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一応金銀 その1 - (2006/12/27 (水) 11:41:36) の1つ前との変更点

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「ピカチュウ!そこだ、いけー!」 「やったー!サトシが勝ったよ」 のび太とドラえもんはポケモンのアニメを見ていた。 「ああ・・・僕もサトシみたいにポケモンの世界で冒険したいなー」 何事もなさそうにのび太は呟いた。 「ポケモンの世界で冒険・・・そうだ!」 ドラえもんが何か思いついたようだ。 「どうしたの?」 「のび太君、ポケモンの世界にいくことが出来るよ」 「本当?本当に行けるの?」 のび太は嬉しそうに期待を膨らませた。 「このリアルゲームプレイヤーを使って・・・と」 「何それ?」 のび太にとって初めて見る道具だった。 「この道具はね、ゲームソフトを実際に体感できるんだ!」 最後まで聞かないうちに、のび太は走り出した。 「のび太君、どこ行くの?」 「しずかちゃんを呼んでくる!」 そう言うと、扉も閉めずに玄関を飛び出した。 ---- 「しずかちゃーん!」 「あら、のび太さん」 「あのね、ポケモンの世界で冒険できるんだ!詳しい話しは後!とりあえず来て!」 早口でまくしたてるのび太。 「どうしたんだい?しずか君」 「あら、出来杉さん」 出来杉は、しずかの家に勉強しにきた所だった。 (しまった!僕の計画が!)のび太は焦り出した。 「あのね、のび太さんが実際にポケモンの世界に行けるって言うの。一緒にこない?」 「へぇ、面白そうだね!僕も行くよ!」 (あぁ・・・しずかちゃんと二人きりで旅をする僕の夢が・・・) しかし、のび太の不運は続いた。 「話しは聞かせてもらったぜ、のび太」 ジャイアンとスネオだ。 (もう二人きりどころじゃないや・・・) こうして、ドラえもん、のび太、しずか、スネオ、ジャイアン、出来杉 の6人がのび太の部屋に集まった。 ---- 「みんな揃ったことだし、早く行こうぜ!」 ジャイアンが、待ち切れなさそうに言い出した。 「そうだね・・・あっ!バージョンは金銀クリスタルでいいよね?」 金銀クリスタルは一番新しいシリーズだったので、反対する者はいなかった。 「それじゃ、ポケモンの世界へレッツゴー!」 「・・・ワカバタウンだ!遂に来たんだ!」 スネオが言う。 「うおおー!俺は行くぜ!じゃあな!」 と言った途端に走り出したのはジャイアン。 「ま、待って!ルールの説明がまだだよ!」 慌ててジャイアンを引きとめるドラえもん。 「ルールなんてあんのか?じゃあさっさと説明しろよな!」 ドラえもんは説明書みたいなものを読み出した。 「このゲームはポケットモンスター金銀クリスタルです。  最初にチャンピオンになった者が勝ちです。  それでは、冒険をお楽しみ下さい。  ※普通のゲームとは違い、キャラクターやシナリオに  決められたプログラミングはされておりません。  プレイヤーの行動次第では、シナリオが大きく変化する場合があります。」 「それじゃ、行っていいんだな!」 ジャイアンが駆け出そうとする。 「ま、まだだよ!最初のポケモンを貰わないと!」 こうして6人は、ウツギ研究所へ行った。 ---- 「やあ!待っていたよ!」 ウツギ博士が出てきた。 「ポケモン、下さい!」 「うん、ちょっと待っててね」 そう言うと、ウツギ博士は研究所の中へ入っていった。 それから10分が経った・・・ 「3匹しかないから、後3匹取り寄せてきたんだ」 「うおおー!早くくれよ!」 ここに来てからずっとこの調子のジャイアン。 「なんだか、ワクワクしてきたよ!」 「どんなポケモンになるのかしら」 「強いポケモンが来ますように・・・」 様々な思いが交錯する中、それぞれにモンスターボールが手渡された。 のび太   ピチュー ドラえもん トゲピー しずか   チコリータ スネオ   ヒノアラシ ジャイアン ワニノコ 出来杉   イーブイ 「ピチューか、よろしくね」 「トゲピーだ!可愛いなあ」 「チコリータは草タイプね・・・。最初のジムで苦戦しそうだわ」 「やった!ヒノアラシだ!僕欲しかったんだ♪」 「うおおおー!ワニか!かっこいいぜ」 「イーブイ・・・まぁいい方だな」 こうして6人の旅が始まった。 ---- <のび太> 「ピチューだけじゃ心配だから・・・何かポケモンを捕まえよう」 のび太にしてはいい判断である。 「あっ、あれは・・・ポッポだ!」 野生のポッポが現れた! 「いけっ!モンスターボール!」 しかし、元気なポッポはすぐにボールから出てしまう。 「あれ?なんで捕まらないんだ?」 あろうことか、のび太はポケモンの捕まえ方を知らないようだ。 力の限りにモンスターボールを投げ続けるが、捕まらない。 「はぁ・・・はぁ・・・もう疲れたや。休もう」 そうこうしてるうちに夜が来た。 「もう・・・動けないよ。助けてよドラえもーん」 その時、誰かの足音がした。 「さっきから君のこと見てたんだ。ポケモンの捕まえ方、教えようか?」 突然のことに唖然とするのび太。 「ぜ、是非教えて下さい!」 それからのび太は色々教わった。 弱らせてからボールを投げること、状態異常にすると捕まりやすいこと・・・ 「それじゃ、頑張ってね」 「あ、ありがとう!」 捕まえ方を知ったのび太は意気込んだが、夜なので中々ポケモンが出てこない。 「ん・・・あっ、あれは!」 野生のホーホーが現れた! 「よし、まずはピチュー!電気ショックだ!」 ホーホーの体力はギリギリ残った。 「いけっ!モンスターボール!」 ・・・のび太はホーホーを捕まえた。 「やったー!僕のポケモンだぞー!」 のび太は疲れも忘れて走り出すのだった。 ---- <ジャイアン> ジャイアンは、ヨシノシティを通り30番道路にきていた。 ワニノコも大分強くなったようだ。 とその時・・・。 「そこの君、勝負しようぜ」 「おう!受けて立つ!」 どうやら勝負を仕掛けられたらしい。 「いけ、ワニノコ!ひっかく攻撃!」 相手のコラッタが一発で倒れた。 「どんなもんだい!」 その後、ジャイアンはその辺のトレーナーを次々と倒していった。 <ドラえもん> ドラえもんは、攻撃技を使えないトゲピーに苦戦していた。 指を振るをしてみても、運まかせなので攻撃技が出ないときもある。 「はぁ・・・どうやって育てれば・・・ん!?」 ドラえもんの後ろにキャタピーがくっついていた。 「そうだ!キャタピーを捕まえよう」 キャタピーはドラえもんが気にいったのか、すぐにボールに入った。 <しずか> しずかは淡々とレベル上げをしていた。 その辺のトレーナーなら一撃で倒せるほどだった。 「そろそろ他のポケモンを捕まえなくちゃ・・・」 チコリータでは最初のジムで不利なので、他のポケモンを探し始めたのである。 「・・・あれはオタチだわ!」 野生のオタチが現れた! 「チコリータ、体当たり!」 オタチの体力は残り僅かだ。 「今よ、モンスターボール」 ・・・オタチを捕まえた。 そして、しずかは休むこともなくオタチのレベルを上げ始めた。 ---- <スネオ> 「フフン!絶対に僕が一番にチャンピオンになるんだ!」 スネオはもうキキョウシティに着いたらしい。 ゲームが上手いだけあって、進めるのがはやいようだ。 早速、フラッシュの秘伝マシンをとる為にマダツボミの塔に行った。 「ヒノアラシ、火の粉!」 坊主のマダツボミ達は次々と倒れていく。 「ハハッ!チョロいもんさ!余裕余裕~♪」 長老も難なく倒し、見事フラッシュをゲットした。 <出来杉> 「そなたの戦い方、素質を感じる。この秘伝マシンをどうぞ。」 「ありがとうございます」 スネオが塔を後にして間もなく、出来杉もフラッシュをゲットした。 そして、すぐにキキョウジムへ向かった。 「イーブイだけでも、何とか倒せそうだな・・・」 そう呟くと、出来杉はキキョウジムに入っていった。 「ジム戦、よろしくお願いします」 「チャレンジャーか、俺はハヤト。飛行タイプの使い手だ!」 出来杉vsハヤトのバトルが始まった。 「イーブイ、すなかけだ」 「チッ・・・命中率が下がってしまう。ピジョン、風起こし!」 風起こしはイーブイにヒットした。 「イーブイ!砂かけを続けろ!」 出来杉はピジョンの命中立をとことん下げた。 「くそ・・・!攻撃があたらない」 「今だ、イーブイ。連続で体当たり!」 ピジョンは倒れた。 出来杉はバッジを貰うと、次なる町、ヒワダタウンへ向かった。 ---- 現在の状況 のび太   ピチューLv7 ホーホーLv5 (バッジ0) ドラえもん トゲピーLv5 キャタピーLv3 (バッジ0) しずか   チコリータLv14 オタチLv12 (バッジ0) スネオ   ヒノアラシLv12 (バッジ0) ジャイアン ワニノコLv12 (バッジ0) 出来杉   イーブイLv14 (バッジ1) ---- しずかは、マイペースでレベル上げに励んでいた。 チコリータとオタチも進化し、マダツボミの塔も楽勝であった。 「次は、いよいよジム戦ね・・・」 しずかは深呼吸をするとジムに入っていった。 ・・・それから5分後。 「とどめよ!ベイリーフ!体当たり!」 「くっ・・・強い・・・」 タイプ相性では不利だったが、レベル差のおかげで勝ったようだ。 そして、回復を済ませて次の町へ向かう所・・・ 「しずかちゃん、勝負だ!」 ジャイアンが勝負を仕掛けてきたようだ。 「あら、剛さん?どうしていきなり・・・?」 「キキョウジムに挑戦する前に、レベルを上げようと思ってな!」 どうやらジャイアンは、マダツボミの塔をクリアしたらしい。 「へぇ・・・私も舐められたものね」 「なんだと・・・?」 戦いの火蓋が切って落とされた。 ---- 「そんな・・・この僕が負けるなんて・・・」 スネオはハヤトとの勝負に負けた。 「こんなはずは・・・絶対・・・」 スネオはあてもなく走り出した。 ・・・?何も見えない。 どうやら洞窟に入ってしまったようだ。 「ここは・・・?助けてよママー!」 暗いしどこから入ったかもわからない。 もう駄目かと思ったその時、スネオに何かがぶつかった。 薄っすらとだが見えた・・・ズバットだった。 ゲットしようと思ったが、この暗さでは狙いが定まらない。 ・・・その時、ヒノアラシが火の粉を出した。 辺りが明るくなり、一瞬だがズバットの位置がわかった。 「そうか・・・!ヒノアラシ、火の粉だ」 明るくはなるがズバットには当たらない。 「連続で火の粉!」 間髪入れず火の粉をうつヒノアラシ。 炎は見事ズバットに当たった。 「今だ、モンスターボール」 ズバットを捕まえた。 「やった!」 スネオは洞窟を抜け出した所で倒れた。 ---- 「いけ、ホーホー!体当たり」 相手のコラッタは倒れた。 「よし、いいぞホーホー」 のび太は未だに30番道路にいた。 その時だった・・・! 「・・・そこのトレーナー、俺と勝負しろ」 赤髪の少年が勝負を仕掛けてきた。 「え?・・・?」 いきなりの事にびっくりするのび太。 「いけ、ヒトカゲ」 「こっちもだ!いけ、ピチュー」 ヒトカゲは金銀では出現しないポケモンだった。 だが・・・のび太がそんな事を知っているはずがない。 疑いもなくバトルに徹するのであった。 「ピチュー、電気ショックだ!」 「かわして火の粉」 ヒトカゲは電気ショックを回避し、ピチューに火の粉を当てた。 「は、速い・・・」 あっという間にピチューは倒れた。 「残りは君だ、ホーホー!」 「火の粉だ」 「かわせ!そして体当たり」 ギリギリの所でホーホーは火の粉を避けた。 だが、素早いヒトカゲに体当たりは当たらない。 「ヒトカゲ、連続で火の粉」 ホーホーは避ける術もなく倒れた。 「この程度か・・・」 そう言うと、赤髪の少年はその場を立ち去ろうとした。 「待って・・・君、名前は?」 「シルバー」 のび太は何か言おうとしたが、既にシルバーの姿はなかった ---- 「ワニノコ、ひっかく攻撃だ!」 しかしダメージは少ない。 「ふふ・・・どうやらレベルが違いすぎるようね」 「まだだ!ワニノコ、ひっかきまくれ!」 「そろそろ終わらせるわ!ベイリーフ、はっぱカッター」 ワニノコは一撃の下に散った。 「まだだ!ワニノコ、立ち上がれ!」 「・・・何言ってるの?もう無理よ。瀕死なんだから」 「くそっ!くそっ!くそっ!」 ジャイアンは何も言わず・・・いや、言えず立ち去った。 「なんで勝てなかったんだ・・・?この俺が」 ジャイアンはそばにある木を殴りつけた。 「ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!・・・イテッ!」 どうやら間違ってイシツブテを殴ったらしい。 イシツブテは殴られてもじっとしていた。 「お前・・・俺を・・・?」 ボールを当ててみると、イシツブテはすんなりボールに入った。 悔しさは痛いほど残っている。 だが、このイシツブテに出会った事で、少し気が晴れたような気がした。 ---- 「バタフリー、念力だ!」 ドラえもんは長老のホーホーを倒し、マダツボミの塔をクリアした。 キャタピーもバタフリーになり、大分強くなったようだ。 そして回復を済ませ、いよいよジム戦だ。 「バタフリー、念力」 「負けるなピジョン!風起こし」 激しい技の応酬だ。しかし、相性の関係でバタフリーが押されていた。 「とどめだピジョン!風起こし」 バタフリーは倒れた。 残るは対してレベルも上がってないトゲピーのみ・・・。 ドラえもんは諦め気味でボールを投げた。 「トゲピー、指を振る」 いちかばちかの指を振る。だが出てきたのは体当たりだった。 「ハハハ!相手にならないな。風起こしだ!」 トゲピーの体力はかなり減った。 「もうどうにでもなれ!トゲピー指を振るだ」 泥棒が出てきた。ドラえもんは負けを悟った。 ・・・だが、ピジョンは元気の塊を持っていた。 「しまった!元気の塊を持たせてしまっていたのか!」 「よし、元気の塊をバタフリーに!」 先程のダメージもあり、ピジョンは倒れた。 「やったー!」 ---- 現在の状況 のび太   ピチューLv9 ホーホーLv9 (バッジ0) ドラえもん トゲピーLv5 バタフリーLv12 (バッジ1) しずか   ベイリーフLv18 オオタチLv16 (バッジ1) スネオ   ヒノアラシLv12 ズバットLv4 (バッジ0) ジャイアン ワニノコLv14 イシツブテLv4 (バッジ0) 出来杉   イーブイLv14 (バッジ1)
「ピカチュウ!そこだ、いけー!」 「やったー!サトシが勝ったよ」 のび太とドラえもんはポケモンのアニメを見ていた。 「ああ・・・僕もサトシみたいにポケモンの世界で冒険したいなー」 何事もなさそうにのび太は呟いた。 「ポケモンの世界で冒険・・・そうだ!」 ドラえもんが何か思いついたようだ。 「どうしたの?」 「のび太君、ポケモンの世界にいくことが出来るよ」 「本当?本当に行けるの?」 のび太は嬉しそうに期待を膨らませた。 「このリアルゲームプレイヤーを使って・・・と」 「何それ?」 のび太にとって初めて見る道具だった。 「この道具はね、ゲームソフトを実際に体感できるんだ!」 最後まで聞かないうちに、のび太は走り出した。 「のび太君、どこ行くの?」 「しずかちゃんを呼んでくる!」 そう言うと、扉も閉めずに玄関を飛び出した。 ---- 「しずかちゃーん!」 「あら、のび太さん」 「あのね、ポケモンの世界で冒険できるんだ!詳しい話しは後!とりあえず来て!」 早口でまくしたてるのび太。 「どうしたんだい?しずか君」 「あら、出来杉さん」 出来杉は、しずかの家に勉強しにきた所だった。 (しまった!僕の計画が!)のび太は焦り出した。 「あのね、のび太さんが実際にポケモンの世界に行けるって言うの。一緒にこない?」 「へぇ、面白そうだね!僕も行くよ!」 (あぁ・・・しずかちゃんと二人きりで旅をする僕の夢が・・・) しかし、のび太の不運は続いた。 「話しは聞かせてもらったぜ、のび太」 ジャイアンとスネオだ。 (もう二人きりどころじゃないや・・・) こうして、ドラえもん、のび太、しずか、スネオ、ジャイアン、出来杉 の6人がのび太の部屋に集まった。 ---- 「みんな揃ったことだし、早く行こうぜ!」 ジャイアンが、待ち切れなさそうに言い出した。 「そうだね・・・あっ!バージョンは金銀クリスタルでいいよね?」 金銀クリスタルは一番新しいシリーズだったので、反対する者はいなかった。 「それじゃ、ポケモンの世界へレッツゴー!」 「・・・ワカバタウンだ!遂に来たんだ!」 スネオが言う。 「うおおー!俺は行くぜ!じゃあな!」 と言った途端に走り出したのはジャイアン。 「ま、待って!ルールの説明がまだだよ!」 慌ててジャイアンを引きとめるドラえもん。 「ルールなんてあんのか?じゃあさっさと説明しろよな!」 ドラえもんは説明書みたいなものを読み出した。 「このゲームはポケットモンスター金銀クリスタルです。  最初にチャンピオンになった者が勝ちです。  それでは、冒険をお楽しみ下さい。  ※普通のゲームとは違い、キャラクターやシナリオに  決められたプログラミングはされておりません。  プレイヤーの行動次第では、シナリオが大きく変化する場合があります。」 「それじゃ、行っていいんだな!」 ジャイアンが駆け出そうとする。 「ま、まだだよ!最初のポケモンを貰わないと!」 こうして6人は、ウツギ研究所へ行った。 ---- 「やあ!待っていたよ!」 ウツギ博士が出てきた。 「ポケモン、下さい!」 「うん、ちょっと待っててね」 そう言うと、ウツギ博士は研究所の中へ入っていった。 それから10分が経った・・・ 「3匹しかないから、後3匹取り寄せてきたんだ」 「うおおー!早くくれよ!」 ここに来てからずっとこの調子のジャイアン。 「なんだか、ワクワクしてきたよ!」 「どんなポケモンになるのかしら」 「強いポケモンが来ますように・・・」 様々な思いが交錯する中、それぞれにモンスターボールが手渡された。 のび太   ピチュー ドラえもん トゲピー しずか   チコリータ スネオ   ヒノアラシ ジャイアン ワニノコ 出来杉   イーブイ 「ピチューか、よろしくね」 「トゲピーだ!可愛いなあ」 「チコリータは草タイプね・・・。最初のジムで苦戦しそうだわ」 「やった!ヒノアラシだ!僕欲しかったんだ♪」 「うおおおー!ワニか!かっこいいぜ」 「イーブイ・・・まぁいい方だな」 こうして6人の旅が始まった。 ---- <のび太> 「ピチューだけじゃ心配だから・・・何かポケモンを捕まえよう」 のび太にしてはいい判断である。 「あっ、あれは・・・ポッポだ!」 野生のポッポが現れた! 「いけっ!モンスターボール!」 しかし、元気なポッポはすぐにボールから出てしまう。 「あれ?なんで捕まらないんだ?」 あろうことか、のび太はポケモンの捕まえ方を知らないようだ。 力の限りにモンスターボールを投げ続けるが、捕まらない。 「はぁ・・・はぁ・・・もう疲れたや。休もう」 そうこうしてるうちに夜が来た。 「もう・・・動けないよ。助けてよドラえもーん」 その時、誰かの足音がした。 「さっきから君のこと見てたんだ。ポケモンの捕まえ方、教えようか?」 突然のことに唖然とするのび太。 「ぜ、是非教えて下さい!」 それからのび太は色々教わった。 弱らせてからボールを投げること、状態異常にすると捕まりやすいこと・・・ 「それじゃ、頑張ってね」 「あ、ありがとう!」 捕まえ方を知ったのび太は意気込んだが、夜なので中々ポケモンが出てこない。 「ん・・・あっ、あれは!」 野生のホーホーが現れた! 「よし、まずはピチュー!電気ショックだ!」 ホーホーの体力はギリギリ残った。 「いけっ!モンスターボール!」 ・・・のび太はホーホーを捕まえた。 「やったー!僕のポケモンだぞー!」 のび太は疲れも忘れて走り出すのだった。 ---- <ジャイアン> ジャイアンは、ヨシノシティを通り30番道路にきていた。 ワニノコも大分強くなったようだ。 とその時・・・。 「そこの君、勝負しようぜ」 「おう!受けて立つ!」 どうやら勝負を仕掛けられたらしい。 「いけ、ワニノコ!ひっかく攻撃!」 相手のコラッタが一発で倒れた。 「どんなもんだい!」 その後、ジャイアンはその辺のトレーナーを次々と倒していった。 <ドラえもん> ドラえもんは、攻撃技を使えないトゲピーに苦戦していた。 指を振るをしてみても、運まかせなので攻撃技が出ないときもある。 「はぁ・・・どうやって育てれば・・・ん!?」 ドラえもんの後ろにキャタピーがくっついていた。 「そうだ!キャタピーを捕まえよう」 キャタピーはドラえもんが気にいったのか、すぐにボールに入った。 <しずか> しずかは淡々とレベル上げをしていた。 その辺のトレーナーなら一撃で倒せるほどだった。 「そろそろ他のポケモンを捕まえなくちゃ・・・」 チコリータでは最初のジムで不利なので、他のポケモンを探し始めたのである。 「・・・あれはオタチだわ!」 野生のオタチが現れた! 「チコリータ、体当たり!」 オタチの体力は残り僅かだ。 「今よ、モンスターボール」 ・・・オタチを捕まえた。 そして、しずかは休むこともなくオタチのレベルを上げ始めた。 ---- <スネオ> 「フフン!絶対に僕が一番にチャンピオンになるんだ!」 スネオはもうキキョウシティに着いたらしい。 ゲームが上手いだけあって、進めるのがはやいようだ。 早速、フラッシュの秘伝マシンをとる為にマダツボミの塔に行った。 「ヒノアラシ、火の粉!」 坊主のマダツボミ達は次々と倒れていく。 「ハハッ!チョロいもんさ!余裕余裕~♪」 長老も難なく倒し、見事フラッシュをゲットした。 <出来杉> 「そなたの戦い方、素質を感じる。この秘伝マシンをどうぞ。」 「ありがとうございます」 スネオが塔を後にして間もなく、出来杉もフラッシュをゲットした。 そして、すぐにキキョウジムへ向かった。 「イーブイだけでも、何とか倒せそうだな・・・」 そう呟くと、出来杉はキキョウジムに入っていった。 「ジム戦、よろしくお願いします」 「チャレンジャーか、俺はハヤト。飛行タイプの使い手だ!」 出来杉vsハヤトのバトルが始まった。 「イーブイ、すなかけだ」 「チッ・・・命中率が下がってしまう。ピジョン、風起こし!」 風起こしはイーブイにヒットした。 「イーブイ!砂かけを続けろ!」 出来杉はピジョンの命中立をとことん下げた。 「くそ・・・!攻撃があたらない」 「今だ、イーブイ。連続で体当たり!」 ピジョンは倒れた。 出来杉はバッジを貰うと、次なる町、ヒワダタウンへ向かった。 ---- 現在の状況 のび太   ピチューLv7 ホーホーLv5 (バッジ0) ドラえもん トゲピーLv5 キャタピーLv3 (バッジ0) しずか   チコリータLv14 オタチLv12 (バッジ0) スネオ   ヒノアラシLv12 (バッジ0) ジャイアン ワニノコLv12 (バッジ0) 出来杉   イーブイLv14 (バッジ1) ---- しずかは、マイペースでレベル上げに励んでいた。 チコリータとオタチも進化し、マダツボミの塔も楽勝であった。 「次は、いよいよジム戦ね・・・」 しずかは深呼吸をするとジムに入っていった。 ・・・それから5分後。 「とどめよ!ベイリーフ!体当たり!」 「くっ・・・強い・・・」 タイプ相性では不利だったが、レベル差のおかげで勝ったようだ。 そして、回復を済ませて次の町へ向かう所・・・ 「しずかちゃん、勝負だ!」 ジャイアンが勝負を仕掛けてきたようだ。 「あら、剛さん?どうしていきなり・・・?」 「キキョウジムに挑戦する前に、レベルを上げようと思ってな!」 どうやらジャイアンは、マダツボミの塔をクリアしたらしい。 「へぇ・・・私も舐められたものね」 「なんだと・・・?」 戦いの火蓋が切って落とされた。 ---- 「そんな・・・この僕が負けるなんて・・・」 スネオはハヤトとの勝負に負けた。 「こんなはずは・・・絶対・・・」 スネオはあてもなく走り出した。 ・・・?何も見えない。 どうやら洞窟に入ってしまったようだ。 「ここは・・・?助けてよママー!」 暗いしどこから入ったかもわからない。 もう駄目かと思ったその時、スネオに何かがぶつかった。 薄っすらとだが見えた・・・ズバットだった。 ゲットしようと思ったが、この暗さでは狙いが定まらない。 ・・・その時、ヒノアラシが火の粉を出した。 辺りが明るくなり、一瞬だがズバットの位置がわかった。 「そうか・・・!ヒノアラシ、火の粉だ」 明るくはなるがズバットには当たらない。 「連続で火の粉!」 間髪入れず火の粉をうつヒノアラシ。 炎は見事ズバットに当たった。 「今だ、モンスターボール」 ズバットを捕まえた。 「やった!」 スネオは洞窟を抜け出した所で倒れた。 ---- 「いけ、ホーホー!体当たり」 相手のコラッタは倒れた。 「よし、いいぞホーホー」 のび太は未だに30番道路にいた。 その時だった・・・! 「・・・そこのトレーナー、俺と勝負しろ」 赤髪の少年が勝負を仕掛けてきた。 「え?・・・?」 いきなりの事にびっくりするのび太。 「いけ、ヒトカゲ」 「こっちもだ!いけ、ピチュー」 ヒトカゲは金銀では出現しないポケモンだった。 だが・・・のび太がそんな事を知っているはずがない。 疑いもなくバトルに徹するのであった。 「ピチュー、電気ショックだ!」 「かわして火の粉」 ヒトカゲは電気ショックを回避し、ピチューに火の粉を当てた。 「は、速い・・・」 あっという間にピチューは倒れた。 「残りは君だ、ホーホー!」 「火の粉だ」 「かわせ!そして体当たり」 ギリギリの所でホーホーは火の粉を避けた。 だが、素早いヒトカゲに体当たりは当たらない。 「ヒトカゲ、連続で火の粉」 ホーホーは避ける術もなく倒れた。 「この程度か・・・」 そう言うと、赤髪の少年はその場を立ち去ろうとした。 「待って・・・君、名前は?」 「シルバー」 のび太は何か言おうとしたが、既にシルバーの姿はなかった ---- 「ワニノコ、ひっかく攻撃だ!」 しかしダメージは少ない。 「ふふ・・・どうやらレベルが違いすぎるようね」 「まだだ!ワニノコ、ひっかきまくれ!」 「そろそろ終わらせるわ!ベイリーフ、はっぱカッター」 ワニノコは一撃の下に散った。 「まだだ!ワニノコ、立ち上がれ!」 「・・・何言ってるの?もう無理よ。瀕死なんだから」 「くそっ!くそっ!くそっ!」 ジャイアンは何も言わず・・・いや、言えず立ち去った。 「なんで勝てなかったんだ・・・?この俺が」 ジャイアンはそばにある木を殴りつけた。 「ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!・・・イテッ!」 どうやら間違ってイシツブテを殴ったらしい。 イシツブテは殴られてもじっとしていた。 「お前・・・俺を・・・?」 ボールを当ててみると、イシツブテはすんなりボールに入った。 悔しさは痛いほど残っている。 だが、このイシツブテに出会った事で、少し気が晴れたような気がした。 ---- 「バタフリー、念力だ!」 ドラえもんは長老のホーホーを倒し、マダツボミの塔をクリアした。 キャタピーもバタフリーになり、大分強くなったようだ。 そして回復を済ませ、いよいよジム戦だ。 「バタフリー、念力」 「負けるなピジョン!風起こし」 激しい技の応酬だ。しかし、相性の関係でバタフリーが押されていた。 「とどめだピジョン!風起こし」 バタフリーは倒れた。 残るは対してレベルも上がってないトゲピーのみ・・・。 ドラえもんは諦め気味でボールを投げた。 「トゲピー、指を振る」 いちかばちかの指を振る。だが出てきたのは体当たりだった。 「ハハハ!相手にならないな。風起こしだ!」 トゲピーの体力はかなり減った。 「もうどうにでもなれ!トゲピー指を振るだ」 泥棒が出てきた。ドラえもんは負けを悟った。 ・・・だが、ピジョンは元気の塊を持っていた。 「しまった!元気の塊を持たせてしまっていたのか!」 「よし、元気の塊をバタフリーに!」 先程のダメージもあり、ピジョンは倒れた。 「やったー!」 ---- 現在の状況 のび太   ピチューLv9 ホーホーLv9 (バッジ0) ドラえもん トゲピーLv5 バタフリーLv12 (バッジ1) しずか   ベイリーフLv18 オオタチLv16 (バッジ1) スネオ   ヒノアラシLv12 ズバットLv4 (バッジ0) ジャイアン ワニノコLv14 イシツブテLv4 (バッジ0) 出来杉   イーブイLv14 (バッジ1) ---- のび太はマダツボミの塔で長老と戦っていた。 「とどめだホーホー!体当たり!」 「しまった、マダツボミが」 かなり苦戦したがフラッシュの秘伝マシンをゲットした。 そして、いよいよジムに挑戦しようとしたところだ。 誰かがジムから出てきた。 そう、それはあの赤髪の少年・・・シルバーだ。 「フン・・・ジムリーダーってのはこの程度か」 「き、君はあの時の?」 「お前は、確か以前戦った奴だな」 どうやらシルバーはのび太のことを覚えているようだ。 「シルバー、だよね」 「あぁ・・・覚えていたとはな」 「ジム戦、勝ったの?」 「当たり前だ。あんな雑魚には負けない」 あの強さなら確かに勝てるだろうな。のび太はそう思った。 「長居をしすぎた。いつまでもこんな町にいる必要はない」 そう言うと、シルバーは立ち去っていった。 ---- シルバーが去った後、のび太はジムに入っていった。 「あのー、ジム戦をやってもらえますか?」 「挑戦者か。受けて立とう」 初めてのジム戦なので緊張が止まらない。 「いけ、ピジョン」 ハヤトはピジョンを繰り出した。 「い、いけ、ピチュー」 「電気タイプか・・・ならば泥かけだ!」 効果抜群の上に命中率を下げられた。 「ピチュー、電気ショックだ」 だが当たらない。 「そのまま泥かけを続けろ!」 攻撃を当てることもなくピチューは倒れた。 「なら、いけホーホー」 「飛行タイプか・・・なら砂かけだ」 「ま、また攻撃があたらない・・・」 完全にハヤト有利である。 「そ、そうだ」 のび太がある事を閃いた。 「ホーホー、みやぶるを使うんだ!」 「しまった、これでは攻撃が当たってしまう・・・」 「全力で体当たり!」 ピジョンは倒れた。 ---- のび太がジム戦を終えて程なく、スネオもハヤトを倒していた。 ヒノアラシもマグマラシに進化しているようだ。 と、そこへ人影が現れた。 「・・・スネオさん?」 その人影はしずかだった。 「あ、しずかちゃん!まだこんなところにいたの?」 「どういうこと?」 「とっくにジムバッジをとって先にいってると思ってたんだ」 「あら、そう」 そう言うと、しずかは立ち去ろうとした。 「待ってよしずかちゃん。勝負しよう」 「え?」 「ちょっとレベルを上げたくてね」 スネオがジャイアンと同じ事を言ってたので、しずかは気に食わなかった。 「あら、剛さんもそう言って負けたわよ。それでもやるの?」 「僕をジャイアンなんかと一緒にしてもらっちゃ困るよ」 完全に険悪なムードだ。 「あなたでも剛さんでも私には勝てない事は変わらないわよ?」 「なめるな!いけ、マグマラシ!」 しずか対スネオの戦いが始まった。 ---- 「いきなさい、ベイリーフ」 ベイリーフならマグマラシが負ける事はない。スネオは心の中でそう呟いた。 「マグマラシ、火の粉だ!」 「遅い・・・かわしなさい」 マグマラシの火の粉はいともたやすく避けられた。 「ベイリーフ、毒の粉」 マグマラシは毒状態になった。 「くそ!連続で火の粉を放て!」 「葉っぱカッターよ」 「バカめ!葉っぱカッターで火の粉を止めれるはずがない・・・えっ!?」 葉っぱカッターが飛ぶ時に起こる風で炎は消えていた。 「そんな・・・風圧で火の粉を消すなんて!」 「このぐらい容易いことよ」 スネオはようやく悟った。レベル差がありすぎるのだ。 そして、マグマラシの体力も毒で減っていた。 「とどめよ、体当たり」 重い一撃を受け、マグマラシは倒れた。 その後スネオはズバットを出したが、ベイリーフに歯が立たなかった。 「なんで・・・こんな・・・」 スネオは敗北のショックを隠し切れない。 「相手にならないわ。もういきましょう」 しずかは立ち尽くしているスネオに振り向きもせず、ゆっくりと歩いていった。 ---- 「ワニノコ、とどめのひっかく攻撃!」 ジャイアンはジム戦を終え、ウィングバッジを手にしていた。 その時、ジャイアンの目にメガネの少年がうつった。 「のび太!」 やはりその少年はのび太だった。 「ジャ、ジャイアン・・・」 「のび太、俺とバトルしろ!バトルだ!」 「え、そんな・・・嫌だよ・・・」 のび太は、今の戦力じゃ絶対に負ける。そう思っていた。 レベルもジャイアンのほうがかなり上だ。 「ジャイアン、このポケモンあげるから見逃して」 のび太はモンスターボールを差し出した。 「これはなんだ?」 「め、珍しいポケモンだよ」 ジャイアンはさも珍しそうにそのボールを見つめた。 「これを俺にくれるのか?」 「う、うん・・・そのかわり、今回は見逃してほしいんだ」 「おう!わかったぜ」 その時、のび太はようやくホッと一息つけたのであった。 そして、のび太と別れた後・・・。 「どんなポケモンが入ってるんだ?」 モンスターボールからポケモンが出てきた・・・いや、ポケモンじゃない。 「こ、これは・・・ピッピ人形!」 ジャイアンの顔がみるみるうちに強張っていく。 「のび太ぁッ!」 ジャイアンの顔が真っ赤になった。 その頃、出来杉は・・・。 「よし、メリープがモココになったぞ」 新戦力のモココを連れて、ヒワダタウンに到着していたのであった。 ---- 現在の状況 のび太   ピチューLv11 ホーホーLv11 (バッジ1) ドラえもん トゲピーLv5 バタフリーLv12 (バッジ1) しずか   ベイリーフLv21 オオタチLv18 (バッジ1) スネオ   マグマラシLv14 ズバットLv12 (バッジ1) ジャイアン ワニノコLv15 イシツブテLv14 (バッジ1) 出来杉   イーブイLv18 モココLv15 (バッジ1)

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