おまけの人物紹介
■後輩くん
オンナなんてやっちまえばいいなりっすよ、的な台詞を悶々としてる旦那に好き勝手に
吹き込むために生まれた人。遺失物課の大男とか百人分の幸運を集めた男、等と渾名される。
周囲の殺意をも一身に集めていたりするが、ボスいわく「あんな能無しのボンクラでも
平和にのうのうと生きていける立派な社会を我々が作っていると考えろ」とか何とか。
いつもでかい口をあけてへっへへっへと息をしているので暑苦しい上によけいにあほっぽい。
身長二メートル五十に届くくらい、雑種、孤児、養子先は資産家で慈善家の貴族。
その幸運と、不可思議なモテっぷりにも目を見張るものが在るが、実際のところ本当に
この男の恐ろしいところは、よってきた女ども三人まとめて同時に幸せにしかねない所である。
■妹
いとやんごとなき雅なご身分。ヒト世界で言うとパピヨンか垂れ耳のドーベルマンか。
幼い頃、慈善活動の折りに、『不幸な境遇にも関わらず明るい笑顔をした殿方』に一目惚れ。
以降、自分と釣り合う身分になってもらえるよう画策したり、軍情報をキャッチしては
馬車を走らせて「お兄様! また反省文ですってね!」などという突撃を繰り返している。
当初、犬国の姫君のひとりという設定を考えていたが、姫設定はすでに既存作品にあったので、
将軍とか大聖堂とかそのあたりのお嬢様、ということで設定刷り合わせ中。
■ねーちゃん
いと高貴なる誇り高きご身分の唯一の息女。ヒト世界で言うとボルゾイ。女性の身ながら
騎士団やら軍部やらでも頭角を現す勇ましい人。なお、お姉さまと慕う女性ファン多し。
女ながらに幼いころから文武を収め、たった一人でお家を家族を、ひいては国家を背負って
懸命に己を律してきた。当初は年下の男の養子に激しく拒絶をしめしたが、その養子の
あまりの無能さボンクラさにあきれ果て、自分にはないと思っていた母性本能を芽生えさせる。
なんとかなるっすと気楽に笑い、実際なんとかしてしまう(実際になんとかするのは
心配した周りの人間なのだが)義弟に、これは大将の器であると確信するに至る。
■ウメコ
イヌの王都のど真ん中で『発見』された首輪なしの♀ヒト。高校生くらい。
黒髪ストレートロング、胸は平均、身長162cmくらい。いつもいらいらツンツンしている。
『発見』されて捕獲された直後、現場に駆けつけた謎のフードの男にニコニコ現金払いで
売り渡される。その扱いに激怒し、連れて行かれた家でまったく説明も現実も受け入れず、
早く返してぜったい訴えてやると叫び、マダラ羊の主人と壮絶なキャットファイトを
繰り広げた前科がある。結局、落ち物研究所に行けば命は安泰だと言う主人の説得を
聞き入れず、自分を買うのに支払われた額を手っ取り早く叩きつけて返すべく、
手足専門店「桃色バニー」にて意欲勤務中。なお、よせと言った主人に対する殺し文句は
「じゃあアンタの正体、言いふらしてやる」だったとか。
ただ、冷静になれば主人が(勝手に)こっちの身の心配をしていたのだということも判って
きたので、大嫌いを公言しながら、主人の嘘つき人生がどこまで行けるか、ちょっとだけ
心配したり応援したりはしてる。かも。主人のほうは微妙にウメコが苦手らしく、
自分から会いに行ったりということはまずないようである。
ただ、金の返済はいらないけど、♀ヒトがひとりでやっていけるかと心配はしていて、
ウメコがそれなりにノリノリに順応して仕事してると知った後は、ライター仲間に
ひっそりネタを流して、客寄せの根回しみたいなことはしている模様。
■旦那
どんどんおバカに磨きがかかるのはどうしたらいい。
■14はバッドエンドの数字
バッドエンドなど存在しないバカップル。たまに書いててむかつく。天気のいい日曜の昼間とか。