【元ネタ】『マハーバーラタ』
【CLASS】
ランサー
【マスター】
【真名】ユディシュティラ
【性別】男性
【身長・体重】180cm・71kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C+ 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運A+ 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を自在に操れる。
『マハーバーラタ』において戦車の扱いに優れた才能を発揮したと描かれている。
ライダーのクラス適性も備えるほどランクが高い。
神性:B
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。
ランサーはダルマ神の息子である。
皇帝特権:EX
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
ランクがA以上の場合、肉体面での負荷(神性など)すら獲得する。
ラージャスーヤ祭を経て世界皇帝(サムラージ)へ即位した
ランサーは評価規格外のランクで当スキルを所持するが、濫りな使用を好まない。
法の叡智:A
ヤクシャとの問答を始め様々な叡智を発揮した
ランサーのスキル。
状況に応じた必要な知識を
ランサーは自由自在に取り出すことが出来る。
また、新しい知識も
ランサーならばものの数分で獲得する事が出来るだろう。
法王のカリスマ:A
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
ランサーの場合は法を順守する者、正義を貫く者に対して通常の倍以上能力向上が 発揮される。
しかし不道徳な行為、正義に背く行いをすれば徳が下がり
カリスマの能力向上効果は半減する。
また、混沌・悪属性が持つ
カリスマの効果を半減させる事が出来る。
【宝具】
『導きの父神(ヤマ・ダルマ)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
生前の
ランサーの前に、時にヤクシャ、時に犬の姿で現れ、彼を試し、導いた父たるダルマ神が宝具となった存在。
最後の旅に同行した犬の姿をしており、神霊としての権能そのままを振るう事は無論できないが、
ランサーが正しき法を全うしていると認める限り彼に加護を授ける。
それは各ステータスの上昇、ダメージからの回復、敵対者への幻術等、多岐に渡る。
ただしダルマ神が認めていなければ加護は授けられず、幸運値をE-にまで下げるデメリット効果が発動する。
『夜摩よ、静息へ導け(シャマナ・カラダンダ)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:30人
父であるダルマと同一視される冥府の神ヤマの力を引き出す神槍。
ヤマ神が所持する死の法杖の一端であるそれは穂先が触れた箇所に存在するエネルギーを相殺し、ゼロに戻す万物万象終息の槍。
ランサーは万軍を相手取れると讃えられる程に卓抜した槍術を以て、対象の攻勢を捌き切り無力化するという戦法を好む。
無論、一突で相殺できるエネルギー量には上限があるが真名解放により法杖の権能をさらに引き出し、高ランクの対軍・対城宝具を相殺でき得るまでに絶大化する。
――
ランサーは最後の手段としているが、ゼロに戻す終息の槍に渾身の一撃というプラスを加えるという単純な術で容易く絶殺の魔槍を顕現させる事が可能である。
尤も、そういった力に溺れ神槍を濫用する振る舞いはダルマ神の忌む所業の一つであるが。
【解説】
パーンダヴァ五兄弟の長兄にして、宇宙の法と秩序、正義を司る神ダルマの子たる半神の英雄。
ダルマは冥界の神ヤマと同一視される存在である。
ある時カウラヴァ百人兄弟の長男
ドゥルヨーダナとの骰子賭博勝負にて敗北し、全財産、弟と自分自身、妻までも奪われてしまい、更には王国を十三年間追放される。
十三年間の内の十二年間、彼らは各地を放浪とし、その放浪の最中父ダルマによる試練を受ける。
彼らは水分補給の為に水源を探そうとし、まず池を見つけたナクラにユディシュティラが命じ、水を取りに行かせる。
だがナクラは帰ってこず、心配になりサハデーヴァに向かわせるが、サハデーヴァも帰ってこない。
アルジュナ、
ビーマも同様に帰ってこず、遂にユディシュティラ自ら向かうとそこには息絶えた弟たちがいた。
そこに現れたヤクシャとユディシュティラはいくつかの問答を行い、最終的にユディシュティラの返答に満足したヤクシャは、弟のうち一人だけを生き返らせるという。
ユディシュティラは異母兄弟であるナクラを選び、温情のダルマを説き、クンティーの息子とマードリーの息子がそれぞれ一人ずつ残るようにと説明をした。
これに対し、ヤクシャはダルマ神へと姿を変え、試練を見事突破したことを告げ、全ての弟を生き返らせた。
そして十三年の追放の後、パーンダヴァ陣営とカウラヴァ陣営の間でクル・クシェートラの戦いが勃発する。
ユディシュティラは祈りと
マントラを込めた投槍でカウラヴァ軍の大将シャリヤを討ち取る等の功績を立てるものの、
カルナには敗北を喫する。
戦争そのものはパーンダヴァ陣営の勝利となり、王位をユディシュティラが継承し、善政を敷いた。
晩年には妻や弟たちと共に最後の巡礼の旅に向かう。
旅の中で次々に倒れていく妻と弟たちを見届けながらも、旅の途中から付いてきた犬と共に旅を続ける。
そして天界から迎えに来た
インドラ神は犬を置いていくように告げる。
ユディシュティラは断固としてこれを拒否すると、犬はダルマ神に姿を変え、試練を突破したことを告げる。
ユディシュティラは天界に昇るもそこには弟たちをおらず、弟たちの行方を
インドラ神へ問う。
そして
インドラ神に案内された地獄で弟達が責め苦にあっているのを目にする。
地獄であっても兄弟と共にあることを選び居座るが、これもまたダルマ神の試練であり、地獄で苦しむ兄弟たちは幻術であった。
試練を突破したユディシュティラは、無事弟達のいる天界へと昇った。
最終更新:2023年11月01日 23:23