概要
第八世界は、終末が日常として固定化された世界である。
かつての文明秩序はすでに崩壊しており、
世界全体の復興も救済も前提とされていない。
人々は、常に「終わった後」を生き続けている。
しかし、すべてが消失したわけではない。
崩壊後も国家や都市は生まれ、
争い、発展し、再び滅びていく。
形容するならば、
アポカリプスナウが永遠に続いている世界である。
時間の流れ
これらの世界での1年間は、
第八世界では100年間に相当する。
この時間差は一部の地域や領域に限られず、
第八世界全体に適用される。
そのため、第一・第二・第三世界と比較すると、
短い期間のうちに世代交代や国家の興亡が進み、
技術・経験・血統を通じた蓄積が重ねられていく。
魂と能力
第八世界では、魂に関わる能力が発達している。
霊視・霊体化・念動力などの放出系能力に加え、
血統を通じて能力を受け継ぐ
継承や、
使い込まれた器物に魂が育つ付喪などが見られる。
時間の流れの速さは、
修練や世代を通じた蓄積に大きな影響を与える。
ただし、修練によって技術や経験は蓄積できても、
魂の成熟と位階の上昇は、経過時間だけでは決まらない。
長い時間を過ごすことが、
そのまま高位階への到達を保証するわけではない。
政治体制
第八世界には複数の国家が存在する。
それぞれの国家は独立した体裁を持つが、
最終的には「
大王」と呼ばれる存在によって統括されている。
大王は王であり、管理者であり、
同時に「世界の限界を決定する者」でもある。
国家間の争いは存在するが、
それは体制の内部で許容された衝突に過ぎない。
世界構造
第八世界は、
無限に広がる六角形のブロックによって構成されている。
各都市・国家は、
この六角形ブロックの集合体として存在する。
世界の端は存在せず、
拡張は理論上いくらでも可能である。
しかし、空間が存在することと、
人間が生存できる都市を築けることは同じではない。
都市の建設と維持は、
利用可能な土地や資源によって制限される。
人口と資源
各都市には人口上限と資源限界が設定されている。
- 人口が限界に達した場合
- 資源が不足し、人口を支えられなくなった場合
その都市は「余剰」を抱えたと判断される。
余剰となった人間は、
流民として都市の外へ追放される。
世界が無限に広がっていても、
個々の都市が養える人間の数には限りがある。
流民制度
流民となった者たちは、
既存都市の保護を失う。
彼らに与えられるのは、
「新たな都市建設可能地を探す権利」だけである。
建設可能地を見つけ、
生存に必要な条件を整えられれば、
新たな都市を築き、国家を興すことができる。
見つけられなければ、
保護のない土地で消えていく。
流民制度は処罰ではなく、
第八世界の体制における「循環装置」として扱われている。
都市の増殖と淘汰
第八世界では、
新たな都市が生まれ続ける。
同時に、
既存の都市は静かに消え続ける。
誰にも看取られず、
記録にも残らず、
六角形の空白として回収される都市も多い。
技術や経験が蓄積される一方で、
都市の滅亡とともに失われるものもある。
大王はそれを失敗とは呼ばない。
「必要な更新」とだけ定義する。
世界観的性質
第八世界には、
世界全体の復興や救済を目指す共通の思想が存在しない。
人々が求めるのは、
自らの生存や、所属する都市・国家の存続である。
努力は報われることもあるが、
保証は一切ない。
英雄は生まれるが、
英雄譚は長く残らない。
国家や血統によって蓄積の差は広がるが、
それが永続的な繁栄を保証することはない。
すべては続いているが、
世界全体が一つの未来へ向かっているわけではない。
補足
第八世界は、
一度滅びて静止した世界ではない。
崩壊後の世界の中で、
誕生と発展、淘汰と滅亡が繰り返されている。
終末が終わらず、
滅び続けている世界である。
最終更新:2026年09月15日 16:15