S2W16

初出 1207話
雲海が広がっている。雲の中は雷雨。
S2W15から進入早々、青いテスカトリポカが出現した。
マップ中央付近には台風の目のような雲海に穴がある。降りていくと周囲の雲に雷光が奔り、頭上の雲が閉じて行った。
タイフーン吹き飛ばしてもすぐに再構築され、テレポートも阻害されていたが、その他の魔法まで使えないわけではなかった。
地表は荒地で、石柱が崩れ転がっていた。
人魂を捜したがなかなか見つからなかったが、そこに声を掛けてくる軽装の男ヘルメスがいて、その手元に人魂があった。さらにはアテナも出現した。警告を与えて去ったが、それに対するキースの感想は『問答無用で梱包しに行けば良かった!』(1208話)
その後ポータル解放戦となったが、カタストロフィの試用も兼ねた勝利の後、周囲の雲と雷撃の檻は徐々に解消していった。しかし曇りの天気は変化無く、エリアポータルから見上げると、台風の目のようなままであった。(1209話)

+ ヘルメスたちとの遭遇
 ヘルメスたちとの遭遇
『捜し物はこれかな?』
『君がキースか。確かにその称号は人に備わっていい代物じゃないなあ』
『貴方はわざわざ姿を見せる事は無かった筈。何故、ここにいるのです?』
『興味さ。それに貴女の邪魔にはまだなっていない。違うかな?』
『失礼。私はアテナ。正義を守護せし戦いの女神よ』
「これはどうも」
『彼はヘルメス。神々の使者、時に案内役を果たし巡見もする立場なんだけど』
『私は介入を好みません。故に私の目の前での介入を良しとしませんよ?』
『だから、分かっているよ。それにまだ、何もしていない』
『今から、するのでは?』
『信じてくれないんだね』
『ええ。貴方が何に誓約をし、制約を受け入れようとも』

 アテナ女神が右手を掲げる。
 その掌の上に人魂が移動した。

『キース、でしたね?』
「ええ」
『確かに神殺しの称号。私はそれを確かめるだけで、姿を見せる予定はなかったのですが』
「先を越されましたか」
『ええ。それを誰に言い含められたのかも予想出来てます』
「え?」
『時間がありません。注意なさい』
「何に、ですか?」
『禁止事項に抵触します。ですがこれだけは言えるでしょう』

 女神様はヘルメス神を指差す。
 視線には一種、憐憫の色。
 この場合、どういう意味になるのか?

『様々な思惑で神々も動きます。願わくばその思惑に貴方も振り回されないよう』
「えっと」
『ここまでです。行きますよ!』
『えー? 観戦する位、いいじゃないの?』
『その機会を自ら潰したのだと思いなさい』
『仕方ないなあ』

 ヘルメス神の姿は消える。
 そしてアテナ女神もだ。


+ 主な出現モンスター
 主な出現モンスター
 日中
 青いテスカトリポカ
 ジズ ヴィゾーヴニル ガルーダ ロック鳥 魔竜達
 夜間


 エリアポータル:狂嵐の大地


+ ポータルボス戦開始・終了インフォ
  • 開始インフォ
《汝が見るのは夢か現か、それとも幻か?》
《世界を見よ》
《己を見よ》
《そして何を為すのか?》
《我は汝等の為す全てを忘れはしない》
《例え滅んでしまおうとも》
  • 終了インフォ
《我が見たのは夢か現か、それとも幻か?》
《幾つもの世界を見てきた》
《その滅ぶ様を見てきた》
《我はこれから、何を為すのか?》
《我は滅び去った全ての世界を忘れはしない》
《例え無為な事であるのだとしても》

 エリアポータル開放者:キース(1209話)

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最終更新:2016年10月01日 00:16