幸せ撲滅運動放送編って誰得?
442 [[◆G9YgWqpN7Y]] [sage] 投稿日:2009/10/04(日) 23:57:06 ID:/heucr7n
「はい! 今日はお越しいただくのは、泣く子も黙るおバカ集団!
その実態は、カップル狩りと称して縁結びを行っていると噂の3人組です!」
その実態は、カップル狩りと称して縁結びを行っていると噂の3人組です!」
二年の女子報道部部員(B72)はそうマイクに向かって話し、手を広げる。
その先からリーゼント、モヒカン、そして丸坊主の3人組が現れた。
その先からリーゼント、モヒカン、そして丸坊主の3人組が現れた。
そう自己紹介し、パイプ椅子に座る3人組
女子報道部部員(B72)はその言葉をにこやかに封殺し、先に進める。
女子報道部部員(B72)はその言葉をにこやかに封殺し、先に進める。
「はい、以前から多かったおバカ三人組への質問に答えてもらおうと思います!
この報道を聞いてるみなさーん! 耳かっぽじってききやがれってんだー!!」
この報道を聞いてるみなさーん! 耳かっぽじってききやがれってんだー!!」
妙なハイテンションの女子報道部部員(B72)に台はぼそりと呟く。
「確か、本命だった二人組のインタビュー取れなかったから穴埋めって話だったはずだが?」
「あ、そうだったんっすか?」
「ああ。まぁこっちにもメリットがあるから引き受けたが」
「へぇ~。それはどんなメリ――」
「はい! 無駄口はそれまで! 放送部が疑われるでしょうがー!!」
「あ、そうだったんっすか?」
「ああ。まぁこっちにもメリットがあるから引き受けたが」
「へぇ~。それはどんなメリ――」
「はい! 無駄口はそれまで! 放送部が疑われるでしょうがー!!」
その実、ハイテンションの理由が単にやけくそだった女子報道部部員(B72)は
ダンっと、机を叩くと、質問状に目を向ける。
ダンっと、机を叩くと、質問状に目を向ける。
「はいっ! 質問その一! 今、彼女はいますか!
うわっ! これはまた答えが決まっているようなひどいネタを!!
それでは台、那賀、省の順番でどうぞ!」
うわっ! これはまた答えが決まっているようなひどいネタを!!
それでは台、那賀、省の順番でどうぞ!」
「いない」
「いる」
「いないっす」
「いる」
「いないっす」
「はい、もちろん全員いな――ってぇぇぇええええ!!
那賀さん……モチロンジョウダンデスヨネ?」
那賀さん……モチロンジョウダンデスヨネ?」
なぜか片言になる女子報道部部員(B72)に対し、台と省はそれぞれ補足する。
「驚くことにいるんだな。これが」
「ラスボスを知るには自分もそうなってみなければ分からないこともある、とか言ってたっすから」
「驚くことにいるんだな。これが」
「ラスボスを知るには自分もそうなってみなければ分からないこともある、とか言ってたっすから」
「……なぜ驚かれるかわからんぞ」
憮然とした顔でいう那賀の前で硬直しきっている女子報道部部員(B72)。
しょっぱなから放送事故のような沈黙のなか、ようやく女子報道部部員(B72)は言葉を発する。
しょっぱなから放送事故のような沈黙のなか、ようやく女子報道部部員(B72)は言葉を発する。
「その……証拠になるような写真かなにかありますか……?」
「これでいいか?」
「これでいいか?」
「……何この美人さん……しかもどっか旅行行った時のツーショット写真……?
すごく仲睦まじそうだし……お姉さんとかいう落ちないです……よね?」
すごく仲睦まじそうだし……お姉さんとかいう落ちないです……よね?」
すでに息も絶え絶えといった様子の女子報道部部員(B72)
しかし、馬鹿3人組はとどめを刺す。
しかし、馬鹿3人組はとどめを刺す。
「どれだけ疑えば気が済むんだ」
「……まぁ、気持ちはわかる」
「結局〆ようとしても無駄だったっすからね」
「……まぁ、気持ちはわかる」
「結局〆ようとしても無駄だったっすからね」
女子報道部部員(B72)は最後にため息を吐き、
「あー、そのカップル狩り、一応仲間でも関係ないんですね……」
「あー、そのカップル狩り、一応仲間でも関係ないんですね……」
そのまま再び放送事故のような沈黙が続く。
結局、その沈黙を破ったのは台だった。
結局、その沈黙を破ったのは台だった。
「あー、終わりなら帰っていいか?」
その声に、我に返ったように顔をあげる女子報道部部員(B72)
「いや……あまりに衝撃的で……ちょっと意識が宇宙まで飛んでました。
……と、ともかく、次の質問にいきます! 今、気になってる子はいますか?
ええと、これは那賀さん答えなくていいですからね。精神的ダメージきつ過ぎます!」
……と、ともかく、次の質問にいきます! 今、気になってる子はいますか?
ええと、これは那賀さん答えなくていいですからね。精神的ダメージきつ過ぎます!」
かろうじてマイクで拾える程度の声で話す女子報道部部員(B72)
カラ元気で何とか気力を奮い立たせようとしているようにも聞こえる。
ともかくその質問に対し、那賀を除いた面々は頷くと口を開く。
カラ元気で何とか気力を奮い立たせようとしているようにも聞こえる。
ともかくその質問に対し、那賀を除いた面々は頷くと口を開く。
「いる」
「いるっす」
「いるっす」
「おっと! 今度は両方いると答えたー!これは気になります!
ずばり、誰でしょう!」
ずばり、誰でしょう!」
カラ元気のまま喋る女子報道部部員(B72)
まず省が口を開く。
まず省が口を開く。
「内緒っす!」
「いやーさすがにいいずらいですか!? では台さんはどうですか?」
「いやーさすがにいいずらいですか!? では台さんはどうですか?」
予想通りの反応に少し落ち着いたような女子報道部部員(B72)。次は台に質問する。
しかも本当に調子を取り戻そうとしているようだ。ここはプロ根性のなせる業か。
しかも本当に調子を取り戻そうとしているようだ。ここはプロ根性のなせる業か。
しかし、
「ふむ……ここで言うと宣戦布告になるからな……」
「……いやカップル狩り的意味ではありませんからこの質問。まあいいです。時間も押してますし」
「……いやカップル狩り的意味ではありませんからこの質問。まあいいです。時間も押してますし」
台の発言に再びテンションが駄々下がりになる女子報道部部員(B72)。
結局スルーすることにきめ、次の質問を見る女子報道部部員(B72)。
結局スルーすることにきめ、次の質問を見る女子報道部部員(B72)。
「最後の質問です! 卒業したら進路は決めてますか? まずは省さんから!」
高等部で明確に答えられる学生自体が少ない世の中だ。不良にはなかなか厳しい質問のはずである。
その質問に対し、省は答える。
その質問に対し、省は答える。
「俺は卒業したら家の寺を継がないといけないから、その修業っすね」
「……お寺さんの子でしたか……不良が……ですか……?」
「そのかわり今は好きにさせてもらってますっすよ」
「……意外にまともな答えが返ってきましたね。次、那賀さん」
「……お寺さんの子でしたか……不良が……ですか……?」
「そのかわり今は好きにさせてもらってますっすよ」
「……意外にまともな答えが返ってきましたね。次、那賀さん」
女子報道部部員(B72)は少しの驚きをもって次を促す。
「まぁ、無難に進学かな。不動産の経営ってやつに興味あるから、そっちの方向に進むつもりだ」
「……これまたまともな。成績は大丈夫ですか?」
「まぁ、中の下は取ってるし、元々人気ない学科に行く予定だから問題ないな」
「そうですか。ちゃんと考えているんですね。最後に台さん、どうぞ」
「……これまたまともな。成績は大丈夫ですか?」
「まぁ、中の下は取ってるし、元々人気ない学科に行く予定だから問題ないな」
「そうですか。ちゃんと考えているんですね。最後に台さん、どうぞ」
女子報道部部員(B72)は内心、この三人組の印象が変わりそうだなと思いながら次を促す。
「来年には海外で画家としてデビューする予定だ。……というよりそうなるように努力するというのが正しいか。
こないだのコンクールで俺の絵を気に入ってくれた人がいてな。パトロンになってくれるそうだ。
その人たちの援助のもとしばらくはやっていくつもりだ」
「……その……また、大きくでましたね……言語とかは大丈夫ですか?」
「今は授業時間中もそっちの勉強に費やしてるからな。普通にやりとりできるくらいになったぞ。
簡単な通訳くらいならできるしな」
「なんでそれで全教科赤点ですか!?」
「頭のキャパをすべてそっちの言語についやしてるからな」
こないだのコンクールで俺の絵を気に入ってくれた人がいてな。パトロンになってくれるそうだ。
その人たちの援助のもとしばらくはやっていくつもりだ」
「……その……また、大きくでましたね……言語とかは大丈夫ですか?」
「今は授業時間中もそっちの勉強に費やしてるからな。普通にやりとりできるくらいになったぞ。
簡単な通訳くらいならできるしな」
「なんでそれで全教科赤点ですか!?」
「頭のキャパをすべてそっちの言語についやしてるからな」
「あーなるほど。よくわかりました! さて、時間ですし今日はこれでおしまいです。
来て下さったおバカ3人組には感謝です。
リスナーの皆さん! もし、また質問があれば放送部までよろしくお願いします。
再び突撃取材を敢行しますよ!! ではまた、昼休みにお会いしましょう」
来て下さったおバカ3人組には感謝です。
リスナーの皆さん! もし、また質問があれば放送部までよろしくお願いします。
再び突撃取材を敢行しますよ!! ではまた、昼休みにお会いしましょう」
「「「「まったねー」」」」
最後に4人同時に別れの挨拶をし、放送が終わる。
放送部の不定期企画、"ドッキリ突撃インタビュー"はこうして無事に終わったのだった。
放送部の不定期企画、"ドッキリ突撃インタビュー"はこうして無事に終わったのだった。
「うふふ……私に彼氏なんていないのに……なんであの不良になんか……世の中間違ってる……間違ってるわ……」
訂正。
一人の少女の心に深い傷がついたようだった。
一人の少女の心に深い傷がついたようだった。
おわり。
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