小鳥遊雄一郎は空を見上げ思考する
名前: ◆JOjO5CPwM2 [sage] 投稿日:2009/07/30(木) 08:06:58 ID:8J69kJhY
遥か上空にある一面に広がる水色と白色の空。
それは古くから人類が見てきた物であって、時には形を変え、時には神となり、時には芸術になる。
そしてその空を見つめながら、普通科一年の俺、小鳥遊雄一郎は頬を手のひらに乗せ、肘を机につきながらも一人思考にふけっていた。
それは古くから人類が見てきた物であって、時には形を変え、時には神となり、時には芸術になる。
そしてその空を見つめながら、普通科一年の俺、小鳥遊雄一郎は頬を手のひらに乗せ、肘を机につきながらも一人思考にふけっていた。
「…どうしたもんかね」
俺の思考にあったのは先程の小学…失礼。鷲ヶ谷和穂の事である。
いきなり風の様に現れ俺と握手したと思ったら、すぐ急いで何処か彼方へ行ってしまった。
そういうところが鷲に似ているかは知らんが、走り回ってよく体力が持つな、と思ってしまう。
俺なんか中学の最後のマラソン大会の3キロ地点でばてて、ビリより一個上の奴がゴールした四時間後にゴールしたくらいなのだからな。
…あの時は地獄だった。特に仲が良い訳でも無い先生や生徒に励まされ続けたからな。
無駄に頑張れ頑張れ言われても俺にだって限度はあるんだ。
俺からしたら、既にゴールした奴等が上から目線で言ってるとしか思えなかった。
俺は百回の励ましより、一回の「もういいよ」が欲しかったってのに。
…思い出すだけで腹が立ってくるからここらへんで止めておく。
話はずれたが、あいつの走ってた理由とは、ただ単に走り回りたかっただけなのか…いや、もしかしたら更に複雑な事情があったのかもしれんが、とりあえずこれで納得しよう。
いきなり風の様に現れ俺と握手したと思ったら、すぐ急いで何処か彼方へ行ってしまった。
そういうところが鷲に似ているかは知らんが、走り回ってよく体力が持つな、と思ってしまう。
俺なんか中学の最後のマラソン大会の3キロ地点でばてて、ビリより一個上の奴がゴールした四時間後にゴールしたくらいなのだからな。
…あの時は地獄だった。特に仲が良い訳でも無い先生や生徒に励まされ続けたからな。
無駄に頑張れ頑張れ言われても俺にだって限度はあるんだ。
俺からしたら、既にゴールした奴等が上から目線で言ってるとしか思えなかった。
俺は百回の励ましより、一回の「もういいよ」が欲しかったってのに。
…思い出すだけで腹が立ってくるからここらへんで止めておく。
話はずれたが、あいつの走ってた理由とは、ただ単に走り回りたかっただけなのか…いや、もしかしたら更に複雑な事情があったのかもしれんが、とりあえずこれで納得しよう。
キーンコーン…
「…ん?時間か」
「どうやらプリントを配るみたいだよ」
「そうだな…って、和穂ォ!?お前何時の間に!?」
「失礼だよ!ついさっきキミが考え事をしていた隣に来たっていうのに…」
「どうやらプリントを配るみたいだよ」
「そうだな…って、和穂ォ!?お前何時の間に!?」
「失礼だよ!ついさっきキミが考え事をしていた隣に来たっていうのに…」
…こいつの先祖は忍者なのだろうか。
いざとなったら暗殺されるのも覚悟しておかなくては。
いざとなったら暗殺されるのも覚悟しておかなくては。
「…なになに…」
手に取ったプリントを見ると、学校便りらしき物から注意事項、クラス便りまでが1つのセットになって来た。これは有難い事だ。俺の様な男に関しては特に助かるだろう。
「…うむぅ」
「…どうした?何か不満があったのか?」
「…どうした?何か不満があったのか?」
顔を下げ、何かを悩んでいる和穂を見て、思わず話かける。
「…なんでバラバラじゃないのかなぁって思ったんだよ…」
「また唐突な…なんでだ?」
「ボクは縛られるのが嫌いなんだもんっ!」
「いや、別問題だろ?それは?」
「別問題じゃないよっ!」
「また唐突な…なんでだ?」
「ボクは縛られるのが嫌いなんだもんっ!」
「いや、別問題だろ?それは?」
「別問題じゃないよっ!」
ただでさえ低いその身長まるで言い張る和穂に俺ははいはい、と返事をしておく。
「皆さんプリントに目は通しましたか?それでは…貴方、挨拶を」
「はい。帰りの挨拶…」
「「「さよーならー」」」
「はい。帰りの挨拶…」
「「「さよーならー」」」
…何処の小学校だ。
◇◆◇◆◇◆
「雄一郎!」
「和穂…なんだ?」
「一緒に帰るよ!」
「和穂…なんだ?」
「一緒に帰るよ!」
…こいつに計画性は無いのか。
俺は呆れながらも返事を和穂へと返す。
俺は呆れながらも返事を和穂へと返す。
「…理由は」
「多分キミは帰る相手は居ないだろうと思って☆」
「ひ、ひどっ!?」
「多分キミは帰る相手は居ないだろうと思って☆」
「ひ、ひどっ!?」
おい、流石に心にダメージ入ったぞ?
…しかし、案外きつい事言うなコイツ…まぁ別に良いが…
…しかし、案外きつい事言うなコイツ…まぁ別に良いが…
「わぁったよ。帰るから来い」
「今流行りのツンデレだっけ?そういうの」
「馬鹿」
「今流行りのツンデレだっけ?そういうの」
「馬鹿」
俺は自分の頭三個分程下にいる和穂のセミロングの髪を掻き回す。
和穂は「むきゅう」と何処から出したか分からない声を出した。蛙かお前は。
和穂は「むきゅう」と何処から出したか分からない声を出した。蛙かお前は。
「…行くぞ」
「うんっ!」
「うんっ!」
…やれやれだ。この俺に安息ってのは来ないもんらしいぜ…。
◇◆◇◆◇◆
「そういえば雄一郎」
「ん?」
「うちの学園ってさ、寅とか、会ったら結ばれる不良三人とか、屋上で歌う美人とか、色々居るらしいよ?」
「おま、何処のコント集団だよ!ひょうきん族も裸足で逃げだすぞ!」
「ん?」
「うちの学園ってさ、寅とか、会ったら結ばれる不良三人とか、屋上で歌う美人とか、色々居るらしいよ?」
「おま、何処のコント集団だよ!ひょうきん族も裸足で逃げだすぞ!」
…まぁ、部活に人体研究部とかいう行ったら怪人に改造されてしまいそうな部活があるくらいだしな…
雑談部とかただの放課後ティータイムだし、文芸部とやらは北斗の拳のラオウしか語ってないらしいしな。
俺はジュウザが好きだったが…
…話はずれだが、今に始まった話じゃないか。
雑談部とかただの放課後ティータイムだし、文芸部とやらは北斗の拳のラオウしか語ってないらしいしな。
俺はジュウザが好きだったが…
…話はずれだが、今に始まった話じゃないか。
「良いんじゃない?ボクはオールオーケーだよ!」
俺はオールオーケーじゃないけどな。むしろオールノットだよ。
「…まぁ、どっかで聞いたが、一年にもゲームや漫画みたいな奴等が一杯居るらしいしな、去年まで別の中学だった俺には分からんが」
「…青春だよね…そう思わない?雄一郎」
「すまん。一切思わなかったぞ。そして俺の話を聞け」
「そんなぁっ!」
「…青春だよね…そう思わない?雄一郎」
「すまん。一切思わなかったぞ。そして俺の話を聞け」
「そんなぁっ!」
ショックを受ける和穂を尻目に俺が見上げた空の色は、水色と白色から橙色と灰色に変わっていた…
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