クリパルティア帝国


概要

国名 クリパルティア帝国 (英:Imperial Cripaltia)
略号 ICP
国旗 護国十字旗
文明圏(環境) PE
皇帝 クリファス11世
首相 ツルノ海軍大将
政体 立憲君主制
政治指針 「格差による競争社会」
国教 無し(伝統宗教は習慣化)
標語 「天の灯りは全て星、海の灯りは全て敵」
人口 3,060万人
言語 日本語、英語
首都 帝都 アンティクアルム
通貨 ケット(1ケット=120円)
伝統ある騎士国家であったが、西洋諸国の占領によって国体を喪失していたところを大惨事世界大戦時に東洋人らの協力を得て解放されたことで主権を回復した。よって兵器などは、彼らにあやかった和名のものが多い。人種は白黄色人混合で祖国愛が強く、肌の色や混血への差別は無い。
文官育成に力を入れるツルノ内閣は留学生誘致や学業施設の更新に力を注いでいる。

陸海軍の両軍を配備し、海軍を主力として陸軍は憲兵活動が主となる。
海軍は慢性的な艦艇不足に頭を抱え、陸軍は一向に下りない予算と兵器不足に頭が痛い。

皇国通信

ニュース


+ S.E.3010年代

S.E.3014 2月26日 カササギ海軍大将が首相就任。

S.E.3015 3月11日 第二次巡洋艦計画大綱発表。
新型の巡洋艦10隻を増産。

S.E.3015 3月11日 海軍資料館を開設。艦艇の図面が閲覧可能に。

S.E.3016 4月21日 カササギ内閣が総辞職。ミミズク海軍大将が首相就任。

S.E.3016 4月21日 建造中の新型巡洋艦の半数を航空母艦へ改造することが決定。

S.E.3018 6月15日 第二次巡洋艦計画大綱型 【鈴谷型重巡洋艦】が就役。


+ S.E.3020年代

S.E.3021 9月12日 航空母艦【紀伊】が就役。

S.E.3022 1月5日 内閣が軍令部長官、海軍大臣、陸軍大臣を官邸へ緊急召喚。

S.E.3022 1月7日 戦略資源国家管理法が始動。石油資源/鉄鋼類/合金類/食料品/薬品 の一部に制限。

S.E.3022 1月10日 クラムアン・プロヴィネシア両国に宣戦布告。開戦。常備艦隊と特務艦隊が併合されて連合艦隊を結成。

S.E.3022 1月16日 インド洋海域にて大規模演習。第1〜第2艦隊が出港。

S.E.3022 1月19日 紀伊型二番艦【出雲】が就役。アングルド・デッキの有無が紀伊と異なる。

S.E.3022 8月14日 クラムアン古都攻略へ向けた機動部隊が進攻を開始。

S.E.3022 8月15日 本土近海の警戒レベルが最大限に。アラビア沖哨戒潜水艦が大型艦9を含む54隻の艦隊を発見。我が機動部隊への迎撃艦隊か?

S.E.3022 9月2日 我がクラムアン攻撃隊が敵主力と会敵。戦艦撃沈を含む戦果を挙げた一方、我が方も多大なる損害を受け転進した。

S.E.3022 10月16日 海軍機紹介スペースに新鋭機を画像付きで掲載。


+ S.E.3030年代

S.E.3030 6月1日 ミミズク内閣が総辞職。ツルノ海軍大将が首相就任。

S.E.3030 6月22日 大ムタパ・アフリカ国家社会主義帝国、エネフィア連邦王国、パプア・ニューギニア連合王国と『4国協商同盟』を締結。

S.E.3030 6月23日 三笠連邦共和国、ローテスラント国家社会主義共和国と『3国協防同盟』を締結。

S.E.3035 11月6日 加賀型戦艦2隻が就役。

S.E.3035 11月13日 赤城型重装甲航空母艦4隻が就役。

S.E.3035 11月21日 【戦艦朝日】【戦艦三笠】の両艦は、大アンティル諸島連合海軍へ移籍された。1隻あたり5億ケットで売却され、彼の国で大西洋の守人となった。



首相紹介


首相紹介

氏名:ツルノ
肩書き:首相/海軍大将

クリパルティア帝国海軍大将で、兵学校第44期生主席。専門は航空科。
初の航空畑出身の首相。新型航空母艦案の作成や航空主兵論の浮上から知見者として舵を切れるよう選任された。
知性派と呼ばれるよう、文官育成にも力を入れており、学校の拡充や留学生誘致などといった改革も手掛けている。

軍備


海軍

海軍卿 ワカサギ海軍大将
構成人数 約24万人
軍艦 76隻
補助戦闘艦艇 162隻
補助艦艇 293隻
航空機 4,900機
海軍は大まかに、第一から第三艦隊までを統括する外洋部隊の常備艦隊と、本国近海の警戒を行う特務艦隊に分けられる。
有事には両艦隊は統合され連合艦隊となる。現在の旗艦は大和型戦艦二番艦の武蔵が務めている。

連合艦隊編成表(S,E,3022:クラムアン継承戦争時)

+ 【第1艦隊】...パース司令部所属
『第1戦隊』
戦艦 武蔵
戦艦 大和
戦艦 長門
戦艦 陸奥

『第1航空戦隊』
航空母艦 紀伊
航空母艦 出雲
航空母艦 信濃
航空母艦 大鳳(喪失)
第10駆逐隊(喪失)

『第1護衛戦隊』
航空母艦 隼鷹(喪失)
航空母艦 飛鷹(喪失)
軽巡洋艦 球磨(喪失)
軽巡洋艦 多摩
第9駆逐隊(喪失)

『第1支援戦隊』
重巡洋艦 鈴谷
重巡洋艦 熊野
重巡洋艦 最上
重巡洋艦 三隈

『第1水雷戦隊』
軽巡洋艦 阿賀野(喪失)
第7駆逐隊(喪失)

+ 【第2艦隊】...ダーウィン司令部所属
『第2戦隊』
戦艦 常陸(喪失)
戦艦 天城(喪失)

『第2航空戦隊』
航空母艦 翔鶴(喪失)
航空母艦 瑞鶴(喪失)
航空母艦 飛龍(喪失)
航空母艦 蒼龍(喪失)
第8駆逐隊(喪失)

『第2護衛戦隊』
航空母艦 龍驤(喪失)
航空母艦瑞鳳(喪失)
軽巡洋艦 北上(喪失)
軽巡洋艦 大井
第3駆逐隊(喪失)

『第2支援戦隊』
重巡洋艦 高雄
重巡洋艦 愛宕
重巡洋艦 摩耶
重巡洋艦 鳥海

『第2水雷戦隊』
軽巡洋艦 能代
第6駆逐隊(喪失)

+ 【第3艦隊】...バーンスデール司令部所属
『第3戦隊』
戦艦 金剛(喪失)
戦艦 比叡
戦艦 榛名(喪失)
戦艦 霧島

『第3航空戦隊』
航空母艦 己龍
航空母艦 呑龍
航空母艦 屠龍
第1駆逐隊

『第3護衛戦隊』
航空母艦 伊吹
航空母艦 大鷹
航空母艦 神鷹
軽巡洋艦 庄内
軽巡洋艦 鬼怒

『第3支援戦隊』
重巡洋艦 石鎚
重巡洋艦 鞍馬
重巡洋艦 富士
重巡洋艦 筑波

『第3水雷戦隊』
軽巡洋艦 矢矧(喪失)
第5駆逐隊

+ 【第4艦隊】...ロックバンプトン司令部所属
戦艦 敷島
戦艦 朝日
戦艦 初瀬
戦艦 三笠

『第4航空戦隊』
航空母艦 白龍
航空母艦 昇龍
航空母艦 豊龍
第2駆逐隊

『第4護衛戦隊』
航空母艦 雲龍
航空母艦 沖鷹
航空母艦 海鷹
軽巡洋艦 都幾
軽巡洋艦 由良

『第4支援戦隊』
重巡洋艦 妙高
重巡洋艦 足柄
重巡洋艦 那智
重巡洋艦 羽黒

『第4水雷戦隊』
軽巡洋艦 酒匂
第4駆逐隊

+ 【補給艦隊】...海軍省所属
『航空機輸送戦隊』
航空母艦 雲鷹
航空母艦 三鷹
軽巡洋艦 大淀

『第1輸送戦隊』
軽巡洋艦 入間
急造1番〜10番駆逐艦
ホ1型輸送艦

『第1給油戦隊』
急造11番〜20番駆逐艦
特型高速油槽艦

『第2輸送戦隊』
軽巡洋艦 木曽
急造21番〜30番駆逐艦
ホ1型輸送艦

『第2給油戦隊』
急造31番〜40番駆逐艦
特型高速油槽艦

+ 【潜水艦隊】...海軍省所属
『哨戒戦隊』
伊号100
伊号102 (喪失)
伊号乙型30隻

『工作戦隊』
伊号101
伊号丙型12隻

+ 【駆逐隊】
『第1駆逐隊』
睦月/如月/弥生/皐月/水無月
『第2駆逐隊』
文月/望月/葉月/長月/霜月
『第3駆逐隊』(喪失)
陽炎/不知火/黒潮/早潮/夏潮
『第4駆逐隊』
初風/雪風/天津風/時津風/浦風
『第5駆逐隊』
磯風/浜風/谷風/野分/嵐
『第6駆逐隊』(喪失)
暁/響/雷/電/吹雪/初雪
『第7駆逐隊』(喪失)
深雪/白雪/磯波/浦波/叢雲/巻雲
『第8駆逐隊』(喪失)
秋月/初月/涼月/春月/冬月/照月
『第9駆逐隊』(喪失)
一月/三日月/大月/欠月/朧月/阿波月
『第10駆逐隊』(喪失)
花月/磯月/雲月/晴月/宵月/影月


連合艦隊編成表(S,E,3044:WW2極東戦域時)

+ 【第一艦隊】...パース司令部所属
『第一航空戦隊』
戦艦 加賀
航空母艦 赤城
航空母艦 翔鶴
航空母艦 鳳翔

『第一護衛戦隊』
重巡洋艦 古鷹
重巡洋艦 鈴谷

『第一水雷戦隊』
軽巡洋艦 阿武隈
駆逐艦 夕雲
駆逐艦 巻雲
駆逐艦 風雲
駆逐艦 長波
駆逐艦 巻波

+ 【第二艦隊】...ダーウィン司令部所属
『第二航空戦隊』
戦艦 土佐
航空母艦 天城
航空母艦 瑞鶴
航空母艦 龍驤

『第二護衛戦隊』
重巡洋艦 加古
重巡洋艦 熊野

『第二水雷戦隊』
軽巡洋艦 長良
駆逐艦 高波
駆逐艦 大波
駆逐艦 清波
駆逐艦 玉波
駆逐艦 涼波

+ 【第三艦隊】...バーンスデール司令部所属
『第三航空戦隊』
戦艦 大和
航空母艦 紀伊
航空母艦 祥鳳
航空母艦 瑞鳳

『第三護衛戦隊』
重巡洋艦 青葉
重巡洋艦 最上

『第三水雷戦隊』
軽巡洋艦 天龍
駆逐艦 藤波
駆逐艦 浜波
駆逐艦 沖波
駆逐艦 岸波
駆逐艦 朝霜

+ 【第四艦隊】...ロックバンプトン司令部所属
『第四航空戦隊』
戦艦 武蔵
航空母艦 出雲
航空母艦 隼鷹
航空母艦 飛鷹

『第四護衛戦隊』
重巡洋艦 衣笠
重巡洋艦 三隈

『第四水雷戦隊』
軽巡洋艦 龍田
駆逐艦 早霜
駆逐艦 秋霜
駆逐艦 清霜

+ 【補給艦隊】...海軍省所属
『第一運輸隊』
給糧艦ハーヴェスト
急造1〜5番駆逐艦

『第二運輸隊』
給糧艦クロープ
急造6〜10番駆逐艦

『第一輸送隊』
給糧艦インジャーザリング
急造11〜15番駆逐艦

『第二輸送隊』
給糧艦ファーティリティ
急造16〜20番駆逐艦

『第一給油隊』
戦時標準油槽艦1〜10
急造21〜30番駆逐艦

+ 【潜水隊】...海軍省所属
『哨戒隊』
伊号100
伊号乙型10隻

『工作隊』
伊号101
伊号丙型20隻


軍艦

+ 戦艦
【加賀型戦艦】
建造 パース海軍工廠(加賀)
G,B,バーンスデール造船所(土佐)
全長 274m
全幅 47m
吃水 13m
交戦距離 最大42km、想定20km
武装 40口径21inc連装カートカノン砲3基
60口径4inc連装高角砲2基
30口径4inc連装高角砲6基
3inc単装両用砲8基
25mm三連装機銃20基
艦載機 水上機4機
装甲 舷側:18inc〜12inc
水平:8inc
速力 30kn
同型艦 加賀、土佐

【大和型戦艦】

建造 パース海軍工廠(大和)
G,B,バーンスデール造船所(武蔵)
全長 263m
全幅 53m
吃水 12m
交戦距離 最大44km、想定20km
武装 20inc3連装カートカノン3基
6inc連装カートカノン4基(大和)2基(武蔵)
5inc連装爆縮高角砲6基
5inc単装爆縮高角砲8基(武蔵)
FC3連装機銃30基(武蔵)
FC連装機銃8基
艦載機 水偵、水観、水戦を計4機
装甲 舷側:18inc〜10inc
水平:8inc
速力 28kn
同型艦 大和、武蔵

【長門型戦艦】

建造 パース海軍工廠(長門)
ダーウィン海軍工廠(陸奥)
全長 224m
全幅 39m
吃水 10m
交戦距離 最大41km、想定20km
武装 18inc連装カートカノン3基
5inc連装爆縮高角砲6基
FC3連装機銃22基
艦載機 水偵、水観を計3機
装甲 舷側:16inc〜8inc
水平:6inc
速力 26kn
同型艦 長門、陸奥

【常陸型巡洋戦艦】

建造 パース海軍工廠(常陸)
ダーウィン海軍工廠(天城)
全長 195m
全幅 19m
吃水 9m
交戦距離 最大38km、想定18km
武装 14incカートカノン連装砲4基
5inc爆縮連装砲高角砲6基
3連装FC機銃28基
艦載機 水観1機
装甲 10inc〜5inc
速力 31kn
同型艦 常陸、天城
喪失 常陸、天城

【金剛型巡洋戦艦】

建造 パース海軍工廠(金剛)
G,B, 帝都造船所(比叡)
ダーウィン海軍工廠(榛名)
G,B,バーンスデール造船所(霧島)
全長 207m
全幅 29m
吃水 10m
交戦距離 最大38km、想定18km
武装 14インチ爆縮4連装砲1基
14インチ爆縮連装砲2基
6インチ爆縮連装副砲10基
5インチ爆縮連装砲高角砲4基
3連装FC機銃14基
艦載機 無し
装甲 8inc〜3inc
速力 34kn
同型艦 金剛、比叡、榛名、霧島
喪失 金剛、榛名

【敷島型前ド級戦艦】

建造 G,B,バーンスデール造船所(敷島、朝日、初瀬)
パース海軍工廠(三笠)
全長 123m
全幅 29m
吃水 5m
交戦距離 最大14km、想定6km
武装 12inc爆縮連装砲
6inc爆縮単装砲
3inc単装砲
FC単装機銃12基
艦載機 無し
装甲 9inc〜4inc
速力 18kn
同型艦 敷島、朝日、初瀬、三笠
転籍 朝日、三笠を大アンティル諸島連合へ

+ 航空母艦
【赤城型重装甲航空母艦】
建造 ダーウィン海軍工廠(赤城)
G,B,ロックバンプトン造船所(天城)
ロックバンプトン海軍工廠(翔鶴)
G,B,帝都造船所(瑞鶴)
全長 280m
全幅 67m
吃水 13m
カタパルト 蒸気式3基
搭載機数 44機
搭載機 戦闘機27機、攻撃機12機、偵察機1機
早期警戒機2機、対潜ヘリ1機、輸送ヘリ1機
武装 3inc単装両用砲2基
六連装フレアランチャー2基
六連装チャフランチャー1基
装甲 舷側:16inc〜12inc
水平:6inc
飛行甲板(格納庫上部):4inc (500kg未満爆弾無効)
速力 30kn
同型艦 赤城、天城、翔鶴、瑞鶴

【紀伊型重装甲航空母艦】


建造 ダーウィン海軍工廠(紀伊)
パース海軍工廠(出雲)
全長 263m(紀伊)、277m(出雲)
全幅 57m(紀伊)、71m(出雲)
吃水 12m
カタパルト 蒸気式2基
搭載機数 18機(紀伊)、21機(出雲)
搭載機 戦闘機12機、攻撃機4機、偵察機1機、早期警戒機1機(紀伊)
戦闘機12機、攻撃機6機、偵察機1機、早期警戒機2機(出雲)
武装 6セルVLS
5inc連装爆縮高角砲8基(紀伊)7基(出雲)
FC3連装機銃20基(紀伊)17基(出雲)
装甲 18inc〜10inc、装甲飛行甲板(500kg未満爆弾無効)
速力 33kn
同型艦 紀伊、出雲

【信濃型装甲航空母艦】
建造 パース海軍工廠
全長 255m
全幅 39m
吃水 11m
カタパルト 蒸気式2基
搭載機数 15機
搭載機 戦闘機12機、偵察機1機、早期警戒機1機
武装 5inc連装爆縮高角砲8基
FC3連装機銃10基
4連装防空フレアランチャー
4連装防空チャフランチャー
装甲 16inc〜8inc、装甲飛行甲板(500kg以下無効)
速力 30kn
同型艦 無し

【翔鶴型航空母艦】
建造 ダーウィン海軍工廠(翔鶴)
ロックバンプトン海軍工廠(瑞鶴)
全長 250m
全幅 27m
吃水 12m
搭載機数 96機
搭載機 戦闘機21機、爆撃機42機、攻撃機33機
武装 5inc連装爆縮高角砲8基
FC3連装機銃12基
装甲 6inc〜2inc
速力 33kn
同型艦 翔鶴、瑞鶴
喪失 翔鶴、瑞鶴

【大鳳型装甲航空母艦】
建造 ダーウィン海軍工廠
全長 255m
全幅 35m
吃水 12m
カタパルト 蒸気式2基
搭載機数 12機
搭載機 戦闘機9機、偵察機1機、早期警戒機2機
武装 5inc連装爆縮高角砲6基
FC3連装機銃17基
4連装防空フレアランチャー
4連装防空チャフランチャー
装甲 6inc〜2inc、装甲飛行甲板(500kg以下無効)
速力 33kn
同型艦 無し
喪失 大鳳

【鳳翔型航空母艦】
建造 帝都海軍工廠(鳳翔)
G,B,バーンスデール造船所(祥鳳、瑞鳳)
パース海軍工廠(龍驤)
G,B,パース造船所(隼鷹、飛鷹)
全長 205m
全幅 26m
吃水 7m
カタパルト 電磁式1機
搭載機数 5機
搭載機 戦闘機3機
偵察機1機
救難ヘリ1機
武装 3inc両用単装砲2基
6セルチャフランチャー
装甲 舷側:2inc、水平1inc
速力 35kn
同型艦 鳳翔、祥鳳、瑞鳳
龍驤、隼鷹、飛鷹

【飛龍型航空母艦】
建造 G,B,バーンスデール造船所(飛龍、蒼龍)
全長 235m
全幅 25m
吃水 7m
搭載機数 63機
搭載機 戦闘機15機、爆撃機27機、攻撃機21機
武装 5inc連装爆縮高角砲6基
FC3連装機銃7基
FC連装機銃5基
装甲 3inc〜2inc
速力 34kn
同型艦 飛龍、蒼龍
喪失 飛龍、蒼龍

【己龍型航空母艦】
建造 パース海軍工廠(己龍)
G,B,バーンスデール造船所(呑龍、屠龍)
ダーウィン海軍工廠(白龍、昇龍、豊龍)
全長 206m
全幅 27m
吃水 8m
搭載機数 51機
搭載機 戦闘機12機、爆撃機21機、攻撃機18機
武装 6inc連装爆縮高角砲8基
FC3連装機銃8基
装甲 5inc〜4inc
速力 34kn
同型艦 己龍、呑龍、屠龍
白龍、昇龍、豊龍

【龍驤型航空母艦】
全長 205m
全幅 21m
喫水線下 7m
同型艦 龍驤、瑞鳳
喪失 龍驤、瑞鳳

【隼鷹型航空母艦】
全長 203m
全幅 23m
喫水線下 8m
同型艦 隼鷹、飛鷹
喪失 隼鷹、飛鷹

【大鷹型航空母艦】
全長 168m
全幅 19m
喫水線下 5m
同型艦 大鷹、神鷹、沖鷹、海鷹、雲鷹、三鷹

【伊吹型急造空母】
全長 177m
全幅 19m
喫水線下 5m
同型艦 伊吹、雲龍
+ 巡洋艦
【古鷹型巡洋艦】
建造 G,B,パース造船所(古鷹、加古)
G,B,ダーウィン造船所(青葉、衣笠)
全長 201m
全幅 23m
吃水 7m
交戦距離 最大:19km、想定:10km
武装 50口径8inc連装砲4基
25mm三連装機銃6基
3inc単装高角砲4基
艦載機 水上機2機
装甲 舷側:5inc、水平:2inc
速力 34kn
同型艦 古鷹、加古、青葉、衣笠
鈴谷型巡洋艦
全長 206m
全幅 21m
喫水線下 8m
同型艦 鈴谷、熊野、最上、三隈
高雄型巡洋艦
全長 203m
全幅 21m
喫水線下 8m
同型艦 高雄、愛宕、摩耶、鳥海
石鎚型巡洋艦
全長 203m
全幅 23m
喫水線下 7m
同型艦 石鎚、鞍馬、富士、筑波
妙高型巡洋艦
全長 201m
全幅 21m
喫水線下 8m
同型艦 妙高、足柄、那智、羽黒
【阿武隈型巡洋艦】
建造 G,B,バーンスデール造船所(阿武隈、長良)
G,B,ロックバンプトン造船所(天龍、龍田)
全長 160m
全幅 15m
吃水 5m
交戦距離 最大:19km、想定:10km
武装 50口径4inc連装砲4基
25mm三連装機銃8基
61cm単装魚雷発射管2基
爆雷投射機1基
艦載機 水上偵察機1機
装甲 舷側:3inc、水平:2inc
速力 35kn
同型艦 阿武隈、長良、天龍、龍田
庄内型巡洋艦
全長 157m
全幅 17m
喫水線下 7m
同型艦 庄内、鬼怒、由良、都幾、入間
球磨型巡洋艦
全長 145m
全幅 17m
喫水線下 5m
同型艦 球磨、多摩、北上、大井、木曽
阿賀野型巡洋艦
全長 163m
全幅 19m
喫水線下 6m
同型艦 阿賀野、能代、矢矧、酒匂、大淀

補助戦闘艦艇

+ 駆逐艦
【夕雲型防空駆逐艦】
建造 G,B,ダーウィン造船所(夕雲、巻雲、風雲、長波、巻波、高波 )
G,B,パース造船所(大波、清波、玉波、涼波、藤波、浜波 )
G,B,バーンスデール造船所(沖波、岸波、朝霜、早霜、秋霜、清霜 )
全長 132m
全幅 13m
吃水 4m
交戦距離 最大:19km、想定:6km
武装 50口径10cm連装砲4基
25mm三連装機銃10基
61cm三連装魚雷発射管
爆雷投下軌条2基
装甲 無し
速力 36kn
同型艦 夕雲、巻雲、風雲
長波、巻波、高波
大波、清波、玉波
涼波、藤波、浜波
沖波、岸波、朝霜
早霜、秋霜、清霜

秋月型駆逐艦
全長 128m
全幅 15m
喫水線下 6m
同型艦 秋月、初月、涼月、春月、
冬月、照月、一月、三日月、
大月、欠月、朧月、阿波月、
花月、磯月、雲月、晴月、
宵月、影月
陽炎型駆逐艦
全長 118m
全幅 11m
喫水線下 5m
同型艦 陽炎、不知火、黒潮、早潮、
夏潮、初風、雪風、天津風、
時津風、浦風、磯風、浜風、
谷風、野分、嵐
睦月型駆逐艦
全長 118m
全幅 11m
喫水線下 5m
同型艦 睦月、如月、弥生、皐月、
水無月、文月、望月、葉月、
長月、霜月
暁型駆逐艦
全長 118m
全幅 11m
喫水線下 5m
同型艦 暁、響、雷、電、
吹雪、初雪、深雪、白雪、
磯波、浦波、叢雲、巻雲
急造駆逐艦(松型駆逐艦)
全長 105m
全幅 11m
喫水線下 5m
同型艦 急造一番〜急造四十番
+ 潜水艦
伊号甲型
全長 78m
全幅 9m
同型艦 甲1型
伊号乙型
全長 78m
全幅 9m
同型艦 乙1型〜乙30型
伊号丙型
全長 89m
全幅 9m
同型艦 丙1型〜丙12型
伊号100型
全長 110m
全幅 13m
同型艦 伊号100、伊号101、伊号102
+ 海防艦
【AA-1型対空海防艦】
建造 G,B,ロックバンプト造船所
全長 93m
全幅 15m
吃水 4m
交戦距離 最大:10km、想定:1,500m
武装 3inc両用砲四基
装甲 水平:3inc
速力 20kn
同型艦 AA-1〜20

【AS型対潜海防艦】
建造 G,B,バーンスデール造船所
全長 102m
全幅 11m
吃水 3m
交戦距離 最大:15km、想定:10km
武装 5inc連装砲、51cm連装魚雷発射管、爆雷投射器
装甲 2inc
速力 18kn
同型艦 AS-1〜20

補助艦船

+ 輸送艦・補給艦
ホ一型補給艦
特型高速油槽艦

【ハーヴェスト型給糧艦】
建造 G,B,ロックバンプトン造船所(ハーヴェスト)
G,B,バーンスデール造船所(クロープ)
バーンスデール海軍工廠(インジャーザリング)
G,B,帝都造船所(ファーティリティ)
全長 151m
全幅 19m
吃水 10m
武装 6inc単装対空砲4基
糧食生産能力 2万人/3週間分
設備 生鮮食品冷蔵室
冷凍室
食肉用畜舎
加工食品製造工場
汎用格納庫(容量20t)
艦載機 無し
装甲 無し
速力 30kn
同型艦 ハーヴェスト、クロープ
インジャーザリング、ファーティリティ

海軍機

+ 戦闘機
イ式艦上戦闘機
ロ式艦上戦闘機
ハ式複座戦闘機
艦上戦闘機 紫電
艦上戦闘機 疾風
艦上戦闘機 烈風
【ジェット練習戦闘機 A1】
設計元 空技廠
ニックネーム ー無しー
寸法 23・19・5.5
武装 ー無しー
生産数 3機
備考 初代ジェット戦闘機で、我が国における高速戦闘機の先駆けとなった。
小規模な試験生産のみだったが、全面的に改装されて偵察機に生まれ変わった。

【局地ジェット戦闘機 A2】
設計元 空技廠
ニックネーム ー無しー
寸法 23・19・3.5
武装 FC機関砲:2門
生産数 120機
備考 工廠設計室が「薄くする病気」を発症。極端に薄い機体に2門の機関砲を詰め込んだ。
現在は全機退役済み。

【局地ジェット戦闘機 A2-S】
設計元 空技廠& S,F,E
ニックネーム ー無しー
寸法 22・19・4
武装 FC機関砲:4門
生産数 30機
備考 上記のA-2を改修し、機関砲を4門に増強したモデル。
15機が現存。

【艦上戦闘機 A3-M】

設計元 S,F,E
ニックネーム 【シースパロウ】
寸法 23・19・5.5
武装 FC機関砲:1門、下部ウェポンベイ(空対空ミサイル6発)
生産数 210機
備考 初のジェット艦上戦闘機で我が国の近代的空母機動部隊はこの機体が開発されたことで始まった。
ミサイルも初めて装備された一方でやや大型。21機を運用中。

【艦上戦闘機 A-4M2】

設計元 空技廠
ニックネーム 【ライトニングホーク 】
寸法 19・15・4
武装 FC機関砲:1門、下部ウェポンベイ(空対空ミサイル6発)
生産数 51機
備考 A-3Mをモデルにしつつも、かさ張ると不満の多かったことを踏まえて同機をより小型な機体が設計された。
武装は完全に同じものだが主翼が短くなり、旋回性能が著しく低下している。
6機を運用中。

【艦上戦闘機 A-4M2改】

設計元 空技廠&S,F,E
ニックネーム 【LホークⅡ】
寸法 19・15・4
武装 FC機関砲:1門、下部ウェポンベイ(空対空ミサイル6発)
生産数 69機
備考 空母航空隊から酷評されたA-4M2の旋回性能向上版。
各武装の装弾数が減少したものの、寸法は据え置きとした。
21機を運用中。

【艦上戦闘機 A-5M3】

設計元 S,F,E
ニックネーム 【ペデター】
寸法 18・15・3
武装 FC機関砲:2門、3連装フレア(15発)
生産数 96機
備考 前進機から更に一回り小型化された。
随一の旋回性能と上昇力を誇り、6機を運用している。

【実験機 A-5X1】

設計元 S,F,E
ニックネーム ー無しー
寸法 18・15・3.5
武装 FC機関砲:2門
生産数 1機
備考 A-5シリーズのステルス実験機であり、エンジンが単発に変更された。
一方で、運動性能向上のために主翼の設計が見直されている。

【実験機 F/A-2X1L】

設計元 S,F,E
ニックネーム ー無しー
寸法 19・15・3.5
武装 FC機関砲:2門、爆弾投下機構2基
生産数 1機
備考 A-5シリーズの戦爆型実験機であり、泡沫の夢と消えたマルチロールファイター。
基礎設計はA-5X1と同様だが爆装を行う分だけ一回り大型化している。

【艦上戦闘機 A-6X2】

設計元 S,F,E
ニックネーム 【シーイーグル】
寸法 18・13・3.5
武装 FC機関砲:1門、側面ウェポンベイ(空対空ミサイル8発)、3連装フレア(15発)
生産数 72機
備考 A-5シリーズの実験結果をもとに製造された防御専念型のステルス戦闘機。
主翼の形状はA-5X1を原型とするが、機首部は新たに設計されている。
エンジンが双発へと戻され、オミットされていたミサイル用ウェポンベイも搭載された。

【艦上戦闘機 A-7X3】

設計元 S,F,E
ニックネーム 【ナイトホーク】
寸法 19・15・3.5
武装 FC機関砲:1門、側面ウェポンベイ(空対空ミサイル8発)、3連装フレア(15発)
生産数 84機
備考 A-6X3のシステムアップグレード型で、ミサイルが自動で連射される機構の装備とレーダーユニットの更新が行われた。
同時に、圧迫された操縦席スペースの拡張がなされて風防が大型化している。

+ 爆撃機
イ式急降下爆撃機
ロ式急降下爆撃機
艦上爆撃機 彗星
陸上爆撃機 深山
陸上爆撃機 火山
陸上爆撃機 銀河
【高高度爆撃機 B1】
設計元 空技廠
ニックネーム 【月光】
寸法 54・31・8
武装 高高度爆弾倉58基
生産数 33機
備考 でっかい事はいい事だ。の発想で生み出された大型爆撃機である。
空中巡洋艦がコンセプトであり、ペイロードだけでなく装甲も十二分に確保され、後部には小規模な収容スペースを持つ。
長距離航行を基本とする大型爆撃機でありながら、どういう訳か単座で、運用には操縦士の処理能力が問われる。

【隠密爆撃機B-2】
設計元 海軍工廠&空技廠
ニックネーム 【添削】
寸法 21・55・3.5
武装 通常爆弾倉18基、高高度爆弾倉【添削】基、大型爆弾倉【添削】基
生産数 1機
備考 海軍技術部が能力の粋を結集して作成した全翼式の試製ステルス爆撃機である。
大型ゆえに【添削】人でないと運用できないことが弱点な一方で、そのペイロードは極めて多大だとされる。

+ 攻撃機
イ式艦上攻撃機
艦上攻撃機 明光
艦上攻撃機 流星
【試製艦上攻撃機TA-1】
設計元 海軍工廠&空技廠
ニックネーム 【アロマロカリス】
寸法 13・17・4.5
武装 TNTランチャー1基
生産数 1機
備考 有効的な対艦航空武装の開発に難儀していた空技廠が「飛行機に載せる大砲が造れないなら、大砲に翼とエンジンを付ければいい」という海軍工廠の世迷言を実行した狂気の化身。
加速性能に問題があるものの、駆逐艦の主砲が戦闘機並みのサイズと運動性能で飛んでくる。
【特別攻撃機D-3】
設計元 空技廠
ニックネーム 【ハルバード】
寸法 18・15・4.5
武装 オブザーバー信管式クロック自爆装置
生産数 86機
備考 航空機搭載型対艦兵装の開発に行き詰まった空技廠が産んだ狂気の化身。
母機誘導型の無人機で、親機となる有人機と共に発艦して同行。親機がロックオンした目標へ向けて突入し、そのまま自爆する。戦艦をも一撃で粉砕する威力を持つ一方で、敏感な信管による格納庫内での事故や、同行可能数は母艦の同時射出性能依存、ステルス機の機体とエンジンを使用する特性故の高コスト、母機誘導型のため射程が短い等々の欠点を多く抱える。

+ 偵察機
【艦上偵察機S-1】
設計元 空技廠
ニックネーム 【レイス 】
寸法 20・17・5.5
武装 3連装フレア
生産数 3機
備考 A-1試製戦闘機を全面改修したことで生まれた高速偵察機である。
索敵用の特別なレーダー装備は無く、機外カメラで相手陣容を撮影する事にのみ特化させられている。

【艦上索敵機S-2】
設計元 G,B
ニックネーム 【ゴースト 】
寸法 21・21・6
武装 3連装フレア、爆雷投射機構1基
生産数 3機
備考 機体上部に取り付けられた円盤状のレーダーが特長的な中〜低空用のレシプロ索敵機である。
対潜用なので足は長いが速度は遅く、自衛手段も乏しいため、艦隊戦の観測機としての運用には向かない。

【艦上索敵機S-2改】
設計元 空技廠
ニックネーム 【ガスト】
寸法 21・21・6
武装 3連装フレア
生産数 2機
備考 S-2のエンジンをジェット化させた亜種の機体である。
高高度からの索敵を可能とするためにエンジンの換装と機体補強がなされ、対潜能力がオミットされている。


陸軍

陸軍卿 ハゲタカ陸軍大将
構成人数 30万人
戦闘車両 4,600両
補助車両 5,500両
航空機 3,600機
陸軍は治安部隊の憲兵団と、対外戦闘を担う第一から第五師団で分担されている。

戦闘車両

+ 戦車
1.1式軽戦車
1.1式重戦車

6式中戦車

6.5式中戦車

8式中戦車

9式中戦車

20式重戦車
+ 装甲列車
19式重装甲列車
+ 自走砲
17式対空戦闘車
15.5cm白戦砲
20.3cm支援砲
30.5cm対艦榴弾砲

補助車両

+ トラック

陸軍機

+ 戦闘機
イ式戦闘機
局地戦闘機 震電
局地戦闘機 雷電
局地戦闘機 秋水
+ 爆撃機
重爆撃機 渓山

地図


帝国案内

+ 【帝都アンティクアルム】
+ 【皇宮クリスタルパレス】
+ 【帝国文官学校】
+ 【迎賓館】
+ 【帝都市中】

+ 【パース海軍司令部】
+ 【ダーウィン海軍司令部】

兵器開発

【三工廠】...国が直接運営する兵器開発局。
+ ...
  • 海軍工廠
海軍艦艇の全てを開発し、艤装研究を行う海軍省直属の開発局。
緻密な船体設計と優秀な装甲技術によって生み出される艦艇は、防御面において高い不沈性能を持つ。
海軍工廠は各司令部と隣接して設置され、造船・補修設備を持つ他に、それぞれでしか生産出来ない装備を持つ。

パース海軍工廠:12inc以上の大砲、カタパルト
ダーウィン海軍工廠:装甲板
ロックバンプトン海軍工廠:ボイラー缶、タービン
バーンスデール海軍工廠:光学測距装置

  • 航空技術工廠
軍用機の機体や兵装の研究開発を行う海軍省直属の開発局。
研究所である為、主に試験的な機体や兵装を開発することが多いが、稀に正式採用までこぎつけるものも存在する。発注元の要望をリアルタイムで反映できるため、完成した際に出来上がる航空機は軒並みに高性能なものとなる。しかしながら、製造効率という言葉をしばしば忘れ、非常に繊細な作品を生む場合が多い。
  • 陸軍工廠
戦車や自走砲、装甲列車といった陸上で運用される兵器を研究開発する、陸軍省直属の開発局。
国家による三工廠同時運営能力の限界と島国であるという地理柄から、しわ寄せを食らって一向に兵器の開発が進まない。一時期は駆逐艦の主砲をそのまま装甲車両に乗せて運用さえしていた。
【3大企業】...首相の知人たちによって運営される民間軍事産業。
+ ...
  • グラストンブラザーズ(G,B)
帝都を含む主要都市に生産施設を持つ重工業最大手の企業。かつては軍需産業を独占しており現在も幅広い領域で高い発言力を持つ。
鉄鋼業を得意とし、その波及で造船部門におけるシェア率は全国の80%を占め、軍艦建造のほとんどを手掛る。
軍用レシプロ機の開発は今も独占状態で、大馬力な堅牢型から中馬力で軽快なものまでを作る。

帝都造船所
パース造船所
ダーウィン造船所
ロックバンプトン造船所
バーンスデール造船

  • スカイフォースエンジニアリング(S,F,E)
元は機銃製造や機体の簡易改造を生業としていたが、現在は実用的なジェット戦闘機を開発したことで業界最大手まで上り詰めた新参企業。パースに試験飛行場を持つ。
先天的に「薄くする病」を疾病しており、機体フレームや装甲といった箇所で執拗なまでもの軽量化を行う社風を持つ。
  • 木更津重工業(K,H)
各地に支社と設計場を持つ外資系企業で、独自の試験飛行場を持たないが、擦り合わせや洗練化を得意として主にエンジンや機関砲の製造に秀でる。全体的に高品質であり、高い稼働率と耐久性を誇る一方で値段は高め。
またロケット戦闘機の例のように、一度でもおかしなスイッチが入ると、需要に関わらずとことんその分野について研究を続ける研究者的な側面も持つ。

歴史

794年:大陸抗争収束。単一国家クリパルティア王国が成立
1195年:貴族派閥と騎士派閥が対立。
1345年:両派閥による内戦が勃発。
1350年:内戦終結。公武連立政権が樹立。
1549年:騎士派閥が勢力を拡大し、一枚岩化。
1601年:女王クリシア3世が騎士派閥の長に大政委任。騎士団領クリパルティアと改称。
1867年:大政奉還。国王クリファス8世が復権し、クリパルティア王国復活。兵制改革により伝統的騎士社会が崩壊。
1875年:騎士派閥が決起。国内最大級の内戦が勃発。
1878年:内戦終結。主犯は死後に旧騎士たちによって祀られ英霊化。『戦史-たった一人の反抗戦』
1886年:クリパルティア帝国へ改称。憲法発布。
1894年:第一次対欧戦争勃発。
1896年:第一次対欧戦争勝利。
1904年:第二次対欧戦争勃発。
1906年:第二次対欧戦争勝利。
1908年:ガレオン船を中心とした造船業が活性化。
1914年:第三次対欧戦争勃発。
1918年:第三次対欧戦争勝利。
1919年:内閣が皆民中流を宣言。国内は大戦景気で経済が活性化。
1927年:金融恐慌発生。
1941年:第四次対欧戦争勃発。
1950年:第四次対欧戦争敗戦。大陸東半面を割譲。
1955年:帝国騎士団による国土回復運動が始まる。
1980年:国土回復戦争勃発。
2075年:国土回復戦争敗戦。大陸の更に北半分を割譲。帝国騎士団が縮小される。
2155年:古都奪還戦争勃発。
2172年:古都奪還戦争勝利。
2173年:占領軍が南下を進める。
2246年:皇帝クリス13世が槍の森演説を行い、正面反抗を宣言。
2250年:第二次国土回復戦争勃発。
2333年:第二次国土回復戦争終戦。相互痛み分けに終わり、不可侵条約が締結される。
2751年:女帝クリリア1世が純血主義を否定、混血に対する理解を説く。
2811年:奇襲攻撃を受けて沿岸部主要都市が壊滅。
2812年:包囲された帝都アンティクアルムが陥落。大陸全土が完全に占領される。皇帝は実権を奪われて象徴制へ移行。
2945年:大惨事世界大戦勃発。
2946年:東方諸国が大陸へ進駐。国土回復派と同盟を結び、全国で反抗戦が開始される。
2950年:大惨事世界大戦終戦
2951年:主権回復。近代憲法発布。帝国騎士団を帝国陸軍に改称し、帝国海軍が設立。
2960年:航空技術工廠(空技廠)が開設。
3014年:カササギ内閣樹立。

海軍資料館

各種艦艇の側面図を公開するスペース。
+ ...
【大和型戦艦側面断面図】

【航空母艦出雲側面断面図】

【陽炎型駆逐艦側面断面図】

外交


【四国協商同盟】
+ ...
加盟国 大ムタパ・アフリカ国家社会主義帝国
エネフィア連邦王国
パプア・ニューギニア連合王国
クリパルティア帝国
内容 商売だけの健全な関係
【三国協防同盟】
+ ...
加盟国 三笠連邦共和国
ローテスラント国家社会主義共和国
クリパルティア帝国
盟主国 無し、議長制
内容 加盟国は互いの安全を保障し、同盟国同士での戦争を禁ずる。(加盟国同士での殴り合い禁止)
加盟国は、陸海空より1軍の駐在軍を互いに置き、同盟国の防衛に努めなければならない。(A国に派遣されたB国軍はA国を優先して守る義務がある)
締結国が他の国2国以上と交戦した場合は、同盟国はこれを支援し、原則参戦する。(A国がα国又はβ国と戦争中ならば中立維持。A国がα&βの2国と戦争中ならば原則参戦)

プロヴィネシア=クラムアン戦争

【漂流する亡国の皇女】

+ ...
S.E.3014年インド洋

嵐に吹かれ、うねる波濤の上で、一隻の大型潜水艦が激しく動揺しながらも前進していた。

艦首は波に乗り上げ天を指したかと思うと、すぐさま下を向いて艦尾のスクリューが海中から姿をのぞかせる。定期哨戒だとしても、およそ潜水艦が洋上で航行する気候ではない。
そんな雨風に打たれるマストに掲げられた旗は二つ。クリパルティア帝国海軍の所属を示す軍艦旗と、救難活動を表す国際信号旗であった。

探照灯がゆっくりと旋回し、羅針艦橋では幾人かの水兵達が双眼鏡越しに洋上を観察しては、その状況をせわしなく伝声管で艦内に伝えてを繰り返すこと、すでに数時間が経過している。

「艦長!これ以上は艦が持ちません。一度海中退避した後、今一度水中聴音で探索をしましょう」
「そうだな...航海長!潜航用意」

黒地の雨合羽に身を包んだ青年の叫びに、それよりやや歳のいった男が渋い表情をしながらも頷き、そして号令を発する。

「了解しました、潜航用意!」

ギシギシと軋む艦内が、タラップを降りる音やハッチを封鎖する音で騒然となったのは一瞬のことで、機関室で洋上航行用のディーゼルエンジンが潜航用モーターに切り替わる頃にはすっかりと静まり返っていた。
そして洋上で点のようにポツンと浮かんでいた潜水艦は、荒れ狂う海とは反対に、そっと海中にその姿を没した。

そもそも何故この潜水艦がこのような無謀とも言える任務についているかといえば、事態は半日ほど前に遡る。インド洋にて大規模演習を行なっていた第一艦隊の大型艦艇複数が、上空を飛ぶ警戒機とリンクした水上レーダーに大型の影を一つ捉えたのだ。
距離は艦隊の北西400kmほどの遠方で、これを不審に思った司令部は演習を中止して航空母艦から偵察機を発進させる。機体が目標海域100km圏内に到達したところで微弱な救難信号を受信し、信号が目標から発信されているものだと確認した偵察機は、その旨を艦隊に打電して救助を要請した。
了承した艦隊司令部より近隣海域で諜報活動中の全潜水艦へ目標艦調査の暗号電報が送られると、目標に最も近かった彼の潜水艦 わだつみ が現場に急行したのであった。

その様な事情で派遣された伊号丙型潜水艦の わだつみ であったが、目標海域は不幸にも大時化で、とても他艦の捜索どころではなかったのだ。
海中に潜った わだつみ は海上の動揺が落ち着く深度20mで沈下を止め、前進しながら聴音に努める。

「ダメです。海上の大時化が雑音となって何も聞こえません」

聴音機の耳あてにジッと集中していた下士官が眉間にしわを寄せて首を振る。

「目標艦は近海20km以内に必ずいる。もう一度試してくれ」
「了解しました」

海図睨んだまま動かない艦長が短く言い切ると、下士官も一言返事をした後に再び海の音に集中した。

ーーー救難信号を発する船がこの嵐に耐えられるだろうか?

艦長の頭の中にはそんな想いが立ち込めていた。加えて、部下を鼓舞するために強い言葉を使ったものの、彼自身にも遭難艦が近くにいるという確証はほぼ無かったのだ。
頼みの救難信号もしばらく受信できていない。

ーーーもしも既に沈んでいたら?

そんな不安が脳裏を過りそうになる。
それを、「仮に沈んだとしても、漂流物や漏れ出た燃料のシミ一つ発見できない事もないだろう」と、自身の思考が停止するのを防ぎ黙々と電波の最終発信地や海洋データ、天候による潮流の変化を脳内でグルグルと計算し続けること1時間が過ぎ、洋上でも嵐が移動した頃合いで浮上準備に取り掛かっていたその時、あれきり石の様に動かなくなっていた聴音員の下士官が顔を上げた。

「機関音探知。方位240度方向、距離8km」

その言葉に艦長はパッと表情を明るくするなり指示を下す。

「アップトリム5度!潜望鏡深度まで浮上して確認する」
「了解!アップトリム5度、潜望鏡深度急げ!!」

ゆっくりと浮上を始めた海中の艦は深度10m程のところまで浮き上がって停止し、海面まで潜望鏡を伸ばして外の様子を確認する。

「灯りは・・・ないな。取り敢えず燃えてるってことは無さそうだ。これ以上は暗くてわからん、浮上して再調査だ。ーーーよし、浮上用意!洋上航行に移れ。航海長は浮上した後に針路を修正!」
「浮上用ー意!」
「針路修正了解!」

波の落ち着いた漆黒の洋上に白波を立てて浮かび上がった わだつみ は、目標へ向けて針路を変更しつつ、探照灯が目標海域を照らした。

「洋上に艦発見!9時方向距離7km」
「直ちに所属と現在状況確認の発光信号を送れ!国際救難活動旗掲揚!それと、念のために砲と機銃は全方位警戒、白兵戦の準備も進めろ。どんな奴らが乗っているか分からん。・・・が、返答が来るまでは銃口一つ向けるな」

『コチラ クリパルティア帝国海軍所属 潜水艦ワダツミ 貴艦ノ救難要請ヲ傍受セリ 状況ハ如何ナルヤ』

探照灯の光をモールス信号に変換した発光信号が、パシャパシャと音を立ててメッセージが送られる裏では着々と臨戦態勢が進められる。15cm単装砲に弾と装薬が込められ、25mm三連機銃はマガジンがセットされた。
艦内では白兵要員が拳銃の点検とマグポーチの装着を進める。

「返事は?」
「まだ何もありません。無視しているのか、それとも返信する手段がないのかは不明です」
「再度遅れ!」
「再度送ります」

同文のメッセージが送られてしばらくの後、巡洋艦からの返信が返ってくる。

『神聖大クリーパー帝国海軍所属 巡洋艦リシテル 救難活動ニ感謝スル 本艦ノ救難ハ無用 タダシ要人トソノ護衛2名ノ受入ヲ 求ム』

「ーーー以上が返信です」
「要人救護か...」

発光信号の内容を聞いた艦長は目をギラつかせて口をつぐんだ。

単なる難破船からの要人救助であれば問題はない。むしろ国家の名誉のために喜んで引き受けている事だろう。だが彼の国の巡洋艦は幾つかの砲が破損し、船体や装甲にも生々しい砲戦の傷痕が色濃く残っている。そんな艦からの要人救護では訳が違った。

彼にとって神聖クリーパー帝国という国は地図上でしか知らない国であり、内情については毛ほどの知識も無かったものの、交戦と敗走の痕は明確だった。不用意に手を貸せば相手国の動乱に巻き込まれて戦争に発展してしまう可能性がある。
しかも都合の悪いことに幾たびか救いの手を伸ばしてしまっているため、今更その手を一方的に引っ込めるのも勝手が悪い。

ーーー司令部のお人好し共め!!

艦長は心の中で、安易に救難を決定した艦隊司令部を呪いながら諦めに近いため息を溢す。

「詰みだな。・・・返信用意!内容はーーー」

『我 貴艦ノ申出ヲ受入レリ 接舷許可ヲ求ム』

この男ほど、後の戦争を一早く予期して腹を括った者は、この時の帝国海軍には存在していなかっただろう。
前大戦から80年間の月日で戦争というものを体験してこなかった軍部は、その爆弾が如何に敏感で飛び火しやすいかの実感を忘れていた。

『了解シタ 右舷ヘノ接舷ヲ 求ム』

返信を受けた潜水艦 わだつみ は、ゆるゆると微速で巡洋艦に近づくと手練れの技で接舷作業を進める。
タグボート無しでの洋上接舷作業は至難の技であり、ギリギリまで接近した潜水艦へ巡洋艦から舫(もやい)が放たれると後は人力での作業となる。数人がかりでロープの固定を終えると、緩衝材のゴムタイヤ越しに重たい振動が両艦を揺さぶった。

乾舷の高低差から、巡洋艦のラッタルが降りて潜水艦の最上甲板にかけ橋がかかった。

「機関課及び、白兵隊以外は登舷礼用意」

号令が出ると瞬く間に数十名の乗組員が甲板上に現れて巡洋艦へ向けて敬礼を行う。
相手艦からもただちに応答があり、張り詰めた空気と騒がしい波風の中で幾つかの踵が木甲板と金属の薄板を叩く音だけがいやに響く。
やがて潜水艦 わだつみ の艦上で艦長と対面した。

先頭に立つ男は軍服姿で、短い金髪と鋭い碧眼が特長的な40代前後の壮年の紳士だった。そのすぐ脇には、鞄を抱えて伏し目がちながらもピリピリとした緊張感の伝わる若いメイドが控えている。
そしてその背後には、ツバの広い優美な帽子で顔を隠した女性が黙って様子を伺っていた。
艦長は改めて敬礼を行い、自己紹介をする。

「お初にお目にかかります。私は、クリパルティア帝国海軍サワラ少佐と申します。困難な旅路でしたでしょうが、以後は我が艦と我が国が責任をもって保護させていただきます」
「救難活動に感謝致します、サワラ殿。神聖クリーパー帝国近衛隊長を務めるカラサ・ルシフォードと、皇女付きメイドのセレナ・シュメールです」

その国の礼なのか、両名は一風変わったお辞儀をすると、二手に分かれて片膝をついて件の貴人に道を開ける。

「そしてこちらの御方こそが我が帝国の第二皇女、リースル・クリパティーン殿下にあらせられます」

サワラは最敬礼を行いながらも、自分が...否、自国が外れクジを引いたことを痛感する。

「面を上げてくださいサワラ殿」

透き通るような美声に従い顔を上げると、帽子に隠れていた素顔が露わになっている。
白磁の様な肌と月光のごとき金髪は付き人の2人と同じだが、瞳の色だけはエメラルドのようなグリーンであった。

「まずは感謝を。海原でさまよう我々を救っていただき、誠にありがとうございます」

皇女のカーテシーに倣い、巡洋艦の乗組員を含む全員が自分たちの小さな潜水艦に敬礼をおこなうので、若い水兵などは緊張した様な誇らしい様な表情で困惑している。

「どうぞお構いなきよう。我等は国際法に則り、人道的な活動を行ったまでです。皇女殿下ほどのスペシャルゲストと知っていればこの様な小舟ではなく、巡洋艦や大戦艦でお迎えに上がったのですが」
「ふふっ、面白い艦長さんですね。でも私、大きな船にはよく乗りますが、潜水艦というものは初めてなのです。少しだけワクワクしますわ」
「あまり乗り心地のよろしいものでもございませんが、立ち話も失礼ですので艦内へどうぞ。内側から鍵のかかる艦長室を手配させていただきます」
「御心遣いに感謝いたします」

隣の副長に「案内しろ」と耳打ちをし、了解した彼はルームメイキングのため、更に2人の水兵を先に向かわせた。

「それではどうぞこちらへ。ラッタルが急ですので、お足元にご注意ください」
「ありがとうございます」

皇女とメイドを先に艦内へ下ろし、副長がその後に続く。「総員配置に付け」の号令がかかると同時に甲板上では一斉に動きが蘇り、乗組員たちは瞬く間に自分の持ち場へと帰り潜水艦の最上甲板には艦長と近衛隊長だけが残された。
どちらの表情も真剣で、サワラからも先ほどのような温厚な顔つきは消えている。

「不躾で申し訳ないが、貴国の現状についてお教え願おう。もはや我等は運命共同体だ」
「気の早い少佐殿だ・・・が、そうだな。貴国にとっても重要な案件だろう。端的に述べるならば、クーデターが起こったのだ。現政権に対して革命軍閥が発起し、それに呼応した中央軍と地方軍を掌握して帝都と皇城を包囲した。我々は地方行幸中であった皇女殿下を御召艦ごと遠洋に退避させたが、レーダー圏を脱する前に反乱軍の水上部隊と航空隊に襲われてな。数隻いた随伴艦と皇女旗を揚げた囮艦は瞬く間に水底へと消えてしまった」
「お悔やみ、申し上げる」

絞り出すように語るカラサの沈んだ声色と、会話が聞こえたのであろう巡洋艦の水兵たちの嗚咽と食いしばりが悲壮感を生む。その一方で、サワラは同情すると同時に一先ずひと心地つく思いであった。

ーーー皇女旗の揚る艦が沈められたということは、当然かの皇女は死んだとしているだろう。であれば、内乱が落ち着いた後に我が国と揉め事になる可能性は低いか。

「反乱軍の規模と、貴艦の今後はどのようにするのか?」
「詳しくは語れないが、相手は数十万の大軍勢。勝手は知れているつもりだが、故にその分恐ろしい。しかし、我々は陛下に心身を捧げた者たち、引き返して皇城と陛下の奪還に全力で当たるつもりだ」
「・・・お互いに軍人だ。十二分に理解しているだろうが、挺身...いや、死ぬだけが忠義ではない。援軍を募るなり、他にも策は有るはずだ」

あえて直接的な言い回しをしたサワラの提案に、彼は静かに首を横に振る。

「我々を襲った航空機の中には、近衛隊の所属機もいくらか見当たった。今から向かったところで、我が主君が無事だとは思えない。陛下はこの反乱で痛く御心労をかけられただろう。最期の供くらい、忠臣が側に居ないで如何するか」
「それは逃げだ。残酷だが、軍人ならば真に大切に想うのは主君ではなく、国家の存亡でーーー」
「私は陛下の御身に忠節を誓った近衛であって、報国を是とする軍人ではない。故に私は行かねばならないのだ」

諭す彼の忠告を右手で制すと、カラサは瞳を覗き込むような深い視線と柔らかな口調でそう語る。その様子を見て、この近衛隊長の確固たる信念をサワラもまた悟った。
そして、これ以上の言葉はその覚悟に対して失礼だとも思った。

「残念だ。貴官は我が国では誉れとされる類の人格者だった。是非とも、我が主君に謁見してもらいたかったよ」
「そう言う貴官は軍人らしくないお人好しだ。貴官のような者が我が国に後数人も居れば、おそらく未来も異なったのだろうな」

どちらからともなく差し出された手を握って固く握手を交わすと、両者は敬礼の後に踵を返した。

「ラッタル収納用意!」
「接舷解除用意!」

巡洋艦のラッタルが折り畳まれて収納される。舫が放たれて両艦が自由になり、先端に当て布のされた角材で巡洋艦の艦腹を押すと、潜水艦 わだつみ と巡洋艦 リシテル の距離がゆっくりと開き始めた。

巡洋艦から響き渡る決別の汽笛を聞き届けると、潜水艦はゆっくりその姿を海中に没して本隊の停泊する泊地へと舵を切った。

しばらくの後、巡洋艦 リシテル が機関を再始動させ、動き出したのは更に半日の後。
その後、忠義の兵たちがどうなったのか。それを知る者はクリパルティアには1人として居なかった。

最終更新:2021年08月27日 19:40
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