作業用 HGUC キット評価表 2009年発売分
102 AMS-129 ギラ・ズール
2009.12.24発売 1890円 (本体1800円)総合◎
総評
基本は押さえつつオプションパーツが充実しており、拡張性、プレイバリューの高いキット。以前発売されたHGUC/ギラ・ドーガの発展強化更新型という設定を踏まえ、可動、パーツ構成等共通性が多い。
大まかな構成はドーガ準拠で肩アーマー、脛等は合わせ目がある程度でABS廃止、後ハメ加工不要なパーツ構成になっておりさらに作りやすくなっている。
右肩アーマー、バックパック、武器などHGUC/ギラ・ドーガのパーツを無改造で取り付けることもできる。
HGUC/クシャトリア同様デザイン上エングレービングなど細かいシール部分が多い。
プロポーション
小説、アニメ各設定画など比較してスリムな体型になっており、特に下半身に関しては好みが分かれる模様。HGUC/ギラ・ドーガと並べた際プロポーションがかけ離れており、設定的繋がりが見えにくいとの指摘もある。
関節
ヒジヒザの2重関節、首基部の上下スイング、肩の引き出し機構等々CCA系の定番機構もしっかりと盛り込まれている。腰回りはフロントアーマーが一体型になっているが切れ目、ストッパーがあり簡単に切り離し左右独立可能。
色分け
モノアイ、エングレービングはすべてシールで再現されており細かく箇所が多いのが難点。それ以外基本部分はほぼ完璧な色分け。
肩アーマーなど後ハメ加工不要な構成、合わせ目の出る脛部分の白円パーツが別パーツになっている等配慮が見られる。
武器・付属品
- ビームマシンガン
- マシンガン用マガジン(左右×1、フロントアーマーに取付可)
- グレネードランチャーユニット(マシンガン銃身下部に取付可、単体で持つこともできる)
- ウェボンラック(腰後部に以下3種武装ごと取付可)
- シュツルムファウスト
- ハンドグレネード×2
- ビームホーク(刃はクリアグリーン成形)
- 銃持ち手(右)×1、平手(左)、穴開き握り手(左右)(武器持ち兼用)
- 一般機/指揮官機用頭部パーツ(選択式)
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最終更新 2011/09/15 10:10101 RX-0 ユニコーンガンダム(ユニコーンモード)
2009.11.19発売 1575円 (本体1500円)総合○
総評
可変機であるユニコーンガンダムのユニコーンモード固定キット。一見シンプルなスタイルだが、全身に刻まれた分割やモールドによってキット表面の情報量はHGUC最高クラス。
デストロイモードには付属しない左右の平手が付属するのは嬉しいが、やはり基本武装が不足していて、ビームマグナムを持たせたい人はデストロイモードを買う必要がある。
こちらも本体だけならほぼ◎といってよい出来だが、付属武器の面で評価を落としている印象。
プロポーション
デストロイモードを基準に整合性を考えた為か、全体的に設定画より太めにアレンジされており、前腕の太さもそのまま。両キットで基本的に各部のサイズは揃えられており、いかにも変形しそうなバランスに纏まっているが、それぞれのモードでの見栄えとの兼ね合いか、脚部等に両モードでサイズが異なっている部分もある。
関節
基本的にデストロイと同じだが装甲が移動してない分、動かす際のストレスはこちらの方が少ない。ビームトンファーは基部の切り欠きがデストロイのそれと違うため、展開状態では固定できない。
色分け
元デザインのおかげでほぼ完璧。シールド裏のグレーは要塗装。グレーの塗り分けはデストロイモード同様。目とバズーカのセンサーはシール。(目は本来ブルーだがシールではグリーン。気になる人は要塗装)
武器・付属品
- ハイパーバズーカ(携行状態に差し替え可、バックパックに装備可能)+銃持ち手(右)
- バズーカ用予備弾倉(腰部リアアーマーに取付可)
- ビームサーベル×4+ビーム刃(クリアピンク成形)×2(SB6)
- シールド(非展開状態、前腕、バックパックに装備可能)
- 平手(左右)
- 穴開き握り手(左右)
- 武器持ち兼用だがサーベル保持に難あり。拳の中でグリップを45度回転させれば一応保持はできる
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最終更新 2011/09/15 10:10100 RX-0 ユニコーンガンダム(デストロイモード)
2009.11.19発売 1890円 (本体1800円)総合○
総評
可変機であるユニコーンガンダムのデストロイモード固定キット。全身の装甲が割れてスライドした状態のため、パーツ数はやや多め。
複雑な分割をほぼ完全に再現しつつ、合わせ目が殆ど出ないパーツ構成は見所。
ビームサーベル刃やバズーカ等の基本武装が、同時発売のユニコーンモードにしか付属しない。
本体だけならほぼ◎といってよい出来だが、付属武器の面で評価を落としている印象。
プロポーション
1/144サイズでフレーム+外装を表現する為、前腕等設定より太めにアレンジされているが、デストロイモード単体で見た時のバランスは、正にMG版からのリファインといった様相で申し分ない。関節
基本構成、可動範囲共にCCAシリーズに準ずるが、デザインを重視したためかヒザの可動範囲は狭め。肩先や腰リアアーマー等は可動の際に外れ易い。可動に影響はないので頻繁に動かす人は接着してしまった方が良い。
ABSは不使用。首のボールジョイントがオス、メスともにプラ製なのがやや残念。
ビームトンファーは基部を展開した状態に差し替える事ができるので、刃を他キットから流用すれば再現可能。
色分け
ポリキャップは赤、サイコフレーム部はクリアピンクで成形。脚部や腰リアアーマーのスラスター等、細かいパーツまで色分けされている為、全く塗装しなくても、かなりイメージに近い仕上がりが得られる。
完成見本通りに仕上げるならシールド裏、アンテナ裏、ビームマグナムのEパックは要塗装。
グレー成形のパーツは、本来暗めのグレーと明るめのブルーグレー2色だが、中間のやや明るいグレー1色で成形されているため、厳密にはグレー部分も要塗り分け。
ツインアイ、メインカメラ、ビームマグナムのセンサー、肩口パーツの色分けがシール。
武器・付属品
- ビームマグナム(前腕、バックパックに装備可能)+銃持ち手(右)
- ビームマグナム用予備Eパック(腰部リアアーマーに取付可)
- ビームサーベル×4 (刃は付属しない)
- シールド(展開状態、前腕、バックパックに装備可能)
- 穴開き握り手(左右)
- 武器持ち兼用だがサーベル保持に難あり。拳の中でグリップを45度回転させれば一応保持はできる
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最終更新 2011/09/15 10:1099 NZ-666 クシャトリヤ
2009.10.15発売 4725円 (本体4500円)総合○
総評
ガンダムUC(ユニコーン)の第一弾にしてHGUC/デンドロビウム、HGUC/サイコガンダムに続く大型機体枠。本体はHGUC/サザビーより一回り小さい程度だが、並のMSサイズのバインダーを四つ装備なのでボリューム満点。
パーツ数もディテールも多い本体部分は、大型機体だが間延びした印象は無く、逆に大きな曲面主体のバインダーは外装が1パーツ構成。
手持ち武装はビームサーベルのみ。拳もそれを保持するための穴開き握り手のみで少し物足りないか。
アクションベース1に対応。接続部の蓋パーツあり。
プロポーション
全体の印象は良いが、本体部分は設定画より細い。関節
頭を外してモノアイは可動。首は本体に埋まったデザインなのであまり動かない。ヒジ、ヒザは90°を少し超える程度。足首は太目の機体としては普通程度、ヒザはポリキャップの二重関節で少し弱いが、立てるかどうかはほぼバインダーの姿勢による。
バインダーの保持アームはさまざまな角度に動かせる。途中で一箇所、末端で4箇所のロック機構あり。隠し腕は横スイングなし設定画と肩部分の構成が異なり、バインダーの支持部分とは別に腕を横に上げられるように。大きく上げると腋の下がスカスカで不自然だが仕方ないところ。
色分け
モノアイ、袖と胸、脚のワンポイントがシール。ほぼ色分けは再現。が、胸と袖の意匠は曲面と細かい凹凸のせいでシールを少し不自然。これも仕方ないところか。
武器・付属品
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最終更新 2011/09/15 10:1098 FA-78-3 フルアーマーガンダム7号機
2009.09.04発売 1575円 (本体1500円)総合○
総評
PS3ゲーム「機動戦士ガンダム戦記」に登場する機体の立体化。トリコロールの配色が玩具っぽいせいか機体の人気はイマイチだが、キット自体の出来は悪くない。
ヘルメット、大腿部、上腕はスライド金型による一体成形で、全体的に目立つ合わせ目が少ないパーツ割りとなっている。(肩、前腕、スネ部はさすがにモナカ構造だが)
各部のモールドもシャープで良好。
平手が左右付属する点、ABSが使われていない点なども地味に嬉しいところ。
プロポーション
全体的に凹凸が多くゴツゴツ感があり、体型もマッシブ。重装型機体の雰囲気がよく出ている。腰部大型テールスタビライザーと肩部ビームキャノンは、本体のサイズを考えると少し大き過ぎるように感じられる。
また、テールスタビライザーには内側に豪快な肉抜きがあって結構目立つ。
気になる人はパテやプラ板で埋めるか、パーツ請求して左右を二個イチするとよいかも。
関節
可動域は近年のHGUCとしては平均的なレベル。使用ポリキャップは00系2期キットの新型(PC-001)。肩部は若干の前後スイングが可能。膝は二重関節。股関節はスイング式でアクションベース接続用の穴が開いている。
肩部ビームキャノンが大きいために重量バランスが後ろに片寄りがちではあるが、靴が大きいので自立には問題ないレベル。
腰部大型テールスタビライザーは本体腰部のポリキャップ穴へ差込み接続され、容易に脱着できる。
色分け
複雑なトリコロールの色分けがほぼ再現されており、かなり良好。バックパックやビームライフル、スネの一部などは部分塗装が必要。
カメラアイ、センサー類はキット付属のシールで再現できる。
武器・付属品
- ビームライフル
- 大型ビームキャノン
- シールド
- ビームサーベル(柄のみ)×2
- 武器持ち用握り手(左右)、平手(左右)
ビームサーベルの柄にビーム刃は付属しないが、ビーム刃接続用の差込穴あり。
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最終更新 2011/09/15 10:1097 RGM-89 ジェガン
2009.08.08発売 1575円 (本体1500円)総合◎
総評
地味だがよくまとまった良作。逆シャア版ジェガンというよりもユニコーン版ジェガンに近い仕上がりになっているので、それを受け入れられるかどうかで評価が分かれる。
だがキットとしては大きな欠点もな無く、ビームサーベルの着脱、左腰グレネードラックの展開といったギミック再現、頭部バイザー内部のメカディテールなど、充実感のある仕上がりで満足度は高い。
平手などは付属せず必要最低限の構成、肩アーマーが前後2パーツ貼り合せの単純構成、と言った点に多少の不満の声も見られるが、デザイン、価格帯を考慮すれば仕方ない所か。
プロポーション
全体的にはユニコーン版を意識したのか頭部・胴体がやや小さめのヒーロー体形で、柔らかいラインの逆シャア版とも、直線的なF91版とも印象は異なる。またビームライフルも大型化されており一瞬スケール違いかとも思ってしまう。
だがキット単体のプロポーションとしてはまとまりがよく良好。強過ぎるアクもなく、量産機的な無個性な雰囲気も出ている。
肩やヒザの関節ブロックはポーズによっては肉抜き穴が見えるのでやや気になる。
関節
保持力や自立には問題なく、パッケージ絵ほどの開脚はできないが、UC系MSとしては必要充分な可動範囲を備えている。肩関節基部のスイングや首根元の上下動など逆シャアシリーズ標準装備の機構に加え、股関節基部にもスイング機構を備える。
太腿側内部にも若干スイングする関節ブロックの追加、股関節軸のメカモールドなど、腰フロントアーマーのないジェガンの股関節軸を目立たないようにする為の配慮も見られる。
ヒジ、ヒザはABS関節。首根元の軸と頭部のボールジョイント、 バックパックのアームはプラ-ABS接続。
色分け
シンプルなカラーリングのため基本的な色分けは良好だが、肩アーマーやスネ外側のスラスター、メインバーニア内部等の黄色は要塗装。腰の連邦V字エンブレムの色分けはシールで再現。
頭部ゴーグル部はクリアブルー成形。内部のモノアイ風ディテールが透けて見える。
主に目立つ合わせ目は肩アーマー部、脹脛うしろ側下部の二箇所ほど。
ロンドベル部隊章、機体番号用のマーキングシールが付属。
武器・付属品
シールドのミサイルは別パーツになっているため一応取り外し可能。
左腰グレネードは3本一体成形(固定用ピンは独立しているため切り離すことは可能)。
アクションベース接続用の股間の穴を塞ぐパーツは付属しない。
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最終更新 2011/09/15 10:1096 RMS-119 アイザック
2009.06.27発売 1680円 (本体1600円)総合△
総評
2000年発売のHGUC/ハイザックに新規パーツを大幅追加したバリエーションキット。新規パーツは、巨大なロト・ドーム付きの頭部、背部プロペラントタンク、左右対称の肩アーマーなどで、パーツ分割方法も含めて最近のHGUC基準を満たしている。
ただし、首から下は9年前のキットそのままなので、若干の注意は必要。
ちなみにベースのキットパーツは頭部も含めて全て残されているので、青いハイザックとして組むことも可能。
プロポーション
HGUC/ハイザックと同様。上腕部の動力パイプのデザインも特に改良されていない。頭と肩が大きくなったため、素のハイザックよりもプロポーションが悪化しているように見えるが、デザイン上は仕方の無いところ。
関節
HGUC/ハイザックと同様。頭部は新規パーツのため、モノアイが可動するようになっている。また、ロト・ドーム中央部も回転可動する。
見た目通り後頭部の重みで後ろに転倒しやすいので、つま先に重りを入れるかディスプレイスタンドを用意するなどの対応をしたほうが良い。
色分け
本キット最大の問題。HGUC/ハイザックとは色分けが意外と異なるためにかなり無理が出ており、本来グレーである部分が水色になってしまっている。(関節部、手指、マシンガン等)
シールでの色分け対応は、頭部モノアイ、頭部ロト・ドーム上の赤ライン、背部通信アンテナの青い部分の3ヶ所。
武器・付属品
- ザクマシンガン改+銃持ち手(右)
- シールド
- 穴開き握り手(左右)
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最終更新 2011/09/15 10:1095 RX-93-ν2 Hi-νガンダム
2009.06.13発売 2310円 (本体2200円)総合○
総評
MG/Hi-νガンダムと同様、いわゆる「公式設定画」を元に立体化したキット。HGUC/νガンダムと比較すると、付属品やパーツ分割などポイントを絞って低価格化、組立の簡易化を図ったと見られる点があり、至れり尽くせりの豪華なキット内容を期待するかどうかで評価が分かれる。
だがMS本体の合わせ目の目立たない構成や、色分けの再現、各部のモールドの立体感や情報量などは、νと同等かそれ以上に充実しており評価が高い。
主に目立つ不満点は、6基あるフィンファンネルのうち可動式は2基だけである点、設定では白とシルバーの武器が黒鉄色1色の単純な左右貼り合わせな点、左の平手やベースとの接続穴隠しパーツが付属しない点、サイズ的に仕方ないとの見方もあるが左腕予備サーベル収納ギミックのオミット、などが挙げられる
ν譲りの合わせ目を消す必要がない頭部のパーツ分割は、大アンテナ&トサカ、ヘルメット、顔&えりあし、小アンテナ、アンテナ基部、アゴ、というさらに意欲的な構成になっている。
ただアンテナをシャープに削りたい人は、一体成形されたトサカを傷つけないように注意。
額のアンテナ基部には、読めるか読めないかの大きさで形式番号がモールドされている。
その他に、多数のパーツを組み合わせる胴体、ふくらはぎの青のはめ込み方、シールドの色分け、斜めに抜かれた靴などは見所。
プロポーション
MGと同じく新設定画版での立体化。だがHGUC化にあたり各部バランスの再調整が施されている模様で、各部のボリューム感などがより太い方向にアレンジされている。また細部の形状もより煮詰められている。(胸部コクピットブロックの角度や腰部のフンドシ、フロントスカートあたりがわかりやすい)
なおHGUC/νガンダムと較べると一回り小さく、HGUC/リ・ガズィとほぼ同等のサイズだがこれは設定通り。
関節
本体はファンネルの重みに対する転倒対策の為か、足首の可動範囲が狭い点以外は必要十分な可動範囲。首はHGUC逆シャアシリーズ定番の関節機構で大きく上を向くことができる。
背部ファンネルコンテナは上下左右と可動し表情をつけられるが、個々のファンネルとの接続部は可動しないため、放射状の取り付け角度自体は変えられない。
可動版のファンネルはコンテナとの接続軸が目立つが、ロック機構が新たに設けられており両形態できっちり固定できる。
背部に背負い物が多いので立たせるときはバランスに注意。足首の前後の可動幅もあまり広くないため、機体イメージ的にもアクションベース向き。
色分け
MS本体とシールドの青と白の色分けは成形色で再現されておりほぼ完璧。目とトサカのカメラ部、爪先の銀、フンドシの連邦マーク、襟のロンド・ベル章はホイルシール。
銀と黒鉄色のパーツは、やはりウェルドライン的なムラが見受けられる。
ビームライフルとバズーカは、設定では白とシルバーのカラーリングなのに対し、黒鉄色の単色成形なので要塗装。どうせなら白一色成形の方が色面積的にも近く、塗装も楽だった。
その他プロペラント/スラスターユニット基部の銅色や、足裏スラスター等の細部の黒鉄色とシルバーなどは要塗装。
マーキング用テトロンシールが付属。
武器・付属品
- ビーム・ライフル
- ニュー・ハイパー・バズーカ
- ビーム・サーベル×2(コンテナ内ラックに収納可、ビーム刃はクリアブルー成形の両刃×1)
- シールド
- フィン・ファンネル(可動)×2(攻撃形態に展開可)
- フィン・ファンネル(収納状態)×2(2基ずつの一体の固定式)
- プロペラント/スラスターユニット×2
- 銃持ち手(右)
- 握り手/武器持ち手(左右)
ファンネルは全6基中、きちんと展開可能なのは2基のみ、残りは収納状態で2基一体のものが左右で2セットとなっている。これは賛否両論だが「どうせ全基同時に展開させて飾ったりはしないので、パーツ数が多く複雑な可動版を6回も組まされるより良い」といった見方もある。
固定版は2基一体となっているため、コンテナの片側3つのラッチのどこにどれを接続するかのパターンが限られ、着け換えて遊ぶ上では物足りない。可動版のファンネルはどのラッチにも無改造で接続できるので、キットを3つ買えば全部可動にできる。
左腕予備サーベルのギミックはオミット。
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最終更新 2011/09/15 10:1094 RMS-099B シュツルムディアス
2009.05.02発売 1785円 (本体1700円)総合△
総評
HGUC/リックディアスに新規パーツを追加したバリエーションキット。新規パーツは背部の大型グライ・バインダー、モノアイを覆うように前に突き出したヒサシ、リアスカート、背中の武器ラック、ヒザアーマー等など。
脚部内バーニアも角型から丸型に変更など細部の変更箇所が意外に多めではあるが、MS本体の出来、付属武器など基本的な所はHGUC/リックディアスそのままなのでそちらを参照。
シュツルム一番の目玉となる大型グライ・バインダーは2パーツ貼り合わせの単純構成。
ある意味でMS本体の当時のパーツ分割レベルに合わせているとも言えるが、今の技術水準でこれだけの大型装備を2パーツ構成で済ませてしまった所に非常に残念な声が多い。
なお、リックディアスのバインダーはランナーから除外されているため付属しない。
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最終更新 2011/09/15 10:1093 FA-93HWS νガンダム(ヘビー・ウェポン・システム装備型)
2009.04.23発売 2940円 (本体2800円)総合◎
総評
HGUC/νガンダムに新規パーツを追加したキット。300円アップで胸部装甲(+肩部ミサイルランチャー)、腰部フロント&リアアーマー、脚部スラスターユニット、ハイパー・メガ・ライフル、ハイ・メガ・シールドが付いてくるお得仕様。
パーツ削除はされていないので、ノーマルのνガンダムとして組む事も可能。
ちなみにHWS装着時に余るノーマルのパーツは胸ダクト、腰フロントアーマー、腰リアアーマーの赤い部分、ふくらはぎ外側の紺色パーツ。
プロポーション
巨大なシールド等で大きくシルエットが変わっているが、元のHGUC/νガンダムが優秀なだけにこちらも良好。首周りが装甲で埋まったようなデザインのため、ノーマルでやや気になった首元のスカスカ感も解消されている。
フル装備状態での立ち姿は圧巻。
関節
HGUC/νガンダムと同じ。基本的な保持力は問題ないが、新規武装が両方ともデカいため腕(特にヒジ)関節には不安が残る。
当然だが、HWS装着状態では胴体部の肩を大きく上げる関節機構が死ぬ。
色分け
HGUC/νガンダムと同じ。白の成形色はノーマルとは微妙に違う。
追加パーツはライフルの細部とリアアーマーの黄色いスラスターが要塗装。
シールドの白いペガサスマークと01のマーキングはテトロンシールで再現。
武器・付属品
- ハイパー・メガ・ライフル(バイポッドは差し替えで展開可能)
- ハイ・メガ・シールド(ノーマルのシールドに重ねて装着する)
- 肩部ミサイルランチャー×2(胸部装甲に装備、若干だが上下に可動)
その他はHGUC/νガンダムに準ずる。
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最終更新 2011/09/15 10:1092 AMS-119 ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー専用機)
2009.01.17発売 1890円 (本体1800円)総合◎
総評
HGUC/ギラ・ドーガのカラーバリエーション。成形色がレズン機の青となり、小隊長用ビーム・マシンガン、サーベル形状のビーム刃、手首など付属品が異なる。一般機の角なし頭部も削除されていないが、ベースとの接続穴隠しも追加されていない。
武器・付属品
- 小隊長用ビーム・マシンガン+銃持ち手(右)
- ビーム・ソード・アックス(ビーム刃はクリアイエロー成形、形状違いが3種付属)+持ち手(右)
- シュツルムファウスト×4(シールドにマウント可)
- シールド(中折れ可)+グレネードランチャー×4
- 一般機/指揮官機用頭部パーツ(選択式)
- 平手(左)
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最終更新 2011/09/15 10:10HG Ver.G30th RX-78-2 ガンダム Ver.G30th
2009.07.11発売 1260円 (本体1200円)総合○
総評
1stガンダム放映30周年を記念して2009年に東京お台場に建立された、実物大ガンダム立像を元にした1/144キット。元となる立体物が現実に存在するので、ある意味ガンプラ初の「実物縮尺模型」と言える。そのため、立像に施されたパネルライン等の細かいモールドが装甲表面に無数に彫り込まれており、既存HGUCのリファインの方向性とは一線を画す。
ヘルメットはHGUC/νガンダムと同様に一体成形で、PCは00二期キットの新型(PC-001)を使用するなど、2009年時点でのHG最新フォーマットも投入されている。
さらに組立説明書は「初めてガンプラを手にする人」を多分に意識した構成で、バンダイ製プラモを作り慣れた人にとっては当たり前になっている表記や表現も、改めて丁寧に解説されている。
このキットから武装を除き、代わりに1/144台座&アムロをセットして専用パッケージにした「お台場潮風公園会場限定キット」も販売された。
その後も「BIG EXPO限定 カラーメッキ版」、「セブンイレブン限定カラー版」、「ガンプラEXPO限定 クリアカラー版」、「ゴールドメッキ版」、「ガンプラメモリアルボックスのラメ入りクリア版」と、多数の色替えバリエーションがリリースされている。
この「Ver.G30th」という商品は30周年記念として2009年のみの限定生産モデルという位置づけだが、内容の「お台場版ガンダム」のキットはガンプラスターターセット等に流用、再生産されているため、現在でも入手可能。
プロポーション
前述の通りお台場のガンダム立像がデザインの基本となっている。全体としてはMG/ガンダム1.0を元にしたアレンジで、既存のHGUC/ガンダムに比べてスレンダーになっている。キットの全体のプロポーションは良好。
顔や胴体はアニメ設定寄り、その他の部分は最近のハイディティールを取り入れたデザインとなっているが、お台場立像同様に、それぞれの要素がうまくミキシングされておりさほど違和感はない。
関節
HG00/ダブルオー等に採用された新型PC(PC-001)を使っており、ABSは不使用。しかし立像関節部のディテール再現を優先しているせいか、可動範囲はさほど広くない(特に足首)。
また説明書でも言及されているが、胴体肩関節用のPC-4は傾いてはまりがちなので注意。
股関節はスイング式でアクションベース接続用の穴も開いているが、穴を隠すパーツは付属しない。アオリ視点で眺めることの多い立像の模型としてはやや残念なところ。
色分け
HGUC/ガンダムと同レベル(ビームライフルは黄色い部分が別パーツ)で、成形色はMG/ガンダム2.0に近いアニメ寄りの色調。目+クマドリと首のグレーはシールで再現。アニメ準拠として見た場合の色分けはほぼ完璧だが、フンドシの連邦マークの黄色とビームサーベル刃のピンクだけは要塗装。
立像のカラーリングを再現したい場合には、パネルごとに微妙に変えてある色調を全て塗装で表現することになる。
説明書にはパネル塗り分け用の色指定も一応記載されているが、お台場の再現をしようとした場合にはまったく不十分なので、ネット上の立像写真などを参考に塗装した方がよい。
立像のカラーリングを再現したキットとしてはRG/ガンダムがある。
武器・付属品
- ビームライフル
- ビームサーベル×3(ランドセル装着用×2、ビーム刃と一体の白成形もの×1)
- ハイパーバズーカ+腰部バズーカラックパーツ(カバーパーツと差し替え)
- ガンダムハンマー(チェーンは金属製)
- シールド(前腕と背部に装着可能)
- 銃持ち手(右)、サーベル、ハンマー持ち手(右)、ハイディテールタイプ握り手(左右)
実物の立像に武器は全く持たされていないが、キットには豊富な武装が付属している。
武器類は全体的にHGUC版より大きい造形となっており、持たせた際に迫力がある。
また、ガンダムハンマーのチェーン部分には金属製のチェーンが採用されている。
立像ポーズの再現のためか、最近のHGには珍しく武器持ち用ではない握り拳が両手分付属するが、その造形はやや実感に欠けるものとなっているのが残念なところ。