坊主頭の新日常
「ありがとうございましたー」
DVDショップの扉がウィーンと開き、中から一人の坊主頭が現れた。
ホクホク顔で歩く姿ははっきり言ってキモ過ぎる。
もちろん本人、つまりは小型省はまったくその事に気づいていない。
買った袋を握り締め、早足で歩いている。
その中身はもちろん男の宝物。
ホクホク顔で歩く姿ははっきり言ってキモ過ぎる。
もちろん本人、つまりは小型省はまったくその事に気づいていない。
買った袋を握り締め、早足で歩いている。
その中身はもちろん男の宝物。
3馬鹿それぞれ金出して、まとめて省が買っているのだ。
保存場所も省の家であり、他の二人は時々省の家で観賞してたりする。
保存場所も省の家であり、他の二人は時々省の家で観賞してたりする。
どうして台と那賀は自分の家で保存しないのか。その答えもまた簡単だった。
台の場合は妹である大型魅紗にみつかり机の上に整理されて載せられたのみならず、
一番上に濃厚BL本を載せられたのがトラウマになったそうだ。
一番上に濃厚BL本を載せられたのがトラウマになったそうだ。
那賀場合は優陸地奈にみつかって一週間位不機嫌全開で機嫌とるため散財してしまったと嘆いていた。
くそぅ。リア充め、爆発しろと省も思うが、
それで3人分のお宝を1人で見れるのだからまあいいかと納得もしていた。
くそぅ。リア充め、爆発しろと省も思うが、
それで3人分のお宝を1人で見れるのだからまあいいかと納得もしていた。
余談だが、今回の収穫品、台は『金髪巨乳でGO』、那賀は『幼馴染と秋と再開』、省は『お姉ちゃんといっしょ』
とそれぞれの何かが溢れたチョイスだったりするが、これはまた本当にただの余談である。
とそれぞれの何かが溢れたチョイスだったりするが、これはまた本当にただの余談である。
「シングルベ~ル、シングルベ~ル、鈴が鳴るっすかね?」
秋から冬に代わり、そろそろクリスマスも見えてきた。独り身にはなおさら堪える時期である。
しょうがないかと諦めてもいるが、とりあえずは手にあるお宝を観賞することが先決だ。
しょうがないかと諦めてもいるが、とりあえずは手にあるお宝を観賞することが先決だ。
「……む、殺気っす!」
つらつらと考え事をしていたら、ふと感じた謎の悪寒。
省はダンッと足を叩きつけるように打ちおろし、その身を半歩右に逸らす。
一拍の間を置き、省がいた空間を通り過ぎる影がある。
その影の襟首を引っ掴み、あっさり捕えた。その影の正体を確かめつつ省は深いため息を吐く。
省はダンッと足を叩きつけるように打ちおろし、その身を半歩右に逸らす。
一拍の間を置き、省がいた空間を通り過ぎる影がある。
その影の襟首を引っ掴み、あっさり捕えた。その影の正体を確かめつつ省は深いため息を吐く。
「またお前っすかよ……」
「何よ。なんで避けるよー」
「避けなきゃ死ぬぞ、このチンチクリン」
「チンチクリン言うな!」
「何よ。なんで避けるよー」
「避けなきゃ死ぬぞ、このチンチクリン」
「チンチクリン言うな!」
そこには普段は大人しい少女、黒鉄亜子がぶら下げられていた。もっとも今は怒れる虎の如しだが。
いともたやすく黒鉄亜子の攻撃を避けているように見せているが、実は冷や汗だらだらの省である。
とはいえ、ここは年上としての威厳を保つ必要があると精一杯の虚勢を張っていたりする。
省はそのまま息を整えると、ぽいっと手放し、亜子を解放する。
いともたやすく黒鉄亜子の攻撃を避けているように見せているが、実は冷や汗だらだらの省である。
とはいえ、ここは年上としての威厳を保つ必要があると精一杯の虚勢を張っていたりする。
省はそのまま息を整えると、ぽいっと手放し、亜子を解放する。
「うー、また負けたー」
「……」
「……」
その亜子はと言うと、地面にのの字を書いている。どうやらいじけたようだった。
省の方は別に優しくする義理も義務もないのでほっておく。
それよりも今は袋の中身の方が大切だ。
しばらく放置していると、亜子はちらりと省を見た。
省の方は別に優しくする義理も義務もないのでほっておく。
それよりも今は袋の中身の方が大切だ。
しばらく放置していると、亜子はちらりと省を見た。
「……そこで露骨に無視するの? 省君がイジメルー」
「どう見ても始めに手を出したのはお前っす」
「でも始めにパンツ見たのは省君です」
「チンチクリンの見ても何も思わんっす。そもそも俺は年上趣味なんす」
「どう見ても始めに手を出したのはお前っす」
「でも始めにパンツ見たのは省君です」
「チンチクリンの見ても何も思わんっす。そもそも俺は年上趣味なんす」
主にウェルチさんとかアリスさんとか。あ、あやめ先生が本当に女性だったらどストライクなのに……世間って厳しい。
とか同時に思うが、口に出して亜子に言うのも意味がないので心にしまう。
とか同時に思うが、口に出して亜子に言うのも意味がないので心にしまう。
どうでもいいが、パンツ見たといってもアリスさんの正面で読んでたこいつに
とりあえずパンツ丸見えっすと注意したのがきっかけである。
そのせいでパンツ覗き魔と誤解され、以降事あるごとに粘着されている気がする。
この命の危険の到来に、今では無視しときゃよかったと後悔してる。
ついでにアリスさんまで誤解されたので、本当に無視しときゃよかったと後悔している省である。
とりあえずパンツ丸見えっすと注意したのがきっかけである。
そのせいでパンツ覗き魔と誤解され、以降事あるごとに粘着されている気がする。
この命の危険の到来に、今では無視しときゃよかったと後悔してる。
ついでにアリスさんまで誤解されたので、本当に無視しときゃよかったと後悔している省である。
「まあ、チンチクリンの今日のパンツが縞パンでも俺にはどうでもいいっす」
「なあ!? 見たね! 見たのね!?」
「あんだけ脚を振り上げれば嫌でも目に入るっす。お前はもう少し人目を気にするべきっす」
「あwせdrftgyてゅじこlp;」
「なあ!? 見たね! 見たのね!?」
「あんだけ脚を振り上げれば嫌でも目に入るっす。お前はもう少し人目を気にするべきっす」
「あwせdrftgyてゅじこlp;」
言葉がでない状態までになっている亜子に、省は諦めの視線を向けると踵を返す。
心底さっさと帰ってお宝観賞したいと思う。
心底さっさと帰ってお宝観賞したいと思う。
「……省君の馬鹿ー!!」
叫びながらのノーモーションからの真空跳び膝蹴りを、省はぎりぎりで回避する。亜子はそのまま走りさった。
なんか泣いてた気もするが、年下相手に優しくする義理はない。
そのまま嵐のように去って行った亜子の事はあっさり脳内から消去して、省は再び歩き出した。
なんか泣いてた気もするが、年下相手に優しくする義理はない。
そのまま嵐のように去って行った亜子の事はあっさり脳内から消去して、省は再び歩き出した。
いつまでも省に彼女ができないのは、その性格が大問題なのだろう。
「あー彼女欲しいっすねえ」
そんなことにも気付かないまま、省は家に帰るのだった。
終わり
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