欲望交錯-復活と衝撃と終焉の火-◆z9JH9su20Q

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 何も見えなかった。
 何も聞こえなかった。

 それほどまでに、イカロスの機体は破壊されていた。
 自己修復は、機能していない。シャドームーンから受けたよりも遥かに甚大なダメージは、それを成すために必要なイカロスのメダルを根刮ぎ奪い去っていた。

(マスター……)
 辛うじて、可変ウィングコアは健在で――意識だけは残っている。

 だがそれも、いつまで持続するのかわからない。
(……認め、られない)
 それでも、まだイカロスの命が消えていないのなら。
 もう届かないなどと、諦めることはできない。

(まだ、死ねない……死にたく、ない……!)
 ここで死んだら、もうニンフと仲直りできなくなる。
 もうマスターと、会えなくなってしまう。
 まだ優勝して、真木を倒して、その技術を手に入れれば――全部に手が、届くのに。

 手が届く可能性が、どんなに極少でも存在する限り――イカロスの抱く欲望と言う名の呪いは、彼女に諦めることを許しはしなかった。
(メダル、を……!)
 これもダメージによる障害で、識別機能が働かなくなっていたが……ディケイドだけでなく、複数の参加者が接近して来ていることは、辛うじて生きていたレーダーでわかっている。
 こちらから接近する余力はない。動けてせいぜい、目の前に素手の一撃を繰り出せるだけ。
 だからイカロスは待った。微動だにせず、完全に機能を停止している体で。一度だけ許される機会にメダルを奪える相手が、手の届く範囲に近づいてきてくれるのを。

 可能性の低い望みだということはわかっている。
 もし……もしも接近したのが、今の機体状況で倒せるはずのない、ディケイドやそれに準じる強敵であれば。あるいは、誰も近寄らず、そのままイカロスの意識が消失してしまえば。
 そして、運良く一撃でメダルを奪える相手だとしても、その時に手に入ったメダルがイカロスを修復するのに足りなければ、間違いなくディケイドにトドメを刺されてしまう。
 それでも、可能性がゼロでなければ……諦められなかった。

(私は、もう一度……っ!)

 ――わかっている。マスターがそんなこと、絶対に望まないはずだということは。

 きっとイカロスの所業を、彼が許してはくれないのだということを。
 それでもこれは――イカロスが、自分で決めたことだから――――!

 そんなイカロスの切望を、運命が聞き届けたというのか。
 レーダーは、一人の参加者の接近を感知していた。
 立ち止まって、何事を呟くかのような間を置いた後、もう一歩。その参加者は――セルメダルを運ぶ器は、イカロスの間合いに踏み込んだ。

「―――――――っ!!」
 同時、イカロスは残された全ての力を振り絞り、跳ね上がって――その手を、突き出した。

 接触した掌は、寒天のように対象の肉体を貫いた。途中、拍動する臓器に触れたが、勢いのまま繋がった管を引き千切り、破裂させる。
 今イカロスが貫いたのはきっとただの人間で、だからこれだけのことで即死したのだろう。放出された大量のセルメダルを浴びるように吸い込みつつ、獲得した瞬間から即自己修復に消費する。

 飛び出したセルメダルは、カザリから譲り受けた量に匹敵する膨大な枚数だった。望外なまでの幸運に見舞われたイカロスは未だ放出され続けるメダルを呑み干しながら、さらに自己修復機能を高めるために『空の女王』を発動する。
 攻撃と機動の要である、可変ウィングの復元を最優先。合わせてレーダーの識別機能を取り戻し、最優先排除対象――ディケイドを瞬時にロックする。

「『ArtemisⅡ』――発射」
 攻撃までに、修復の間に合った砲口はたったの三門のみ。それでも、悠長に完全回復を待ってディケイドに対処の隙を与えるわけには行かない。
 放たれた三基のミサイルの内、一基はそれでも撃墜されたのを確認。しかし残る二発が、ディケイドに着弾したのを――機能を回復した右目で見届ける。
 正確には一発は、ライドベンダーを盾に防がれていた。だが最後のアルテミスⅡが、ライドベンダーの爆発に振り飛ばされたその肩口に食らいついて、炸裂。肩部装甲が爆ぜ、一部の支給品を零し、セルとコアの混合された大量のメダルを吐き出しながら、ディケイドがさらに大きく吹き飛ばされる。

 さらに現状を整理。他の参加者は三人。突然の事態に思考の追いついていないらしい彼らと交戦する可能性も踏まえつつ、イカロスはまず先制攻撃よりも自己修復を優先する。
 引き続き二対の翼、さらに状況認識のための聴力、上下に千切れかけるほどの大穴の空いていた胴体を優先的に修復しつつ、左手に刺さったままだった用済みの死体を投げ捨てる。
 そのまま最善の戦術を組み立て、次の行動に移行する――半分だけ蘇った視界が、端を過ぎった物に気づいていなければ、何の淀みもなくそうなるはずだった。

「えっ……?」

 しかし現実のイカロスは、気づいてしまった。
 桃色の髪が――ちょうど自分が、投げ捨てた死体と同じ方向に、流れて行ったのに。

「そんな」

 どうして、彼女が。
 その情報を否定するように、嫌々と首を振っても――イカロスの視線の先で、胸に赤黒い孔を開けた人物の亡骸は、その容姿を変えはしない。
 服装こそ、あのメイド服とは違っていても。

「フェイリス――ッ!?」

 たった今イカロスが手にかけたのは。あの時イカロスに、最後の良心を想起させた涙の主である――フェイリス・ニャンニャンその人だった。



《――KAMENRIDE HIBIKI!!――》
 理路整然とした思考など決して許しはしないと言わんばかりの激痛に、意識を奪われるその瀬戸際で抗しながら。ディケイドは何とか掴んだ一枚のカードをディケイドライバーに投げ込んでいた。
 瞬間、ベルトを残してその姿が世界の破壊者ディケイドから、音撃戦士響鬼へと変身を遂げる。

「――つぁッ!」
 気を込めることにより爆発的に高められた治癒力は、ディケイドから肉体そのものを変化させる響鬼へ変身したことによって、骨が露出するほどの大怪我となっていた左肩の傷までもを瞬く間に塞ぎ、修復する。
 あらゆるアタックライドカードをカメンライドなしで使用可能となった激情態だが、例えばクウガペガサスの超感覚のような身体能力に由来する能力の行使には、やはりカメンライドを必要とする。
 響鬼の爆発的な治癒力もまた、カメンライドでなければ得ることのできない能力であった。

「――ッ、はぁ――っ!」
 響鬼の肉体を再現したことにより、自身を苛んでいた痛みが遠退き、致命に近かった傷も一先ず塞がった。
「逃げろ、おまえらっ!」
 だがそこで一息吐いている場合ではないとして、ディケイドは響鬼へのカメンライドを解きつつ起き上がる。

 世界の破壊者としてどう振舞わなければならないとか、そんなことは頭の片隅に追いやられてしまっていた。
 ただ今は、フェイリスに続く犠牲をこれ以上生まないためにどうするのか――それだけを考えて、知らず知らずの内に叫んでいた。

 しかし、直撃こそ何とか避けたが、完全な回避は不可能だったアルテミスから受けたダメージで、行動不能になっていた間にもっと絶望的になっていると思われた戦況は――イカロスがその翼と胴体をほぼ修復し終えているということ以外、四人ともが固まっているという奇妙な状態で停滞していた。

 だがディケイドの呼びかけが引き金となってしまい、フェイリスの死体に呆然と隻眼を寄せていたイカロスが正気に返る。
 同時、ラウラがシュヴァルツェア・レーゲンを飛翔させ、ディケイドは次のアタックライドカードをディケイドライバーに挿入する。
《――ATTACK RIDE BLAST!!――》
 本体だけでなく、複数の虚像となって現れたライドブッカーの銃身からも実体として放たれた無数の光弾が、イカロスの射ち出したアルテミスの群れと正面から激突。ミサイルは弾幕の壁を突破しきれずに、何もない宙空での爆発を連続させるに留まる。

 しかしその余波である颶風ですら、クロックアップ中とは異なり、弱ったディケイドに抵抗を許さず吹き飛ばすのに充分なだけの威力を持ち合わせていた。
 苦鳴を漏らしながら、爆風に煽られるままにディケイドは地を転がる。その状態でも我武者羅にライドブッカーでの射撃を続け、追撃を何とか防ぎきる。
 その間に、まずシュヴァルツェア・レーゲンはその機動性を活かして距離を稼げた。
 おそらく未だ修復中の状態とはいえ、イカロスが本気で追えば容易く捕捉されてしまう程度の距離でしかないが――今の彼女の狙いは確実に、一番の脅威であるディケイドに絞られている。

 ただのショットガンで介入できる戦いではないと悟ってくれたのだろう。後藤もまた、重傷の身であるバーナビーに寄り添いながらも撤退を開始しようとしていた。
 その事実に違和感を覚えつつも、正体を特定している猶予はないと考えたディケイドだったが、また迎撃の遅れたアルテミスの炸裂に至近距離から巻き込まれ、地を舐める。
 更なる追撃を予感してすぐに顔を持ち上げたが、しかし次のアルテミスは飛来して来てはいなかった。

 イカロスは、右腕の復元を合図とし、上空へと舞い上がっていた。

 ディケイドを、後藤とバーナビーを、地を這う全てを見下すようにして飛ぶ天使の手に、刺々しい形状の、禍々しい色をした弓と矢が出現する。
 矢の先端に灯った焔から、御しきれずに漏れ出す圧倒的な熱量の余波が地上を炙るのを感じ、あれこそイカロスの切り札であるとディケイドは悟る。
 迎撃――いや、駄目だ。例のバリアが展開されている以上、こちらの攻撃は届かない。おそらく解除された瞬間に合わせてこちらの最大火力を放ったとしても、適切な迎撃タイミングを逃し、打ち負ける。

「……どうしてだ」
 攻撃の無為を悟ったディケイドは、しかし裁きの矢が放たれるまでの猶予の間にイカロスへと言葉を叩きつける。
 ラウラ達が逃れるための時間を、ほんの一瞬でも多く稼ぐため――そして何より、内に秘めた怒りを抑えておくことができなかったから。
「どうしておまえを庇ったフェイリスを殺した!? あいつはおまえの友達だったんだろうがっ!?」
「……私だって……殺したくなんか、なかった……っ!」
 絞り出すようなイカロスの声から、言外に非難の色をディケイドは感じ取る。

 あなたのせいだ、と。

「だけど……大丈夫。まだ、やり直せる……!」
 そのことに怒りを覚えるより先に、不可解な言葉がイカロスから発された。

「……何?」
「やり直せる、から……あなたもフェイリスも、死んだのをなかったことにできる。
 だから、安心して」
 イカロスを包むバリアが、消失する。
「……今は、私に殺されて」
 まるで、ディケイドの使命の醜悪さだけを取り出し凝縮したかのような呟きと共に。矢尻を摘んでいたイカロスの指が、手放される。
《――ATTACK RIDE MACH!!――》
 同時にディケイドは、ブラストから次のカードへと切り替えた。



 最終兵器『APOLLON』を放ったと同時、ディケイドの動きが加速した。

 だが交戦の最初に見せた高速移動に比べると、その2%にも満たないほどに、遅い。精々音速程度にしか届いていない。
 そんなことではイージスを再展開するまでにイカロスの懐に潜り込むことも、直撃を躱したところで『APOLLON』の効果範囲から逃れきることも、決してできはしないだろう。

 既にイージスの絶対防御圏内にその身を潜めたイカロスは、透明な殻の向こうで彼が走るのをそう無感動に観察していた。

 アルテミスの着弾で吐き出した、コアを含む大量のメダルの回収に向かうでもなく。当然イカロスに向かって来るでも、身を翻して遠くへ逃げようとするでもなく。
 イカロスの真下、フェイリスの亡骸を拾い上げると同時、再び踵を返して駆け出した。

 今更メダルの散らばった場所に戻ろうとするその行動を訝しみながらも、その意味をイカロスが推察するより先に、解き放たれた最終兵器が猛り狂った。

 イージス越しに眺めていた景色が、一片の余地も残さず紅蓮の炎に塗り潰される。
 ビリビリと感じる震えは、三度目となる太陽の投下に会場そのものが震え、悲鳴を発しているのだろう。
 破壊の濁流が暴れ続けている間は、事を成した本人のイカロスをして何の情報も視認できない――それほどの猛威の中、しかしレーダーは確かな戦果をイカロスに伝えていた。

 仮面ライダーディケイド――反応、消失(ロスト)。

 おまけ程度に、他二人の参加者の反応も掻き消えていた。――放送直前に交戦したのとよく似た機動兵器の少女は、『APOLLON』が炸裂するより前にレーダーの索敵範囲から脱していた以上、おそらく逃しているだろうけれど。

 ただ、イカロスすら脅かすディケイドという障害を排除できただけで、これはもう十分な成果と言って差し支えなかった。

 そう、そのためなら……彼女の犠牲だって、とても意義のあるものだったはずなのに。

「……フェイリス」
 それでもイカロスは、その名を呼ぶ声が震えるのを、堪えることができなかった。

 わかっているのだ。自分の欲望に従ってその命を奪っておいて、なのに本当はしたくなかった、自分だって辛いなどとのたまうのがどれほど身勝手であるのかなど。
 だとしても、自らの手で彼女の命を絶ってしまったという事実は、イカロスが自身を苛むのに十分過ぎる罪となってその心に突き刺さっていた。
 ディケイドに言ったように割り切るのが、本当にすぐできてしまうだけの心の強さがイカロスにあったのなら――そもそもこんな行為には、及ばずとも済んだのだ。

 罪に手を染めるたび、その心に感じる重さが増すのは無視できない。
 それでもイカロスは、願わずにはいられない――都合の良過ぎる、自身の救済を。

「……マスター」

 せめてもう一度、彼と出会うために。

 悲しみは悲しみとして抱えたまま、それでも自分で選んだ道をやり遂げるために。その途中で、何度自分を泣かすことになったとしても。
 イカロスは未だ葛藤を抱えたままに、等しく焼き払われた地上を見下ろした。
 セルメダルの残量は残り少ない。自己修復に必要な分まで考えると、実質枯渇していると見なせる心許なさだ。

 メダルが足りなくなれば帰投しろとカザリは言っていた。しかし一方で、ディケイドがコアメダルを保有していた事実をイカロスは記憶している。
(コアメダルは破壊できない……から、探せば見つかる……はず)
 おそらくそれで、イカロスの完全回復と、今後の戦闘に必要なメダルは十分に確保できるだろう。

 問題はその後。カザリと合流するか、それとも引き続き単独でオーズとカオスを探し出し、殲滅するか。
 右足を先に修復し終えたイカロスは、未だ熱を持った大地へとゆっくりと着地しながら、考える。

 この呪いを解くには――どちらの方が早いのだろうか、と。



【一日目 真夜中】
【C-6 キャッスルドラン付近跡地】

【イカロス@そらのおとしもの】
【所属】黄
【状態】ダメージ(大・回復中)、左目及び周辺部分破損(修復中)、疲労(大)、智樹の死に極めて強いショック、フェイリスを殺してしまったことへのショックと罪悪感
【首輪】50枚(消費中):0枚
【コア】なし
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
 基本:生きて、"本物の"マスターに会う。(訳:優勝後、時間操作の技術を得て全部なかったことにする)
 0.――やり直すんだ。
 1.まずは残ったコアメダルを探す。
 2.その後はカザリのところに戻る? それともカオスとオーズを探す?
 3.フェイリス、ごめんなさい……
 4.ニンフと仲直りしたい。
 5.共に日々を過ごしたマスターに会うために黄陣営を優勝させねば。
 6.目的達成の障害となるものは、実力を以て排除する。
【備考】
※22話終了後から参加。
※“フェイリスから”、電王の世界及びディケイドの簡単な情報を得ました。
※このためイマジンおよび電王の能力、ディケイドについてをほぼ丸っきり理解していませんでしたが、ディケイドについては本人を目にした限りの情報を得ました。
※最終兵器『APOLLON』は最高威力に非常に大幅な制限が課せられています。
※最終兵器『APOLLON』は100枚のセル消費で制限下での最高威力が出せます。それ以上のセルを消費しようと威力は上昇しません。
『aegis』で地上を保護することなく最高出力でぶっぱなせば半径五キロ四方、約4マス分は焦土になります(1マス一辺あたりの直径五キロ計算)。
※消費メダルの量を調節することで威力・破壊範囲を調節できます。最低50枚から最高100枚の消費で『APOLLON』発動が可能です
※『Pandora』の作動によりバージョンⅡに進化しました。
桜井智樹の死で、インプリティングが解除されました。
※「『自身の記憶と食い違うもの』は存在しない偽物であり敵」という考えを改めました。
※カザリの言葉を信じたいと思っています。そのため、最終的に大体のことはやり直せるから気にしないようにするつもりです。
※『APOLLON』使用を境にレーダーからの反応消失をイカロスが確認できたのは、ディケイド、バーナビー、後藤の三名についてだけです。それ以外の周辺参加者の安否については後続の書き手さんにお任せします。



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 後藤慎太郎は生きていた。

「何だ……ここは」
 イカロスがディケイドに襲いかかった直後、たまたま無理なく回収できる位置に転がって来た――本人は知らないが、彼と非常に深い縁を持つ――ディケイドの落とした支給品を回収しつつ、後藤は怪我をしている金髪の――火野映司達の行き先を知っている可能性が高いという男の下に辿り着くことに成功していた。

 しかしその直後、イカロスの放った攻撃が明らかにディケイドだけでなく、後藤達の命まで脅かす段になった時。金髪の青年が咄嗟に取り出した支給品が輝いた直後、後藤と彼はその支給品――奇妙なカードに吸い込まれて、気づいた時には見覚えのない空間に連れて来られていたのだ。
「僕の、支給品です」
 傍らで座り込んでいる青年が、後藤の疑問に答えた。

「何でも、『智樹の社窓』という別の空間に行けるカードだとかで……本当かどうかも疑わしかったし、何の役に立つのかと思っていたのですが。さっきみたいな状況から逃げるのに役立つだろうから大事にしておけって、伊達さんに言われて持っていたんです」
 項垂れたままの彼が、何かに相当打ちのめされているということは、初対面の後藤から見ても察することができた。
「伊達さんを守ることはできませんでしたが……それでもあの人が、とても大切に思っていた後藤さんを助けられて、良かった」
 力なく自嘲する青年の言葉に、後藤はしかし理解が追いつかない。

「その伊達というのは……誰だ?」
「――えっ?」
 今度は彼が、理解できないといった様子で聞き返してきた。

 彼らは知らなかった。伊達明と後藤慎太郎が、全く別の時間軸から連れて来られているのだということを。
 そしてこの空間――かつて『智樹の社窓』と呼ばれたシナプスカードの中で彼らを待ち受けている、運命も。



【一日目 真夜中】
【???(シナプスカード(智樹の社窓)内)】

【後藤慎太郎@仮面ライダーOOO】
【所属】無(元・青陣営)
【状態】健康、若干の気持ちの焦り、バーナビーの言動に対する戸惑い
【首輪】100枚:0枚
【コア】サイ(感情)
【装備】ショットガン(予備含めた残弾:100発)@仮面ライダーOOO、ライドベンダー隊制服ライダースーツ@仮面ライダーOOO
【道具】基本支給品一式×6、橋田至の基本支給品(食料以外)、不明支給品×1(確認済み・武器系)、バースドライバー@仮面ライダーOOO
【思考・状況】
基本:ライドベンダー隊として、できることをやる
 1.現状を把握し、バーナビーと情報交換する。
 2.今は園咲冴子牧瀬紅莉栖を守る。協力者が見つかったら冴子達を預ける。
 3.殺し合いに乗った馬鹿者達と野球帽の男(葛西善二郎)を見つけたら、この手で裁く。
 4.マミちゃんのために、火野映司とワイルドタイガーを助けたいが……
 5.今は自分にできることを……
【備考】
※参戦時期は原作最初期(12話以前)からです。
※メダジャリバーを知っています。
※ライドベンダー隊の制服であるライダースーツを着用しています。
メズールのことを牧瀬紅莉栖だと思っています。
巴マミからキャッスルドランで起こった出来事を一通り聞きました。
※オーズドライバーは火野でなくても変身できる代わりに暴走リスクが上がっているのではと考えています。
※バースドライバーが作動するかどうかは不明です。


バーナビー・ブルックスJr.@TIGER&BUNNY】
【所属】無(元・白陣営)
【状態】ダメージ(大)、疲労(中)、無力感、ディケイドへの憎しみ、ラウラへの罪悪感、後藤の言動に対する戸惑い
【首輪】10枚:0枚
【装備】バーナビー専用ヒーロースーツ(前面装甲脱落、後背部装甲中破)@TIGER&BUNNY
【道具】基本支給品、篠ノ之束のウサミミカチューシャ@インフィニット・ストラトス、シナプスカード(智樹の社窓)@そらのおとしもの、プロトバースドライバー@仮面ライダーオーズ(破損中)、バースバスター@仮面ライダーオーズ
【思考・状況】
基本:虎徹さんのパートナーとして、殺し合いを止める。
 1.現状の確認。
 2.後藤さんと情報交換したい。
 3.虎徹さんと行動を共にしたいが、自分では彼に釣り合わないのではないか?
 4.伊達さんは、本当によく虎徹さんに似ているけど少しだけ違った。
 5.ディケイドは許さない。
 6.ディケイド、イカロス、Rナスカ(冴子)を警戒。
【備考】
※本編最終話 ヒーロー引退後からの参戦です。
※仮面ライダーOOOの世界、インフィニット・ストラトスの世界からの参加者の情報を得ました。ただし別世界であるとは考えていません。
※時間軸のズレについて、その可能性を感じ取っています。
※ArtemisⅡの直撃で大量のメダルを吐き出しました。
※バーナビーの最後の支給品はシナプスカード(智樹の社窓)でしたが、ランダム支給され智樹も死んでいる現状で、原作通りの空間であるか否かは後続の書き手さんにお任せします。



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 桐生萌郁がその異変に気づいたのは、鏡越しに見つめていた戦いが一段落した後のことだった。
 本当はメズールが倒された時点で報告しようとしていたが、流転し続ける戦況を前に、そういえばと携帯の充電を気にかけてその時まで待ったのだ。
 そうして、何が起こったのかを文章に纏め、メールを送信しようとして――できなかった。

「……あれ?」
 圏外、のようだ。
 ついさっきまでは平気だったのに、と萌郁は場所を移動して再送信を試みる。
 FBの指示通り、ミラーワールドに身を置いたまま。

 二度目は、まだ苛立ちで済んだ。
 さらに見晴らしの良い場所に移動しての三度目には、耐え難い焦燥と化していた。

「どうして……っ!?」
 届かない。届けられない。
 FBとの繋がり――萌郁にとってたった一つの寄る辺が、絶たれた――?

「――っ!」
 悲鳴はまだ、声にならない。
 必死に走る。仮面ライダーに変身して遙かに強化された脚力で、電波の届く場所を求めて駆け巡る。
 ――ミラーワールドの中では、外側の世界からの電波が届かないという可能性に萌郁が気づいたのは、出口である鏡を目にした時だった。

 外に出れば、状況は変わるかもしれない。
 そんな希望と、しかしミラーワールド内に待機するように、というFBの言いつけを破ることへの躊躇いがせめぎ合う。
 だがそれでも、最終的には、FBと繋がりたいという欲求が勝った。

 怒られるかもしれない。だけれどこのまま切り離されて怒られることすらなくなる方が、嫌だ。
 決心を固め、駆け出したその瞬間――
 鏡界面が、朱に塗り潰された。

「――っ!?」

 透明な壁に隔絶された先の光景は、まるで焼却炉の覗き穴。否、それ以上の紅蓮が猛り、狂い、吹き荒れる。
 蓋をしていたようだった鏡が割れた時は、そのまま焔に呑み込まれるのではないかと思ったが、これまで監視中に覗き込んでいた鏡が巻き込まれた時と同様。まるでテレビの画面が割れただけであるかのように、その向こう側での出来事は萌郁には波及して来なかった。

 いや、正確には。
 向こう側の出来事は、そこにいない萌郁にだけは、影響していなかった。

「………………えっ?」

 変化に気づいたのは、灼熱に焼かれまいと閉じていた目を開けた直後。
 割れた鏡という、ミラーワールドの出口の消失。だけどそれだけではない。

 街が丸々、消えていた。
「何、これ……」
 建物も、道も。
 街灯も、草木も。
 何一つ残らず、焼け焦げ荒廃した大地だけが萌郁を中心に、地平の果てまで広がっていた。

 わずかに残った獲物に貪欲に食らいつき、燃焼を続ける焔と――傍らに寄って来たアビソドン以外、萌郁の他に動くものはなかった。
 突如として眼前に展開した死の世界。しかし萌郁を絶望させたのは、厳密には異なる要因だった。
「かが……鏡! 鏡は、どこっ!?」
 この世界の出口。元の世界へ帰るための扉。
 いくら見渡せど、先程まで掃いて捨てるほどあったそれは灰一つ残さず、地に降誕した太陽によって焼き尽くされていた。

 そんな――そんな!
 帰れない。FBと繋がれる場所に、戻れない。
 萌郁にとって世界そのものであるその空間から、本当に世界ごと切り離された。
 その事実に気づいたと同時、絶叫が喉の奥から迸る。

 ――これは、罰なのだろうか。
 FBの言いつけを破ろうとした自分に下された、何より重い罰。

 そんな考えに思い至って、どうか覆して下さいと、その決断を下した存在に萌郁は縋る。
 だがそんな願いを聞き入れる者など、ミラーワールドのどこかにいるとは思えない。
 それでも萌郁は崩れ落ちたまま、誰にも聞こえないはずの悲鳴だけを、ただひたすらに張り上げていた。



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 文字通り脱兎の如く、ラウラ・ボーデヴィッヒはシュヴァルツェア・レーゲンを駆る。
 決別したはずのディケイド――門矢士に言われたように、ただひたすら危険から逃れようと。
 ISの機動性をフルに引き出し、音速以上にまで加速した直後に、背後から凄まじい輻射熱と膨張した大気圧がシュヴァルツェア・レーゲンを襲った。
 シールドバリアーのおかげでダメージこそ受けなかったものの、それでも機体が流され、そのまま墜落することを余儀なくされる。
 これまたシールドバリアーのおかげで無傷で済んだが、大地に突っ込む形で停止したISで再飛翔するのではなく。最終兵器『APOLLON』の余波が収まるまで耐えた後、待機形態へ戻したラウラは自分の足で起き上がり、爆心地を振り返った。
「士……」
 隻眼を窄め、自らを逃がすためにその場に残った仮面ライダーの姿を脳裏に浮かべる。

 これがイカロスの攻撃であり、おそらく逃れる術など残されていない以上――彼は敗北したのだろう。
 彼のおかげで生き延びることはできたが、フェイリス同様にラウラを置いて、逝ってしまったのだ。シャルロットや鈴音と、同じところに。

 その下手人の姿を、ラウラは脳裏に強く描き出す。
 最強のエンジェロイド・イカロス。彼女はこの先、ラウラが優勝を目指す上で最も強大な壁の一つとして立ち塞がることだろう。
 ディケイドが一度は追い詰めたが、彼を失った現状、正面からでは勝ち目がない。
 それでも必ず、彼女を倒し、勝利を掴み取らなければならない。
 それが犠牲にしてしまった者達への、何よりの手向けにもなることだろう。

「――待っていろ」

 固い決意を秘めて、緑陣営のリーダーである少女は歩き出した。新たな仲間を引き込み、イカロスやそれを有する黄陣営に対抗する戦力を揃えるために。
 そして、己の欲望を満たすため――自らの陣営を、優勝させるそのためには。

 どれほどラウラの心が摩耗していようと、立ち止まっている暇などこの身には許されてはいないのだった。



【一日目 真夜中】
【???】

【ラウラ・ボーデヴィッヒ@インフィニット・ストラトス】
【所属】緑・リーダー代行
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、精神疲労(大)、深い哀しみ、力への渇望、セシリアへの強い怒り(ある程度落ち着いた)、フェイリスの死に強いショック
【首輪】285枚:0枚
【コア】バッタ(10枚目)、クワガタ(感情)、カマキリ×2、バッタ×2、サソリ、ショッカー、ライオン、クジャク、カメ、スーパーバッタ(放送まで使用不可)、エビ(放送まで使用不可) 、カニ(放送まで使用不可)
【装備】シュヴァルツェア・レーゲン@インフィニット・ストラトス
【道具】基本支給品、魔界の凝視虫(イビルフライデー)×19匹@魔人探偵脳噛ネウロ、ランダム支給品0~2(確認済)
【思考・状況】
基本:グリードに反抗する仲間とコアメダルを集めて優勝し、生還する。
 0.士、フェイリス……
 1.新たな仲間を探す。
 2.イカロスはいつか倒す。
 3.セシリアを止める。無理なら殺すことにも躊躇いはない。
 4.陣営リーダーとして優勝するため、もっと強い力が欲しい。
 5.もっと強くなって、次こそは(戦う必要があれば、だが)セイバーに勝つ。
 6.一夏やシャルロットが望まないことは出来るだけしたくはない。
 7.Xというやつは一夏を―――?
【備考】
※緑のコアメダル7枚と融合しています。
※時間経過と共にグリード化が進行していきますが、まだ完全なグリードには至っていません。そのため未来のコアメダルの力は引き出すことができません。
※シュヴァルツェア・レーゲンにVTシステムが取り付けられている可能性があります。
※士は既に死んだと思っています。


















「――――この俺が、最後の勝者になる時をなぁ」

 彼女の物ではない一人称を用いたラウラはそこで歩みを止めて、我慢できないとばかりに噴き出した。

「くっはっはっは……本当にありがとよ、士、バーナビー、イカロス! おかげで思ったより早く出て来られた……」
 夜空を仰いだ野卑な笑みは、ラウラ・ボーデヴィッヒ本来の物ではない。
 またその右目の色も、本来の真紅とは真逆の緑色に――瞳孔だけでなく、虹彩までもが不自然に染まり、光芒を漏らしていた。
 そう――彼女の肉体を今、操っているのはラウラ・ボーデヴィッヒの意思ではなく。

「……まぁ、俺の実力あってのことだがな」
 彼女と融合したクワガタのコアメダル――そこに宿っていたグリード、ウヴァの精神だった。

 参加者であるアンクが泉信吾にそうしているように、グリードには人間に寄生し、支配する能力が備わっている。

 とはいえアンクでも、複数のコアメダルを保有している状態で仮死状態の人間でなければ乗っ取ることなどできないが……ウヴァは他のグリードとは実力が違う。以前にもコアメダル一枚だけになってしまったことがあったが、その時も生きた人間の意識を完全に乗っ取り、自由に操ることができていた。
 ましてやラウラのように、複数枚のウヴァのコアと融合している状態ならば、その影響力は一層増していた。こうなるのは最初から、時間の問題でしかなかったのだ。
 そしてこれこそが、ラウラの逃亡時にディケイドの覚えた違和感の正体。ウヴァではなく本来のラウラなら、後藤達を置き去りにせず、またディケイドだけに戦いを任せて撤退するという選択肢を、ああも瞬時に選択はしなかったはずなのだ。

 それでもヤミーを作るのと同じように制限がかけられていたのか、あるいは軍属経験から生じる彼女の精神力か。なかなかウヴァにも付け入る隙を見せてくれないラウラだったが……先程一気に瓦解した。

 自身を気遣ってくれた、頼れる仲間だと思った士が殺人に手を染め、さらにこれからラウラのしようとしていることも同罪だと突きつけた上で決別を言い放ち、加え畳み掛けるようなタイミングでバーナビーから鈴音の死を告げられ、トドメに目の前でフェイリスを、彼女が仲間と信じ庇ったイカロスに殺された。
 一夏の死に加え、前の二件で憔悴していたラウラにとって、セシリアの凶行を思わせるその悲劇はトラウマを再発させるに十分だった。結果揺らいだ意識の隙を衝き、遂にこのウヴァが肉体の支配権を獲得するに至ったというわけだ。

「とはいえまだグリードとして復活したわけじゃないが……人間の体ってのも悪くない」
 とんとん、と。ラウラの爪先で軽く地面を蹴ってみる。
 その感触、音色。くすんだ世界に生きてきたグリードにとってはその鮮明な五感自体が素晴らしい体験であるが、ウヴァはその快さについてばかり言ったわけではなかった。
「何しろ……確かアンクの奴が、人間の身体が足りないコアの代わりになるとか言っていたしな」
 事実ドクター真木や火野映司も、たった五枚、あるいは三枚だけのコアメダルでも、完全体の恐竜グリードに変貌していた。
 ラウラの体ごとグリードとして復活できれば、ウヴァの実力はただ蘇るよりも更に目覚しいものとなるかもしれない。

 しかも、先程ディケイドから渡された、ウヴァも知らないバッタのコアメダル――これらの力まで手に入るということを考えれば、セルこそ大半を失いはしたものの、ディケイド達に撃破された時以上にウヴァが強大な存在となるのは確実だろう。
 となればさっさとラウラの欲望を刺激し復活したいところだが、一方でウヴァが支配権を握った現状で、ラウラの感情を強く刺激し過ぎては足元を掬われてしまう可能性も高い。Xとの接触は、積極的に狙うべき事柄ではないかもしれない。
 つい先程ディケイド達に敗れた時のように、急いては事を仕損じることもある。グリードとしての完全復活は、もっと機を伺っても良いことだろう。

(それに……逆に考えれば、このピンチにはチャンスもある)
 後藤慎太郎の首輪を見た時、青陣営であったはずの彼のランプは紫色となっていた。
 それはつまりメズールの脱落を意味しており、残る目下最大の敵はイカロスを取り込んだ黄陣営ということになる。

 一見すれば、敵の戦力は強大無比。一度の崩壊もなく、バトルロワイアル開始からあのカザリが慎重に蓄えてきただろう陣営の力は侮り難い。
 しかし、今のウヴァには全く勝算がないわけではない。
 何故なら一時緑陣営だったイカロスが黄陣営になっているということは、カザリはウヴァが脱落したと認識しているはずなのだ。
 例えラウラが代理リーダーであると見抜かれても……中身がウヴァであり、彼女が知り得るはずのないカザリの情報を握っていることまでは、悟られる道理がない。

(例えばカザリおまえ……今、セル足りないんじゃないか? イカロスはメダル喰らいだからなぁ)
 身体を構成するセルメダルの多寡は、コアメダル程ではなくともグリードの戦闘力を左右する重要な因子となる。
 カザリが弱っているという事実を知るのは、メズールも散った今、ウヴァだけであるはずだ。
 イカロスは確かに強大だが、加減知らずのあのエンジェロイドがあの調子で暴れるほど、相対的にカザリの骨肉たるセルが削られて行くことになり、やがては両者揃ってまともな戦闘力を発揮することができなくなる。そうして弱り果てたところを叩き潰せば良いのだ。士のように甘さを見せず、確実にトドメを刺して。

 この情報アドバンテージを握り、しかもカザリの意表を衝ける現状は、決して先行きの暗い物ばかりではない。
「とはいえ、カザリやイカロスが消耗するまでにやられちまっちゃあ意味がない……ここはまた、適当な奴らを仲間にして、士みたいに働いて貰うとするか」
 現状は、これまでのラウラのようにして振る舞い、新しい仲間となる者達を引き込んでいけば良い。
 その上で役立たずは隙を見て処分し、メダルをこの身に蓄えて行く。第三世代のISを使えるならば余程の相手でなければ遅れは取らないだろうし、危険な相手からも逃げ延び易い。

 そう、俺はまだツイている。
 ここに来る前オーズにやられても、ここに来てからディケイドにやられても、こうして蘇ったのだ。ならばこのまま死なない限り、ウヴァに負けはない。
「最後に笑うのは……そう、このウヴァだ!」
 ラウラの口を使ってそう宣言し、高笑いを残しながら、ウヴァは栄光が待つと信じる未来に向けて歩んで行った。



 ――たすけて、という。

 ウヴァに奪われた身体の奥から発された、声にならぬその願いは――彼女の傍から離れて行ってしまった仲間達に届くはずもなく。
 ただ、欲望渦巻く嘲笑によって掻き消されていた。



【一日目 真夜中】
【???】


【ラウラ・ボーデヴィッヒ@インフィニット・ストラトス】&【ウヴァ@仮面ライダーOOO】
【所属】緑・リーダー代行
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、ウヴァが精神略奪中、上機嫌(ウヴァ)
【首輪】285枚:0枚
【コア】クワガタ(感情)、バッタ(10枚目)、カマキリ×2、バッタ×2、サソリ、ショッカー、ライオン、クジャク、カメ、スーパーバッタ(放送まで使用不可)、エビ(放送まで使用不可) 、カニ(放送まで使用不可)
【装備】シュヴァルツェア・レーゲン@インフィニット・ストラトス
【道具】基本支給品、魔界の凝視虫(イビルフライデー)×19匹@魔人探偵脳噛ネウロ、、ランダム支給品0~2(確認済)
【思考・状況】
基本:緑陣営の優勝のため動く
 0.まずはイカロスの近くから離れる。
 1.グリードとして復活したい。
 2.そのために手っ取り早くはXに会いたいが、下手に刺激するとラウラに乗っ取り返されるかもしれない?
 3.再スタートだが、黄陣営に対抗するために仲間を集めなければ。
 4.イカロス筆頭にヤバい相手と出会ったら、今は逃げに専念する。
【備考】
※緑のコアメダル7枚と融合しています。
※時間経過と共にグリード化が進行していきますが、まだ完全なグリードには至っていません。そのため未来のコアメダルの力は引き出すことができず、またその秘めた力に気づいてもいません。
※シュヴァルツェア・レーゲンにVTシステムが取り付けられている可能性があります。
※士、バーナビー、後藤の三人は死んだと思っています。
※クワガタの感情コア(ウヴァ)によってラウラの精神が乗っ取られました。但しラウラの精神状態次第では、十分乗っ取り返せる可能性があります。
※ラウラの現在位置は後続の書き手さんにお任せします。



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最終更新:2014年05月20日 23:00