3.キャラクターメイキング

■■キャラクターメイキング■■
★最初にすべきこと
 ネオサイタマの情景を思い浮かべるんだ。肩の力を抜いて、リラックスして、想像の翼をサイバーパンクに遊ばせて。
 出来たかい? 次はそこに生きている、自分の分身をイメージするんだ。
 どんな生活をしているのか、どんな奴らとつるんでいるのか、そう、既にニンジャなのかどうかも重要だ。
 どうしてこんなことをするのか? 早くデータを作りたい?
 数字だけをこね回してもそんなのつまらないだろう。数字なんてものは素晴らしい物語の為のパーツに過ぎない。これは僕ら製作チームの総意だ。

■初期ディセンションレベルを設定する■
 ディセンションレベル(以下DL)は、キャラクターにディセンションしたニンジャソウルとの親和性や、それによって得た超人的な能力の強さを示している。0ではディセンションが起きていない状態であり、多くの人々はDL0である。
 キャラクターメイキングの段階でDLを1上昇するごとに、初期インガオホー値を10上昇させる。
 キャラクターメイキングにおいてGMから、DLの指定があった場合はその値にすること。
 DLの初期値は0であり、マイナスになることはない。また、一度上がったDLが下がることは、通常ありえない。
 ※セッション中ではワザマエカウンターを5個消費することでDLを上昇させることが出来る。つまりインガオホー値の上昇を抑えることが出来るのだ。ただしこの場合は初期インガオホー値が上昇することはない。初期インガオホー値はHPに影響するので、最初からDLを上げておくか、セッション中に上げるか、というのはもはや好みの問題と言っていい。最初からニンジャであるか、途中でニンジャに目覚めるのか、それは君がよりクールだと思う方を選択してくれ。

■スタイル選択■
 ▼プライマリ・スタイルをふたつ取得する▼
 全てのキャラクターは「プライマリ・スタイル」をふたつ所持している。プライマリ・スタイルとは職業や生まれを表すものだ。
 それぞれのスタイルは以下の情報を持っている。「技能」「特技」「初期インガオホー値」「スタイル解説」の四つだ。
 「スタイル解説」を参考にして、自分のキャラクターに相応しいクラスを選んで欲しい。この際同じスタイルを選択することは出来無い。注意すること。
 「プライマリ・スタイル」一覧は巻末に掲載されている。その中からふたつのスタイルを選び、スタイル名をキャラクターシートへ記入すること。
 ▼ニンジャ・スタイルをディセンションレベル個取得する▼
 DLが1以上のキャラクターは、「ニンジャ・スタイル」をDL個数分取得する。
 「ニンジャ・スタイル」にも、「プライマリ・スタイル」と同じく「技能」「特技」「初期インガオホー値」「スタイル解説」の四つの情報が存在する。
 選択した「ニンジャ・スタイル」をキャラクターシートへ記入すること。この際、同じスタイルを重複して取得しても良い。その際はキャラクターシートの二箇所へ、同じスタイル名を記入すること。
 「ニンジャ・スタイル」一覧も巻末に掲載されている。
 ※注意点
 「ニンジャ・スタイル」は「プライマリ・スタイル」と異なり、同じスタイルを重複して取得して良い。これは「プライマリ・スタイル」が幅広いキャラクターの演出をサポートするものであることに対して、「ニンジャ・スタイル」は華々しい見せ場を生み出す為のものだからだ。
 無論、ディセンションを経験していない一般人でも、ニンジャに勝つことは出来る(リアルニンジャや、サイバネで身体を強化した連中を思い出してくれ)。けれどこのルールは明らかにニンジャを優遇するものだ。ニンジャに打ち勝つということは、生半可なことではない。それはつまり、経験点をつぎ込んでくれ、という意味だ。理解してくれたかな?
 ▼技能の数値を合計する▼
 選択したスタイルの持っている「技能」の値をキャラクターシートへと記入する。複数のスタイルで同じ「技能」を得る場合は、その合計値を書き込むこと。
 ▼特技を取得する▼
 取得したスタイルの「特技」一覧の中から、ひとつのスタイルにつきふたつずつ、特技を取得する。スタイルをみっつ取得しているのなら、ひとつのスタイルからふたつ、つまり合計で六個の特技を取得することになる。
 「ニンジャ・スタイル」に限り、重複してスタイルを取得している場合がある。この場合でも同じ名前の別のスタイルを取得しているとみなして、ひとつのスタイルからふたつの特技を取得すること。DL2のニンジャが「カトン・ジツ・スタイル」をふたつ、重複取得している場合、「カトン・ジツ・スタイル」から合計四個の特技を取得することになる。

■能力値の振り分け■
 「身体」「精神」「社会」「反応」の四種類が、このゲームの能力値だ。
 この四種類に優先順位をつけ、それぞれに50、40、30、20点を振り、キャラクターシートに書き込むこと。
 基本的に数値は高ければ高いほど優れていると言える。
 また、それぞれの能力値が表しているのは以下の内容である。
▼身体
 肉体をうまく使う行為。運転技術から重量挙げまで、肉体を使う行為はこの能力値を使用する。
▼精神
 心の強さから、ハッキングまで。心や頭脳を使うものにはこの能力値を使用する。
▼社会
 人間関係や、社会的地位の高さ(もしくは目立たず群衆に隠れる為の技術)、売買や交渉にこの能力値を使用する。
▼反応
 これだけは特殊な能力値である。何者かの攻撃の対象になった時や、ハッキングの対象になった時、この能力値を使うことで回避を行える。また、特殊な特技を身につけることで、この能力値で反撃を行うことも可能である。

■装備購入■
 全てのキャラクターは、50+初期インガオホー値の「装備ポイント」を持っている。この「装備ポイント」を使用して、マッポーの世を生き抜く為の装備を買っていく、と考えて欲しい。
 また、義体やインプラントも「装備ポイント」で購入することになる。
 同時に、装備改造も行うことが出来る。装備改造にもこの「装備ポイント」を消費することになる。この装備改造を行った場合のみ、通常の武器名称を変更することを許可する。(「カタナ・ブレード」を購入した後、それに対して改造を施すことで、「センホンサクラ(カタナ・ブレード)」等と名称を変更することが出来るのだ)
 「装備一欄」「改造表」は巻末に掲載されている。

■HP、初期インガオホー値の設定■
 スタイルの選択によって、「初期インガオホー値」が算出されたはずだ。その合計値をそのままキャラクターシートへ記入すること。
 また、HP最大値は初期インガオホー値と同値となる。これもキャラクターシートへ記入すること。

■忍務の設定■
 内容は自由に決めて良い。忍務とはニンジャとしての生き様でもあるし、人としての生き様でもある。
 忍務が表すのは、そのキャラクターが生きる指針としていたり、守りたいものであったりと様々だ。
 この忍務は演技をする上での指針になるし、他のPLが、君のPCをどんなキャラクターなのか理解する為のサポートになる。
 念のため、サンプルキャラクターにはこの忍務を予め書き込んでおいた。見てもらえれば、忍務の幅の広さを理解してもらえるだろう。参考にして、君のキャラクターに命を吹きこんで欲しい。

■個人情報の作成……と、キャラクターメイキングを終えた君へのメッセージ■
 名前をつけ、性別を決め、容姿を決め、設定を決める。
 おっと勘違いしないで欲しい。まずデータを作成し、それからキャラクターの個性付けをする理由は決して、「データの方が重要だから」ではない!!
 君が手慣れたRPGプレイヤーなら当然、先にこのデータから作成してもらって全く構わない。
 ではなぜこんな順序にしたのか?
 これは初めてRPGを遊んでみようという人(そう! ニンジャスレイヤーというクールな小説から、初めてRPGというものを知った君!)の為だ。
 最初にイメージした、ネオサイタマに生きる君の分身。けれどそのイメージはどうにもふわふわしたものだったと思う。当然だ。僕らはネオサイタマへ実際に行くことは出来ないのだから。
 だからこそ、数値を先に用意した。君の分身は何が得意で、どんな得物を持っていて、どんな生き様を貫いているのか。それが少しははっきりと見えてきたはずだ!
 その後でなら、設定を作ることもできそうな気がしないか?
 この件で僕はGiudittaと散々揉めたのだけれど(チャットでの喧嘩が大きくなりすぎて国際電話での口論にまで発展してしまった!)、ゴリ押しした。彼女は物語の為になら、最終的には数値は必要ないと思っているからね。その折衷案が、「★最初にすべきこと」を記述すること、になったわけだ。
 僕の国はボードゲーム大国だけれど、ビデオゲームに徐々にその立場を奪われ始めている。
 僕らの愛するRPGは少しずつ、死にかけているんだ。
 だからこそ、ニンジャスレイヤーで共に熱くなった新たな親友達に、このとんでもなく面白いゲーム、RPGの存在を知って欲しかったんだ。
 このRPGを楽しんでもらえたなら、それに勝る喜びはない! ユウジョウ!
最終更新:2012年04月29日 22:58
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