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無題04

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無題04

     548 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/07/23(木) 23:05:38

春の穏やかな陽気が心地よい。ましてや屋上となれば日当たりもいい。
青木はこのまま眠ってしまえば最高だろうな、とそんなことを考えていた。
「よーちゃん来ないな」 そう話しかけてきたのは石塚である。よーちゃんというのは彼らの同好
会を担当する用務員で、二人は彼女を勝手にそう呼ぶことにしていた。
「昨日はあんなに楽しみにしてたのにな。日蝕見るの。太陽のなんとかパ
ワーで金運アップとか言って」
「大方、飽きたか忘れたんだろ」
それかまだ寝てるかだな、と青木は思った。それにしても屋上にはいつ
になく人が多い。日蝕を見たがる生徒は結構いるらしい。
「時間だな」
石塚がつぶやくのと時を同じくして太陽が徐々に隠れ始めた。それと共
に辺りが少しずつ暗くなる。なかなかに壮観だな、と石塚に言おうとした
その時である。校庭から激しい爆音がしたかと思うと、そこからどす黒い
邪気が噴き出した。
「なんだ……これは……」
校庭にいた生徒が蜘蛛の子を散らすように逃げていく。幸い怪我人はい
ないようだ。屋上でも動揺が広がっている。

「何が起こっているんだ!」
石塚の誰にともなく問いかけに、しかし答える物がいた。
「そういえば聞いたことがある」
高等部の制服を来た……老人?
「知っているのか! マンモス翁!」
しかも石塚と知り合いかよ。
「未だ日落ちずして日輪の光失われし時、魔界への扉は開かれる。魔王復
活の刻限なり」
「な、なんだってー!」 なんかヤバそうな伝説語ってるし。
「おい、あれを見ろ!」
誰かの叫びに校庭へ目を向けると、邪悪なオーラの中心に人影がある。「魔王が現れたぞー!」
辺りが恐慌をきたす中、青木と石塚だけがある疑問を感じていた。
「あの魔王……よーちゃんにしか見えないよな?」


つづく



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