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問74回答

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ohden

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【D端子】
テレビやDVDレコーダーなどに備わるAV機器用の映像入出力端子。
D1~D5端子までの5つの規格があり、数字が大きいほど高精細・高解像度の映像信号に対応する。

デジタル放送などで使われる映像信号にはいくつかの種類があり、D1端子は従来のアナログ放送と同じ480i(走査線480本・インターレース表示)に対応する。
D2端子はこれに加え480p(プログレッシブ表示)に対応し、D3端子はD2の対応している信号に加え1080iに、D4端子はD3の対応している信号に加え720pに、D5端子はD4の対応している信号に加え1080pに対応する。
ハイビジョン放送の多くは1080iで放送されており、完全に再生するにはD3以上の端子が必要となる。
D端子ケーブルであればどの映像信号にも対応でき、D端子どうしは下位互換性をもっている。
たとえばD1端子とD3端子を接続した場合は、D1端子が対応する480iの映像信号で伝送される。

D端子のDは、ケーブルのコネクタがアルファベットのDのような形状をしていることから名づけられたもので、内部信号はデジタル信号ではなくアナログ信号である。
コンポーネント端子と比べて接続が容易。
最近ではほとんどのAV機器にD端子が備わっているが、さらに映像と音声の入出力に対応したデジタル端子であるHDMI端子を備えるAV機器も増加している。

【HDMI】
High-Definition Multimedia Interface
2002年12月に策定された、主に家電やAV機器向けのデジタル映像・音声入出力インターフェース規格。
Silicon Image社を中心に、日立製作所、松下電器産業、Philips、ソニー、Thomson Multimedia社、東芝が共同で策定した。
パソコンとディスプレイの接続に使われるデジタルインターフェースの『DVI』をベースに、さらに発展させた規格である。
1本のケーブルで映像・音声・制御信号を合わせて送受信するので、取り回しが容易になっている。
オプションで制御信号を双方向に伝送させることができ、機器間を中継させることで1台のリモコンから複数のAV機器を制御できるようになる。
DVIもHDMIも、Silicon Image社が開発したデジタル映像伝送技術TMDS(Transition-Minimized Differential Signaling)をベースにしている。

【IEEE1394】
Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394
次世代の高速なSCSI規格。
最大で63台の機器をデイジーチェーン接続またはツリー接続することができ、転送速度は100Mbps、200Mbps、400Mbpsが規格化されている。
機器を動作中に抜き差しする(ホットプラグという)ことができ、接続ケーブルによる電源の供給もできるようになっている。
IEEE 1394はコンピュータと周辺機器を接続する規格として策定されたが、家電間で相互通信する家庭内LANにも利用される。
IEEE 1394の愛称は『FireWire』で、元々Apple社主導で開発が進んでいた際に使われていた名称が採用されている。
また、ソニーがi.Linkと呼んでいる規格もIEEE 1394である。

【S端子】
テレビやVTRなどで用いられる映像信号入出力用接続コネクタとその信号の規格の1つであり、Sはセパレート(Separate)の略である。
輝度信号と色信号を別々にやり取りするため、コンポジット端子に比べ信号劣化が少ない。
テレビのアスペクトレシオの違いに対応するため、S1端子、S2端子といった拡張仕様がある。
セパレート端子、S1/S2映像出力、S1/S2映像端子、S1(S)映像、Sビデオ、S映像など様々な表記法がある。

【プログレッシブ】
progressive、ノンインターレース、non-interlace、ノンインターレーススキャン, non-interlace scan、プログレッシブスキャン、progressive scan、順次走査
テレビやディスプレイなどが、1回の画面表示を1回の走査で行なうこと。
これに対し、奇数段目と偶数段目の2回の走査で1回表示を行なう方式はインターレースという。
コンピュータのディスプレイは静止画や文字を表示することが多く、インターレース方式だとちらつきやにじみが生じるため、ほとんどはプログレッシブである。
インターレース方式は動画を表示する際にちらつきを抑えられるため、ほとんどのテレビで採用されている。

【コンポーネント信号】
ビデオ信号方式の一つで、映像を構成する各色の成分を分離して、それぞれ独立して扱うようにした信号。
テレビやビデオなどで利用され、機器間の接続の際には端子が三又に分かれ、それぞれに対応する3本のケーブルが束ねられたコンポーネント端子・ケーブルを用いる。
コンポーネント信号には、光の3原色に対応したR(赤)・G(緑)・B(青)の3つの成分に分解する方式と、輝度(Y)と青の色差(PB/CB)、赤の色差(PR/CR)の3つの成分に分解する方式の二つがある。
前者の方が情報量が多く画質が高いが、後者の方が効率的に情報の伝送ができるため普及している。
なお、標準テレビ放送(SDTV)と高精細テレビ放送(HDTV/ハイビジョン)では色差成分の求め方が異なるため、SDTV信号では色差成分をCB(青)/CR(赤)と表記し、HDTV信号ではPB(青)/PR(赤)と表記する。
対義語としてコンポジット信号がある。

【参考】
DVI端子、D端子、…… 一番きれいな映像用端子はどれ?
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/qa/20051222/114852/



更新日: 2010年01月21日 (木) 18時41分18秒
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