作業用 MG キット評価表 2002年発売分
57 RX-78-2 ガンダムVer.Ka
2002.12発売 3360円 (本体3200円)総合× 関節○ ギミック○ 武器○
総評
「MGデザイナーズバージョン」と銘打ったキット。キットそのものはMG/ジム改の大幅パーツ変更といった感じだが、パッケージや説明書がスタイリッシュなデザインのものになる等、通常のMGとはやや趣の異なる商品となっている。このVer.Kaシリーズでは他にMG/ウイングガンダムVer.Ka等がリリースされている。
この商品名と商品パッケージングを見れば、LD-BOXのジャケット等に見られるいわゆる「カトキ版ガンダム」をイメージするファンは多いと思うが、キットは各部のディテールこそ「カトキ版~」に準じているものの、全体のプロポーションは「カトキ版~」からは大きくかけ離れたものとなっているため総合評価では×がついている。
これがもし「RX-78-2 ガンダム another Ver.」といったような商品名で通常のパッケージであったなら、キットそのものは過不足のないまずまずの出来であるため総合評価では○に相当するものと考えられる。
「カトキ版ガンダム」を期待していたファンの間では、胴体を丸々MG/ジムカスタムから流用するなど徹底改修することが前提と考えられており、ファンは購入の際その点に厳重注意。武器類の形状や、成形色、マーキングは大変素晴らしいものとなっているため、プロポーションの面で大きく評価を落とす結果となってしまったのは非常に残念。
プロポーション
当時の画稿ともMG化にあたって新たに描き起こされた画稿とも異なり、キットはMG/ガンキャノンと同規格のコアファイターを収納するスペース確保のためか相対的に胴体部がかなり大きく、頭部のサイズなど各部がそれに合わせた骨太なバランスでの立体化となっている。これを「ガンダム another Ver.」として見るならば、スマートなヒーロー体型でこそないもののそれほど問題のあるプロポーションではない。むしろ完成度の高いコアファイターのギミックはキットの有力なアピールポイントになりうる。
だが「カトキ版ガンダム」として見れば、過去の多くの画稿からイメージされるスマートで一種独特なプロポーションとは明らかに異なり、頭部、胴体は大きく、脚部は太く短い。腕部はボリュームやメリハリが足りず、その他各部の一つ一つの形状にも不満が。
MG/ジム改で不満の挙がった足首の形状が新設計のものになったり、股関節の軸の位置を変更したりと一応の努力の跡はみられるものの、到底ファンが満足できるものにはなっていない。
コアファイターを諦め、過去の画稿とは言わないまでも、MG新画稿に近いバランスでの立体化となっていればこれほどの不評は買わなかっただろう。ファンがさほど重視しないギミックを優先したために、最も重要視するプロポーションが大きく影響を受けるというミスマッチが、よりによって「デザイナーズバージョン」というファンが大きく期待したキットで発生してしまったのは本当に残念。リベンジを望む声は現在も大きい。
関節
基本的にMG/ジム改、MG/ジム改(スタンダードカラー)に準ずる。肩スイング機構等の派手な可動ギミックはないが、キャラクター的に素立ちポーズがメインとなるため問題はない。ヒジ、ヒザはABSの挟み込み式、ヒザの二重関節は太腿側、スネ側ともにビス止めとなっており、保持力も十分。
ギミック
コアファイターはMG/ガンキャノンと同規格のもので、従来のものよりも大型化し、尾翼と機首が連動してコアブロックに変形する。ダミーのコアブロックも付属し、現行のRX-78キットの中ではコアファイターのギミックの完成度が最も高い。その他コックピットハッチや腰裏のバズーカラックが開閉する。
色分け
ほぼ完全に色分けされている。メインカメラ&ツインアイ、武器スコープ部は無色のクリアパーツ。成形色は各色とも微妙な色合いで雰囲気のある仕上がり。大量のコーションマーク類がフィルムシールで付属。
武器・付属品
- ビームライフル+銃持ち手(右)(PS成形)
- ハイパーバズーカ(腰のラックにマウント可)
- ビームサーベル×2(クリアピンク成形)
- シールド(連邦の星マークなしのタイプ、裏面にビームサーベル×2を取付可)
- コアファイター(変形収納可)
- コアブロック
- 握り手(左)(PS成形)
手首はABS製の可動指のものと、PS製のライフル持ち手&左握り手が付属。PS製のものは非常に良好な形状。
説明書には「カトキ版ガンダム」の成り立ち等についての解説が収録されている。
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最終更新 2011/09/12 21:3856 RGM-79C ジム改(スタンダードカラー)
2002.11発売 2625円 (本体2500円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器○
総評
MG/ジム改のカラーバリエーション。成形色が赤と弱緑になり、ライフルにロングライフル用のパーツが付属。不死身の第4小隊などのマーキングシールも付属する。GMらしく派手なギミック等はないが、特に変な味付けもなくプレーンで堅実な印象の良作。可動部の処理も手堅く、スタンダードな仕上がりで値段分の仕事をきっちりこなしている。
MG/ガンダムVer.Ka発売以降?股関節軸のパーツがガンダムVer.Kaと同様のものに仕様変更されたようで、股関節軸の位置が2mm程度、パーツ下端ギリギリまで下げられている。結果関節部がより目立つようになり全高も伸びていると思われるが、可動範囲やプロポーションに大きな変化はない。
プロポーション
アニメ設定等と比較すれば明らかに骨太体型だが、プロポーションそのものは良好。ただ頬のダクトは肉厚が厚く、下膨れの印象を与えてしまっている。これは削り込み等で対処可能。
ヒザ関節裏のパイプ状ディテールはメッシュパイプによる再現。
関節
引出し式関節などの可動ギミックはなく、派手なポーズこそ取れないものの可動範囲は標準並。保持力も堅実で、ヒジ、ヒザはABSの挟み込み式、ヒザの二重関節は太腿側、スネ側ともにビス止めとなっている。
腰はボールジョイントによる接続。
ギミック
ライフルはパーツを差し替えることで90mmマシンガン/GMライフル/ロングライフルに組換え可能。組換えで余った部品の1組を腰にマウントすることも可能だが、こちらは考証的には疑問。もう1組の部品は完全に余ってしまう。
ヒザの二重関節ブロックはシリンダーが連動可動するが、内側のシリンダーの径が細く実感に欠ける。
武器・付属品
- 90mmマシンガン/GMライフル/ロングライフルのコンパチライフル
- ビームスプレーガン(センチネル0079デザイン、サイドスカートにマウント可)
- ビームサーベル×2(クリアピンク成形)
- シールド(裏面のラッチにビームサーベル×2を取付可)
- 1/100 パイロットフィギュア(立ち/座り)
手首は可動タイプのみが付属。
不死身の第4小隊、教導部隊などのマーキングシール、ガンダムデカールも付属。
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最終更新 2011/09/12 21:3855 MSA-0011 Sガンダム
2002.10発売 6300円 (本体6000円)総合○ 関節○ ギミック◎ 武器×
総評
その変形機構の複雑さからたとえMGであろうとも変形はオミットだろうと思われていたが、蓋をあけてみればなんと完全変形を実現させた執念の一作。レドームのないビームスマートガン、あるはずの大腿部ビームカノンが付属しない、思い入れのある人から見ると手を入れたくなる頭部造型、強度に若干難があり下半身変形作業中に折れる足首の関節、脚部周辺のビスの尺が合っておらず回しすぎると突き抜ける、といったマイナス要素を抱えてはいるが、概ね好評を得ている。
MG/Ex-Sガンダム発売以降、金型改修が行なわれたらしく、該当パーツは補強されたものになり問題はやや改善されている模様。
関節
上述の、足首の関節が若干強度に不安がある点以外にはUC系可変機として問題なく動く。可変機構のためプラモ素材だけでは脆くなりがちな部分には適切にビスを打ってあり、またそのほとんどは分離するだけで容易にピッチ変更できるようになっている。だがビームスマートガンのその長さが脚の可動を妨げ、その上射撃姿勢に構えるには腕周りの可動が若干きついか。当然射撃状態ではほとんど脚を動かすことができない。
ギミック
なんといっても完全変形。上半身のGアタッカー・下半身のGボマーとも前例のZ+2機を踏襲したロック機構のおかげでへたれることなくカッチリ固まる。しかし割と手順が長く複雑なため、破損への注意も怠ってはならない。
そのほかGアタッカー・GボマーのコクピットとGコアは合体し、飛行状態・コアブロック状態への変形が可能。そのままSガンダム内部に収容することも可能。
またビームスマートガンは本体に付けた状態のまま、伸縮アームで背部に回すことも、射撃位置に構えることも可能である。
武器・付属品
- ビームスマートガン(レドームなし、右足大腿部に接続)
- ビームスマートガンサポートユニット(左足大腿部に接続)
- 頭部インコム(ケーブル類は付属しない)
- ビームサーベル×2(クリアブルー成形、ニークラッシャーにマウント可)
確かにスマートガンとの選択装備ではあるが、あって当然という印象の強い大腿部ビームカノンが付属しないのが非常に残念。よって武装の評価には×がついている。
またMG/Ex-Sガンダムとは異なり展示用スタンドは付属しないので注意。
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最終更新 2011/09/12 21:3854 MS-06F2 ザクIIF2 (連邦カラー)
2002.09発売 3150円 (本体3000円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器◎
備考
MG/ザクF2型のカラーバリエーション。ザクマシンガン、ヒートホーク、頭部アップリケアーマー、武器持ち用手首が新規に付属する代わりに、MMP-80マシンガン、ロケットブースター、脚部ミサイルポッドが付属しなくなる。武器保持専用の固定手首も付属(ただし色分けなし)。マーキングシールもペイント弾の弾着再現シール等に変更されている。
武器・付属品
- ザクマシンガン+ドラムマガジン、対空砲弾マガジン+銃持ち手(右)(色分けなし)
- ヒートホーク
- 頭部アップリケアーマー
- ザクバズーカ(スコープ部を回転させて腰部ラッチにマウント可)
- シュツルムファウスト×1
- グレネード
- 可動指(左右)
- 平手(左右)
- 握り手(左)(色分けなし)
- 1/100 パイロットフィギュア(座/立)
各種武器はラッチパーツを介してスカートにマウント可。
マーキングシールもペイント弾の弾着再現シール等に変更されている。
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最終更新 2011/09/12 21:3853 RX-78/C.A ガンダム(キャスバル専用機)
2002.08発売 3150円 (本体3000円)総合○ 関節○ ギミック◎ 武器◎
総評
PS2「ギレンの野望」に登場するキャスバル専用機にしてMG/ガンダム1.5の色替え版。成形色がピンクとダークブラウンに変更された他に、MG/ガンダム1.5との主だった違いは特にない。ただし、本来キャスバル機にはないはずの盾の星とチンポー上のVマークもそのまま残っているので、各々パテ埋めするのが良い。
キャスバル専用ガンダム用デカール及び、マーキングシール付属。
関節
これといって緩い箇所は無い。ヒザ部はビス止めであり、保持力良好。ギミック
MG/ガンダム1.5と同じ。武器・付属品
- ビームライフル(サイドスカートにマウント可)
- ハイパーバズーカ(腰のラッチにマウント可)
- ガンダムハンマー
- ビームジャベリン
- ビームサーベル×2
- シールド
MG/ガンダム1.5と同じ。
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最終更新 2011/09/12 21:3852 GF13-021NG ガンダムシュピーゲル
2002.08発売 2625円 (本体2500円)総合◎ 関節○ ギミック○ 武器○
総評
MGファイティングアクション第4弾にして「よくぞ出してくれた」との声も高かったG系シリーズ珠玉の逸品。シリーズ共用の問題点をやや残しつつもそれでもイメージを崩さないプロポーションには賞賛が高い。それもさることながら、購入者の心をがっちり掴んで離さなかったのは、インスト機体解説中のフレーズ「ネオドイツの科学力は世界一」であろう。関節
シリーズ前3作(MG/ゴッドガンダム、MG/マスターガンダム、MG/シャイニングガンダム)と共用のフレーム・構成のため欠点もほぼ似たり寄ったり。ギミック
コアランダー脱着・胸のへこみで腕組みといったシリーズの基本はちゃんと押さえてある。ちなみにMG/ゴッドガンダム、MG/シャイニングガンダム、シュピーゲルのコアランダーはそれぞれ交換可能。共用フレームのなせる技である。武器・付属品
ゲンコ・腕組みにも構えにも使える手・シュピーゲルブレード保持用手・平手の4種。両腕のシュピーゲルブレードも映える作りになっている。関連ページ
最終更新 2011/09/12 21:3851 MSN-02 ジオング
2002.07発売 6300円 (本体6000円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器-
総評
6000円という割高感を煽る高額な定価と、素晴らしい出来のHGUC/ジオングのせいで敬遠されがちな不運の良作キット。HGUCの原作重視のスタイルを継承しつつ、より洗練された印象であり、まさにボスメカといった迫力がある。全身の内部機構の作りこみも非常に精密。スカートのワンパーツ成形に見られるように外装のパーツが非常に大きいためヒケが目立ちやすいのが難点か。
とにかく実際に手にとって見ないと分からないMGサイズならではのボリューム感がある。安売りされているなら買って損なし。
関節
このキット最大の売りである部分。全身に表情をつけるための可動を重視した独特の構造をもつ。特筆すべきは手で基部のボールジョイントの他、手首の90度スイング。さらに指はすべての関節の可動を再現。表情のつけ方は自由自在である。先端のメガ粒子砲口が再現されてないのは少々お粗末か。
その他、襟と首基部の二重関節やバーニア基部のせり出し等盛り沢山である。
全体的に径の大きなポリキャップを用いており保持力は十分である。
ギミック
モノアイは設定通りの可動ギミックを再現。前後左右に動く。構造上頭がスカスカが目立つのが気になる。ジオングヘッドは分離可能で左右のバーニアが可動。本体との接続部には往還通路の隔壁が再現されている。また胸部前後四基のバーニアは前後に可動。コックピットハッチの他、後頭部の脱出用ハッチの開閉も再現している。
オールレンジ攻撃は黒のリード線パーツを取り付けることで再現。専用のスタンドも付属する。
武器・付属品
- 本体用スタンド
- 両手用スタンド×2
- 1/100 シャアのフィギュア(軍服姿)
- マーキングシール
本体用スタンド、両手スタンド共細かな角度調節が可能になっている。ガンダムデカールが全く付かないのも特徴的。マーキング類は全てマーキングシールとなっている。
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最終更新 2011/09/12 21:3850 RGM-79C ジム改(トリントン基地仕様)
2002.06発売 2625円 (本体2500円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器○
総評
GMらしく派手なギミック等はないが、特に変な味付けもなくプレーンで堅実な印象の良作。可動部の処理も手堅く、スタンダードな仕上がりで値段分の仕事をきっちりこなしている。後にカラーバリエーションとしてMG/ジム改(スタンダードカラー)も発売された。付属品がついて値段も据え置きのため、そちらを買うのも手。
ガンダムVer.Ka発売以降?股関節軸のパーツがガンダムVer.Kaと同様のものに仕様変更されたようで、股関節軸の位置が2mm程度、パーツ下端ギリギリまで下げられている。結果関節部がより目立つようになり全高も伸びていると思われるが、可動範囲やプロポーションに大きな変化はない。
プロポーション
アニメ設定等と比較すれば明らかに骨太体型だが、プロポーションそのものは良好。ただ頬のダクトは肉厚が厚く、下膨れの印象を与えてしまっている。これは削り込み等で対処可能。
ヒザ関節裏のパイプ状ディテールはメッシュパイプによる再現。
関節
引出し式関節などの可動ギミックはなく、派手なポーズこそ取れないものの可動範囲は標準並。保持力も堅実で、ヒジ、ヒザはABSの挟み込み式、ヒザの二重関節は太腿側、スネ側ともにビス止めとなっている。
腰はボールジョイントによる接続。
ギミック
ライフルはパーツを差し替えることで90mmマシンガン/GMライフルに組み換え可能。組み換えで余った方の部品を腰にマウントすることも可能だが、こちらは考証的には疑問。
ヒザの二重関節ブロックはシリンダーが連動可動するが、内側のシリンダーの径が細く実感に欠ける。
武器・付属品
- 90mmマシンガン/GMライフルのコンパチライフル
- ビームスプレーガン(センチネル0079デザイン、サイドスカートにマウント可)
- ビームサーベル×2(クリアピンク成形)
- シールド(裏面のラッチにビームサーベル×2を取付可)
- 1/100 パイロットフィギュア(立ち/座り)
手首は可動タイプのみが付属。
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最終更新 2011/09/12 21:3849 GF13-017J シャイニングガンダム
2002.05発売 2625円 (本体2500円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器○
総評
アクションフレームシリーズ第三弾。開発陣もこのシリーズの形式に慣れ小粒ながらも充実した出来上がりを見せる一作。手首は毎度のゴムパーツでシャイニングフィンガーはプラ製の半透明緑。大きな問題点が一つ。胸部形状が素人目に見ても設定画ともTV作画イメージとも違うため、本当に思い入れのあるファンにとっては最も許せない箇所であるだろう。なまじ出来が悪くないだけに残念がる声も格別。
関節
シリーズ共通のフレームのため他のキットの項(MG/ゴッドガンダム、MG/マスターガンダム)を参照のこと。外装がシンプルなため不満無くポージング可なので二重丸でよいのでは?ギミック
顔のマスク以外は差し替えなしでハイパーモードへ変形可能。腕組み時に胸部が内奥へ引き込み可能。コアランダーも本体との着脱および変形が可能だがポーズ変更中に本体から外れやすい等あまり出来は良くないので本体に接着してしまうのがよいだろう。武器・付属品
ビームサーベルが大小二本付属。破損防止のために頭部アンテナに軟質素材を使ったものが予備で付属。
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最終更新 2011/09/12 21:3848 MS-06F2 ザクIIF2
2002.04発売 3150円 (本体3000円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器○
総評
MG/ザク1.0の完全バージョンアップ版とも言えるキット。足首、肩関節、フロントアーマーの可動範囲拡大や脚部動力パイプの抜け止めなど、MG/ザク1.0の反省を活かした造りになっている。ちなみに発売発表当初バンダイに上げられていた見本作例の塗装がひど過ぎた為に前評判はガタガタだった。
後に成形色と武装を変更したMG/ザクF2型(連邦カラー)も発売。ザクマシンガンは連邦カラーの方にしか付属しないのでこの点厳重注意。チグハグな商品構成に閉口したファンは多い。
プロポーション
プロポーションや細部ディテールはマッシブで男らしく、作中のF2とは異なるためその意味では減点要素か。だがMGにおける統一性には順じておりかっこ悪いわけではない。
MG/ザク1.0と比べて頭部が非常に小さいのも特徴。
関節
胴体が無可動なのを補う為か股関節が前後に可動、微妙だが良い効果を上げている。ヒジ関節は90度までしか動かないが肩のギミックと連携すれば武器の保持やポーズにさして影響は無し。
脚部関節はどこもよく動く。どの部位もしっかりと固く、不安要素は皆無。
ギミック
肩に堅牢な引き出し関節を採用、腕を真横に上げることも可能なほか武器を構えた姿に一層の迫力が増し、バッチリ決まるのがザクファンには嬉しいところ。他にカカト部分の装甲が可動に連動してはね上がるが、これは蛇足。潰してしまっていいだろう。
武器・付属品
- MMP-80マシンガン+マガジン
- マシンガン予備マガジン
- 脚部ミサイルポッド
- バックパックのロケットブースター
- ザクバズーカ(スコープ部を回転させて腰部ラッチにマウント可)
- シュツルムファウスト×1
- グレネード
- 可動指(左右)
- 平手(左右)
- 1/100 パイロットフィギュア(座/立)
と豊富に付属するが、ザクマシンガンとヒートホークという主要な武器が抜けているので評価もせいぜい○止まり。全くもったいない。
各種武器はラッチパーツを介してスカートにマウント可。
備考
キットはすこぶる良い出来なのに、カラバリキットに付加価値を付けるために内容を貶めるという本末転倒の商品戦略によって結果的に不評を呼んでしまった馬鹿馬鹿しいMG。まったくの自社本意で消費者を顧みないバンダイの態度・戦略には閉口した方も多いのではないだろうか。関連ページ
最終更新 2011/09/12 21:3847 GF13-001HN2 マスターガンダム
2002.03発売 2940円 (本体2800円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器○
総評
MGファイティングアクション第2弾にしてMG/ゴッドガンダムが出るなら誰もが出ると信じて疑わなかった一品。マント開閉ギミックを完全にオミットすることで自立を優先させた英断は大当たりだったと言えよう。旧1/100キットとの成形色の差や頭部などで若干の不満が残る。装甲裏面やフレームにさりげなく施してあるDG細胞をイメージしたモールドが心憎い演出となっている。
関節
やはり最大のウリである可動性は高い。スカートと脚部の干渉も「スカートをゴムパーツで繋ぐ」という方法を取ることである程度の解決を図った。ギミック
マント開閉をオミットした代わりに旧1/100キットの開閉ギミック付きマントを流用可能になっている他は、腕組みが出来るように胸部がへこんだり、差し替えながらもリード線を使うことでディスタントクラッシャーを再現。当然ニアクラッシャーも再現。武器・付属品
ゴッドVSダークネス再現用の手は、ゴッドフィンガー側も紫に成形されているのが痛い。
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最終更新 2011/09/12 21:3846 MSZ-006C1 ゼータプラスC1
2002.02発売 3150円 (本体3000円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器◎
総評
先に発売されたMG/ゼータプラス(テストカラー)のバリエーションキット。色以外の具体的な違いは武装と一部装甲の形状、背中にバックパック、主翼に4基のプロペラントタンクが追加されたこと、ランディングギアが車輪タイプからスキッドタイプに変わっていること、である。
大砲のような長物が好みならばこちらのゼータプラスを買うべきであろう。
関節
MG/ゼータプラス(テストカラー)同様MG/Z1.0における諸問題が改善されており、自立には何の問題もない。ちなみに変形するギミックの都合からヒザがかなり深く曲がり、片ヒザ立ちも容易にできる。関節を固くしておけばスマートガンの片手持ちでもある程度は大丈夫。
WR状態では、プロペラントタンクとの干渉を避けるためもあってか機体後部を支えるギアがスマートガンに集中している。若干重心が前に寄ることになるが自立に問題はない。
ギミック
各部のロック機構の改善により、MG/Z1.0に比べてはるかに優れた変形機構となっている。ビームスマートガンの長さがあるが、ランディングギアを使っても問題なくWR状態で立たせる事が可能。なお、ビームスマートガンはMS形態では多少重いが接続部がスライドしてロックされるので外れにくくなっている。
武器・付属品
- ビームスマートガン(飛行用サブユニットと一体)
- 大腿部ビームカノン
- ビームサーベル(クリアブルー成形)
MG/ゼータプラス(テストカラー)にあったオリジナルのビームライフルは付属しない。