特別執行委員異聞:「話は全て聞かせて貰った」
「なるほど、勧誘に成功したか」
管理棟職員室。
執行部顧問の目同樹里亜は、イリヤと美遊からおおよそのあらましを報告されていた。
執行部顧問の目同樹里亜は、イリヤと美遊からおおよそのあらましを報告されていた。
因みにこの目同先生、本来は“ライダーのサーヴァント”という、一種の使い魔のような存在なのだが、学園世界に適者生存して教師をしている。
「ふぅん、忍者、ねぇ……」
横から保険医の香椎先生がファイルを覗き込む。
「やはり、こういうクラスは珍しいですか?」
目同先生が水を向けるが……
横から保険医の香椎先生がファイルを覗き込む。
「やはり、こういうクラスは珍しいですか?」
目同先生が水を向けるが……
「いや、一山いくらで雇えるし、忍者みたいな挙動の生徒は山ほどいたし」
(香椎先生の学校って、普通系ですよねぇ?)
(魔法使いも魔物もいなかった筈だけど……?)
(魔法使いも魔物もいなかった筈だけど……?)
思わずヒソヒソ話を始める三人。彼女らは佐々木絵真ファンクラ部の存在を知らない。
* * *
児童二人が去った後で……
「もしもし、荻原校長をお願いします……あ、目同です。実は、執行委員に麻帆良の……既に御存知でしたか」
『まぁ、二足の草鞋にもなりかねなかったが、カゲモリの正式なメンバーでもないのでな。
調整役として誰かを加える事も考えていた所だ、手間が省けたよ』
「しかし、うちの衛宮や遠坂、或いはマスターが推薦されるんじゃないかと気が気じゃありませんでしたよ」
『穂群原や冬木の関係者は、本来扱いにくいものだからな。
君やあの子達、或いは氷室君の様な存在はあそこでは珍しいんだよ』
『まぁ、二足の草鞋にもなりかねなかったが、カゲモリの正式なメンバーでもないのでな。
調整役として誰かを加える事も考えていた所だ、手間が省けたよ』
「しかし、うちの衛宮や遠坂、或いはマスターが推薦されるんじゃないかと気が気じゃありませんでしたよ」
『穂群原や冬木の関係者は、本来扱いにくいものだからな。
君やあの子達、或いは氷室君の様な存在はあそこでは珍しいんだよ』
“在り得ざる者共の中で、在るべくして在り得ざる者”
目同たち4人をそう評したのは誰だったろう。いわゆる“ジジイ四天王”の一人だったろうか。
少なくとも、目同の記憶の中では曖昧にされており、操作された可能性は辛うじて認識出来る。
少なくとも、目同の記憶の中では曖昧にされており、操作された可能性は辛うじて認識出来る。
ふと、門矢と目が合った。
彼もまた、ある意味では“在るべくして在り得ざる者”だ。
彼もまた、ある意味では“在るべくして在り得ざる者”だ。
(あるべき時間軸の中に戻った時、この慌しくも捨て難い日々はどうなるのだろう?)
今はまだ、その答えを知る時では無い……