作業用 MG キット評価表 2000年発売分
34 RX-93 νガンダム
2000.12発売 5250円 (本体5000円)総合○ 関節○ ギミック◎ 武器○
総評
良作といわれた旧1/100に負けない好キット。腰と両足首にダイキャストを使用し下半身の重量を増すことで、大きなフィンファンネルを背負っても自立を損なわない出来であるが、そのフィンファンネルが無加工では非常にヘタれやすく欠点のひとつとなっている。
また新しい試みとして、掌が90度に曲がる手首パーツが付属するが、手の保持力が今一つで付属の銃器の保持に若干の不安がある。
2008年03月01日にはカラーバリエーションとしてメッキ+塗装済のνガンダム メタリックコーティングVer.(8925円税込)という商品も発売された。水転写デカールが追加されている。
関節
ヒジ・ヒザはビスによるピッチ変更が可能。組み上げ後でもビスの締め直しがしやすいように、ビスに被さるパーツが独立してフタの役割をしているのがポイント高め。スカートアーマーは前後ともに左右独立しているおかげで脚の可動幅は前後180度確保され、大胆な表現も可能。
肩も若干ながら前後にスイングするようになっている。また首も根元が大きく上下に動くようになっている。
ギミック
νガンダムの象徴でもあるフィンファンネルは完全可動・脱着自在。そのほかバックパックのサーベルラックが回るなど細かいギミックもある。
武器・付属品
- ビームライフル
- バズーカ(バックパックにマウント可)
- ビームサーベル2種(バックパックと左腕のラックにマウント)
- シールド
- フィンファンネル×6
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最終更新 2011/09/12 21:3532 RX-79(G)Ez8 ガンダムEz8
2000.10発売 3150円 (本体3000円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器○
備考
MG/陸戦型ガンダム、MG/陸戦型ジムとフレーム共通。武器・付属品
- バズーカランチャー(分解してコンテナに収納可)
- ビームライフル
- 100mmマシンガン+マガジン×3(マガジンは脱着してサイドスカートにマウント可)
- シールド
- ビームサーベル×2(脚部に収納可)
- 背部コンテナ
- 1/20 シロー・アマダフィギュア(アサフレックス成形)
- 1/100 パイロットフィギュア(座/立)
- ディテールアップ用パーツ
MG/陸戦型ガンダム、MG/陸戦型ジムも参照のこと。
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最終更新 2011/09/12 21:3533 MS-07B グフ
2000.10発売 2940円 (本体2800円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器○
総評
ザクとは違う…といった劇中での台詞通りMG/ザク1.0から一新されたキット。より劇中のイメージに近く、関節構造等も一新されたMG/グフ2.0が発売されているためそちらも参照。
プロポーション
MG/グフカスタムとの整合性が考えられているため、腰や腕などに今風のリファインがされ、アニメのイメージより洗練されたフォルムとなっている。反面、ランバ・ラル専用機というより、量産型のグフといったイメージが強くなってしまったかもしれない。この辺は評価の分かれるところのため、気になる人はMG/グフ2.0も参照。
関節
肩、ヒジ、ヒザ、腰にビス締め関節を使用。MG/グフカスタム、MG/ケンプファーと共用のメカフレームランナーのパーツとなっている。肩、ヒジ、腰は問題ないのだが、ヒザは要注意。キツくすると動かしたときに関節の根元が折れる危険性有り。
また、股関節が緩めで頼りない。左手のマシンガンハンドの指は可動式となっている。
ギミック
ヒートロッドをプラパイプ、メッシュパイプ、リード線の三重構造で再現。組立に結構手間がかかるが、良く動き、見栄えも悪くなく、なかなかの出来栄えである。武器・付属品
- ヒートロッド
- ヒートサーベル(刃はクリアパーツで着脱式)
- シールド
- マシンガンハンド
- 左右の手首+付替え指3種類
- 1/20 クラウレ・ハモンフィギュア
手首の出来は今一つ。見た目が貧弱でよろしくない。
備考
頭部のブレードアンテナがTV版と異なるリアルタイプの物(MG/グフカスタムと同じ物)となっている。先っちょを切って加工すればよいのだが、1st世代には納得いかない点である。関連ページ
最終更新 2011/09/12 21:3531 MS-05B ザクI(ランバラル専用機)
2000.09発売 2625円 (本体2500円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器○
備考
MG/旧ザク1.0のバリエーションキット。頭部、胸部、肩アーマー、前腕の形状が異なり、スパイクシールドがなくランバ・ラルの1/20フィギュアが付属。
ヒートホークは専用のゴツいやつ。
武器・付属品
- 旧ザクマシンガン+ドラムマガジン×1(マガジンはリアスカートにマウント可)
- ザクマシンガン+ドラムマガジン×1(マガジンはリアスカートにマウント可)
- ザクバズーカ(スコープ部を回転させて腰部ラッチにマウント可)
- 専用大型ヒートホーク(リアスカートにマウント可)
- 1/20 ランバ・ラルフィギュア(アサフレックス成形)
- 1/100 パイロットフィギュア(座/立)
- ディテールアップ用パーツ
スカートにマウントされる各種武器はそれぞれサイド、リアに付け替え可。だが大型ヒートホークはバズーカなどと干渉するためマウント箇所に制限がある。
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最終更新 2011/09/12 21:3530 FA-010S フルアーマーZZ
2000.08発売 6300円 (本体6000円)総合× 関節○ ギミック○ 武器◎
総評
ノーマルのMG/ZZに増加装甲がついたバリエーションキット。この増加装甲は組み立て後でも脱着が可能で、装甲を外せばいわゆる強化型ZZの状態になる。また変形機構も省略されていないので一応変形することも可能。(さすがに装甲が付いたままでは変形できない)
だがMG/ZZのAパーツ主翼となる前腕部のシールドと、Bパーツ主翼となるサイドスカートがこのフルアーマーZZには付属しないので、ノーマルと同じように変形できる訳ではない。この点厳重注意。
その他ノーマルとの相違点としては肩上面の板状パーツ、延長されたかかとの爪、バックパックのバーニアノズル周辺と前端のミサイルポッド部などがある。
キットの評価としては、何よりも増加装甲がついたことによって、その着膨れ感からプロポーション的には微妙、機体本来の可動範囲は制限され、変形ギミックも無意味化、と良キットだったZZ本体の良い点を相殺する仕様になってしまったのが残念。
だがこれはフルアーマーZZという機体をノーマルとは別に商品化する上で必然の結果でもある。ZZのデラックス版として全パーツコミコミでのリリースとなればまた別だったのではないだろうか?
結果として割高感が出てしまったがキットの出来そのものはそれほど悪くない。
プロポーション
ZZ本体についてはMG/ZZの項を参照。そもそも増加装甲付きなのにノーマルZZよりもスマート、という元々のアニメ設定からして無理があるので、MG化にあたって太らせる方向でのアレンジは当然だった。だがキットのフルアーマー状態は、各装甲パーツがまるでただの箱を取って付けたような浮いた印象で、ボリュームはあるのだが重厚さを感じるようなプロポーションではない。ゴワゴワとしてほとんど動けなさそうな、やや情けない印象。
関節
ハイパーメガカノンはバックパックの基部によって支えられる構造になっているためよく安定する。保持力は良好。加えて延長されたヒールのおかげで自立には何の問題もない。
フルアーマーの宿命ではあるが、可動範囲は広くない個所が多い。また肩が胸部装甲と干渉して根元から外れやすく、サイドアーマーは特に欠落しやすい。
ギミック
胸部増加装甲のマイクロミサイルハッチが取り外し式、腕部ミサイルポッド、バックパックのミサイルポッドが開閉可。強化型ZZの状態にすることも一応可能。だがシールド等が付属しないので完全な状態にすることはできない。
武器・付属品
- ハイパーメガカノン(バックパックのミサイルポッドと差替え選択可)
- ダブルビームライフル(右腕前腕部にマウント)
- ビームサーベル×2(バックパックにマウント可、掌にピンで接続可)
胸部増加装甲とメガカノン下部が干渉しやすいため、塗装&デカール剥げに注意。
スカートの動力パイプはメッシュチューブ。
ハイパーメガカノンのエネルギー供給ケーブルは、帯状のリボンケーブルに節パーツを30個通して作る構成。MG/ザク1.0、MG/グフ1.0等でパイプを作り疲れてる人は注意。
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最終更新 2011/09/12 21:3529 MSN-04 サザビー
2000.07発売 8400円 (本体8000円)総合× 関節× ギミック○ 武器○
総評
初のPGサイズ箱にして定価8000円の大型MS。だが機体そのものの人気とは裏腹に、劇中の重厚なイメージが感じられないプロポーション、全くと言っていい程に動かない足首、MG/ドムから受け継いだ5指可動指が災いしてサーベルやビームトマホークが持たせにくい手首、やや手抜き感が伺える関節表現などで待ち望んだファンを落胆させることとなってしまった。
価格設定にも割高感があり、その点でもさらにマイナス評価に。8000円という当時としては大きく踏み込んだ価格設定によって、大型MSやフルアーマー物といった高価格化が予想される機体のMG化への道を開く、という点では試金石的な位置付けでもあり、今から見ると時期尚早だったかとも思えるキット。
×評価の理由は、接地性の悪い足首、雰囲気が感じられないプロポーション、価格設定の割高感である(6000円程度だったら文句はない)。
2007年12月23日にはカラーバリエーションとしてメッキ+塗装済のサザビー メタリックコーティングVer.(14700円税込)という商品も発売された。水転写デカールが追加されている。
プロポーション
胴体の幅や前後の薄さなど、設定画や劇中の印象よりは1/144旧キットに近い体型。関節
足首は可動範囲がとにかく狭く、直立姿勢以外では接地性に難あり。これは足首関節に被さるグレーのカバーパーツをいっそのこと取り外してしまえば一応改善可能ではある。また手首や肩も外れやすくなっているので接着剤で太らせるかティッシュなどを噛ませておくとよい。
ギミック
頭部はコクピットハッチ開閉の他、アゴパーツを下方向に動かしてモノアイの位置を調節できる。ファンネルもコンテナが開閉、ファンネル自体も羽が開くようになっている。
シールドの接続部が上下に動き位置調整できたり、ビームトマホークも伸縮できる。
武器・付属品
- ビームショットライフル(ポンプアクション可)
- ファンネル×6
- ビームトマホーク(長短2種のクリアパーツでヒートホークタイプとロングビームサーベルタイプを選択可)
- ビームサーベル2本(腕にマウント可)
- シールド(裏面にビームトマホークをマウント可)
- 1/100 シャアフィギュア(逆シャアパイロットスーツ)
- プロペラントタンク×2(取り外し可)
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最終更新 2011/09/12 21:3528 RX-78-2 ガンダム Ver.1.5
2000.06発売 3150円 (本体3000円)総合○ 関節○ ギミック◎ 武器◎
総評
MG/ガンダム1.0の大幅バージョンアップキット。腕部や武器等は同じ物だが、その他全身にわたって新規のパーツで構成されており、特に脚の内部フレームはPG/ガンダムのものを簡略化した構造になっている。
プラモのテクノロジーの進歩を味わうという意味では、MG/ガンダム1.0と二つとも買う意味あり。
2007年9月にはカラーバリエーションとしてRX-78-2 ガンダム Ver.1.5 川口克己プロデュース仕様(3150円税込)というプロショップ限定流通の商品も発売された。成形色がトリコロールからグレー系のものに変更され、オリジナルの水転写デカール、ウェザリングやデカールの貼り方などを解説した特製解説書が付属する。
プロポーション
MG/ガンダム1.0と共通の腕部を除き、PG/ガンダムと同デザインのがっしりとした体型で立体化されている。それからすると腕部はボリュームに欠け、またパーツのラインやディテールに違和感がある。その点が気になる他は全体として良好な部類。
関節
腕、ランドセル、後部腰以外は完全新規なのでMG/ガンダム1.0の頃の問題は腕、ランドセル、後部腰以外はクリア。ギミック
足の内部構造は最初から完成品が入っているのだけど、最初のHGガンダムで言われた通り色々と問題点も多く見受けられる。腕はMG/ガンダム1.0と全く同じだけど手は新規なので武器のホールド力が格段に上がってます。しかしシールドは前回のままなので相変わらず持たせられない。武器・付属品
- ビームライフル
- ハイパーバズーカ(腰のラッチにマウント可)
- ガンダムハンマー
- ビームジャベリン
- ビームサーベル×2
- シールド
残念ながらハイパーハンマーは付属しない。
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最終更新 2011/09/12 21:3527 RX-79(G) 陸戦型ガンダム
2000.05発売 3150円 (本体3000円)総合◎ 関節○ ギミック○ 武器○
総評
カトキハジメ氏の画稿をMG化。腕部のフレームを完全再現した初のMGで頭部は若干大きいが、原作の骨太なイメージは十分に再現されている。バリエーションキットのMG/Ez8やMG/陸戦型ジムとの武器交換、ジムヘッドの再現等プレイバリューは高い。
関節
ABS樹脂製のフレームで強度は十分。武装を格納したコンテナを背負っても簡単にはヘタらない。ヒジ関節にビス止めを用いており、大型の武器にも対応できる。フレームのディテールも充実しており、MG/ガンダム1.5などによく流用される。
しかしながら手首はポーズ付けの際に袖口のカバーパーツと干渉して抜け落ちやすくなっており、武器の安定した保持に難点あり。これは干渉する部分を削り込む、一回り小さい他キットのカバーパーツと交換する、等で改修可能。
股関節軸の可動により片ヒザ立ちが可能。ヒザ、足首は保持力もしっかりしているが挟み込みが多く、塗装時にはやや面倒か。その他の可動は標準並。
ギミック
コックピットハッチ、昇降クレーンのアームが可動。脚部サーベルラックが開閉。バックパックのクレーンが展開し武装コンテナを装着可能。コンテナ内部には分解した180mmキャノンを収納でき、内部ホルダーの取り外しでMG/Ez8付属のバズーカランチャー、MG/陸戦型ジム付属のミサイルランチャーも分解収納できる。
シールドはジョイントの可動で格闘時のポジションを再現可能。
残念ながら1/144キットに付属していた頭部のバリエーション変更ギミックは再現されていない。
武器・付属品
- 180mmキャノン砲(分解してコンテナに収納可)
- ビームライフル
- 100mmマシンガン+マガジン×3(マガジンは脱着してサイドスカートにマウント可)
- シールド
- ビームサーベル×2(脚部に収納可)
- 背部コンテナ
- シールドをキャノン砲の砲架として使用する際のアーム
- 肩アーマーのフックのバリエーションパーツ
- 1/100 パイロットフィギュア(座/立)
- ディテールアップ用パーツ
MG/Ez8、MG/陸戦型ジムも参照のこと。