作業用 HGUC キット評価表 2004年発売分
51 RGM-79GS ジムコマンド(宇宙用)
2004.11発売 840円 (本体800円)総合○
総評
ジムコマンド(コロニー内仕様)のバリエーションキット。成形色が赤と白になり、武器とバックパックも宇宙仕様に変更されている。肩のアンテナパーツが細いので、うっかり折ってしまったり紛失しないように注意したい。
シールド裏面のマガジンラックが90mmマシンガンのマガジンのままになっているのが気になるが、値段的にも良作キットといえる一品。
プロポーション
キット単体としては良好。関節
肩関節基部の前後スイング可動がないことを除けばよく動く。挟み込み関節がないのは高ポイント。
上腕~ヒジ内部がABSでポリキャップ不使用な点に注意(特に塗装派)。
色分け
頭部ゴーグル・センサーはクリアグリーン成形。股間ブロック下面や脛パーツの凹部内などは付属のシールで再現。
頭部の耳(両サイドの丸いパーツ)は色違い別パーツ化されているのは嬉しいところ。
しかし、シールドの連邦軍エムブレムや丸いパーツはシールが用意されていないので、塗装するしかない。
ビーム・ガンはABS素材の2パーツ構成(モナカ割)でグレー一色。
エネルギーパック(マガジン)部分の色分けは付属のシールが用意されていない為、塗装が必要。
他にもバックパックのスラスター内部も塗り分ける必要がある。
武器・付属品
- ビーム・ガン+銃持ち手(右)
- ビームサーベル(白成形、右手首と一体)
- ビームサーベルのグリップ×2(リアスカートに取付け)
- シールド
- 穴開き握り手(左右)
- 平手(左)
ビームサーベルのグリップは先端に穴が開いているので、HGUC/ガンダムなど他のキットのクリアビームサーベルを差し込むことも可能だが、モノによっては小改造が必要な場合あり。
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最終更新 2011/09/16 12:5650 RX-GA Gアーマー
2004.10発売 2940円 (本体2800円)総合◎
総評
GファイターとHGUC/ガンダムがセット(=Gアーマー)になったキット。ガンダムの腹部パーツや各接続パーツを差し替えることで各形態が再現できる。
Gファイター時、機体内部にキャタピラを収納しておくことが可能。
機体を接続する角度を変更可能なスタンドが付属する。
付属するガンダムは基本的にHGUC 021の単品のものと同じものだが、合体用に足首が折りたたみ可能になり、腹部は各形態用のパーツを差し替え可能だが単純な1軸可動になる、等の点が異なる。
ガンダム単体についてはそちらを参照のこと。武器やコアファイターも同じものが付属する。
なお、再現可能な形態はGファイター、ガンダム、Gアーマー、Gブル、Gブルイージー、Gスカイ、Gスカイイージー、ガンダム・スカイ(下半身にGメカBパーツを履いたガンダム)、コアファイター単体。
コアブロックは接続軸が生えているのでそのまま飾るには不向き(飾りたいかどうかはともかく)。
プロポーション
ガンダム本体は単品のものとほぼ同じ。新規設計の足首部分は、わずかだが前後幅が長くなっている。Gファイターは元デザインからも分かるように見事な箱っぷり。ただ、極力左右幅が広がらないように微妙に曲面を取り入れたりと、各所で工夫されている。
その他の形態も印象は良好。
Gスカイイージー時には、コアファイターとGメカBパーツの間にアニメ版にはないアタッチメントパーツが挟まる(GFF版と同デザイン)。
関節
ガンダム本体は合体ギミックのために、単品のものに足首の折りたたみ(PC内蔵)とランドセルのサーベル基部の可動(ABSパーツ)、腹部の差し替え(PC内蔵)、股間ブロックの可動が追加されている。Gファイターはギミックの宝庫。キャタピラはAパーツと3重関節のABSフレームで繋がり、各形態の微妙な付き位置の違いに対応。ただ、さすがに履帯や転輪は無可動。
Bパーツは底面が観音開きになり、ガンダム下半身やキャタピラを収納する。
各可動部はPCやABSを多用。ロック機構も各所にあり、どの形態でもグラつかずに保持できる。
またスタンドは3段階に角度調節可能。
色分け
Gファイターはほぼ設定通りで、キャノピーはクリアブルー成形。中にはコクピットとパイロット(HGUC/ガンタンクと同レベル)が見えるが、こちらは全部まっ黄色。コアファイター&コアブロックの機首は丸ごと青成形で、コクピットは再現されていない。
キャタピラはアサフレックス成形?
武器・付属品
- ビームライフル
- ハイパーバズーカ+ラッチパーツ(腰にマウント可、フタパーツとコンパチ)
- ビームサーベル(クリアピンク成形)×2
- シールド
- 銃持ち手(右)×1
- 穴開き握り手(左右)
- コアファイター(ファイター形態、無変形)
- 展示用スタンド(角度変更可)
- Gスカイイージー用アタッチメントパーツ
- コアファイター接続用パーツ
- Gブルイージー用腹部
- Gブル用コアブロック
- Gアーマー用シールド接続パーツ×2
ガンダム単体時のシールド接続パーツは1個だけなので注意。
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最終更新 2011/09/16 12:5649 MRX-009 サイコガンダム
2004.08発売 5250円 (本体5000円)総合○
総評
HGUC/デンドロビウムに次ぐ大型のHGキット。パーフェクトグレードのキット並みの大きさを誇り(全高28cm)、置き場所に困る。MA形態に完全変形可能であり、指の独立可動や指先のビーム砲口の再現、頭部コクピットハッチの開閉(ただしパイロットなし)など細かい部分も再現されている。
プロポーション
細かく見ると頭が小さい、肩のパーツが頭に近すぎるなど気になる点はあるが、全体としては巨大なMSの迫力を十分に再現している。また、MA形態もバランス良くまとまっている。
関節
変形ギミックのため腰が動かない、脚の可動範囲がやや狭いなどの制限はあるが、他の部分は標準HGキット並に動き、保持力や自立の面も問題ない。指は1本ずつ独立に動く。なお、変形機構に関与する部分には強度を考えてABSパーツやビス止めが使用されている。各部分にはロック機構もあり。
色分け
胸部・すね・肩などの黄色い部分はシールであるが、他は十分に色分けされている。また変形時に引っ掛けて破損しないように、頭部のアンテナには黄色のポリパーツが使われている。
武器・付属品
- シールド
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最終更新 2011/09/16 12:5648 MSN-00100 百式+メガバズーカランチャー
2004.07発売 1890円 (本体1800円)総合○
総評
既発のHGUC/百式のメッキなしVer.にメガバズーカランチャーが付属したキット。百式本体はパーツ構成や関節等、最近のHG基準で見ると流石に厳しいが、約5年も前に発売されたキットなのでその辺を踏まえた上で。
メガバズーカランチャーは、こちらは単品で発売しても問題なさそうな出来。ディテールやボリュームは十分で、ギミックも再現(足掛けの伸縮は差し替え)。
プロポーション
百式の全体的なシルエットは設定通り。キット単体で見てもスマートで良好。脚部フレームの再現度はなかなか。
しかしメガバズーカランチャーの砲身は、人によっては少し短めに感じるかもしれない。
関節
百式については、保持力は悪くないが、外装の形状故に可動範囲は狭い(特に腰や足首のアーマー)。腰は回転せず、首もボールジョイントではない。
メガバズーカランチャーは、付属のメカ風味な台座によりディスプレイ時に安定感があり、また他も含め特に問題はないと思われる。
色分け
機体色の金色がメッキではなく、樹脂の成形色(ラメっぽい黄土色)によって表現されている。バーニア以外は一通り成形色で再現されてはいるが、無塗装ではメッキVerの方が見栄えは良いかも。
メガバズーカランチャーは、台座、凹状モールド、足掛けメカ部分以外はプラで色分けを再現。
センサー部分はグリーンのクリアパーツ、金色のケーブルは軟質素材。
百式のカメラアイ部分・メガバズーカランチャーの凹状モールド部分のそれぞれに対応したホイルシールと「百」のガンダムデカール付き。
武器・付属品
- メガバズーカランチャー
- ビームライフル
- クレイバズーカ
- ビームサーベル×2(柄まで一体のクリアイエロー成形)
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最終更新 2011/09/16 12:5647 RX-78NT-1 ガンダムNT-1
2004.06発売 1575円 (本体1500円)総合△
総評
HGUC/ガンダム、HGUC/GP01、HGUC Mk-IIなど他のガンダム系と比較すると物足りない感じのするキット。成形色や色分けの問題から、シールのみ+無塗装ではかなり中途半端な印象を受けるが、部分塗装+墨入れをすればかなり良くなる。
無塗装派の人には辛いかもしれないが、決して駄目キットという訳ではない。
プロポーション
旧キットと比べるとかなりスマートで普通の体型になっている。チョバムアーマーを装着した状態でのプロポーションを優先した為か、ヒジ関節の長さや前腕の小ささ(そのため相対的に拳が大きく見える)などが目立つ。
胴の短さはアニメ設定画のプロポーションを意識したためと思われるが、0080に登場するHGUC/寒冷地ジムやHGUC/ジムコマンド、HGUC/量産型ガンキャノン等と並べて見れば特に違和感はないように感じる。
アーマー装着時の姿はバランスが良い。
関節
肩の前後スイングがない以外は可動範囲はHGUCシリーズの平均レベル。腰は前後スイングできる。しかし、リアアーマーが干渉してS字立ちが上手く決まらない欠点も。
素立ちポーズで専用ビームライフルを構えるのに少し難あり。
チョバムアーマーを装着した格好でも可動範囲が制限されることはない。
色分け
頭部のカメラとツインアイ、ヒザの赤色、腰前面のエンブレム部(黄色+周辺の黒色)はホイルシールで再現可能。股間の小さなスラスターが別パーツになっている。
各スラスター内部(オレンジ色+黒色)は塗装必須。細かいので注意が必要。
足はパーツ割のおかげで合わせ目消しが不要なのは高評価。
武器・付属品
- ビームライフル
- ビームサーベル(白成形)
- ビームサーベルのグリップ×2(バックパックに取付け)
- 腕部ガトリング砲用パーツ
- シールド
- チョバムアーマー(着脱可能)
両手の腕部ガトリング砲は一部パーツ差し替えで再現。
シールドを固定するコの字パーツを付ける位置が高い為に、違和感を感じる。
ALEXの文字や各マーキングはステッカーで再現。
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最終更新 2011/09/16 12:5646 RGM-79G ジムコマンド
2004.05発売 840円 (本体800円)総合◎ 関◎ ギ○ 武○
総評
「0080 ポケットの中の戦争」で登場したジムコマンドのコロニー内仕様。基本的に本体はHGUC/寒冷地ジムの流用だが、パーツによっては細かいディテール等が追加されている。
肩のアンテナパーツが細いので、うっかり折ってしまったり紛失しないように注意したい。
値段的にも良作キットといえる一品。
プロポーション
キット単体としては良好。関節
肩関節基部の前後スイング可動がないことを除けばよく動く。挟み込み関節がないのは高ポイント。
上腕~ヒジ内部がABSでポリキャップ不使用な点に注意(特に塗装派)。
色分け
頭部ゴーグル・センサーはクリアグリーン成形。股間ブロック下面や脛パーツの凹部内などは付属のシールで再現。
頭部の耳(両サイドの丸いパーツ)は色違い別パーツ化されているのは嬉しいところ。
しかし、シールドの連邦軍エムブレムや丸いパーツはシールが用意されていないので、塗装するしかない。
武器・付属品
90mmマシンガンはHGUC/ガンキャノン量産型のものと共通デザイン。旧キットのジムコマンドやHGUC/GP01(陸戦型)に付属のものと比べると若干ディテールが増えている。
ビームサーベルのグリップは先端に穴が開いているので、HGUC/ガンダムなど他のキットのクリアビームサーベルを差し込むことも可能だが、モノによっては小改造が必要な場合あり。
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最終更新 2011/09/16 12:5645 MS-14JG ゲルググJ
2004.04発売 1260円 (本体1200円)総合◎
総評
HGUCでリリースの続く0080シリーズのMSの1つであり、数あるゲルググ系ガンプラの中でもかなりの良作キット。頭部・バックパックのアンテナやプロペラントタンクの根元など、細くうっかり折ってしまいそうな部分があるので取扱いには注意。
プロポーション
アニメ設定と比較すると胴体など上半身のボリュームが抑えられ、スマートで脚が長めなヒーロー体型となっている。キットのプロポーションそのものは非常に良好で素直にカッコイイが、無骨な印象はない。
各部は細く、長く、の方向に解釈されており、足首が長過ぎるという意見もあり。
関節
保持力は十分だが、肩アーマーが干渉して腕が水平に上がらない、腰・ヒザがあまり動かない、などデザイン的に可動範囲はやや狭い。しかし、ヒジの球状関節を再現するなど頑張っている部分もある。フロントスカートは左右独立可動。
色分け
各部のスラスターや腕のビームスポットガンなどかなり細かいパーツまで別パーツ別色成形となっており、色分けは素晴らしい。その反面細かいパーツが多くやや大変か。シールはいつものホイルシールではなく透明のマーキングシールが付属。シールによる色分けはモノアイスリットのみで、モノアイはクリアピンク成形。
また部隊マークと機体ナンバーの「522」、「523」が付属。
武器・付属品
- ビームマシンガン+銃持ち手(右)(ただし付属する右手首はこの持ち手のみ)
- プロペラントタンク×2(着脱可)
- 穴開き握り手(左)
- 銃添え手(左)
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最終更新 2011/09/16 12:5644 RX-77D ガンキャノン量産型
2004.02発売 1050円 (本体1000円)総合○
総評
十余年の時を経て、初のキット化。カメラアイがクリアパーツではない、臀部スタビライズド・ギアが展開しない等、おそらく価格との兼ね合いで捨てられてしまった部分もあるが、押さえるべきところは押さえている。
基本的には買って損はしない良作。
プロポーション
出渕裕氏によるアニメ設定画よりもエッジが立ち、連邦らしいラインにアレンジされている。キャノン砲は展開するとやや細い印象を受けるが、それゆえにHGUC/ガンキャノンと並べた時に「頼りない量産型」風情がでないこともない。ものは考えよう。
肩アーマー、キャノン砲基部の出渕穴はどちらも曲面にあるので、抜け方向がハッキリしない。彫り直しやディテールアップを推奨。
関節
何気に大きな見所。ヒザに横ロールが入っており、HGUC/ガンキャノンで指摘されていた「足が横方向に開かない」という制限を、見かけ上はほとんど克服できている。
そしてインスト未記載だが、手首ポリ(PC.H)の取り付け位置を長短2段階に選択できる。これによってポリを露出させて可動を優先させるか、見栄えを気にするかのユーザーの嗜好を反映できる。
当然、肩部キャノン砲は設定同様の伸縮による展開・収納が可能。
色分け
残念ながらカメラアイはクリアパーツではなくホイルシールでの再現。カメラのパーツ自体は別パーツ化されているので、クリアパーツ化も塗装も簡単にできる設計。シールには「TH」のスカーレット隊マークと、機体番号の不吉な「666」マークが付属。
武器・付属品
- 90mmマシンガン+銃持ち手(右)
- 穴開き握り手(左右)
90mmマシンガンはHGUC/ジムコマンドのものと共通デザイン。旧キットのジムコマンドやHGUC/GP01(陸戦型)に付属のものと比べると若干ディテールが増えている。
劇中の装備ではこの小さいマシンガンが一つ、というのが正解だがやや寂しいという意見も。
余談だがHGUC/ガンキャノンのライフルが無改造で持てる上、かなり似合う。
ホワイトディンゴ隊仕様にしたい場合、マシンガンはHGUC/陸戦型ガンダムやHGUC/BD1号機、HG08小隊シリーズのHG08/陸戦型ガンダム(HG08/陸戦型GM、HG08/GMスナイパー)付属のものから流用。
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最終更新 2011/09/16 12:5643 MS-09RII リックドムII
2004.01発売 1575円 (本体1500円)総合○
総評
劇中イメージとぴったり、ではないもののキットとしては実によく出来ている。作りやすいが決して大味ではない。パーツ割りも細かく、後ハメ加工等も楽にできる設計。旧キットの弱点だった武装関係が改善されていることも合わせ、値段から見ても実に充実した内容と言える。
だが細かい部分部分ではほんの少しずつだが気になる点もあり、その結果全体のまとまりという点でかなりを損している。また設定全高の1/144よりも8mm程度大きく、ある意味でこのキットの最大の欠点と言えるかも知れない。
プロポーション
ポケ戦当時の出渕設定画からみればかなり雰囲気は変わっているが、「リックドム」から連想されるイメージと、「リックドムII」の独特なフォルムをうまく混ぜてると思う。頭・肩・スカートまわりあたりの形状は見る人によっては不満なところ。
関節
関節はすべて後ハメいらず、ポリキャップもほとんど露出しない。可動範囲はドムとしてはまあ標準的、HGUC全体でも標準程度。保持力は良好。
ただ足首はあまり動かず、踏ん張ったポーズがいまいちとれないのが残念。
ジャイアントバズはしっかり肩に担げるので心配なく。
色分け
キットのままでほぼ完璧、シールでの色分けは一枚のみ。塗装の際も大掛かりな加工はほとんどいらない(胸部装甲上部だけは分割位置を変えるかマスキングが必要)。モノアイはシールだが、赤い十字部分の中に無色クリアパーツのレンズ状モノアイガードが付くため、シールでも違和感はない。
装甲内バーニアも別パーツ。肉抜き穴もあるが目立たない場所に配置されている。
エンブレムと「56」のマーキングシールが付属する。
武器・付属品
- ジャイアントバズ
- シュツルムファウスト×2(ラックが付属しないため手持ちしかできない)
- MMP-80 マシンガン
- ヒートサーベル(グレー成形)
- プロペラントタンク(単軸可動で取り外し可)
手首は人差し指のみ可動するタイプの握りこぶしが付属。