概要
DJ
ターンテーブルの世界標準機。MK3やMK6等マイナーチェンジモデルからピュアオーディオ向けモデルMK4、DJ用途向けに最大±16%まで変更可能なピッチコントローラーを搭載したMK5Gなど様々なバリエーションや限定モデルが存在する。ここではそれらの解説をする。
各モデル説明
SL-1200
1970年に世界初のダイレクト・ドライブ方式ターンテーブル 「SP-10」を開発した松下電器(現パナソニック)が、1972年に発売した
SLシリーズ最初のモデル。33/45回転切り替えがスイッチスイッチ式、ピッチコントローラーがレバー式、 ピッチが使用するに従いズレていくことを防止する為のクオーツシンセサイザーが無いなど後に登場したモデルとは違い、比較的構造が単純である。 自作派ユーザー向けのアームレスモデルSL-120やターンテーブル単売モデルSP-12といったバリエーションもあった。
SL-1200
SL-120
SP-12
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スペック表・SL-1200 |
モーター
トーンアーム
- ユニバーサルS字形トーンアーム
- 高さ調節 最大6mm
寸法/重量
- 幅 453 × 高さ 180 × 奥行 353mm 約10 kg
電源
価格
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SL-1200MK2
1979(昭和54)年発売。初代SL-1200をDJ・クラブ等からの希望・要請を元に更に発展させたモデル。この時点で全体的なデザインは完成されている。現在のSL-1200シリーズのエクステリアデザインから内部機器・構造の基礎まで(代を重ねる毎に小改良はあっても)このモデルから差程変わっていないのは驚きですらある。
SL-1200MK2
SL-1210MK2
DMC World DJ Championships 2009 まで優勝賞品だったGOLD仕様のSL-1210MK2
後述するMK3Dが日本で発売された後も海外ではこの型番が売られていた(識別及び差別化の為にMK3D/MK5G/MK6の型番はSL1210~となっている)上に今なお人気(定番)機種であり、DMCワールドファイナルでもやはりMK5やMK6では無くこのモデルが今だ指定タンテとなっているのは、単に息の長さだけで無くそれだけの信頼性の高さを嫌でも肯かされる。(Technicsがメインスポンサーだった時代のシングル部門優勝タンテもこのモデルであった)
ちなみに元DMC Japanの代表であった尾崎氏が後DMC Worldのスタッフと話す機会があり、Technicsがスポンサーを降りたが大会使用のタンテは変更されるのかと尋ねた所「俺たちはこれ(SL-1210)を墓場まで持っていく」と返されたそうな)
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スペック表・SL-1200MK2 |
型式 ダイレクトドライブプレイヤーシステム
<ターンテーブル部>
駆動方式 ダイレクトドライブ
駆動モーター ブラシレスDCモーター
制御方式 クォーツフェイズロックドコントロール
ターンテーブル 33.2cmアルミダイカスト製、2kg(ゴムシート含)
回転数 33 1/3、45rpm
回転数微調方式 ±8%(連続可変)
起動トルク 1.5kg・cm
起動特性 0.7秒で定速回転(33 1/3rpm時)
ブレーキ機構 電子ブレーキ
ワウフラッター 0.025%W.R.M.S(JIS C5521)
0.01%W.R.M.S(回転部のみ)
SN比 78dB(IEC98A weighted)
<トーンアーム部>
形式 ユニバーサルS字型スタティックバランス
ジンバルサスペンション方式
回転軸感度 7mg以下(水平・垂直初動感度)
アーム高さ調整範囲 6mm
針圧調整範囲 0〜2.5g
シェル重量 7.5g
適用カートリッジ重量 6g〜10g
9.5g〜13g(補助ウェイト使用時)
3.5g〜6.5g(シェルウェイト使用時)
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 13.5W
外形寸法 幅453×高さ162×奥行360mm
重量 12.5kg
別売 サブウェイトセット SH-1200W(\10,000)
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SL-1200MK3
1989(平成元年)発売。本体色が黒になった。このモデルからスクラッチプレイ用のソフトラバーを採用したディスクスリップシートが付属している。また93年にはロングライフデザイン賞(通産省)を受賞している。
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スペック表・SL-1200MK3 |
型式 レコードプレイヤー
駆動方式 ダイレクトドライブ
制御方式 クォーツ制御
回転数 33 1/3、45rpm
回転数微調範囲 ±8%(連続可変)
ワウフラッター 0.01%W.R.M.S.(FG直読)
0.025%W.R.M.S.(JISC5521)
S/N比 78dB(DIN-B、IEC98A weighted)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 13.5W
外形寸法 幅453×高さ162×奥行360mm
重量 12.5kg
付属 ダストカバー
ディスクスリップシート
別売 サブウェイトセット SH-1200W(\10,000)
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SL-1200LTD
1995年9月に発売された生産台数5000台の限定モデル。品番プレートに通しナンバーが刻印されており5000台の内の何台目かが分かるようになっていました。プラッター,トーンアーム,アーム ベースに金メッキが施されたほか、電源コードも極太コードを使用するなど小変更あり。 ピッチコントロールにリセットボタンが搭載された初の機種でもある。価格は当時定価で100.000円。
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スペック表・SL-1200LTD |
型式 レコードプレイヤー
駆動方式 ダイレクトドライブ
制御方式 クォーツ制御
回転数 33 1/3、45rpm
回転数微調範囲 ±8%(連続可変)
起動トルク 1.5kg・cm
ワウフラッター 0.01%W.R.M.S.(FG直読)
0.025%W.R.M.S.(JISC5521)
S/N比 78dB(DIN-B、IEC98A weighted)
トーンアーム ユニバーサルS字型スタティックバランスジンバルサスペンション方式
回転軸感度 7mg以下(水平・垂直初動感度)
アーム高さ調整範囲 6mm
針圧調整範囲 0〜25g
シェル重量 7.5g
適用カートリッジ重量 6g〜10g
9.5g〜13g(補助ウェイト使用時)
3.5g〜6.5g(シェルウェイト使用時)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 13.5W
外形寸法 幅453×高さ162×奥行360mm
重量 12.5kg
付属 ダストカバー
ディスクスリップシート
スリップ調整シート
Technicsロゴステッカー
別売 サブウェイトセット SH-1200W(\10,000)
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SL-1200MK3D
MK3まではMK2と差して変化は無かったが、1997(平成9)年9月にマイナーチェンジ機種MK3D(当時はシルバーカラーのみの発売だが2000(平成12)年にブラックモデルも発売)から本体にヘッドシェルスタンドを装備したほか、付属のディスクスリップシートもソフトラバーから硬質フェルトへ変更あり?ダストカバー装着用ヒンジがないなど、このモデルがSL-1200MK5(MK5G)とMK6の基礎となっている。発売当時オープン価格。
SL-1200MK3Dより古い型のものはピチコンとケーブルが傷んでいて高額な修理費がかかることもあります。生産終了品だが耐久性の高さから年数の経った物、多少荒く使った物でも大体問題無く使える様だが、中には粗悪品も多々あるので注意が必要。
シルバー
ブラック
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スペック表・SL-1200MK3D |
型式 レコードプレイヤー
駆動方式 ダイレクトドライブ
制御方式 クォーツ制御
回転数 33 1/3、45rpm
回転数微調範囲 ±8%(連続可変)
起動トルク 1.5kg・cm
ワウフラッター 0.01% W.R.M.S.(FG直読)
0.025% W.R.M.S.(JISC5521)
S/N比 79dB DIN-B(IEC98A weighted)
トーンアーム ユニバーサルS字形スタティックバランスジンバルサスペンション方式
回転軸感度 7mg以下(水平・垂直初動感度)
アーム高さ調節範囲 6mm
針圧調整範囲 0〜4.0g
シェル質量 7.5g
適用カートリッジ質量 3.5g〜13g
9.5g〜13g(補助ウェイト使用時)
3.5g〜6.5g(シェルウェイト使用時)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 13.5W
外形寸法 幅453×高さ162×奥行353mm
重量 12.0kg
付属 ダストカバー
ヘッドシェル
EPアダプター
ポリシート
ディスクスリップシート
別売:サブウェイトセット SH-1200W(\10,000)
適合カートリッジ質量
(カッコ内はシェルを含む質量) 12.5g〜16g(20g〜23.5g)
15.5g〜19g(23g〜26.5g)
22.5g〜25.5g(30g〜33.0g)
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SL-1200MK4
1998年12月に台数限定で発売された、SL-1200シリーズの中では異端とも言えるピュアオーディオ向けモデル。 33/45回転に78回転機能を追加しSP盤の視聴が可能になったほか、フォノケーブルの交換可能化、プラッターのハウリング防止のデッドニング、インシュレーターをソフトな物に変更などリスニング用に設計されている。値段は当時定価で85,000円。
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スペック表・SL-1200MK4 |
型式 レコードプレイヤー
駆動方式 ダイレクトドライブ
制御方式 クォーツ制御
回転数 33 1/3、45、78rpm
回転数微調範囲 ±8%(連続可変)
起動トルク 1.5kg・cm
ワウフラッター 0.01%(W.R.M.S. FG直読)
0.025%(W.R.M.S.JISC5521)
S/N比 78dB DIN-B(IEC98A weighted)
トーンアーム ユニバーサルS字形スタチックバランスジンバルサスペンション方式
回転軸感度 7mg以下(水平・垂直初動感度)
アーム高さ調節範囲 6mm
針圧調整範囲 0g~4.0g
シェル質量 7.5g
適用カートリッジ質量 3.5g~13g
9.5g~13g(補助ウェイト使用時)
3.5g~6.5g(シェルウェイト使用時)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 14.5W
外形寸法 幅453×高さ162×奥行360mm
重量 12.5kg
付属 ダストカバー
ヘッドシェル
OFCピンコード
EPアダプター
別売:サブウェイトセット SH-1200W(\10,000)
適合カートリッジ質量
(カッコ内はシェルを含む質量) 12.5g~16g(20g~23.5g)
15.5g~19g(23g~26.5g)
22.5g~25.5g(30g~33.0g)
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SL-1200MK5
2002年11月1日発売。カラーはブラックとシルバー。MK5は音質の改善、スタイラスイルミネーターに高輝度白色系LEDを採用の他、ダイレクトドライブモーター本体部分にブレーキタイム(スタート・ストップボタンを押し回転を止めるタイミング)を微調整出来るシステムを搭載した点が最大の特徴。
内部のモーター部にある為プラッターを取り外し調整するが、ベスタクス系タンテやヌマーク系タンテは外部に搭載されている点を考慮するとこの手順は少々面倒な気がしないでもない。でも、そこまで頻繁に調整する類の物でもないので正直どうでも良いかも知れない。またこの辺りの製品からアンチスケーティングのメモリが3から6になっている。MK6の発売に合わせ生産終了。実売価格は5~6万円程だった。
SL-1200MK5(シルバー)
SL-1200MK5(ブラック)
SL-1210MK5
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スペック表・SL-1200MK5 |
型式 レコードプレイヤー
駆動方式 ダイレクトドライブ
制御方式 クォーツ制御
回転数 33 1/3、45、78rpm
回転数微調範囲 ±8%(連続可変)
起動トルク 1.5kg・cm
ワウフラッター 0.01%(W.R.M.S. FG直読)
0.025%(W.R.M.S.JISC5521)
S/N比 78dB DIN-B(IEC98A weighted)
トーンアーム ユニバーサルS字形スタチックバランスジンバルサスペンション方式
回転軸感度 7mg以下(水平・垂直初動感度)
アーム高さ調節範囲 6mm
針圧調整範囲 0g〜4.0g
シェル質量 7.5g
適用カートリッジ質量 3.5g〜13g
9.5g〜13g(補助ウェイト使用時)
3.5g〜6.5g(シェルウェイト使用時)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 14.5W
外形寸法 幅453×高さ162×奥行360mm
重量 12.5kg
付属 ダストカバー
ヘッドシェル
OFCピンコード
EPアダプター
別売:サブウェイトセット SH-1200W(\10,000)
適合カートリッジ質量
(カッコ内はシェルを含む質量) 12.5g〜16g(20g〜23.5g)
15.5g〜19g(23g〜26.5g)
22.5g〜25.5g(30g〜33.0g)
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SL-1200MK5G
2002年11月1日発売。SL-1200MK5に最大±16%まで変更可能なピッチコントローラーを装備したモデル。
そのほかにもキャビネットはラメ仕上げでクラブ向けに低音重視のチューニングを施し、更に針飛び防止の水平加重ツマミを搭載した艶消し仕上げのアーム、 高輝度ブルーLEDのスタイラスイルミネーションなど細かい変更点が有る。 同時期に発売されたMK5より高価だった為か流通数はあまり多くなく、状態の良い中古品は高値で取引されている。 また220/240V対応モデルも存在しヨーロッパ向けに販売された。
なお、上記水平加重ツマミ搭載のトーンアームを通常のSL-1200シリーズに取り付けるカスタムも存在するが、参考まで管理人がお世話になっている機材業者さんに聞いた所、ボディサイズが従来機種と微妙に違うようで針飛び対策、及び高音質カスタムとしてはあまり効果がないらしい。実売価格は7万円程。
SL-1200MK5G
SL-1210MK5G
DMC World DJ Championships 2010ではテクニクスの協賛が無くなったため、 それまでのGOLD仕様ではなくカスタムが施されたTechnics
SH-EX1200とSL-1210MK5Gのセットが優勝賞品として提供された。
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SL-1200MK5G・スペック表 |
型式 レコードプレイヤー
駆動方式 ダイレクトドライブ
制御方式 クォーツ制御
回転数 33 1/3、45rpm
回転数微調範囲 ±8%、±16%
起動トルク 1.5kg・cm
ワウフラッター 0.01%(W.R.M.S. FG直読)
0.025%(W.R.M.S.JISC5521)
S/N比 78dB DIN-B(IEC98A weighted)
トーンアーム ユニバーサルS字形スタチックバランスジンバルサスペンション方式
(水平加重調整機構付き)
回転軸感度 7mg以下(水平・垂直初動感度)
アーム高さ調節範囲 6mm
針圧調整範囲 0g~4.0g
シェル質量 7.5g
適用カートリッジ質量 3.5g~13g
9.5g~13g(補助ウェイト使用時)
3.5g~6.5g(シェルウェイト使用時)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 11.0W
外形寸法 幅453×高さ162×奥行353mm
重量 11.7kg
付属 ダストカバー
ヘッドシェル
EPアダプター
ポリシート
ディスクスリップシート
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SL-1200GLD
2004年3月10日発売。SL-1200シリーズ累計生産300万台を記念して、MK5Gをベースに上面を光沢ブラック仕上げとしトーンアーム、プラッターなどをGOLD仕様に。さらに限定シリアルナンバーを刻印した記念プレートを装着して発売された。全世界3,000台限定。日本国内500台限定販売。当時定価はオープンプライス、実売価格で9万円程。
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スペック表・SL-1200MK5G(内部はMK5Gと同一) |
型式 レコードプレイヤー
駆動方式 ダイレクトドライブ
制御方式 クォーツ制御
回転数 33 1/3、45rpm
回転数微調範囲 ±8%、±16%
起動トルク 1.5kg・cm
ワウフラッター 0.01%(W.R.M.S. FG直読)
0.025%(W.R.M.S.JISC5521)
S/N比 78dB DIN-B(IEC98A weighted)
トーンアーム ユニバーサルS字形スタチックバランスジンバルサスペンション方式
(水平加重調整機構付き)
回転軸感度 7mg以下(水平・垂直初動感度)
アーム高さ調節範囲 6mm
針圧調整範囲 0g~4.0g
シェル質量 7.5g
適用カートリッジ質量 3.5g~13g
9.5g~13g(補助ウェイト使用時)
3.5g~6.5g(シェルウェイト使用時)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 11.0W
外形寸法 幅453×高さ162×奥行353mm
重量 11.7kg
付属 ダストカバー
ヘッドシェル
EPアダプター
ポリシート
ディスクスリップシート
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SL-1200MK6K1
2007年12月12日発売。SL-1200誕生35周年記念モデルで日本国内1200台限定販売(しかし一部プレスリリースは1000台と記載、正解は不明)「松下電器産業株式会社」の社名が書かれたモデルとしては最後の機種。性能としては後述のSL-1200Mk6と変わりなし。
購入者特典で35周年を記念して制作された特製ゴールドディスク(壁掛け金具・スタンド付き)、全56ページの豪華ハードカバー仕様特製ブックレットがついてきた。当時定価はオープンプライス、実売は7万円程。
SL-1200MK6K1
SL-1200MK6
2008年2月1日発売の最終モデル。外見ではスタイラスライトがMK5Gタイプの青色LEDとなった以外は大した変化は見られない(この青ライトが苦手とする人も少なからず居る模様)。プラッター及びトルクに対してもMK5と同様であり、そこまでの変化は見られない。
内部では多くの改良点が見られる。キャビネットはこの機種より3層構造となり従来機種より堅牢性が増し、ピッチコントローラーの精度、アームの針飛びのしにくさ、アームそのものも高音質素材OFC(無酸素銅線)を採用し音質が向上されている。意外と知られていないがMK6はリセットボタンを半押しにしていると回転がおかしくなるので注意。
またMK5と比べ値段が約1万円上がっている(平均実売価格6~7万円程)。その為に敢えて過去のモデル(MK2、MK3/3D、MK5/5G)を中古品で求める人は少なくない模様。
その後Technicsプランドの休止を受け2010年12月に生産終了、SL-1200シリーズは一旦終了した。
SL-1200MK6(シルバー)
SL-1200MK6(ブラック)
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SL1200MK6 スペック表 |
ターンテーブル部 形式 クォーツダイレクトドライブターンテーブルシステム(マニュアル)
駆動方式 ダイレクトドライブ
駆動モーター ブラシレスDCモーター
ターンテーブル アルミダイキャスト製、直径33.2cm、質量1.7kg(ゴムシート含む)
回転数 33 1/3、45 r/min
回転数調整範囲 ± 8%
起動トルク 1.5kg・cm
起動特性 0.7s(33 1/3 r/min時)
ブレーキ機構 電子ブレーキ
回転数偏差 ± 0.002%以内(reset on 時)
ワウ・フラッター 0.01% W.R.M.S※1、0.025% W.R.M.S. (JIS C5521)
±0.035% peak(IEC 98A weighted)
SN比(ランブル) 78db(IEC 98A weighted)、56db(IEC 98A unweighted)
外形寸法 幅 453× 高さ 172× 奥行 353mm
重量 約11.7kg
トーンアーム部 形式 ユニバーサルS字形トーンアーム ジンバルサスペンション軸受構造スタチックバランス形
アーム有効長 230mm
オーバーハング 15mm
トラッキングエラー角 ●30cmレコード外周:+ 2°32'
●30cmレコード内周:+ 0°32'
オフセット角 22°
回転軸感度 水平、垂直、初動感度7mg以下
アーム実効質量 12g(カートリッジなし)
アーム高さ調整範囲 6mm
針圧調整範囲 ●針圧直読式:0~4g
●シェル質量:約7.5g
適用カートリッジ質量 ●カートリッジ単体:3.5~13g
●シェルウェイト使用時:3.5~6.5g
●補助ウェイト未使用時:6.0~10g
●補助ウェイト使用時:9.5~13g
カートリッジ取付寸法 JIS規格12.7mm(1/2インチ)取付間隔
シェル端子ラグ 1.2mmφ 4ピン端子ラグ
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 11W
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SL-1200GAE(G)
2015年9月2日にベルリンで行われたIFA 2015にてTechnicsブランドが復活、また新たなターンテーブルを開発であることをPanasonicが発表。そして2016年1月、SL-1200シリーズ最新バージョンであるThe Technics 50th anniversary limited edition「Grand Class SL-1200GAE」 (全世界限定1200台、国内割当300台。国内予約は開始30分で完売したという)と量産モデルのSL-1200Gが発表された。
特徴としては新開発のダブルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーターを採用し従来のSL-1200MK6と比べておよそ2倍の高トルクと軸受け荷重の低減などを実現。ブルーレイディスク機器の開発で培った最新のモーター制御技術を応用しSL-1200MK6のモーター制御と比べて、基準クロックの精度をおよそ3倍に高精度化した。
その他マグネシウム製トーンアーム、真鍮製のターンテーブル・プラッター、αGEL採用インシュレーターなどが新たに設計されている。オーディオケーブルは交換可能で純度の高い信号伝送のための真鍮削り出しPHONO端子を搭載、従来のSL-1200MK6が採用していた重量級ゴムベース、BMC(バルク・モールディング・コンパウンド)シャーシ、アルミダイカストシャーシによる3層構造に加え、10mm厚のアルミトップパネルを加えた4層構造を採用し、高い剛性を確保している。
機能面ではGAEとGに差はなく、両機種共ピッチコントローラーでは±8% / ±16%での調整が可能なほか、33.3、45、78 回転が可能。まずは2016年6月24日にSL-1200GAEから発売開始。SL-1200Gは2016年9月9日から受注生産にて(両機種共定価は税抜で33万円)発売開始予定となっている。
SL-1200GAE
SL-1200G
SL-1210GAE
2020年6月に発表されたオールブラックバージョン。世界限定1,000台で米国では6月から発売開始予定。同社スタンダードモデルのSL-1200GをベースにフラッグシップSL-1200Rにも採用されているインシュレーター素材を採用し、さらにストロボON/OFFスイッチとシリアルナンバーを刻印したバッジを追加しているのが特徴。
SL-1200GAE-K
SL-1200シリーズの発売50周年を記念したモデルでSL-1200GAEのボディをブラックカラーに変更し、本体天面にシリアルナンバーのプレートを施した特別仕様のデザインを採用したのが特徴。受注限定生産で期限は10月29日まで、2022年4月発売。価格は363,000円。
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スペック表・SL-1200G |
【SL-1200Gスペック】
●総合
電源:AC 100V 50/60 Hz
消費電力:12 W(電源オン時) 0.2 W(電源オフ時)
外形寸法(幅×高さ×奥行):453×173×372 mm
質量:約18.0 kg
カラー:-S(シルバー)
●ターンテーブル部
形式:ダイレクトドライブターンテーブルシステム(マニュアル)
駆動方式:ダイレクトドライブ
駆動モーター:ブラシレスDCモーター
ターンテーブル:アルミダイカスト・真鍮一体型、直径: 332 mm、質量: 約3.6 kg(ゴムシート含む)
回転数:33 1/3、45、78 r/min
回転数調整範囲:±8 %、±16 %
起動トルク:3.3 kg・cm
起動特性:0.7 s(33 1/3 r/min時)
ブレーキ機構:電子ブレーキ
ワウ・フラッター:0.025 % W.R.M.S.(JIS C5521)
SN比(ランブル):78 dB(IEC 98A weighted)
●トーンアーム部
形式:ユニバーサルS字形トーンアーム スタティックバランス型
アーム有効長:230 mm
オーバーハング:15 mm
トラッキングエラー角:+2° 32′(30cmレコード外周)、+0° 32′(30cmレコード内周)
オフセット角:22°
アーム高さ調整範囲:0~6 mm
針圧調整範囲:0~4 g(針圧直読式)
シェル質量:約7.6 g
適用カートリッジ質量:補助ウェイトなし/5.6~12.0 g、14.3~20.7 g (ヘッドシェル含む)、補助ウェイト小使用時/10.0~16.4 g、18.7~25.1 g (ヘッドシェル含む)、補助ウェイト大使用時/14.3~19.8 g、23.0~28.5 g (ヘッドシェル含む)
カートリッジ取付寸法:JIS規格12.7 mm(1/2インチ)取付間隔
シェル端子ラグ:1.2 mmφ 4ピン端子ラグ
●付属品
ターンテーブル×1、ターンテーブルシート×1、ダストカバー×1、EPレコード用アダプター×1、バランスウェイト×1、補助ウェイト 小×1、補助ウェイト 大×1、シェル×1、オーバーハングゲージ×1、カートリッジ取付ねじ(1セット)×1、PHONOケーブル×1、PHONOアース線×1、電源コード×1、ターンテーブル取付ねじ(1セット)×1
※スリップマット、カートリッジは付属しません。
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SL-1200GR
2017年1月に開かれたCES 2017にて発表、同年5月29日発売された新生SL-1200シリーズのレギュラーモデル。コストダウンのため新開発のシングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーターを搭載、ダブルローター型のSL-1200Gから低下したトルクを補うためプラッターを真鍮からアルミに変更、真鍮製が約3.6kgあったのに対し、SL-1200GRのプラッターはゴムシートを入れて約2.5kgに軽量化。そのため立ち上がり時間はSL-1200MK6と同等の0.7秒を実現した(33 1/3回転時)。
さらにトーンアームはマグネシウム製からアルミニウム製へ、筐体は4層構造からアルミダイカストシャーシとBMC(バルク・モールティング・コンパウンド)シャーシの2層構造になり、仕上げもSL-1200Gのアルミそのままにロゴ彫り込みからアルミダイカストに塗装を行いロゴもプリントに変更、インシュレーターの構造は変えていないがハウジングの材質はマグネシウムから樹脂製に、内部はαGELから特殊シリコンラバーに変更。これによって重量は、SL-1200Gが約18kgで、SL-1200GRが約11.5kgと軽量化もなされた。
SL-1200GR(シルバー)
SL-1210GR(ヨーロッパでのみ販売されるブラック)
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スペック表・SL-1200GR |
[総合]
電源
AC100V 50/60Hz
消費電力
11W/電源オフ時 0.2W
外形寸法
幅453mm×高さ173mm×奥行372mm
質量
約11.5kg
カラー
出力端子
PHONO端子×1、PHONOアース端子×1
[ターンテーブル部]
形式
ダイレクトドライブターンテーブルシステム(マニュアル)
駆動方式
ダイレクトドライブ
駆動モーター
ブラシレスDCモーター
ターンテーブル
アルミダイカスト
直径:332mm 質量:約2.5kg(ゴムシート含む)
回転数
33 1/3、45、78 r/min
回転数調整範囲
±8%、±16%
起動トルク
2.2kg・cm
起動特性
0.7s(33 1/3 r/min時)
ブレーキ機構
電子ブレーキ
ワウ・フラッター
0.025% W.R.M.S.(JIS C5521)
SN比(ランブル)
78dB(IEC 98A weighted)
[トーンアーム部]
形式
ユニバーサルS字形トーンアーム スタティックバランス型
アーム有効長
230mm
オーバーハング
15mm
トラッキング
+2° 32′(30cmレコード外周)
エラー角
+0° 32′(30cmレコード内周)
オフセット角
22°
アーム高さ調整範囲
0~6mm
針圧調整範囲
0~4g(針圧直読式)
シェル質量
約7.6g
適用カートリッジ質量
補助ウェイトなし/5.6~12.0g
14.3~20.7g(ヘッドシェル含む)
補助ウェイト使用時/10.0~16.4g
18.7~25.1g(ヘッドシェル含む)
カートリッジ取付寸法
JIS規格12.7mm(1/2インチ)取付間隔
シェル端子ラグ
1.2mmφ 4ピン端子ラグ
付属品
ターンテーブル×1、ターンテーブルシート×1、ダストカバー×1、EPレコード用アダプター×1、バランスウェイト×1、補助ウェイト×1、シェル×1、オーバーハングゲージ×1、カートリッジ取付ねじ(1セット)、PHONOケーブル×1、PHONOアース線×1、電源コード×1
価格
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SL-1200MK7
米国ネバダ州ラスベガスにて2019年1月8日~11日(現地時間)に開催された「CES 2019」で発表されたSLシリーズ最新モデル。新開発のコアレスダイレクトドライブモーターや始動トルクとブレーキ速度の調整機能、リバース再生など新機能を搭載している。
SL-1200MK7R(Red Bull BC One Limited Edition
ブレイキンの世界大会である「Red Bull BC One」とのコラボモデル。MK7とは異なるカラーのトーンアームと
ヘッドシェル、限定スリップマットとセンターラベルステッカー付き。
販売はアメリカとヨーロッパのみ。価格は$1,199.99。
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スペック表・SL-1200MK7 |
仕様
回転数 33 1/3 rpm 、 45 rpm (78 rpm:切換スイッチで設定)
回転数調整範囲(ピッチ切替) ± 8%、± 16%
起動トルク 1.8 kg・cm(0.18 N・m)
起動特性 0.7秒(33 1/3 rpm時)
ワウ・フラッター 0.025% W.R.M.S.
トーンアーム形式 ユニバーサルS字形トーンアーム スタティックバランス型
オーバーハング 15 mm
適用カートリッジ質量 5.6 g~12.0 g
14.3 g~20.7 g(ヘッドシェル含む)
出力端子 PHONO端子×1、PHONOアース端子×1
電源 AC 100V 、 50/60Hz
消費電力 8.0 W(電源オン時) / 0.2 W(電源オフ時)
外形寸法(幅×高さ×奥行) 453×169×353 mm
質量 約9.6kg
付属品 スリップマット×1、スリップシート×1、ダストカバー×1、EPレコード用アダプター×1、バランスウェイト×1、シェル×1、PHONOケーブル×1、PHONOアース線×1、電源コード×1
SL-1200MK7 -K(ブラック)
発売日
2019年5月24日
販売価格
(税抜)¥90,000 (税込 ¥99,000)
JANコード:4549980223000
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SL-1200MK7L
2022年5月27日発売。2019年発売のSL-1200MK7をベースにした特別仕様のモデル。DJを生んだストリートカルチャーをイメージした7色の限定カラーを採用し、トーンアームはゴールドカラーとしたほか、トップパネルには記念モデルを表す「50th Anniversary」の銘とシリアルナンバーを刻印したプレートを備えます。また、ゴールドカラーロゴ入りのスリップマットなど、付属品も特別仕様としました。世界限定12,000台(全色合計)
全7色(ブルー(-A)、レッド(-R)、ホワイト(-W)、ブラック(-K)、グリーン(-G)、イエロー(-Y)、ベージュ(-C))
50周年記念デザインのコントロールバイナル用ステッカー
梱包箱も50周年記念ロゴと限定ステッカーが貼られている
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スペック表・SL-1200MK7 |
仕様
回転数 33 1/3 rpm 、 45 rpm (78 rpm:切換スイッチで設定)
回転数調整範囲(ピッチ切替) ± 8%、± 16%
起動トルク 1.8 kg・cm(0.18 N・m)
起動特性 0.7秒(33 1/3 rpm時)
ワウ・フラッター 0.025% W.R.M.S.
トーンアーム形式 ユニバーサルS字形トーンアーム スタティックバランス型
オーバーハング 15 mm
適用カートリッジ質量 5.6 g~12.0 g
14.3 g~20.7 g(ヘッドシェル含む)
出力端子 PHONO端子×1、PHONOアース端子×1
電源 AC 100V 、 50/60Hz
消費電力 8.0 W(電源オン時) / 0.2 W(電源オフ時)
外形寸法(幅×高さ×奥行) 453×169×353 mm
質量 約9.6kg
■付属品
ターンテーブル×1、スリップマット×1、スリップシート×1、ダストカバー×1、EPレコード用アダプター×1、バランスウェイト×1、シェル×1、カートリッジ取付ねじセット×1、PHONOケーブル×1、PHONOアース線×1、電源コード×1、テクニクスステッカー×1、コントロールバイナル用ステッカー×2
発売日
2022年5月27日
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最終更新:2022年12月30日 11:36