クダギツネは、
使い魔的ななんぞである。長野県を中心に、いろいろもっふもふである。
修験者の人が修行の果てに使う術を覚えて飼ってるという場合と、代々飼ってるというパターンがある。
憑き物筋と呼ばれるものの、小松和彦が「
聖痕?」と言っているそれに違いない、これは、他の
狐や狸や
河童憑きは「取り憑かれてる」というのに対してクダギツネ関係の筋については「飼っとる」んだってな。
外見は一応、トガリネズミ、ジネズミ系で、狐っぽくないけどクダギツネと呼ばれる。憑き物には形がないので、
「あすこにいるああ云うのが私の体に」
と説明されるため、水木しげる先生から柳田國男先生に至るまで「野生の」クダとかがいたというのを引いている。
修験道とかで使われたとされる
式神的なもので、管的なものの中へ、一応突っ込まれていて、術を行う人がなんか質問すると答えるとかする。ただ野生のスピリチュアルななんかなので、いったん出てくと中へ入れるのに異常な苦労がいる。
参考文献
村上健司『日本妖怪大事典』
最終更新:2021年07月06日 08:05