紫式部

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】紫式部
【性別】女性
【身長・体重】163cm・51kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力B 幸運A+ 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:C+
 魔術師として自らに有利な陣地「工房」を作成可能。
 防衛陣地としては並程度のものが限界だが、生来の読書家であるためかこと「本蔵」に関しては大規模なものを構築可能。
 カルデアの地下空間に古今東西のあらゆる書物を電子書籍から出力した大図書館を作成している。

道具作成:C
 魔力を帯びた道具を作り上げる能力。書物の編纂を得意とし、電子書籍を紙媒体へと転換することが出来る。

【固有スキル】
歌仙の詩歌:A
 『太平記』第一六巻「日本朝敵事」に曰く、人ならざる四鬼を従えた逆賊・藤原千方の討伐に派遣された紀朝雄は、「草も木も 我が大王(おおきみ)の国なれば いづくか鬼の 棲(すみか)なるべし」という歌を詠み、四鬼を退散させたという。
 中古三十六歌仙、女房三十六歌仙に名前を連ねる歌人である紫式部は、是なる悪鬼退散の詩歌さえ容易く詠み上げてみせる。なお、彼女の歌は小倉百人一首にも採られている。 「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」である。

呪術(詞):D+
 紫式部は陰陽道の心得が多少あったようで、『源氏物語』にもその要素を取り込んでいる節が見受けられる。
 現代風に言うならば、彼女はすなわち「魔術の登場する小説を書くために実際に魔術を勉強する」系の作家であった。

紫式部日記:B
 藤原道長の要請で宮中に上がった2年間を綴った手記と手紙からなる記録。
 紫式部が源氏物語の作者たる証左であり、同時に宮中の様子や人評をかなり辛口にしたためている。
 これに思いついたこと、現在を記録し評価することで、自己存在を防衛する効果を発揮する。

泰山解説祭
 安倍晴明が開発した言語系呪術の応用技。
 相手の発言から心境をつぶさに観測し、見抜いたそれをその場の不特定多数の人物に解説形式で暴露する。
 説明は音声となって伝播するが、これを説明されている当人は認知できないため、自分の本音が漏洩している事実を察知できない。
 晴明から教授された術の中では唯一完璧に習得できたものだが、陰陽師でも法師でもない紫式部では制御に難があり、気を緩めた瞬間に勝手に発動するパッシブスキルと化している。

【宝具】
『源氏物語・葵・物の怪(げんじものがたり・あおい・もののけ)』
ランク:C 種別:詩歌宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:50人
 「限りあれば 薄墨衣 浅けれど 涙ぞ袖を 淵となしける」
 真名解放と共に詠まれた歌がある種の呪詛として働き、対象の滅びを招く。
 対象にダメージ及び弱体効果を与える。
 『源氏物語』第九帖『葵』に記載された和歌。
 息子・夕霧を産んだばかりの妻・葵の上が逝去した折に光源氏が詠んだ、後悔の和歌。
 葵の上の死因は、源氏の愛人であった六条御息所の怨みによるものであり、すなわち一種の呪殺である。
 怨みと呪殺に紐付いた哀しみの歌を詠むことで、紫式部は対象の運命を悼む。
 なお、葵の上の死にまつわる一連の逸話は能の演目『葵上』の原典となっている。

『源氏物語・桐壷・別離(げんじものがたり・きりつぼ・べつり)』
ランク:C 種別:詩歌宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:50人
 「かぎりとて 別るる道の 悲しさに いかまほしきは 命なりけり」
真名解放と共に詠まれた歌がある種の加護として働き、自陣の勝利を導く。
回復+結界宝具。
『源氏物語』第一帖『桐壺』に記載された和歌。

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】紫式部
【性別】女性
【身長・体重】163cm・51kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷D 魔力B 幸運A+ 宝具C
【クラス別スキル】
騎乗:B+

【固有スキル】
サマーナイトブラックウィドウ:EX
 第一再臨の姿に大きく関わっているスキル。
 夏の夜に怪しく微笑む未亡人、人呼んでブラックウィドウ!
 推理小説に於ける謎めいた悪の女主人、特に「犯人」に類するソレをモチーフにした姿であるのだが、別に何かの事件の犯人という訳ではない。
 単にコスプレを楽しんでいるだけである。
 ちなみに、紫式部自身はコスプレという意識は薄いようで、指摘されるとかなり慌てた顔を見せる。

猟奇趣味(夏):C++
 第二再臨の姿に大きく関わっているスキル。
 推理小説やホラー小説に親しんだ結果、夏の紫式部は
 「なるほどこれも当世の装い……」と、特殊な服装趣味を獲得した。
 足をくじいた訳ではないのに松葉杖を持ち、怪我をしている訳でもないのに包帯を持った姿はそのためである。
 誰に会っても「怪我したの?」と尋ねられてしまうが、
 紫式部はそのたびに「いえこれは……」と懇切丁寧に説明をすることになり、
 最終的には(なるほど、つまりは……コスプレ……?)と相手を納得へ導くのであった。

文学乙女(夏):A
 夏の紫式部は、特に、夏の物語に傾倒している。
 SFから時代劇まで一通り、夏に絡んだものならば多種多様に読んでいる。
 夏を舞台とした推理小説やホラー小説なども多く読み込んでおり、結果として、夏の紫式部はトリックやホラーネタに対して敏感に反応することとなった。
 映画についても多少理解しているが、何故か80~90年代ホラー映画に偏っている模様。
 (どうやらカルデアで彼女にホラー映画を教え込んだ『教師』がいるらしい)
 第三再臨の姿に大きく関わっているスキル。
 昔の映画に多く触れた結果、夏の紫式部は
 「なるほどこれが当世の夏の装い……」と、日本の昭和アイドル、特にその夏の装いに興味を抱くに至った。

【宝具】
『衣通郎姫・蜘蛛行(そとおりひめ・くものおこない)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人
 想いを込めて詠い上げられる一首。
 時に和歌三神に数えられることもある衣通郎姫が詠んだ一首を通じ、怪異を一時的に顕現させる、一種の召喚宝具。
 我が夫子が 来べき宵なり ささがねの蜘蛛のおこなひ こよひ辞流辞も
 この歌で綴られる蜘蛛は、本来、土蜘蛛の怪異とは関係ないはずなのだが……
 真名解放時には、かつて陰陽道の師である安倍晴明が封じた一体の土蜘蛛の亜種がその場に召喚され、突撃を行う。
 突撃時、紫式部は子の土蜘蛛に騎乗することになるため、ライダーに定められたものと思われる。
 対象が、恋や愛を知る存在であればよく効くという。
 恋や愛を知らない存在であれば、あまり効かない。
【解説】

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最終更新:2022年12月20日 20:41