃあ」

男2「…っ離せよっ」

ばっと俺の手を振り払う。
そして、その瞬間から睨み合いが始まった。

朋也「………」

男1「………」

男2「………」

猫「にゃあ」


235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:05:25.70:jpDSDOMkO


男1「…ちっ」

男2「ばぁか」

間の抜けた猫の鳴き声を以って、ガンつけ勝負は終わった。
ふたりの男は捨て台詞を吐くと、雑踏の中へと消えていった。

朋也(ふぅ…)

朋也「おい、中野…」

朋也「あん?」

振り返ると、俺から距離を取って身構えていた。

梓「…このけだもの。ずっと私を狙ってたんですねっ」

朋也「おまえが信じるなっ! ありゃ方便だっ」

梓「………」

疑惑に満ちた目を向けてくる。

朋也(どこまで信用ないんだ、俺は…)

もともとなかったところを、先の一件でさらに信用を失ってしまったのか…。
なら、捨て身でこちらから歩み寄っていくしかない。
まずは安心感を与えて、警戒を解かなくては…。

朋也(はぁ…ちくしょう)


236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:05:53.64:+UZ/pLeq0


朋也「こほん…あー…」

朋也「ほら、おいで梓ちゃん、怖くないよ~」

ぎこちない笑顔で、猫なで声を出す。

梓「…キモ」

…ものすごく冷めた顔で暴言を返されていた。

朋也(ま、そりゃそうか…)

わかってはいたが、実際言われると、ショックと恥ずかしさが同時に襲ってきた。

梓「冗談です。助けてくれて、ありがとうございました」

朋也「ああ、別に…」

恥をかく前に言って欲しかったが。

梓「キモかったのは本当ですけど」

朋也「あ、そ…」

徒労に終わった上に、追い討ちまでかけられていた。

朋也「まぁ、いいけど、何か対策考えないとな」

朋也「おまえ、見た目可愛いから、変な奴よってくるし」


237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:07:02.35:jpDSDOMkO


梓「な、か、可愛いって…お、おだててどうするつもりですかっ!」

梓「気をよくしたところを、一気につけこんでくるつもりですかっ!」

梓「このけだものっ!」

朋也「想像が飛躍しすぎだ。思ったことを言ったまでだよ」

梓「な、なな…わ、私は騙されませんからっ」

朋也「だから、そんな気はないっての」

朋也「それよか、もう昼だし、飯にしようぜ」

梓「う、うう…」

朋也「ほら、いくぞ」

俺が歩き出すと、後ろからうーうー言いながらもついてきた。


238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:07:22.42:+UZ/pLeq0


―――――――――――――――――――――

朋也「ほらよ」

コンビニで買ってきたパンとジュースを差し出す。

梓「ありがとうございます」

受け渡すと、俺も中野が座っているベンチに腰掛けた。

梓「よかったんですか? おごってもらっちゃって」

朋也「いいよ。いつか、おまえにおごってもらった事あっただろ」

朋也「これであいこだ」

梓「でも、あれはお詫びのつもりだったから…」

朋也「まぁ、細かいことは気にするなよ」

梓「はぁ…」

朋也「よし、おまえにもやろう」

俺は自分のパンをちぎって猫に与えた。
くんくんと匂った後、ぺろりと口にしていた。
その姿を見て思う。

朋也「こいつって、あの時おまえがねこじゃらしで遊んでた奴か?」


239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:08:37.33:jpDSDOMkO


梓「そうですよ。気づかなかったんですか?」

朋也「ああ、まぁな。今ようやく思い出したよ」

梓「こんな可愛い子、普通は一度みたら忘れないのに」

言って、中野も自分のパンをちぎって猫の前にそっと据えた。
すると、それも遠慮なく食べ始めていた。

梓「かわいいなぁ…」

その様子を温かい目で見守る中野。

朋也「おまえ、猫好きなのか」

梓「はい、大好きですっ!」

朋也「そっか。なんか、らしいよな。おまえ、猫っぽいし」

梓「あ、ありがとうございます…」

こいつにとっては称賛と同義だったようだ。
素直に礼なんか返してきた。

朋也「でもさ、それなら、おまえの家で飼ってやれないのか」

梓「それができたら、最初から飼い主探しなんてしてませんよ」

朋也「それもそうだな」


240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:09:01.54:+UZ/pLeq0


梓「岡崎先輩こそ…いや、いいです、やっぱり」

俺に飼えるかどうか打診するつもりだったんだろう。
だが、回答はどうあれ、俺に飼われるのは嫌だったようだ。
だから、途中で切ったんだろう。
まぁ、うちで飼えるわけじゃないので、別によかったが。

朋也「飯、食い終わったら、また頑張って探さなきゃな」

梓「そうですね。頑張りましょうっ」

―――――――――――――――――――――

梓「あの…ほんとにこれ、効果あるんでしょうか」

朋也「ああ、ばっちりだ」

中野が手に持つのは、可愛らしく装飾されたプラカード。
頭には、ネコミミカチューシャをつけていた。
その2つのアイテムは、憂ちゃんと行った、あのファンシーショップで調達してきていた。

朋也「今までは、こっちから攻めていってたけど、それは間違いだった」

朋也「興味のない人にまで当たっちまうから、効率が悪かったんだ」

朋也「だから、今度は待ちに入るんだ」

梓「いえ…そうじゃなくて、なんでネコミミなんですか…」

梓「このプラカードは、わかりますけど…」


241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:10:19.94:jpDSDOMkO


そのプラカードには『この猫、飼ってください!』と書いてある。
宣伝のつもりだった。

朋也「そっちの方がわかりやすいじゃん」

梓「いえ、これつけなくても、プラカードだけで事足りると思いますけど…」

朋也「より目立ったほうが、目を引きやすいだろ」

朋也「おまえ、似合ってるしさ、大抵の男は振り向くと思うぞ」

梓「そ、そんな…」

朋也「こいつのためだ。頑張れよ」

ダンボールを抱えてみせる。
その中には、猫が入っていた。
やはり、拾ってください、なんて言うなら、このスタイルしかないだろう。

梓「うう…わかりました」

ダンボールを手に持ち、街頭に立つ。
そして、足元に置くと、プラカードを掲げた。
やはり、道行く人は皆一瞥をくれていく。
こっちをみて、ひそひそと話しこんでいる者たちも見受けられた。
ナンパの算段でも立てているんだろうか。
それでも、隣に俺も立っているから、簡単には近づいてこないだろう。
これが、俺の考えた対策だった。抑止力というやつだ。
単純なことだが、効果は高いと思う。
今も、中野を遠巻きに眺めていた男たちが、諦めたように散会していくのが見えた。


243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:10:47.22:+UZ/pLeq0


やはり、これで合っていたようだ。

―――――――――――――――――――――

5分くらい経った頃だろうか。
一人の男がこちらに近寄ってきていた。

男「あの…ふぅ、ふぅ…」

興奮しているのか知らないが、息が荒い。

男「か、飼うって、い、いいの…?」

梓「え…はいっ、もちろんですっ!」

男「はぁ…はぁ…き、君、家出少女なんだ…?」

梓「え、あ…はい?」

男「ふっひ…う、うちのアパート…いこう…」

男「君みたいな可愛い子なら…悦んで飼ってあげるよ…」

梓「い、いえ、私じゃなくてっ! この子ですっ」

ダンボールから猫を抱き起こした。

猫「にゃあ」

男「え…なんだ…でも、君も猫だし…」


244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:12:20.43:jpDSDOMkO


言って、ネコミミに目をやる。

男「君もついてくるなら、一緒に飼ってあげるよ…ふっひ…」

梓「ひぃっ…え、遠慮しておきます…」

男「はぁ、はぁ…じゃあ、いいや…」

のそのそと立ち去っていった。

梓「…岡崎先輩のせいですよ」

朋也「いや、でも、世間にはああいう奴もいるってわかってよかったじゃん」

梓「上から目線で言わないでくださいっ!」

梓「次は岡崎先輩がやってくださいよっ!」

俺にプラカードを押し付けてくる。

朋也「ああ、いいけど」

受け取る。

梓「ちゃんとこのネコミミもつけてくださいよ」

朋也「やだよ、なんで俺が」

梓「私にはつけさせたじゃないですかっ!」


245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:12:47.46:+UZ/pLeq0


朋也「だからってなぁ、俺だぞ?」

梓「いいから、つべこべいわずにつけてくださいっ!」

朋也「わかったよ…」

仕方なく、装備した。
…周囲の視線が痛い。

梓「…ぷっ」

朋也「せめておまえだけは笑わんでくれ…」

―――――――――――――――――――――

朋也(お…)

一人の女性がこちらに近づいてくる。
男の情欲を煽るような服を綺麗に着こなして、妖艶な雰囲気を纏っていた。
年の頃は、二十代後半といったところか。

朋也(って、なに分析してんだ、俺は…)

女性「ボウヤ…飼って欲しいの?」

朋也「あ、いえ…俺じゃなくて、こっちの猫っす」

ダンボールを指さす。

女性「そうなの?」


246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:13:05.77:PRCvP3Z4O


おまえらキタwwwwwww


247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:14:02.70:jpDSDOMkO


朋也「はい。だめっすか」

女性「私、動物嫌いなの」

女性「でも…」

俺の頬に手を添えた。
どきっとする。

女性「あなたみたいな動物なら、死ぬほど可愛がってあげるわ」

朋也「はは…」

なんと答えていいのやら…。

女性「これ、名刺。渡しとくわ」

手を取られ、少し強引に握らされた。
そこには、夜の店の名前と、この人の源氏名らしきものが書かれていた。
裏も見てみる。電話番号が手書きされていた。

朋也「俺、未成年なんですけど…」

女性「見ればわかるわよ」

朋也「そっすか…」

女性「お店に来いって言ってるんじゃないわ」

女性「私にいつでも連絡入れなさいって言ってるの」


248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:14:23.10:+UZ/pLeq0


朋也「はぁ…」

女性「それじゃね」

色気を漂わせながら去っていく。

梓「…ヒモ野郎。最低です。死ね死ね」

朋也「悪口のタガが外れてるからな、おまえ…」

梓「こんな時まで女をたぶらかすなんて、信じられないです」

朋也「俺は何もしてないだろ…」

朋也「…あぁ、とにかく、もうネコミミはやめだ。これは危険すぎる」

梓「最初からいらないって言ってたのに…このヒモ男は…」

ぶつぶつと小言をぶつけられていた。
止む気配はない。
しばらくはこの状態が続きそうだった。

朋也(はぁ…)

―――――――――――――――――――――

一度休憩を取るため、適当な石段に腰掛けた。

朋也「なかなか見つからねぇな」


252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:19:13.14:jpDSDOMkO


梓「そうですね…」

梓「やっぱり、岡崎先輩が女たらしのクセに唯先輩に手を出すから、皆怒ってるんですよ」

朋也「それはおまえの心の内だ」

朋也「つーか、俺はあいつに手なんか出してないからな」

梓「嘘つき。いつもベタベタしてくるせに」

朋也「どこがだよ。普通の距離感だろ」

梓「朝だって一緒に登校してるじゃないですか」

梓「それに、唯先輩、部室でも岡崎先輩の隣に座りたがるし…」

朋也「それは俺からじゃなくて、あいつの方からきてないか」

梓「あーっ! 今、自分がモテ男だってさりげなく言いましたね!?」

梓「やらしいですっ! すべてにおいてあらゆる意味でやらしいですっ!」

梓「やらしいですっ! やらしいですっ!」

朋也「悔しいですみたく言うな」

朋也「前に言ってたけど、あいつは俺のことなんとも思ってないらしいぞ」

梓「ほんとですか? でも、どういう会話の流れでその発言が出たんですか?」


253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:19:56.02:+UZ/pLeq0


朋也「いや、冗談のつもりで、俺に気があるのかって訊いてみたんだよ」

朋也「そしたら、そんなんじゃないってさ」

梓「…なるほど」

梓「まぁ、唯先輩は、わりとすぐ人と仲良くなりますからね…」

梓「ってことは、岡崎先輩にじゃれついてるのは、遊びだったってことですね」

梓「あはは、唯先輩にとっては、岡崎先輩なんて、遊びだったってことですよ」

梓「あははは」

朋也「はは…」

俺もなぜか乾いた笑いで同調してしまっていた。

梓「じゃあ、岡崎先輩も、唯先輩のことは、なんとも思ってないわけですね」

朋也「ん、ああ…」

梓「…なんで言いよどむんですか?」

朋也「いや…」

がたっ

朋也(ん?)


254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:21:11.09:jpDSDOMkO


音のした方に振り向く。
ダンボールが倒れ、猫が飛び出していた。
空に飛び立っていく鳥を追っている。
その先には、激しく車の行き交う道路があった。
俺は考える前に駆け出していた。

朋也(うらっ…)

飛び込み、猫をキャッチする。
間一髪間に合った。
猫は、俺の胸の中できょとんとしている。

朋也「いっつ…」

背中に痛みが走る。
モロにコンクリでぶつけたからだ。
腕も擦ってしまい、血が流れてくる感触が肌に伝わってきた。

梓「大丈夫ですかっ!?」

中野が駆け寄ってくる。

朋也「ああ、無事だよ」

上体を起こし、猫を両手で掲げてみせる。

梓「そうじゃなくて、岡崎先輩がですよっ」

朋也「ああ、俺は…っつ…」


255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:21:42.81:+UZ/pLeq0


梓「痛みますか? どこです?」

朋也「いや、大丈夫」

梓「ちょっと腕見せてください」

言って、俺の袖をまくった。

梓「血が出てるじゃないですか…」

朋也「ほっときゃ止まるよ」

梓「そんなこと言って、バイ菌が入ったら大変ですよっ」

梓「ここでじっとしててください。私、ちょっと行ってきます」

そう言い残し、人ごみを縫ってすぐ近くの雑貨店に入っていった。

―――――――――――――――――――――

梓「はい、これでいいです」

朋也「サンキュ」

中野は、水で傷口を丁寧に洗い流し、その上から透明なシートを貼ってくれていた。

梓「患部を水で濡らした後、このシートを貼っておくんですよ」

パック入りになったそれを渡してくる。


256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:22:54.02:jpDSDOMkO


朋也「ああ、わかったよ。で、いくらだったんだ? これと水合わせて」

受け取って、そう訊いた。

梓「お金なんていいですよ。この子、助けようとしてくれたんでしょ」

膝の上に乗り、安心して丸まっている猫の顎を撫でる。

梓「ほんと、馬鹿ですね。あんなことしなくても、道路になんか飛び出しませんよ」

朋也「そうだったかな」

梓「そうですよ」

朋也「ちょっと神経質すぎだったな」

朋也「動物の挙動なんて、予測できないからさ、嫌な予感がして、先走っちまった」

梓「岡崎先輩の行動の方がよっぽど予測できません」

朋也「そっか」

梓「はい、そうです」

朋也「………」

梓「………」

会話が途切れる。


257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:23:14.62:+UZ/pLeq0


俺はなんとなくネコミミを手にとってみた。

梓「って、なんで猫にネコミミをつけるんですか…意味ないですよ…」

朋也「これで、二倍猫になるだろ」

梓「もう…なんなんですか、それ。意味がわかりませんよ」

梓「ほんと、馬鹿なんだから」

柔和に微笑む。
初めて俺に向けられた曇りのない笑顔。
いつもこんな風に笑っていてくれれば、こいつも無害な普通の女の子なのだが。

声「あら、岡崎じゃない」

朋也「ん…」

声がして、顔を向ける。
そこには一人の女性が立っていた。

女性「奇遇ね。こんなとこで、なにやってんの」

朋也「美佐枝さん…」

この女性、学生寮の寮母をやっている人だった。
名は相楽美佐枝。
寮生でない俺も、あれだけ通い詰めていれば、嫌でも顔見知りになる。

美佐枝「ところで…そっちの子は?」


258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:24:33.41:jpDSDOMkO


中野を見て言う。

朋也「ああ…まぁ、後輩だよ」

梓「あ、初めまして。中野梓といいます」

美佐枝「これは、ご丁寧にどうも。私は、相楽美佐枝。学生寮の寮母をやってるの」

梓「寮母さんなんですか…すごくお若いのに…」

美佐枝「あら? そうみえる? ありがと」

美佐枝「にしても…」

美佐枝「岡崎、あんたも隅に置けないわねぇ。こんな可愛い子とデートなんてさ」

梓「な、ち、違いますっ」

中野が勢いよく否定する。

美佐枝「ありゃ、彼女じゃなかったの?」

朋也「こいつとはそんなんじゃねぇよ」

梓「そ、そうですよっ」

美佐枝「ふぅん、なかなか似合って見えたのにねぇ」

梓「そ、そんなことないですっ! 私たち、犬猿の仲なんですっ」


259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:24:53.87:+UZ/pLeq0


梓「こ、こんな人となんて…そんな…」

美佐枝「あんた、嫌われてるの?」

朋也「少なくとも、好かれちゃいないかな」

美佐枝「あ、そなの」

朋也「ああ」

猫「にゃあ」

中野の膝の上、猫が鳴いてた。

美佐枝「あら…可愛い猫だこと。触ってもいい?」

梓「あ、もちろんです」

美佐枝「ありがと。それじゃ…」

くすぐるように顎を撫でた。
ごろごろと気持ちよさそうに唸る。

美佐枝「あんたの猫なの?」

梓「いえ…野良なんです」

美佐枝「へぇ、それにしては毛並みが綺麗よね」

梓「ですよね。可愛いです」


260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:26:18.66:jpDSDOMkO


美佐枝さんが撫でると、猫もうれしいのか、尻尾をピンと立てていた。
ここまで気を許させてしまうのは、この人の持つ、包み込むような母性のためだろうか。
動物にもそれが直感的にわるから、安心して身をゆだねることができるのかもしれない。
どうせ飼われるなら、こんな人がいいと思う。
面倒見のいいこの人のことだ、きっと大事にしてくれるに違いない。
だが、寮で飼うなんてことが許されるのだろうか…
そこだけが唯一気にかかる。

朋也(ダメもとで訊いてみるか…)

朋也「美佐枝さん。そいつ、飼ってやれないか」

美佐枝「え? あたしが?」

朋也「ああ。俺たち、ずっと飼ってくれる奴探してたんだけど…」

俺はこれまでのいきさつを美佐枝さんに話した。

美佐枝「はぁ…その猫の怪我、そういうことだったんだ」

朋也「ああ。だから、頼むよ。美佐枝さんなら、安心して任せられるし」

梓「私からも、お願いします」

美佐枝「う~ん…でもねぇ…」

美佐枝「………」

顎に手を当て、しばしの間、思案に暮れる。


261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:27:15.50:+UZ/pLeq0


美佐枝「…猫、か。もう一匹増えたところで、変わりないか…」

何かつぶやいていたが、小さくて聞き取れなかった。

美佐枝「うん…わかった。一応、つれて帰ったげる」

梓「ほんとですかっ? ありがとうございますっ」

美佐枝「でも、正式に飼うわけじゃないわよ」

朋也「どういうこと?」

美佐枝「原則、寮でペットを飼うのは禁止されてるからねぇ」

美佐枝「おおっぴらには飼えないってことよ」

美佐枝「部屋を間借りさせてあげるのと、餌をあげることくらいしかできないけど…」

美佐枝「それでもいい?」

梓「十分ですよっ」

朋也「ああ、それだけしてくれりゃ、飼ってるのと変わりねぇよ」

美佐枝「そ。じゃあ、あたしはもう帰るとするかねぇ」

美佐枝「さ、おいで」

猫をその胸に抱く。
一片の抵抗もみせず、大人しく美佐枝さんの腕の中に収まっていた。


262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:29:27.81:jpDSDOMkO


朋也「ありがとな、美佐枝さん」

梓「ありがとうございますっ」

美佐枝「ん、いいわよ、別に」

美佐枝「それじゃね」

朋也「ああ」

梓「はいっ」

俺たちに背を向け、歩いていく。

梓「よかったぁ…」

よほど嬉しかったのか、肩の力を抜いて、安堵の表情を浮かべていた。

朋也「そうだな」

おもむろに、ぽむっと中野の頭に手を乗せる俺。

梓「な、なにするんですかっ」

が、すぐに振り払われた。

朋也「いや、いい位置にあったから」

梓「そ、そんな理由で触らないでくださいっ」


263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:29:57.78:+UZ/pLeq0


朋也「悪かったな。もうしねぇよ」

梓「………」

朋也「そんじゃ、俺も行くからさ。じゃあな」

言って、俺も美佐枝さんが行ったのと同じ方向に足を向けた。
これから春原の部屋に向かうつもりだった。
今からなら、途中で美佐枝さんに追いつくだろう。
別れの挨拶をした意味がないな…ぼんやりと思う。

梓「あ、あのっ」

朋也「なんだよ」

声をかけられ、振り返る。

梓「きょ、今日はありがとうございましたっ…協力してくれて…」

梓「その…岡崎先輩のおかげで、飼い主も見つかりましたし…」

梓「猫を助けようって、必死になってもくれましたし…」

梓「ちょっとだけ…見直しました」

朋也「そりゃ、どうも」

梓「それと…頭に手を乗せられたのも、ほんとは嫌じゃないっていうか…」

梓「むしろ…その…」


266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:31:07.50:jpDSDOMkO


もじもじとしているだけで、その先は出てこなかった。

朋也「じゃあさ、これからは仲良くしてくれよな、あずにゃん」

梓「な、あ、あずにゃんって呼ばないでくださいっ」

梓「この調子乗りっ! うわぁぁんっ」

顔を真っ赤にして、どぴゅーっとものすごい勢いで逃げていった。

朋也(変な奴…)

だが、少しだけあいつとの関係が改善された…ような気がした。

―――――――――――――――――――――

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