猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

獅子国伝奇設定

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登場人物紹介



■ キョータ
ヒト♂少年。たぶん中学生ぐらい。特別なスキルとかは持たないごくごく普通のどこにでもいる凡ヒト奴隷。
身も蓋もない言い方をすると「90年代ギャルゲの主人公」w

基礎能力は平凡そのもの、でもときどき無茶な行動力を見せる。

ふだんは優柔不断な受け専、でもときどき攻防逆転……いや、ベタですね。

絶世の美少年……ってわけでもないけど、ギャルゲの主人公やれる程度の容姿は持ち合わせています。

■ ファリィ
コウゼンの娘。一説には養女とも。外見年齢は15歳。
コウゼンから武芸の手ほどきを受け、その腕は若くして一流で、
リュナは彼女と18度も試合をして一度しか勝てなかったほど。
気功も扱うが、いまだ父の域には届いておらず、遠くの敵を気で撃つことや、
敵の動きを気脈で見切るなどといったことはできない。
しかしそれでも、気を乗せた一撃は文字通り人間離れした破壊力を秘めており、
また気功の成果か、疲労もほとんど感じないため、長期戦になればなるほど強い。
黄色いチャイナドレスの似合う元気少女。リュナいわく「夜行性」。
リュナとは何かと因縁のある少女で、いまでも定期的に連絡を取り合っている。
※外伝では、小悪魔で元気でえっち大好きなボクっ娘。キョータ君のご主人様。
やきもち焼きだけどキョータくんらぶらぶ。
ボクっ娘、格闘娘、お子様……本当にベタですw

キョータくんともども、主従揃って書けば書くほど精神年齢が幼くなってる気がしますが、

ハイティーンや成人男女のお話が多いスレの中で、たまには思春期ど真ん中な甘酸っぱい少年少女の組み合わせも悪くないんじゃないかな……

と、そう自分に言い聞かせてたりw

■ ミコト
ヒト♀少女。中学生ぐらい。無口無感情なのは過去に色々と辛い経験があったかららしい。
ネコ商人に捕まってさんざん慰み物にされた挙句、飽きられて捨てられたり、その後悪徳領主のおもちゃにされたり、盗賊まがいの傭兵団に拉致されて、春をひさいで路銀を稼がされたり、ある意味ではこの世界の一般的なヒト奴隷らしい過去を持つ。
フェイレンに発見されたときには足首を骨折して動けない状態で、全裸のまま精神崩壊状態だった。
幼児退行とかもあったけど、最近はすこしづつ回復してきている。
不幸な目に合って心を閉ざした美少女……

お約束のキャラなのに、不思議とそれまでこちむい世界にはいなかったのを覚えてます。

書いてる側としては、なんとなく「幸せにしてあげたくなる」キャラクターです。

■ フェイレン
ライオン♂青年。ミコトの主人。たてがみ付きの強面に反して意外と若い。
ごつい外見に反して意外と知性派で、この世界の知識などをキョータやミコトに教えるのは大体フェイレンの役目。
ファリィの幼馴染で、子供のころはむしろ病弱でファリィにいぢめられる側だったが、入門後は人一倍の修行と鍛錬でめきめきと実力をつけ、今ではコウゼン道場でも五本の指に入る実力者(それでも実は真剣勝負ではファリィに及ばない)。
特に拳法と棍術に長け、気功にも秀でる。
普段の性格は冷静で、修行の側、温かい眼差しでミコトやキョータを見守っているが、内面はかなり熱いものがあり、特にミコトに危害を加える者がいると、その場で殺すことさえ躊躇わない。
真面目で義を重んじる性格だが、過去には杓子定規な“義”のせいで悲劇を巻き起こしたことがあり、最近は義より情を選ぶこともままある。
ファリィと行動を共にすることが多いのは、将来的にはコウゼン道場の婿養子になるから……?
最初は『飛刃』って名前通り、身軽で速度のある格闘家のイメージだったんですが、

ミコトとのバランスを考えると、いつの間にか筋骨隆々のパワーファイターになったというw

初期は精神面も活発な若者の雰囲気だったんですが、外見イメージの変化に伴い、中身も沈着な武僧イメージに代わって行ったキャラクターです。

でも、ミコトがひどい目に合ったときとかに見せる、荒っぽい言葉遣いや直情的なセリフが、実はフェイレンの“地”です。

■ サーシャ
ネコ♀居候お姉さん。ほややんとしたネコの国のリナ道場卒業生。
ミコトとキョータをくっつけたくて、いろいろと二人にちょっかいを出してたりする。
料理が得意で、キョータくんたちによく手料理を振舞う。
実はネコの国の貴族令嬢だったらしいが、親の決めた婚約者が大嫌いで家出してきた。
おっぱいが大きい。
ネコ……ですねw まさにネコw

いたずら好きで人懐っこくてちょっと天然、機嫌もその時々でころころ変わる。

それでいて案外、ちゃっかりしてたりしっかりしてたり。

避難所で誰かがいってた「だってネコだし、仕方ないか」で全てが許される、そんな子ですw

■ コウゼン
ライオン族の老武術家。年齢不詳だが外見的には60歳前後。
見た目は鬣にも白髪が混じっており、肉付きも若者に比べると落ちていて、
あまりぱっとしない。
だが武術の達人で、およそ武芸全般に通じて扱えぬものはない。
気とよばれる生体エネルギーを使いこなし、
遠距離の敵を指一つ触れずに吹き飛ばすことさえできる。
また、敵の気脈をよみ、その動きをことごとく見切るという離れ業の持ち主。
見た目の貧相さからは想像もつかないスタミナと攻撃の破壊力は、
達人の域に達した気功のためらしい。
悪心を持っては気功の真髄は見えないと考えており、
彼の道場では武芸のみならず、哲学や東洋医学などの学問も積極的に行っている。
リュナにとっては師匠にあたる人物。
……獅子国ではこのまま出さないほうがいいのかな、とかひそかに思ってたりw

プロビデンスでこそないけど、江田島塾長とか郭海皇みたいなものですからw

■ 槐公主
ウーアン近郊の丘に生えた、樹齢2000年のえんじゅの大木が魔素の影響で自我を持ち、化生した姿。仙人。
緑色の頭髪の美女、あるいは少年の姿を取る。
人の記憶をのぞく力があり、それぞれの心のありように応じて、その求める姿を取るが、基本的には優しい性格。
キョータには慈母のように、フェイレンには活発な女友達のように振舞うが、どちらもそれぞれの心の奥で求めている姿を具現化したものである。
植物……すでに“獣”人じゃないですねw

いくらなんでもやりすぎたかなと思ったりもしますが、中華らしい仙人と言うイメージを膨らませていくと、なぜかああいうキャラになりましたw

今後、植物系キャラがどこかで登場することはあるんでしょうかw

■ 陳郎
大戦期の英雄の一人。はじめ農民であったが、義勇軍を率いて貪狼の先遣隊を打ち破ったのが時の帝の目に留まり、正規の将に抜擢されたという。
大戦後期、モルゲンブルグの合戦において勇将テオドロスを打ち破ったことでその名を知られる。
部下の扱いに長け、陳郎炒菜と呼ばれる軍用食を考案したことでも知られる。
その一方で、大戦の最末期にはオオカミの非戦闘員を大量に虐殺したという記録もあり、毀誉褒貶が激しい人物でもある。
大戦の後は帰農し、権力争いや粛清の渦に巻き込まれることもなく余生を全うした。
■ テオドロス
大戦期の将軍。
貪狼の南征軍にには八狼十狗と称された18人の将軍がいたが、その中の筆頭とされていた人物。
リュカオンの信頼厚い勇敢な将軍であり、魔法師団を率いて南方諸国を震撼させたという。
黒地に紅青の円環を重ねた双月食の軍旗が旗印であったが、それは“二つの月が同時に皆既月食に入った時に生まれた者が世界の覇者となる”という伝承を担いだものと言われる。
第一王子の反乱の後、一度はミヒャエラ盆地において反狼同盟五万の軍を打ち破るが、その直後、陳郎の策にかかって戦死する。
そもそも二つの月が同時に皆既月食とか、軌道的にありえるのかと言う気もしますが、そこはそれ、迷信なんてありえないことを前提に作られることもありますからw
大戦期の設定はどこまで許されるのかはわかりませんが、とりあえず当たり障りのない程度には出せるかなと思ってます。

八狼十狗は、チンギスハーンの四俊四狗が元ネタです。だから、勇将猛将、知将に補給部隊のプロがいろいろ混じってます。

世界観設定など



獅子の種族特性



平均身長2メートル、体重100~150キロ。
寿命は約200年、ヒトの成長速度をそのまま約2.5倍に引き延ばした感じ。
妊娠期間は約二年と、比較的長い部類。
女性の権限が強いこちむい世界には珍しい?一夫多妻制が認められているが、夫の愛が足りない女性は、重婚ないし(地球でいうところの)不倫が法的にも倫理的にも認められている。
下手に嫁をたくさんもらったはいいが、うまく扱えずにそうやって別の男に走られた場合、これはもう500%男が悪いとみなされ、この上なく恥ずかしい奴と思われる。
まあ、凡人はおとなしく素直に一人の嫁に愛を注いでろと言うことになる。
身体能力に優れ、瞬発力と持久力とパワーのいずれもが、この世界に住む獣人の平均を上回る(ただし、えっちぃくせに性的戦闘力は並以下なため、ファリィみたいにベッドの上ではヒトに簡単にいかされたりするのが獅子の最大の弱点)。
それでいて額に汗する努力と鍛練を重んじ、一つの道を極めることを至高とする。
そのため、武芸や芸術、職人など一芸に秀でた者を生みやすい。
その一方で、意外と協力し合うところもあり、ハイドゥの大外壁などの大型建造物を造り上げることもできる。
反面、努力して得たものを失う事を恐れ、老化や災害で自らの積み上げた物を失った時、シャ・ドゥラのごとく外道に走る者もいる。
また、彼らの欠点として、自らの努力への自負が過ぎ、無意識に高慢な態度を見せる事も多い。
「お前は弱い(or頭が悪い)んだから俺に任せろ」
「獅子じゃないのによく頑張った」
「お前じゃできなくて当然なんだから凹むなよ」
……など、獅子とそれ以外の種族の間でとかく喧嘩の種となるその手の言葉は、彼らにとっては全く悪気のない言葉だったりする。
彼らは、高い身体能力と過酷な鍛練を成し遂げた自分が他人より優れているのは当たり前のことであり、誇ることでもない世界の常識と思っているのだ。
だから、百獣の王に生まれた自分がそれ以外の「弱者」を守り、力を貸すのは当然と言う、何ともはた迷惑な義務感と正義感の現れだったりする。
弱者は虐げるものではなく守るものだという哲学は立派だが、その際、守られる相手にもプライドがあるということには全く考慮が及ばないから困る。
つまりは、親切だが超絶に慇懃無礼、おまけにどうしようもなく空気が読めない、それが獅子の民。
ナチュラルに上から目線、しかもそれが当たり前だと思ってるからまわりがむかつくのが理解できない……

やな奴ですねw

ネコという超大国がある世界での中華思想を考えてると、こういう感じになりました。

フェイレンさんやファリィは主役補正でかなりそういう「やな奴」度は薄めてますが、

作中でもときどきは、そういう獅子のやな面がかいま見えてると思います。

性的戦闘力はへぼへぼという設定は、強いおにゃのこが夜はふにゃんとなるギャップに萌えを感じる、中の人の趣味ですw

国家設定など



■ 獅子の国
カモシカの国の南西、蛇の国のすこし北にあり、広大な平野を領有する帝政の大国。
ひとことでいうと中華風武術大国。
なのだが他国に聞こえて有名なのはむしろ東洋医学と中華料理。
ただし四川料理みたいな辛いのはあまりない。
武術は……というと、秘儀とか秘伝とか秘拳とかいう名目で
あまり公開されていないこともあり、知名度は他種族では知る人ぞ知るという感じ。
ただしそのレベルは恐ろしく高い。その中身を知る人が見れば、
もしかすると大陸トップクラスかもしれないと思わせるものがある。
国内では毎年四回、宮城の武闘場で春夏秋冬の節分にあわせて
武術大会が開かれていて、その優勝者は国士と呼ばれる。
他国にあまり興味がないらしく、そのせいか独自の文化を築いてきた。
種族的に魔術には疎いが、北方には仙境と呼ばれる秘境があり、そこで修業して道士や仙人になる者もいる。
モチーフは古代中国王朝です。

拳法家とか仙人とか武侠な人々とか、そういう人を出すための舞台ですw

大陸の果てにあるエキゾチックな国の雰囲気を出せたらいいかな、とか。

■ 国内の少数種族
大陸西部の辺境に広大な領土を持つ獅子国の国内には、一説で50を越すと言われる少数種族が各地に独自の集落を築いている。
彼らは種族単独で国家を営むには勢力、個数とも少ないため、人里離れた地に隠れ住み独自の文化を築いたとされる。
彼らは獅子国の王宮に朝貢し、その対価として獅子国国内における自治を認められ、また、外部からの侵攻に対しては軍事的援助を受けることができる。
彼らからの朝貢の品々は貴重なものが多く、獅子の民は他国との貿易において、それらを売りさばくことで巨万の利を得ている。
少数種族に朝貢と臣従を求め、代わりに自治を許すことで領土を広げた大国……

最近、いろんな種族が出てきたんでそんなウルトラ後付設定をつけて見ましたw

50もいれば、その時々で都合よく少数民族を出せるんじゃないかと……辺境国家の特権ですw

けど、そういう形で獣人どうしに主従関係があるのも、一つの国家の個性になるのではないかと。

少数民族であっても一種族一国家がデフォのこちむい世界においては珍しい形かもしれませんが、臣従、朝貢、自治で国土を増やすというのは地球でもあったことですし。

■ リンケイ
コウゼン道場がある獅子国北方の町。道場と門前街、あとは衛兵の詰め所や宿屋、地方役所などもある。
コウゼン道場からは山道を一時間。門前街は衛兵と道場の門下生が見回っており、メスヒトが一人で買い物に出ても安全なほどに治安が良い。
だが、たまにはネコのごろつきがやって来たりすることもある。
■ ウーアン
獅子国の首都。リンケイから馬車で二十日の距離にある。六重の大外壁と闘技場、巨大宮城が見所。人口約80万。
北方には歴代皇帝の陵墓が連立し、さながらちょっとした連峰のごとくに見える。
闘技場のある大広場に集まる露店街には一店一品の名物料理が多い。
南西には手紙(トイレットペーパー)で巨万の富を築いたといわれるネコの豪商の屋敷がある。
■ ハイドゥ
獅子国最大の港町。魚の国、ネコの国などから多くの船が入港し、港は奇妙な品々であふれかえっている。
その一方で、この近辺は魚介類の宝庫でもあり、漁師が海に出てはさまざまな海産物を採っている。
かつては海神に安全を願い、漁師達が大切なもの(ヒト含む)を海に生贄として捧げる伝統があったが、さすがに今は廃止され、その代わり、春には住人たちが自慢のヒトを思いっきりおめかしして美しさを競わせる「こんてすと」なるものがあるらしい。
■ どりるすまっしゃーたにし
獅子国に生息するタニシの一種。
大型で殻が固い。
貝を拳に張り付かせ、その状態で回転を加えた突きを繰り出せば、適切な速度と回転、そして十分な力があれば岩をも貫通する。
獅子の武闘家は修行の中で、突きの稽古としてよく使用するし、見た目の間抜けさを別にすれば、実戦でも十分な武器となる。
……が、やはり最近は修行でしか使わないのが普通。
右手に巨大ドリル(に酷似したタニシ)を装備した獅子の格闘家など、どこからどう見ても不気味でしかない。
その他



■ 漢字表記の場合
・ファリィ→花麗
・フェイレン→飛刃
料理に関する覚書



※とりあえず、獅子国で登場した料理に関してちょこちょこと。
・饅頭
いわゆる肉まん。出入りの猟師から買う猪の肉と筍、茸などの餡を入れた、少し大きめの肉まん。
コウゼン道場の修行者は別に僧侶じゃないので、獣肉を食べても問題がなかったりします。
・ちまき
中華ちまき。さまざまな具をもち米でつつんだものを笹の葉で包み、蒸し煮したもの。
山の幸ばかりではなく、貝柱や鮑などの海鮮素材の乾物を使うちょっと贅沢な一品。
乾物になることで凝縮された山海の幸の旨みがたっぷりと詰まったちまきはサーシャ姉さんの自信作。
・お粥
糖分の入った甘いお粥。トッピングと一緒にレンゲで食べる。
作中に登場したお粥はネコ風邪に対する滋養食であるため、トッピングも漢方の薬草を調理している。
・点心
こっちの世界の点心と同じ。バラエティ豊かな小料理。
コウゼン道場の門前街にある点心の店は何気に名店で、ヒトの口にも合う上に栄養のバランスも考えられている。
・バーベキュー
実は野外でバーベキューを食べるのも獅子の民は案外好む。
バーベキュー用にブレンドされたスパイスや塩、醤もあり、海水浴の後でみんなで焚き火を囲んでわいわいと食べるバーベキューが美味しいのは、向こうの世界でも変わらない。
・きのこの炒飯
サーシャさんの炒飯は卵を使わない。
濃厚なスープで米に味付けして、強火で一気に水気を飛ばす。
あえてダイナミックに切った大ぶりの具材の食感がいい感じ。
・鮭のきのこあんかけ
一尾丸ごとの鮭を捌き、焼物、揚げ物、煮物、蒸し物の四種類の方法で調理した鮭に、きのこがふんだんに入った半透明のとろりとした塩味の餡をかける。
・きのこの揚げ物、きのこのスープ
茸や鶏肉をからりと揚げた唐揚げと、土鍋に入れたから上げの上からあつあつのスープをかけて煮込んだスープ。
生姜の効いたスープは寒い時期には最適。
・栗のデザート
甘露煮にした栗を裏漉ししたペーストの中に、丸ごとの甘露煮が数個入ったものを、薄焼きの煎餅に乗せて食べる。
五色に焼き分けられた薄焼き煎餅は、それぞれ風味が異なるため、すべて異なる味わいが楽しめる。
・魔タンメン
ウーアンの露店で出てくる、超巨大釜揚げタンメン。
五右衛門風呂のような大釜一杯に作られた、常識的に考えて人間が食える量じゃない代物。
完食すれば賞金500セパタが手に入るが、しかしリタイアしたら50セパタ支払わなくてはならない。
・ハイドゥハン
素焼きの壷に米と海鮮を入れ、泥で来るんでそのまま蒸し焼きにする、港町ハイドゥの
漁師の料理。
保温がきき、揺れても蓋が外れないため、海上で重宝された。
密閉された壷の中で海の幸のうまみが凝縮したご飯がおいしい。
・陳郎炒菜
大戦期の英雄、陳郎が考案した野菜と穀物の炒め煮。
一品で十分な栄養がとれることを考え、かなり多種多様な野菜が入っている。
甘い下味の揚げ物に塩味の餡がかかり、なかに入った野菜の、梅や柑橘類のような複雑な酸味がアクセントになっているとか。
武芸に関する覚書



■ 洪家拳法
“国士”コウゼンが創始し、ファリィやフェイレン、リュナなどが教わった拳法。
破邪顕正の拳を旨とし、正気(せいき)を重視する。そのため、修行の中においては東洋哲学や医術、諸学問なども重視する。
拳法としての洪家拳は獅子(約一名カモシカ)の心身の柔軟さ、敏捷さを生かした素早い動きからの連撃が特徴。
得物は腕の延長とみなし、拳法を基礎に、短から長と武器の扱いを覚えてゆく。
その門下生は総じて打撃武器の扱いに長じ、リュナのように剣を得物とするものは珍しい。
■ リナ道場流鉤鎌槍術
“槍術天下一”と称されるリナ様から教わった槍術。
そもそもリナ様自身、得物が槍ではなく方天画戟であることから、リナ道場での槍術は切る、薙ぐ、払うなど、単なる刺突にとどまらぬ広範な術技、ポールウエポンとしての槍の扱いを習うらしい。
サーシャの鉤鎌槍術も、その延長線上にある。
魔法こそかけられていないが、落ちものの技術から作られた鉤鎌槍は、この世でコンニャク以外に切れぬものはないといわれる業物である。
■ 洪家操帯術
手ぬぐいや帯などといった、身の回りにある長めの布を、気を流すことで強靭な鞭と化する術技。
打ち付けたり、巻き付けて締め上げたり、使い方はいくつかある。
■ 獣面拳
四足歩行に近い体勢から本能に任せて気を乗せた攻撃を連続で叩き込む拳法。
ファンタジー風に言うとバーサークモード。
肉食獣系の獣人が持つ鋭い爪と牙で相手を切り裂き、引きちぎる。
創始者は獅子国のはるか北東にある密林の中で、黄金色の毛皮を持つ野人の戦い方から会得したとか。
フェイレン、ファリイが扱う。
■ シュバルツカッツェ御留流柔術
あえて隙を見せ、誘われた敵の攻撃をことごとく受け流しながら攻め疲れを誘い、体力を消耗したところでネコが鼠をいたぶるように弄び、組み伏せる流儀。
最後は関節を極めて動きを封じてから、急所に爪を突き立てる。
サーシャが使い手。
■ 率然剣
蛇の民の剣術を源流に持つ剣技。
“頭を打てば尾が襲い、尾を打てば頭が襲い、胴を打てば頭と尾が襲う”……と称される、攻防一体の剣技。拳法と剣術の合体したような独特の操刀術。
剣を背後に向けて構え、体を剣の前に置く独特の構えを取る。守りの剣で、自分から攻めかかるものではない。
実はリュナが使う。

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