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Return of the Obra Dinn (switch版) 攻略ヒントと特定理由@ウィキ [オブラ・ディン号の帰還][リターンオブジオブラディン]
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  • Return of the Obra Dinn (switch版) 攻略ヒントと特定理由@ウィキ [オブラ・ディン号の帰還][リターンオブジオブラディン]
  • ストーリーの解説と考察

Return of the Obra Dinn (switch版) 攻略ヒントと特定理由@ウィキ [オブラ・ディン号の帰還][リターンオブジオブラディン]

ストーリーの解説と考察

最終更新:2025年02月04日 00:48

obradinnreasons

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ストーリーの解説と考察

ここでは、wiki主の見解に基づいて、各章においてのストーリーの流れと個人的な考察と見解をまとめています。

※このページは全編、ネタバレを含む内容です。未クリアの方はブラウザバックを推奨します。

Ⅰ. 崩れた積荷

『Ⅰ. 崩れた積荷』を表示【※ネタバレ注意】

その1

オブラ・ディン号最初の事件は、イギリスでの積荷作業中に起こる。
貨物甲板に積荷を下ろしている最中にロープが切れて、積荷が落下してしまう。
下で作業をしていた甲板員が不運にも荷物の下敷きとなって死亡する。

ピーターズ兄弟の兄、甲板員のサミュエル・ピーターズが死亡したシーン。
現場の様子を見る限り不運な事故死であったようだが、この一件がのちに、思わぬ禍根を残すこととなる。

その2

積荷が甲板員を押しつぶした直後、積荷が崩れて樽が落下する。
その樽の中には名も知れぬ密航者が潜んでいたが、落下した衝撃で死亡する。
その1の直後の出来事で、身元不明の密航者が樽の中で人知れず死んだシーン。
はっきりと死体が見えないため詳細は不明だが、声を聞く限り男性だったようである。
彼の死体が誰にも気づかれないまま本調査時点まで残っていたおかげで、1章への足掛かりとなった。

…それにしても、誰かが気づいてもよかったとは思うが。


Ⅱ. 死に至る病

『Ⅱ. 死に至る病』を表示【※ネタバレ注意】

その1

それは多くの者が寝静まり、ロシア人たちがギャンブルに興じる、ある夜のこと。
ハンモックに横たわるインド人甲板員は同胞の船員に看取られながら、
病により息を引き取る。
インド人甲板員ソロマン・サイドが肺の病によって死亡するシーン。
隣のハンモックではもう一人の甲板員が病に苦しんでいる。
それほど重要なシーンではないと思いきや、本作中で最も重要な場面の一つである。

「X」のハンモック

このシーン、ほぼ全員が自分の船員番号のタグのついたハンモックを使っているのだが、一人だけ「X」のタグがついたハンモックを使っている者がいる。52番のアブラハム・アクバルである。
なぜ彼だけ「X」のハンモックを使っていたのか、いろいろ調べてみたが明確な理由はわからなかった。
これはあくまで想像だが、52番のハンモックは破けたか失くなったかで使えなくなり、彼が使っていた「X」のハンモックは予備のものだったのではないだろうか。…というか、それくらいしか妥当な理由の見当がつかない。

50番のハンモックについて

またこのシーン、この時点で生存している檣楼員と甲板員がほぼ全員居合わせているが、なぜか50番のジョン・ネープルズだけおらず、50番のハンモックもない。
もしかしたら、一人だけ夜の見張りに出ていたのかもしれない。(単に作者が忘れていた可能性もある。)
とはいえジョンは確定しやすい部類であり、ハンモックが重要になった頃には既に解決していることが多いので、さほど影響は大きくない。

その2

診療所内で医師の診察を受ける、一人の甲板員。
診断結果は「肺病」。どうやら最近の寒さで悪化したようだ。
アヘンチンキを投与されたものの、処置の甲斐なく病によって命を落とす。
インド人甲板員レンフレッド・ラージューブが診療所で病死するシーン。
彼はその1で、サイドの隣のハンモックで苦しんでいた人である。
ちなみにここで登場するアヘンチンキとは鎮痛剤の一種であり、現在も使用されている。

偉そうな船医助手

このシーンには船医と船医助手が居合わせている。だが、船医が真面目に診察している隣で、船医助手は偉そうに椅子にふんぞり返っている。そのせいでどっちが助手なのか、混乱することが多い。
これは個人的な考察だが、この船医助手は医学知識を持った人というより、血で汚れたりする作業を代行する役職だったのではないかと思う。
現にⅤ-4において実際に止血作業をしているのは助手の方で、船医は診察をしていることがうかがえる。

インド人水夫の待機所

船医は感染経路としてインド人水夫の待機所(lascar house)での感染を疑っている。この「待機所」はⅡ-1でインド人甲板員4人が寝ていたあの一角を指していて、サイドからラージューブに感染したものだと個人的には考えていた。だが英語の原文を確認したところ、"They must've picked it up at the lascar house."なっており、主語が「彼ら」となっている以上、サイドもその「インド人の待機所」で感染したという文脈になる。となると「インド人の待機所」とはハンモックの区画ではないということになる。

"lascar"というものについて調べたところ、19世紀の"lascar"たちは航海のない期間はイギリスの港町に寝泊まりしており、寄宿舎や兵舎などに身を寄せていたとのこと。なので"lascar house"は航行前に彼らが寄宿していた家を指している可能性が高いとみられる。もしそうなら、彼ら4人は乗船前から知り合い同士だったのかもしれない。

ちなみに"lascar"はインド人水夫という意味が主流だが、喜望峰以東の地域から来た水夫の総称としてもつかわれていたので、「インド人」に限定した待機所ではないという可能性もある。だが他の船員たちの診察がされていないので、少なくとも感染源と疑われた待機所から来たのはインド人の4人だったのだろう。

肺病

船医の所見だと肺結核ではなく、伝染病でもないとのこと。当初筆者は、英語の原文で"I checked all hands just now, and everyone's healthy."と船医は発言していることから、手に何らかの症状が出ていて、それは敗血症であると考察していた。

だが後に、「all hands」は単に「全乗組員」という意味であるとのご指摘をいただいた。となると、状況からして『あの場にいた全員を診察した』という意味だったことになる。よって、当初の「手に何らかの問題がある」とした筆者の考察は正しいとは言えず、結論としては肺病とは何だったかは不明である。

その3

診療所から死体が運び出されているとき、その近くでは別のことが行われていた。
家畜番の指導の下、三人の士官候補生たちが牛の食肉処理を学んでいる。
牧場育ちじゃない候補生が耐え切れず嘔吐する中、牛は食肉となるべく死亡する。
飾られた牛の頭骨から遡ることとなる、食肉用の牛が死亡するシーン。
まさか牛の死にまでフォーカスを当てることになるとは…。

余談だが嘔吐した候補生は、自分の靴を見事に吐瀉物で汚している。(「靴は汚すな」って言われてたのに…。)

船匠との関係

ここの最初のセリフに「船匠のところへ運んで――弔いの準備を…」とある。
なぜ死体を船匠のもとに運んでいるかについては、よくわからない。大工が弔いをする文化があるのかと思って調べたが、特段そう言ったものがあるという根拠は見つからなかった。

この部分、英語だと"Take him to the carpenter's. Get him wrapped and see to the last rites."となっている。"the carpenter's"はおそらく、"the carpenter's room"のことを指しているものと思われる。そしてその後の"Get him wrapped"は「彼を包め」という意味である。
以上のことからおそらく、死体を死体ケースに包む作業を行うために「船匠作業室に持っていけ」という意味だったと思われる。

弔い

この弔いだが、英語だと"the last rites"となっている。このlast ritesだが、カトリックの「病者の塗油」を意味することがあるようである。当時のイギリスはイングランド国教会が主流だったが、イングランド国教会の系統に属する聖公会には塗油の儀式があるようなので、もしかしたら「弔い」とはこの塗油のことだったのかもしれない。


Ⅲ. 殺人

『Ⅲ. 殺人』を表示【※ネタバレ注意】

その1

深夜の貨物甲板。フォルモサの荷物番を殴り倒し、荷物を物色する航海士。
するとその様子を、一人の乗客が見つけてしまう。
不運にも顔を見てしまったその乗客は、卑劣なその航海士によって口封じに殺されてしまう。
乗客のヌーツィオ・パスクアが、ニコルズに口封じに殺されるシーン。
開かれた乗客用倉庫の中には引き出しのついた大きな箱が置いてあり、引き出しの貝殻が神々しい光を放っている。どうやらこれが、フォルモサ王族が守っている宝らしい。

フォルモサの見張り番が見張りに立っていたが、あっさり殴り倒されて盗みに入られてしまった。ただ、殺人が起こってしまったためここでは盗まれなかったようだ。


…というか昼夜ずっと見張りが立っていたようだが、「ここにはとても大事なものがありますよ」と言っているようなものではないか?

その2

船上で裁判が行われている。昨晩、乗客が殺された事件についてのようだ。
罪状を読み上げたのち、船長は容疑者の銃殺刑の執行を宣言する。
吊るされたフォルモサ人の容疑者は、同胞たちの抗議も虚しく銃殺されてしまう。
その1で殴り倒された見張りのラウ・ホクセンが銃殺刑に処されたシーン。
どうやらニコルズにヌーツィオ殺しの罪をかぶせられたようである。

なお「船上裁判」のスケッチは、このシーンをもとに画家が描いたもの。
ただスケッチの方は実際よりも上の視点から描かれていることから、どうやら画家の想像も交えて描かれたようである。

ラウ・ホクセンの"自白"

船長の発言を聞く限り、ホクセンの容疑が確定した根拠は、彼が自白したかららしい。
だがその1での現場を見ても、「自分が殺した」と誤認するとは考えづらい。

のちに判明するが、ニコルズに与する一派の中には中国人檣楼員がいる。中国人たちはフォルモサたちの通訳を任されていたようなので、ホクセンの自白には彼が一枚かんでいたのかもしれない。

当たらなかった銃弾

このシーンでは4人の甲板員が、ホクセンに銃を発射している。だが、実際にホクセンに命中したのは1人だけ、あとの3人は全員外している。
もしかしたらこの時代の銃は性能が良くなく、命中しづらい代物だったのかもしれない。
(このあとも度々銃が出てきているが、ほとんど標的を撃てていないように見受けられる。)

とはいえ、この至近距離から止まった標的を狙って外しているのだから、外した3人のエイム力が良かったとは決して言えないだろう…。

その3

前回の窃盗に失敗した航海士は、さらなる凶行に及ぶ。
徒党を組んでフォルモサの宝の箱を強奪、さらには王族たちを人質に取ってボートでの逃走を図る。
勇敢な檣楼員が止めに入ったのも束の間、彼は航海士の撃った銃弾に貫かれて命を落とす。
ニコルズの犯行を止めようとした檣楼員ティモシー・ブーテメントがニコルズに射殺されるシーン。箱を船外に持ち出すというニコルズ一派の凶行が、後に大きな災いを招くこととなる。

ちなみに射殺されたティモシーの死体は、足にロープが絡まったことでずっと一等航海士の部屋の窓の外にぶら下がっていたようである。(調査時点では、靴と足の骨だけが残っている。)


…樽の中の密航者の件といい今回といい、この船の船員たちは死体に気づかなすぎではないか?
ただまあ風呂もない中で何か月も航海を続けていたと考えると、死臭に気づかないほどに船内は臭かったのかもしれないが…。(当時、イギリス-東方の喜望峰ルートの所要時間は、最短で3か月程度だったらしいが、東インド会社はかなりのんびり航海だったらしく、一年以上を要していたとのこと。)


Ⅳ. 出現

『Ⅳ. 出現』を表示【※ネタバレ注意】

その1

見事オブラ・ディン号から逃走し、カナリア諸島を目指す航海士とその一味。
その隣で「魔物が来るから気をつけろ」と不穏な会話をする、フォルモサの人質たち。
それを聞き取った檣楼員が仲間に伝えたその時、彼は魔物が投げた槍が刺さり死亡する。
中国人檣楼員ホン・リが、人魚の怪物に槍を投げつけられて死亡するシーン。
槍は彼の心臓のあたりを見事に貫いており、即死したものと思われる。

それにしてもこの人魚、見事な投擲をかましている。踏ん張りが利かない海上から、あの大きな投げ槍を肩の力だけで投げているのだから、とんでもない強肩である。

その2

突然の魔物の出現に、ボートの上は大混乱に陥る。
戦おうにも、武器はほとんど持ち合わせていない。何とか逃げようと必死にオールを漕ぐも、
再び投げられた槍が漕ぎ手の頭部に命中し、漕ぎ手は命を落とす。
甲板員パトリック・オヘーガンが人魚の投げた槍に刺さり、死亡するシーン。
見事に槍が首元に刺さったようで、彼もまた即死したと推測される。
また、このシーンではロシア人のアラルクス・ニキシンが人魚に海に引きずり込まれており、彼もまた死亡したようである。
なおこのとき、人質のイトベンがホン・リに刺さった槍の先端で、手を縛っているロープを切っている。


余談だが1950~80年代にかけて活動していた歌手に、「パトリック・オヘーガン」という芸名の人がいる。(関連は不明)

その3

漕ぎ手を三人失い、ボートの上の人々は窮地に立たされていた。
司厨手が船員に呼び掛けても返事はなく、今度は航海士に「早く撃ってくれ」と叫ぶ。
直後、その司厨手は人質の襲撃に遭い、ナイフで首を刺されて死亡する。
司厨手のサミュエル・ギャリガンが、人質のイトベンにナイフで刺され、死亡するシーン。
ほとんどが人魚によって殺されている中、彼だけ人間に殺されており、なんとも紛らわしい。
また、この場面にてロシア人のアレクセイ・トポロフが人魚に腕をつかまれてボートから落ちそうになっており、どうやらそのまま転落、死亡したようである。

なお、このシーンでリムが「助けて!」と叫んでいるが、この時すでにリムは人魚に襲われており、喉から血を流している。また、肝心のニコルズはというと、完全に怖気づいてしまい、ボートでうずくまってしまっている。

死んだオヘーガンを呼んだ理由

この場面でギャリガンは、すでに死んでいるオヘーガンに対して「生きてるか?」と呼び掛けている。オヘーガンの死に方からして生きてるはずがないのになぜ呼び掛けたのだろう。
実はその2の場面でオヘーガンに槍が刺さったとき、ギャリガンは別の方向を向いており、その瞬間を目撃していない。また、ギャリガンの視点からは刺さった槍がオヘーガンの体の影に隠れてしまっていて、よく見えないのである。
なのでギャリガンは、オヘーガンが死んでいるとわからなかったのではないかと、考えられる。

その4

叫び声も聞こえなくなったボートの上。老人は主を助けるため、手にした貝殻を箱の液体に突っ込んだ。
貝殻の力で人魚たちを攻撃する老人だったが、主はすでに致命傷を負っていた。
人魚が叫び声をあげる中、老人の奮闘も虚しく、彼女は息を引き取る。
フォルモサの女性リム・ブンランが、喉の出血によって死亡するシーン。…というより、イトベンが不思議な力で人魚を倒すシーンといった方がわかりやすい。
本作の中で最もといっていいほど、訳の分からないことが起こっている場面である。

攻撃について

  • トリガーは何?
イトベンが箱に突っ込んだ手には貝殻が握られており、どうやら箱の液体に貝殻を突っ込んだことで、あの現象は起こったようである。

  • ビームorエナジードレイン?
そもそも静止画なので、箱から出たビームが人魚にあったのか、箱が人魚からエナジードレインしているのかが、わからない。ただよく見ると、光は人魚を貫いているようなのでおそらくはビーム攻撃なのではないだろうか。

  • あのビームは何?
となるとあのビームは一体何なのだろう。この後に死亡するイトベンの死因から考えてみる。
イトベンの死因は、焼死・毒殺・感電死の3つが正解である。このうち毒殺については、箱の中の液体が毒物でそれで死亡した、という可能性があるため該当するのだろう。問題は焼死と感電死である。

焼死が正解となるのは、このあとでイトベンが死ぬシーンにおいて、箱とイトベンの体が燃え上がっていたからである。つまりあのビームは熱を帯びている可能性がある。そして感電死も正解になるということから、電気も関係しているようである。

これらのことを踏まえるとあのビームは、もしかしたら電磁波のような何かしらだったのかもしれない。(ほぼほぼ、こじつけである…。)


リム・ブンラン(林文蘭)について

彼女たちは「フォルモサの王族」らしいのだが、調べた限りでは台湾王族なるものは見つからなかった。そもそもこの当時、1800年代初頭の台湾は清王朝の支配下であり、「台湾出身の王族」なんてものが果たして存在したのか、怪しいところである。
当時の有力一族に、林一族(霧峰林家)がいたらしいが、彼らは王族というよりどうやら財閥に近い存在だったようで、関係性は薄いように思える。

もしかしたら彼女たち「フォルモサの王族」は、陸の王族ではなかったのかもしれない…?
(一説には、リムは元人魚だったのではないか、というものもあるそう。)

その5

貝殻の力で何とか人魚たちを弱らせた老人だったが、その代償は大きかった。
体を炎で燃やし、徐々に弱っていく老人は、かすれた声で主の名前を繰り返す。
だが、その声はもう主には届かない。やがて老人は、報われない死を迎える。
フォルモサ王族の老人シア・イトベンが、箱に貝殻を突っ込んだダメージで死亡するシーン。彼の死因については、その4である程度述べたため、ここでは省略する。

さて、イトベンが寂しい最期を遂げていることなんてお構いなしなのが、主犯格ニコルズ。あろうことか、気絶した人魚たちをボートに積み込んでいる。おまけに人魚たちを積み込むためにか、船員たちの死体を残らず海に捨てている。…つくづくとんでもない男である。

その6

人魚の猛攻を生き延びた悪しき航海士は、図々しくもオブラ・ディン号に戻ってきた。
盗んだ宝、王族の死体、そして人魚の怪物を持ち帰り、降伏しようとする。
だが結局は船に残されたフォルモサ人に銃で撃たれ、当然の最期を迎える。
逃げ帰ってきた二等航海士エドワード・ニコルズが、フォルモサ人のタン・チョウに銃で撃たれ、死亡するシーン。いろいろな意味で、撃たれて当然であろう…。

なぜタン・チョウはニコルズを撃ったのか

彼がニコルズを撃った理由は、主に2つ考えられる。一つは仲間と宝を奪われたことへの報復のため、もう一つが人魚の怪物を船に持ち込ませないためである。
だがのちの会話で、タン・チョウは人魚については特段言及していないため、理由としては前者の方が有力なようである。

貝殻を持たない人魚

このシーンでボートに乗った3匹の人魚をよく見ると、2匹は貝殻を持っているが、1匹は貝殻を持っていないことがわかる。おそらくだが、フォルモサ人たちが持っていた貝殻は、もともとこの貝殻持たずの人魚のものだったのだろう。
そう考えると人魚たちの襲撃の理由もわかる。つまりこの貝殻持たずは自分の貝殻を取り戻すために、他の2匹と共に襲撃したのだと考えられる。


Ⅴ. 呪われた獲物

『Ⅴ. 呪われた獲物』を表示【※ネタバレ注意】

その1

航海士の持ち帰った人魚が網に入れられ、船に荷揚げされていく。
それと同時に甲板では船長によって、フォルモサ人への尋問が行われている。
すると突然、人魚が目を覚ましトゲを発射、フォルモサ人とその後ろの男に突き刺さる。
尋問を受けていたフォルモサ人タン・チョウと、それを後ろから取り押さえていた甲板員ハマドウ・ディオムが、人魚のトゲに二枚抜きされて死亡するシーン。
どうやら尋問は、中国人の通訳を間に挟んで行われていたようである。だが、いろいろと聞き出す前に相手が死んでしまい、結局ほとんど聞き出せずじまいとなってしまった。

タン・チョウの不可解な発言

ここでのタン・チョウの発言は、少々不可解である。なぜ彼は、「荷揚げをするな」と言わなかったのだろう?人魚が危険だと知っていれば、真っ先にそのことについて言及するはずである。
また、彼が言及した貝殻についても、言っていることがずれている。彼は「貝殻を守らないと皆死ぬ」と言っていた。だが実際は、貝殻を人魚に返したことで厄災は収まっている。
ここから察するに彼は、貝殻についてあまり聞かされていなかったものと思われる。つまり彼は、人魚が何なのかもよくわかっておらず、「貝殻を守らなければならない」ということしか知らなかったのである。

その2

人魚を布でぐるぐる巻きにし、四人がかりで倉庫へ運び入れる甲板員たち。
するとそこに、事情を知らない料理人が不用意に近づき、人魚の持つ貝殻を見つけてしまう。
貝殻に触れようとしたとき、人魚が暴れだし、彼は尾の一撃で死亡してしまう。
料理人トーマス・セフトンが人魚の尾に殴打されて死亡するシーン。「殴殺」によって死亡した唯一の人物である。…こんなもの、フライにしたって食べたくはない。

主甲板での会議

このシーンの主甲板において、船長と航海士たちが何やら会議をしている。このあたりで進路が大きくUターンしていることから考えて、おそらく喜望峰には行かず、本国に帰還することをこの時に決めたものと思われる。まあ、二等航海士が盛大にしでかして多くの船員と乗客が死に、得体の知れない人魚まで引き揚げたこの状態で、向かうべきは喜望峰ではなく本国であろう。

その3

人魚が暴れだしたことで担ぎ手の四人はバランスを崩し、そのまま階段から転げ落ちてしまう。
担ぎ手のインド人甲板員が、不運にも担架の棒と床の樽の間に頭を挟んでしまい、死亡する。
インド人甲板員ウィリアム・ワシムが、階段から転落の後に頭部を荷物に押しつぶされて死亡するシーン。かなり痛そうな死に方である。
なおこのときちょうど、船匠が作業室から様子を見に来ている。おそらくドタドタ音がしているから、見に来たのだろう。

その4

うめき声が響く中、船長は怒号をあげ、対して司厨手は怪物を積み込まないように訴える。
だが船長はそれを聞き入れず、人魚共々船尾倉庫へ入れるようにと指示を出す。
剣で斬られてうめく甲板員に船医たちが応急処置を施すも、右脚を失っていた彼は間もなく力尽きてしまう。
甲板員ジョン・ネープルズが、司厨手のフィリップ・ダールに足を剣で斬られて死亡するシーン。階段脇に放置された彼の右脚の死骸から、このシーンに来ることになる。

…よくまあ、捨てられずに今の今までこんな場所に残っていたものだ。

フィリップ・ダールは何をしたのか

このシーン、前後の脈絡のつながりがなく、いきなりジョンが足を斬られているため、何が起こったのかがよくわからない。フィリップが捕まっているため、彼が殺したんだろうと想像はつくが、彼がなぜこんなことをしでかしたのかまでは描かれていない。

だが損益査定書によると、フィリップは「職務不履行」と記載されている。筆者は当初そこから推測して、フィリップは人魚を剣で殺そうとしたのではないか、フィリップの「職務不履行」とは「人魚を本国に持ち帰る」という船の意向(=職務)に従わずに人魚を殺そうとしたことを指しているのではないか、という仮説を立てていた。
だがこれでは、フィリップが「海に返さないと」という、人魚への殺意がないような発言をしていたことと矛盾してしまう、とのご指摘をいただいた。

そこでその方からいただいたコメントを参考に、別の考察を述べることとした。
それは、「剣を持ち出している場面をジョンに目撃され、逃げるジョンを追いかけ、もみ合いの末に斬ってしまった」というものである。
掌砲長用倉庫はジョンが船首側の階段を上ったところにあり、ジョンが倒れていたのはちょうどその階段の下。
つまり流れとしては、階段を上がってきたジョンが剣を持って掌砲長用倉庫から出てきたフィリップと鉢合わせてしまい、ジョンは反射的に階段を下りて逃げたが階段下で追いつかれ、争ったのちに剣で斬られてしまった、といった形である。

剣を持ち出した理由としては、怪物を殺す意志がなかった以上、船長を脅迫することで人魚を海に返させようとした、といったところだろうか。結局は行動に移すことがなかったからなのか、「反乱未遂」の査定がつかなかったため確証はないが、これくらいしか剣を持ち出す理由は考えられない、というのが筆者の考えである。

ジョンの右脚

もう一つ不可解なのが、なぜジョンの右脚が階段脇にあったのか、である。事件現場の船首側階段とは反対の船尾側階段の脇に落ちており、不自然である。
そこでよく現場を見てみると、ネープルズの死体から船尾側に向かって血痕が点在していることがわかる。だが、船尾側で足を斬り落とされてここまで這いずってきたにしては、血液の量が少なすぎる。よって、脚は現場から血痕の点在するルートで持ち去られた、と考えるのが自然である。
では誰がそんなことをしたのだろう。そんな無意味なことをするのは、「ペットのサル」くらいではないだろうか。つまり、船医が連れていたペットのサルがジョンの右脚をもぎ取り、階段脇に持って行ったのである。
これも実際にそうだったという証拠はないが、最もつじつまが合っているように思う。またこれならば、なぜこのサルが「性悪な面もあった」と言われていたかについても説明がつく。


Ⅵ. 海の兵たち

『Ⅵ. 海の兵たち』を表示【※ネタバレ注意】

その1

人魚を積み込み、本国への帰路についたオブラ・ディン号だったが、突然の嵐に襲われる。
嵐が来る前に済ませねばと、檣楼員たちは帆柱に上り、急いでマストを畳んでいく。
だがその時突然、稲妻が走り、それは一人索具を渡っていた檣楼員を直撃する。
中国人檣楼員リ・ハンが、雷に打たれて死亡するシーン。この時点で生きている檣楼員たちのほとんどが勢ぞろいしている、重要な場面。
ちなみに居合わせた人物の中には、下でロープを引っ張っている船員たちや、遠くで索具を降りている檣楼員も含まれている。

その2

突如オブラ・ディン号を襲った嵐。だが襲ってきたのはそれだけではなかった。
それと同時に海から現れたのは、巨大ガニに乗った、二体の異様な怪物だった。
索具を降りていた檣楼員は、後ろから這い上がってきた怪物に槍で体を貫かれてしまう。
檣楼員ニコラス・ボッテリルが、カニに乗った怪物の槍に貫かれて死亡するシーン。彼はその1の場面で、遠くで索具を降りていた男である。どうやら後ろから来た怪物に気づくのが遅れて、刺殺されてしまったようだ。

…それにしてもニコラスは、一人で何をしていたのだろう。彼が降りてきているところのマストはもう畳まれているので、もしかしたらみんなで畳んだ後、一人残って残りの作業をしていたのかもしれない。

その3

オブラ・ディン号に乗り込んだ二体の怪物は、下の甲板へと突き進む。
そこに駆け付けた船匠助手は船匠の静止も聞かず、無謀にも怪物に襲い掛かる。
手に持っていた斧を投げつけるもはじかれてしまい、怪物の飛ばすトゲによって返り討ちにされてしまう。
船匠助手マーカス・ギブズが、カニに乗った怪物の返り討ちにあって死亡するシーン。勇敢に立ち向かったものの、査定書を見る限り報奨金ももらえなかったらしい。無謀な行いであったとはいえ、少々不憫である。

ちなみにこの場面での「En dæmon!」は、そばで転がっているラーズ・リンデ(デンマーク人)が発したセリフだと思われる。

その4

怪物の進軍は止まらず、ついに一匹が最下甲板に到達する。
異形の怪物を前に船員たちが苦戦を強いられている中、巨大カニの爪が二人の船員を捕らえる。
必死の抵抗も虚しく、二人は巨大なカニのハサミに首を斬られてしまう。
船医助手ジェームズ・ウォレスと、中国人檣楼員ジャン・ジエが、カニのハサミに首を斬られて死亡するシーン。首の骨が折れる、なんともえげつない音が響く場面である。
よく見ると床に銃と剣が落ちているので、攻撃を仕掛けたが武器を落とされてしまい、返り討ちにあったというところか。もしそうなら、銃がオフィサーにしか配られていないのを見るに、銃はウォレスの、剣はジャンの武器だったのだろう。

このシーンでは、「早く燃やせ!」という指示を聞いた士官候補生のチャールズが、ランタンを怪物に投げつけている。…木造船で怪物を燃やすのは、かなり危険だと思うのだが。
なおこの指示を出したのは、おそらくは家畜番のエーミルだと思われる。

一方上の階でももう一匹との戦闘が繰り広げられており、物陰で船匠が肩にトゲを受けて倒れている。どうやら船匠助手を襲ったトゲの一本が肩に命中したようである。

その5

ランタンの炎に燃やされた忌々しい怪物は、ついに甲板の床に倒れるも、必死にあがいている。
そこに士官候補生の一人が決死の覚悟で抱きつき、もう一人の士官候補生が怪物に剣でトドメを刺す。 
抱きついた士官候補生は、怪物とともに炎に包まれて、命を燃やし尽くしていく。
士官候補生チャールズ・ハーシュティクが、怪物を道連れに死亡するシーン。彼ら士官候補生2人の活躍で、2体のうち片方の怪物の無力化に成功したのだった。
なお、さっきまで戦っていた家畜番の男は、この時点で飛ばされたトゲに当たって、壁に打ち付けられてしまっている。どうやら燃やされた怪物の反撃にあったようである。

その6

トゲが刺さり、壁に打ち付けられた家畜番だったが、何とかまだ生きている。
そこに船医が駆け付け、家畜番の体を担ぎ上げて、どうにか彼を下ろそうとする。
だがトゲは深く刺さっており抜くことができず、家畜番は壁に打ち付けられたまま力尽きる。
家畜番エーミル・オファレルが、壁にトゲで打ち付けられたまま死亡するシーン。苦悶の表情が印象的で、インパクトのあるシーンである。

またこのとき、甲板長が船匠に持ってきた銃を渡している。どうやら「その銃、貸せ」は船匠の言葉だったようである。

その7

怪物のトゲが刺さった司厨手は、必死に安全な場所へと避難する。
刺さったトゲを抜き、何とか左舷側の通路の奥に逃げ込み、痛みに耐えながら懸命に生き抜こうとする。
だがそのとき怪物を外した銃弾が壁を貫通、不運にも通路にいた彼に命中してしまう。
士官付きではない司厨手のズンギ・サーティが、甲板手の撃った銃の外れ弾に当たって死亡するシーン。通路奥で死んだがために、死体が発見されずに今の今まで残っていたようである。

それにしても、頑張って通路まで逃げたのに偶然外れ弾が当たるとは、あまりにも運がなさすぎる…。
ちなみに甲板手はこの件で査定にキズがつき、賃金ももらえずに罰金だけ科せられている。…こっちもこっちで、なんとも運がない。(まあ相続人不在だったので、最終的には罰金も会社側の出費請求で終わったのだが)

その8

もう一匹の怪物は進軍を続け、ついには貨物甲板へと到達する。
そこに銃を持った船匠が、決死の覚悟で立ち向かっていった。
カニの爪に押さえつけられながらも最後の力を振り絞って銃を発射、怪物と相打ちとなって死亡する。
負傷した船匠ウィンストン・スミスが、怪物と相打ちして死亡するシーン。辛くも助手の敵討ちに成功したようである。(助手を殺したのとは別個体であったが。)
なおこのシーンは、船匠ではなく怪物の死体から遡ることで来ることとなる。69ページにわざわざ怪物の死について書いてあるのはこのためである。(このシーンは「怪物と船匠が死亡した」シーンとして扱われている。)

…カニの死体は倉庫にしまってあったのだが、そんな忌々しいものをよく取っておこうと思ったものである。


Ⅶ. 破滅

『Ⅶ. 破滅』を表示【※ネタバレ注意】

その1

怪物の襲来を退け、夜の海を駆けるオブラ・ディン号。その晩、船からの逃走を試みる者たちがいた。
彼らの計画に気づいた一人の甲板員が、自分もボートに乗せるように迫る。
だが逃げようとしていた甲板員に「兄殺し」だと因縁をつけられ、そのまま殴り殺されてしまう。
デンマーク野郎ことラーズ・リンデが、ピーターズ兄弟の弟に殴り殺されるシーン。1章での遺恨がここで晴らされることとなる。だが1章の現場を見る限り、ラーズに特段非があるようには見受けられず、勘違いからくる逆恨みに他ならない。…まあ、ハンモックが隣同士だったことを考えると、たまりにたまった結果なのかもしれないが。

なお、ここでボートに乗って逃げたと思われる3人がどうなったのかは、後に判明する。

その2

砲列甲板で、船員たちはそれぞれの夜を過ごしている。
ある者たちは眠り、またある者たちは飲み物を片手に語らっている。
だが、用を足していた画家が怪物に殺されたことを皮切りに、オブラ・ディン号は破滅へと突き進む。
船首で用を足していた画家エドワード・スプラットが、クラーケンの触手に体をつぶされて死亡するシーン。汚い音が響き渡るにもかかわらず、ハンモックが並ぶ最重要場面の一つである。
ちなみにこのとき、ボートで誰かが逃げたことに気づいたようで、何人かがラーズの死体の近くにいる。おそらくだがターバンの檣楼員が、同室の船員たちがいなくなっているのに気づいたのだろう。

なぜこんなところで…

それにしてもなぜ画家は、こんなところで用を足していたのだろう。食堂の脇にトイレなようなものはあるのだが、彼は使っていない。
調べてみると、当時の帆船では船首が船員たちのトイレになっていたようである。(帆船は風下を向いて航行するので、船首で出した排泄物は後ろからの風で前方の海に吹っ飛んだらしい。)
彼は乗客ではなく、東インド会社に雇われた画家職の船員なので、船首でトイレをしていたというわけである。

ドアを開けっ放しにしているあたり、相当切羽詰まっていたのだろう。

その3

突如襲来したクラーケンと死闘を繰り広げる船員たち。
大砲を撃って応戦する中、クラーケンの触手が侵入し、火のついた大砲に絡みつく。
そばにいた甲板員の一人は大砲と共に触手に巻き付かれてしまい、うめき声をあげながら死亡する。
インド人甲板員アブラハム・アクバルが、大砲共々触手に絡まれて死亡するシーン。大砲のそばにいたがために、査定によっては罰金を徴収されてしまう、不憫な男である。
またこのとき掌砲長が怪物の触手につかまり、大砲の口に押し付けられており、それをもう1人の甲板員が助けようとしている。

その4

大砲に絡みついた触手は掌砲長の体をつかみ、火のついた大砲の口へと押し付ける。
「導火線を消せ!」と必死に叫ぶ掌砲長だったが、もう遅い。
無慈悲にも大砲は発射、掌砲長は吹っ飛ばされて、あまりにも無残な死を遂げる。
掌砲長クリスチャン・ウォルフが大砲に撃ち殺されて死亡するシーン。それと同時に、ウォルフを助けようとした甲板員ジョージ・シャーリーも死亡したらしい。

死体のないジョージ・シャーリー

これがシャーリーの死亡シーンらしいのだが、彼の死体を確認することはできない。そのため果たして彼がどう死んだのかは断定ができない。ただもし、「死亡」となっていることから「このときに死んでいる」と推測するならば、大砲に撃たれて木っ端微塵になったか、衝撃で死体が船外に吹き飛んだ、あたりだろうか。
いずれにせよ、失踪者扱いでもよかったのでは…。

その5

船内で発射された大砲がその衝撃で隣の大砲に衝突、隣の大砲は崩れてしまう。
そのとき船が大きく傾き、固定を失った崩れた大砲が倒れてくる。
そこにちょうど居合わせてしまった司厨手は避けることができず、大砲と壁の間に挟まれて圧死する。
三等航海士付き司厨手ロデリック・アンダーセンが、崩れた大砲につぶされて死亡するシーン。そばでは三等航海士が助けようと、なかなかアクロバティックな動きを見せている。
彼の死体はそのまま白骨化して今も残っているが、おそらくは大砲の下になってしまったがために引っ張り出すことができずに、捨てられなかったものと思われる。

その6

船が大きく傾き、二人の士官候補生が必死に係柱に向かうも、片方が触手に捕らえられてしまう。
もう片方の候補生は自分に結び付けたロープを捕まった同胞に投げ渡し、引っ張って助けようとする。
彼が「火薬を投げろ」と叫んだその時、捕らえられた候補生の火薬瓶が爆発し、死亡する。
士官候補生ピーター・ミルロイが、火薬の爆発に巻き込まれて死亡するシーン。またこのときターバンの檣楼員オミッド・グールが海に転落しており、そのまま死亡した。

「火薬を投げろ!」といったのはもう一方の士官候補生トーマスの方なので、火薬を投げたのはピーターだったと思われる。ただ、あまりに近くで爆発してしまったらしく、爆発に巻き込まれてしまったのだろう。あるいは、投げようとしたら暴発してしまったのか。
いずれにせよ、トーマスが「火薬を投げろ!」と言ったがためにピーターは火薬に火をつけ、結果死んでしまった。そのこともあって、トーマスはピーターの死について負い目を感じていたようである。

その7

強大なクラーケンを前に為すすべのない船員たち。
ある者は剣で、ある者は銃で戦うも、深手を負わせることができない。
剣を突き刺した檣楼員は、二本の触手に体をつかまれてしまい、無残にも引きちぎられてしまう。
ニューギニアの檣楼員マバが、クラーケンに体を真っ二つにもがれて死亡するシーン。このシーンの初見のインパクトは大きい。
またこのとき、その1でボートに乗って逃げた甲板員のネイサン・ピーターズとアレクサンダー・ブース、事務長のダンカン・マッケイの3名がボートをひっくり返されて転落しており、そのまま死亡した。

その8

クラーケンが猛威を奮う主甲板に、不用意にも出てきてしまう一人の女性。
どうやら夫である船長に会いたくて出てきてしまったようだ。
それに気づいた船員が安全な場所に先導するも、触手がもぎ取った帆桁が女性に直撃してしまう。
船長の妻アビゲイル・ホスカット・ウィッテレルが、怪物がつかんだ帆桁が直撃して死亡するシーン。彼女の死体はその後客室に寝かされており、最後まで捨てられなかったようである。まあ、船の最高責任者の奥さんなので、船長が捨てなければ捨てられることはなかったのだろう。
またこのとき、中国人の檣楼員リー・ウェイと操舵手のフィンリー・ドルトンが触手につかまれており、その後死亡したようである。そして甲板手のチャールズ・マイナーも槍で奮闘しているものの、その後失踪している。彼については後の会話で、「八つ裂きになった」と言及されているので、彼もまた死亡したようである。

ちなみに帆桁というのは、帆船のマストの横向きの棒のことである。よく見ると船長室の上のマストから一本帆桁がなくなっており、どうやらこれをもいだようだ。


Ⅷ. 取引

『Ⅷ. 取引』を表示【※ネタバレ注意】

その1

司厨手が一人、フォルモサの箱と人魚たちと共に船尾倉庫に閉じ込められている。
司厨手が箱を開けると中は銀色の液体で満たされており、そこに手を入れた司厨手は腕を焼かれてしまう。
液体の中から取り出した貝殻を手にしながら、彼は静かに息を引き取る。
船尾倉庫にずっと幽閉されていた船長付き司厨手フィリップ・ダールが箱に手を入れたがために死亡するシーン。船内での調査中に安否がわからない人物の一人。死因はイトベンと同じものが該当する。
このシーンの鎖でつながれていた場所(右舷側)には食器が散乱している。食事が配給されたときに残されたものと考えられるが、これを使って鎖を破壊したのだろうか…。
またこのシーンの音を聞くと、フィリップが箱を引きずったあと強引にこじ開けようとしていることがうかがえる。おそらくは壁に打ち付けてこじ開けようとしたものと思われる。

ただ彼がなぜ、箱をこじ開けようとしたのかはわからない。船長も中身を知らなかったのにその司厨手がそれを知っているとは思えないため、貝殻を取ろうとしたとは考えにくい。また、人魚が箱に貝殻があることを知っていて開けさせようとした可能性もあるが、それにしては人魚が静かすぎる。
そう考えると、単に船尾倉庫から脱出する打開策を求めて、箱の中身を確認しようとしただけなのかもしれない。

水銀?

箱の中の液体についてフィリップ自身は「水銀か?」と言っている。そのためこの液体は、「銀色不透明の光沢のある液体」であることがうかがえる。
だが音を聞く限り、フィリップが手を入れた「ポチャン」という音から少しして「ジュー」という音がしている。そのことから、この銀色の液体に手を突っ込んだだけでは発火はしないようである。
しかしながら、水銀と反応して発火する物質というものは調べた限りでは見つからなかった。そのため結局のところ、貝殻が未知の物質なのか、それとも液体が水銀っぽい未知の液体なのか、はたまたその両方なのかはわからない。

なぜ手を突っ込んだのか

フィリップは箱をこじ開けたのち、中の液体は「水銀」だと認識したうえで、有毒な水銀に手を突っ込んでいる。箱を開けたときフィリップが大した動揺を見せていないことから、彼は水銀の有毒性を知らなかった、あるいは軽視していたものと思われる。今でこそ水銀が強い毒性を持つのは常識だが、この時代にはそこまで常識というわけでもなかったのだろう。
また手を突っ込んだ理由については、単に好奇心だったのではないかと思われる。わざわざこじ開けた箱の中が銀色の液体で満たされていて、何が入っているかわからない状態なら、とりあえず手を突っ込んでみて中に何があるか確かめるのは不思議な行為ではない。その液体を有毒じゃないと認識してたならなおさらである。

時系列

手記のページが時系列通りならば、この出来事はちょうどクラーケン襲来時のことということになる。だがその割には、周りが静かすぎるような気もする。ただ7章のシーン、音を聞くと船員たちの声を除けば割と静かである。ましてや船尾倉庫は戦闘が繰り広げられている主甲板や砲列甲板からは離れているため、これくらい静かなのもありえないことではないのかもしれない。

その2

船尾倉庫に乗り込んできた船長は怒り狂っており、本国に持ち帰ろうと捕えていた人魚に襲い掛かる。
人魚たちも必死になって抵抗の姿勢を見せるが、生けすの中の怪物に為す術はない。
船長は突きつけた銃の引き金を引き、呪われた怪物が一匹、撃ち殺される。
左の生けすにいた人魚が船長に撃ち殺されるシーン。船長は怒り狂い、カニやクラーケンを呼び寄せたのは人魚たちであるといい、襲い掛かる。

船長の暴挙

船長がなぜこのような暴挙に出たのか。一番考えられる理由は妻のアビゲイルの死である。
このちょうど少し前に、彼女はクラーケンによって死亡している。それもあって船長の堪忍袋の緒が切れてしまった結果、人魚たちを襲来したのだろうと思われる。
カニの怪物がひたすら貨物甲板を目指していたこともあり、船尾倉庫に入れられた人魚の怪物が絡んでいるのだと考えたのだろう。

その3

船長の凶行は止まらない。一匹の人魚を射殺した船長は次に、隣の人魚へと襲い掛かる。
二匹目の人魚も抵抗するが、怒りに狂った船長は止まらない。
船長は持ってきていた槍を生けすに突き立て、人魚は叫び声をあげながら刺し殺される。
真ん中の生けすの人魚が船長に槍で突き殺されるシーン。その後船長は、3匹目の人魚には手をかけずに船尾倉庫を後にしている。フィリップの死体や貝殻にも気づいたはずではあるが、放置していったようだ。

その4

船長が去った船尾倉庫に、航海士が司厨手たちを引き連れてやってくる。
生けすを開けて人魚を引き揚げる航海士だが、人魚が暴れたためにトゲが刺さってしまう。
司厨手たちに人魚が運び出されている中、航海士は船が帰還できることに安堵しながら力尽きる。
三等航海士マーティン・ペロットが人魚のトゲに刺されて死亡するシーン。船内調査時には安否がわからない、もう一人の人物である。彼の行動によって人魚は貝殻と共に海に帰ることとなった。

生き残っていた人魚

船長の凶行によって二匹が殺されたのだが、この人魚だけは生き残っていた。この人魚が船長の殺戮を免れた理由として考えられるのは、「船長の要求に従ったから」というものである。
船長はその2とその3のシーンで、「クラーケンを鎮める」ように人魚たちに要求していた。そしてその4のシーンではマーティンたちが人魚を主甲板から帰そうとしている。つまりクラーケンはその3とその4の間でいなくなったはずである。(クラーケンがいるときに主甲板から人魚を帰そうなどとは考えるはずがないため。)
以上のことを踏まえると、「人魚が船長の要求に従いクラーケンを鎮め、その結果殺されずに済んだ」のではないかと考えられる。

ということは、もし仮にこれが正しいとしたら人魚は人間の言葉がわかるということになる。このシーンの会話を聞く限り、マーティンが「お前を海に帰す」といった途端に人魚はおとなしくなっているので、あながち間違ってはいないかもしれない。

マーティンの行動

船長が船尾倉庫から出て行った後に、マーティンが司厨手たちを連れて人魚を逃がしに船尾倉庫にやってきた。マーティンの独断で行われたとも考えられるが、これが船長の指示によるものだと考えた方が、どちらかといえば辻褄が合う。
つまり船長は、三匹目の人魚にクラーケンを帰させるように脅しをかけたのちに、甲板に戻ってクラーケンがいないことを確認、その後そのままにしてあった人魚と貝殻の処理をマーティンに指示したものと考えられる。(そうでなければ、船長は船尾倉庫を出るときに見つけたであろう貝殻に対して何ら処理をしていないことになり、不自然になってしまう。)

取引

この章の題名は「取引」であるが、いったい何が「取引」だったのだろう。
一つは、船長と人魚とで交わされた「命が欲しくばクラーケンを鎮めろ」という取引のことだろう。だがそれとは別にもう一つ、マーティンと人魚との間で交わされた取引もあったものと思われる。

現在世界の左舷側の海の向こうで、貝殻の光がずっと光っており、そのことから人魚があそこにいるのだとわかる。そこから考えると、オブラ・ディン号を帰還させたのは人魚だったと推測できる。
ではなぜ人魚はオブラ・ディン号をわざわざ帰還させたのか。それは、自分に貝殻を渡し、海に帰すように言った男の願いだったからではないだろうか。
マーティンは最後に「これでオブラ・ディン号は帰還できる」とつぶやいていた。本人としてはおそらく「元凶の人魚を解放すれば船が襲われることもなくなる」という意味だったのだろうが、それを聞いていた人魚が貝殻を返してくれた交換条件だととらえた可能性がある。

つまりは、マーティンが貝殻を返したことで、彼が最期につぶやいたことで、図らずももう一つの「取引」が成立したものと考えられる。

その5

船医が船尾倉庫のドアを開けようと鍵の場所を聞くも、鍵はもうないと言われ落胆する。
すると船医はペットのサルにロープをくくり付け、ドアの格子から船尾倉庫に入れる。
船尾倉庫に入れられたサルは、船医の「ろくでもないこと」の一環として、銃で射殺される。
船医の飼っていたペットのサルが船医に銃で撃たれて死亡するシーン。船医はこのサルの手を切り落として持ち帰っていたようで、後に調査官(主人公)に送り付けてくる。そして調査官はその「手の死体」を追憶することで、8章での出来事の全容を知ることとなる。

なぜサルは殺されたのか

なぜサルは殺されたのだろう。手記には「人の探究欲の犠牲となった」と記されている。このことからサルが殺されたのは、時計を使って船尾倉庫で起こった顛末を知るためであったと考えられる。
懐中時計のもともとの持ち主は、船医のヘンリー・エバンズである。彼はこの時計を使うことで、サルの死体を経由して船尾倉庫での死を追憶したものと思われる。

そしてそこでエバンズは、マーティンが人魚と交わした取引の内容を知り、「オブラ・ディン号が帰港すること」を知ったのだろう。彼が序文に残した「いずれこの時が来るのを見越して」というのは、「取引の内容から、オブラ・ディン号が帰港することを知っていた」ということだったと思われる。

本章が伏せられた理由

ヘンリー・エバンズは当初、本章の内容について「他者の目にさらす時ではない」と判断し、伏せている。また、三等航海士のマーティンも船尾倉庫の施錠を命じており、彼もまた船尾倉庫での出来事を伏せようとする意志が感じられる。
邪悪な存在である人魚との取引は、いわば悪魔との契約に近いもので、ゆえにそれは宗教的禁忌であるという認識から、この取引の内容を伏せようとしたのかもしれない。


Ⅸ. 脱出

『Ⅸ. 脱出』を表示【※ネタバレ注意】

その1

砲列甲板の食堂に、腕を失った甲板長が担ぎ込まれてきて、椅子に座らされる。
甲板長は自分の助手の安否を尋ねるが、助手はすでに怪物に殺されてしまったと聞いて落胆する。
腕一本を失った状態で助かるはずもなく、不吉な遺言を残したのちに事切れてしまう。
甲板長アルフレッド・クレスティルが、左腕をクラーケンにもぎ取られたことが原因で死亡するシーン。彼が腕をもがれる直前の様子は、Ⅶ-8で確認できる。

このシーンの会話から、船長が怪物を追い払ったと言っていたことがわかる。これはおそらく、8章で人魚を脅して追い払わせたのを指しているのだろう。
…だがこれは、「船長が怪物たちの出現に絡んでいる」と捉えられかねない言い方である。もしかしたらこのことが、船員たちの船長への不信感をさらに強くさせたのかもしれない。

その2

生き残った乗客や船医を乗せた救命ボートが出発しようとしている。
するとそこに檣楼員の一人が行かせるものかと剣を持って襲撃、準備をしていた司厨手と戦闘となる。
司厨手が必死に応戦するも隙を突かれてしまい、司厨手は襲撃者の剣に心臓を一突きされる。
一等航海士付き司厨手のポール・モスが襲撃者の剣で刺されて死亡するシーン。ボートに乗客二名と船医、四等航海士付き司厨手を乗せ、ボートを出そうとしたそのときに、襲撃されたようだ。

脱出作戦は秘密裏だったのか

船員は脱出を止めようと襲い掛かってきたが、この脱出作戦は秘密裏に行われたのだろうか。
船長は「構うな!行かせろ!」と言っており、ニュアンスからして船長は知らなかった可能性がある。

一等航海士付き司厨手が主導していたことを踏まえると、一等航海士の指示のもと行われた可能性がある。近くにいるルイス・ウォーカーが何も言ってきていないのも、もしかしたら一等航海士側の人間としてその計画を知っていたからだったのかもしれない。(ルイスは後に、一等航海士と結託して反乱に加担。)

その3

司厨手を刺し殺した襲撃者はボートに向かって襲い掛かる。
別の司厨手が急いでボートを下ろそうとするも、間に合いそうにない。
襲撃者がボートに乗り込もうとしたその時、乗客が構えていた銃を発射、襲撃者は撃ち殺される。
ロシア人檣楼員レオニード・ボルコフが、乗客のエミリー・ジャクソンに銃で撃たれて死亡するシーン。正当防衛に近い状況とはいえ、これによりエミリーには罰金が科されることとなった。
なおこのときボートに乗っていた、エミリー・ジャクソンとジェーン・バード嬢、船医のヘンリー・エバンズと四等航海士付き司厨手のデービー・ジェームズの4名が、これを最後に姿を消している。どうやらこのまま全員、無事モロッコに脱出したようである。

なぜ帰国していないのか

4名の生存者は全員、アフリカのモロッコに脱出して以降、ずっと帰国していない。
ヘンリー・エバンズについては病で倒れているため、帰国できなかったのだろう。だが残りの3名は帰国できたのではないだろうか。
そこで当時のモロッコについて調べてみると、どうやらこの時代はちょうど鎖国状態だったようである。また彼らはフランス人駐在所に身を寄せたようだが、この時代はナポレオン戦争が再開されてちょうどイングランドが反フランス状態になっていたらしいのである。
以上のことを踏まえると、彼らが帰国できなかったのも頷ける。そして、帰国できないのならば下手に動かずモロッコでの生活を考えるほうが賢明だったのだろう。

その4

主甲板の上で争いが繰り広げられているそのとき、下の階でも事件が起こる。
船長への不信感を募らせた掌砲手が反乱の企てをしているのを、士官候補生が盗み聞きしてしまう。
怒った掌砲手は騒ぎ出した候補生にナイフを突き立てるも、止めに入った航海士に射殺される。
掌砲手オーラス・ヴィアテルが、四等航海士に銃で頭を吹っ飛ばされるシーン。銃はもともとは掌砲手が持っていたものなので、おそらくはもみ合いの末に暴発したものと思われる。
また、このシーンでの会話は時系列的にはその3~4にかけて話されたものであり、背後ではレオニードの雄叫びが聞こえている。(なぜ銃声が入っていないのだろう…。)

ちなみにこのとき、船長は頭を抱えてうなだれている。唯一の脱出ボートを失って絶望したからなのか、レオニードを撃ってしまったと勘違いしたからなのかはわからない。

矛盾点

このシーンには実は、どうにも辻褄が合わないポイントがある。それは、主甲板でのルイスの行動である。
その3の時点で砲列甲板を見ると、オーラスが士官候補生のトーマスにナイフで襲い掛かっている。そしてその4ではオーラスはもみ合いの末に射殺される。このことと音声とを総合して考えると、その3とその4の間は10秒程度しか空いていない。
にもかかわらず、その4の時点ではその3で転がっていたポールの死体はなくなっており、おそらくは海に捨てられている。捨てたのはルイスだろうが、わずか10秒の間に死体まで駆け寄って海に捨てたというのは、いささか無理がある。
しかもルイスはこのときレオニードの死体を捨てようとしているが、状況から考えてすぐ下には脱出ボートがまだあったはずであり、これも不自然である。

その5

砲列甲板で響き渡る銃声を聞きつけ、皆が階段を駆け下りてくる。
真っ先に駆け付けた甲板員は、銃を持って立っている航海士を見つける。
「何をした!」と言うが早いか、甲板員はこん棒で航海士を殴り、殴られた航海士は即死する。
四等航海士ジョン・デービーズがブレナンにこん棒で殴られて死亡するシーン。それにしてもこのブレナン、問答無用と言わんばかりに殴り殺している。(本人は死ぬとは思ってなかったかもしれないが。)

その6

背にナイフを突き立てられた候補生は這いずっていき、何とか自室までたどり着く。
そこに騒ぎを聞きつけた航海士が駆け付けてきて、候補生を介抱する。
死んだ同僚の母への言伝を頼む候補生に、航海士は自分で伝えるように励ますも、力尽きてしまう。
最後の士官候補生トーマス・ランケが、掌砲手のオーラスにナイフを突き立てられたことによる出血多量で死亡するシーン。彼がこの場にいないピーターの話題を出したせいで、多くの調査官たちを混乱させてきたシーンである。

「ピーターを助けようとした」

トーマスは死の間際、「ピーターを助けようとした」という言葉を残している。これはⅦ-6のピーターが爆死したシーンについて言及している。日本語版だとわかりづらいが、英語では「pull him back to save him」と彼は語っており、このことからもどうやら彼は命綱を引っ張ってピーターを助けようとしていたことがうかがえる。

無意味な争い

掌砲手のオーラスは、船長に対して不信感を抱いていた。おそらくこれは、「また怪物に襲われるかもしれない」という不安から来たものだったのだろう。
だが実際は、怪物たちを呼び寄せていた元凶は人魚たちであり、その人魚たちも8章時点でもう船に怪物を呼べなくなっている。(二匹は死亡し、一匹は海に解放された。)

つまりオブラ・ディン号が怪物たちに襲撃されることはなかったはずなのである。しかし彼らに植え付けられた「不信」という感情のせいで、彼らは貴重な人員たちを失う羽目になってしまった。
結局最後は船員たち自らの手で、自分たちを絶望的な状況にしてしまったのである。


Ⅹ. 終幕

『Ⅹ. 終幕』を表示【※ネタバレ注意】

その1

オブラ・ディン号に残されたのは、船長含め四人の船員たちだけとなる。
船長以外の三人の船員たちは徒党を組み、船長に最後の反乱を仕掛ける。
航海士がドアを破ろうとしたその時、突然船長室のドアが開き、航海士は船長に撃ち殺される。
一等航海士にして船長の義兄ウィリアム・ホスカットが船長に撃ち殺されるシーン。調査官がオブラ・ディン号に乗り込んで、一番最初に追憶することになるシーンである。

「貝殻をいただきますよ」

ホスカットは「貝殻をいただきますよ」と叫んでいる。どうやら貝殻が目当てで反乱を起こしたようだが、金目当ての犯行には思えない。(こんな状況で今更金が必要だろうか。)
もしかしたらホスカットは、貝殻が怪物を呼び寄せており、その貝殻を船長が持っていると考え、脅威を取り除かんとしたのかもしれない。(まあ、食料はそこそこあったと思われるので、一番の脅威は怪物の再来だったと思われる。)

その2

船長室のドアは開け放たれ、反乱者の一人が駆け込んでくる。
反乱者が貝殻を渡せというが、船長は海に捨てたと答え、そして乱闘が始まる。
反乱者の槍が船長の肩に刺さったそのとき、反乱者は船長のナイフで喉をかき切られてしまう。
甲板員のヘンリー・ブレナンが船長にナイフで首を斬られて死亡するシーン。ブレナンはやたら殺意満々なことが多いので、割と記憶に残りやすい男である。

貝殻は海に捨てたのか

この場面で船長は「貝殻は海に捨てた」旨を述べている。このことについては、Ⅷ-4での会話でも触れられている。船長は貝殻を捨てておらず隠し持っていたとも考えうるが、おそらくは本当に海に捨てたのではないだろうか。
船長が貝殻について知りえたのは、Ⅴ-1のシーンで通訳越しに聞いた「貝殻は危険だ」ということぐらいである。そこにカニの怪物が来たならばまず、「この貝殻のせいだ」と疑うはずであろう。(実際は人魚が呼び寄せていたわけだが。)また、船長室内を見渡しても貝殻がある様子もない。

以上のことを踏まえると、船長は本当に貝殻を捨てていたものと思われる。つまり目的の貝殻はすでにないため、この反乱もまた無意味な争いに他ならない。(ただし船長が本当は隠し持っていた可能性を、完全に否定することはできない。)

その3

二人の反乱者たちを退けた船長だったが、もう一人の反乱者が迫っていることには気づかなかった。
突如後ろから襲撃され、油断していた船長はわき腹にナイフを受けてしまう。
だが船長は咄嗟に肩に刺さった槍を抜き、その槍で襲撃者に反撃を食らわせる。
最後の檣楼員ルイス・ウォーカーが、船長に槍で殴り殺されるシーン。その1~3を見ると、ルイスがほかの二人が船長と争っている間に、船長室の裏から船長室に侵入してきていることがわかる。身軽な檣楼員らしい侵入経路である。

その4

ついに、オブラ・ディン号に残っているのは船長一人だけになってしまう。
だがわき腹と肩を刺された船長が、一人で帰還を果たすのはもはや不可能であった。
そして船長は妻の亡骸の隣に座って懺悔を言い終えたのち、自らに向けた銃の引き金を静かに引く。
船長のロバート・ウィッテレルが、銃で自殺するシーン。ちゃんと最期の懺悔で、人物特定の手がかりになることを遺している。

船長の遺産没収

査定書によると、船長は遺産をすべて国王に没収されている。これは、彼が自殺したことが原因で没収されてしまっている。自殺=宗教上の罪ということなのか、どの犯罪行為よりも重いペナルティが科せられている。




まとめ

『まとめ』を表示【※ネタバレ注意】

貝殻の正体は?

この物語のキーアイテムである貝殻だが、結局その正体については明かされなかった。
物語から貝殻についてわかるのは、以下のことくらいである。
  • 人魚の怪物が髪に絡みつける形で持っている。
  • フォルモサが持っているものも、もともとは人魚の持ち物である。
  • それをフォルモサ人たちは守ろうとしていた。
  • 箱の銀色の液体に入れるとビームのようなものを出すなど、不思議な力を持つ。
  • 本編中では計3つが登場する。(2つは人魚たちが持っていたもの、1つはフォルモサの宝。)
これらのことを踏まえて推測すると、もしかしたらフォルモサの持っていた貝殻は王家が受け継いできたマジックアイテムだったのかもしれない。
かつて王族の誰かが人魚から奪い取った貝殻が王家の繁栄を支えていたのではないだろうか。だからこそ彼らは、貝殻を必死に守ろうとしたり、銀色の液体という防衛策を持っていたのではないだろうか。(おそらくあの液体は、本来は貝殻を棒とかくっつけて突っ込むものだったのだろう。そうでなきゃいくら犠牲が出ても足りない。)そして貝殻を失った王族は衰退し、歴史の闇に消えてしまったのではないだろうか。

ただこの説だと、フォルモサ王族はわざわざイギリスに貝殻を持って行っていた理由がわからない。
そこで二つ目の説として、フォルモサ王族たちは貝殻を手に入れにイギリスに出向いた帰りだったということも考えられる。
イギリスの誰かが大西洋で手に入れた人魚の貝殻を、フォルモサの王族に売り込んだのかもしれない。フォルモサの王族の姫であるリムも、衰退した王族の再起のためにと危険と承知で、貝殻とその箱を手に入れたのかもしれない。
これならば、フォルモサが危険な貝殻を積み込んで船に乗った理由も、フォルモサたちの貝殻に対する理解にどうもずれているところがあることも、説明はつく。

ただいずれにせよ、これらを裏付ける証拠は何一つないので、仮説の域を脱しない。結局のところ、貝殻の正体については推測するほかない。

怪物を呼び寄せたのは?

カニの怪物とクラーケンを呼び寄せた元凶は、人魚たちであったと思われる。
というのも6章でカニたちは貨物甲板へと向かっていた。貨物甲板にある目的になりそうなものは人魚と貝殻入りの箱くらいしかないので、それらが目的であったと考えられる。
貝殻が呼び寄せたとも考えられるが、だとしたら最初から怪物たちが襲撃してきたはずである。
以上のことから、怪物を呼び寄せた張本人は人魚たちだったと結論付けられる。

ただしどうやら、「元凶が人魚だと気づいた」者たちと、「元凶が貝殻だと勘違いしたままだった」者たちがいたようである。前者には船長や三等航海士のマーティン、後者には掌砲手のオーラスや一等航海士のホスカットなどが該当する。

オブラ・ディン号はなぜ帰還できたのか?

これは8章の考察の中である程度考察したため割愛するが、マーティンに貝殻を返してもらった人魚が4年かけてオブラ・ディン号を帰還させたものと思われる。

なぜ怪物を引き揚げたのか?

カニやクラーケンの襲撃の原因は、人魚たちを引き揚げてしまったからである。なぜ彼らが、あのな見るからにヤバそうな人魚の怪物を引き揚げたかは謎である。
ただそのあと出てきたカニの怪物の死骸もしっかり倉庫にしまってあるところを見るに、「お金になりそうなものを見つけたら、なんでも持ち帰る」という決まりのようなものがあったのかもしれない。ニコルズがわざわざボートに乗せて持って帰ってきていることを踏まえると、彼らの目には人魚が価値のあるものに見えていた可能性はある。

どうして惨劇は起こったのか?

オブラ・ディン号での惨劇が起こった原因には、以下のようなものが挙げられる。

  • ニコルズが反乱を起こし、人魚を持って帰ってきたこと
おそらくこれが一番の原因である。ニコルズは貝殻欲しさに反乱を起こし、貝殻とフォルモサ人たちを奪い去っていった。だがもし、そのまま逃げおおせた、あるいは全滅してたならば惨劇は起こらなかった。ニコルズが運よく生き残ってしまい、あろうことか人魚まで持ち帰ってきてしまったことが、オブラ・ディン号に厄災をもたらすこととなってしまった。

  • 人魚を生きたまま積み込んだこと
ニコルズが持ち帰ってきた人魚に対して船長たちは、それを積み込んで生きたまま本国に持ち帰ることを決定してしまった。その時点で人魚は海に帰すなり、殺すなりしてしまえば、彼らが船に怪物を呼び寄せることもなかったであろう。
さらに船長は、反対する自分の司厨手の忠告も無視し、積み込んだままにしてしまっている。もしここで船長が司厨手の忠告を聞き入れていれば、あるいは司厨手による人魚殺害が成功していれば、6章7章の悲劇はなかったはずである。

  • フォルモサ王族が説明不足だったこと
フォルモサ人のうち、リムとイトベンについては魔物(=人魚)の存在を知っていたようである。彼らがボート上で死に、最後に残されたのはタン・チョウとなった。ところがタン・チョウは人魚についてはどうやら把握していなかったらしく、結果として船長たちに「貝殻が危険」という誤った情報をもたらすことになってしまった。
もしもタン・チョウら護衛にも人魚について説明をしていれば、「人魚が危険」という正しい情報が船長たちに伝わった可能性がある。

  • 船長たちが危険なのは貝殻だと誤認し、人魚が危険だと気づくのが遅れたこと
タン・チョウの件があり、船長含め船員たちは「貝殻が危険」だと誤認してしまったと思われる。そのため実際は人魚が危険だったことに気づくのが遅れてしまった。船長や三等航海士などがそのことに気づいたのは7章頃のことであり、もっと早く気づけていれば少なくとも7章の大惨事は防げた可能性がある。

  • 船員たちが船長不信に陥ってしまったこと
クラーケン襲来後船員たちは、「船長のせいで怪物が襲ってきたのではないか」「船長が貝殻を隠し持っているのではないか」という船長不信に陥ってしまったものと思われる。(まあ二度も怪物が襲ってきたら誰だってそうなるだろうが。)
その結果、ボートでの脱出や反乱などが計画されてしまい、結果としてオブラ・ディン号は貴重な船員たちを失う羽目になってしまった。(9章での出来事)

これらの判断ミスや心的要因がもとで、オブラ・ディン号は多数の犠牲者を出すこととなってしまったわけである。




▷ コメント欄
[部分編集]
  • 上記のジョージシャーリーの船外吹き飛ばしについて、Switch版でも確認ができています。 -- (名無しさん) 2023-10-26 00:03:00
  • ジョージ・シャーリーの船外吹き飛ばしについて、switch版でも詳細確認できたとのことですが、具体的にどこから見て、どのような様子だったかなど、詳細を伺うことは可能でしょうか?何卒宜しくお願い致します。 -- (管理人) 2023-10-26 18:18:15
  • クラーケンの足の見間違いではないですかね。 -- (名無しさん) 2023-10-30 20:10:23
  • サミュエルの死亡事故の原因は、状況証拠から密航者による重量超過だと思われます。 -- (名無しさん) 2023-10-31 17:49:16
  • Ⅱ. 死に至る病 の「all hands」は「全乗組員」位の意味だそうです。 https://ejje.weblio.jp/content/all+hands -- (名無しさん) 2023-12-08 00:25:50
  • 怪物(人魚)を引き揚げた理由は、ニコルズがボートで帰って来た時に「宝を持ってきた」とか言ったからじゃないですかね。直後にニコルズを撃ち殺してしまったせいで詳細が伝わらず、船長たちは「貝のことか人魚のことか、はたまたまた船に乗せてもらうための出まかせかは分からないけど、とりあえず全部確保しておこう」と考えてしまったのかも。 -- (名無しさん) 2024-09-27 03:52:45
  • なんとか自力でクリアしましたが、限定的な総当たりでゴリ押ししたところもあったので、このサイトのおかげで理解できたことが多数ありました。左舷側の海面の点滅は、気づいても忘れていたのですが、そういうことだったのかと感心しました。とてもよくまとまって整理されたサイトを、ありがとうございます。 -- (名無しさん) 2024-11-06 22:51:36
  • 船医が脱出してるのに終幕の章を作れた理由が気になっています。仮説としては船医という立場を利用して全員の体の一部を収集していたというものになりますが、送られてきた猿を見る限り懐中時計の発動には結構な大きさが必要そうですよね… -- (名無しさん) 2025-01-15 17:10:25
  • 私の仮説ですが船医はオブラ・ディン号に戻っているのではないかと考えています。船医たちは脱出した後、陸地まで遠すぎるため、別の船に救助されたと考えるのが妥当と思います。救助した船にオブラ・ディン号と生存者のことを伝え、救助に向かわせる。オブラ・ディン号を発見し、船医が乗り込むと終幕の後で生存者がいない状態だった。そこで死体の場所を確認し、終幕まで作り上げたとすると説明がつくかと思います。 -- (名無しさん) 2025-01-19 17:54:16
  • わぁ~皆の考察よくわかんないけどすごくタメになりました~面白かったです~ -- (名無しさん) 2025-02-09 12:38:38
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