大神モグラーズ編 THE ORIGIN

ストーリー

1年目「俺はだれ?」

スター選手として活躍をしていた小杉。
しかしとんでもない事件によって、モグラーズの万年二軍のお荷物選手(パワポケ)に入れ変わってしまう。
パワポケは小杉と交渉して元の身体を取り戻そうとするが、スター選手となった小杉は取り合わない。
さらに凡田や水木から「実績も全然なく、最もクビに近い男」という自身の危機的状況を語られ、
このままでは野球が出来なくなってしまうといわれたパワポケは、まず実力をつけて一軍を目指す事に。

2年目「これでいいのか?」

天才投手にしてオーナーの息子である大神が入団。
パワポケは一軍に上がるためには、北条監督にアピールする必要があると教えられ、
今度は北条監督へのアピールを始める。しかし、この頃から小杉がスランプに陥り成績が急降下。
さらにファンに対して暴力事件を起こし、謹慎処分となってしまい評判を落としていく。

3年目「大団円?」

ペナントレース開幕から、パワポケたちはリーグ優勝・日本一を目指す。
この年は小杉の運命も左右する大切な時期となる。モグラーズがリーグ優勝した場合、
日本シリーズでは練習を重ねて再び元の実力に戻った小杉の姿が...
果たして優勝は叶うのだろうか。そしてパワポケと小杉の運命は...

大神モグラーズ編 THE ORIGIN 第一章 俺はだれ?(前編)
大神モグラーズ編 THE ORIGIN 第一章 俺はだれ?(後編)
大神モグラーズ編 THE ORIGIN 第二章 これでいいのか?
大神モグラーズ編 THE ORIGIN 第三章 大団円?(前編)
大神モグラーズ編 THE ORIGIN 第三章 大団円?(後編)


登場人物

大神グループ

大神モグラーズ/ドリルモグラーズ

主要人物

パワポケ(5表主人公)

元は小杉優作としてプロ野球の世界で活躍していたスター選手。
しかし、球場の廊下で万年2軍のお荷物選手と体が入れ替わってしまう。
当初は小杉時代の待遇を懐かしむ描写も多かったが、
黒野の助言で練習を積み重ねて小杉に匹敵する実力をつけようとする。
凡田を含むチームメイトからは終始事実を理解してもらえないままだった。
ポジションは投手で、左投左打。
1年目でファミレスで星野めぐみと出会う。その後、ストーカーの影から彼女を助けたことで
電話番号を交換し交際を始める。交流が深くなったことでめぐみと恋人になった。
しかし、謎のストーカーが現れるようになり、店長とズルズル関係を続けてしまった自分の過去と、
それをパワポケ自身に明かせない自身の汚さを許せず思い悩むめぐみから事情を話さないまま
別れを告げられてしまう。それでもめぐみのことを諦めきれず、2回ほど電話をかけた後、
家でめぐみと再会するが、去って行かれてしまい、もうめぐみに電話をかけるのはやめることにした。
その後の後日でめぐみから「助けて...店長に捕まってるの」と電話が来て、すぐにめぐみを助けに
ファミレスに向かう。めぐみを助ける所で背後から店長に刃物で刺されてしまうが、
なんとか撃退してめぐみの救出に成功。その後病院で入院となり、何とか一命をとりとめた。
そしてこの後の誕生日にめぐみから『野球超人伝』をもらい、回復が急激に早まり、
8月4週に退院してチームに復帰。さらにリーグ優勝と日本シリーズで優勝を果たした。
最終的に小杉としてではなく、パワポケとして生きて行く事を決めた後、めぐみと結婚。
そして小杉と和解した後、来年も日本一を目指すため、プロ野球選手として恥じないよう戦い続けるのだった。

凡田 大介(ぼんだ だいすけ)

パワポケとも仲の良いマニア。2以来、再び相棒キャラとして登場した。
マニアショップや通信販売もよく利用する。
自分のおもちゃのコレクションを集めた博物館を作ろうと考えている。
2の時は一軍だったが、パワポケが一軍に昇格するまでは二軍にいる。
「2」の頃と比べると変化球やコントロールが強化された一方
スタミナがだいぶ低下しており、野手能力も大幅に下がっている。
後のシリーズにもプロのOB選手として登場している。

チームメイト

水木 卓(みずき すぐる)

パワポケ2にも登場したモグラーズの選手。
現在は半1軍的な存在だが、ドリルトーイの時代に一度一軍選手として優勝した経験があり、
ファンからは人気がある。野球に関する本も沢山持っている。
「2」と違い、ポジションが二塁手にコンバートされている。
その後のシリーズでは引退しコーチになる。

馬井 遊二(うまい ゆうじ)

千葉ロッテマリーンズから6位指名を受けて入団。トレードにより、モグラーズに移籍した。
趣味は競馬・花札・パチンコとギャンブル好きで、入れ替わる前のパワポケともよく競馬場へ出かけていた。
バランスが取れた能力で、守備能力が高め。

諸星 須賀男(もろぼし すがお)

パワーのみを評価されてモグラーズに入団した、入団二年目の新人選手。
練習中にお菓子を食べることもあり、かなりの肥満体系になった(入団当時は100kgだった)。
自分勝手でトラブルメーカーだが、最終的にはパワポケに諌められて更生する。
8・11でもモグラーズ・ホッパーズの選手として登場し、
11では選手会長となり非常に落ち着いた性格になっている。

斎藤 勇(さいとう いさむ)

パワポケと仲のよい後輩。トレーニングや買い物にもよく付き合っている。
実力はあるが一軍と二軍を行き来している。

大神 博之(おおがみ ひろゆき)

パワポケ4から続いて登場したスーパールーキー。大神社長の息子で自球団に入れられた。
デビュー当初はスランプに陥るが、パワポケから様々な助言を受ける。
チョコレートアレルギー体質は相変わらず。8、11にも登場。

関係者

古沢 小一郎(ふるさわ しょういちろう)

モグラーズの2軍監督。かつては選手だったが腰痛が悪化して引退した。
パワポケにアドバイスを送るなど、選手思いの監督。モグラーズ寮の寮長も兼任している。
実家でトーテムポールを作っていることは変わらない。映像機器にハマっている様で、
次々とより大画面のディスプレイに買い換えている。

北条 洋平(ほうじょう ようへい)

モグラーズの1軍監督。
監督としての手腕は低く、上にへつらい、目下の人間には辛く当たる横柄な性格。
時折自棄になって、意味不明なことを口走るときもある。
龍神パワーを信じており、グラウンドに池を作ったり、
パワポケに「龍神水」や「アルティメット龍神石Z」を勧めてくることも。
年増のオバサンファンが多い(本人は若いエキスを求めている)。

鬼鮫 清次(おにざめ せいじ)

モグラーズの筋力(打撃ではない)コーチ。迅雷コーチとよく喧嘩をしている。
ちなみに一軍・二軍両方の選手のコーチを担当している(後の二人も同じ)。
野球経験は特にないが、コーチとしての腕前は非常に高い。8、11にも登場している。

手久野 正巳(てくの まさみ)

モグラーズの技術コーチ。『パワプロクンポケット』シリーズのキャラクターの中では
これと言った個性が無い珍しいキャラクター。鬼鮫コーチ、迅雷コーチと違い、変な所は名前のみである。
ゲーム好きで暇な時は「弾出る飛行機ぴゅんぴゅんぴゅん2」をやっている。
バランスの取れた選手の方が好き。実は鬼鮫コーチと迅雷コーチの喧嘩の原因を作った人物であり、
二人にその事がばれた際は半殺しの目に遭ったが、本人は罪悪感を全く感じておらず、
いつもの事と笑顔で楽しそうに見ている。
急に指導力と人望に優れるようになったパワポケに、引退してコーチになれと勧めてくる。

迅雷 隼人(じんらい はやと)

モグラーズの素早さ・変化球コーチ。いつも忍者の装束をつけている。
鬼鮫コーチとはよく喧嘩をしている。因みに野球の経験は全くなく、新聞での募集に応募してたまたま採用されたらしい。
なお、迅雷とは世を忍ぶ仮の姿であり、その正体はうかがい知ることはできない。

荒井三兄弟(あらいさんきょうだい)/荒井 金男(あらい かねお)、荒井 銀次(あらい ぎんじ)、荒井 晴男(あらい ぱるお)

シリーズの常連キャラ。2から引き続きモグラーズの球団職員として働いていて、
内部の人間に厳しい。2年目の契約更改を担当し、評価の高いパワポケに最低年俸の契約金を渡した。

大神 美智男(おおがみ みちお)

大神グループ会長で大神モグラーズのオーナーで大神博之の父。
息子をプロ入りさせるためドリルモグラーズを買収して大神モグラーズに改名させた。
ドリルモグラーズの選手の様子を見るため、1年目の契約更改を自ら担当する。

その他

浅上 綾華(あさがみ あやか)

小杉のファン。

白木 恵理(しらき えり)

入れ替わる前のパワポケの彼女。
入れ替わる前のパワポケとは良い思い出はなかったが一途に想っていた。
そのため、パワポケの不自然な言動から入れ替わりに気づき、ひどく悩む。
見かけや言動から幼く見えるが、実は27歳で水商売を勤めている。

星野 めぐみ(ほしの めぐみ)

ファミレスでバイトしている女の子で、19歳。ちなみに左利きで、
性格は明るくて陽気な娘。ごく普通の家庭の娘で一人っ子である。
ストーカーに追いかけられている際にパワポケに助けられる。
デートを重ねて告白してもぎこちない感じで断られるものの、
後にそれを嬉しかったと承諾し一旦は彼女となる。
しかしそのデート後にもストーカーが付き纏うようになる。
パワポケはストーカーの正体を突き止めて捕まえようとする。
しかし彼女はそれを制止し、「やはり自分はパワポケには相応しくない」と別れを告げ去っていく。
正体発覚後は2回ほど電話をしてきたパワポケと会うが、何も言わずに去っていき、
その時のパワポケは「もう電話をかけるのはやめよう」と意を決した。
その後、ファミレスで店長に拉致されてしまい、パワポケに携帯電話で助けを求める。
そして駆けつけてきたパワポケによってストーカーの手から救われた後、彼に『野球超人伝』を渡した。
最後はパワポケと結婚し、一緒に幸せに暮らしたのだった。

小杉 優作(こすぎ ゆうさく)

パワポケの元の体。モグラーズの万年二軍のお荷物選手で、選手としての能力は非常に低かった。
二軍選手だったころから裏では「自分には野球しかない」とこぼしていたわりには真面目に練習せず、
ミーティング等のサボりも当たり前で、何の苦労もせずに手に入れた小杉の能力におぼれていた。
3年目の試合でモグラーズが3勝後改心し、塚本と手を切り野球でパワポケを倒すために練習に励む。

塚本 甚八(つかもと じんぱち)

入れ替わる前のパワポケの悪友。「きししし」と笑う。裏の世界にも割と顔が利く。
小杉の入れ替わりにいち早く気づき、彼につきまとう。

今田 勝蔵(いまだ かつぞう)

「2」から引き続き登場。親子二代に渡るモグラーズの熱狂的なファンで、モグラーズ私設応援団長。
かつての優勝もあってか現在は応援団の団員が増えた様子。実家は中華料理店を営んでいる。

黒野 鉄斎(くろの てっさい)

「4」から引き続き登場。
「3」のネオプロペラ団アジトの跡で、立花やたかゆきとともに怪しい研究をしている。

立花 ボボ(たちばな ボボ)

「3」にも登場したバッタ人間。自分の勇姿をビデオに収めている。
その後のシリーズに登場する度にだんだんと色が変わってくる。

たかゆき

「3」にも登場したロボット。機械扱いされることを嫌い、自らを人間と言い張る。
自分の芸に限界を感じている。子供たちに野球を教えることも。

山口 幸恵(やまぐち ゆきえ)

モグラーズの近くで小料理店を営んでいる。

大鉄(だいてつ)

「2」のパワポケの兄。かつては裏稼業に手を染めていたが、
現在は更生して幸恵の小料理店で働いている。彼女との関係は不明。

ソムシー

タイ人の女性。恵理とは親友で同じ職場の仲間。

大谷 健(おおたに たけし)

新聞記者。大神博之の取材で登場。

邪心に満ちた存在

ファミレス店長(ファミレスてんちょう)

名前通り職業はファミレス店長で本名不明。48歳。眼鏡と髭が特徴。
一見真面な人物に見えるが実は陰湿な性格で、星野めぐみに好意を抱くストーカーであり、
めぐみは「自分の物」だと思っている。実はアルバイトとして働いていためぐみと付き合ってたが
流石に19歳のめぐみとは歳が離れ過ぎていたのか、突然ロッカールームで別れを告げられ、
めぐみはファミレスを辞めてしまった。ところがそれでもファミレス店長はめぐみを諦め切れず、
ファミレスを臨時休業してまでストーカー行為に走る。
またストーカー行為をする中で、めぐみがパワポケと付き合っている事も知ってしまう。
最終的にはめぐみをファミレスで拉致し、携帯電話で助けを求めた事でめぐみを助けに来た
パワポケの事を「俺のめぐみを捕ろうとした男」と一方的に決め付けて刺し殺そうし、
刃物でパワポケを一度は刺したがパワポケは死んでおらず、
2回殴られただけで呆気なく気絶し、その後警察に逮捕された。
日本シリーズ後、裁判が行われ、死刑判決を言い渡されて死亡し、地獄行きとなった。

作中用語

大神グループ

元プロペラ団の幹部であった大神美智男が、プロペラ団解体後その主要な部分をまとめあげ、
ネット金融を中心にのしあがった巨大グループ。プロペラ団の手を離れたモグラーズを買収して新たなオーナーとなった。
後の作品にも多大な影響を与えるグループである。
最終更新:2023年04月06日 14:55