作業用 MG キット評価表 1995年発売分
03 MS-06F/J ザクII
1995.10発売 2625円 (本体2500円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器・付属品○
総評
MG/シャアザク1.0と同時開発のカラーバリエーション。成形色の他付属品が異なる。初期のMGなので合わせ目の位置などの配慮がなされていないが、それ以外は現在のMGと比較しても遜色ない好キット。
プロポーション
1stの作中プロポーションと比べて細身に感じられる。特に腕。関節
肩スイングが上下左右にできるが可動範囲はあまり広くない。フロントアーマーが十分にあがらず、足首の可動も貧弱なので、総じて下半身の可動範囲は狭く、片ヒザ立ちはできない。また、ヒジ・ヒザともに関節はゆるめで武器を持ったときの保持力が弱い。武器・付属品
- MMP-80マシンガン(リアスカートにマウント可)+ 予備マガジン×2(サイドスカートにマウント可)
- クラッカー×2+ラッチ(リアスカートにマウント可)
- 脚部ミサイルポッド(左右で1対)+ ミサイル×6(ミサイルはポッドに収納可)
- ザクマシンガン+ ドラムマガジン×1(マガジンはリアスカートにマウント可)
- ザクバズーカ(スコープ部を回転させて腰部ラッチにマウント可)
- ヒートホーク(サイドスカートにマウント可)
- 頭部アンテナ(TV版のものとMSV版のものの2種)
- F型用脚部スラスターパーツ/J型用カバーパーツ
- バックパックのF型用バーニアノズル/J型用バーニアノズル(J型の方が小型)
- 1/100 パイロットフィギュア(座/立)
- ディテールアップ用パーツ
必要十分に揃っている。スカートにマウントされる各種武器はそれぞれサイド、リアに付け替え可。
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最終更新 2011/09/12 22:5202 MS-06S ザクII(シャア・アズナブル少佐機)
1995.10発売 2625円 (本体2500円)総合○ 関節○ ギミック○ 武器・付属品○
総評
MG/ガンダム1.0同様初期のMGであるので、関節の保持力やパーツの合わせ目の位置などに現在ほどの配慮はなされていないものの、それ以外は現在のMGと比較しても遜色ない好キット。特にプロポーションのまとまりの良さから1st世代を中心に根強い人気がある。
プロポーション
HGUC/シャアザクほどアニメ版に近くはないが、ガンプラブーム~MSV世代には馴染み深いスタイル。その方面からの評価は高く、手首周辺がボリューム不足、全体的に細身、との声もあるが一つの決定版とも言えるプロポーションである。だが右肩が長方形になっている、前腕が内側に湾曲している、マシンガンのドラムマガジンがオフセットされている、など賛否の分かれるアレンジも存在する。スジ彫りやディテールもややクドめ。
関節
保持力は全体的に弱めだが自立に支障が出るほどではない。足首を除けば可動範囲も標準並。フロントスカートはフンドシ側に回転させるようにすればそこそこ開く。足首はほとんど動かず、素立ち以外のポーズでは接地性に難あり。足首ブロック上面を斜めにする、関節構造を見直す、など改修は大掛かりなものになる。
ヒジの二重関節には横ロール可動が入っているので、前腕のヒジ側を上に向けてザクマシンガンを構える独特のポーズが可能になっている点はポイントが高い。
手首は可動指の保持力が弱く、MG/ガンダム1.0同様武器を持たせるのに苦労する。平手(アサフレックス成形)を曲げて武器の握り手を作るのがオススメ。
ギミック
内部フレーム再現やコクピットハッチ開閉程度で特に凝ったギミックはない。機体各部の動力パイプは、ポリ製の芯材にパイプスプリングを通し、さらにプラ製のリングを被せるという凝った構造。質感は素晴らしいのだがプラパーツのゲート処理が大変。これはプラ棒などに通してまとめて処理するとよい。
武器・付属品
- マゼラトップ砲
- シュツルムファウスト×2+ラッチ(サイドスカートにマウント可)
- ザクマシンガン+ ドラムマガジン×1(マガジンはリアスカートにマウント可)
- ザクバズーカ(スコープ部を回転させて腰部ラッチにマウント可)
- ヒートホーク(サイドスカートにマウント可)
- 頭部アンテナ(TV版のものとMSV版のものの2種)
- 宇宙用脚部スラスターパーツ/地上用カバーパーツ
- 1/100 シャアフィギュア(座/立)
- ディテールアップ用パーツ
スカートにマウントされる各種武器はそれぞれサイド、リアに付け替え可。マーキングシール、ガンダムデカールの他に、シールを貼った段差でパネルラインを表現するためのフィルムシールが付属。右肩のシールドには鷲のマークが印刷されている。
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最終更新 2011/09/12 22:5201 RX-78-2 ガンダム
1995.07発売 2625円 (本体2500円)総合× 関節○ ギミック○ 武器・付属品○
総評
記念すべきMGシリーズの第一作目。もう15年以上も前のキットで現在では記念碑的作品としての意味合いが強い。
関節構造の古さなどから、単にガンダムのMGが欲しいのであればMG/ガンダム2.0、MG/ガンダム O.Y.W.、MG/パーフェクトガンダムを中の人目当てで買う、MG/ガンダム1.5、MG/ガンダムVer.Ka、などをオススメする。
このキットの意義を知り、より深く味わうためには、1980年代後半から94年頃までのガンダムシリーズとガンプラ(特に初代HG/ガンダム)、模型誌でのRX-78作例、GKなどが一体どういう状況にあったのかについて知っておく必要がある。
興味があればそういったことを調べてみるのもまた一つの楽しみ方だろう。
プロポーション
PG/ガンダムやHGUC/ガンダムなど現在主流のがっしりとした体型とは異なり、安彦良和氏の描くようなスマートで人間的な体型での立体化となっている。最近のガンダムに慣れた人には変に見えるかもしれないが、顔の感じといい、スネの細さといい、安彦版として見た場合のプロポーションはなかなか良好。
だが全身のスジ彫りやディテールのアレンジなどは、当時の目にもあまりセンスのあるものとは映らなかった。
関節
現在のような全身フレーム構造とはなっておらず、独立した個々のブロックにそのままポリキャップを仕込む構造。厄介な挟み込みはなくブロック毎に組立て・塗装が可能。可動範囲は標準並。保持力は全体的に弱めだが自立には問題ない。
注意点として前腕にはシールドのラッチが存在しない。また武器の持ち手も付属しないので、武器類は保持力がほぼ皆無な可動指でムリヤリ保持するか、平手(アサフレックス成形)を曲げて握り手を作って対応しよう。
ギミック
全身のハッチフルオープンとコアファイターの変形、収納が大きなギミック。現在のような内部フレームはなく、内部ディテールはハッチが開く部分のみの再現に留まる。
当時はここまでの可動範囲とプロポーションを両立させたことが何よりも最大のギミックだった。
武器・付属品
- ビームライフル(サイドスカートにマウント可)
- ハイパーバズーカ(腰のラッチにマウント可)
- ビームサーベル×2
- シールド(バックパックにマウント可)
- コアファイター(コアブロック時には尾翼を取り外す)
- ダミーのコアブロック(ガンダムとコアファイターを別々に飾ることが可能)
- 1/100 アムロのフィギュア(座/立)
- ディテールアップ用パーツ
通常のシールの他にガンダムデカール、胸部ダクト用メッシュが付属。左肩アーマーにはペガサスのマークが印刷されている。