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第四世界
獣の世界。姿は流動し、理性と本能は容易に入れ替わる。
人と獣の境界は極めて曖昧であり、何を人とし、何を獣とするかは今なお議論が続いている。
獣化能力を持つ者たちは、その力を極めることで完全な獣の姿へと至る。
その姿は野生動物との区別がつかず、人格と肉体のどちらを重視するべきかという問題は、第四世界全体の根源的な課題となっている。
第四世界:切り札支配下の旧体制
第四世界は、かつて「
切り札」によって長期間管理・統治されていた世界である。
その統治は秩序維持を名目としながらも、極端な差別主義と実験主義に基づくものであった。
世界構造
第四世界は平面構造を持つTO図的世界である。
この構造は自然発生的なものではなく、
切り札が管理・実験を行うために最適化された世界形態であったと考えられている。
切り札と実験史
切り札は第四世界において、長年にわたり遺伝子系実験を多数実施してきた。
その代表例が「
夜鳥計画」であり、鵺のように複数生物の要素を併せ持つ合成獣の創出を目的とした計画である。
身分制度と差別構造
第四世界の社会は、以下のような階級制度によって支配されていた。
- 貴族階級:十二支に対応する存在。純血性と血統を重視する支配層
- 平民:獣化能力を持つ者たち
- 人間:獣化能力を持たない少数種族。多くは労働階級として扱われていた
- 虫:完全に駆除されたと考えられている存在
この社会は純血主義・貴族主義を基盤とした差別社会であり、
能力・種族・血統による選別が当然のものとして受け入れられていた。
治安と人間狩り
治安が悪化した時代には、人間を対象とした「人間狩り」が横行していた。
当時の支配層は人間を獣と同様の存在として扱い、狩猟対象や労働力として利用していた。
一方で、人間もまた知性と文化を持つ存在であるとして保護を訴える声も存在し、人間復権思想の萌芽はこの時代から見られる。
また、獣化を極めた者が完全な獣の姿を取れることから、「獣と人の境界はどこにあるのか」という議論も古くから続いている。
切り札敗北後の停滞
切り札が破れた後(約150年経過後)も、第四世界の体制は大きく変化しなかった。
支配層・価値観・差別構造は温存され、
人間問題や種族問題もまた未解決のまま残されることとなる。
およそ240年頃、「
罪ある天才」によって首脳陣が爆破され、支配構造は一度崩壊する。
その背後で長年潜伏していた存在「
停止」が表に出て、世界の再構築を主導した。
停止は血統や種族による差別を否定し、
能力のみを基準とする者たちを集めた
共生学園を設立する。
これにより第四世界は、緩やかながらも不可逆な変革期へと移行していく。
辺境と象徴
- 東の果てには「エデン」と呼ばれる地が存在する
- 東の空には「方舟」が浮かんでいるとされる
- しかし、あるけれども行けない、存在するけれども見えない
- 差別された人々の最後の希望とも語られる
これらは旧体制とは異なる価値観、
すなわち再生・脱却・救済の象徴として語られている。
最終更新:2026年06月18日 00:21