伊井野 ミコ(いいの みこ)
性別:女性
委員会活動:風紀委員
誕生日:5月5日
血液型:O型
身体的特徴:低身長・大食い
家族構成:父・母
本作の"裏"ヒロイン。
私立秀知院学園高等部1年B組。現生徒会で会計監査を務める。入学以来成績学年1位をキープする才女。
身体的特徴にもあるように背だけでなく体全体が小さく、身長は147cmで千花よりも一回り小さく描かれている。
高等裁判所裁判官の父と国際人道支援団体の職員の母を持ち、自身も風紀委員に所属する精励恪勤・品行方正を地で行く優等生。
両親は多忙でありあまり家に帰れず、家政婦と一緒に過ごした時間の方が長い程。
「世の中が悪い人ばかりだから両親はなかなか帰ってこれない」という考えを持っている。
その為、両親から受け継いだ正義感もあり、石上に「融通が効かないクソ真面目」と評される性格で真面目を絵に描いたような生き方をしている。
その高すぎる理念(「男子は坊主頭・女子はおさげ」といった公約を掲げる等)のため、小中学校時代も何度も生徒会選挙に立候補していたが一度も当選したことがない。
選挙に立候補するたびに受ける非難や嘲笑を浴び続けた結果、人の目にさらされると言葉がまともに発せなくなってしまう上がり症を患っている。
それでもなおめげずに生徒会長に立候補するもその度に症状が悪化する、という悪循環を生んでしまっている。
生徒会長選挙では白銀に一歩及ばず敗れるも、白銀の抜擢により会計監査として生徒会に参入した。
最初こそ思っていた生徒会との違いに落胆を覚えていたが、最近は順応し一人のアホとして生徒会活動を全うしている。
幼少の頃から習っていたピアノのコンクールで出会った天才少女である
藤原千花に憧れている。
その思いは「会長になった暁には副会長になって欲しい」と千花にお願いするほど。
一方、藤原は生徒会に入った彼女を新しいおもちゃ程度に考えており、しばしばイタズラしたりからかったりしている。
藤原千花のいう事なら大体何でも聞いてしまい、藤原に内緒話をすることもあるが、大抵即座に周囲にバラされる。
憧れが変な方向に成長したのか、「時々酷い事をするけどいつもは優しい」だの「私が悪い子なのがいけない」など、DV被害者のような心境になってまで藤原千花を肯定しようとしている。
同じ生徒会役員であり、同学年同クラスの石上とは普通に仲が悪い。犬猿の仲とかではなく普通に仲が悪い。
しかし、石上が校則違反をしていることで風紀委員長に文句を言われた際には素直に頭を下げ、風紀日誌には石上の違反をオブラートに包んで書き、石上が課題を提出しているにもかかわらず進級できなくなりそうな際には教師に直談判して石上の進級を訴えるなど多大なるフォローを行っている。
しかし「フォローしていることを本人に言うのは恩着せがましい」という彼女の信条がある為、石上はそのことを知らない。
そんなフォローを行っているにもかかわらず上から目線でものを言ってくる為、石上を非常に嫌っている。
実は石上も似たようなフォローをしており、しかもそれを似たような理由で彼女に隠している為、互いに互いをフォローし合う(そしてそれを本人は知らない)という不思議な関係になっている。
彼女が中等部で嘲笑やイタズラに晒され一番辛かった時に貰った「君の努力はいつか報われる」という名無しの手紙とステラの押し花を心の支えにしており、「見返りを求めないピュアな本当の愛」としてこれを常に所持している。
このステラの花の送り主は現状判明していないが、石上が植物や花言葉にやたら詳しい事、イタズラや嘲笑を受ける彼女を石上が陰からフォローしていたこと、ステラの花の人が話として出てきた際のサブタイトルが「そして
石上優は目を閉じた」であることなど、今までの伏線から考察するに石上優である可能性が高い。
坊主頭フェチだったり、「イケメンが褒めてくれる音声」を聞き癒されるなど、妙な性癖を持つ。
妄想力が強く、間が悪い為に生徒会を悪の温床と勘違いしたり、性行為を行っていると勘違いして散々に非難する、白銀会長に迫られた際に「襲わないでぇ…」と発言するなど、オチ要因を担いつつある。
また、承認欲求が強くおだてるとすぐに乗せられてしまうチョロい性格をしている。
校長から写真を撮る際にちょっと褒められただけで照れたり、ナンパに少し褒められただけで「ちょっとくらいなら…」と誘いに乗ってしまったり、
(白銀も悪いが)白銀会長の告白とも思えるような言葉に赤面し大仏に相談したりと、簡単に堕ちてしまう。
石上曰く「絶対にカモにされるからホストクラブには行くな」「合コンやスカウトには絶対ついていくな」等。
褒められたり茶化されたりすると簡単に絆されてしまい違反を見逃してしまうので、親友の大仏からも「ミコちゃんは雑魚です」と言われている。
読者からも「ザコちゃん」の愛称で親しまれており、ザコっぷりも魅力の一つと言えるだろう。
躰に見合わず大食いであり、チャーハン回では試食に飽き足らず皿のチャーハンをすべて食べた上で自分の弁当を食べるという健啖家ぶりを見せつけた。
また、白銀会長からは「食べ物があればそれに釣られるだろう」という評価を受けており、実際誰かが何かを食べようとしていると非常に物欲しそうな目で見る。
躰は小さいながらも、そこそこの胸の持ち主である。
モチーフとなった竹取物語の登場人物は、石作皇子。かぐや姫に「仏の御石の鉢」を持ってこいと命令され、三年ほど頑張って探すも見つけられず、これで勘弁してくださいとポエム交じりの頑張ったアピールをする。かぐや姫に拒否られた後もポエムをずっと送り続け、かぐや姫は恥(鉢)知らずだなぁ…と思った、そんな人物。
承認欲求激強ガールであり、ポエム系メンヘラ。頭の中メルヘンガールでもある。
良くも悪くも成長途中のお子様であり、彼女の成長もこの物語のテーマの一つである。
最終更新:2024年07月11日 19:54