「いったいこれは何なんだ、殺し合いとか訳わかんねぇぞ、畜生」
草の匂いが辺りにひしめく草原で山田妙子はそう呟いた。
現状把握。
自分はアイギスのエージェント、如月修史。コールサインはシールド9。
“山田妙子”は女装をして女子高に潜入して護衛を行うための仮の姿。
自分は男、自分は男と改めて頭に刻みつける。
現状把握。
自分はアイギスのエージェント、如月修史。コールサインはシールド9。
“山田妙子”は女装をして女子高に潜入して護衛を行うための仮の姿。
自分は男、自分は男と改めて頭に刻みつける。
「よし、頭まで弄られている訳ではないな」
(そういえば、俺以外に誰かいるのか……)
名簿をパラパラとめくってまずは自分の名前を探す。
(やっぱり“山田妙子”の名前であったか。この格好だったから想像はついたが……
出来れば“如月修史”としていたかったけど)
出来れば“如月修史”としていたかったけど)
妙子はまあこうなってしまっては仕方が無いかと早々にこのことを頭の片隅に追いやって、
自分の知り合いや護衛対象がいないか確かめる。
その結果。
自分の知り合いや護衛対象がいないか確かめる。
その結果。
「設子さんに優……! 護衛対象である雪乃や蓮、鞠奈がいないことが救いだけどっ。
あの外道ばばあ、よくも設子さんと優を!」
あの外道ばばあ、よくも設子さんと優を!」
誰か一人欠けている気もするが、気のせいだ。どうせそいつは死なない。
ある意味この殺し合いでもたくましく生きているはずだからと心配の対象から除外。
ある意味この殺し合いでもたくましく生きているはずだからと心配の対象から除外。
(そもそもあいつは何で俺にいつも求愛してくるんだよ!
ホモだって言うのはわかってたけどよりにもよって惚れた相手が俺だなんて)
ホモだって言うのはわかってたけどよりにもよって惚れた相手が俺だなんて)
妙子の言うホモ――笹塚隆平は以前は敵対組織のエージェントであったのだが、
戦闘中に女装がバレた時、彼はなぜか妙子に一目惚れしてしまったのである。
戦闘中に女装がバレた時、彼はなぜか妙子に一目惚れしてしまったのである。
(んなくだんねーこと考えてる場合じゃないか。ともかく近くの街、まずはそこを目指そう)
腰にはランダムアイテムとして入っていたサバイバルナイフを差して移動を開始する。
歩いて数分後、前から誰か来るのを察知した妙子は素早く草むらの影に隠れる。
この周りは背丈の高い草が多いので隠れるのが容易だ。
歩いて数分後、前から誰か来るのを察知した妙子は素早く草むらの影に隠れる。
この周りは背丈の高い草が多いので隠れるのが容易だ。
(いきなり出会い頭ズドンと殺られるのは嫌だしなぁ。まだ俺は死ねない。セントテレジアの皆の護衛を終えるまでは!)
待つこと、数瞬。前からの人物が妙子の隠れている場所からでも見えるぐらいの位置に現れる。
(見た感じ普通な奴だな……なんか陰気くせえ雰囲気だしてるけど)
ボサボサで逆立った黒髪、顔立ちは精巧。学生服の上に陣羽織のようなものを羽織っている。
手には何の変哲もない金属バットを護身のためか持っている。
この青年の名は高嶺悠人。ラキオスの国でエトランジェと呼ばれる“英雄”だ。
まあそのようなことは妙子は知らないのだが。
手には何の変哲もない金属バットを護身のためか持っている。
この青年の名は高嶺悠人。ラキオスの国でエトランジェと呼ばれる“英雄”だ。
まあそのようなことは妙子は知らないのだが。
(接触するか? このままやり過ごしてもいいが、他の参加者との情報の交換なんかはやっておきたい所だし)
しかしその考えはすぐに消えた。なぜなら。
「……」
「な……っ!!」
「な……っ!!」
妙子の隠れている草の茂みに悠人が殺気を真っ直ぐと向けてきたからだ。
悠人は妙子に迫り手に持ったバットを上段から振るうが空を切る。
悠人は妙子に迫り手に持ったバットを上段から振るうが空を切る。
「悪いけどまだ死ねないんだよなっ」
妙子は素早く身を起こして、悠人から距離をとったためだ。
二人がある程度の距離を保ったところで戦況は膠着状態となる。
二人がある程度の距離を保ったところで戦況は膠着状態となる。
「……」
「来るか……!」
「来るか……!」
初手は悠人。一足飛びに草原を駆け、バットを横薙ぎに払う。
それを妙子は軽々と横にステップすることで躱す。この辺りは見通しはあまりよくないが、目立った障害物がないので自由に動き回れる。
故に。
それを妙子は軽々と横にステップすることで躱す。この辺りは見通しはあまりよくないが、目立った障害物がないので自由に動き回れる。
故に。
「遅い」
機動力を生かした戦闘ができる。
狙いは足。相手の機動力をまずは削ごうと考え、妙子は悠人の背後に回り腰から抜いたナイフを右手に持ち、
右足めがけて抉るように突きを放つ。これで勝負は決まり。妙子は確信したが。
狙いは足。相手の機動力をまずは削ごうと考え、妙子は悠人の背後に回り腰から抜いたナイフを右手に持ち、
右足めがけて抉るように突きを放つ。これで勝負は決まり。妙子は確信したが。
「っと……」
「うわぁ!」
「うわぁ!」
エトランジェとして幾多の戦場を戦ってきた悠人がこの程度の一撃をいなせないはずがない。
後ろを見ずにバットを的確に右足を護るように軽く払う。
これにより突きは弾かれ、妙子のバランスが崩れる。
後ろを見ずにバットを的確に右足を護るように軽く払う。
これにより突きは弾かれ、妙子のバランスが崩れる。
「そこだ……!」
悠人はクルリと後ろを振り返って、バットを妙子の頭目掛けて左横から強振する。
(ナイフで受けるか? いや間に合わねえか、畜生!)
妙子は左腕を頭の横に構えることで頭部をバットで叩きつけられて即死という状況から脱出する。
しかし回避できたとはいえ代償は大きい。
金属バットによる攻撃を受けたのだから、当然の如く腕はくの字に折れ曲がり、顔は苦痛の色で染まる。
しかし回避できたとはいえ代償は大きい。
金属バットによる攻撃を受けたのだから、当然の如く腕はくの字に折れ曲がり、顔は苦痛の色で染まる。
「があっ!!! っ…………」
「チッ……」
「チッ……」
悠人は仕切りなおしと言わんばかりにもう一度バットを大きく振り下ろす。
「これ以上やられてたまるか!!」
バットによる打撃を妙子は身体を少し横にずらすことで避け、右手に持ったナイフを袈裟に振るう。
「届けええええええぇぇええぇえぇええええ!!」
ナイフが悠人の身体を裂こうと迫る。そして血飛沫が舞い、悠人の動きは停止する。
そのはずだった。
そのはずだった。
「え?」
妙子の頭の中を疑問が駆け巡る。なぜ自分の攻撃が届いていない?
「これで――」
答えは簡単。
悠人が完璧に妙子の攻撃を読んでいたからだ。
バットを下から跳ね上げて側面からナイフの刃におもいっきり叩きつける。
いくら強度なサバイバルナイフとて強度の薄い部分を金属バットで叩きつけられたら折れるのも当然。
“英雄”はこの程度では殺せない。
悠人が完璧に妙子の攻撃を読んでいたからだ。
バットを下から跳ね上げて側面からナイフの刃におもいっきり叩きつける。
いくら強度なサバイバルナイフとて強度の薄い部分を金属バットで叩きつけられたら折れるのも当然。
“英雄”はこの程度では殺せない。
「終わりだ」
そう。ここで終わる。バットで脳髄をグチャグチャにされて惨たらしく死ぬ。
一度は覆したバッドエンドが再び舞い降りる。妙子に逃れる方法などない。
戦闘終了。死が訪れる。
一度は覆したバッドエンドが再び舞い降りる。妙子に逃れる方法などない。
戦闘終了。死が訪れる。
駄目か、ごめんみんな、俺はもう―――
「おい、」
――――認めないよ、君が死ぬなんて、ね。
ヒュン。風切り音と共に二人の間を引き裂くように銃弾が通過する。
即座に悠人は妙子から離れて体制を整える。
結果、死は妙子の喉元で止まった。
即座に悠人は妙子から離れて体制を整える。
結果、死は妙子の喉元で止まった。
「な……!」
「邪魔が入ったか」
「邪魔が入ったか」
妙子を死の運命から救うヒーローである、
「僕の恋人に何をしている」
とびっきりの馬鹿――笹塚隆平が此処にいる。
「君、殺すよ?」
声からは抑えきれない憤怒が滲んでいた。
否。
抑えてなどいない。怒りが一回転して氷のように冷たい殺意となって表れているだけだ。
否。
抑えてなどいない。怒りが一回転して氷のように冷たい殺意となって表れているだけだ。
「大丈夫かい、山田さん」
「うっさい、つうか誰が恋人だ。それに自力でどうにかしていた、でも助けてくれてありがとな……」
(ほひゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!! 修史君に褒められたーーーーーーーーーーーーー!
いいいいいいいいいいいやっっっっっっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおうううううううううううううう!!!!!)
「うっさい、つうか誰が恋人だ。それに自力でどうにかしていた、でも助けてくれてありがとな……」
(ほひゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!! 修史君に褒められたーーーーーーーーーーーーー!
いいいいいいいいいいいやっっっっっっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおうううううううううううううう!!!!!)
牽制として悠人に銃を向けながら、隆平は妙子の前で護るように立つ。
内心では今すぐにでも抱きついていろいろとやりたいところだがそのような状況でないので自重。
片目では妙子を観察しているが、もう片方の目では悠人が動かないよう、監視もしている。
内心では今すぐにでも抱きついていろいろとやりたいところだがそのような状況でないので自重。
片目では妙子を観察しているが、もう片方の目では悠人が動かないよう、監視もしている。
「さてと、僕の恋人に手を出した罪は重いよ? 覚悟してもらおうか。山田さんは後ろに下がって」
「いや、」
「君は怪我してるだろう。それに得物もないんだ、無理はするものじゃない」
「いや、」
「君は怪我してるだろう。それに得物もないんだ、無理はするものじゃない」
そう言って隆平は銃の引き金を引く。銃弾が高速の勢いで悠人の眉間に迫る。
だが銃撃は軽々と避けられた。
続いて銃撃。隆平は何度も引き金を引くが。
だが銃撃は軽々と避けられた。
続いて銃撃。隆平は何度も引き金を引くが。
「なぜ、当たらない……!」
「銃口を見てれば避けれるさ、この程度で殺せると思うな」
「銃口を見てれば避けれるさ、この程度で殺せると思うな」
悠人は銃口の向きを見て射線に入らないよう避けているのだ。
そもそも悠人はずっとエトランジェとして戦ってきた。当然、銃弾以上の攻撃を繰り出されることも多々あった。それに比べたら銃弾を躱すことなど造作も無い。
そもそも悠人はずっとエトランジェとして戦ってきた。当然、銃弾以上の攻撃を繰り出されることも多々あった。それに比べたら銃弾を躱すことなど造作も無い。
「……っ」
「ちっ……」
「ちっ……」
戦闘は長引いた。隆平の銃弾が切れると悠人は瞬時に攻め込もうとするが、隆平のリロードが早いことによって思うようには攻め込めない。
隆平とて暗殺者として働いてきた身。銃の扱いなど手馴れて当然のことだ。
銃声と二人の地を蹴る音が断続的に続く。
そして均衡がついに崩れる時が来た。
隆平とて暗殺者として働いてきた身。銃の扱いなど手馴れて当然のことだ。
銃声と二人の地を蹴る音が断続的に続く。
そして均衡がついに崩れる時が来た。
「くっ……」
隆平の拳銃の銃弾が切れたのだ。予備弾倉も既に使い果たした。
瞬間。
大きく足を踏み込み悠人が駆ける。
瞬間。
大きく足を踏み込み悠人が駆ける。
「……死ね」
「生憎とまだ死ねないんだよ」
「生憎とまだ死ねないんだよ」
それなのに銃弾は悠人の腹を抉った。
銃弾は切れていたはずだ。なのにどうして。悠人は疑問に思った。
ふと隆平の手元を見てみると小型の拳銃、ハイスタンダードデリンジャーが握られている。
銃弾は切れていたはずだ。なのにどうして。悠人は疑問に思った。
ふと隆平の手元を見てみると小型の拳銃、ハイスタンダードデリンジャーが握られている。
「誰が武器は“一つ”と言ったかな」
「くそっ……油断した」
「くそっ……油断した」
悠人はぼそっと呟き地面に膝をつく。銃弾によって軽くえぐられた脇腹を手で抑える。
出血量はそれほど多くはない。戦闘続行可能。
このような傷は戦でなんども経験したし、これ以上の傷を負ったことさえある。
出血量はそれほど多くはない。戦闘続行可能。
このような傷は戦でなんども経験したし、これ以上の傷を負ったことさえある。
「さてと、じゃあとどめといこうかな」
隆平はハイスタンダードデリンジャーを悠人の頭にピントを合わせる。
しかしそこでそれを遮る人物がいた。
しかしそこでそれを遮る人物がいた。
「おい、そこまでする必要はないだろう」
山田妙子である。隆平に近寄り、ハイスタンダードデリンジャーを奪う。
「いいや、山田さん。ここは殺すべきだ。敵に情けをかけたらいけないよ」
「だけど!」
「ここは戦場なんだ、甘さは捨てるんだ」
「だけど!」
「ここは戦場なんだ、甘さは捨てるんだ」
隆平と妙子が言い争いを始める。もう既に相手の脅威はない、そう判断してしまい彼らは悠人から眼を逸らしていた。
だがその隙が彼らの命運を変えた。
だがその隙が彼らの命運を変えた。
「これは使いたくなかったが……仕方がない」
悠人がデイバッグから何かを取り出し、それに気づいた二人が振り向く。
手には黒い剣が握られており、何か得体のしれない嫌な感じが剣から滲み出している。
理解ができない気持ち悪さといったところか。その気持ち悪さに怯んで二人は出鼻をくじかれてしまった。
手には黒い剣が握られており、何か得体のしれない嫌な感じが剣から滲み出している。
理解ができない気持ち悪さといったところか。その気持ち悪さに怯んで二人は出鼻をくじかれてしまった。
「力を貸してもらうぞ――――“誓い”」
隆平が妙子からハイスタンダードデリンジャーを奪って構えるが遅い。
先程の戦闘よりも段違いの速さで悠人は隆平に迫る。
先程の戦闘よりも段違いの速さで悠人は隆平に迫る。
「オース」
「な……!」
「馬鹿、下がれええええええええ!!!!」
「な……!」
「馬鹿、下がれええええええええ!!!!」
ドスッと何かに刺さる音。腹から流れ落ちる血。
「あ……がっ……」
「山田さん……?」
「山田さん……?」
それらは本来狙われた笹塚隆平からではなく、
「無事か……さ、さづか……」
「ああああ嗚呼アああァあァァああああああぁぁああぁぁあアアあぁああ!!!!!!!!」
「ああああ嗚呼アああァあァァああああああぁぁああぁぁあアアあぁああ!!!!!!!!」
山田妙子から発せられた。
悠人はそのまま剣を横薙ぎに振り、妙子の腹から強引に抜き取る。
悠人はそのまま剣を横薙ぎに振り、妙子の腹から強引に抜き取る。
「まずは一人」
隆平は叫び声をあげながらハイスタンダードデリンジャーを発砲するが。
「遅い」
悠人の剣が隆平を斬りつける方が速かった。ただそれだけのことだ。
◆ ◆ ◆
「これで何度目だ。諦めろ、あんたの負けだ」
悠人の視線の先には血の池に沈む一人の男――笹塚隆平がいた。
全身血まみれで、傷は深いと浅いのを含めて数えきれない程ある。
全身血まみれで、傷は深いと浅いのを含めて数えきれない程ある。
「だから――――もう立ち上がるな」
それでも隆平は立ち上がる。傷の痛みに血反吐を吐きながらも。立ち上がるだけで意識が飛びかけようとも。
「ま、だだァ゛ああ゛あああアア゛ああぁぁああ!」
「お前に勝ち目はない。加えて俺を殺すなど万が一にもない」
「お前に勝ち目はない。加えて俺を殺すなど万が一にもない」
予備弾が無くなった拳銃を捨てて、震える手でハイスタンダードデリンジャーを持つ。
足はガタガタと笑っており、満身創痍という言葉がふさわしい有様だ。
その姿があまりにも鬼気迫っていたので悠人はついこんなことを聞いてしまった。
足はガタガタと笑っており、満身創痍という言葉がふさわしい有様だ。
その姿があまりにも鬼気迫っていたので悠人はついこんなことを聞いてしまった。
「お前を突き動かすのは何だ? そこまでこいつが大切だったのか」
「ぞんな、のっっ!!! あだ、りまえだろっ!!!!
僕は――山田妙子が、いや如月修史がっ、大好きだああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!」
「ぞんな、のっっ!!! あだ、りまえだろっ!!!!
僕は――山田妙子が、いや如月修史がっ、大好きだああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!」
自らを鼓舞するような勇ましい声が草原に響く。
「ああ好きだねっっ!!! この子は実は男なんだけどそれがどうしだっ!! 愛に性別は関係な゛いっっ!!
それに僕は元々男が好きなんだ、かん、ぺきだ。
修史くんのハニカム笑顔が好きだっっ、悲しそうにシュンとする顔が好きだっ!!! 困ったような顔で僕に頼み事をしてくる顔が好きだっっっ!
な゛んだかんだいっで僕にゴホゴホッ……やざじくしてくれる思いやりは暗殺者として汚れ仕事をやってきた僕に光を与えてくれだ!!!」
それに僕は元々男が好きなんだ、かん、ぺきだ。
修史くんのハニカム笑顔が好きだっっ、悲しそうにシュンとする顔が好きだっ!!! 困ったような顔で僕に頼み事をしてくる顔が好きだっっっ!
な゛んだかんだいっで僕にゴホゴホッ……やざじくしてくれる思いやりは暗殺者として汚れ仕事をやってきた僕に光を与えてくれだ!!!」
隆平の叫びは続く。赤の他人が聞けば醜いただの喚き声にしか聞こえないだろう。
それでも。
それでも。
(……根源の考えは一緒か、愛する人のために動いている点では、な)
悠人も同じだったからわかってしまった。無論、手加減はしない。
ここは強きものが残り弱きものは淘汰される。だから殺す。相手を気遣う余裕など悠人にはない。
ここは強きものが残り弱きものは淘汰される。だから殺す。相手を気遣う余裕など悠人にはない。
「だがらっっっっ!!!!! きみだげは、許せない、んだ。僕の大事な、人を、殺した、君だけは」
「そうか……お前の思いが本物だっていうのはわかった。でも 俺は何がなんでも優勝しないといけないんだ!」
「君を殺す、その瞬間までっ!! 僕は、死ねない。しゅ、うじくん、僕に、力を」
「そうか……お前の思いが本物だっていうのはわかった。でも 俺は何がなんでも優勝しないといけないんだ!」
「君を殺す、その瞬間までっ!! 僕は、死ねない。しゅ、うじくん、僕に、力を」
二人が交差する。
「ごめん、修史くん――仇討ち、できなかった」
銃弾は、届かない。
【山田妙子@恋する乙女と守護の楯 死亡】
【笹塚隆平@恋する乙女と守護の楯 死亡】
【笹塚隆平@恋する乙女と守護の楯 死亡】
【H-6/1日目・深夜】
【高嶺悠人@永遠のアセリア】
【状態】肉体疲労(中)、脇腹に浅い銃創
【装備】誓い@永遠のアセリア
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~1
【思考】
0.優勝する。
1.????
2.あまり誓いは使いたくない?
※H-6に山田妙子、笹塚隆平のデイバッグ、金属バット、折れたサバイバルナイフ、拳銃(詳細不明)、ハイスタンダードデリンジャー(0/2)、二人の遺体、不明支給品0~3が放置されています。
【状態】肉体疲労(中)、脇腹に浅い銃創
【装備】誓い@永遠のアセリア
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~1
【思考】
0.優勝する。
1.????
2.あまり誓いは使いたくない?
※H-6に山田妙子、笹塚隆平のデイバッグ、金属バット、折れたサバイバルナイフ、拳銃(詳細不明)、ハイスタンダードデリンジャー(0/2)、二人の遺体、不明支給品0~3が放置されています。
【誓い@永遠のアセリア】
永遠神剣第五位。片刃型の永遠神剣。
永遠神剣第五位。片刃型の永遠神剣。
【金属バット】
野球部で使われてるようなやつ。
野球部で使われてるようなやつ。
【ハイスタンダードデリンジャー】
ハイスタンダ-ド社が発売したデリンジャー。
トリガープルが重く、非力な者は撃つ事もできない。
ハイスタンダ-ド社が発売したデリンジャー。
トリガープルが重く、非力な者は撃つ事もできない。
【サバイバルナイフ】
ナイフ。それ以上でもそれ以下でもない。わりと丈夫。
ナイフ。それ以上でもそれ以下でもない。わりと丈夫。
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